JPH05101945A - 巻鉄心 - Google Patents

巻鉄心

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JPH05101945A
JPH05101945A JP3256223A JP25622391A JPH05101945A JP H05101945 A JPH05101945 A JP H05101945A JP 3256223 A JP3256223 A JP 3256223A JP 25622391 A JP25622391 A JP 25622391A JP H05101945 A JPH05101945 A JP H05101945A
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Japan
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magnetic
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core
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wound
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Koichi Hirakawa
功一 平川
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄心組み立ての作業性が大幅に改善できる巻
鉄心を提供することを目的とする。 【構成】 磁性帯1の突合せ部分に形成される空隙部2
に対応するコアの内側および外側に補助磁性材3と4を
配設して、組み立て作業工数が大幅に低減できるように
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は製造性に優れた変圧器巻
鉄心に関する。
【従来の技術】近年、変圧器の鉄心は種々の方式が用い
られている。その中でも中容量の配電用変圧器には性能
および製造性の点より1ターンカット方式の巻鉄心が広
く採用されている。従来のこの種の巻鉄心について図4
および図5を参照しながら説明する。図に示すように、
磁性帯41は、材質がけい素鋼で厚みが0.2〜0.3mm
のものは一枚よりなり、さらに板厚が薄い材料は数枚を
積層してブロック化して単一の磁性帯41a,41b,
41c,41dを形成する。そして、薄い材料の具体例
としては超急冷法で作成されたアモルファス磁性合金で
厚さは約25ミクロンである。鉄心の組み込み作業は前
記単一の磁性帯41aから順番に行なうか、または単一
の磁性帯41a,41b,41c,41dをブロック化
してブロック単位で行なう。また、42は重ね合せ部分
の空隙部で、図5に示すLはオーバラップ幅である。そ
して、オーバラップ幅Lが規定値より小さくなると特性
が悪くなるので作業時の十分な配慮が必要であった。
【発明が解決しようとする課題】このような従来の巻鉄
心では磁性帯41は単一の磁性帯41a,41b,41
c,41dを各一定のオーバラップ幅Lをもって突合わ
せて形成しているので、製作に長時間を要し変圧器製造
の生産性が非常に低いという問題があった。本発明は上
記課題を解決するもので、鉄心組み立ての作業性が大幅
に改善できる巻鉄心を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明の巻鉄心は上記目
的を達成するために、巻鉄心の磁性帯の突合せ部分に補
助磁性材を配設する。また、巻鉄心の突合せ部分の間隙
部に磁性材料を含有する接着剤を充填し、構成する。
【作用】本発明は上記構成により、リング状に巻回した
磁心の少なくとも1ヵ所を切断して並べ変えることなく
鉄心として組み立てるので組み立て作業が短時間で完了
し、さらにその場合の特性低下を補助磁性材料と磁性材
入りの接着剤で補っているので突合せ部分での特性劣化
はなく磁心として優れた特性を維持することができる。
【実施例】(実施例1)以下本発明の第1実施例を図1
を参照しながら説明する。図に示すように、磁性帯1は
板厚が厚いものとしては珪素鋼板などを用い、また板厚
が薄いものとしては超急冷法により作成されたアモルフ
ァス磁性合金を用い、その厚さはおおよそ25ミクロン
程度である。そして、突合せ部分の空隙部2は切断や突
合せ作業が正確に行われた場合は0.2mm以下に出来る
が前記の作業が不正確な場合はそれがもっと大きくな
る。また、前記空隙部2によって特性が低下するのを防
ぐために設けられる補助磁性材3および4は、材質とし
ては前記磁性帯1と同一のものかまたは別の材料よりな
り、その配設位置は図に示すようにコアの内側および外
側に配設する。そして、補助磁性材3および4の厚み
(断面積)は空隙部2の状態によって異なり、空隙部2
が小さい場合は前記断面積も小さくても可能である。ま
た、補助磁性材3および4を配設する位置は前記の位置
の他に磁心の端面部であっても同じ効果が得られる。ま
た前記補助磁性材3および4は磁心の突合せ部分を力学
的に補強する効果も持っている。 (実施例2)以下、本発明の第2実施例について図2を
参照しながら説明する。第2実施例は磁性帯11の突合
せ部に2箇所の空隙部12および13を形成し、前記空
隙部12および13の間の磁心の中間に補助磁性材14
を設けたもので、この補助磁性材14の挿入により、補
助磁性材14の両側に空隙部15および16が形成され
ている。そして、前記空隙部13は空隙部12より幅を
大きく形成し、また、コアの内側および外側には補助磁
性材17および18を設けている。 (実施例3)以下、本発明の第3実施例について図3を
参照しながら説明する。なお、第3実施例は第2実施例
における空隙部に磁性材入りの接着剤を充填したもの
で、第2実施例と同一部分には同一符号を付けて詳細な
説明を省略する。図に示すように、磁性帯11の突合せ
部の空隙部に磁性材入りの接着剤19および20を充填
する。そして、接着剤19および20は鉄分粒子やアモ
ルファス合金粉末等の磁性帯を混入した合成樹脂系の接
着剤で、磁性帯の混入率は高いほど磁気特性はすぐれて
いるが作業性等より95%程度が限界である。また、接
着剤用樹脂としてはエポキシ樹脂,ポリエステル樹脂等
の熱硬化性樹脂からPET樹脂,PTT樹脂,ポリプロ
ピレン樹脂等の熱可塑性樹脂が適用可能である。また、
前記接着剤を固化(硬化)させる際、磁心を順方向に磁
化することによりその磁気特性は改善される。そして、
補助磁性材3と4および14と磁性帯11の接触部のラ
ップ幅は、補助磁性材3と4および14の断面積の5倍
以上が確保できるようにする。また、補助磁性材3と4
および14の総断面積は磁心の断面積の1/2〜1/5
の範囲でおおよそ優れた磁気特性が得られる。なお、巻
鉄心に用いる磁性帯11の磁気特性はとりわけ透磁率に
より補助磁性材3と4および14の配設効果は異なり、
たとえば最大透磁率600000の鉄系アモルファス合
金が最大透磁率70000の珪素鋼板より効果が大き
い。
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば巻鉄心の少なくとも1ヵ所を切断して、磁性
帯群を並べ変えることなく組み立てるので組み立て作業
工数が大幅に低減でき、また、性能低下対策として突合
せ部分に補助磁性材を配設し、さらに突合せ部分の空隙
部に磁性材料を混入した接着剤を充填するので製造性お
よび性能にすぐれた巻鉄心を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の巻鉄心を示す概略正面図
【図2】同第2実施例の巻鉄心を示す概略正面図
【図3】同第3実施例の巻鉄心を示す概略正面図
【図4】従来の巻鉄心の概略正面図
【図5】従来の単一磁性体の重ね合わせ部分のオーバラ
ップ幅を説明する説明図
【符号の説明】
1,11 磁性帯 2,12,13 空隙部 3,4,14,17,18 補助磁性材 19,20 接着剤

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性帯の突合せ部分に補助磁性材を配設
    した巻鉄心。
  2. 【請求項2】 突合せ部分の間隙部に磁性材料を含有す
    る接着剤を充填した請求項1記載の巻鉄心。
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