JPH07194131A - 3レベルインバータ装置 - Google Patents

3レベルインバータ装置

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JPH07194131A
JPH07194131A JP5337263A JP33726393A JPH07194131A JP H07194131 A JPH07194131 A JP H07194131A JP 5337263 A JP5337263 A JP 5337263A JP 33726393 A JP33726393 A JP 33726393A JP H07194131 A JPH07194131 A JP H07194131A
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JP
Japan
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self
semiconductor element
diode
arc
extinguishing
Prior art date
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Application number
JP5337263A
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English (en)
Inventor
Hideo Okayama
秀夫 岡山
Takeshi Tanaka
毅 田中
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定の自己消弧型半導体素子がスイッチング
動作をする際に、スナバコンデンサの充放電回数,アノ
ードリアクトルの充放電回数が増加するのを防止する。 【構成】 自己消弧型半導体素子1a,1b,1c,1
dのスイッチング動作による出力端子電圧の1回の変化
に対し、スナバコンデンサ5a,5b,5c,5dの充
放電が1回だけ行われるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自己消弧型半導体素
子を用いて構成される3レベルインバータ装置に関する
ものであり、特に自己消弧型半導体素子のスイッチング
責務軽減のためのスナバ回路の構成およびその接続を持
つ3レベルインバータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は例えば特開平4―359679
号公報に示された従来の3レベルインバータ装置を示す
回路図であり、図において、1a,1b,1c,1dは
例えばIGBT,自己消弧型半導体素子サイリスタなど
からなる自己消弧型半導体素子、2a,2b,2c,2
dは自己消弧型半導体素子1a,1b,1c,1dにそ
れぞれ逆並列接続されたフリーホイールダイオード、3
a,3bはクランプダイオードである。
【0003】また、4a,4bは中間電位点Cを持つ直
流電源であり、直流母線正側をP、直流母線負側をNと
する。直流電源4a,4bの各々の電圧はEとする。5
a,5b,5c,5dはスナバコンデンサ、6a,6
b,6c,6dはスナバダイオードであり、たとえばス
ナバコンデンサ5aとスナバダイオード6aから自己消
弧型半導体素子1aに関するスナバ回路を構成する。他
の自己消弧型半導体素子1b〜1dに関しても同様であ
る。
【0004】さらに、7aはスナバコンデンサ5a,5
cに関して共通な放電抵抗、7bはスナバコンデンサ5
b,5dに関して共通な放電抵抗、8a,8bはアノー
ドリアクトルである。また自己消弧型半導体素子1b,
自己消弧型半導体素子1cの接続点に設けられる出力端
子Oおよび負側直流母線N間から電圧が出力される。
【0005】図11(a),(b)は図10に示すよう
な3レベルインバータ装置の、ある出力電圧指令が与え
られた場合の自己消弧型半導体素子1a,1b,1c,
1dのスイッチング状態およびスナバコンデンサ5a,
5b,5c,5dの充電電圧状態を、負荷電流が図中矢
印方向の場合と逆方向の2つの場合について示したもの
である。
【0006】まず、図10の出力端子電圧が、2Eから
Eに移行する動作について、特に負荷電流が図中矢印の
方向に流れている場合について説明する。自己消弧型半
導体素子1a,1bがオンしており、負荷電流が直流電
源4a―自己消弧型半導体素子1a―アノードリアクト
ル8a―自己消弧型半導体素子1bを介して出力端子O
へ供給されている状態から自己消弧型半導体素子1aを
ターンオフすると、遮断された負荷電流はスナバコンデ
ンサ5a,スナバダイオード6aからなるスナバ回路に
バイパスされる。
【0007】この時のスナバコンデンサ5aの充電電圧
により自己消弧型半導体素子1aにかかる電圧上昇率が
抑制される。スナバコンデンサ5aは電圧Eまで充電さ
れる。その直後は、アノードリアクトル8aにはエネル
ギーが蓄積されているが、アノードリアクトル8a―自
己消弧型半導体素子1b―スナバダイオード6c―放電
抵抗7a―スナバダイオード6a―アノードリアクトル
8aの経路により、そのエネルギーは全て放電される。
【0008】通常、ある自己消弧型半導体素子をオフし
た後、対になる自己消弧型半導体素子をオンさせるま
で、ある短絡防止時間Tdを設ける必要がある。従っ
て、自己消弧型半導体素子1aがターンオフした後、自
己消弧型半導体素子1cがターンオンするまではスナバ
コンデンサ5cの放電経路がクランプダイオード3bに
より絶たれているため、スナバコンデンサ5dに蓄えら
れていたエネルギーが、スナバコンデンサ5d―放電抵
抗7b―スナバダイオード6b―出力端子Oの経路を通
って負荷側に放電される。
【0009】このスナバコンデンサ5dの放電現象は、
スナバコンデンサ5a,5b,5c,5dの充電電圧の
和が2Eとならねばならない回路構成から生じる必然的
な現象である。
【0010】次に、短絡防止時間Tdの後に自己消弧型
半導体素子1cをターンオンさせると、スナバコンデン
サ5cに蓄えられていたエネルギーの放電経路、具体的
にはスナバコンデンサ5c―放電抵抗7a―スナバダイ
オード6a―アノードリアクトル8a―自己消弧型半導
体素子1b―自己消弧型半導体素子1c―スナバコンデ
ンサ5cの経路が形成されるため、零電圧まで放電され
る。
【0011】その直後は、アノードリアクトル8aには
エネルギーが蓄積されているが、アノードリアクトル8
a―自己消弧型半導体素子1b―スナバダイオード6c
―放電抵抗7a―スナバダイオード6a―アノードリア
クトル8aの経路により、そのエネルギーは全て放電さ
れる。それと同時にスナバコンデンサ5dの再充電経
路、具体的にはスナバコンデンサ5d―直流電源4b―
クランプダイオード3a―自己消弧型半導体素子1b―
自己消弧型半導体素子1c―アノードリアクトル8b―
スナバダイオード6d―スナバコンデンサ5dの経路が
形成されるため、電圧Eまで充電される。
【0012】その直後は、アノードリアクトル8bには
エネルギーが蓄積されているが、アノードリアクトル8
b―スナバダイオード6d―放電抵抗7b―スナバダイ
オード6b―自己消弧型半導体素子1c―アノードリア
クトル8bの経路により、そのエネルギーは全て放電さ
れる。
【0013】この一連の動作を経て、出力端子の電圧は
Eとなり、負荷電流は、直流電源4b―クランプダイオ
ード3a―自己消弧型半導体素子1b―出力端子Oの経
路で供給されることになる。
【0014】次に、図10の出力端子電圧が、0からE
に移行する動作について、特に負荷電流が図中矢印とは
逆方向に流れている場合について説明する。自己消弧型
半導体素子1c,1dがオンしており、負荷電流が自己
消弧型半導体素子1c,アノードリアクトル8b,自己
消弧型半導体素子1dを介して出力端子Oから逆供給さ
れている状態から自己消弧型半導体素子1dをターンオ
フすると、遮断された負荷電流はスナバダイオード6
d,スナバコンデンサ5dからなるスナバ回路にバイパ
スされる。この時のスナバコンデンサ5dの充電電圧に
より自己消弧型半導体素子1dにかかる電圧上昇率が抑
制される。スナバコンデンサ5dは電圧Eまで充電され
る。その直後は、アノードリアクトル8bにはエネルギ
ーが蓄積されているが、アノードリアクトル8b―スナ
バダイオード6d―放電抵抗7b―スナバダイオード6
b―自己消弧型半導体素子1c―アノードリアクトル8
bの経路により、そのエネルギーは全て放電される。
【0015】通常、ある自己消弧型半導体素子をオフし
た後、対になる自己消弧型半導体素子をオンさせるま
で、ある短絡防止時間Tdを設ける必要がある。従っ
て、自己消弧型半導体素子1dがターンオフした後、自
己消弧型半導体素子1bがターンオンするまではスナバ
コンデンサ5bの放電経路がクランプダイオード3aに
より絶たれているため、スナバコンデンサ5aに蓄えら
れていたエネルギーが、出力端子O―スナバダイオード
6c―放電抵抗7a―スナバコンデンサ5aの経路を通
って直流電源4a側に放電される。
【0016】このスナバコンデンサ5aの放電現象も、
スナバコンデンサ5a,5b,5c,5dの充電電圧の
和が2Eとならねばならない回路構成から生じる必然的
な現象である。
【0017】次に、短絡防止時間Tdの後に自己消弧型
半導体素子1bをターンオンさせると、スナバコンデン
サ5bに蓄えられていたエネルギーの放電経路、具体的
にはスナバコンデンサ5b―自己消弧型半導体素子1b
―自己消弧型半導体素子1c―アノードリアクトル8b
―スナバダイオード6d―放電抵抗7b―スナバコンデ
ンサ5bの経路が形成されるため、零電圧まで放電され
る。
【0018】その直後は、アノードリアクトル8bには
エネルギーが蓄積されているが、アノードリアクトル8
b―スナバダイオード6d―放電抵抗7b―スナバダイ
オード6b―自己消弧型半導体素子1c―アノードリア
クトル8bの経路により、そのエネルギーは全て放電さ
れる。それと同時にスナバコンデンサ5aの再充電経
路、具体的にはスナバコンデンサ5a―スナバダイオー
ド6a―アノードリアクトル8a―自己消弧型半導体素
子1b―自己消弧型半導体素子1c―クランプダイオー
ド3b―直流電源4a―スナバコンデンサ5aの経路が
形成されるため、電圧Eまで充電される。
【0019】その直後は、アノードリアクトル8aには
エネルギーが蓄積されているが、アノードリアクトル8
a―自己消弧型半導体素子1b―スナバダイオード6c
―放電抵抗7a―スナバダイオード6a―アノードリア
クトル8aの経路により、そのエネルギーは全て放電さ
れる。
【0020】この一連の動作を経て、出力端子の電圧は
Eとなり、負荷電流は出力端子O―自己消弧型半導体素
子1c―クランプダイオード3b―直流電源4bの経路
で逆供給されることになる。
【0021】また、一斉に全ての自己消弧型半導体素子
1a〜1dにオフ指令が与えられ、全ての自己消弧型半
導体素子1a〜1dがターンオフした場合、アノードリ
アクトル8aもしくはアノードリアクトル8bに蓄えら
れたエネルギーは、スナバコンデンサ5a,5b,5
c,5dに移されながら放電される。このためスナバコ
ンデンサ5a,5b,5c,5dの静電容量によって
は、これらの過充電を引き起こし、各自己消弧型半導体
素子1a〜1dに過電圧が印加され、素子破壊に至る恐
れがある。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】従来の3レベルインバ
ータ装置は以上のように構成されているので、自己消弧
型半導体素子1a〜1dのいずれかがスイッチング動作
をする際に、スナバコンデンサ5a〜5dの充放電、ア
ノードリアクトルの充放電が複数回行われ、特に放電動
作の際には、放電抵抗7a,7bを介する経路で放電す
ることになるため、放電抵抗7a,7bで消費するエネ
ルギーが増加することになり、装置の効率が低下し、そ
のため放電抵抗の冷却装置容量が増加し、ひいては装置
全体の大型化および高コスト化を招くなどの問題点があ
った。
【0023】請求項1および請求項2の発明は上記のよ
うな問題点を解決するためになされたもので、所定の自
己消弧型半導体素子がスイッチング動作をする際に、ス
ナバコンデンサの充放電回数,アノードリアクトルの充
放電回数が増加するのを防止できる3レベルインバータ
装置を得ることを目的とする。
【0024】請求項3の発明は上記目的を達成しつつ、
3レベルインバータ装置を構成する自己消弧型半導体素
子のターンオフ時にかかる電圧上昇率を規定でき、さら
にはターンオン時にかかる電流上昇率を規定でき、ある
いは意図的にターンオン時のスイッチング損失を低減で
きるほか、全ての自己消弧型半導体素子がターンオフし
た場合でも、アノードリアクトルに蓄積されたエネルギ
ーによりその自己消弧半導体素子に過電圧が印加される
のを防止できる3レベルインバータ装置を得ることを目
的とする。
【0025】請求項4の発明は回収エネルギーを直流電
源に返して再利用できる3レベルインバータ装置を得る
ことを目的とする。
【0026】請求項5および請求項6の発明は上記目的
を達成しつつ、負荷電流を遮断する自己消弧型半導体素
子にかかるスパイク電圧を低減できる3レベルインバー
タ装置を得ることを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る3
レベルインバータ装置は、自己消弧型半導体素子のスイ
ッチング動作による出力端子電圧の1回の変化に対し、
スナバコンデンサの充放電が1回だけ行われるように構
成したものである。
【0028】請求項2の発明に係る3レベルインバータ
装置は、各スナバ回路の接続を変更することで、各スナ
バコンデンサが放電抵抗を介して放電関係を持つように
構成したものである。
【0029】請求項3の発明に係る3レベルインバータ
装置は、自己消弧型半導体素子のスイッチング動作によ
る出力端子電圧の1回の変化に対し、スナバコンデンサ
の充放電およびアノードリアクトルの充放電が1回だけ
行われるように構成したものである。
【0030】請求項4の発明に係る3レベルインバータ
装置は、自己消弧型半導体素子のスイッチング動作によ
る出力端子電圧の1回の変化に対し、スナバコンデンサ
の充放電およびアノードリアクトルの充放電が1回だけ
行われるようにし、さらにアノードリアクトルに蓄積さ
れるエネルギーの一部を再利用するように構成したもの
である。
【0031】請求項5の発明に係る3レベルインバータ
装置は、出力端子両側の自己消弧型半導体素子に関する
スナバ回路の位置や各接続端子間の距離を短くするなど
接続方法を最適にするように構成したものである。
【0032】請求項6の発明に係る3レベルインバータ
装置は、出力端子両側の自己消弧型半導体素子に関する
スナバ回路の位置や各接続端子間の距離を短くするなど
接続方法を最適にするように構成したものである。
【0033】
【作用】請求項1の発明における3レベルインバータ装
置は、2つのスナバコンデンサが放電抵抗を介して充放
電関係を持ち、一方のスナバコンデンサが充電される
と、他方のスナバコンデンサが放電されるようにするこ
とで、1つのスナバコンデンサの充放電回数を減らし、
放電抵抗によるエネルギー損失を抑えながら、システム
の効率化を図る。
【0034】請求項2の発明における3レベルインバー
タ装置は、請求項1の回路接続を入れ替えるだけで、一
方のスナバコンデンサが充電されると、他方のスナバコ
ンデンサが放電されるようにすることで、1つのスナバ
コンデンサの充放電回数を減らし、放電抵抗によるエネ
ルギー損失を抑えながら、システムの効率化を図る。
【0035】請求項3の発明における3レベルインバー
タ装置は、一方のスナバコンデンサが充電されると、他
方のスナバコンデンサが放電されるようにすることで、
1つのスナバコンデンサの充放電回数を減らし、放電抵
抗によるエネルギー損失を抑えながら、システムの効率
化を図る。また、一斉に全ての自己消弧型半導体素子に
オフ指令が与えられ、全ての自己消弧型半導体素子がタ
ーンオフした場合、アノードリアクトルの挿入位置が直
列接続された自己消弧型半導体素子の外側に位置してい
るので、各アノードリアクトルに蓄えられたエネルギー
をリセット回路内のリセット抵抗により処理可能にし、
アノードリアクトルに蓄積されたエネルギーによりスナ
バコンデンサの過充電を引き起こしたり、自己消弧型半
導体素子に過電圧が印加されるのを防ぐ。
【0036】請求項4の発明における3レベルインバー
タ装置は、アノードリアクトルからクランプコンデンサ
に蓄えた大きなエネルギーを放電抵抗を介して直流電源
に回収することで、アノードリアクトルのエネルギーの
一部を再利用可能にする。
【0037】請求項5の発明における3レベルインバー
タ装置は、負荷電流の経路変更に対しては、自己消弧型
半導体素子の両端側の配線インダクタンスを通して負荷
電流を安定かつ継続して流すことで、これらを流れる電
流を変化させず、それらの配線インダクタンスの存在が
スパイク電圧の発生要因にならないようにする。
【0038】請求項6の発明における3レベルインバー
タ装置は、請求項6の回路の僅かな変更で、負荷電流の
経路変更に対しては、自己消弧型半導体素子の両端側の
配線インダクタンスを通して負荷電流を安定かつ継続し
て流すことで、これらを流れる電流を変化させず、それ
らの配線インダクタンスの存在がスパイク電圧の発生要
因にならないようにする。
【0039】
【実施例】
実施例1.以下、請求項1の発明の一実施例を図につい
て説明する。図1において、1aは第1の自己消弧型半
導体素子としての自己消弧型半導体素子、1bは第2の
自己消弧型半導体素子としての自己消弧型半導体素子、
1cは第3の自己消弧型半導体素子としての自己消弧型
半導体素子、1dは第4の自己消弧型半導体素子として
の自己消弧型半導体素子、2aは第1のダイオードとし
てのフリーホイールダイオード、2bは第2のダイオー
ドとしてのフリーホイールダイオード、2cは第3のダ
イオードとしてのフリーホイールダイオード、2dは第
4のダイオードとしてのフリーホイールダイオード、3
aは第5のダイオードとしてのクランプダイオード、3
bは第6のダイオードとしてのクランプダイオード、4
a,4bは直流電源、5aは第1のコンデンサとしての
スナバコンデンサ、5bは第2のコンデンサとしてのス
ナバコンデンサ、5cは第3のコンデンサとしてのスナ
バコンデンサ、5dは第4のコンデンサとしてのスナバ
コンデンサ、6aは第7のダイオードとしてのスナバダ
イオード、6bは第8のダイオードとしてのスナバダイ
オード、6cは第9のダイオードとしてのスナバダイオ
ード、6dは第10のダイオードとしてのスナバダイオ
ード、7aは第1の抵抗器としての放電抵抗、7bは第
2の抵抗器としての放電抵抗である。
【0040】なお、従来の図10とは各構成要素の接続
関係が異なり、スナバコンデンサ5b、スナバダイオー
ド6bからなるスナバ回路S2が、クランプダイオード
3aおよび自己消弧型半導体素子1bに一括に並列接続
され、またスナバダイオード6c,スナバコンデンサ5
cからなるスナバ回路S3が、自己消弧型半導体素子1
cおよびクランプダイオード3bに一括に並列接続され
ている。
【0041】図2は図1において、ある出力電圧指令が
与えられた場合の自己消弧型半導体素子1a,1b,1
c,1dのスイッチング状態およびスナバコンデンサ5
a,5b,5c,5dの充電電圧状態を示している。
【0042】次に動作について説明する。まず、図1の
出力端子電圧が、2EからEに移行する動作について、
特に負荷電流が図中矢印の方向に流れている場合につい
て説明する。自己消弧型半導体素子1a,1bがオンし
ており、負荷電流が直流電源4aー自己消弧型半導体素
子1aー自己消弧型半導体素子1bを介して出力端子O
へ供給されている状態から自己消弧型半導体素子1aを
ターンオフすると、遮断された負荷電流はスナバコンデ
ンサ5a,スナバダイオード6aからなるスナバ回路S
1にバイパスされる。この時のスナバコンデンサ5aの
充電電圧により自己消弧型半導体素子1aにかかる電圧
上昇率が抑制される。スナバコンデンサ5aは電圧Eま
で充電される。
【0043】通常、ある自己消弧型半導体素子をオフし
た後、対になる自己消弧型半導体素子をオンさせるま
で、ある短絡防止時間Tdを設ける必要がある。しかし
自己消弧型半導体素子1cのスイッチング状態に係わら
ず、スナバコンデンサ5cの放電経路が確保されてい
る。
【0044】具体的にはスナバコンデンサ5cに蓄えら
れていたエネルギーが、スナバコンデンサ5c―放電抵
抗7a―スナバダイオード6a―自己消弧型半導体素子
1b―出力端子Oの経路を通って負荷側に放電される。
このスナバコンデンサ5cの放電現象は、スナバコンデ
ンサ5a,5cの充電電圧の和がEとならねばならない
回路構成から生じる必然的な現象である。
【0045】次に、短絡防止時間Tdの後に自己消弧型
半導体素子1cをターンオンさせても、回路状態は変化
しない。
【0046】この一連の動作を経て、出力端子の電圧は
Eとなり、負荷電流は、直流電源4b―クランプダイオ
ード3a―自己消弧型半導体素子1b―出力端子Oの経
路で供給されることになる。
【0047】次に、図1の出力端子電圧が、Eから0に
移行する動作について、特に負荷電流が図中矢印の方向
に流れている場合について説明する。自己消弧型半導体
素子1b,1cがオンしており、負荷電流が直流電源4
b―クランプダイオード3a―自己消弧型半導体素子1
bを介して出力端子Oへ供給されている状態から自己消
弧型半導体素子1bをターンオフすると、遮断された負
荷電流はスナバコンデンサ5b,スナバダイオード6b
からなるスナバ回路S2にバイパスされる。
【0048】この時のスナバコンデンサ5bの充電電圧
により自己消弧型半導体素子1bにかかる電圧上昇率が
抑制される。スナバコンデンサ5bは電圧Eまで充電さ
れる。
【0049】通常、ある自己消弧型半導体素子をオフし
た後、対になる自己消弧型半導体素子をオンさせるま
で、ある短絡防止時間Tdを設ける必要がある。しかし
自己消弧型半導体素子1dのスイッチング状態に係わら
ず、スナバコンデンサ5dの放電経路が確保されてい
る。
【0050】具体的にはスナバコンデンサ5dに蓄えら
れていたエネルギーが、スナバコンデンサ5d―放電抵
抗7b―スナバダイオード6b―出力端子Oの経路を通
って負荷側に放電される。このスナバコンデンサ5dの
放電現象は、スナバコンデンサ5b,5dの充電電圧の
和がEとならねばならない回路構成から生じる必然的な
現象である。
【0051】次に、短絡防止時間Tdの後に自己消弧型
半導体素子1dをターンオンさせても、回路状態は変化
しない。
【0052】この一連の動作を経て、出力端子の電圧は
0となり、負荷電流は、直流母線負側Nーフリーホイー
ルダイオード2dーフリーホイールダイオード2cー出
力端子Oの経路で供給されることになる。
【0053】次に、図1の出力端子電圧が、0からEに
移行する動作について、特に負荷電流が図中矢印とは逆
方向に流れている場合について説明する。自己消弧型半
導体素子1c,1dがオンしており、負荷電流が自己消
弧型半導体素子1c,自己消弧型半導体素子1dを介し
て出力端子から逆供給されている状態から自己消弧型半
導体素子1dをターンオフすると、遮断された負荷電流
はスナバダイオード6d,スナバコンデンサ5dからな
るスナバ回路S4にバイパスされる。この時のスナバコ
ンデンサ5dの充電電圧により自己消弧型半導体素子1
dにかかる電圧上昇率が抑制される。スナバコンデンサ
5dは電圧Eまで充電される。
【0054】通常、ある自己消弧型半導体素子をオフし
た後、対になる自己消弧型半導体素子をオンさせるま
で、ある短絡防止時間Tdを設ける必要がある。しかし
自己消弧型半導体素子1bのスイッチング状態に係わら
ず、スナバコンデンサ5bの放電経路が確保されてい
る。
【0055】具体的には出力端子O―自己消弧型半導体
素子1c―スナバダイオード6d―放電抵抗7b―スナ
バコンデンサ5bの経路を通って直流電源4b側に放電
される。このスナバコンデンサ5bの放電現象は、スナ
バコンデンサ5b,5dの充電電圧の和がEとならねば
ならない回路構成から生じる必然的な現象である。
【0056】次に、短絡防止時間Tdの後に自己消弧型
半導体素子1bをターンオンさせても、回路状態は変化
しない。
【0057】この一連の動作を経て、出力端子の電圧は
Eとなり、負荷電流は出力端子O―自己消弧型半導体素
子1c―クランプダイオード3b―直流電源4bの経路
で逆供給されることになる。
【0058】次に、図1の出力端子電圧が、Eから2E
に移行する動作について、特に負荷電流が図中矢印の逆
方向に流れている場合について説明する。自己消弧型半
導体素子1b,1cがオンしており、負荷電流が自己消
弧型半導体素子1c,クランプダイオード3bを介して
出力端子から逆供給されている状態から自己消弧型半導
体素子1cをターンオフすると、遮断された負荷電流は
スナバダイオード6c,スナバコンデンサ5cからなる
スナバ回路S3にバイパスされる。この時のスナバコン
デンサ5cの充電電圧により自己消弧型半導体素子1c
にかかる電圧上昇率が抑制される。スナバコンデンサ5
cは電圧Eまで充電される。
【0059】通常、ある自己消弧型半導体素子をオフし
た後、対になる自己消弧型半導体素子をオンさせるま
で、ある短絡防止時間Tdを設ける必要がある。しかし
自己消弧型半導体素子1aのスイッチング状態に係わら
ず、スナバコンデンサ5aの放電経路が確保されてい
る。
【0060】具体的には出力端子Oースナバダイオード
6cー放電抵抗7aースナバコンデンサ5aの経路を通
って直流電源4a側に放電される。このスナバコンデン
サ5aの放電現象は、スナバコンデンサ5a,5cの充
電電圧の和がEとならねばならない回路構成から生じる
必然的な現象である。
【0061】次に、短絡防止時間Tdの後に自己消弧型
半導体素子1aをターンオンさせても、回路状態は変化
しない。
【0062】この一連の動作を経て、出力端子の電圧は
2Eとなり、負荷電流は出力端子Oーフリーホイールダ
イオード2bーフリーホイールダイオード2aー直流電
源4aの経路で逆供給されることになる。
【0063】前述したように、図1の回路においては、
スナバコンデンサ5aとスナバコンデンサ5cが、放電
抵抗7aを介して必ず充放電関係を持ち、一方のスナバ
コンデンサが充電されれば他方のスナバコンデンサが放
電されることになる。同様にスナバコンデンサ5bとス
ナバコンデンサ5dが、放電抵抗7bを介して必ず充放
電関係を持つことになる。
【0064】従ってある自己消弧型半導体素子がスイッ
チング動作をする際に、1つのスナバコンデンサの充放
電回数が増加することはなく、必ず1つのスナバコンデ
ンサの充電と1つのスナバコンデンサの放電だけが行わ
れるのである。
【0065】実施例2.図3は請求項2の発明の一実施
例を示す回路図であり、図1と同一の回路部分には同一
符号を付してある。この図3は図1とは各構成要素の接
続関係が異なり、スナバダイオード6b,スナバコンデ
ンサ5bからなるスナバ回路S2をクランプダイオード
3bに並列接続し、またスナバダイオード6c、スナバ
コンデンサ5cからなるスナバ回路S3をクランプダイ
オード3aに並列接続している。
【0066】まず、図3の出力端子電圧が、2EからE
に移行する動作について、特に負荷電流が図中矢印の方
向に流れている場合について説明する。自己消弧型半導
体素子1a,1bがオンしており、負荷電流が直流電源
4a―自己消弧型半導体素子1a―自己消弧型半導体素
子1bを介して出力端子へ供給されている状態から自己
消弧型半導体素子1aをターンオフすると、遮断された
負荷電流はスナバコンデンサ5a,スナバダイオード6
aからなるスナバ回路S1にバイパスされる。
【0067】この時のスナバコンデンサ5aの充電電圧
により自己消弧型半導体素子1aにかかる電圧上昇率が
抑制される。スナバコンデンサ5aは電圧Eまで充電さ
れる。
【0068】通常、ある自己消弧型半導体素子をオフし
た後、対になる自己消弧型半導体素子をオンさせるま
で、ある短絡防止時間Tdを設ける必要がある。しかし
自己消弧型半導体素子1cのスイッチング状態に係わら
ず、スナバコンデンサ5cの放電経路が確保されてい
る。
【0069】具体的にはスナバコンデンサ5cに蓄えら
れていたエネルギーが、スナバコンデンサ5c―放電抵
抗7a―スナバダイオード6a―自己消弧型半導体素子
1b―出力端子Oの経路を通って負荷側に放電される。
【0070】このスナバコンデンサ5cの放電現象は、
スナバコンデンサ5a,5cの充電電圧の和がEとなら
ねばならない回路構成から生じる必然的な現象である。
【0071】次に、短絡防止時間Tdの後に自己消弧型
半導体素子1cをターンオンさせても、回路状態は変化
しない。
【0072】この一連の動作を経て、出力端子の電圧は
Eとなり、負荷電流は、直流電源4bークランプダイオ
ード3aー自己消弧型半導体素子1bー出力端子Oの経
路で供給されることになる。
【0073】次に、図3の出力端子電圧が、Eから0に
移行する動作について、特に負荷電流が図中矢印の方向
に流れている場合について説明する。自己消弧型半導体
素子1b,1cがオンしており、負荷電流が直流電源4
b―クランプダイオード3a―自己消弧型半導体素子1
bを介して出力端子Oへ供給されている状態から自己消
弧型半導体素子1bをターンオフすると、遮断された負
荷電流はスナバコンデンサ5b,スナバダイオード6b
からなるスナバ回路S2とフリーホイールダイオード2
cを介する経路にバイパスされる。
【0074】この時のスナバコンデンサ5bの充電電圧
により自己消弧型半導体素子1bにかかる電圧上昇率が
抑制される。スナバコンデンサ5bは電圧Eまで充電さ
れる。
【0075】通常、ある自己消弧型半導体素子をオフし
た後、対になる自己消弧型半導体素子をオンさせるま
で、ある短絡防止時間Tdを設ける必要がある。しかし
自己消弧型半導体素子1dのスイッチング状態に係わら
ず、スナバコンデンサ5dの放電経路が確保されてい
る。
【0076】具体的にはスナバコンデンサ5dに蓄えら
れていたエネルギーが、スナバコンデンサ5d―放電抵
抗7b―スナバダイオード6b―フリーホイールダイオ
ード2c―出力端子Oの経路を通って負荷側に放電され
る。
【0077】このスナバコンデンサ5dの放電現象は、
スナバコンデンサ5b,5dの充電電圧の和がEとなら
ねばならない回路構成から生じる必然的な現象である。
【0078】次に、短絡防止時間Tdの後に自己消弧型
半導体素子1dをターンオンさせても、回路状態は変化
しない。
【0079】この一連の動作を経て、出力端子Oの電圧
はEとなり、負荷電流は、直流母線負側Nーフリーホイ
ールダイオード2dーフリーホイールダイオード2cー
出力端子Oの経路で供給されることになる。
【0080】次に、図3の出力端子電圧が、0からEに
移行する動作について、特に負荷電流が図中矢印の逆方
向に流れている場合について説明する。自己消弧型半導
体素子1c,1dがオンしており、負荷電流が自己消弧
型半導体素子1c,自己消弧型半導体素子1dを介して
出力端子Oから逆供給されている状態から自己消弧型半
導体素子1dをターンオフすると、遮断された負荷電流
はスナバダイオード6d,スナバコンデンサ5dからな
るスナバ回路S4にバイパスされる。
【0081】この時のスナバコンデンサ5dの充電電圧
により自己消弧型半導体素子1dにかかる電圧上昇率が
抑制される。スナバコンデンサ5dは電圧Eまで充電さ
れる。
【0082】通常、ある自己消弧型半導体素子をオフし
た後、対になる自己消弧型半導体素子をオンさせるま
で、ある短絡防止時間Tdを設ける必要がある。しかし
自己消弧型半導体素子1bのスイッチング状態に係わら
ず、スナバコンデンサ5bの放電経路が確保されてい
る。
【0083】具体的には出力端子O―自己消弧型半導体
素子1c―スナバダイオード6d―放電抵抗7b―スナ
バコンデンサ5bの経路を通って直流電源4b側に放電
される。このスナバコンデンサ5bの放電現象は、スナ
バコンデンサ5b,5dの充電電圧の和がEとならねば
ならない回路構成から生じる必然的な現象である。
【0084】次に、短絡防止時間Tdの後に自己消弧型
半導体素子1bをターンオンさせても、回路状態は変化
しない。
【0085】この一連の動作を経て、出力端子の電圧は
Eとなり、負荷電流は出力端子Oー自己消弧型半導体素
子1c―クランプダイオード3b―直流電源4bの経路
で逆供給されることになる。
【0086】次に、図3の出力端子電圧が、Eから2E
に移行する動作について、特に負荷電流が図中矢印の逆
方向に流れている場合について説明する。自己消弧型半
導体素子1b,1cがオンしており、負荷電流が自己消
弧型半導体素子1c,クランプダイオード3bを介して
出力端子Oから逆供給されている状態から自己消弧型半
導体素子1cをターンオフすると、遮断された負荷電流
はフリーホイールダイオード2bとスナバダイオード6
c,スナバコンデンサ5cからなるスナバ回路S3を介
する経路にバイパスされる。
【0087】この時のスナバコンデンサ5cの充電電圧
により自己消弧型半導体素子1cにかかる電圧上昇率が
抑制される。スナバコンデンサ5cは電圧Eまで充電さ
れる。
【0088】通常、ある自己消弧型半導体素子をオフし
た後、対になる自己消弧型半導体素子をオンさせるま
で、ある短絡防止時間Tdを設ける必要がある。しかし
自己消弧型半導体素子1aのスイッチング状態に係わら
ず、スナバコンデンサ5aの放電経路が確保されてい
る。
【0089】具体的には出力端子O―フリーホイールダ
イオード2b―スナバダイオード6c―放電抵抗7a―
スナバコンデンサ5aの経路を通って直流電源4a側に
放電される。このスナバコンデンサ5aの放電現象は、
スナバコンデンサ5a,5cの充電電圧の和がEとなら
ねばならない回路構成から生じる必然的な現象である。
【0090】次に、短絡防止時間Tdの後に自己消弧型
半導体素子1aをターンオンさせても、回路状態は変化
しない。
【0091】この一連の動作を経て、出力端子の電圧は
2Eとなり、負荷電流は出力端子O―フリーホイールダ
イオード2b―フリーホイールダイオード2a―直流電
源4aの経路で逆供給されることになる。
【0092】上記のように、図3の回路においては、ス
ナバコンデンサ5aとスナバコンデンサ5cが、放電抵
抗7aを介して必ず充放電関係を持ち、一方のスナバコ
ンデンサが充電されれば他方のスナバコンデンサが放電
されることになる。同様にスナバコンデンサ5bとスナ
バコンデンサ5dが、放電抵抗7bを介して必ず充放電
関係を持つことになる。
【0093】従って、ある自己消弧型半導体素子がスイ
ッチング動作をする際に、1つのスナバコンデンサの充
放電回数が増加することはなく、必ず1つのスナバコン
デンサの充電と1つのスナバコンデンサの放電だけが行
われるのである。
【0094】実施例3.図4は請求項3の発明の一実施
例を示す回路図であり、図1と同一の回路部分には同一
符号を付してある。この図4は、構成要素の追加がなさ
れており、第1のリアクトルとしてのアノードリアクト
ル8a,第2のリアクトルとしてのアノードリアクトル
8bが正側の直流母線Pと自己消弧型半導体素子1aと
の間および負側の直流母線Nと自己消弧型半導体素子1
dとの間に挿入されている。またアノードリアクトル8
aは、第3の抵抗器としてのリセット抵抗9aおよび第
11のダイオードとしてのリセットダイオード10aか
らなる第1のリセット回路R1に、またアノードリアク
トル8bは第4の抵抗器としてのリセット抵抗9bおよ
び第12のダイオードとしてのリセットダイオード10
bからなる第2のリセット回路R2に、それぞれ並列接
続されている。
【0095】図2には図4において、ある出力電圧指令
が与えられた場合の自己消弧型半導体素子1a,1b,
1c,1dのスイッチング状態およびスナバコンデンサ
5a,5b,5c,5dの充電電圧状態を示している。
【0096】まず、図4の出力端子電圧が、2EからE
に移行する動作について、特に負荷電流が図中矢印の方
向に流れている場合について説明する。自己消弧型半導
体素子1a,1bがオンしており、負荷電流が直流電源
4a―アノードリアクトル8a―自己消弧型半導体素子
1a―自己消弧型半導体素子1bを介して出力端子Oへ
供給されている状態から自己消弧型半導体素子1aをタ
ーンオフすると、遮断された負荷電流はスナバコンデン
サ5a,スナバダイオード6aからなるスナバ回路S1
にバイパスされる。
【0097】この時のスナバコンデンサ5aの充電電圧
により自己消弧型半導体素子1aにかかる電圧上昇率が
抑制される。スナバコンデンサ5aは電圧Eまで充電さ
れる。
【0098】通常、ある自己消弧型半導体素子をオフし
た後、対になる自己消弧型半導体素子をオンさせるま
で、ある短絡防止時間Tdを設ける必要がある。しかし
自己消弧型半導体素子1cのスイッチング状態に係わら
ず、スナバコンデンサ5cの放電経路が確保されてい
る。
【0099】具体的にはスナバコンデンサ5cに蓄えら
れていたエネルギーが、スナバコンデンサ5c―放電抵
抗7a―スナバダイオード6a―自己消弧型半導体素子
1b―出力端子Oの経路を通って負荷側に放電される。
【0100】このスナバコンデンサ5cの放電現象は、
スナバコンデンサ5a,5cの充電電圧の和がEとなら
ねばならない回路構成から生じる必然的な現象である。
【0101】そのスナバコンデンサ5a,5cの充放電
直後は、アノードリアクトル8aにエネルギーが蓄積さ
れているが、アノードリアクトル8aーリセット抵抗9
aーリセットダイオード10aーアノードリアクトル8
aの経路により、そのエネルギーは全て放電される。
【0102】次に、短絡防止時間Tdの後に自己消弧型
半導体素子1cをターンオンさせても、回路状態は変化
しない。
【0103】この一連の動作を経て、出力端子の電圧は
Eとなり、負荷電流は、直流電源4b―クランプダイオ
ード3a―自己消弧型半導体素子1b―出力端子Oの経
路で供給されることになる。
【0104】次に、図4の出力端子電圧が、Eから0に
移行する動作について、特に負荷電流が図中矢印の方向
に流れている場合について説明する。自己消弧型半導体
素子1b,1cがオンしており、負荷電流が直流電源4
b―クランプダイオード3a―自己消弧型半導体素子1
bを介して出力端子Oへ供給されている状態から自己消
弧型半導体素子1bをターンオフすると、遮断された負
荷電流はスナバコンデンサ5b,スナバダイオード6b
からなるスナバ回路S2にバイパスされる。
【0105】この時のスナバコンデンサ5bの充電電圧
により自己消弧型半導体素子1bにかかる電圧上昇率が
抑制される。スナバコンデンサ5bは電圧Eまで充電さ
れる。
【0106】通常、ある自己消弧型半導体素子をオフし
た後、対になる自己消弧型半導体素子をオンさせるま
で、ある短絡防止時間Tdを設ける必要がある。しかし
自己消弧型半導体素子1dのスイッチング状態に係わら
ず、スナバコンデンサ5dの放電経路が確保されてい
る。
【0107】具体的にはスナバコンデンサ5dに蓄えら
れていたエネルギーが、アノードリアクトル8b―スナ
バコンデンサ5d―放電抵抗7b―スナバダイオード6
b―出力端子Oの経路を通って負荷側に放電される。
【0108】このスナバコンデンサ5dの放電現象は、
スナバコンデンサ5b,5dの充電電圧の和がEとなら
ねばならない回路構成から生じる必然的な現象である。
【0109】次に、短絡防止時間Tdの後に自己消弧型
半導体素子1dをターンオンさせても、回路状態は変化
しない。
【0110】この一連の動作を経て、出力端子の電圧は
Eとなり、負荷電流は、直流母線負側Nーアノードリア
クトル8bーフリーホイールダイオード2dーフリーホ
イールダイオード2cー出力端子Oの経路で供給される
ことになる。
【0111】次に、図4の出力端子電圧が、0からEに
移行する動作について、特に負荷電流が図中矢印の方向
に流れている場合について説明する。自己消弧型半導体
素子1c,1dがオンしており、負荷電流が、直流母線
負側Nーアノードリアクトル8bーフリーホイールダイ
オード2dーフリーホイールダイオード2cを介して出
力端子Oへ供給されている状態から自己消弧型半導体素
子1dをターンオフさせ、短絡防止時間Tdの後、自己
消弧型半導体素子1bをターンオンさせる。するとアノ
ードリアクトル8bには直流電源4bの電圧Eが印加さ
れ、負荷電流はフリーホイールダイオード2d,2cか
らクランプダイオード3a,自己消弧型半導体素子1b
へ転流する。
【0112】このとき自己消弧型半導体素子1bにかか
る電流上昇率がアノードリアクトル8bによって抑制さ
れる。
【0113】その後スナバコンデンサ5bは、スナバコ
ンデンサ5b―クランプダイオード3a―自己消弧型半
導体素子1b―自己消弧型半導体素子1c―スナバダイ
オード6d―放電抵抗7b―スナバコンデンサ5bの経
路で、電圧零まで放電する。
【0114】また、スナバコンデンサ5dは、スナバコ
ンデンサ5d―アノードリアクトル8b―直流電源4b
―クランプダイオード3a―自己消弧型半導体素子1b
―自己消弧型半導体素子1c―スナバダイオード6d―
スナバコンデンサ5dの経路で、電圧Eまで充電され
る。
【0115】そのスナバコンデンサ5b,5dの充放電
直後は、アノードリアクトル8bにエネルギーが蓄積さ
れているが、アノードリアクトル8b―リセットダイオ
ード10b―リセット抵抗9b―アノードリアクトル8
bの経路により、そのエネルギーは全て放電される。
【0116】この一連の動作を経て、出力端子の電圧は
Eとなり、負荷電流は、直流電源4b―クランプダイオ
ード3a―自己消弧型半導体素子1b―出力端子Oの経
路で供給されることになる。
【0117】次に、図4の出力端子電圧が、Eから2E
に移行する動作について、特に負荷電流が図中矢印の方
向に流れている場合について説明する。自己消弧型半導
体素子1b,1cがオンしており、負荷電流が、直流電
源4b―クランプダイオード3a―自己消弧型半導体素
子1bを介して出力端子Oへ供給されている状態から自
己消弧型半導体素子1cをターンオフさせ、短絡防止時
間Tdの後、自己消弧型半導体素子1aをターンオンさ
せる。
【0118】すると、アノードリアクトル8aには直流
電源4aの電圧Eが印加され、負荷電流はクランプダイ
オード3aから自己消弧型半導体素子1aへ転流する。
このとき自己消弧型半導体素子1aにかかる電流上昇率
がアノードリアクトル8aによって抑制される。
【0119】その後スナバコンデンサ5aは、スナバコ
ンデンサ5a―自己消弧型半導体素子1a―自己消弧型
半導体素子1b―スナバダイオード6c―放電抵抗7a
―スナバコンデンサ5aの経路で、電圧零まで放電す
る。またスナバコンデンサ5cは、スナバコンデンサ5
c―直流電源4a―アノードリアクトル8a―自己消弧
型半導体素子1a―自己消弧型半導体素子1b―スナバ
ダイオード6c―スナバコンデンサ5cの経路で、電圧
Eまで充電される。
【0120】そのスナバコンデンサ5a,5cの充放電
直後は、アノードリアクトル8aにエネルギーが過剰に
蓄積されているが、アノードリアクトル8a―リセット
抵抗9a―リセットダイオード10a―アノードリアク
トル8aの経路により、そのエネルギーは全て放電され
る。
【0121】この一連の動作を経て、出力端子の電圧は
2Eとなり、負荷電流は、直流電源4a―アノードリア
クトル8a―自己消弧型半導体素子1a―自己消弧型半
導体素子1b―出力端子Oの経路で供給されることにな
る。
【0122】次に、図4の出力端子電圧が、0からEに
移行する動作について、特に負荷電流が図中矢印の逆方
向に流れている場合について説明する。自己消弧型半導
体素子1c,1dがオンしており、負荷電流が自己消弧
型半導体素子1c,自己消弧型半導体素子1dを介して
出力端子Oから逆供給されている状態から自己消弧型半
導体素子1dをターンオフすると、遮断された負荷電流
はスナバダイオード6d,スナバコンデンサ5dからな
るスナバ回路S4にバイパスされる。
【0123】この時のスナバコンデンサ5dの充電電圧
により自己消弧型半導体素子1dにかかる電圧上昇率が
抑制される。スナバコンデンサ5dは電圧Eまで充電さ
れる。
【0124】通常、ある自己消弧型半導体素子をオフし
た後、対になる自己消弧型半導体素子をオンさせるま
で、ある短絡防止時間Tdを設ける必要がある。しかし
自己消弧型半導体素子1bのスイッチ状態に係わらず、
スナバコンデンサ5bの放電経路が確保されている。
【0125】具体的には出力端子O―自己消弧型半導体
素子1c―スナバダイオード6d―放電抵抗7b―スナ
バコンデンサ5bの経路を通って直流電源4b側に放電
される。このスナバコンデンサ5bの放電現象は、スナ
バコンデンサ5b,5dの充電電圧の和がEとならねば
ならない回路構成から生じる必然的な現象である。
【0126】次に、短絡防止時間Tdの後に自己消弧型
半導体素子1bをターンオンさせても、回路状態は変化
しない。
【0127】この一連の動作を経て、出力端子の電圧は
Eとなり、負荷電流は出力端子O―自己消弧型半導体素
子1c―クランプダイオード3b―直流電源4bの経路
で逆供給されることになる。
【0128】次に、図4の出力端子電圧が、Eから2E
に移行する動作について、特に負荷電流が図中矢印の逆
方向に流れている場合について説明する。自己消弧型半
導体素子1b,1cがオンしており、負荷電流が自己消
弧型半導体素子1c,クランプダイオード3bを介して
出力端子から逆供給されている状態から自己消弧型半導
体素子1cをターンオフすると、遮断された負荷電流は
スナバダイオード6c,スナバコンデンサ5cからなる
スナバ回路S3にバイパスされる。
【0129】この時のスナバコンデンサ5cの充電電圧
により自己消弧型半導体素子1cにかかる電圧上昇率が
抑制される。スナバコンデンサ5cは電圧Eまで充電さ
れる。
【0130】通常、ある自己消弧型半導体素子をオフし
た後、対になる自己消弧型半導体素子をオンさせるま
で、ある短絡防止時間Tdを設ける必要がある。しかし
自己消弧型半導体素子1aのスイッチ状態に係わらず、
スナバコンデンサ5aの放電経路が確保されている。
【0131】具体的には出力端子O―スナバダイオード
6c―放電抵抗7a―スナバコンデンサ5aの経路を通
って直流電源4a側に放電される。このスナバコンデン
サ5aの放電現象は、スナバコンデンサ5a,5cの充
電電圧の和がEとならねばならない回路構成から生じる
必然的な現象である。
【0132】次に、短絡防止時間Tdの後に自己消弧型
半導体素子1aをターンオンさせても、回路状態は変化
しない。
【0133】この一連の動作を経て、出力端子の電圧は
2Eとなり、負荷電流は出力端子O―フリーホイールダ
イオード2b―フリーホイールダイオード2a―直流電
源4aの経路で逆供給されることになる。
【0134】次に、図4の出力端子電圧が、2EからE
に移行する動作について、特に負荷電流が図中矢印の逆
方向に流れている場合について説明する。自己消弧型半
導体素子1a,1bがオンしており、負荷電流が、出力
端子Oーフリーホイールダイオード2bーフリーホイー
ルダイオード2aーアノードリアクトル8aを介して直
流電源4aへ逆供給されている状態から自己消弧型半導
体素子1aをターンオフさせ、短絡防止時間Tdの後、
自己消弧型半導体素子1cをターンオンさせる。
【0135】するとアノードリアクトル8aには直流電
源4aの電圧Eが印加され、負荷電流はフリーホイール
ダイオード2b,2aからから自己消弧型半導体素子1
c,クランプダイオード3bへ転流する。このとき自己
消弧型半導体素子1cにかかる電流上昇率がアノードリ
アクトル8aによって抑制される。
【0136】その後スナバコンデンサ5cは、スナバコ
ンデンサ5c―放電抵抗7a―スナバダイオード6a―
自己消弧型半導体素子1b―自己消弧型半導体素子1c
―クランプダイオード3b―スナバコンデンサ5cの経
路で、電圧零まで放電する。
【0137】また、スナバコンデンサ5aは、スナバコ
ンデンサ5a―スナバダイオード6a―自己消弧型半導
体素子1b―自己消弧型半導体素子1c―クランプダイ
オード3b―直流電源4a―アノードリアクトル8a―
スナバコンデンサ5aの経路で、電圧Eまで充電され
る。
【0138】そのスナバコンデンサ5a、5cの充放電
直後は、アノードリアクトル8aにエネルギーが蓄積さ
れているが、アノードリアクトル8aーリセット抵抗9
aーリセットダイオード10aーアノードリアクトル8
aの経路により、そのエネルギーは全て放電される。
【0139】この一連の動作を経て、出力端子の電圧は
Eとなり、負荷電流は、出力端子O―自己消弧型半導体
素子1c―クランプダイオード3b―直流電源4bの経
路で逆供給されることになる。
【0140】次に、図4の出力端子電圧が、Eから0に
移行する動作について、特に負荷電流が図中矢印の逆方
向に流れている場合について説明する。自己消弧型半導
体素子1b,1cがオンしており、負荷電流が、出力端
子Oー自己消弧型半導体素子1cークランプダイオード
3bを介して直流電源4bへ逆供給されている状態から
自己消弧型半導体素子1bをターンオフさせ、短絡防止
時間Tdの後、自己消弧型半導体素子1dをターンオン
させる。
【0141】すると、アノードリアクトル8bには直流
電源4bの電圧Eが印加され、負荷電流はクランプダイ
オード3bからから自己消弧型半導体素子1dへ転流す
る。このとき自己消弧型半導体素子1dにかかる電流上
昇率がアノードリアクトル8bによって抑制される。
【0142】その後スナバコンデンサ5dは、スナバコ
ンデンサ5d―放電抵抗7b―スナバダイオード6b―
自己消弧型半導体素子1c―自己消弧型半導体素子1d
―スナバコンデンサ5dの経路で、電圧零まで放電す
る。またスナバコンデンサ5bは、スナバコンデンサ5
b―スナバダイオード6b―自己消弧型半導体素子1c
―自己消弧型半導体素子1d―アノードリアクトル8b
―直流電源4b―スナバコンデンサ5bの経路で、電圧
Eまで充電される。
【0143】そのスナバコンデンサ5b,5dの充放電
直後は、アノードリアクトル8bにエネルギーが過剰に
蓄積されているが、アノードリアクトル8b―リセット
ダイオード10b―リセット抵抗9b―アノードリアク
トル8bの経路により、そのエネルギーは全て放電され
る。
【0144】この一連の動作を経て、出力端子の電圧は
0となり、負荷電流は、出力端子O―自己消弧型半導体
素子1c―自己消弧型半導体素子1d―アノードリアク
トル8b―直流母線負側Nの経路で逆供給されることに
なる。
【0145】上記のように、図4の回路においては、ス
ナバコンデンサ5aとスナバコンデンサ5cが、放電抵
抗7aを介して必ず充放電関係を持ち、一方のスナバコ
ンデンサが充電されれば他方のスナバコンデンサが放電
されることになる。同様にスナバコンデンサ5bとスナ
バコンデンサ5dが、放電抵抗7bを介して必ず充放電
関係を持つことになる。
【0146】従って、ある自己消弧型半導体素子がスイ
ッチング動作をする際に、1つのスナバコンデンサの充
放電回数が増加することはなく、必ず1つのスナバコン
デンサの充電と1つのスナバコンデンサの放電だけが行
われる。
【0147】さらに、自己消弧型半導体素子1a,1c
のスイッチング状態が変わる時に限り、アノードリアク
トル8aのエネルギー処理が1度だけ行われる。同様に
自己消弧型半導体素子1b,1dのスイッチング状態が
変わるときに限り、アノードリアクトル8bのエネルギ
ー処理が1度だけ行われる。
【0148】また、図4の回路において、一斉に全ての
自己消弧型半導体素子にオフ指令が与えられ、全ての自
己消弧型半導体素子がターンオフした場合、アノードリ
アクトル8a,8bの挿入位置が直列接続された自己消
弧型半導体素子の内部には無く、それらの外側に位置し
ているので、アノードリアクトル8aもしくはアノード
リアクトル8bに蓄えられたエネルギーは、リセット回
路R1,R2内のリセット抵抗9a,9bにおいて処理
される。
【0149】このため、アノードリアクトル8a,8b
に蓄積されたエネルギーによりスナバコンデンサの過充
電を引き起こし、自己消弧型半導体素子に過電圧が印加
されるような恐れはない。
【0150】実施例4.図5は請求項3の発明の他の実
施例を示す回路図であり、図4と同一の回路部分には同
一符号を付してある。実施例2の図3の回路と図5との
相違点は、図1と図4の相違点と全く同じであり、アノ
ードリアクトル8a,8bが正側直流母線Pと自己消弧
型半導体素子1aとの間および負側直流母線Nと自己消
弧型半導体素子1dとの間にそれぞれ挿入されている。
【0151】そして、アノードリアクトル8aは、リセ
ット抵抗9aおよびリセットダイオード10aからなる
第1のリセット回路R1に、またアノードリアクトル8
aはリセット抵抗9bおよびリセットダイオード10b
からなる第2のリセット回路R2にそれぞれ接続されて
いる。その目的,効果は、実施例1の図1に対するもの
と同様であるため、ここではその重複する回路動作説明
を省略する。
【0152】実施例5.図6は請求項4の発明の一実施
例を示す回路図であり、図4と同一の回路部分には同一
符号を付してある。そして、実施例3の図4と図6との
相違点は、アノードリアクトル8aが、第13のダイオ
ードとしてのクランプダイオード11a,第5のコンデ
ンサとしてのクランプコンデンサ12aおよび第5の抵
抗器としての放電抵抗13aからなる第1のクランプ回
路CL1に、また、アノードリアクトル8bは第14の
ダイオードとしてのクランプダイオード11b,第6の
コンデンサとしてのクランプコンデンサ12bおよび第
6の抵抗器としての放電抵抗13bからなる第2のクラ
ンプ回路CL2にそれぞれ接続されている点である。
【0153】次に、追加されたクランプ回路の動作につ
いて、アノードリアクトル8aに設けられたクランプ回
路を例に挙げて説明する。クランプコンデンサ12aは
直流電源4aの電圧Eに充電されているものとする。
【0154】さて、自己消弧型半導体素子のスイッチン
グ動作によりアノードリアクトル8aにエネルギーが蓄
えられれば、そのエネルギーの一部はクランプダイオー
ド11a,放電抵抗13aの経路で消費され、その他の
エネルギーはアノードリアクトル8a―クランプダイオ
ード11a―クランプコンデンサ12a―直流電源4a
―アノードリアクトル8aの経路で、クランプコンデン
サ12aに一旦回収される。
【0155】このクランプコンデンサ12aの静電容量
は、好ましくはスナバコンデンサの静電容量の数倍以上
である。つまりアノードリアクトル8aのエネルギーを
回収した際に、クランプコンデンサ12aの充電電圧の
上昇を抑える必要があるからである。
【0156】その後、過剰にクランプコンデンサ12a
に蓄えられたエネルギーは、放電抵抗13aを介して直
流電源4aに回収され、あるいは負荷電流の一部とな
る。従って、図4においてリセット抵抗9aにおいて全
て消費されていたアノードリアクトル8aのエネルギー
の一部が再利用されることになるのである。
【0157】アノードリアクトル8bに設けられた第2
のクランプ回路CL2も、前述したアノードリアクトル
8aに設けられた第1のクランプ回路CL1の動作と同
様であるため、その説明を省略する。
【0158】実施例6.図7は請求項4の発明の他の実
施例を示す回路図であり、図5と同一の回路部分には同
一符号を付してある。そして、実施例4の図5との相違
点は、アノードリアクトル8aは、クランプダイオード
11a,クランプコンデンサ12aおよび放電抵抗13
aからなる第1のクランプ回路CL1に、また、アノー
ドリアクトル8bは、クランプダイオード11b,クラ
ンプコンデンサ12bおよび放電抵抗13bからなる第
2クランプ回路CL2に、それぞれ接続されている点で
ある。図7にあるクランプ回路の動作は、図6について
行ったクランプ回路の動作と全く同じであるため、その
重複する動作説明を省略する。
【0159】実施例7.図8は請求項5の発明の他の実
施例を示す回路図であり、図示外の部分は図1と同様で
あり、また、図1と同一の回路部分には同一符号を付し
てある。3レベルインバータ装置を構成する場合、図1
の3レベルインバータ装置を例に挙げると、特に自己消
弧型半導体素子1b,自己消弧型半導体素子1cに対す
るスナバ回路の接続方法が重要となる。図8は、自己消
弧型半導体素子1b,自己消弧型半導体素子1c周辺を
示しており、14a,14b,14c,14d,14
e,14fは配線内に存在する配線インダクタンスを集
中定数的に示している。
【0160】例えば、配線インダクタンス14aのイン
ダクタンス値をLa、配線インダクタンス14bのイン
ダクタンス値をLb等と示すことにする。またスナバコ
ンデンサ5b,5cの静電容量をともにCとする。な
お、配線内部抵抗は、ここでは無視した。
【0161】この状態で自己消弧型半導体素子1bのタ
ーンオフ動作が行われた場合、その動作前には負荷電流
が配線インダクタンス14a,14g,14cを流れ、
ターンオフ動作後には配線インダクタンス14a,14
b,14cを流れるため、電流変化率が大きくなるのは
配線インダクタンス14b,14gとなる。
【0162】従って、自己消弧型半導体素子1bに印加
されるスパイク電圧Vsは、Vs=(1/C)∫idt
+Lb|di/dt|+Lg|di/dt|で示され
る。このスパイク電圧が高くなると、スイッチング損失
の増大,或いは素子内部に極部的熱集中が生じ、素子破
壊の要因となり得る。
【0163】スナバコンデンサ5b,スナバダイオード
6bを接続するための配線インダクタンス14bの低減
に関して物理的制約(例えば、コンデンサ内部インピー
ダンス等)があるため、ここでは、配線インダクタンス
14gの低減方法について説明する。
【0164】まず、図8におけるスナバ回路の接続方法
を説明する。自己消弧型半導体素子1bにかかる電圧上
昇率抑制のためのスナバ回路の接続位置がクランプダイ
オード3aの陽極端子と自己消弧型半導体素子1bの陰
極端子との間であり、自己消弧型半導体素子1cにかか
る電圧上昇率抑制のためのスナバ回路の接続位置が自己
消弧型半導体素子1cの陽極端子とクランプダイオード
3bの陰極端子との間であり、クランプダイオード3a
の陰極端子と自己消弧型半導体素子1bの陽極端子との
間を短い距離で接続し、クランプダイオード3bの陽極
端子と自己消弧型半導体素子1cの陰極端子との間を短
い距離で接続している。
【0165】上記最短距離の接続方法の具体例として
は、例えば、クランプダイオード3aの陽極端子と自己
消弧型半導体素子1bの陰極端子を、冷却フィンを用い
て接続し、少なくとも、それらを同一スタッフ構造とし
たり、あるいは、銅等からなる板状のブスバーを用いて
接続したり、さらには、クランプダイオード3aと自己
消弧型半導体素子1bを同一モジュール内に収納するな
どが挙げられる。
【0166】クランプダイオード3b,自己消弧型半導
体素子1cに対しても同様である。これらの方策は、全
て、配線インダクタンス14g,14hのインダクタン
スを配線インダクタンス14b,14eのインダクタン
スに比較して、低減させるためのものである。以下の説
明は、配線インダクタンス14g,14hが十分低減で
きたことを前提とする。
【0167】また、配線インダクタンス14a,14f
は中間電位点Cからの引き出し用配線内部にあるインダ
クタンスである。配線インダクタンス14c,14dは
出力端子Oへの引き出し用配線内部にあるインダクタン
スである。
【0168】さらに、配線インダクタンス14b,14
eはスナバ回路内のスナバコンデンサとスナバダイオー
ドの接続用配線あるいはスナバコンデンサの内部インダ
クタンス等を含めたインダクタンンスである。
【0169】さて、自己消弧型半導体素子1bのターン
オフにより、負荷電流を遮断した場合について説明す
る。負荷電流が自己消弧型半導体素子1bを導通してい
る場合は、負荷電流は中間電位点C―配線インダクタン
ス14a―スナバダイオード3a―自己消弧型半導体素
子1b―配線インダクタンス14cの経路を介して出力
端子Oへ供給されている。
【0170】この状態から自己消弧型半導体素子1bを
ターンオフさせて、負荷電流を遮断すると、その遮断さ
れた負荷電流は、スナバ回路へバイパスされ、即ち中間
電位点C―配線インダクタンス14a―スナバコンデン
サ5b―スナバダイオード6b―配線インダクタンス1
4b―配線インダクタンス14cを介して出力端子Oへ
供給され続ける。
【0171】この場合、配線インダクタンス14bには
電流上昇率の高い電流が流れ込み、Vs=(1/C)∫
idt+Lb(di/dt)で示されるスパイク電圧V
sが発生する。なお負荷電流をiとする。
【0172】この負荷電流の経路の変化に対しては、図
8の様に構成しているため、配線インダクタンス14
a,14cは負荷電流を継続して流すことになる。従っ
て、それらに流れる電流はほとんど変化せず、それらの
配線インダクタンス14a,14cの存在はスパイク電
圧の発生要因とはならない。従って自己消弧型半導体素
子1bに印加されるスパイク電圧は、配線インダクタン
ス14bにより発生するスパイク電圧に限られる。
【0173】次に、自己消弧型半導体素子1cのターン
オフについてであるが、自己消弧型半導体素子1bの動
作と全く対称なため、その重複する説明を省略する。
【0174】実施例8.図9は請求項6の発明のさらに
他の実施例を示す回路図であり、図示外の部分は図3と
同様であり、また、図3と同一の回路部分には同一符号
を付してある。3レベルインバータ装置を構成する場
合、図3の3レベルインバータ装置を例に挙げると、特
に自己消弧型半導体素子1b,自己消弧型半導体素子1
cに対するスナバ回路の接続方法が重要となる。図9に
は、自己消弧型半導体素子1b,自己消弧型半導体素子
1c周辺を示しており、14a,14b,14c,14
d,14e,14fは配線内に存在する配線インダクタ
ンスを集中定数的に示している。
【0175】例えば配線インダクタンス14aのインダ
クタンス値をLa、配線インダクタンス14bのインダ
クタンス値をLb等とし、また、スナバコンデンサ5
b,5cの静電容量をともにCとする。なお、配線内部
抵抗は、ここでは無視した。
【0176】この状態で自己消弧型半導体素子1bのタ
ーンオフ動作が行われた場合、その動作前には負荷電流
が配線インダクタンス14a,14g,14cを流れ、
ターンオフ動作後には配線インダクタンス14a,14
b,14cを流れるため、電流変化率が大きくなるのは
配線インダクタンス14b,14gとなる。
【0177】従って、自己消弧型半導体素子1bに印加
されるスパイク電圧Vsは、Vs=(1/C)∫idt
+Lb|di/dt|+Lg|di/dt|で示され
る。このスパイク電圧が高くなると、スイッチング損失
の増大,或いは素子内部に極部的熱集中が生じ、素子破
壊の要因となり得る。
【0178】スナバコンデンサ5b,スナバダイオード
6bを接続するための配線インダクタンス14bの低減
に関して物理的制約(例えば、コンデンサ内部インピー
ダンス等)があるため、ここでは、配線インダクタンス
14gの低減方法について説明する。
【0179】まず、図9におけるスナバ回路の接続方法
を説明する。自己消弧型半導体素子1bにかかる電圧上
昇率抑制のためのスナバ回路の接続位置がクランプダイ
オード3aの陽極端子とフリーホイールダイオード2c
の陽極端子との間であり、自己消弧型半導体素子1cに
かかる電圧上昇率抑制のためのスナバ回路の接続位置が
フリーホイールダイオード2bの陰極端子とクランプダ
イオード3bの陰極端子の間である。
【0180】そして、クランプダイオード3aの陰極端
子と自己消弧型半導体素子1bの陽極端子との間を短い
距離で接続し、クランプダイオード3bの陽極端子と自
己消弧型半導体素子1cの陰極端子との間を短い距離で
接続し、自己消弧型半導体素子1bの陰極端子とフリー
ホイールダイオード2cの陰極端子との間を短い距離で
接続し、さらには自己消弧型半導体素子1cの陽極端子
とフリーホイールダイオード2bの陽極端子との間を短
い距離で接続してある。
【0181】上記の短い距離の接続方法の具体例として
は、例えば、クランプダイオード3aの陽極端子と自己
消弧型半導体素子1bの陰極端子を、冷却フィンを用い
て接続し、少なくとも、それらを同一スタッフ構造とし
たり、あるいは、銅等からなる板状のブスバーを用いて
接続したり、さらには、クランプダイオード3aと自己
消弧型半導体素子1bを同一モジュール内に収納するな
どが挙げられる。
【0182】クランプダイオード3b,自己消弧型半導
体素子1cに対しても同様である。これらの方策は、全
て、配線インダクタンス14g,14hのインダクタン
スを配線インダクタンス14b,14eのインダクタン
スに比較して、低減させるためのものである。以下の説
明は、配線インダクタンス14g,14hが十分低減で
きたことを前提とする。
【0183】また配線インダクタンス14a,14fは
中間電位点Cからの引き出し用配線内部にあるインダク
タンスである。配線インダクタンス14c,14dは出
力端子Oへの引き出し用配線内部にあるインダクタンス
である。
【0184】さらに、配線インダクタンス14b,14
eはスナバ回路内のスナバコンデンサとスナバダイオー
ドの接続用配線、あるいはスナバコンデンサの内部イン
ダクタンス等を含めたインダクタンンスである。
【0185】さて、自己消弧型半導体素子1bのターン
オフにより、負荷電流を遮断した場合について説明す
る。負荷電流が自己消弧型半導体素子1bを導通してい
る場合は、負荷電流は中間電位点C―配線インダクタン
ス14a―クランプダイオード3a―自己消弧型半導体
素子1b―配線インダクタンス14cの経路を介して出
力端子Oへ供給されている。
【0186】この状態から自己消弧型半導体素子1bを
ターンオフさせて、負荷電流を遮断すると、その遮断さ
れた負荷電流は、スナバ回路へバイパスされ、即ち中間
電位点C―配線インダクタンス14a―スナバコンデン
サ5b―スナバダイオード6b―配線インダクタンス1
4b―フリーホイールダイオード2c―配線インダクタ
ンス14cを介して出力端子へ供給され続ける。
【0187】この場合、配線インダクタンス14bには
電流上昇率の高い電流が流れ込み、上記Vsで示される
スパイク電圧が発生する。このスパイク電圧が自己消弧
型半導体素子1bに印加される。
【0188】この負荷電流の経路の変化に対しては、図
9の様に構成しているため、配線インダクタンス14
a,14cは負荷電流を継続して流すことになる。従っ
て、それらに流れる電流はほとんど変化せず、それらの
配線インダクタンス14a,14cの存在はスパイク電
圧の発生要因とはならない。従って自己消弧型半導体素
子1bに印加されるスパイク電圧は、配線インダクタン
ス14bにより発生するスパイク電圧に限られることに
なる。
【0189】次に、自己消弧型半導体素子1cのターン
オフについてであるが、自己消弧型半導体素子1bの動
作と全く対称なため、説明は省略する。
【0190】実施例9.上記各実施例において、自己消
弧型半導体素子として、自己消弧型半導体素子サイリス
タのほかIGBT,MOS−FETあるいはMCT(原
理的には電圧制御自己消弧型半導体素子サイリスタ)な
どゲート信号により電流をオン,オフ制御ができる自己
消弧型素子を利用できる。
【0191】また、自己消弧型半導体素子に最近逆導通
型のものが開発されており、それを適用した場合は、フ
リーホイールダイオードは省略される得る。
【0192】さらに、自己消弧型半導体素子を複数直
列、並列あるいはその組み合わせから構成し、それらが
1つの自己消弧型半導体素子と基本的に同じ動作をさせ
るものであっても同等の目的の効果が得られる。
【0193】実施例10.なお、上記実施例7,実施例
8においては、図1,図3の回路を例に挙げて説明した
が、第2,第3の自己消弧型半導体素子に対するスナバ
回路が、図1,図3に示す構成であれば、他の第1,第
4の自己消弧型半導体素子に対するスナバ回路の構成に
係わらず適用可能であることはいうまでもない。またス
ナバコンデンサとスナバダイオードの位置が入れ替わっ
ていようとも、目的,効果は全く同じである。
【0194】実施例11.さらに、上記実施例では、直
流電力を交流電力に変換する3レベルインバータ装置に
ついて説明したが、当然のことながら、交流電力を直流
電力に変換する3レベルコンバータ装置に対しても適用
することができ、同等の効果を奏する。
【0195】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、自己消弧型半導体素子のスイッチング動作による出
力端子電圧の1回の変化に対し、スナバコンデンサの充
放電が1回だけ行われるように構成したので、放電抵抗
によるエネルギー消費を抑え、システムの高効率化を実
現できるものが得られる効果がある。
【0196】請求項2の発明によれば、各スナバ回路の
接続を変更することで、各スナバ回路のスナバコンデン
サが放電抵抗を介して放電関係を持つようにすること
で、自己消弧型半導体素子のスイッチング動作による出
力端子電圧の1回の変化に対し、スナバコンデンサの充
放電が1回だけ行われるように構成したので、放電抵抗
によるエネルギー消費を抑え、システムの高効率化を実
現できるものが得られる効果がある。
【0197】また、請求項3の発明によれば、自己消弧
型半導体素子のスイッチング動作による出力端子電圧の
1回の変化に対し、スナバコンデンサの充放電およびア
ノードリアクトルの充放電が1回だけ行われるように構
成したので、システムの高効率化を実現できるほか、ア
ノードリアクトルを自己消弧型半導体素子の外側に設け
ることで、これらの自己消弧型半導体素子の全てがター
ンオフした場合でも、上記アノードリアクトルに蓄えら
れたエネルギーをリセット抵抗により確実に処理できる
ものが得られる効果がある。
【0198】請求項4の発明によれば、自己消弧型半導
体素子のスイッチング動作による出力端子電圧の1回の
変化に対し、スナバコンデンサの充放電およびアノード
リアクトルの充放電が1回だけ行われるようにし、さら
にアノードリアクトルに蓄積されるエネルギーの一部を
再利用するように構成したので、システムの高効率化を
実現できるものが得られる効果がある。
【0199】請求項5の発明によれば、出力端子両側の
自己消弧型半導体素子に関するスナバ回路の位置や各接
続端子間の距離を短くするなど接続方法を最適にするよ
うに構成したので、該当する自己消弧型半導体素子にか
かるスパイク電圧を低減でき、システムの信頼性を向上
できるものが得られる効果がある。
【0200】請求項6の発明によれば、出力端子両側の
自己消弧型半導体素子に関するスナバ回路の位置や各接
続端子間の距離を短くするなど接続方法を最適にするよ
うに構成したので、システムの信頼性をさらに向上でき
るものが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例による3レベルイン
バータ装置を示す回路図である。
【図2】図1における自己消弧型半導体素子のスイッチ
状態とスナバコンデンサの充電状態を示す説明図であ
る。
【図3】請求項2の発明の一実施例による3レベルイン
バータ装置を示す回路図である。
【図4】請求項3の発明の一実施例による3レベルイン
バータ装置を示す回路図である。
【図5】請求項3の発明の他の実施例による3レベルイ
ンバータ装置を示す回路図である。
【図6】請求項4の発明の一実施例による3レベルイン
バータ装置を示す回路図である。
【図7】請求項4の発明の他の実施例による3レベルイ
ンバータ装置を示す回路図である。
【図8】請求項5の発明の一実施例による3レベルイン
バータ装置を示す回路図である。
【図9】請求項6の発明の一実施例による3レベルイン
バータ装置を示す回路図である。
【図10】従来の3レベルインバータ装置を示す回路図
である。
【図11】図10における自己消弧型半導体素子のスイ
ッチ状態とスナバコンデンサの充電状態を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1a 第1の自己消弧型半導体素子 1b 第2の自己消弧型半導体素子 1c 第3の自己消弧型半導体素子 1d 第4の自己消弧型半導体素子 2a フリーホイールダイオード(第1のダイオード) 2b フリーホイールダイオード(第2のダイオード) 2c フリーホイールダイオード(第3のダイオード) 2d フリーホイールダイオード(第4のダイオード) 3a クランプダイオード(第5のダイオード) 3b クランプダイオード(第6のダイオード) 4a,4b 直流電源 5a スナバコンデンサ(第1のコンデンサ) 5b スナバコンデンサ(第2のコンデンサ) 5c スナバコンデンサ(第3のコンデンサ) 5d スナバコンデンサ(第4のコンデンサ) 6a スナバダイオード(第7のダイオード) 6b スナバダイオード(第8のダイオード) 6c スナバダイオード(第9のダイオード) 6d スナバダイオード(第10のダイオード) 7a 放電抵抗(第1の抵抗器) 7b 放電抵抗(第2の抵抗器) 8a アノードリアクトル(第1のリアクトル) 8b アノードリアクトル(第2のリアクトル) 9a リセット抵抗(第3の抵抗器) 9b リセット抵抗(第4の抵抗器) 10a リセットダイオード(第11のダイオード) 10b リセットダイオード(第12のダイオード) 11a クランプダイオード(第13のダイオード) 11b クランプダイオード(第14のダイオード) 12a クランプコンデンサ(第5のコンデンサ) 12b クランプコンデンサ(第6のコンデンサ) 13a 放電抵抗(第5の抵抗器) 13b 放電抵抗(第6の抵抗器) C 中間電位点 P 母線(正側直流母線) N 母線(負側直流母線) O 出力端子 R1 第1のリセット回路 R2 第2のリセット回路 S1 第1のスナバ回路 S2 第2のスナバ回路 S3 第3のスナバ回路 S4 第4のスナバ回路 CL1 第1のクランプ回路 CL2 第2のクランプ回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間電位点を有する直流電源の正負母線
    間に直列接続された第1,第2,第3および第4の自己
    消弧型半導体素子と、該第1,第2,第3および第4の
    自己消弧型半導体素子の各々に逆並列接続された第1,
    第2,第3および第4のダイオードと、上記第1の自己
    消弧型半導体素子と第2の自己消弧型半導体素子との接
    続点および上記中間電位点間に接続された第5のダイオ
    ードと、上記第3の自己消弧型半導体素子と第4の自己
    消弧型半導体素子との接続点および上記中間電位点の間
    に接続された第6のダイオードと、上記第2の自己消弧
    型半導体素子と第3の自己消弧型半導体素子との接続点
    に設けられた出力端子と、上記第1の自己消弧型半導体
    素子に並列接続された第1のコンデンサおよび第7のダ
    イオードからなる第1のスナバ回路と、上記第5のダイ
    オードと第2の自己消弧型半導体素子に一括に並列接続
    された第2のコンデンサと第8のダイオードからなる第
    2のスナバ回路と、上記第3の自己消弧型半導体素子と
    第6のダイオードに一括に並列接続された第3のコンデ
    ンサと第9のダイオードからなる第3のスナバ回路と、
    上記第4の自己消弧型半導体素子に並列接続された第4
    のコンデンサおよび第10のダイオードからなる第4の
    スナバ回路と、上記第1のコンデンサと第7のダイオー
    ドとの接続点および上記第3のコンデンサと第9のダイ
    オードとの接続点間に接続された第1の抵抗器と、上記
    第2のコンデンサと第8のダイオードとの接続点および
    上記第4のコンデンサと第10のダイオードとの接続点
    との間に接続された第2の抵抗器とを備えた3レベルイ
    ンバータ装置。
  2. 【請求項2】 中間電位点を有する直流電源の正負母線
    間に直列接続された第1,第2,第3および第4の自己
    消弧型半導体素子と、該第1,第2,第3および第4の
    自己消弧型半導体素子の各々に逆並列接続された第1,
    第2,第3および第4のダイオードと、上記第1の自己
    消弧型半導体素子と第2の自己消弧型半導体素子との接
    続点および上記中間電位点の間に接続された第5のダイ
    オードと、上記第3の自己消弧型半導体素子と第4の自
    己消弧型半導体素子との接続点および上記中間電位点間
    に接続された第6のダイオードと、上記第2の自己消弧
    型半導体素子と第3の自己消弧型半導体素子との接続点
    に設けられた出力端子と、上記第1の自己消弧型半導体
    素子に並列接続された第1のコンデンサおよび第7のダ
    イオードからなる第1のスナバ回路と、上記第6のダイ
    オードに並列接続された第2のコンデンサと第8のダイ
    オードからなる第2のスナバ回路と、上記第5のダイオ
    ードに並列接続された第3のコンデンサと第9のダイオ
    ードからなる第3のスナバ回路と、上記第4の自己消弧
    型半導体素子に並列接続された第4のコンデンサおよび
    第10のダイオードからなる第4のスナバ回路と、上記
    第1のコンデンサと第7のダイオードとの接続点および
    上記第3のコンデンサと第9のダイオードとの接続点間
    に接続された第1の抵抗器と、上記第2のコンデンサと
    第8のダイオードとの接続点および上記第4のコンデン
    サと第10のダイオードとの接続点間に接続された第2
    の抵抗器とを備えた3レベルインバータ装置。
  3. 【請求項3】 直流電源の正側母線と第1の自己消弧型
    半導体素子との間に接続された第1のリアクトルと、上
    記直流電源の負側母線と第4の自己消弧型半導体素子と
    の間に接続された第2のリアクトルと、上記第1のリア
    クトルに並列接続された、第3の抵抗器と第11のダイ
    オードからなる第1のリセット回路と、上記第2のリア
    クトルに並列接続された、第4の抵抗器と第12のダイ
    オードからなる第2のリセット回路とを備えた請求項1
    または請求項2に記載の3レベルインバータ装置。
  4. 【請求項4】 直流電源の正側母線と第1の自己消弧型
    半導体素子との間に接続された第1のリアクトルと、上
    記直流電源の負側母線と第4の自己消弧型半導体素子と
    の間に接続された第2のリアクトルと、上記第1のリア
    クトルと上記第1の自己消弧型半導体素子との接続点お
    よび中間電位点間に接続された第13のダイオードと第
    5のコンデンサからなる第1のクランプ回路と、上記中
    間電位点および上記第2のリアクトルと上記第4の自己
    消弧型半導体素子との接続点間に接続された第6のコン
    デンサと第14のダイオードからなる第2のクランプ回
    路と、上記第13のダイオードおよび上記第5のコンデ
    ンサの接続点と上記正側母線との間に接続された第5の
    抵抗器と、上記第6のコンデンサおよび上記第12のダ
    イオードの接続点と上記負側母線との間に接続された第
    6の抵抗器とを備えた請求項1または請求項2に記載の
    3レベルインバータ装置。
  5. 【請求項5】 中間電位点を有する直流電源の正負母線
    間に直列接続された第1,第2,第3および第4の自己
    消弧型半導体素子と、該第1,第2,第3および第4の
    自己消弧型半導体素子の各々に逆並列接続された第1,
    第2.第3および第4のダイオードと、上記第1の自己
    消弧型半導体素子と第2の自己消弧型半導体素子との接
    続点および上記中間電位点間に接続された第5のダイオ
    ードと、上記第3の自己消弧型半導体素子と第4の自己
    消弧型半導体素子との接続点および上記中間電位点間に
    接続された第6のダイオードと、上記第2の自己消弧型
    半導体素子と第3の自己消弧型半導体素子との接続点に
    設けられた出力端子を備えた3レベルインバータ装置に
    おいて、上記第2の自己消弧型半導体素子にかかる電圧
    上昇率抑制のためのスナバ回路の接続位置が上記第5の
    ダイオードの陽極端子と上記第2の自己消弧型半導体素
    子の陰極端子との間であり、上記第3の自己消弧型半導
    体素子にかかる電圧上昇率抑制のためのスナバ回路の接
    続位置が上記第3の自己消弧型半導体素子の陽極端子と
    上記第6のダイオードの陰極端子の間であり、上記第5
    のダイオードの陰極端子と上記第2の自己消弧型半導体
    素子の陽極端子との間を短距離で接続し、上記第6のダ
    イオードの陽極端子と上記第3の自己消弧型半導体素子
    の陰極端子との間を短距離で接続したことを特徴とする
    3レベルインバータ装置。
  6. 【請求項6】 中間電位点を有する直流電源の正負母線
    間に直列接続された第1,第2,第3および第4の自己
    消弧型半導体素子と、上記第1,第2,第3および第4
    の自己消弧型半導体素子の各々に逆並列接続された第
    1,第2,第3および第4のダイオードと、上記第1の
    自己消弧型半導体素子と第2の自己消弧型半導体素子と
    の接続点と上記中間電位点間に接続された第5のダイオ
    ードと、上記第3の自己消弧型半導体素子と第4の自己
    消弧型半導体素子との接続点および上記中間電位点間に
    接続された第6のダイオードと、上記第2の自己消弧型
    半導体素子と第3の自己消弧型半導体素子との接続点に
    設けられた出力端子を備えた3レベルインバータ装置に
    おいて、上記第2の自己消弧型半導体素子にかかる電圧
    上昇率抑制のためのスナバ回路の接続位置が上記第5の
    ダイオードの陽極端子と上記第3のダイオードの陽極端
    子との間であり、上記第3の自己消弧型半導体素子にか
    かる電圧上昇率抑制のためのスナバ回路の接続位置が上
    記第2のダイオードの陰極端子と上記第6のダイオード
    の陰極端子との間であり、上記第5のダイオードの陰極
    端子と上記第2の自己消弧型半導体素子の陽極端子との
    間を短距離で接続し、上記第6のダイオードの陽極端子
    と上記第3の自己消弧型半導体素子の陰極端子との間を
    短距離で接続し、上記第2の自己消弧型半導体素子の陰
    極端子と上記第3のダイオードの陰極端子との間を短距
    離で接続し、上記第3の自己消弧型半導体素子の陽極端
    子と上記第2のダイオードの陽極端子との間を短距離で
    接続したことを特徴とする3レベルインバータ装置。
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