JPH0510244Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0510244Y2
JPH0510244Y2 JP1987068507U JP6850787U JPH0510244Y2 JP H0510244 Y2 JPH0510244 Y2 JP H0510244Y2 JP 1987068507 U JP1987068507 U JP 1987068507U JP 6850787 U JP6850787 U JP 6850787U JP H0510244 Y2 JPH0510244 Y2 JP H0510244Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
head
tape
running
cam body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987068507U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63176917U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1987068507U priority Critical patent/JPH0510244Y2/ja
Publication of JPS63176917U publication Critical patent/JPS63176917U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0510244Y2 publication Critical patent/JPH0510244Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、往復走行型テープレコーダにおける
磁気ヘツドの回転機構に関する。
(従来の技術) 往復走行型テープレコーダにおいて、テープ走
行方向の切り換え及びテープの各走行方向での動
作モードの切り換えをアシストカム機構を用いて
行うようにしたものがある。例えば、ヘツド基板
移動用のカムギヤと一体的に回転するピンチロー
ラ選択及びヘツド反転用カムを設け、このカムに
よりピンチローラを選択しまた磁気ヘツドを反転
させる切換レバーを設けてなるアシストカム機構
が用いられる。上記ピンチローラ選択及びヘツド
反転用カムの反対側の面にはモード位置を検出す
るための接点を設け、上記カムの軸を中心とする
導電パターンが形成されたプリント基板上に上記
接点を摺接させて上記カムの回転位置に応じたコ
ード信号を出力させるようにし、このコード信号
によつて上記カムの回転位置を決めることにより
動作モードを切り換える。実開昭61−68315号公
報には本出願人の出願に係るこの種のテープレコ
ーダが記載されている。
(考案が解決しようとする問題点) アシストカム機構を用いた従来の往復走行型テ
ープレコーダによれば、ヘツド基板移動用のカム
とヘツド反転用のカムの2枚のカムを軸方向に重
ねて用いる必要があり、部品数が増えて組立コス
トも高くなり、また、ヘツド基板の移動とヘツド
の回転との同期が取りにくく、確実なモード切り
換えがしずらいという問題点がある。更に、ピン
チローラを選択しまた磁気ヘツドを反転させる切
換レバーは、軸心に対し半径方向に渦巻き状に変
化するカムによつて移動するようになつているた
め、カムの内周部での移動と外周部での移動で
は、カム駆動の負荷が変動し、テープの正方向走
行での記録再生と逆方向走行での記録再生とでは
切換移動に要する時間に差を生じると共に、モー
ド位置検出のための導電パターンに対する接点の
オーバーラン量にも差を生じる。
本考案は、かかる従来の問題点を解消するため
になされたもので、1枚のカム体によつてヘツド
基板の移動とヘツドの反転とを行わしめることが
できるようにすることにより部品数の削減と組立
コストの低減を可能にし、更に、ヘツド基板の移
動とヘツドの回転との同期を取りやすくして、確
実なモード切り換えを行うことを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、ヘツド基板移動用カム体が、テープ
の正方向走行時に動作モードに応じてヘツド基板
を移動させる正方向走行用カム部とテープの逆方
向走行時に動作モードに応じてヘツド基板を移動
させる逆方向走行用カム部とを有すると共に、テ
ープの走行方向切り換え時にヘツドを回転させる
ためのヘツド回転用カムを一体に有し、かつ、正
逆転可能なモータで回転駆動される歯車と常時噛
み合つており、上記ヘツド回転用カムは、テープ
の正方向走行用回転部と逆方向走行用回転部とを
含むことを特徴とする。
(作用) 動作モードに応じてヘツド基板移動用カム体が
回転させられると、その回転位置に応じてヘツド
基板が移動させられる。このヘツド基板の移動は
テープの正方向走行時は正方向走行用カム部によ
り動作モードに応じて行われ、テープの逆方向走
行時は逆方向走行用カム部により動作モードに応
じて行われる。ヘツド基板移動用カム体が回転す
るとヘツド回転用カムが回転し、テープの走行方
向切り換え時に上記ヘツド回転用カムの正方向走
行用回転部又は逆方向走行用回転部がヘツドを回
転させる。
(実施例) 以下、図面を参照しながら本考案に係る磁気ヘ
ツドの回転機構の実施例を説明する。
第1図及び第2図において、シヤーシ11と回
路基板12の間には軸13が固定されており、軸
13によつてヘツド基板移動用カム体14が回転
可能に支持されている。上記カム体14は、その
外周に形成された歯車51に図示されないアシス
トモータによつて回転駆動される歯車が常時かみ
合うことにより、動作モードに応じた位置に回転
駆動される。上記アシストモータは正逆転可能な
モータである。
上記カム体14は特徴的な構成部分であり、第
3図乃至第5図にも示されているように、テープ
の正方向走行時に動作モードに応じてヘツド基板
を移動させるための正方向走行用カム部32aと
テーブの逆方向走行時に動作モードに応じてヘツ
ド基板を移動させるための逆方向走行用カム部3
2bとからなるカム部32を有すると共に、テー
プの走行方向切り換え時にヘツドを回転させるた
めのヘツド回転用カム16を一体に有する。上記
正方向走行用カム部32aと逆方向走行用カム部
32bは、カム体14の上面側に溝状に形成され
ると共に、回転中心を通る直径方向の線X−Xに
対し線対称に、かつ、双方のカム部32a,32
bの両端が連続して全体として軸13を1周する
ように形成されている。第3図に詳細に示されて
いるように、カム部32a,32bは、線X−X
を基準にして回転中心からの半径が最も小さい半
径Raでなるθaの領域と、この領域θaから半径が
Rbまで大きくなる領域θbと、半径Rbの円弧が続
いたあと半径Rbよりもさらに大きい半径Rcに変
化する領域θcと、上記半径Rcの円弧でなる領域
とを有してなる。上記領域θa,θbの境目はスト
ツプモード位置であり、領域θb,θcの境目はボ
ーズモード位置であり、領域θc,θdの境目は記
録再生モード位置である。正方向走行用カム部3
2aと逆方向走行用カム部32bは上記θaの領
域と記録再生モードに対応する半径Rcの領域に
おいて結合されて線対称に形成されている。
前記ヘツド回転用カム16は、カム体14の下
面側の側面に形成されており、テープの正方向走
行用回転部16aとテープの逆方向走行用回転部
16bを含む。これら各回転部16a,16bは
軸13の中心からの半径を連続的に変える揚程部
をなし、これら各回転部16a,16bの外周側
は一定の半径の円弧部16c,16dにそれぞれ
つながつている。ヘツド回転用カム16は、第3
図に示されているように平面的に見て前記中心線
X−Xに対し対称形に形成されているが、第1図
及び第4図に示されているように正方向走行用回
転部16aとこれに続く円弧部16cは、逆方向
走行用回転部16bとこれに続く円弧部16dの
下側に形成されている。
第4図に示されているように、カム体14の下
面にはモードコントロールスイツチ接片52が固
着されており、このスイツチ接片52は回路基板
12上に形成されたスイツチパターンに摺接して
いる。スイツチ接片52と上記スイツチパターン
はデジタルスイツチを構成し、テープ走行方向ご
との各動作モードに対応するカム体14の回転位
置ごとに適宜のビツト数、例えば3ビツトのデジ
タル信号を発するようになつている。上記デジタ
ル信号のうち1ビツトは略180度の角度範囲にわ
たり発せられてテープ走行方向が正方向であるか
逆方向であるかを検知するのに用いられ、他のビ
ツトは動作モードの検知に用いられ、指定された
テープ走行方向の指定された動作モードに対応す
る回転位置までカム体14が回転したとき検知信
号を発してカム体14の回転を停止させる。
第1図及び第4図において、カム体14のカム
部32には、軸13の位置を越してカム体14の
半径方向に伸び出たヘツド基板15の先端部に設
けられたピン31が係合している。ヘツド基板1
5はその一部が折り曲げられることによつて垂直
方向に立ち上がつたヘツド支持部17を有し、こ
のヘツド支持部17の先端部にはさらに水平方向
の折曲部18が形成されている。ヘツド支持部1
7には軸受メタル43が嵌合されており、軸受メ
タル43によつて回転軸21が水平方向の軸線を
中心に回転可能に軸支されている。回転軸21に
は、磁気ヘツド19,ヘツド取付け部材20、歯
車22が一体に取りつけられている。
第1図及び第2図において、ヘツド基板15の
ヘツド支持部17には軸26が固植され、軸26
には扇形歯車27が垂直面内において回動可能に
軸支されている。扇形歯車27の歯車部は前記歯
車22にかみ合つている。ヘツド基板15のヘツ
ド支持部17と扇形歯車27の間には逆U字状に
形成された反転ばね28が介装されている。反転
ばね28は軸26を両側から挟み込んで軸26を
支点に回動可能であり、また、反転ばね28の上
端の折り返し部が、扇形歯車27に固植されたピ
ン29に係合している。下方に伸びた反転ばね2
8の両端部はシヤーシ11の窓孔30を貫いたの
ち、レバー33の端部にブリツジ状に形成された
係合部34を挟持し、さらに、この係合部34の
下方に形成されたレバー33の窓孔35を貫いて
いる。レバー33は図示されないガイドピンによ
つて第1図において紙面に垂直方向、第2図では
左右方向に移動可能になつており、このレバー3
3の移動に伴い係合部34によつて反転ばね28
が押され、反転ばね28が軸26を支点として垂
直面内において回動するようになつている。レバ
ー33は係合部34形成端部とは反対側がフオー
ク状に形成されて一対の当接部36,37を有し
てなる。一方の当接部36は折り曲げによつて他
方の当接部37よりも下側に伸びている。一対の
当接部36,37は前記ヘツド回転用カム16を
挟むようにして配置され、一方の当接部36は上
記カム16の正方向走行用回転部16aと対向
し、他方の当接部37は上記カム16の逆方向走
行用回転部16bと対向している。
第1図及び第2図において、ヘツド基板15の
折曲部18には一対のアジマス調整ねじ38,3
8が螺入されている。上記折曲部18から下方に
突出したアジマス調整ねじ38,38の先端に
は、磁気ヘツド19の回転態位に応じてヘツド取
付け部材20の一対の当接部39,40の一方が
当接するようになつている。なお、第2図の状態
では磁気ヘツド19が回転動作の中間位置にあ
る。
ヘツド基板15の基端部の下面、即ちヘツド基
板15のヘツド支持部17形成端部側の下面は、
シヤーシ11上にボール受け47,47によつて
回転可能に保持された一対のボール46,46に
当接している。上記一対のボール46,46は上
記ヘツド支持部17を挟んで左右両側に配設さ
れ、ヘツド基板15の基端部側の左右両側が一対
のボール46,46によつて支持されている。
前記カム体14のカム部32に係合しているピ
ン31は、中間部にフランジ24を有すると共に
フランジ24に続く調整ねじ部23を有してお
り、調整ねじ部23がヘツド基板15に対し下面
側から螺入されることによりピン31がヘツド基
板15に一体的に取りつけられている。また、上
記ピン31はシヤーシ11にヘツド基板15の移
動方向に形成されたガイド溝42を貫いたあとカ
ム体14のカム部32に係合している。即ち、ヘ
ツド基板15を前後動させるためのカムフオロワ
としてのピン31は、ヘツド基板15のガイドピ
ンを兼用している。ピン31のフランジ部24は
シヤーシ11のガイド溝42の両側縁部に常時当
接している。従つて、調節ねじ部23を回転させ
ると、シヤーシ11に対するヘツド基板15の先
端側の間隔が変化し、ヘツド基板15は前記ボー
ル46,46との当接点を支点として前後方向に
回動し、ヘツド基板15及びこれによつて支持さ
れた磁気ヘツド19の前後方向の傾き角度が変化
する。
次に、上記実施例の動作を説明する。
いま、図示されないアシストモータにより、カ
ム体14が指定されたテープ走行方向及び動作モ
ードに応じた位置まで回転させられたとする。指
定されたテープ走行方向がそれまでのテープ走行
方向に対して反対の方向であるとすれば、ヘツド
回転用カム16によりレバー33が第1図におい
て紙面に垂直方向に移動させられる。例えば、テ
ープの逆方向走行から正方向走行に切り換えると
きは、カム体14が第3図において反時計方向に
回転させられ、カム体14が第3図に示されてい
るような走行方向切り換えの途中の態様から第5
図に示されているような回転位置までの範囲で回
転させられる。このカム体14の回転によりヘツ
ド回転用カム16のうち正方向走行用回転部16
aがレバー33の当接部36を押してレバー33
を第5図のように右方に移動させる。レバー33
はその係合部34が反転ばね28を押して軸26
を支点に反転ばね28を回動させ、反転ばね28
がピン29を押して扇形歯車27を回動させる。
扇形歯車27の回動力は歯車22に伝達され、歯
車22と一体の磁気ヘツド19が反転させられて
テープ走行方向に対応したトラツクにヘツドギヤ
ツプが対向させられる。
テープの正方向走行から逆方向走行に切り換え
るときは、アシストモータによりカム体14が第
5図の状態から時計方向に回転させられ、カム体
14が第3図に示されているような回転途中の状
態を経て逆方向走行用回転部16bがレバー33
の当接部37の位置を通るとき、上記回転部16
bが上記当接部37を押してレバー33を左方に
移動させ、もつて磁気ヘツド19が上述の場合と
逆向きに反転させられてテープ走行方向に対応し
たトラツクにヘツドギヤツプが対向させられる。
一方、カム体14の回転に伴い正方向走行用カ
ム部32a及び逆方向走行用カム部32bからな
るカム部32も回転し、同カム部32によりヘツ
ド基板15のピン31が押されてヘツド基板15
が第1図において左右方向に移動させられ、磁気
ヘツド19が図示されないテープに対して指定さ
れた動作モードに応じて接離する。これをより具
体的に説明すると、ストツプモード指定時はヘツ
ド基板15のピン31がカム部32の領域θa,
θbの境目の小さな半径Raの位置に係合するよう
にカム体14の回転位置が決められ、磁気ヘツド
19はテープから離間している。また、カム体1
4の上記ストツプ位置と同じ回転位置においてテ
ープの早送りが行われる。即ち、上記回転位置で
は上記のように磁気ヘツドがテープから離間して
いるため、上記回転位置において早送り又は巻戻
しの指定に応じテープを正方向又は逆方向に高速
走行させればテープの早送り又は巻戻しを行うこ
とができる。
次に、ポーズモードを指定したとすると、カム
体14が領域θb分だけ回転し、ピン31はカム
部32の揚程により半径Rbの位置まで押されて
ヘツド基板15が第1図において左方に移動させ
られ、磁気ヘツド19が図示されないテープに軽
く接する。また、ヘツド基板15の移動により、
テープ走行方向によつて既に選択してある図示さ
れないピンチローラアームを引つ掛けて前進し、
ピンチローラをキヤプスタンに接近させる。ここ
では、ピンチローラによつて未だテープはキヤプ
スタンに圧接していないので、テープは輸送され
ず、ポーズ状態となる。このポーズ状態において
レビユー又はキユーを指定すると、カム体14は
その位置に停止したままレビユー又はキユーに応
じた向きにテープが高速輸送され、このテープに
軽く接している磁気ヘツドから記録信号が再生さ
れるレビユーモード又はキユーモードとなる。
次に、記録再生モードを指定すると、カム体1
4はさらに領域θcに相当する角度範囲回転させら
れ、ピン31はカム部32の揚程により半径Rc
の位置まで押されてヘツド基板15が第1図にお
いてさらに左方に移動させられ、磁気ヘツド19
が図示されないテープに摺接する。また、ヘツド
基板15の移動に伴いピンチローラアームがさら
に前進してピンチローラによつてテープをキヤプ
スタンに押しつけテープを定速輸送する。ここに
おいて磁気ヘツド19がテープに対して信号を記
録し、また、記録した信号を再生する記録再生モ
ードとなる。
各動作モードの切り換えは以上述べた順序に限
られるものではなく、任意の順序で動作モードを
指定すれば、それに応じてカム体14が時計方
向、反時計方向に回転駆動され、指定された動作
モードに切り換えられる。また、例えばテープの
正方向走行時の任意の動作モードからテープの逆
方向走行による任意の動作モードが指定される
と、カム体14は第5図の回転位置から時計方向
に回転駆動され、ヘツド基板15のピン31が係
合するカム部32は、ストツプモード位置を端部
とするθa領域を通じて正方向走行用カム部32
aから逆方向走行用カム部32bに移行する。こ
のときヘツド回転用カム16の逆方向走行用回転
部16bがレバー33の当接部37を第3図にお
いて左方に押し、前述のように磁気ヘツド19を
テープ走行方向に対応した回転位置に反転させ
る。カム部32は中心線X−Xに対し正方向走行
用カム部32aと逆方向走行用カム部32bが対
称形に形成されているので、テープの逆方向走行
時においても、テープの正方向走行時と同様に指
定された各動作モードに応じた位置にカム体14
が回転させられ、磁気ヘツド19が各動作モード
に応じて進退する。
上記実施例によれば、第3図に示されている中
間位置からストツプ位置までカム体14が回転す
る間にレバー33の当接部36,37の一方が正
方向走行用回転部16a又は逆方向走行用回転部
16bにより押されてレバー33が右又は左に移
動させられ、その後は上記当接部36又は37が
半径Rのカム面に当接した状態でカム体14が回
転するため、レバー33は移動しない。一方、レ
バー33にはヘツド反転用のばね28の反作用に
より負荷がかかつており、この負荷を上記半径R
のカム面で受けている。この半径Rのカム面の形
状はテープの正方向走行側も逆方向走行側も変わ
りがないから、正方向走行時と逆方向走行時の負
荷に差はなく、磁気ヘツド19の反転の時間差が
なく、また、テープ走行方向の相違によるカム体
14の回転位置精度はほぼ同一となる。
ヘツド基板移動用カム体14の側面を利用して
ヘツド回転用カム16を形成したため、一つのカ
ム体に二つの機能をなすカムを形成することがで
き、部品数の削減と組立コストの低減を図ること
ができる。また、上記カム体14の回転位置を検
出するための接片52を側面カムでなる上記ヘツ
ド回転用カム16の内側に形成することができる
ため、高さ寸法を小さくすることができる。
また、ヘツド回転用カム16は、正方向走行用
回転部16aと逆方向走行用回転部16b以外は
回転中心を中心とする円弧に沿つて形成されてい
るため、ヘツドを回転させるためのレバー33の
移動ストロークの端部での動きが緩やかになると
共に、移動ストローク端においてレバー33にか
かる負荷を回転中心で受けることができる。そし
て、ヘツド反転用のレバー33はヘツド回転用カ
ム16を挟み込むように形成され、上記カム16
はレバー33とのクリアランスを少なくすること
が可能な曲線に沿つて形成されているため、レバ
ー33はカム16によつて位置規制され、ヘツド
の回転ストツパとアジマス調整ねじとの衝突を防
止することができ、もつて、衝突音を小さくする
ことができると共に、衝突による摩耗が少なく、
アジマス角度の変化を防止することができる。
(考案の効果) 本考案によれば、ヘツド基板移動用カム体にヘ
ツド回転用カムを形成したため、一つのカム体に
二つの機能をなすカムを形成することができ、部
品数の削減と組立コストの低減を図ることができ
る。また、ヘツド基板が移動するだけではなく、
ヘツド基板の移動に加えてヘツドが回転するとい
う複雑な機構を備えた往復走行型テープレコーダ
であつても、ヘツド基板の移動とヘツドの回転と
の同期を取りやすくでき、確実なモード切り換え
が行える。
なお、オートリバース式テープレコーダにおい
て、ヘツド基板移動用カムとヘツド回転用カムと
を一体のカム体とした例として特開昭60−50616
号公報記載のものが知られている。上記公報記載
のものは、ヘツド回転用カムとヘツド回転機構と
の間にソレノイドによる切り換え機構を介在さ
せ、上記ソレノイドによる選択動作と上記ヘツド
回転用カムの回転とによつて磁気ヘツドを回転さ
せるものであり、また、ヘツド基板移動用のカム
は、テープの正方向走行時と逆方向走行時に共通
の一つのカム部しかなく、しかも、上記カム体は
一方向にしか回転せず、このカム体の回転停止を
制御するためにソレノイドを用いている。従つ
て、上記公報記載のものによれば、動作モードを
切り換えるとき上記カム体が一方向にしか回転し
ないため、モード切り換えに要する時間が長くな
るという難点があるし、モード切り換えのたびに
ソレノイドが動作して騒音を発するという難点が
あり、そのほか、カム体に欠歯部やピンなどを設
ける必要があるなど、構成が複雑になるという難
点がある。その点本考案によれば、ヘツド基板移
動用カム体は正方向走行用カム部と逆方向走行用
カム部とを有し、ヘツド回転用カムはテープの正
方向走行用回転部と逆方向走行用回転部とを有し
ているため、カム体とヘツド基板移動機構および
ヘツド回転機構との間にソレノイドなどを介在さ
せる必要はないし、上記カム体はモード切り換え
時に必要に応じて往復回転させればよく、従つ
て、モード切り換え時に騒音がなく、モード切り
換えに要する時間が短くなる、というような作用
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る磁気ヘツドの回転機構の
実施例を示す断面側面図、第2図は同上背面図、
第3図は上記実施例中のカム体の部分の平面図、
第4図は同上カム体の部分の断面側面図、第5図
は上記カム体の部分の別の動作態様を第3図に準
じて示す平面図である。 14……ヘツド基板移動用カム体、15……ヘ
ツド基板、16……ヘツド回転用カム、16a…
…正方向走行用回転部、16b……逆方向走行用
回転部、32a……正方向走行用カム部、32b
……逆方向走行用カム部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 動作モードに応じヘツド基板移動用カム体を回
    転させ、このカム体の回転位置に応じてヘツド基
    板を移動させるようにした往復走行型テープレコ
    ーダにおいて、 上記ヘツド基板移動用カム体は、テープの正方
    向走行時に動作モードに応じてヘツド基板を移動
    させる正方向走行用カム部とテープの逆方向走行
    時に動作モードに応じてヘツド基板を移動させる
    逆方向走行用カム部とを有すると共に、テープの
    走行方向切り換え時にヘツドを回転させるための
    ヘツド回転用カムを一体に有し、かつ、正逆転可
    能なモータで回転駆動される歯車と常時噛み合つ
    ており、 上記ヘツド回転用カムは、テープの正方向走行
    用回転部と逆方向走行用回転部とを含むことを特
    徴とする磁気ヘツドの回転機構。
JP1987068507U 1987-05-08 1987-05-08 Expired - Lifetime JPH0510244Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987068507U JPH0510244Y2 (ja) 1987-05-08 1987-05-08

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987068507U JPH0510244Y2 (ja) 1987-05-08 1987-05-08

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63176917U JPS63176917U (ja) 1988-11-16
JPH0510244Y2 true JPH0510244Y2 (ja) 1993-03-12

Family

ID=30908385

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987068507U Expired - Lifetime JPH0510244Y2 (ja) 1987-05-08 1987-05-08

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0510244Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6050616A (ja) * 1983-08-30 1985-03-20 Pioneer Electronic Corp テ−プレコ−ダ−のオ−トリバ−ス装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6050616A (ja) * 1983-08-30 1985-03-20 Pioneer Electronic Corp テ−プレコ−ダ−のオ−トリバ−ス装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63176917U (ja) 1988-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0510244Y2 (ja)
US6000805A (en) Mirror assembly for automobile
JPH0610487Y2 (ja) テープレコーダ
JPH0240569Y2 (ja)
JPH0447372B2 (ja)
JPH0614299Y2 (ja) オートリバース式テープレコーダの回転伝達経路切換機構
US5481424A (en) Recording head apparatus for a tape player
JPH0413770Y2 (ja)
US5130872A (en) Cassette tape player having an actuating mechanism for changing traveling direction of a tape and a quick tape transverse lever
JPH02105255U (ja)
JPH0240572Y2 (ja)
JPH0240571Y2 (ja)
KR100246521B1 (ko) 테이프레코더의 모드전환장치
JPH0614288Y2 (ja) モード選択用反転機構
JP3037992B2 (ja) テープレコーダのヘッドレバー作動機構
JPH0355139Y2 (ja)
JPH0355148Y2 (ja)
JPH0734513Y2 (ja) カセットテ−プレコ−ダの操作位置検出装置
JP3351271B2 (ja) テープレコーダ
JPH0715734B2 (ja) テ−プレコ−ダの磁気ヘツド装置
JPS62298049A (ja) テ−プレコ−ダ
JP2726362B2 (ja) テーププレーヤの早送り巻戻し装置
JPH0333961Y2 (ja)
JPH0668113U (ja) テープレコーダのヘッド支持構造
JP2546443B2 (ja) リール台移動装置