JPH05101974A - セラミツクスへの電極形成方法 - Google Patents

セラミツクスへの電極形成方法

Info

Publication number
JPH05101974A
JPH05101974A JP24560091A JP24560091A JPH05101974A JP H05101974 A JPH05101974 A JP H05101974A JP 24560091 A JP24560091 A JP 24560091A JP 24560091 A JP24560091 A JP 24560091A JP H05101974 A JPH05101974 A JP H05101974A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceramic
metal
electrode
ceramics
copper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24560091A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Izumi
泰博 泉
Kazunori Takada
和典 高田
Shigeo Kondo
繁雄 近藤
Hiromitsu Tagi
宏光 多木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP24560091A priority Critical patent/JPH05101974A/ja
Publication of JPH05101974A publication Critical patent/JPH05101974A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
  • Ceramic Capacitors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エッチングによるセラミックス表面の粗面化
処理を無くし、電極とセラミックスとの密着性を改善
し、且つ作成した素子の電気的特性を従来と同等以上の
ものとし、さらに粗面化処理の処理液の残留による金属
の腐食による素子の特性劣化がない、セラミックス電子
部品を構成することのできる電極形成方法を提供する。 【構成】 セラミックス材料と電極を備えて成るセラミ
ックス電子部品の無電解鍍金による電極形成方法におい
て、セラミックス表面に有機金属を塗布し、その後に非
酸化雰囲気で加熱処理を行い、その後無電解鍍金を行っ
たセラミックス電子部品

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックス使用プリ
ント基板、誘電体共振器、セラミックスコンデンサなど
広範囲にわたる電子部品用セラミックスへの電極形成方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にセラミックスコンデンサ、誘電体
共振器素子あるいはプリント基板などセラミックスを用
いた電子部品用における電極の形成は無電解鍍金法によ
り銅、ニッケル等の金属を析出させ電極とする技術が広
く用いられている。
【0003】この電極形成方法についてセラミックスと
してチタン酸バリウム系セラミックスを例にとり詳細に
述べる。先ずチタン酸バリウムを主体とするセラミック
ス誘電体基板をアルカリ脱脂を行い、充分洗浄後フッ酸
でその表面をエッチングを行い粗面化を行う。その後エ
ッチング液が残存しないよう充分に洗浄を行った後、セ
ンシタイジング(感受性化)処理とアクティベーティン
グ(活性化)処理の2段階の触媒付与工程を行い、水洗
した後無電解鍍金処理を施し、セラミックス表面に金属
を析出させ電極を形成する。
【0004】最初の触媒付与工程(センシタイジング)
では塩化錫/塩酸水溶液が、2段目の触媒付与工程(ア
クティベーティング)では塩化パラジウム/塩酸溶液が
使用される。先ずセンシタイジングの工程でセラミック
ス表面に塩化錫の層が形成される。そして更にアクティ
ベーティングの工程で、セラミックス表面に存在してい
る2価の錫が酸化され4価の錫イオンとなると同時に、
2価のパラジウムイオンが還元を受けパラジウム金属と
なってセラミックス表面に付着し、無電解鍍金時の触媒
として作用すると考えられている。
【0005】ここで、セラミックス表面への無電解鍍金
による銅、ニッケル等の析出状態、特にセラミックス表
面への密着強度はセラミックスへの塩化錫付着状態によ
り大きく左右される。従って、その強度を上げるためセ
ラミックス表面をフッ酸等でエッチングし粗面化する必
要性がある。この処理工程は電極の密着強度を増大させ
ると共に、製造されるコンデンサ、誘電体共振器の電気
的特性を均一化する働きを示し、これら素子の生産工程
には必要欠くことのできないものとなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の構成ではセラミックス基板への電極形成には、セラミ
ックス表面の脱脂、粗面化処理を必要とする。この疎面
化処理において過剰な処理を行うとセラミックス自体が
脆くなり、またセラミックスが荒され過ぎると、その表
面の孔内には処理液が残存し、密着強度を低下させると
共に析出させた電極金属の腐食を発生させ、製造する素
子の信頼性を低下させる結果となる。また、逆に粗面化
処理が足りない場合には、無電解鍍金によって形成され
た電極金属とセラミックスとの機械的密着強度が足り
ず、またそのようにして得られた素子の電気的特性も劣
るものとなる。
【0007】その一方、電子部品に用いられるセラミッ
クスの種類は多様であり、例えば低誘電率材料としては
(Mg1-xCax)TiO3を主成分としPd,Mn,N
i等を添加したもの、比誘電率40付近の材料としては
BaO−TiO2やBa(Zn,Ta)O3などの複合ペ
ロブスカイト型酸化物など、また比誘電率70〜90の
材料としては希土類酸化物を含むBaO・TiO2の3
成分系の酸化物などがあり、各々のセラミックスについ
て最適な粗面化処理の条件を検討し、その特性を安定化
させる必要があった。
【0008】またエッチングには、危険なフッ酸による
処理が必要であった。本発明は、これらの粗面化処理を
無くし、且つ素子の電気的特性を従来と同等以上の素子
を提供し、さらに粗面化処理の処理液の残留による金属
の腐食による素子の特性劣化の危惧のないセラミックス
電子部品の電極形成方法を提供しようとするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
にセラミックス表面に有機金属を塗布し、その後に非酸
化雰囲気で熱処理を行い、然る後、塩化パラジウムある
いは塩化白金酸などの触媒溶液中で活性化処理を行い、
その後無電解鍍金を行う。
【0010】ここで、有機金属の熱処理温度としては1
00℃〜600℃の温度範囲が好ましく、さらに、前記
有機金属として金属アルコキシドあるいは金属アセテー
トの単独あるいはこれらの混合物を用いる。
【0011】また、用いる非酸化雰囲気としては、A
r、He、N2等の不活性ガス単独あるいはこれらの混
合ガスを用いる事が出来るが、これらガスにH2,CO
等の還元ガスを混合することは、セラミックス表面に形
成させる金属化合物層を、より速く金属に近い状態に還
元させる事が出来るため、好ましく用いられる。
【0012】
【作用】無電解鍍金を行う前に、予めセラミックス表面
に有機金属を塗布し、非酸化雰囲気中で熱処理すること
で、塩化錫溶液によるセラミックス表面の感受化処理
(センシタイジング)あるいは塩化パラジウムあるいは
塩化白金酸等の活性化処理(アクティベ−ティング)に
おいて、これら溶液の濡れ性が改良される。その結果、
セラミックスの微細孔内への無電解鍍金が可能となる。
このことは無電解鍍金によって析出した金属はセラミッ
クスへの高いアンカー効果を有することとなり、セラミ
ックス表面の粗面化処理を行うことなしに機械的密着強
度の優れた電極が形成され、またその素子の電気的特性
も優れたものになる。
【0013】ここで、有機金属の加熱処理を非酸化雰囲
気で行うことにより、セラミックス表面に形成される金
属化合物層はその化合物に含まれる酸素を放出する結
果、酸素不足状態の金属化合物となる。このような金属
化合物を形成したセラミックスを塩化パラジウム等の触
媒溶液中に浸漬すると、触媒を容易に還元し、その表面
に触媒を容易に置換させる事が出来るものとなる。即
ち、従来の無電解鍍金法に於いて必要とされていたセン
シタイジング工程を省くことができる。
【0014】以上のように本無電解鍍金法においては、
フッ酸等強い腐食性溶液を使用することが無いため、セ
ラミックスの微細孔にこれら酸が残存する危惧が全く無
く、その為、形成した電極が酸によって経時的に腐食さ
れるといった現象が全く無くなり、作成した素子の信頼
性は高いものとなる。
【0015】またセラミックスに付着させた有機金属の
熱処理は、有機金属をセラミックス表面に強固に焼き付
けることができる。
【0016】また、前記有機金属として金属アルコキシ
ドあるいは金属アセテートあるいはこれらの混合物を用
いることにより容易にセラミックス表面に塗布できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例について以下説明す
る。 (実施例1)セラミックスとしてBaTi49系の誘電
体基板を用い、本実施例による方法でその表面に金属化
合物層を形成し、然る後、無電解鍍金法により該金属化
合物層上に銅の電極を析出させ、セラミックスコンデン
サを構成した。以下その電極形成方法を図1(a)
(b)(c)(d)(e)を用いて説明する。
【0018】まず図1(a)に示す様なBaTi49
の誘電体基板で厚さ約1mm、直径10mmの基板を用
意する。この基板1を1mol/lの酢酸亜鉛(Zn
(CH 3COO)2・2H2O)のエタノール溶液に浸漬
後、非酸化雰囲気としてArガス雰囲気中で400℃で
所定時間加熱処理を行い、図1(b)に示すように基板
1表面に酢酸亜鉛を主体とした金属化合物層2を形成す
る。
【0019】以上のようにして酢酸亜鉛を主体とする金
属化合物層2を設けたセラミックス基板を塩化パラジウ
ム溶液(300mg/l塩化パラジウム水溶液を塩酸に
てpH5に調整)中に1分間浸漬し、パラジウムをセラ
ミックス表面に付着させ、アクティベーティング処理を
行った。
【0020】このようにしてパラジウム置換したセラミ
ックス基板を無電解鍍金液中に浸漬し、図1(c)に示
すように金属化合物層2表面に金属銅3を化学的に析出
させる。
【0021】ここで、用いた無電解鍍金液は、硝酸銅2
9g/l、ロッセル塩40g/l、カ性ソーダ40g/
l、ホルムアルデヒド166g/lとし、pH=11.
5となるよう調整したものである。
【0022】このようにしてセラミックス基板に金属銅
3を形成した後、図1(c)に示す端面4を切削研磨す
ることにより、図1(d)に示すように一対の銅電極5
の間にセラミックスが介在する素子を形成する。最後に
一対の銅電極5それぞれにリード6を接合し、熱硬化型
エポキシ樹脂等より構成される樹脂カバー5で封止して
セラミックスコンデンサを作成する。
【0023】以上のようにして形成した金属銅の電極の
セラミックスへの密着強度を調べた結果、9mm2当り
24kgの引っ張り強度を示すことが判った。
【0024】比較例として、酢酸亜鉛を塗布の後大気中
で400℃に加熱した以外は上記と同様にセラミックス
コンデンサを作成したところ、無電解銅鍍金の析出が充
分ではなく、電極を形成することが出来なかった。
【0025】また、他の比較例として上記で用いたもの
と同じBaTi49系の誘電体基板を用い、従来の無電
解鍍金法でその表面に金属銅の電極を形成した。以下に
その詳細を示す。
【0026】先ず、BaTi4O9系誘電体基板をアルカ
リ(10%NaOH溶液)脱脂を行い、次に、フッ酸溶
液(HF−HNO3混合溶液)でセラミックス表面を粗
面化した。その後上記と同様の方法で、シンセタイジン
グ処理、アクティベーティング処理を行い、更に無電解
鍍金によりその表面に金属銅を析出させた。
【0027】以上のようにして従来の作製法により形成
した金属銅の電極の密着強度は、6kgの値を示した。
【0028】つぎに図1(d)に示すコンデンサの一対
の銅電極5それぞれにリード6を接合し、熱硬化型エポ
キシ樹脂等より構成される樹脂カバー5で封止してセラ
ミックスコンデンサを作成し、そのセラミックスコンデ
ンサの電気特性を測定した。このコンデンサの重要な電
気特性として知られているtanδ(誘電正接)および
その静電容量について調べた結果、25℃、周波数1k
Hzにおけるtanδは本発明による素子で0.48と
なり、従来の方法(塩化錫を用いた方法)では0.86
の値が得られた。またこれらコンデンサの静電容量はそ
れぞれ238、235とほぼ一定であり、特に本実施例
の電極形成方法を用いたコンデンサが最も優れた特性
(tanδ)を示す事が判明した。
【0029】また、粗面化処理の残留処理液による金属
腐食を調べるため、本発明による方法で金属銅電極を形
成したセラミックスコンデンサ、および粗面化処理を行
う従来の方法で金属銅電極を形成したものについて、各
々100個を、80℃相対湿度90%で500時間の保
存試験を行った。
【0030】その結果、本発明の一実施例による無電解
鍍金法によって銅電極を形成したものについてはほとん
ど電気的特性の劣化がみられなかったのに対し、他の比
較例の方法によるものは26個に特性の劣化が見られ、
分解し不良解析を行ったところ金属銅電極に明らかなセ
ラミックス側からの腐食の進行がみられた。
【0031】以上のことより本実施例によると粗面化処
理を無くし、且つ素子の電気的特性を従来と同等以上の
ものとし、さらに粗面化処理の処理液の残留による金属
電極の腐食による素子の電気的特性劣化の危惧のないセ
ラミックスコンデンサが得られることが判った。 (実施例2)有機金属として酢酸亜鉛に代えて酢酸錫を
用いた以外は実施例1と同様の方法で、セラミックスコ
ンデンサを構成し、その特性を評価した。
【0032】その結果、電気的特性および機械的密着強
度は実施例1とほぼ同等の特性を示し、また実施例1と
同様の保存試験についても特性の劣化はみられなかっ
た。
【0033】以上のように本発明によると、粗面化処理
を無くし、且つ素子の電気的特性を従来と同等以上のも
のとし、さらに粗面化処理の処理液の残留による金属電
極の腐食による素子の電気的特性劣化の危惧のないセラ
ミックスコンデンサが得られることが判った。 (実施例3)有機金属として酢酸亜鉛に代えてテトラ−
i−プロポキシチタンを用いた以外は実施例1と同様の
方法で、セラミックスコンデンサを構成し、その特性を
評価した。
【0034】その結果、電気的特性および機械的密着強
度は実施例1とほぼ同等の特性を示し、また実施例1と
同様の保存試験についても特性の劣化はみられなかっ
た。
【0035】以上のように本発明によると、粗面化処理
を無くし、且つ素子の電気的特性を従来と同等以上のも
のとし、さらに粗面化処理の処理液の残留による金属電
極の腐食による素子の電気的特性劣化の危惧のないセラ
ミックスコンデンサが得られることが判った。 (実施例4)非酸化雰囲気としてAr雰囲気に代えてN
2雰囲気中で加熱処理を行った以外は実施例1と同様の
方法で、セラミックスコンデンサを構成し、その特性を
評価した。
【0036】その結果、電気的特性および機械的密着強
度は実施例1とほぼ同等の特性を示し、また実施例1と
同様の保存試験についても特性の劣化はみられなかっ
た。
【0037】以上のように本発明によると、粗面化処理
を無くし、且つ素子の電気的特性を従来と同等以上のも
のとし、さらに粗面化処理の処理液の残留による金属電
極の腐食による素子の電気的特性劣化の危惧のないセラ
ミックスコンデンサが得られることが判った。 (実施例5)非酸化雰囲気としてAr雰囲気に代えてH
e雰囲気中で加熱処理を行った以外は実施例1と同様の
方法で、セラミックスコンデンサを構成し、その特性を
評価した。
【0038】その結果、電気的特性および機械的密着強
度は実施例1とほぼ同等の特性を示し、また実施例1と
同様の保存試験についても特性の劣化はみられなかっ
た。
【0039】以上のように本発明によると、粗面化処理
を無くし、且つ素子の電気的特性を従来と同等以上のも
のとし、さらに粗面化処理の処理液の残留による金属電
極の腐食による素子の電気的特性劣化の危惧のないセラ
ミックスコンデンサが得られることが判った。 (実施例6)非酸化雰囲気としてAr雰囲気に代えて3
%CO(Ar希釈)雰囲気中で加熱処理を行った以外は
実施例1と同様の方法で、セラミックスコンデンサを構
成し、その特性を評価した。
【0040】その結果、電気的特性および機械的密着強
度は実施例1とほぼ同等の特性を示し、また実施例1と
同様の保存試験についても特性の劣化はみられなかっ
た。
【0041】以上のように本実施例によると、粗面化処
理を無くし、且つ素子の電気的特性を従来と同等以上の
ものとし、さらに粗面化処理の処理液の残留による金属
電極の腐食による素子の電気的特性劣化の危惧のないセ
ラミックスコンデンサが得られることが判った。 (実施例7)加熱処理温度を50℃,100℃,300
℃,600℃,800℃とした以外は実施例1と同様の
方法で、セラミックスコンデンサを構成し、その特性を
評価した。
【0042】その結果、加熱処理温度が100℃〜60
0℃のものの電気的特性および機械的密着強度は実施例
1とほぼ同等の特性を示し、また実施例1と同様の保存
試験についても特性の劣化はみられなかった。
【0043】加熱処理温度が50℃と800℃のものは
無電解銅鍍金の析出が充分ではなく、電極を形成するこ
とが出来なかった。
【0044】以上のように本発明によると、粗面化処理
を無くし、且つ素子の電気的特性を従来と同等以上のも
のとし、さらに粗面化処理の処理液の残留による金属電
極の腐食による素子の電気的特性劣化の危惧のないセラ
ミックスコンデンサが得られることが判った。 (実施例8)有機金属として酢酸亜鉛に代えてチタン酸
テトラステアリルを用い、加熱処理温度を,800℃と
した以外は実施例1と同様の方法で、セラミックスコン
デンサを構成し、その特性を評価した。
【0045】その結果、電気的特性および機械的密着強
度は実施例1とほぼ同等の特性を示し、また実施例1と
同様の保存試験についても特性の劣化はみられなかっ
た。
【0046】以上のように本発明によると、粗面化処理
を無くし、且つ素子の電気的特性を従来と同等以上のも
のとし、さらに粗面化処理の処理液の残留による金属電
極の腐食による素子の電気的特性劣化の危惧のないセラ
ミックスコンデンサが得られることが判った。
【0047】また、使用する有機金属によっては100
℃〜600℃以外の温度でも実施例1とほぼ同等の特性
を得ることができることが判った。 (実施例9)実施例1と同様にセラミックスとしてBa
Ti49系の誘電体基板を用い、その表面に有機金属と
して酢酸亜鉛を塗布し、さらにその上に金属銀の電極を
形成し、セラミックスコンデンサを構成した。以下にそ
の詳細を示す。
【0048】鍍金浴としては、シアン化銀2g/l、シ
アン化カリウム0.2g/l、次亜りん酸ナトリウム1
0g/lのものを用いた。この鍍金浴中に上記のように
して得たパラジウム置換したセラミックス基板を浸漬
し、その表面に金属銀を化学的に析出させた。その後、
金属銀30g/l,遊離シアン化カリウム100g/
l,炭酸カリウム20g/lの電気鍍金液中で電解によ
り金属銀を更に厚く析出させ、金属銀層を形成した。
【0049】これらのセラミックスコンデンサの特性は
実施例1と同様の方法で評価した。その結果、電気的特
性および機械的密着強度は何れのコンデンサもほぼ同等
の特性を示し、また実施例1と同様の保存試験について
は、本発明によりセラミックス表面に酸化チタン層を形
成したものについては特性の劣化が見られなかった。
【0050】以上のように本実施例によると、粗面化処
理を無くし、且つ素子の電気的特性を従来と同等以上の
ものとし、さらに粗面化処理の処理液の残留による金属
電極の腐食による素子の電気的特性劣化の危惧のないセ
ラミックスコンデンサが得られることが判った。 (実施例10)セラミックスとしてNb2Ti27系の
誘電体基板を用い、有機金属として酢酸錫を塗布し、電
極として金属銅を用い、以下の方法でセラミックスコン
デンサを構成した。
【0051】誘電体基板は実施例1と同様の形状のもの
で、この基板を酢酸錫をエタノール中に分散した分散液
中に浸漬し、その後非酸化雰囲気であるAr中で250
℃の加熱温度で10分間処理し、誘電体基板上に酢酸錫
を塗布した。
【0052】上のようにして得た基板を用い、実施例1
と同様の方法で、その表面に金属銅層を無電解鍍金,電
解鍍金し、端面を切削研磨することにより、一対の銅電
極の中間にセラミックスをサンドウッチ状としたセラミ
ックスコンデンサを作成した。
【0053】また、比較のために酸化錫層を形成せず、
基板表面をエッチング処理により粗面化したセラミック
スコンデンサを構成した。
【0054】これらのセラミックスコンデンサの特性は
実施例1と同様の方法で評価した。コンデンサとして重
要な特性として知られているQ(1/tanδ)値及び
静電容量について25℃周波数1MHzで調べた。その
結果本実施例及び従来の方法で作成したコンデンサのQ
値はそれぞれ2500、2200となり、また静電容量
は104、102とほぼ一定の値を示した。
【0055】このように電気的特性および機械的密着強
度は何れのコンデンサもほぼ同等の特性を示し、また実
施例1と同様の保存試験については、本実施例によりセ
ラミックス表面に酢酸錫を塗布したものについては特性
の劣化が見られなかったが、比較例である粗面化処理を
行ったものについては電気的特性の劣化およびセラミッ
クス側からの電極層の腐食がみられた。
【0056】以上のように本実施例によると、粗面化処
理を無くし、且つ素子の電気的特性を従来と同等以上の
ものとし、さらに粗面化処理の処理液の残留による金属
電極の腐食による素子の電気的特性劣化の危惧のないセ
ラミックスコンデンサが得られることが判った。 (実施例11)セラミックスとして実施例10と同様に
Nb2Ti2O7系の誘電体基板を用い、有機金属として
トリ-n-ブトキシバナジル(VO(O-n-C4H9)3)を塗布し、電
極として金属銅を用い、以下の方法でセラミックスコン
デンサを構成した。
【0057】誘電体基板は実施例1と同様の形状のもの
で、この基板をトリ-n-ブトキシバナジル(VO(O-n-C4H9)
3)をエタノールで希釈した溶液中に浸漬し、その後非酸
化雰囲気としてAr中で200℃の加熱熱温度で処理
し、誘電体基板上にトリ-n-ブトキシバナジル(VO(O-n-C
4H9)3)を塗布した。
【0058】上のようにして得た基板を用い、実施例1
と同様の方法で、その表面に金属銅層を無電解鍍金,電
解鍍金し、端面を切削研磨することにより、一対の銅電
極の中間にセラミックスをサンドウッチ状としたセラミ
ックスコンデンサを作成した。
【0059】このセラミックスコンデンサの特性は実施
例1と同様の方法で評価した。その結果、電気的特性お
よび機械的密着強度は何れのコンデンサもほぼ実施例1
0と同等の特性を示し、また実施例1と同様の保存試験
については、本実施例によりセラミックス表面にトリ-n
-ブトキシバナジル(VO(O-n-C4H9)3)を塗布したものにつ
いては特性の劣化が見られなかった。
【0060】以上のように本実施例によると粗面化処理
を無くし、且つ素子の電気的特性を従来と同等以上のも
のとし、さらに粗面化処理の処理液の残留による金属電
極の腐食による素子の電気的特性劣化の危惧のないセラ
ミックスコンデンサが得られることが判った。 (実施例12)セラミックスとしてMgTiO3−Ca
TiO3系の誘電率25の誘電体基板を用い、本実施例
による方法でその表面に金属銅の電極を形成した誘電体
共振器を構成した。
【0061】マイクロ波用誘電体共振器に使用したセラ
ミックス材料としてはMgTiO3−CaTiO3系の誘
電率25のもので、図2に示した構造の物を用いた。こ
のセラミックス表面の8、9、10、11面に実施例1
と同様に有機金属として酢酸亜鉛を塗布し、非酸化雰囲
気としてAr中で400℃で10分間加熱をし、その後
に無電解鍍金法により金属銅層を形成し、さらに電解鍍
金により銅を厚付けし電極を形成した。その後、面11
を切削研磨し銅を除き、チューニングを行い共振器を組
み立てた。こうして組み立てた共振器のQ値は336
(f0=93 0MHz)という高い値を示した。また、
実施例1と同様に調べた銅電極のセラミックスに対する
密着強度は27kgの値を示した。
【0062】本発明の効果を確認するため、従来の電極
形成による確認実験を行った。先ず、実施例1中の比較
例と同様の方法で、誘電体基板の脱脂および粗面化、セ
ンシタイジング処理、アクティベーティング処理を行
い、更に無電解鍍金によりその表面に金属銅を化学的に
析出させたのち、電気鍍金液中で電解により金属銅を更
に厚く析出させ金属銅の電極層を形成した。
【0063】この共振器のQ値は321の値を示した。
また電極の密着強度は25kgを示した。
【0064】また、粗面化処理の残留処理液による金属
腐食を調べるため、本実施例による方法で金属銅電極を
形成した誘電体共振器、および粗面化処理を行う従来の
方法で金属銅電極を形成したものについて、各々100
個を、80℃相対湿度90%で500時間の保存試験を
行った。
【0065】その結果、本実施例による無電解鍍金法に
よって金属銅層を形成したものについてはほとんど電気
的特性の劣化がみられなかったのに対し、従来の方法に
よるものは28個に特性の劣化が見られ、分解し不良解
析を行ったところ金属銅電極に明らかなセラミックス側
からの腐食がみられた。
【0066】以上のことより本発明によると、粗面化処
理を無くし、且つ素子の電気的特性を従来と同等以上の
ものとし、さらに粗面化処理の処理液の残留による金属
電極の腐食による素子の電気的特性劣化の危惧のない誘
電体共振器が得られることが判った。 (実施例13)酢酸錫を実施例2と同様の方法で塗布し
た以外は実施例12と同様の方法で、誘電体共振器を構
成し、その特性を評価した。
【0067】その結果、電気的特性および機械的密着強
度は実施例12とほぼ同等の特性を示し、また実施例1
2と同様の保存試験についても特性の劣化はみられなか
った。
【0068】以上のことより本実施例によると、粗面化
処理を無くし、且つ素子の電気的特性を従来と同等以上
のものとし、さらに粗面化処理の処理液の残留による金
属電極の腐食による素子の電気的特性劣化の危惧のない
誘電体共振器が得られることが判った。 (実施例14)テトラ−i−プロポキシチタンを実施例
3と同様の方法で形成した以外は実施例12と同様の方
法で、誘電体共振器をを構成し、その特性を評価した。
【0069】その結果、電気的特性および機械的密着強
度は実施例12とほぼ同等の特性を示し、また実施例1
2と同様の保存試験についても特性の劣化はみられなか
った。
【0070】以上のことより本実施例によると、粗面化
処理を無くし、且つ素子の電気的特性を従来と同等以上
のものとし、さらに粗面化処理の処理液の残留による金
属電極の腐食による素子の電気的特性劣化の危惧のない
誘電体共振器が得られることが判った。 (実施例15)銅電極に代えて銀電極を実施例9と同様
の方法で形成した以外は実施例12と同様の方法で、誘
電体共振器をを構成し、その特性を評価した。
【0071】その結果、電気的特性および機械的密着強
度は実施例12とほぼ同等の特性を示し、また実施例1
2と同様の保存試験についても特性の劣化はみられなか
った。
【0072】また、実施例12と同様に鍍金液に対する
安定性を調べたところ、密着強度、および電気的特性の
低下もなく、本発明によると鍍金液に対して安定に誘電
体共振器を構成できることが判った。
【0073】なお、本発明の実施例においてはセラミッ
クス表面に塗布される有機金属としてテトラ−i−プロ
ポキシチタン、酢酸錫、トリ-n-ブトキシバナジルを用
いたが、有機珪素、有機ニオブ等の他の有機金属を用い
ても同様の効果が得られることはいうまでもなく、本発
明はセラミックス表面に形成される金属酸化物として実
施例に挙げたものに限定されるものではない。
【0074】また、本発明はセラミックス表面に塗布さ
れる有機金属として実施例に挙げたように単一元素の有
機金属に限定されるものではない。
【0075】また、本発明の実施例においてはセラミッ
クス上に鍍金する金属として銅あるいは銀を用いたが、
金、ニッケル、クロム、コバルトなど化学鍍金できるも
のであれば同様の効果が得られることもいうまでもな
い。
【0076】さらに、本発明ではセラミックスコンデン
サならびに誘電体共振器について述べたが、その電気的
特性、機械的密着強度より、これら素子に限らず高周波
用回路基板、マイクロ波集積回路用素子などセラミック
ス電子部品一般に等しく適用出来る。
【0077】
【発明の効果】本発明は無電解鍍金に先立ち、予めセラ
ミックス表面に有機金属を塗布することで、アクチベー
タのセラミックス表面への濡れが改良されることができ
る。またこのとき、有機金属を塗布し加熱することで、
セラミックス表面に存在する微細な孔内に、これら有機
金属が挿入され、その後に無電解鍍金によって析出した
金属はセラミックスへの高いアンカー効果を有すること
となり、セラミックス表面の粗面化処理を行うことなし
に機械的密着強度の優れた電極が形成され、またその素
子の電気的特性も優れたものになる。
【0078】さらに、その加熱処理を非酸化雰囲気で行
うことにより、活性度が高い状態となりセンシタイジン
グ工程を省くことができる。
【0079】またこのような無電解鍍金法においては、
フッ酸等強い腐食性溶液を使用することが無く、セラミ
ックスの微細孔にこれら酸が残存する危惧が無いため析
出させた電極が経時的に腐食されるといった現象が全く
無いため、作成した素子の信頼性は高いものにする事が
できる。
【0080】
【図表の簡単な説明】
【0081】
【図1】(a)本発明の一実施例によるセラミックスへ
の電極形成方法を用いたセラミックスコンデンサの製造
工程の側面図 (b)本発明の一実施例によるセラミックスへの電極形
成方法を用いたセラミックスコンデンサの製造工程の側
面図 (c)本発明の一実施例によるセラミックスへの電極形
成方法を用いたセラミックスコンデンサの製造工程の側
面図 (d)本発明の一実施例によるセラミックスへの電極形
成方法を用いたセラミックスコンデンサの製造工程の側
面図 (e)本発明の一実施例によるセラミックスへの電極形
成方法を用いたセラミックスコンデンサの製造工程の側
面図
【0082】
【図2】本発明の一実施例によるセラミックスへの電極
形成方法を用いた誘電体共振器の斜視図
【0083】
【符号の説明】
1 基板 2 金属化合物層 3 金属銅 4 端面 5 銅電極 6 リード 7 樹脂カバー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正内容】
【0079】またこのような無電解鍍金法においては、
フッ酸等強い腐食性溶液を使用することが無く、セラミ
ックスの微細孔にこれら酸が残存する危惧が無いため析
出させた電極が経時的に腐食されるといった現象が全く
無いため、作成した素子の信頼性は高いものにする事が
できる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施例によるセラミックスへ
の電極形成方法を用いたセラミックスコンデンサの製造
工程の側面図 (b)本発明の一実施例によるセラミックスへの電極形
成方法を用いたセラミックスコンデンサの製造工程の側
面図 (c)本発明の一実施例によるセラミックスへの電極形
成方法を用いたセラミックスコンデンサの製造工程の側
面図 (d)本発明の一実施例によるセラミックスへの電極形
成方法を用いたセラミックスコンデンサの製造工程の側
面図 (e)本発明の一実施例によるセラミックスへの電極形
成方法を用いたセラミックスコンデンサの製造工程の側
面図
【図2】本発明の一実施例によるセラミックスへの電極
形成方法を用いた誘電体共振器の斜視図
【符号の説明】 1 基板 2 金属化合物層 3 金属銅 4 端面 5 銅電極 6 リード 7 樹脂カバー
フロントページの続き (72)発明者 多木 宏光 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミックス表面に溶媒と有機金属を混合
    した混合物を塗布し、その後に非酸化雰囲気で熱処理を
    行って金属化合物層を形成し、前記金属酸化層の表面を
    貴金属イオンを含む溶液中で活性化処理を行い、その後
    に前記金属化合物層に無電解鍍金を行うことを特徴とす
    るセラミックスへの電極形成方法。
  2. 【請求項2】非酸化雰囲気での熱処理温度を100℃〜
    600℃とした事を特徴とする請求項1記載のセラミッ
    クスへの電極形成方法。
  3. 【請求項3】有機金属を金属アルコキシドあるいは金属
    アセテートあるいはこれらの混合物であることを特徴と
    する請求項1記載のセラミックスへの電極形成方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の非酸化雰囲気が、少なくと
    もAr、He、N2より選ばれる1種類以上のガス雰囲
    気であることを特徴とする請求項1記載のセラミックス
    への電極形成方法。
JP24560091A 1991-09-25 1991-09-25 セラミツクスへの電極形成方法 Pending JPH05101974A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24560091A JPH05101974A (ja) 1991-09-25 1991-09-25 セラミツクスへの電極形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24560091A JPH05101974A (ja) 1991-09-25 1991-09-25 セラミツクスへの電極形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05101974A true JPH05101974A (ja) 1993-04-23

Family

ID=17136138

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24560091A Pending JPH05101974A (ja) 1991-09-25 1991-09-25 セラミツクスへの電極形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05101974A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6555158B1 (en) 1999-01-22 2003-04-29 Sony Corporation Method and apparatus for plating, and plating structure
JP2012033614A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Kyocera Corp 導電層付きセラミック体、および導電層付きセラミック体の製造方法。

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6555158B1 (en) 1999-01-22 2003-04-29 Sony Corporation Method and apparatus for plating, and plating structure
JP2012033614A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Kyocera Corp 導電層付きセラミック体、および導電層付きセラミック体の製造方法。

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4668925A (en) Dielectric resonator and method for making
JPH0482043B2 (ja)
JPS6133077B2 (ja)
CN102376449B (zh) 层叠型陶瓷电子部件及其制造方法
JP4375395B2 (ja) 薄膜複合材料およびその製造方法、ならびに当該薄膜複合材料を用いた多層配線板および電子部品
JP2637804B2 (ja) メッキ付き基材
JPH05101974A (ja) セラミツクスへの電極形成方法
EP2109124B1 (en) Capacitor material, method for manufacturing the capacitor material, capacitor containing the capacitor material, wiring board and electronic device
US6358390B1 (en) Method for forming electrode
JPH05101972A (ja) セラミツクスへの電極形成方法
JP2768451B2 (ja) セラミック電子部品用電極の形成方法
JPH04201251A (ja) セラミックス―金属積層体
JPH0249411A (ja) チタン酸バリウム系半導体磁器コンデンサ
JPH04202671A (ja) セラミックス電子部品用電極の形成方法
US20050224461A1 (en) Method for metallizing titanate-based ceramics
JPH05101973A (ja) セラミツクスへの電極形成方法
JP3879118B2 (ja) 電子部品のめっき方法
JPH0533556B2 (ja)
JPS634329B2 (ja)
JP2004253997A (ja) 電子部品の製造方法、電子部品、共振器、及びフィルタ
JPS61151081A (ja) セラミツク配線基板の製法
JP2003073890A (ja) 電子部品の端面電極形成方法
JP2000208363A (ja) コンデンサを備えた回路基板及びその製造方法
JPS631728B2 (ja)
JPH0574614A (ja) セラミツク電子部品の製造方法