JP2709025B2 - 円筒の精度検査装置 - Google Patents
円筒の精度検査装置Info
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- JP2709025B2 JP2709025B2 JP1634194A JP1634194A JP2709025B2 JP 2709025 B2 JP2709025 B2 JP 2709025B2 JP 1634194 A JP1634194 A JP 1634194A JP 1634194 A JP1634194 A JP 1634194A JP 2709025 B2 JP2709025 B2 JP 2709025B2
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- Japan
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- balance
- roller
- contact
- peripheral surface
- displacement
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- A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円筒の寸法精度を基準
品(テストピース)と比較して検査するための精度検査
装置に関する。
品(テストピース)と比較して検査するための精度検査
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】0.001〜0.01mm程度の精度が
要求されるメタルベアリングなどの円筒体の加工品が許
容誤差の範囲内に有るか否かをチェックする際には、量
産現場から加工品を精密測定用電子機器を設置した検査
室に持ち込む必要が有る。このため、検査に手間がかか
り、コストが増大する。この場合、上記高精度が要求さ
れる円筒体を量産する現場において、作業者が自ら加工
品をテストピースと比較し、許容誤差以内であるか否か
を即座に検出できれば極めて便利である。また、直径ま
たは肉厚の精度検出に較べ、円筒体の偏心の検出は面倒
であるが、この偏心も同時に検出できることが望まし
い。
要求されるメタルベアリングなどの円筒体の加工品が許
容誤差の範囲内に有るか否かをチェックする際には、量
産現場から加工品を精密測定用電子機器を設置した検査
室に持ち込む必要が有る。このため、検査に手間がかか
り、コストが増大する。この場合、上記高精度が要求さ
れる円筒体を量産する現場において、作業者が自ら加工
品をテストピースと比較し、許容誤差以内であるか否か
を即座に検出できれば極めて便利である。また、直径ま
たは肉厚の精度検出に較べ、円筒体の偏心の検出は面倒
であるが、この偏心も同時に検出できることが望まし
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】円筒の誤差を検出する
精度検査において、外径、肉厚の検出に加えて内径も同
時に検出できることが望ましい。また、これらの仕上が
り精度誤差検出に加えて内径の偏心の誤差値の検出が簡
単にできれば、製品の品質向上の観点から極めて好都合
である。本発明の目的は、広い範囲の径を有する円筒形
状の加工品を測定することができ、しかも1つの計測機
器で円筒の内径、外径および肉厚の仕上がり精度の誤差
(値)が容易に同一平面上で同時に検出できる円筒の精
度検査装置の提供にある。
精度検査において、外径、肉厚の検出に加えて内径も同
時に検出できることが望ましい。また、これらの仕上が
り精度誤差検出に加えて内径の偏心の誤差値の検出が簡
単にできれば、製品の品質向上の観点から極めて好都合
である。本発明の目的は、広い範囲の径を有する円筒形
状の加工品を測定することができ、しかも1つの計測機
器で円筒の内径、外径および肉厚の仕上がり精度の誤差
(値)が容易に同一平面上で同時に検出できる円筒の精
度検査装置の提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、測定の基準と
なる基準位置で固定され測定する円筒形状の加工品に接
する水平な基準ローラと、この基準ローラに平行に配置
され前記基準ローラが直交する垂直面に平行に前記基準
ローラに対して相対移動する移動ローラとを有し、前記
基準ローラおよび前記移動ローラに前記加工品を載置し
て前記移動ローラの移動により前記加工品の一端側内周
面、この一端側内周面に対向した他端側内周面、および
この他端側内周面の外周面である他端側外周面が前記基
準ローラおよび前記加工品の軸心を通る同一平面上とな
る位置で前記加工品を位置決めし、前記加工品を軸回り
に回動させる位置決め回転機構と、前記加工品の一端側
内周面に接触する第1接触子を一端部に有し、中間部で
回転自在に支持され、前記第1接触子の変位量を所定の
倍率で変換して変位する第1作用面を他端部に有する第
1天秤と、前記加工品の他端側内周面に接触する第2接
触子を一端部に有し、中間部で回転自在に支持され、前
記第2接触子の変位量を所定の倍率で変換して変位する
第2作用面を他端部に有する第2天秤と、前記加工品の
他端側外周面に接触する第3接触子を一端部に有し、中
間部で回転自在に支持され、前記第3接触子の変位量を
所定の倍率で変換して変位する第3作用面を他端部に有
する第3天秤と、前記第1天秤に取付けられて前記第1
天秤にモーメントを付与し、このモーメントを重量と形
状とを変更して調節する第1釣合い部と、前記第2天秤
に取付けられて前記第2天秤にモーメントを付与し、こ
のモーメントを重量と形状とを変更して調節する第2釣
合い部と、前記第3天秤に取付けられて前記第3天秤に
モーメントを付与し、このモーメントを重量と形状とを
変更して調節する第3釣合い部と、前記第1天秤の第1
作用面の変位量を計測する第1計測機器と、前記第1天
秤の第1作用面にリンクして変位する連動機構と、前記
連動機構に設置され、前記第2天秤の第2作用面の変位
量を測定する第2計測機器と、前記第3天秤の第3作用
面の変位量を測定する第3計測機器とを備えた円筒の精
度検査装置を技術的手段として採用する。
なる基準位置で固定され測定する円筒形状の加工品に接
する水平な基準ローラと、この基準ローラに平行に配置
され前記基準ローラが直交する垂直面に平行に前記基準
ローラに対して相対移動する移動ローラとを有し、前記
基準ローラおよび前記移動ローラに前記加工品を載置し
て前記移動ローラの移動により前記加工品の一端側内周
面、この一端側内周面に対向した他端側内周面、および
この他端側内周面の外周面である他端側外周面が前記基
準ローラおよび前記加工品の軸心を通る同一平面上とな
る位置で前記加工品を位置決めし、前記加工品を軸回り
に回動させる位置決め回転機構と、前記加工品の一端側
内周面に接触する第1接触子を一端部に有し、中間部で
回転自在に支持され、前記第1接触子の変位量を所定の
倍率で変換して変位する第1作用面を他端部に有する第
1天秤と、前記加工品の他端側内周面に接触する第2接
触子を一端部に有し、中間部で回転自在に支持され、前
記第2接触子の変位量を所定の倍率で変換して変位する
第2作用面を他端部に有する第2天秤と、前記加工品の
他端側外周面に接触する第3接触子を一端部に有し、中
間部で回転自在に支持され、前記第3接触子の変位量を
所定の倍率で変換して変位する第3作用面を他端部に有
する第3天秤と、前記第1天秤に取付けられて前記第1
天秤にモーメントを付与し、このモーメントを重量と形
状とを変更して調節する第1釣合い部と、前記第2天秤
に取付けられて前記第2天秤にモーメントを付与し、こ
のモーメントを重量と形状とを変更して調節する第2釣
合い部と、前記第3天秤に取付けられて前記第3天秤に
モーメントを付与し、このモーメントを重量と形状とを
変更して調節する第3釣合い部と、前記第1天秤の第1
作用面の変位量を計測する第1計測機器と、前記第1天
秤の第1作用面にリンクして変位する連動機構と、前記
連動機構に設置され、前記第2天秤の第2作用面の変位
量を測定する第2計測機器と、前記第3天秤の第3作用
面の変位量を測定する第3計測機器とを備えた円筒の精
度検査装置を技術的手段として採用する。
【0005】本発明は、前記位置決め回転機構が、前記
基準ローラの軸心を中心にして垂直面内で回転変位する
と共に前記基準ローラを上部に固定する回転支持台を備
え、この回転支持台には前記移動ローラを装着し前記移
動ローラの前記基準ローラに対する距離を変更して変位
する変位ローラ台が取付けられていることを特徴とする
円筒の精度検査装置を技術的手段の第1の実施態様とし
て採用する。本発明は、前記変位ローラ台には、減速プ
ーリ機構と、この減速プーリ機構を介して前記移動ロー
ラを回転駆動する減速構造の直結したモータとが取付け
られていることを特徴とする第1の実施態様の円筒の精
度検査装置を第2の実施態様として採用する。
基準ローラの軸心を中心にして垂直面内で回転変位する
と共に前記基準ローラを上部に固定する回転支持台を備
え、この回転支持台には前記移動ローラを装着し前記移
動ローラの前記基準ローラに対する距離を変更して変位
する変位ローラ台が取付けられていることを特徴とする
円筒の精度検査装置を技術的手段の第1の実施態様とし
て採用する。本発明は、前記変位ローラ台には、減速プ
ーリ機構と、この減速プーリ機構を介して前記移動ロー
ラを回転駆動する減速構造の直結したモータとが取付け
られていることを特徴とする第1の実施態様の円筒の精
度検査装置を第2の実施態様として採用する。
【0006】本発明は、前記第1天秤、第2天秤および
第3天秤は水平の支軸に軸支され、ほぼ垂直面内で回動
する垂直天秤であることを特徴とする技術的手段、技術
的手段の第1の実施態様、技術的手段の第2の実施態様
の何れか一つの円筒の精度検査装置を技術的手段の第3
の実施態様として採用する。本発明は、第3の実施態様
の円筒の精度検査装置の第1天秤、第2天秤および第3
天秤が互換性を有することを特徴とする第3の実施態様
の円筒の精度検査装置を技術的手段の第4の実施態様と
して採用する。
第3天秤は水平の支軸に軸支され、ほぼ垂直面内で回動
する垂直天秤であることを特徴とする技術的手段、技術
的手段の第1の実施態様、技術的手段の第2の実施態様
の何れか一つの円筒の精度検査装置を技術的手段の第3
の実施態様として採用する。本発明は、第3の実施態様
の円筒の精度検査装置の第1天秤、第2天秤および第3
天秤が互換性を有することを特徴とする第3の実施態様
の円筒の精度検査装置を技術的手段の第4の実施態様と
して採用する。
【0007】本発明は、第4の実施態様の円筒の精度検
査装置の前記第1釣合い部、第2釣合い部および第3釣
合い部が複数の分銅を備え、分銅の個数および取付け位
置が変更可能であることを特徴とする第4の実施態様の
円筒の精度検査装置を技術的手段の第5の実施態様とし
て採用する。
査装置の前記第1釣合い部、第2釣合い部および第3釣
合い部が複数の分銅を備え、分銅の個数および取付け位
置が変更可能であることを特徴とする第4の実施態様の
円筒の精度検査装置を技術的手段の第5の実施態様とし
て採用する。
【0008】
【作用】高精度に加工した加工品と同一構造のテストピ
ースが位置決め回転機構の基準ローラと移動ローラとの
間に乗せられ、移動ローラの位置を調節することにより
測定位置に位置決めされる。そして第1接触子および第
2接触子が、基準ローラおよびテストピースの軸を通る
同一平面上にあるテストピースの一端側内周面および他
端側内周面に対向して接触する。そして第1釣合い部の
重量と形状とを調節する。これにより第1天秤の中立位
置を調整し第1接触子がテストピースに接触圧を発生さ
せるようにする。これと同時に第1接触子の接触圧が、
テストピースを歪ませずテストピースの回動が円滑に行
われる程度の小さい値になるようにする。
ースが位置決め回転機構の基準ローラと移動ローラとの
間に乗せられ、移動ローラの位置を調節することにより
測定位置に位置決めされる。そして第1接触子および第
2接触子が、基準ローラおよびテストピースの軸を通る
同一平面上にあるテストピースの一端側内周面および他
端側内周面に対向して接触する。そして第1釣合い部の
重量と形状とを調節する。これにより第1天秤の中立位
置を調整し第1接触子がテストピースに接触圧を発生さ
せるようにする。これと同時に第1接触子の接触圧が、
テストピースを歪ませずテストピースの回動が円滑に行
われる程度の小さい値になるようにする。
【0009】さらに第2釣合い部の重量と形状とを調節
する。これにより第2天秤の中立位置を調整し第2接触
子がテストピースに接触圧を発生させるようにする。こ
れと同時に第2接触子の接触圧が、テストピースを歪ま
せずテストピースの回動が円滑に行われる程度の小さい
値になるようにする。つぎに第3接触子もテストピース
の一端側内周面および他端側内周面と同一平面上にある
他端側外周面に接触させる。そして第3釣合い部の重量
と形状とを調節する。これにより第3天秤の中立位置を
調整し第3接触子がテストピースに接触圧を発生させる
ようにする。これと同時に第3接触子の接触圧が、テス
トピースを歪ませずテストピースの回動が円滑に行われ
る程度の小さい値になるようにする。
する。これにより第2天秤の中立位置を調整し第2接触
子がテストピースに接触圧を発生させるようにする。こ
れと同時に第2接触子の接触圧が、テストピースを歪ま
せずテストピースの回動が円滑に行われる程度の小さい
値になるようにする。つぎに第3接触子もテストピース
の一端側内周面および他端側内周面と同一平面上にある
他端側外周面に接触させる。そして第3釣合い部の重量
と形状とを調節する。これにより第3天秤の中立位置を
調整し第3接触子がテストピースに接触圧を発生させる
ようにする。これと同時に第3接触子の接触圧が、テス
トピースを歪ませずテストピースの回動が円滑に行われ
る程度の小さい値になるようにする。
【0010】つぎに、移動ローラを回転させテストピー
スを低速で回動させる。このテストピースの回動により
第1天秤がテストピースの肉厚の変動に従って変位し、
第1計測機器による肉厚の指針値が変動する。そして第
1天秤の第1作用面にリンクした連動機構により、連動
機構に設置された第2計測機器が第1天秤の第1作用面
と連動して変位する。また第2天秤がテストピースの偏
心および回動による内径の変化に従って変位する。これ
により第2天秤の第2作用面が第2計測機器に作用し、
第2計測機器による内径の指針値が第1接触子と第2接
触子との間にある内径の回動による変化に従って変動す
る。さらに第3天秤がテストピースの基準ローラと第3
接触子との間の外径の回動による変化に従って変位し、
これに伴い第3計測機器による外径の指針値が変動す
る。
スを低速で回動させる。このテストピースの回動により
第1天秤がテストピースの肉厚の変動に従って変位し、
第1計測機器による肉厚の指針値が変動する。そして第
1天秤の第1作用面にリンクした連動機構により、連動
機構に設置された第2計測機器が第1天秤の第1作用面
と連動して変位する。また第2天秤がテストピースの偏
心および回動による内径の変化に従って変位する。これ
により第2天秤の第2作用面が第2計測機器に作用し、
第2計測機器による内径の指針値が第1接触子と第2接
触子との間にある内径の回動による変化に従って変動す
る。さらに第3天秤がテストピースの基準ローラと第3
接触子との間の外径の回動による変化に従って変位し、
これに伴い第3計測機器による外径の指針値が変動す
る。
【0011】このとき第1計測機器による肉厚の指針値
と第2計測機器による内径の指針値がそれぞれ許容範囲
に有るか否かを確かめる。そして第1計測機器および第
2計測機器の指針を基準値に設定する。また第3計測機
器による外径の指針値が許容範囲に有るか否かを確かめ
る。そして第3計測機器の指針を基準値に設定する。つ
ぎに加工品が基準ローラと移動ローラとの間に乗せら
れ、テストピースと同様に位置決めされる。その後テス
トピースと同様に第1接触子、第2接触子、第3接触子
が加工品に接触し、測定面の肉厚、内径および外径が基
準値に対し許容範囲内にあるか否かを第1ないし第3計
測機器で検出する。
と第2計測機器による内径の指針値がそれぞれ許容範囲
に有るか否かを確かめる。そして第1計測機器および第
2計測機器の指針を基準値に設定する。また第3計測機
器による外径の指針値が許容範囲に有るか否かを確かめ
る。そして第3計測機器の指針を基準値に設定する。つ
ぎに加工品が基準ローラと移動ローラとの間に乗せら
れ、テストピースと同様に位置決めされる。その後テス
トピースと同様に第1接触子、第2接触子、第3接触子
が加工品に接触し、測定面の肉厚、内径および外径が基
準値に対し許容範囲内にあるか否かを第1ないし第3計
測機器で検出する。
【0012】
【発明の効果】本発明の円筒の精度検査装置は、基準ロ
ーラに対する移動ローラの相対位置の自由度のため測定
し得る円筒形状の加工品の径の範囲が広い。また本発明
では、第1天秤の第1作用面にリンクして変位する連動
機構に第2天秤の第2作用面の変位量を測定する第2計
測機器を設置しているので、第2計測機器のみで内径の
誤差を直接検出でき効率がよい。また、肉厚、外径の誤
差も同時に検出でき、基準ローラおよびテストピースの
軸を通る同一平面上にあるテストピースの3箇所を同時
に測定しているので、測定しようとする加工品を1回転
させることで偏心量および偏心位置の検出もできる。
ーラに対する移動ローラの相対位置の自由度のため測定
し得る円筒形状の加工品の径の範囲が広い。また本発明
では、第1天秤の第1作用面にリンクして変位する連動
機構に第2天秤の第2作用面の変位量を測定する第2計
測機器を設置しているので、第2計測機器のみで内径の
誤差を直接検出でき効率がよい。また、肉厚、外径の誤
差も同時に検出でき、基準ローラおよびテストピースの
軸を通る同一平面上にあるテストピースの3箇所を同時
に測定しているので、測定しようとする加工品を1回転
させることで偏心量および偏心位置の検出もできる。
【0013】本発明の円筒の精度検査装置は、第1天
秤、第2天秤、第3天秤のモーメントがそれぞれ第1釣
合い部、第2釣合い部および第3釣合い部の重量と形状
との変更によって微調整される。このため本発明の円筒
の精度検査装置は、広い範囲の径のテストピースまたは
加工品へ適正な接触圧で第1接触子、第2接触子、第3
接触子を設定することが容易である。これより本発明の
円筒の精度検査装置は、広い範囲の径の加工品の測定を
簡単かつ高精度に行うことができる。
秤、第2天秤、第3天秤のモーメントがそれぞれ第1釣
合い部、第2釣合い部および第3釣合い部の重量と形状
との変更によって微調整される。このため本発明の円筒
の精度検査装置は、広い範囲の径のテストピースまたは
加工品へ適正な接触圧で第1接触子、第2接触子、第3
接触子を設定することが容易である。これより本発明の
円筒の精度検査装置は、広い範囲の径の加工品の測定を
簡単かつ高精度に行うことができる。
【0014】
【実施例】次に、本発明の円筒の精度検査装置を、図に
示す一実施例に基づき説明する。図1ないし図12は円
筒の精度検査装置を示し、図1は位置決め回転機構の正
面図、図2は円筒の精度検査装置の前面斜視図、図3は
円筒の精度検査装置の背面斜視図、図4は第1および第
2天秤の竿部材の正面図である。また図5は第3天秤の
竿部材の正面図、図6は腕柱の3面図、図7は距離測定
機構の正面図、図8は円筒の精度検査装置の平面図、図
9は水平腕の先端部の平面図である。そして図10は第
3天秤および第3釣合い部の正面図、図11は第3天秤
および第3釣合い部の側面図、図12は斜め腕柱の3面
図である。
示す一実施例に基づき説明する。図1ないし図12は円
筒の精度検査装置を示し、図1は位置決め回転機構の正
面図、図2は円筒の精度検査装置の前面斜視図、図3は
円筒の精度検査装置の背面斜視図、図4は第1および第
2天秤の竿部材の正面図である。また図5は第3天秤の
竿部材の正面図、図6は腕柱の3面図、図7は距離測定
機構の正面図、図8は円筒の精度検査装置の平面図、図
9は水平腕の先端部の平面図である。そして図10は第
3天秤および第3釣合い部の正面図、図11は第3天秤
および第3釣合い部の側面図、図12は斜め腕柱の3面
図である。
【0015】〔実施例の構成〕本実施例の円筒の精度検
査装置1は、円筒体の量産現場において、円筒状メタル
など1/100mmの精度が要求される加工品について
内径、外径および肉厚の誤差や内径、外径の偏心を1/
1000mmの精度で加工されたテストピースTとの比
較検査により検出するために用いられる。本実施例の円
筒の精度検査装置1は、定盤上等に水平に設置される基
台Bを備える。この基台Bの前部には、加工品200を
載置する基準ローラ2と移動ローラ3とを備え、加工品
200を位置決めすると共に回転させる位置決め回転機
構100が設置されている。位置決め回転機構100に
は、加工品を回転させるモータMが付設している。
査装置1は、円筒体の量産現場において、円筒状メタル
など1/100mmの精度が要求される加工品について
内径、外径および肉厚の誤差や内径、外径の偏心を1/
1000mmの精度で加工されたテストピースTとの比
較検査により検出するために用いられる。本実施例の円
筒の精度検査装置1は、定盤上等に水平に設置される基
台Bを備える。この基台Bの前部には、加工品200を
載置する基準ローラ2と移動ローラ3とを備え、加工品
200を位置決めすると共に回転させる位置決め回転機
構100が設置されている。位置決め回転機構100に
は、加工品を回転させるモータMが付設している。
【0016】基台Bの後部には、回転面となっている加
工品200の加工面(測定面)である内周面201およ
び外周面202に接触し、該測定面とテストピースTの
基準面との偏差(誤差)を拡大するための誤差増幅機構
300が設置されている。誤差増幅機構300の上部に
は、該誤差増幅機構300で10倍に増幅された誤差を
検出するための計測機器群400が設置されている。
工品200の加工面(測定面)である内周面201およ
び外周面202に接触し、該測定面とテストピースTの
基準面との偏差(誤差)を拡大するための誤差増幅機構
300が設置されている。誤差増幅機構300の上部に
は、該誤差増幅機構300で10倍に増幅された誤差を
検出するための計測機器群400が設置されている。
【0017】位置決め回転機構100は、基台Bに固定
される固定支持台10と、固定支持台10の上部に配さ
れ、基準ローラ2を基準位置に配すると共に移動ローラ
3を基準ローラ2に対して相対移動させるローラ操作部
15とを備える。また位置決め回転機構100は、ロー
ラ操作部15を固定支持台10に対する選ばれた相対位
置で固定支持台10に固定する複数の位置決め金具19
を有する。固定支持台10は、互いに平行で基台Bに垂
直に立てられる、形状と大きさの等しい第1側板12お
よび第2側板13と、第1側板12および第2側板13
を基台Bに対する位置を保持して基台Bに締結する締結
手段14とからなる。
される固定支持台10と、固定支持台10の上部に配さ
れ、基準ローラ2を基準位置に配すると共に移動ローラ
3を基準ローラ2に対して相対移動させるローラ操作部
15とを備える。また位置決め回転機構100は、ロー
ラ操作部15を固定支持台10に対する選ばれた相対位
置で固定支持台10に固定する複数の位置決め金具19
を有する。固定支持台10は、互いに平行で基台Bに垂
直に立てられる、形状と大きさの等しい第1側板12お
よび第2側板13と、第1側板12および第2側板13
を基台Bに対する位置を保持して基台Bに締結する締結
手段14とからなる。
【0018】第1側板12は、上部が円弧状にこの円弧
の弦が傾斜するよう切り欠かれた円弧面を形成すると共
に円弧の上方端側と下方端側の下端にそれぞれ第1接触
部121と第2接触部122とを有する。また第1側板
12は、円弧状の切り欠きに沿って複数のボルト穴12
3が開けられている。第2側板13は円弧の傾斜方向が
第1側板12と一致し第1側板12と同様のボルト穴1
31が開けられ、円弧の上方端側と下方端側の下端にそ
れぞれ第3接触部132と第4接触部133とを有す
る。
の弦が傾斜するよう切り欠かれた円弧面を形成すると共
に円弧の上方端側と下方端側の下端にそれぞれ第1接触
部121と第2接触部122とを有する。また第1側板
12は、円弧状の切り欠きに沿って複数のボルト穴12
3が開けられている。第2側板13は円弧の傾斜方向が
第1側板12と一致し第1側板12と同様のボルト穴1
31が開けられ、円弧の上方端側と下方端側の下端にそ
れぞれ第3接触部132と第4接触部133とを有す
る。
【0019】締結手段14は、第1側板12の第1接触
部121と第2側板13の第3接触部132との間に配
されてボルトにより第1接触部121と第3接触部13
2とに結合し、ボルトにより基台Bに固定される直方体
の第1締結部材141を有する。また締結手段14は、
第1側板12の第2接触部122と第2側板13の第4
接触部133との間に配されてボルトにより第2接触部
122と第4接触部133とに結合し、ボルトにより基
台Bに固定される直方体の第2締結部材142を有す
る。
部121と第2側板13の第3接触部132との間に配
されてボルトにより第1接触部121と第3接触部13
2とに結合し、ボルトにより基台Bに固定される直方体
の第1締結部材141を有する。また締結手段14は、
第1側板12の第2接触部122と第2側板13の第4
接触部133との間に配されてボルトにより第2接触部
122と第4接触部133とに結合し、ボルトにより基
台Bに固定される直方体の第2締結部材142を有す
る。
【0020】ローラ操作部15は、第1側板12および
第2側板13の円弧状の切り欠きに沿って選ばれた傾斜
角(15°から45°が望ましい)となるよう回転変位
する回転支持台20を備える。回転支持台20には基準
ローラ2を回転自在に装着した固定ローラ台17が固定
されている。また回転支持台20には、移動ローラ3が
回転自在に装着され固定ローラ台17に対して距離を変
更して変位する変位ローラ台18が取付けられている。
第2側板13の円弧状の切り欠きに沿って選ばれた傾斜
角(15°から45°が望ましい)となるよう回転変位
する回転支持台20を備える。回転支持台20には基準
ローラ2を回転自在に装着した固定ローラ台17が固定
されている。また回転支持台20には、移動ローラ3が
回転自在に装着され固定ローラ台17に対して距離を変
更して変位する変位ローラ台18が取付けられている。
【0021】回転支持台20は、互いに平行で基台Bに
垂直にそれぞれ第1側板12および第2側板13の円弧
状の切り欠きに嵌め合わされる、形状と大きさの等しい
第3側板21および第4側板23を備える。第3側板2
1および第4側板23には、それぞれ第1側板12およ
び第2側板13に掛かる複数の固定金具25が付設す
る。また回転支持台20は、第3側板21および第4側
板23を相対位置を保持してボルトにより結合する結合
部材(後述する)を備える。この結合部材には、固定ロ
ーラ台17が固定されると共に変位ローラ台18が移動
するように取付けられるレール部材171が締結され
る。
垂直にそれぞれ第1側板12および第2側板13の円弧
状の切り欠きに嵌め合わされる、形状と大きさの等しい
第3側板21および第4側板23を備える。第3側板2
1および第4側板23には、それぞれ第1側板12およ
び第2側板13に掛かる複数の固定金具25が付設す
る。また回転支持台20は、第3側板21および第4側
板23を相対位置を保持してボルトにより結合する結合
部材(後述する)を備える。この結合部材には、固定ロ
ーラ台17が固定されると共に変位ローラ台18が移動
するように取付けられるレール部材171が締結され
る。
【0022】第3側板21は、第1側板12の円弧面に
接する円弧面とこの円弧の両端を繋ぐ端平面とを有し、
第1側板12と厚さが等しく第1側板12の円弧面と等
しい半径の略半円弧形状の板部材である。この第3側板
21には、円弧に沿って複数個のボルト穴22が開けら
れている。第4側板23にも、同様に円弧に沿って複数
個のボルト穴24が開けられている。第3側板21の固
定金具25は平面部を備えた突起26を有する板状を成
し、第3側板21の第4側板23に対向する内側面のボ
ルト穴22の間に並ぶ位置で、突起26を平面部が内側
面と面一となるように円弧面から突出させてボルトによ
り固定されている。
接する円弧面とこの円弧の両端を繋ぐ端平面とを有し、
第1側板12と厚さが等しく第1側板12の円弧面と等
しい半径の略半円弧形状の板部材である。この第3側板
21には、円弧に沿って複数個のボルト穴22が開けら
れている。第4側板23にも、同様に円弧に沿って複数
個のボルト穴24が開けられている。第3側板21の固
定金具25は平面部を備えた突起26を有する板状を成
し、第3側板21の第4側板23に対向する内側面のボ
ルト穴22の間に並ぶ位置で、突起26を平面部が内側
面と面一となるように円弧面から突出させてボルトによ
り固定されている。
【0023】第4側板23の固定金具25も第3側板2
1の固定金具25と同様に、第4側板23の第3側板2
1に対向する内側面のボルト穴24の間に並ぶ位置で固
定される。結合部材は第3側板21および第4側板23
の間に配され、第1側板12および第2側板13の上方
端側の第1結合部材27と、第1側板12および第2側
板13の下方端側の第2結合部材170とからなる。そ
して第1結合部材27および第2結合部材170は、第
3側板21および第4側板23の端平面が平行となるよ
うに第3側板21と第4側板23とを結合する。
1の固定金具25と同様に、第4側板23の第3側板2
1に対向する内側面のボルト穴24の間に並ぶ位置で固
定される。結合部材は第3側板21および第4側板23
の間に配され、第1側板12および第2側板13の上方
端側の第1結合部材27と、第1側板12および第2側
板13の下方端側の第2結合部材170とからなる。そ
して第1結合部材27および第2結合部材170は、第
3側板21および第4側板23の端平面が平行となるよ
うに第3側板21と第4側板23とを結合する。
【0024】レール部材171は略直方体を成し、第3
側板21および第4側板23の端平面と平行になるよう
に第1結合部材27および第2結合部材170の上面に
長手方向に渡されて締結される。固定ローラ台17は、
基準ローラ2の回転軸が第1側板12および第3側板2
1の円弧の中心と第2側板13および第4側板23の円
弧の中心とを通る基準位置に基準ローラ2が来るように
第1結合部材27に固定される。基準ローラ2はローラ
軸が加工品200の誤差を測定するための基準軸となっ
ており、ローラ軸とともに1/1000mmの高精度で
製造、組み付けがなされている。
側板21および第4側板23の端平面と平行になるよう
に第1結合部材27および第2結合部材170の上面に
長手方向に渡されて締結される。固定ローラ台17は、
基準ローラ2の回転軸が第1側板12および第3側板2
1の円弧の中心と第2側板13および第4側板23の円
弧の中心とを通る基準位置に基準ローラ2が来るように
第1結合部材27に固定される。基準ローラ2はローラ
軸が加工品200の誤差を測定するための基準軸となっ
ており、ローラ軸とともに1/1000mmの高精度で
製造、組み付けがなされている。
【0025】位置決め金具19は板状を成し、第3側板
21のボルト穴22とこのボルト穴22を通る第3側板
21の径方向にある第1側板12のボルト穴123の両
側にある2個のボルト穴123とに重なる3個のボルト
用開口28を有する。位置決め金具19は第1側板12
と、固定金具25により第1側板12と面一に保持され
た第3側板21とを3箇所で重なったボルト用開口28
とボルト穴123およびボルト穴22にボルトを通して
固定する。同様にこの位置決め金具19と同じ他の位置
決め金具19も、固定金具25により面一に保持された
第2側板13と第4側板23同士を、3箇所で重なった
ボルト用開口28とボルト穴131およびボルト穴24
にボルトを通して固定する。
21のボルト穴22とこのボルト穴22を通る第3側板
21の径方向にある第1側板12のボルト穴123の両
側にある2個のボルト穴123とに重なる3個のボルト
用開口28を有する。位置決め金具19は第1側板12
と、固定金具25により第1側板12と面一に保持され
た第3側板21とを3箇所で重なったボルト用開口28
とボルト穴123およびボルト穴22にボルトを通して
固定する。同様にこの位置決め金具19と同じ他の位置
決め金具19も、固定金具25により面一に保持された
第2側板13と第4側板23同士を、3箇所で重なった
ボルト用開口28とボルト穴131およびボルト穴24
にボルトを通して固定する。
【0026】モータMは減速プーリ機構RPを介して移
動ローラ3を回転駆動するよう変位ローラ台18に取付
けられている。図1に示す如く、レール部材171の第
2結合部材170側の端部の上面には、変位ローラ台1
8を変位させるためのローラ間距離調整機構500が取
り付けられている。ローラ間距離調整機構500は、レ
ール部材171の第2結合部材170側の上端部に締結
されたネジ穴つきボディ501と、このネジ穴に螺合さ
れ、先端が変位ローラ台18の端面に当接したネジ棒5
02を備える。ネジ棒502には固定用ナット503が
外嵌されている。
動ローラ3を回転駆動するよう変位ローラ台18に取付
けられている。図1に示す如く、レール部材171の第
2結合部材170側の端部の上面には、変位ローラ台1
8を変位させるためのローラ間距離調整機構500が取
り付けられている。ローラ間距離調整機構500は、レ
ール部材171の第2結合部材170側の上端部に締結
されたネジ穴つきボディ501と、このネジ穴に螺合さ
れ、先端が変位ローラ台18の端面に当接したネジ棒5
02を備える。ネジ棒502には固定用ナット503が
外嵌されている。
【0027】このローラ間距離調整機構500による基
準ローラ2と移動ローラ3との間の距離の調整は、固定
用ナット503によるネジ棒502のネジ穴つきボディ
501に対する固定を解除し、ネジ棒502を捩って変
位ローラ台18を移動させ、再び固定用ナット503で
ネジ棒502をネジ穴つきボディ501に対して固定す
ることにより行われる。
準ローラ2と移動ローラ3との間の距離の調整は、固定
用ナット503によるネジ棒502のネジ穴つきボディ
501に対する固定を解除し、ネジ棒502を捩って変
位ローラ台18を移動させ、再び固定用ナット503で
ネジ棒502をネジ穴つきボディ501に対して固定す
ることにより行われる。
【0028】誤差増幅機構300は、支柱31、32、
およびこれら支柱31、32の上端に架設された横材3
3からなる支持橋3Aを有する。この支持橋3Aには、
下端部において加工品200に接し、下端部の変動を上
端部に伝達する肉厚検出用の第1天秤4、内径検出用の
第2天秤5、および外径検出用の第3天秤6が上下方向
に支持される。そして第1天秤4、第2天秤5、第3天
秤6の下端部にはそれぞれ第1天秤4、第2天秤5、第
3天秤6のモーメントを調節する第1釣合い部700、
第2釣合い部720、第3釣合い部740が設けられて
いる。
およびこれら支柱31、32の上端に架設された横材3
3からなる支持橋3Aを有する。この支持橋3Aには、
下端部において加工品200に接し、下端部の変動を上
端部に伝達する肉厚検出用の第1天秤4、内径検出用の
第2天秤5、および外径検出用の第3天秤6が上下方向
に支持される。そして第1天秤4、第2天秤5、第3天
秤6の下端部にはそれぞれ第1天秤4、第2天秤5、第
3天秤6のモーメントを調節する第1釣合い部700、
第2釣合い部720、第3釣合い部740が設けられて
いる。
【0029】横材33の上面には、第1天秤4の上端の
変動を検知する第1計測機器である第1テストインジケ
ータ74を装着する肉厚用ゲージスタンド71が取付け
られている。また横材33の上面には、第1天秤4の上
端に連動すると共に第2天秤5の上端の変動を検知する
第2計測機器である第2テストインジケータ77を装着
する内径用ゲージスタンド72が取付けられている。さ
らに横材33の上面には、第3天秤6の上端の変動を検
知する第3計測機器である第3テストインジケータ79
を装着する外径用ゲージスタンド73が取付けられてい
る。支持橋3Aには、加工品200またはテストピース
Tの寸法を検出するローラ間距離測定機構600が固定
ローラ台17の上部に位置するように設けられている。
変動を検知する第1計測機器である第1テストインジケ
ータ74を装着する肉厚用ゲージスタンド71が取付け
られている。また横材33の上面には、第1天秤4の上
端に連動すると共に第2天秤5の上端の変動を検知する
第2計測機器である第2テストインジケータ77を装着
する内径用ゲージスタンド72が取付けられている。さ
らに横材33の上面には、第3天秤6の上端の変動を検
知する第3計測機器である第3テストインジケータ79
を装着する外径用ゲージスタンド73が取付けられてい
る。支持橋3Aには、加工品200またはテストピース
Tの寸法を検出するローラ間距離測定機構600が固定
ローラ台17の上部に位置するように設けられている。
【0030】前記横材33の中間部下面には、腕柱3
4、35、36が下方に突設され、各腕柱34、35、
36の下端部には前後方向に水平に貫通した水平支軸3
7、38、39が設けられている。図6の正面図X、平
面図Y、側面図Zに示すとおり腕柱34は、水平支軸3
7を支持する4個の水平支軸用軸受(図示しない)と水
平支軸37を通すと共に水平支軸用軸受を位置決めする
位置決め円筒344とを備える。また腕柱34は上部に
横材33に結合用ボルト(図示しない)により結合する
ための結合用ボルト穴345が開口している。
4、35、36が下方に突設され、各腕柱34、35、
36の下端部には前後方向に水平に貫通した水平支軸3
7、38、39が設けられている。図6の正面図X、平
面図Y、側面図Zに示すとおり腕柱34は、水平支軸3
7を支持する4個の水平支軸用軸受(図示しない)と水
平支軸37を通すと共に水平支軸用軸受を位置決めする
位置決め円筒344とを備える。また腕柱34は上部に
横材33に結合用ボルト(図示しない)により結合する
ための結合用ボルト穴345が開口している。
【0031】そして腕柱34には位置決め円筒344と
位置決め円筒344の両側に2個ずつ配される水平支軸
用軸受(図示しない)とが挿入される前後方向の切欠き
346が設けられている。さらに腕柱34には、締結用
ボルト(図示しない)で切欠き346を締結することに
より長穴347を形成して水平支軸用軸受(図示しな
い)を固定する締結用ボルト穴348が開口している。
第1天秤4は略柱状の第1竿部材450と、この第1竿
部材450の下端部に貫通し加工品200の内周面に接
触するピン状の先端を有する丸棒状の第1接触子42と
を備える。
位置決め円筒344の両側に2個ずつ配される水平支軸
用軸受(図示しない)とが挿入される前後方向の切欠き
346が設けられている。さらに腕柱34には、締結用
ボルト(図示しない)で切欠き346を締結することに
より長穴347を形成して水平支軸用軸受(図示しな
い)を固定する締結用ボルト穴348が開口している。
第1天秤4は略柱状の第1竿部材450と、この第1竿
部材450の下端部に貫通し加工品200の内周面に接
触するピン状の先端を有する丸棒状の第1接触子42と
を備える。
【0032】第1竿部材450の下端部には第1天秤4
が水平支軸37を中心に垂直面内で回動自在となるよう
に水平支軸37が水平方向に貫通する支軸穴451と、
この支軸穴451と平行で支軸穴451の斜め下方に位
置し第1接触子42が貫通する接触子穴452とが開口
している。第1竿部材450の上端部の左右何れかの側
面には、第1テストインジケータ74に接触する第1接
触板453が第1天秤4の回動する垂直面に直角にボル
ト締めされる。そして第1竿部材450の上端部には回
動方向に直角な第1作用面44が形成されている(図
2、3、4参照)。また第1竿部材450の上端部の第
1作用面44の下方には、第2テストインジケータ77
と連動するための軸受部460が設けられている(図9
参照)。
が水平支軸37を中心に垂直面内で回動自在となるよう
に水平支軸37が水平方向に貫通する支軸穴451と、
この支軸穴451と平行で支軸穴451の斜め下方に位
置し第1接触子42が貫通する接触子穴452とが開口
している。第1竿部材450の上端部の左右何れかの側
面には、第1テストインジケータ74に接触する第1接
触板453が第1天秤4の回動する垂直面に直角にボル
ト締めされる。そして第1竿部材450の上端部には回
動方向に直角な第1作用面44が形成されている(図
2、3、4参照)。また第1竿部材450の上端部の第
1作用面44の下方には、第2テストインジケータ77
と連動するための軸受部460が設けられている(図9
参照)。
【0033】軸受部460は、前後方向に貫通する長穴
461とこの長穴461の両端にそれぞれ取付けられた
高精度用のミニアチュア軸受87とからなる。第1接触
子42の先端には1/1000mm以下の高精度で製
造、組み付けされた回転コロ43が取り付けられ、回転
コロ43の側壁が基準ローラ2の軸心およびテストピー
スT(または加工品200)の軸心を通る水平面内のテ
ストピースT(または加工品200)の左側内周面に接
触している。
461とこの長穴461の両端にそれぞれ取付けられた
高精度用のミニアチュア軸受87とからなる。第1接触
子42の先端には1/1000mm以下の高精度で製
造、組み付けされた回転コロ43が取り付けられ、回転
コロ43の側壁が基準ローラ2の軸心およびテストピー
スT(または加工品200)の軸心を通る水平面内のテ
ストピースT(または加工品200)の左側内周面に接
触している。
【0034】第1釣合い部700は、第1天秤4を貫通
する水平支軸37の後端と第1接触子42の後端とが貫
通し、この貫通位置でボルトにより固定される第1結合
部材701を備える。この第1結合部材701の下端に
は、回転する第1天秤4をほぼ上下方向となる中立位置
で安定させるための復元モーメントを分銅702によっ
て発生する第1モーメント発生部710が取付けられ
る。
する水平支軸37の後端と第1接触子42の後端とが貫
通し、この貫通位置でボルトにより固定される第1結合
部材701を備える。この第1結合部材701の下端に
は、回転する第1天秤4をほぼ上下方向となる中立位置
で安定させるための復元モーメントを分銅702によっ
て発生する第1モーメント発生部710が取付けられ
る。
【0035】第1モーメント発生部710は、両端にネ
ジが設けられ一端側のネジにより第1結合部材701の
下端に結合する丸棒状の第1腕部材711と、第1腕部
材711の他端側のネジの部分に取付けられ第1天秤4
に復元モーメントを付与する複数枚の分銅702とを備
える。また第1モーメント発生部710は、第1腕部材
711の他端側のネジに通されると共に分銅702を挟
んで固定する2個の分銅固定用ボルト712を有する。
分銅702は円板状を成し、第1腕部材711を貫通さ
せると共に分銅702の取付け位置を横方向に調整する
ための中心から半径に沿って円周に至る1本の偏心溝7
13を有する。
ジが設けられ一端側のネジにより第1結合部材701の
下端に結合する丸棒状の第1腕部材711と、第1腕部
材711の他端側のネジの部分に取付けられ第1天秤4
に復元モーメントを付与する複数枚の分銅702とを備
える。また第1モーメント発生部710は、第1腕部材
711の他端側のネジに通されると共に分銅702を挟
んで固定する2個の分銅固定用ボルト712を有する。
分銅702は円板状を成し、第1腕部材711を貫通さ
せると共に分銅702の取付け位置を横方向に調整する
ための中心から半径に沿って円周に至る1本の偏心溝7
13を有する。
【0036】第2天秤5は、第1竿部材450と大きさ
形状共に等しい第2竿部材550と、この第2竿部材5
50に第1接触子42とは逆向きに貫通し第1接触子4
2と大きさ形状共等しい第2接触子52とを備える。第
2竿部材550の下端部には第2天秤5が水平支軸38
を中心に垂直面内で回動自在となるように水平支軸38
が水平方向に貫通する支軸穴と、この支軸穴と平行で支
軸穴の斜め下方に位置し第2接触子52が貫通する接触
子穴とが開口している。
形状共に等しい第2竿部材550と、この第2竿部材5
50に第1接触子42とは逆向きに貫通し第1接触子4
2と大きさ形状共等しい第2接触子52とを備える。第
2竿部材550の下端部には第2天秤5が水平支軸38
を中心に垂直面内で回動自在となるように水平支軸38
が水平方向に貫通する支軸穴と、この支軸穴と平行で支
軸穴の斜め下方に位置し第2接触子52が貫通する接触
子穴とが開口している。
【0037】第2竿部材550の上端部の左右何れかの
側面には、第2テストインジケータ77に接触する第2
接触板が第2天秤5の回動する垂直面に直角にボルト締
めされる。そして第2竿部材550の上端部には回動方
向に直角な第2作用面54が形成されている(図2、3
参照)。また第2竿部材550の上端部の第2作用面5
4の下方には、第2竿部材550が第1竿部材450と
して用いられた場合に第2テストインジケータ77と連
動するための軸受部が設けられている。軸受部は、前後
方向に貫通する長穴とこの長穴の両端にそれぞれ取付け
られた高精度用のミニアチュア軸受とからなる。
側面には、第2テストインジケータ77に接触する第2
接触板が第2天秤5の回動する垂直面に直角にボルト締
めされる。そして第2竿部材550の上端部には回動方
向に直角な第2作用面54が形成されている(図2、3
参照)。また第2竿部材550の上端部の第2作用面5
4の下方には、第2竿部材550が第1竿部材450と
して用いられた場合に第2テストインジケータ77と連
動するための軸受部が設けられている。軸受部は、前後
方向に貫通する長穴とこの長穴の両端にそれぞれ取付け
られた高精度用のミニアチュア軸受とからなる。
【0038】第2接触子52の先端には1/1000m
m以下の高精度で製造、組み付けされた回転コロ53が
取り付けられ、回転コロ53の側壁が基準ローラ2の軸
心およびテストピースT(または加工品200)の軸心
を通る水平面内のテストピースT(または加工品20
0)の右側内周面に接触している。第2釣合い部720
は、第2天秤5を貫通する水平支軸38の後端と第2接
触子52の後端とが貫通し、この貫通位置でボルトによ
り固定される第2結合部材721を備える。この第2結
合部材721の下端には、回転する第2天秤5をほぼ上
下方向となる中立位置で安定させるための復元モーメン
トを分銅722によって発生する第2モーメント発生部
730が取付けられる。
m以下の高精度で製造、組み付けされた回転コロ53が
取り付けられ、回転コロ53の側壁が基準ローラ2の軸
心およびテストピースT(または加工品200)の軸心
を通る水平面内のテストピースT(または加工品20
0)の右側内周面に接触している。第2釣合い部720
は、第2天秤5を貫通する水平支軸38の後端と第2接
触子52の後端とが貫通し、この貫通位置でボルトによ
り固定される第2結合部材721を備える。この第2結
合部材721の下端には、回転する第2天秤5をほぼ上
下方向となる中立位置で安定させるための復元モーメン
トを分銅722によって発生する第2モーメント発生部
730が取付けられる。
【0039】第2モーメント発生部730は、両端にネ
ジが設けられ一端側のネジにより第2結合部材721の
下端に結合する丸棒状の第2腕部材731を備える。ま
た第2モーメント発生部730は、第2腕部材731の
他端側のネジの部分に取付けられ第2天秤5に復元モー
メントを付与する第1モーメント発生部710の分銅7
02と同様な複数枚の分銅722を有する。さらに第2
モーメント発生部730は、第2腕部材731の他端側
のネジに通されると共に分銅722を挟んで固定する2
個の分銅固定用ボルト732を有する。
ジが設けられ一端側のネジにより第2結合部材721の
下端に結合する丸棒状の第2腕部材731を備える。ま
た第2モーメント発生部730は、第2腕部材731の
他端側のネジの部分に取付けられ第2天秤5に復元モー
メントを付与する第1モーメント発生部710の分銅7
02と同様な複数枚の分銅722を有する。さらに第2
モーメント発生部730は、第2腕部材731の他端側
のネジに通されると共に分銅722を挟んで固定する2
個の分銅固定用ボルト732を有する。
【0040】第3天秤6は略柱状の第3竿部材650
と、この第3竿部材650の下端部に取付けられる連結
金具651と、この連結金具651を貫通する基準軸6
52とを備える。そして第3天秤6は、基準軸652と
平行に連結金具651を貫通し加工品200の内周面に
接触するピン状の先端を有する丸棒状の第3接触子62
を有する。第3竿部材650の下端部には第3天秤6が
水平支軸39を中心に垂直面内で回動自在となるように
水平支軸39が水平方向に貫通する支軸穴653と、こ
の支軸穴653と平行で支軸穴653の下方に位置し基
準軸652が貫通する基準軸穴654とが開口してい
る。
と、この第3竿部材650の下端部に取付けられる連結
金具651と、この連結金具651を貫通する基準軸6
52とを備える。そして第3天秤6は、基準軸652と
平行に連結金具651を貫通し加工品200の内周面に
接触するピン状の先端を有する丸棒状の第3接触子62
を有する。第3竿部材650の下端部には第3天秤6が
水平支軸39を中心に垂直面内で回動自在となるように
水平支軸39が水平方向に貫通する支軸穴653と、こ
の支軸穴653と平行で支軸穴653の下方に位置し基
準軸652が貫通する基準軸穴654とが開口してい
る。
【0041】第3竿部材650の上端部の左右何れかの
側面には、第3テストインジケータ79に接触する第3
接触板655が第3天秤6の回動する垂直面に直角にボ
ルト締めされる。そして第3竿部材650の上端部には
回動方向に直角な第3作用面64が形成されている(図
2、3、5参照)。また第3竿部材650の上端部の第
3作用面64の下方には、第3竿部材650が第1竿部
材450として用いられた場合に第2テストインジケー
タ77と連動するための軸受部660が設けられてい
る。
側面には、第3テストインジケータ79に接触する第3
接触板655が第3天秤6の回動する垂直面に直角にボ
ルト締めされる。そして第3竿部材650の上端部には
回動方向に直角な第3作用面64が形成されている(図
2、3、5参照)。また第3竿部材650の上端部の第
3作用面64の下方には、第3竿部材650が第1竿部
材450として用いられた場合に第2テストインジケー
タ77と連動するための軸受部660が設けられてい
る。
【0042】軸受部660は、前後方向に貫通する長穴
とこの長穴の両端にそれぞれ取付けられた高精度用のミ
ニアチュア軸受とからなる。連結金具651は水平支軸
39が第3竿部材650の下端部と共に水平方向に貫通
する支軸穴と、この支軸穴と平行で支軸穴の下方に位置
し基準軸652が貫通する基準軸穴とが開口している。
そして基準軸穴の横には、基準軸穴と平行で第3接触子
62が貫通する接触子穴が開口している。第3接触子6
2の先端には1/1000mm以下の高精度で製造、組
み付けされた回転コロ63が取り付けられ、回転コロ6
3の側壁が基準ローラ2の軸心およびテストピースT
(または加工品200)の軸心を通る水平面内のテスト
ピースT(または加工品200)の右側外周面に接触し
ている。
とこの長穴の両端にそれぞれ取付けられた高精度用のミ
ニアチュア軸受とからなる。連結金具651は水平支軸
39が第3竿部材650の下端部と共に水平方向に貫通
する支軸穴と、この支軸穴と平行で支軸穴の下方に位置
し基準軸652が貫通する基準軸穴とが開口している。
そして基準軸穴の横には、基準軸穴と平行で第3接触子
62が貫通する接触子穴が開口している。第3接触子6
2の先端には1/1000mm以下の高精度で製造、組
み付けされた回転コロ63が取り付けられ、回転コロ6
3の側壁が基準ローラ2の軸心およびテストピースT
(または加工品200)の軸心を通る水平面内のテスト
ピースT(または加工品200)の右側外周面に接触し
ている。
【0043】第3釣合い部740は、第3天秤6を貫通
する水平支軸39の後端と基準軸652の後端と第3接
触子62の後端とが貫通し、この貫通位置でボルトによ
り固定される第3結合部材741を備える。この第3結
合部材741の下端には、回転する第3天秤6をほぼ上
下方向となる中立位置で安定させるための復元モーメン
トを分銅742によって発生する第3モーメント発生部
750が取付けられる。
する水平支軸39の後端と基準軸652の後端と第3接
触子62の後端とが貫通し、この貫通位置でボルトによ
り固定される第3結合部材741を備える。この第3結
合部材741の下端には、回転する第3天秤6をほぼ上
下方向となる中立位置で安定させるための復元モーメン
トを分銅742によって発生する第3モーメント発生部
750が取付けられる。
【0044】第3モーメント発生部750は、両端にネ
ジが設けられ一端側のネジにより第3結合部材741の
下端に結合する丸棒状の第3腕部材751を備える。ま
た第3モーメント発生部750は、第3腕部材751の
他端側のネジの部分に取付けられ第3天秤6に復元モー
メントを付与する第1モーメント発生部の分銅702と
同様な複数枚の分銅742を有する。さらに第3モーメ
ント発生部750は、第3腕部材751の他端側のネジ
に通されると共に分銅742を挟んで固定する2個の分
銅固定用ボルト752を有する。
ジが設けられ一端側のネジにより第3結合部材741の
下端に結合する丸棒状の第3腕部材751を備える。ま
た第3モーメント発生部750は、第3腕部材751の
他端側のネジの部分に取付けられ第3天秤6に復元モー
メントを付与する第1モーメント発生部の分銅702と
同様な複数枚の分銅742を有する。さらに第3モーメ
ント発生部750は、第3腕部材751の他端側のネジ
に通されると共に分銅742を挟んで固定する2個の分
銅固定用ボルト752を有する。
【0045】肉厚用ゲージスタンド71は、横材33の
左側部に締結されるとともに、上端に第1計測機器であ
るダイヤル式の第1テストインジケータ74が取り付け
られ、該第1テストインジケータ74の検出部7Aの先
端が前記肉厚検出用の第1天秤4の作用面44に接触し
ている。
左側部に締結されるとともに、上端に第1計測機器であ
るダイヤル式の第1テストインジケータ74が取り付け
られ、該第1テストインジケータ74の検出部7Aの先
端が前記肉厚検出用の第1天秤4の作用面44に接触し
ている。
【0046】内径用ゲージスタンド72は、横材33の
右端部に締結されるとともに、上部には略L字型の連結
部材76が締結されている。連結部材76は、一端が内
径用ゲージスタンド72の上部に締結されると共に前方
に水平に伸びる第1部材と第1部材の他端に一端が結合
する横方向の第2部材とからなる。第2部材の他端には
一対の水平レール75、75を有するレール部材78が
締結して設けられている。該レール75、75には、第
1天秤4の第1作用面44(厳密には検出部7Aの作用
点P)にリンクして変位する連動機構8が載置されてい
る。
右端部に締結されるとともに、上部には略L字型の連結
部材76が締結されている。連結部材76は、一端が内
径用ゲージスタンド72の上部に締結されると共に前方
に水平に伸びる第1部材と第1部材の他端に一端が結合
する横方向の第2部材とからなる。第2部材の他端には
一対の水平レール75、75を有するレール部材78が
締結して設けられている。該レール75、75には、第
1天秤4の第1作用面44(厳密には検出部7Aの作用
点P)にリンクして変位する連動機構8が載置されてい
る。
【0047】連動機構8は、両端に前記水平レール7
5、75に架設された滑車81、81を有する水平T字
形の滑車台82と、該滑車台82の脚部83に締結され
た立L字ブラケット84とを有する。ブラケット84の
上端には、前記第2天秤5の第2作用面54の変位量を
測定する第2計測機器であるダイヤル式の第2テストイ
ンジケータ77が取り付けられている。第2テストイン
ジケータ77の検出部7Bの先端部が前記内径検出用の
第2天秤5の第2作用面54に接触している。
5、75に架設された滑車81、81を有する水平T字
形の滑車台82と、該滑車台82の脚部83に締結され
た立L字ブラケット84とを有する。ブラケット84の
上端には、前記第2天秤5の第2作用面54の変位量を
測定する第2計測機器であるダイヤル式の第2テストイ
ンジケータ77が取り付けられている。第2テストイン
ジケータ77の検出部7Bの先端部が前記内径検出用の
第2天秤5の第2作用面54に接触している。
【0048】また滑車台82には、第1天秤4、第2天
秤5、第3天秤6の上端部の前後に配され第1天秤4側
の各先端が連結部材で連結される一対の平行な横方向の
水平腕85が取り付けられている。前方側の水平腕85
の先端部には第1天秤4側の先端に短軸を備えた連結手
段86が前方から後方へ貫通してボルト締めされてい
る。同様に後方側の水平腕85の第1天秤4側の先端部
には別の連結手段86が後方から前方へ貫通してボルト
締めされている。そして対向した連結手段86の短軸が
第1天秤4の上端部のそれぞれ前方側および後方側のミ
ニアチュア軸受87に挿入され、第1天秤4の上端部を
水平腕85に回動自在にリンクしている(図9参照)。
秤5、第3天秤6の上端部の前後に配され第1天秤4側
の各先端が連結部材で連結される一対の平行な横方向の
水平腕85が取り付けられている。前方側の水平腕85
の先端部には第1天秤4側の先端に短軸を備えた連結手
段86が前方から後方へ貫通してボルト締めされてい
る。同様に後方側の水平腕85の第1天秤4側の先端部
には別の連結手段86が後方から前方へ貫通してボルト
締めされている。そして対向した連結手段86の短軸が
第1天秤4の上端部のそれぞれ前方側および後方側のミ
ニアチュア軸受87に挿入され、第1天秤4の上端部を
水平腕85に回動自在にリンクしている(図9参照)。
【0049】これにより、滑車台82は、検出部7Aの
先端が前記肉厚検出用の第1天秤4の第1作用面44に
接触する作用点Pに連動してレール75、75上を水平
に滑動する。そして第2計測機器である第2テストイン
ジケータ77は、加工品200の軸心を通る水平面内の
左側内周面および右側内周面の基準値(テストピースに
よる設定値)からの偏差を検出する。この結果、1つの
計測機器で加工品200の内径の誤差が直接検出でき
る。外径用ゲージスタンド73は、横材33の内径用ゲ
ージスタンド72の左横に締結されるとともに、上端に
第3計測機器であるダイヤル式の第3テストインジケー
タ79が取り付けられ、該第3テストインジケータ79
の検出部7Cの先端が前記外径検出用の第3天秤6の第
3作用面64に接触している。
先端が前記肉厚検出用の第1天秤4の第1作用面44に
接触する作用点Pに連動してレール75、75上を水平
に滑動する。そして第2計測機器である第2テストイン
ジケータ77は、加工品200の軸心を通る水平面内の
左側内周面および右側内周面の基準値(テストピースに
よる設定値)からの偏差を検出する。この結果、1つの
計測機器で加工品200の内径の誤差が直接検出でき
る。外径用ゲージスタンド73は、横材33の内径用ゲ
ージスタンド72の左横に締結されるとともに、上端に
第3計測機器であるダイヤル式の第3テストインジケー
タ79が取り付けられ、該第3テストインジケータ79
の検出部7Cの先端が前記外径検出用の第3天秤6の第
3作用面64に接触している。
【0050】第1、第2および第3天秤4、5、6の各
水平支軸37、38、39の中心と各接触子42、5
2、62の中心との距離は、各水平支軸37、38、3
9の中心と各検出部7A、7B、7Cの先端との距離の
1/10に設定してある。この結果、各コロ43、5
3、63で検出された誤差は、10倍に拡大されて各検
出部7A、7B、7Cの先端に検出される。ローラ間距
離測定機構600は、支柱31に固定され上端面601
が水平面となっているスタンド602と、この上端面6
01の中心に軸支され水平面内で回動する回転アーム6
03と、この回転アーム603の先端に垂直下向きに取
り付けられたマイクロメータヘッド604とからなる。
水平支軸37、38、39の中心と各接触子42、5
2、62の中心との距離は、各水平支軸37、38、3
9の中心と各検出部7A、7B、7Cの先端との距離の
1/10に設定してある。この結果、各コロ43、5
3、63で検出された誤差は、10倍に拡大されて各検
出部7A、7B、7Cの先端に検出される。ローラ間距
離測定機構600は、支柱31に固定され上端面601
が水平面となっているスタンド602と、この上端面6
01の中心に軸支され水平面内で回動する回転アーム6
03と、この回転アーム603の先端に垂直下向きに取
り付けられたマイクロメータヘッド604とからなる。
【0051】〔実施例の作動〕ローラ間距離調整機構5
00およびローラ間距離測定機構600の操作を図7と
ともに説明する。 イ)基準の寸法に対し誤差が1/1000mm以下の高
精度に形成したテストピースTを基準ローラ2と移動ロ
ーラ3との間に載置するように、位置決め金具19を取
り外し、ローラ操作部15を固定支持台10に対して回
転変位させる。そしてローラ操作部15の傾斜角をほぼ
適正な値にしてこの状態で位置決め金具19によりロー
ラ操作部15を固定支持台10に固定する。
00およびローラ間距離測定機構600の操作を図7と
ともに説明する。 イ)基準の寸法に対し誤差が1/1000mm以下の高
精度に形成したテストピースTを基準ローラ2と移動ロ
ーラ3との間に載置するように、位置決め金具19を取
り外し、ローラ操作部15を固定支持台10に対して回
転変位させる。そしてローラ操作部15の傾斜角をほぼ
適正な値にしてこの状態で位置決め金具19によりロー
ラ操作部15を固定支持台10に固定する。
【0052】ロ)つぎに、位置決めのため、ネジ棒50
2を操作して基準ローラ2と移動ローラ3との間の距離
を調整する。これにより目分量でテストピースTをほぼ
適性位置に設定する。 ハ)回転アーム603を回動し、マイクロメータヘッド
604で基準ローラ2の支軸2Aの上端面のレベルを測
定し、つづいてテストピースTの上端面のレベルを測定
して、両者の差から距離H1 を計る。 ニ)支軸2Aの半径R1 は予め正確に測定して分かって
いるので、両者の和(H1 +R1 =H)がテストピース
Tの半径Rと一致する様に前記ネジ棒502を微調整す
る。
2を操作して基準ローラ2と移動ローラ3との間の距離
を調整する。これにより目分量でテストピースTをほぼ
適性位置に設定する。 ハ)回転アーム603を回動し、マイクロメータヘッド
604で基準ローラ2の支軸2Aの上端面のレベルを測
定し、つづいてテストピースTの上端面のレベルを測定
して、両者の差から距離H1 を計る。 ニ)支軸2Aの半径R1 は予め正確に測定して分かって
いるので、両者の和(H1 +R1 =H)がテストピース
Tの半径Rと一致する様に前記ネジ棒502を微調整す
る。
【0053】これにより、テストピースTは、中心を通
る水平面が、基準ローラ2の軸心に一致するように設定
される。つぎに、前記ニ)の操作の後の円筒の精度検査
装置1の作用を説明する。
る水平面が、基準ローラ2の軸心に一致するように設定
される。つぎに、前記ニ)の操作の後の円筒の精度検査
装置1の作用を説明する。
【0054】ホ)第1接触子42の回転コロ43をテス
トピースTの軸心を通る水平面内の左側内周面に接触さ
せる。そして第1天秤4の第1釣合い部700に取付け
る分銅702の枚数を加減し、また分銅702の偏心溝
713に沿って分銅702を横方向に移動させ位置を調
節する。これにより第1天秤4の中立位置が回転コロ4
3とテストピースTとの接触位置よりも左になるように
して回転コロ43がテストピースTに接触圧を発生させ
るようにする。これと同時に回転コロ43の接触圧が、
テストピースTを歪ませることによる肉厚の変化を起こ
さず、またモータMの回転によるテストピースTの回動
が円滑に行われる程度の小さい値になるようにする。
トピースTの軸心を通る水平面内の左側内周面に接触さ
せる。そして第1天秤4の第1釣合い部700に取付け
る分銅702の枚数を加減し、また分銅702の偏心溝
713に沿って分銅702を横方向に移動させ位置を調
節する。これにより第1天秤4の中立位置が回転コロ4
3とテストピースTとの接触位置よりも左になるように
して回転コロ43がテストピースTに接触圧を発生させ
るようにする。これと同時に回転コロ43の接触圧が、
テストピースTを歪ませることによる肉厚の変化を起こ
さず、またモータMの回転によるテストピースTの回動
が円滑に行われる程度の小さい値になるようにする。
【0055】また、第2接触子52の回転コロ53をテ
ストピースTの軸心を通る水平面内の右側内周面に接触
させる。そして第2天秤5の第2釣合い部720に取付
ける分銅722の枚数を加減し、また分銅722の偏心
溝に沿って分銅722を横方向に移動させ位置を調節す
る。これにより第2天秤5の中立位置が回転コロ53と
テストピースTとの接触位置よりも右になるようにして
回転コロ53がテストピースTに接触圧を発生させるよ
うにする。これと同時に回転コロ53の接触圧が、テス
トピースTを歪ませることによる肉厚の変化を起こさ
ず、またモータMの回転によるテストピースTの回動が
円滑に行われる程度の小さい値になるようにする。
ストピースTの軸心を通る水平面内の右側内周面に接触
させる。そして第2天秤5の第2釣合い部720に取付
ける分銅722の枚数を加減し、また分銅722の偏心
溝に沿って分銅722を横方向に移動させ位置を調節す
る。これにより第2天秤5の中立位置が回転コロ53と
テストピースTとの接触位置よりも右になるようにして
回転コロ53がテストピースTに接触圧を発生させるよ
うにする。これと同時に回転コロ53の接触圧が、テス
トピースTを歪ませることによる肉厚の変化を起こさ
ず、またモータMの回転によるテストピースTの回動が
円滑に行われる程度の小さい値になるようにする。
【0056】さらに、第3接触子62の回転コロ63を
テストピースTの軸心を通る水平面内の右側外周面に接
触させる。そして第3天秤6の第3釣合い部740に取
付ける分銅742の枚数を加減し、また分銅742の偏
心溝に沿って分銅742を横方向に移動させ位置を調節
する。これにより第3天秤6の中立位置が回転コロ63
とテストピースTとの接触位置よりも左になるようにし
て回転コロ63がテストピースTに接触圧を発生させる
ようにする。これと同時に回転コロ63の接触圧が、テ
ストピースTを歪ませることによる肉厚の変化を起こさ
ず、またモータMの回転によるテストピースTの回動が
円滑に行われる程度の小さい値になるようにする。
テストピースTの軸心を通る水平面内の右側外周面に接
触させる。そして第3天秤6の第3釣合い部740に取
付ける分銅742の枚数を加減し、また分銅742の偏
心溝に沿って分銅742を横方向に移動させ位置を調節
する。これにより第3天秤6の中立位置が回転コロ63
とテストピースTとの接触位置よりも左になるようにし
て回転コロ63がテストピースTに接触圧を発生させる
ようにする。これと同時に回転コロ63の接触圧が、テ
ストピースTを歪ませることによる肉厚の変化を起こさ
ず、またモータMの回転によるテストピースTの回動が
円滑に行われる程度の小さい値になるようにする。
【0057】ヘ)モータMを作動させてテストピースT
の周速が毎分80〜15mmとなるように回転させる。
このテストピースTの回動により第1天秤4がテストピ
ースTの肉厚の変動に従って変位し、第1天秤4の第1
作用面44が第1計測機器である第1テストインジケー
タ74の検出部7Aに作用して第1テストインジケータ
74による肉厚の指針値が変動する。そして第1作用面
44にリンクした連動機構8により、連動機構8に設置
された第2計測機器である第2テストインジケータ77
が第1作用面44と連動して変位する。また第2天秤5
がテストピースTの偏心および回動による内径の変化に
従って変位する。
の周速が毎分80〜15mmとなるように回転させる。
このテストピースTの回動により第1天秤4がテストピ
ースTの肉厚の変動に従って変位し、第1天秤4の第1
作用面44が第1計測機器である第1テストインジケー
タ74の検出部7Aに作用して第1テストインジケータ
74による肉厚の指針値が変動する。そして第1作用面
44にリンクした連動機構8により、連動機構8に設置
された第2計測機器である第2テストインジケータ77
が第1作用面44と連動して変位する。また第2天秤5
がテストピースTの偏心および回動による内径の変化に
従って変位する。
【0058】これにより、第2天秤5の第2作用面54
が第2テストインジケータ77の検出部7Bに作用し、
第2テストインジケータ77による内径の指針値が第1
接触子42と第2接触子52との間にある内径の変化に
従って変動する。さらに第3天秤6がテストピースTの
基準ローラ2と第3接触子62との間の外径の回動によ
る変化に従って変位する。これに伴い第3天秤6の第3
作用面64が第3計測機器である第3テストインジケー
タ79の検出部7Cに作用して第3テストインジケータ
79による外径の指針値が変動する。この際、第1テス
トインジケータ74、第2テストインジケータ77、第
3テストインジケータ79の指針を零に設定する。
が第2テストインジケータ77の検出部7Bに作用し、
第2テストインジケータ77による内径の指針値が第1
接触子42と第2接触子52との間にある内径の変化に
従って変動する。さらに第3天秤6がテストピースTの
基準ローラ2と第3接触子62との間の外径の回動によ
る変化に従って変位する。これに伴い第3天秤6の第3
作用面64が第3計測機器である第3テストインジケー
タ79の検出部7Cに作用して第3テストインジケータ
79による外径の指針値が変動する。この際、第1テス
トインジケータ74、第2テストインジケータ77、第
3テストインジケータ79の指針を零に設定する。
【0059】ト)つぎに、テストピースTを取り除き、
加工品200を基準ローラ2と移動ローラ3との間に載
置し、モータMを作動させて周速が毎分80〜15mm
となるように回転させ、第1〜第3の計測機器であるテ
ストインジケータ74、77、79の指針の振れ量で加
工品200の精度が許容範囲内に有るか否かを測定す
る。 チ)所定数の加工品200の精度検出を行ったら、テス
トピースTによる計測機器の調整を行う。
加工品200を基準ローラ2と移動ローラ3との間に載
置し、モータMを作動させて周速が毎分80〜15mm
となるように回転させ、第1〜第3の計測機器であるテ
ストインジケータ74、77、79の指針の振れ量で加
工品200の精度が許容範囲内に有るか否かを測定す
る。 チ)所定数の加工品200の精度検出を行ったら、テス
トピースTによる計測機器の調整を行う。
【0060】〔実施例の効果〕本実施例の円筒の精度検
査装置1は、基準ローラ2に対する移動ローラ3の相対
位置をローラ操作部15の回転変位とネジ棒502の捩
りにより調整できるため測定し得る円筒形状の加工品2
00の径の範囲が広い。本実施例の円筒の精度検査装置
1は、加工品200の円筒外周面と基準ローラ2との接
点を零点とし、該基準ローラ2の軸心および加工品20
0の軸心を通る同一直線上(同一平面上と同義)で円筒
の肉厚、内径、外径の寸法精度を全周(360°)に渡
り検査することができる。
査装置1は、基準ローラ2に対する移動ローラ3の相対
位置をローラ操作部15の回転変位とネジ棒502の捩
りにより調整できるため測定し得る円筒形状の加工品2
00の径の範囲が広い。本実施例の円筒の精度検査装置
1は、加工品200の円筒外周面と基準ローラ2との接
点を零点とし、該基準ローラ2の軸心および加工品20
0の軸心を通る同一直線上(同一平面上と同義)で円筒
の肉厚、内径、外径の寸法精度を全周(360°)に渡
り検査することができる。
【0061】本実施例の円筒の精度検査装置1は、上記
同一直線上の3測定点の同時測定により、第1〜第3の
計測機器である第1テストインジケータ74、第2テス
トインジケータ77、第3テストインジケータ79の指
針の振れ量を検出できる。このため本実施例の円筒の精
度検査装置1は、通常の誤差測定では極めて面倒である
内外径の微小の偏心量の検出および偏心位置の検出も寸
法精度の検査と同時にできる。
同一直線上の3測定点の同時測定により、第1〜第3の
計測機器である第1テストインジケータ74、第2テス
トインジケータ77、第3テストインジケータ79の指
針の振れ量を検出できる。このため本実施例の円筒の精
度検査装置1は、通常の誤差測定では極めて面倒である
内外径の微小の偏心量の検出および偏心位置の検出も寸
法精度の検査と同時にできる。
【0062】本実施例の円筒の精度検査装置1は、第1
天秤4、第2天秤5、第3天秤6のモーメントがそれぞ
れ第1釣合い部700、第2釣合い部720および第3
釣合い部740の分銅を増減することおよび分銅の取付
け位置の横方向の変更によって微調整される。また本実
施例の円筒の精度検査装置1は、第1天秤4、第2天秤
5、第3天秤6に互換性がある。このため本実施例の円
筒の精度検査装置1は、広い範囲の径のテストピースT
または加工品200へ適正な接触圧で回転コロ43、5
3、63を設定することが容易である。これより本実施
例の円筒の精度検査装置1は、広い範囲の径の加工品2
00の測定を簡単かつ高精度に行うことができる。
天秤4、第2天秤5、第3天秤6のモーメントがそれぞ
れ第1釣合い部700、第2釣合い部720および第3
釣合い部740の分銅を増減することおよび分銅の取付
け位置の横方向の変更によって微調整される。また本実
施例の円筒の精度検査装置1は、第1天秤4、第2天秤
5、第3天秤6に互換性がある。このため本実施例の円
筒の精度検査装置1は、広い範囲の径のテストピースT
または加工品200へ適正な接触圧で回転コロ43、5
3、63を設定することが容易である。これより本実施
例の円筒の精度検査装置1は、広い範囲の径の加工品2
00の測定を簡単かつ高精度に行うことができる。
【0063】本実施例の円筒の精度検査装置1は、第
1、第2および第3天秤4、5、6が支持橋3Aに上下
方向に支持されているので横長化が防止されている。こ
のため本実施例の円筒の精度検査装置1は広い設置場所
を必要とせず、容易に加工品の製造現場に設置でき、検
査が円滑かつ低コストに実施できる。
1、第2および第3天秤4、5、6が支持橋3Aに上下
方向に支持されているので横長化が防止されている。こ
のため本実施例の円筒の精度検査装置1は広い設置場所
を必要とせず、容易に加工品の製造現場に設置でき、検
査が円滑かつ低コストに実施できる。
【0064】〔変形例〕図10、図11に示すように第
3天秤6の連結金具651および第3釣合い部740の
第3結合部材741の代わりに水平支軸39、基準軸6
52、第3接触子62の結合専用の第4結合部材760
を用い、第3モーメント発生部750は水平支軸39と
基準軸652とが貫通する第5結合部材761に結合さ
せてもよい。
3天秤6の連結金具651および第3釣合い部740の
第3結合部材741の代わりに水平支軸39、基準軸6
52、第3接触子62の結合専用の第4結合部材760
を用い、第3モーメント発生部750は水平支軸39と
基準軸652とが貫通する第5結合部材761に結合さ
せてもよい。
【0065】図10に示すように第1、第2、第3釣合
い部740の分銅は、それぞれ第1腕部材711、第2
腕部材731、第3腕部材751の下端に対する相対位
置を決める適当な形態の接続金具762によってそれぞ
れ第1腕部材711、第2腕部材731、第3腕部材7
51の下端に連結してもよい。図12に正面図U、平面
図V、側面図Wを示すように腕柱34、35、36の代
わりに位置決め円筒763を備え水平支軸を斜め下方に
支持する斜め腕柱764を用いてもよい。
い部740の分銅は、それぞれ第1腕部材711、第2
腕部材731、第3腕部材751の下端に対する相対位
置を決める適当な形態の接続金具762によってそれぞ
れ第1腕部材711、第2腕部材731、第3腕部材7
51の下端に連結してもよい。図12に正面図U、平面
図V、側面図Wを示すように腕柱34、35、36の代
わりに位置決め円筒763を備え水平支軸を斜め下方に
支持する斜め腕柱764を用いてもよい。
【0066】上記実施例では、第1、第2および第3天
秤4、5、6の各下端部に第1接触子42、第2接触子
52、第3接触子62、各上端部に第1作用面44、第
2作用面54、第3作用面64が設けられているが、こ
れとは逆に上端部に接触子、下端部に作用面を設けても
よい。また、第1接触子42、第2接触子52、第3接
触子62が接触するテストピースTまたは加工品200
の検出面は、これらの軸心および基準ローラ2の軸心を
通る平面上にあれば水平面に限定されない。さらに、第
1、第2および第3天秤4、5、6は、水平または傾斜
して設定されていてもよい。
秤4、5、6の各下端部に第1接触子42、第2接触子
52、第3接触子62、各上端部に第1作用面44、第
2作用面54、第3作用面64が設けられているが、こ
れとは逆に上端部に接触子、下端部に作用面を設けても
よい。また、第1接触子42、第2接触子52、第3接
触子62が接触するテストピースTまたは加工品200
の検出面は、これらの軸心および基準ローラ2の軸心を
通る平面上にあれば水平面に限定されない。さらに、第
1、第2および第3天秤4、5、6は、水平または傾斜
して設定されていてもよい。
【0067】固定支持台10の第1側板12および第2
側板13の上部は、回転支持台20が円弧に沿って回転
変位すれば必ずしも円弧面に形成されている必要はな
い。
側板13の上部は、回転支持台20が円弧に沿って回転
変位すれば必ずしも円弧面に形成されている必要はな
い。
【図1】位置決め回転機構の正面図である。
【図2】円筒の精度検査装置の前面斜視図である。
【図3】円筒の精度検査装置の背面斜視図である。
【図4】第1および第2天秤の竿部材の正面図である。
【図5】第3天秤の竿部材の正面図である。
【図6】腕柱の3面図である。
【図7】距離測定機構の正面図である。
【図8】円筒の精度検査装置の平面図である。
【図9】水平腕の先端部の平面図である。
【図10】第3天秤および第3釣合い部の正面図であ
る。
る。
【図11】第3天秤および第3釣合い部の側面図であ
る。
る。
【図12】斜め腕柱の3面図である。
1 円筒の精度検査装置 2 基準ローラ 3 移動ローラ 4 第1天秤 5 第2天秤 6 第3天秤 8 連動機構 18 変位ローラ台 20 回転支持台 37 水平支軸 38 水平支軸 39 水平支軸 42 第1接触子 44 第1作用面 52 第2接触子 54 第2作用面 62 第3接触子 64 第3作用面 74 テストインジケータ(第1計測機器) 77 テストインジケータ(第2計測機器) 79 テストインジケータ(第3計測機器) 100 位置決め回転機構 200 加工品 300 誤差増幅機構 700 第1釣合い部 702 分銅 722 分銅 742 分銅 720 第2釣合い部 740 第3釣合い部 M モータ RP 減速プーリ機構
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01B 21/14 G01B 21/14
Claims (6)
- 【請求項1】(a)測定の基準となる基準位置で固定さ
れ測定する円筒形状の加工品に接する水平な基準ローラ
と、この基準ローラに平行に配置され前記基準ローラが
直交する垂直面に平行に前記基準ローラに対して相対移
動する移動ローラとを有し、前記基準ローラおよび前記
移動ローラに前記加工品を載置して前記移動ローラの移
動により前記加工品の一端側内周面、この一端側内周面
に対向した他端側内周面、およびこの他端側内周面の外
周面である他端側外周面が前記基準ローラおよび前記加
工品の軸心を通る同一平面上となる位置で前記加工品を
位置決めし、前記加工品を軸回りに回動させる位置決め
回転機構と、(b)前記加工品の一端側内周面に接触す
る第1接触子を一端部に有し、中間部で回転自在に支持
され、前記第1接触子の変位量を所定の倍率で変換して
変位する第1作用面を他端部に有する第1天秤と、
(c)前記加工品の他端側内周面に接触する第2接触子
を一端部に有し、中間部で回転自在に支持され、前記第
2接触子の変位量を所定の倍率で変換して変位する第2
作用面を他端部に有する第2天秤と、(d)前記加工品
の他端側外周面に接触する第3接触子を一端部に有し、
中間部で回転自在に支持され、前記第3接触子の変位量
を所定の倍率で変換して変位する第3作用面を他端部に
有する第3天秤と、(e)前記第1天秤に取付けられて
前記第1天秤にモーメントを付与し、このモーメントを
重量と形状とを変更して調節する第1釣合い部と、
(f)前記第2天秤に取付けられて前記第2天秤にモー
メントを付与し、このモーメントを重量と形状とを変更
して調節する第2釣合い部と、(g)前記第3天秤に取
付けられて前記第3天秤にモーメントを付与し、このモ
ーメントを重量と形状とを変更して調節する第3釣合い
部と、(h)前記第1天秤の第1作用面の変位量を計測
する第1計測機器と、(i)前記第1天秤の第1作用面
にリンクして変位する連動機構と、(j)前記連動機構
に設置され、前記第2天秤の第2作用面の変位量を測定
する第2計測機器と、(k)前記第3天秤の第3作用面
の変位量を測定する第3計測機器とを備えた円筒の精度
検査装置。 - 【請求項2】前記位置決め回転機構は、前記基準ローラ
の軸心を中心にして垂直面内で回転変位すると共に前記
基準ローラを上部に固定する回転支持台を備え、この回
転支持台には前記移動ローラを装着し前記移動ローラの
前記基準ローラに対する距離を変更して変位する変位ロ
ーラ台が取付けられていることを特徴とする請求項1に
記載の円筒の精度検査装置。 - 【請求項3】前記変位ローラ台には、減速プーリ機構
と、この減速プーリ機構を介して前記移動ローラを回転
駆動する減速構造の直結したモータとが取付けられてい
ることを特徴とする請求項2に記載の円筒の精度検査装
置。 - 【請求項4】前記第1天秤、第2天秤および第3天秤は
水平の支軸に軸支され、ほぼ垂直面内で回動する垂直天
秤であることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何
れか1項に記載の円筒の精度検査装置。 - 【請求項5】請求項4の円筒の精度検査装置の第1天
秤、第2天秤および第3天秤は互換性を有することを特
徴とする請求項4に記載の円筒の精度検査装置。 - 【請求項6】請求項5の円筒の精度検査装置は、前記第
1釣合い部、第2釣合い部および第3釣合い部が複数の
分銅を備え、分銅の個数および取付け位置が変更可能で
あることを特徴とする請求項5に記載の円筒の精度検査
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1634194A JP2709025B2 (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 円筒の精度検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1634194A JP2709025B2 (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 円筒の精度検査装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07225123A JPH07225123A (ja) | 1995-08-22 |
JP2709025B2 true JP2709025B2 (ja) | 1998-02-04 |
Family
ID=11913708
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1634194A Expired - Lifetime JP2709025B2 (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 円筒の精度検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2709025B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4820681B2 (ja) * | 2006-04-13 | 2011-11-24 | 株式会社ミツトヨ | 形状測定機 |
-
1994
- 1994-02-10 JP JP1634194A patent/JP2709025B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07225123A (ja) | 1995-08-22 |
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