JPH05102170A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH05102170A
JPH05102170A JP26016991A JP26016991A JPH05102170A JP H05102170 A JPH05102170 A JP H05102170A JP 26016991 A JP26016991 A JP 26016991A JP 26016991 A JP26016991 A JP 26016991A JP H05102170 A JPH05102170 A JP H05102170A
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conductive film
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insulating film
conductivity type
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Hisamitsu Suzuki
久満 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】バイポーラトランジスタのベース引き出し電極
を2層構造にして低抵抗化をはかるとともにエミッタ・
ベース表面再結合電流の発生を抑える。 【構成】ベース引き出し用P+ 型ポリシリコン5上にシ
リサイド層6を、P+ 型ポリシリコン5よりも小さく内
側になるように形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバイポーラ型半導体装置
およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】バイポーラトランジスタの持つ高速動作
および高駆動能力を充分に引き出すためには、トランジ
スタの各電極の引き出し寄生抵抗および各電極間の寄生
容量を極力小さくすることが必要である。
【0003】従来のバイポーラトランジスタは図4に示
すように、P+ 型ポリシリコン5がベース引き出し電極
として用いられ、エミッタ引き出し電極10はベース引
き出し電極5と第1の絶縁膜7および第5の絶縁膜17
を介してセルフアラインに形成されている。
【0004】近年、ベース引き出し部の抵抗を低減する
ため、タングステンシリサイドやモリブデンシリサイド
などとポリシリコンとを積層した構造(以下ポリサイド
構造またはポリサイドと記す)が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ベース引き出し電極に
ポリシリコンを用いた場合、シート抵抗を低減するには
ポリシリコン膜厚を厚くする必要がある。これを厚くす
るとエミッタ開口のアスペクト比が大きくなり同時にエ
ミッタ抵抗も高くなるので、高速動作・高駆動能力を実
現することが難しくなる。
【0006】一方、ベース引き出し電極にポリサイドを
用いるということが試みられている。リアクティブイオ
ンエッチングによりポリサイドをエッチングしてエミッ
タ開口を形成する。このときバイポーラトランジスタの
ベース領域の表面が露出してリアクティブイオンエッチ
ングによりダメージを受ける。このダメージが原因とな
って、ベース領域に形成されるエミッタ・ベース接合の
表面再結合電流が増大し、バイポーラトランジスタの電
流増幅率が低下するという問題があった。
【0007】この表面再結合電流はベース引き出し電極
にポリサイドを用いた際に特に顕著に見られる。実際の
エッチング時間に比例してバイポーラトランジスタの特
性が劣化するという信頼性上に重大な問題が生じてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
一導電型シリコン基板上の逆導電型エピタキシャル層の
表面に、一導電型ベース領域を囲んで一導電型外部ベー
ス領域が形成され、前記一導電型ベース領域の内側に逆
導電型エミッタ領域が形成され、前記外部ベース領域表
面にベース引き出し用の一導電型の第1の導電膜が形成
され、前記第1の導電膜表面の内側に第2の導電膜が形
成され、前記第1の導電膜および前記第2の導電膜の側
面を囲む絶縁膜を隔てて前記エミッタ領域表面に逆導電
型の第3の導電膜が形成されたバイポーラトランジスタ
を含むものである。
【0009】また第1の導電膜および第3の導電膜が、
ポリシリコンおよびアモルファスファスシリコンのうち
の1つであり、第2の導電膜が高融点金属および高融点
金属とシリコンとの化合物のうちの1つである。
【0010】本発明の半導体装置の製造方法は、一導電
型シリコン基板の一主面上に逆導電型埋込層を形成した
のち、全面に逆導電型エピタキシャル層を成長する工程
と、選択酸化法により素子分離領域を形成したのち、逆
導電型コレクタ引き上げ部を形成する工程と、全面に一
導電型ポリシリコンを堆積したのち、シリサイド層を堆
積する工程と、全面に第1の絶縁膜を堆積したのち、ベ
ース引き出し電極予定領域を覆うレジストをマスクとし
て前記第1の絶縁膜および前記シリサイド層をエッチン
グする工程と、全面に第2の絶縁膜を堆積してからエッ
チバックして前記第1の絶縁膜および前記シリサイド層
に側壁を形成する工程と、前記第1の絶縁膜および前記
第2の絶縁膜をマスクとして前記一導電型ポリシリコン
をエッチングする工程と、一導電型の真性ベース領域を
形成したのち、全面に第3の絶縁膜を形成してからエッ
チバックして前記第2の絶縁膜および前記一導電型ポリ
シリコンに側壁を形成する工程と、全面に逆導電型ポリ
シリコンを形成してからパターニングしてエミッタ引き
出し電極を形成する工程とを含むものである。
【0011】
【実施例】本発明の第1の実施例について、図1(a)
〜(c)を参照して説明する。
【0012】図1(c)に示すように、N型エピタキシ
ャル層4内に形成された外部ベース領域13に接続した
+ 型ポリシリコン5とシリサイド層6とを堆積したベ
ース引き出し電極が形成されている。またエミッタ拡散
領域16上にエミッタ引き出し電極が形成されている。
さらにベース引き出し電極とエミッタ引き出し電極10
は絶縁膜7,8,9によって絶縁されている。
【0013】このバイポーラトランジスタはつぎのよう
にして形成される。
【0014】はじめに図1(a)に示すように、P型半
導体基板1上に砒素などの不純物を導入してN+ 型埋込
層2を形成し、N型エピタキシャル層3を成長し、選択
酸化法により素子分離領域4を形成する。つぎにイオン
注入によりN+ 型コレクタ領域15を形成し、さらにC
VDにより厚さ80〜150nmのポリシリコンを形成
したのちボロンなどのP型不純物をドープしてP+ 型ポ
リシリコン5を形成する。つぎに厚さ50〜150nm
のタングステンまたはモリブデンなどの高融点金属とシ
リコンとの化合物6(以下シリサイドと記す)を形成
し、厚さ150〜200nmの二酸化シリコンまたは窒
化シリコンからなる第1の絶縁膜7を堆積する。つぎに
フォトレジスト(図示せず)をマスクとして第1の絶縁
膜7およびシリサイド層6を異方性エッチングによりパ
ターニングしてから厚さ50〜200nmの二酸化シリ
コンまたは窒化シリコンからなる第2の絶縁膜8を堆積
する。
【0015】つぎに図1(b)に示すように、異方性エ
ッチングにより第1の絶縁膜7およびシリサイド層6の
側壁に第2の絶縁膜8を残す。つぎに異方性エッチング
により第1および第2の絶縁膜7,8をマスクとしてP
+ 型ポリシリコン5をパターニングする。つぎにイオン
注入などにより真性ベース領域14を形成したのち、厚
さ100〜200nmの二酸化シリコンまたは窒化シリ
コンからなる第3の絶縁膜9を堆積し、異方性エッチン
グを行なって第2の絶縁膜8およびP+ 型ポリシリコン
5に側壁9を残す。
【0016】つぎに図1(c)に示すように、ポリシリ
コンを堆積してからN型不純物をドーピングしたのちパ
ターニングしてエミッタ引き出し電極10を形成する。
つぎにCVDにより第4の絶縁膜11を堆積してからコ
ンタクトを開口し電極12を形成することにより素子部
が完成する。
【0017】つぎに本発明の第2の実施例について、図
2(a)〜(c)を参照して説明する。
【0018】はじめに図2(a)に示すように、P型半
導体基板1上にN+ 型埋込層2を形成し、N型エピタキ
シャル層3を成長したのち、選択酸化法により素子分離
領域4を形成する。つぎにイオン注入によりN+ 型コレ
クタ領域15を形成し、CVDにより厚さ80〜150
nmのポリシリコンを堆積し、ボロンなどのP型不純物
をドープしてP+ 型ポリシリコン5を堆積する。
【0019】つぎに厚さ50〜150nmのタングステ
ンまたはモリブデンのシリサイド層6を堆積し、厚さ1
50〜200nmの二酸化シリコンまたは窒化シリコン
からなる第1の絶縁膜7を堆積する。つぎにフォトレジ
スト(図示せず)をマスクとして第1の絶縁膜7および
シリサイド層6を異方性エッチングによりパターニング
する。つぎにアンモニアおよび過酸化水素の混合液でシ
リサイド層6を50〜100nmサイドエッチングす
る。
【0020】つぎに図2(b)に示すように、第1の絶
縁膜7をマスクとしてP+ 型ポリシリコン5を異方性エ
ッチングしてから、イオン注入により真性ベース領域1
4を形成する。つぎに厚さ150〜200nmの第5の
絶縁膜17を堆積し、異方性エッチングを行なって第1
の絶縁膜7、シリサイド層6およびP+ 型ポリシリコン
5の側壁17を形成する。
【0021】第1の実施例ではP+ 型ポリシリコン5の
エミッタ開口の幅がマスクサイズよりもかなり狭くなる
のに対し、第2の実施例ではマスクサイズに近い幅に開
口できるという利点がある。エミッタスリットのアスペ
クト比を小さくしてエミッタ抵抗を低減できる。
【0022】いずれもベース引き出し電極にポリシリコ
ンを用いているがアモルファスシリコンを用いることも
できる。またベース引き出し電極のポリシリコン上に高
融点金属とシリコンとの化合物を形成する代わりに高融
点金属を形成することもできる。
【0023】
【発明の効果】エミッタ開口を形成するときリアクティ
ブイオンエッチングによるエミッタ・ベース接合の表面
再結合電流が、ポリシリコンよりもポリサイドを用いた
とき著しい。そこでポリサイドのエッチングを2段階に
し、シリサイドを側壁絶縁膜で覆うか、またはシリサイ
ドの上面を覆う絶縁膜よりもサイドエッチングすること
により、ベース領域のシリコン基板へのダメージを減少
させた。
【0024】その結果、図3(a)に示す従来の電流・
電圧特性に比べて、図3(b)に示す本発明の電流・電
圧特性は表面再結合電流が増大するのを防いでいること
がわかる。ベース引き出し電極にポリサイドを用いるこ
とにより、ベース引き出し電極の抵抗をさらに低減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す断面図である。
【図3】(a)は従来のポリサイド引き出し電極を用い
たバイポーラトランジスタの電流・電圧特性を示すグラ
フである。(b)は本発明のバイポーラトランジスタの
電流・電圧特性を示すグラフである。
【図4】従来のバイポーラトランジスタを示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 P型半導体基板 2 N+ 型埋込層 3 N型エピタキシャル層 4 素子分離領域 5 P+ 型ポリシリコン 6 シリサイド層 7 第1の絶縁膜 8 第2の絶縁膜 9 第3の絶縁膜 10 エミッタ引き出し電極 11 第4の絶縁膜 12 電極 13 外部ベース領域 14 真性ベース領域 15 N+ 型コレクタ領域 16 エミッタ拡散領域 17 第5の絶縁膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一導電型シリコン基板上の逆導電型エピ
    タキシャル層の表面に、一導電型ベース領域を囲んで一
    導電型外部ベース領域が形成され、前記一導電型ベース
    領域の内側に逆導電型エミッタ領域が形成され、前記外
    部ベース領域表面にベース引き出し用の一導電型の第1
    の導電膜が形成され、前記第1の導電膜表面の内側に第
    2の導電膜が形成され、前記第1の導電膜および前記第
    2の導電膜の側面を囲む絶縁膜を隔てて前記エミッタ領
    域表面に逆導電型の第3の導電膜が形成されたバイポー
    ラトランジスタを含む半導体装置。
  2. 【請求項2】 第1の導電膜および第3の導電膜が、ポ
    リシリコンおよびアモルファスファスシリコンのうちの
    1つであり、第2の導電膜が高融点金属および高融点金
    属とシリコンとの化合物のうちの1つである請求項1記
    載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 一導電型シリコン基板の一主面上に逆導
    電型埋込層を形成したのち、全面に逆導電型エピタキシ
    ャル層を成長する工程と、選択酸化法により素子分離領
    域を形成したのち、逆導電型コレクタ引き上げ部を形成
    する工程と、全面に一導電型ポリシリコンを堆積したの
    ち、シリサイド層を堆積する工程と、全面に第1の絶縁
    膜を堆積したのち、ベース引き出し電極予定領域を覆う
    レジストをマスクとして前記第1の絶縁膜および前記シ
    リサイド層をエッチングする工程と、全面に第2の絶縁
    膜を堆積してからエッチバックして前記第1の絶縁膜お
    よび前記シリサイド層に側壁を形成する工程と、前記第
    1の絶縁膜および前記第2の絶縁膜をマスクとして前記
    一導電型ポリシリコンをエッチングする工程と、一導電
    型の真性ベース領域を形成したのち、全面に第3の絶縁
    膜を堆積してからエッチバックして前記第2の絶縁膜お
    よび前記一導電型ポリシリコンに側壁を形成する工程
    と、全面に逆導電型ポリシリコンを形成してからパター
    ニングしてエミッタ引き出し電極を形成する工程とを含
    む半導体装置の製造方法。
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