JPH05101773A - 回転陽極型x線管の陽極組立方法 - Google Patents

回転陽極型x線管の陽極組立方法

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JPH05101773A
JPH05101773A JP26240891A JP26240891A JPH05101773A JP H05101773 A JPH05101773 A JP H05101773A JP 26240891 A JP26240891 A JP 26240891A JP 26240891 A JP26240891 A JP 26240891A JP H05101773 A JPH05101773 A JP H05101773A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転陽極型X線管の陽極を組立てるX線管製
造工程において、人間の経験や勘にたよる測定、組立て
を、レーザ変位計を利用することにより、同一条件下に
よる測定を可能とし、測定精度等を向上させる。 【構成】 ネジ1によりベース2上に固定したインナー
シリンダ3aを介して陽極シリンダ3を取付け、このシリ
ンダ3の近傍に四軸の移動軸15を取付ける。四軸の移動
軸15を調整し、シリンダ3上端のターゲット取付部に設
定した測定ポイントAにレーザ変位計14の光軸を位置合
わせする。シリンダ3を回転させながら測定ポイントA
の回転振れ値を測定する。測定された回転振れ値を制御
部17で演算処理し、その表示部にデジタル表示する。作
業者はこの値を直接読取り、その合否判定を自動的に行
なう。同様にターゲット取付部の垂直方向の回転振れ
や、シリンダ上端に固定されたターゲットの回転振れも
測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転陽極型X線管の
陽極組立方法に係わり、特に組立途中のシリンダとター
ゲット各々の回転振れをレーザ変位計を含む変位センサ
とレーザ変位計で測定し、その測定値を表示することに
より合否の判定を行ないながら組立てる陽極組立方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回転陽極型X線管の陽極組立にお
けるシリンダとターゲットの回転振れ測定は、図5及び
図6に示すような構成からなる。
【0003】図5はシリンダの回転振れ測定構成を、図
6はターゲットの回転振れ測定構成を示す。すなわち図
5において、ネジ1により取り付け基準となるベース2
にインナーシリンダ3aを締付け固定する。このインナー
シリンダ3aを介して回転機構をもつシリンダ3が取り付
けられている。前記シリンダ3上の測定ポイントA,B
の測定時に位置決め固定する測定ポイントA及びB各専
用のマグネットスタンド6,8をベース2上に取り付
け、このマグネットスタンド6,8により前記測定ポイ
ントA,Bの測定時の回転振れ値を示す挺式ダイヤルゲ
ージ7,9を支持する。
【0004】また、図6に示されるように、前記シリン
ダ3のターゲット取り付け部位嵌合部にターゲット4を
嵌合し、このターゲット4を仮止めナット5により固定
する。前記ターゲット4上の測定ポイントCの測定時に
位置決め固定する測定ポイントC専用のマグネットスタ
ンド10をベース2上に取り付け、このマグネットスタン
ド10により前記測定ポイントCの測定時の回転振れ値を
示す挺式ダイヤルゲージ11を支持する。11a は前記挺式
ダイヤルゲージ11のレバーを示す。
【0005】従来の回転陽極型X線管の陽極組立方法
は、図5の前記シリンダ3を前記ベース2に立て前記ベ
ース2下方より作業者が前記ネジ1を締付け、次に測定
ポイントA専用の前記挺式ダイヤルゲージ7付きマグネ
ットスタンド6を前記ベース2上の測定ポイントAに対
し回転振れ測定の最適位置へ固定し測定準備を整える。
次に作業者の手で前記シリンダ3をゆっくり回す。この
時に前記挺式ダイヤルゲージ7の振れ巾、すなわち、最
小値から最大値までの巾値(PーP値)を直読する。測
定ポイントAを測定し終わると、前記挺式ダイヤルゲー
ジ7付きマグネットスタンド6を前記ベース2上から外
す。
【0006】次に測定ポイントB専用の前記挺式ダイヤ
ルゲージ9付きマグネットスタンド8を前記ベース2上
の測定ポイントBに対し回転振れ測定の最適位置へ固定
し、作業者の手で前記シリンダ3をゆっくり回す。この
時、前記挺式ダイヤルゲージ9の振れ巾、すなわち最小
値から最大値までの巾値(PーP値)を直読する。測定
ポイントBの測定を終了すると、前記挺式ダイヤルゲー
ジ9付きの前記マグネットスタンド8を前記ベース2上
から外す。ここまでの作業が、前記シリンダ3に対する
測定及び組立方法である。
【0007】続いて前記ターゲット4の測定、組立方法
を図6で説明する。作業者が前記シリンダ3のターゲッ
ト取り付け部位嵌合部へ前記ターゲット4を挿入し、前
記仮止めナット5を利用して前記シリンダ3のターゲッ
ト取り付け部位嵌合部に密着固定する。次に測定ポイン
トC専用の前記挺式ダイヤルゲージ11付きマグネットス
タンド10を前記ベース2上の測定ポイントCに対し回転
振れ測定の最適位置へ固定する。
【0008】次に前記挺式ダイヤルゲージ11の測定子と
前記ターゲット4が接触している点の振れ値を前記挺式
ダイヤルゲージ11の指針を見て直読する。ただちに前記
挺式ダイヤルゲージ11の測定子を前記レバー11aで逃が
しその間に作業者の手の介入で前記ターゲット4を適当
な角度で回して(分割)、再度前記挺式ダイヤルゲージ
11の測定子を前記レバー11aにより前記ターゲット4と
接触させ、この時点での振れ値を前記挺式ダイヤルゲー
ジ11の指針を見て直読する。
【0009】現状では、この繰り返しを5〜8回程度行
ない、前記挺式ダイヤルゲージ11の振れ巾、すなわち最
小値から最大値までの巾値(PーP値)を直読する。こ
の作業が前記ターゲット4に対する測定、組立方法であ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記シリン
ダ3及び前記ターゲット4の各回転振れ測定による組立
方法には、下記のような問題点があげられる。
【0011】まず、前記シリンダ3の測定ポイントA及
びBに対しての前記挺式ダイヤルゲージ7,9付きマグ
ネットスタンド6,8の取付け固定位置が毎回不定なた
め前記挺式ダイヤルゲージ7,9の前記シリンダ3の測
定ポイントA及びBに対する相対位置関係が固定されな
い。さらに前記マグネットスタンド6,8の角度調整用
継手部の締付け力の違いによっても毎回同一の条件下で
行なわれていない。
【0012】次に前記シリンダ3のターゲット取り付け
嵌合部に挿入される前記ターゲット4に関しては、まず
第1に前記シリンダ3の場合と同じく前記挺式ダイヤル
ゲージ11付きマグネットスタンド10の固定位置の不定及
び前記マグネットスタンド10の角度調整用継手部の締付
け力の違いによる非同一条件下による測定、さらには、
前記ターゲット4の回転振れ測定は、連続回転接触によ
るものではなく断続的なポイント接触による測定のため
真の意味での回転振れ値とはほど遠いものであった。
【0013】前記シリンダ3、前記ターゲット4の両測
定いずれに対しても測定の信頼性及び測定値の再現性を
欠く組立方法であること、すなわち、前記挺式ダイヤル
ゲージ7,9,11の各回転振れ測定値の表示方法が非固
定式のアナログ方式であるため作業者に係わる読取り誤
差が生じる。また、前記ターゲット4の回転振れ測定に
関しては、前記挺式ダイヤルゲージ11測定子の前記ター
ゲット4に対する連続接触測定が不可(ターゲット軌道
面上に電子ビームが衝突してX線が発生する最も重要な
部分)のため、真の最小値から最大値までの測定(Pー
P値測定)が不可能である。さらには、万が一にでも前
記ターゲット4表面に前記挺式ダイヤルゲージ11測定子
が原因での傷発生もあり得る状況にあった。
【0014】本発明は、これらの問題点を解決するため
になされたもので、シリンダ、ターゲットいずれの回転
振れ測定値も最小値から最大値(PーP値)の巾値を記
憶保持し、その値をデジタル表示方式にすることで、作
業者によるあるいは作業者の違いによる読み取り誤差を
なくし、その測定結果でその管種の合否判定も自動で行
ない、さらに少なくともターゲットの回転振れ測定は非
接触による連続回転測定とすることにより、組立て部品
に対する傷発生も完全に皆無となり、測定、組立て作業
時間も短縮する。すなわち、人間系の経験や勘にたよる
測定、組立てを、レーザ変位計を含む変位センサを利用
することにより同一条件下による測定を可能とし、測定
値の再現性向上と測定精度の向上ならびに品質レベルの
向上を図ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の回転陽極型X線
管の陽極組立方法は、X線管製造工程の回転陽極型X線
管の陽極組立方法において、前記陽極のシリンダ先端部
分に位置する、ターゲット取り付け部位水平方向の回転
振れ、ならびに前記ターゲット取り付け部位垂直方向の
回転振れをレーザ変位計を含む変位センサにより測定
し、前記シリンダの前記ターゲット取り付け部位嵌合部
にターゲットを位置決め固定したのち前記ターゲット軌
道面上の回転振れをレーザ変位計により測定し、このレ
ーザ変位計を含む変位センサを制御部にて制御し測定し
た変位量を比較演算処理しその変位量を表示することに
より自動合否判定を行なうものである。
【0016】
【作用】本発明は、シリンダを回転自在に垂直に立て固
定する。垂直に立つ前記シリンダ近傍にレーザ変位計を
含む変位センサが位置している。この変位センサは、最
初の測定ポイントAへ位置合わせをする。このあとシリ
ンダを一定回転し、回転触れの最小値から最大値までの
巾値(PーP値)を測定する。このときの測定値はデジ
タル表示され作業者はこの測定値を直読する。次に測定
ポイントBへの前記レーザ変位計を含む変位センサの位
置合わせを行い、前記測定ポイントA同様に回転振れの
最小値から最大値の巾値(PーP値)を測定する。管種
による測定値結果の合否判定も同時に行なう。ここまで
の一連の作業が前記シリンダに対してである。この後、
前記シリンダのターゲット取り付け部位嵌合部にターゲ
ットを挿入し、固定したのち、測定ポイントCへのレー
ザ変位計の位置合わせを行う。測定ポイントCへの位置
合わせを完了すると前記ターゲットを一定回転し、回転
振れ値の最小値から最大値の巾値(PーP値)を測定す
る。このときの測定値も前記同様デジタル表示され作業
者はこの測定値を直読する。管種による測定値結果の合
否判定も同時に行う。
【0017】
【実施例】先ず、図1乃至図4を参照して本発明の一実
施例を説明する。従来例と同一の部分は同一符号であら
わす。
【0018】シリンダ3の特に測定ポイントAの回転振
れ測定による陽極組立方法の概要を図1に、測定ポイン
トBの回転振れ測定による陽極組立方法の概要を図2
に、またシリンダ3のターゲット取り付け部位嵌合部に
挿入したターゲット4の回転振れ測定による陽極組立方
法の概要を図3に示す。
【0019】すなわち、図1はシリンダ3をベース2上
にベース2下方よりのネジ1により固定し、側方よりこ
のシリンダ3の回転振れ測定の測定ポイントAに対し、
四軸の移動軸15を各々調整し所定の測定ポイントAへ位
置合わせを行なう。また図2は前記シリンダ3の測定ポ
イントAに直角なる測定ポイントBに対し、前記四軸の
移動軸15を各々調整し所定の測定ポイントBへ位置合わ
せを行なう。さらに図3は、前記シリンダ3にターゲッ
ト4を組み込んだシリンダ3の測定ポイントCに対し前
記四軸の移動軸15を各々調整し、所定の測定ポイントC
への位置合わせが簡単に行なえる構成である。
【0020】図1、図2、図3の順で詳細に説明する。
【0021】図1に示されるように、被測定物であるシ
リンダ3は、インナーシリンダ3aを介してネジ1により
ベース2上に固定されていて、このシリンダ3の回転中
心線上に四軸の移動軸15が位置している。この四軸の移
動軸15を各々調整し、測定の目的であるシリンダ3の測
定ポイントAにレーザ変位計14の光軸位置合わせをす
る。作業者がシリンダ3を手で定速回転させ測定開始の
ボタンを押すと同時に測定ポイントAの回転振れ値すな
わち最小値から最大値までの値(PーP値)を測定す
る。測定された回転触れの最小値から最大値までの値
(PーP値)は制御部17で演算処理され、デジタル表示
の形で表示部に表示されるので作業者はこの値を直接読
取る。また測定値の表示と同時にその合否判定も行な
う。
【0022】次に図2に示されるように、測定ポイント
Bの測定は、前記測定ポイントA同様、四軸の移動軸15
を各々調整してシリンダ3の測定ポイントBにレーザ変
位計14の光軸位置合わせをする。作業者がシリンダ3を
手で定速回転させ測定開始のボタンを押すと同時に測定
ポイントBの回転振れ値、すなわち、最小値から最大値
までの値(PーP値)を測定する。測定された回転振れ
の最小値から最大値までの値(PーP値)は制御部17で
演算処理され、デジタル表示の形で表示部に表示される
ので作業者はこの値を直接読取る。また測定値の表示と
同時にその合否判定も行なう。
【0023】さらに、図3に示されるように、ターゲッ
ト4の回転振れ測定はベース2上に固定されているシリ
ンダ3のターゲット取り付け部位嵌合部へターゲット4
を挿入し、仮止めナット5で固定する。前記測定ポイン
トA,B同様四軸の移動軸15を各々調整して測定の目的
とするターゲット4の測定ポイントCにレーザ変位計14
の光軸位置合わせをする。前記ターゲットと前記レーザ
変位計との測定距離は治具にて合わせるものである。こ
こで作業者がシリンダ3もしくはターゲット4のいずれ
か一方を手で一定回転させ、測定開始のボタンを押すと
同時に測定ポイントCの回転振れ値すなわち最小値から
最大値までの値(PーP値)を測定する。測定された回
転振れの最小値から最大値までの値(PーP値)は制御
部17で演算処理され、デジタル表示の形で表示部に表示
されるので、作業者はこの値を直接読取る。またこれと
同時にその合否判定も行なう。ここまでの作業内容が前
記ターゲット4に対してのものである。この後前記四軸
の移動軸15を後退させ被測定物である前記ターゲット付
きシリンダの固定ネジ1を外して前記ベース2上から外
すのである。
【0024】以上のような作業を行うことにより、シリ
ンダ3及びターゲット4の回転振れ測定を同一条件の下
で、しかも各測定ポイント(A、B,C)位置への移動
も再現性良く、測定値の読み取り方にしてもデジタル表
示方式で読取り誤差がなくなると同時に測定値の合否判
定も同時に行なえ、しかも、シリンダ3、ターゲット4
共に非接触での連続回転測定ができ、真の最小値から最
大値の巾値(PーP値)測定が可能となり、より品質の
向上した信頼性の高い再現性の良い測定方法による高能
率なる回転陽極型X線管の陽極組立方法を提供できる。
【0025】なお、レーザ変位計と被測定物との光軸位
置合わせは、手動式の四軸移動軸を用いたが、調整軸数
の増減も任意でよく、かつ自動調整軸化しても何らかま
わないものである。また、シリンダの一定回転をステー
タコイルをインバータ制御して測定する方法も十分考え
られるし、測定結果をプリントアウトし、工程の品質管
理強化、維持にも大いに貢献できる。なお、測定精度の
向上に関しては、シリンダの回転振れ測定に使用してい
る挺式ダイヤルゲージの分解能2μmに対してレーザ変
位計の分解能0.5μmと4倍に、またターゲットの回
転振れ測定に使用している挺式ダイヤルゲージの分解能
1μmに対してレーザ変位計の分解能0.5μmと2倍
に向上する。
【0026】次に、図3および図4を参照して本発明の
他の実施例を説明する。なお以上の説明と同一の部分は
同一符号であらわす。
【0027】シリンダ3の回転振れ測定方法の概略は図
4に、またシリンダ3のターゲット取り付け部位嵌合部
に挿入したターゲット4の回転振れ測定方法の概略は図
3に示す。
【0028】すなわち、図4はシリンダ3をベース2上
にベース2下方よりのネジ1により固定し、側方よりこ
のシリンダ3の回転振れ測定の測定ポイントA,Bに対
し、三軸の移動軸13を各々調整し所定の測定ポイントへ
位置合わせを行なえ、また図3は既に述べたようにター
ゲット4を組み込んだシリンダ3の側方より測定ポイン
トCに対し、四軸の移動軸15を各々調整し所定の測定ポ
イントへ位置合わせが簡単に行なえる構成である。垂直
に立つ前記シリンダ3を中心にその両側に前記三軸の移
動軸13と四軸の移動軸15とが配置されている。
【0029】図4に示されるように、被測定物であるシ
リンダ3は、インナーシリンダ3aを介してネジ1により
ベース2上に固定されていて、このシリンダ3の回転中
心線上に三軸の移動軸13が位置している。この三軸の移
動軸13を各々調整し、測定の目的であるシリンダ3の測
定ポイントAに変位センサ12を位置合わせする。測定準
備が整った所で作業者がシリンダ3を手で定速回転させ
測定ポイントAの回転振れのPーP値を測定する。測定
されたPーP値は制御部16で演算処理され、デジタル表
示の形で表示部に表示されるので作業者はこの値を読取
る。同時に測定値に対する合否判定も行なう。
【0030】また、測定ポイントBの測定は、変位セン
サ12の測定方向を90°回転させ前記同様三軸の移動軸
13を調整し変位センサ12を測定ポイントBに合わせたと
ころで作業者がシリンダ3を手で一定回転させ測定ポイ
ントBの回転触れのPーP値を測定する。測定されたP
ーP値は制御部16で演算処理され表示部にデジタル表示
され、この値を作業者が読取る。同時に測定値に対する
合否判定も行なう。
【0031】一方、ターゲット4の回転振れ測定方法
は、既に述べたように、図3に示されるベース2上に固
定されているシリンダ3のターゲット取り付け部位嵌合
部へターゲット4を挿入し仮止めナット5で固定する。
この取付けたターゲット4の回転中心線上でしかも変位
センサ12と相対位置にあるレーザ変位計14をレーザ変位
計14と一体となっている四軸の移動軸15の各々を調整
し、また、ターゲット4の角度に合わせたレーザ変位計
の角度調整も治具により簡単に行なえ、目的のターゲッ
ト4上の測定ポイントCへ位置合わせする。ここで作業
者がシリンダ3もしくはターゲット4を手で一定回転さ
せ測定ポイントCの回転振れ値のPーP値を測定する。
測定されたPーP値は制御部17で演算処理され、表示部
にデジタル表示され、この値を作業者が読取る。同時に
測定値に対する合否判定も行なう。
【0032】なお、変位センサとレーザ変位計の位置合
わせは、手動式の三軸移動軸13と四軸移動軸15を使用し
たが、軸数は任意でかまわないし自動調整化しても何ら
差しつかえないものである。また、シリンダの一定回転
をステータコイルをインバータ制御して測定する方法も
十分考えられるし、測定結果をプリントアウトし、工程
の品質管理強化にも大いに貢献できる。
【0033】なお、測定精度の向上に関しては、シリン
ダの回転振れ測定に使用していた挺式ダイヤルゲージが
分解能2μmに対し、変位センサの分解能が1μm、タ
ーゲットの回転振れ測定に使用している挺式ダイヤルゲ
ージの分解能1μmに対し、レーザ変位計の分解能0.
5μmと両者共分解能が2倍に向上した。
【0034】
【発明の効果】このように、本発明による、シリンダと
ターゲットの回転振れ測定による陽極組立方法は、人間
系の経験と勘にたよらないレーザ変位計を含む変位セン
サとレーザ変位計を用いて測定することにより作業者の
スキルレス、すなわち同一条件下での測定可能ならびに
回転振れの最小値から最大値までの巾値(PーP値)の
読取り誤差0化、それに関連して測定管種による測定値
自動合否判定での精度向上があげられる。また品質的に
も特にターゲットに対してのキズ発生が皆無となり品質
の向上に繋がる。さらには、レーザ変位計等の測定器類
の分解能アップによる高信頼性、測定精度向上に貢献で
き、それにより質の高い信頼性のある回転陽極型X線管
の陽極組立が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の組立方法におけるシリンダA点測定に
関する一実施例の概要図である。
【図2】同上シリンダB点測定に関する一実施例の概要
図である。
【図3】本発明の組立方法におけるターゲットC点測定
に関する一実施例の概要図である。
【図4】本発明の組立方法におけるシリンダA,B点測
定に関する他の実施例の概要図である。
【図5】シリンダ測定に関する従来方法の概要図であ
る。
【図6】ターゲット測定に関する従来方法の概要図であ
る。
【符号の説明】
3 シリンダ 4 ターゲット 12 変位センサ 14 レーザ変位計 16,17 制御部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線管製造工程の回転陽極型X線管の陽
    極組立方法において、 前記陽極のシリンダ先端部分に位置する、ターゲット取
    り付け部位水平方向の回転振れ、ならびに前記ターゲッ
    ト取り付け部位垂直方向の回転振れをレーザ変位計を含
    む変位センサにより測定し、 前記シリンダの前記ターゲット取り付け部位嵌合部にタ
    ーゲットを位置決め固定したのち前記ターゲット軌道面
    上の回転振れをレーザ変位計により測定し、 このレーザ変位計を含む変位センサを制御部にて制御し
    測定した変位量を比較演算処理しその変位量を表示する
    ことにより自動合否判定を行なうことを特徴とする回転
    陽極型X線管の陽極組立方法。
JP3262408A 1991-10-09 1991-10-09 回転陽極型x線管の陽極組立方法 Expired - Lifetime JP3068915B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005158589A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Hitachi Medical Corp X線発生装置及びそれを用いたx線検査装置
JP2006324088A (ja) * 2005-05-18 2006-11-30 Hitachi Medical Corp 回転陽極x線管の製造方法および製造装置

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JP2005158589A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Hitachi Medical Corp X線発生装置及びそれを用いたx線検査装置
JP2006324088A (ja) * 2005-05-18 2006-11-30 Hitachi Medical Corp 回転陽極x線管の製造方法および製造装置

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