JPH05100641A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH05100641A
JPH05100641A JP29238991A JP29238991A JPH05100641A JP H05100641 A JPH05100641 A JP H05100641A JP 29238991 A JP29238991 A JP 29238991A JP 29238991 A JP29238991 A JP 29238991A JP H05100641 A JPH05100641 A JP H05100641A
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JP
Japan
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video signal
horizontal
cls
liquid crystal
signal
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Application number
JP29238991A
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English (en)
Inventor
Koichi Tagawa
晃一 田川
Keiichi Uchiyama
恵一 内山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 NTSC方式の液晶パネルを用いてPAL方
式の映像信号を映出する場合に、画像の歪みの発生を防
止する。 【構成】 3H毎にCLS信号CLS が間引かれ、該CL
S信号CLSの間引かれるタイミングで、同一の水平ライ
ンに対する走査が2回行われ、該水平ラインに対し隣接
する水平ライン相互間、フイールド間で極性を反転させ
た映像信号の書込みが2回行われ、2回目に書込まれた
映像信号が上書きされ表示される。これによって、水平
ライン本数の間引き処理がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、液晶表示装置、特に
NTSC方式用の水平ライン擬似倍速駆動型の液晶ディ
スプレイを以てPAL/SECAM方式の映像信号を映
出し得る液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーテレビジョン方式の映像同期信号
の規格には、525ライン/60フイールドのNTSC
方式及びPAL−M方式と、625ライン/50フイー
ルドのPAL方式及びSECAM方式がある。
【0003】映像の1フレームは、奇数フイールドと偶
数フイールドのインターレース方式の走査によって構成
されている。
【0004】しかしながら、液晶ビデオディスプレイで
は、CRTディスプレイと異なり、液晶パネルの水平走
査ラインをカラーテレビジョン方式に物理的に合わせな
ければならず、そのままでは共用することができない。
そのため、液晶パネルへの映像信号の書き込みを電気的
に操作することが必要になる。
【0005】ところで、液晶パネルは、NTSC方式に
対応するものとPAL方式に対応するものが開発されて
いる。現在のところNTSC方式の液晶パネルの方が、
PAL方式の液晶パネルよりも多く開発されており、一
般的である。
【0006】そこで、NTSC方式の液晶パネルを用い
てPAL方式の映像信号を映出することが考えられる。
このための従来技術として、例えば、以下のようなもの
がある。
【0007】〔1〕デジタルフイールドメモリを利用し
てPAL方式の映像信号及び同期信号をNTSC方式の
映像信号及び同期信号に変換する。この方式は多くの利
点を有するが、現在のところ多くの回路素子を必要とす
るため、スペースを要すると共に、コストアップにな
る。
【0008】〔2〕液晶パネルの水平ラインへの映像信
号の書き込みを間引くことによって、PAL方式の画像
のサイズをNTSC方式の画像のサイズに等しくなるよ
うに表示する。
【0009】液晶パネルでは、CRTディスプレイの水
平走査線に対応する部分を液晶素子により物理的に構成
しているため、画面の大きさと水平走査線及び解像度に
よって、画素の大きさ及び水平ラインの幅の寸法が制限
されている。
【0010】液晶パネルへの映像信号の書込み及び画像
表示は、フリッカの発生を防止するため、フイールド単
位で行われ、奇数フイールドと偶数フイールドとにより
水平ラインを共用し、書換え速度を上げている。
【0011】NTSC方式用の液晶パネルで、PAL方
式の映像をそのまま表示すると、画像信号に於ける水平
走査線数が多いため、映像の上下方向が切れるだけでな
く、縦長の画像になる。
【0012】この場合に、正しい画像とするには、PA
L方式の水平走査線数がNTSC方式の水平走査線数よ
りも多い分だけ、単純に間引き処理を行う。但し、この
間引き処理は、画像への影響を最小限にするため、映像
信号を水平走査線単位で連続して行わないことが必要で
ある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高精細或い
は大型の液晶表示装置にて使用されている水平ライン擬
似倍速駆動方式では、図11に示されるように、1水平
走査線分の映像信号が液晶パネルの2水平ラインに書き
込まれる。
【0014】以下、図12及び図13を参照し、NTS
C方式用の水平ライン擬似倍速駆動型の液晶ディスプレ
イで、PAL方式の映像信号を映出する時になされる水
平ライン本数の間引き処理について説明する。図12に
は、いわゆる単純間引き方式の例が示されており、図1
3には、いわゆる平均化間引き方式の例が示されてい
る。
【0015】図11乃至図13に於いて、Hは映像信号
の水平走査線を表わしている。図11乃至図13に於い
て、H29〜H40は第1フイールドに於ける水平走査
線を表わし、H342〜H353は第2フイールドに於
ける水平走査線を表わしている。
【0016】尚、この明細書では、映像信号に於ける水
平走査線を「水平走査線」と表し、液晶ディスプレイ
〔液晶パネル〕に於ける水平走査線を「水平ライン」と
表している。
【0017】図12に示される単純間引き方式では、水
平走査線、例えば、H32、H39、H345、H35
2等の映像信号をただ単に間引いていた。
【0018】このため、液晶パネルでは、水平走査線に
対応する2水平ラインが間引かれることになり、図12
中、実線で示される画像に一点鎖線LCHの範囲内に示さ
れるズレが発生し画像の歪みが大きいという問題点があ
った。
【0019】また、図13に示される平均化間引き方式
では、間引き処理の対象とされる1水平走査線の映像信
号を液晶パネルの1水平ラインで表示するようにしてい
た。例えば、水平走査線H31、H 32、H38、H
39、H344、H345、H351、H352等は、
これらの水平走査線に対応する液晶パネルの1水平ライ
ンに書込まれる。
【0020】換言すれば、2水平走査線に於いて、液晶
パネル上の連続する2水平ラインを間引いているため、
ギャップが発生し、上述の単純間引き方式と同様に、図
13中、実線で示される画像に一点鎖線LCHの範囲内に
示されるズレが発生し画像の歪みが大きいという問題点
があった。
【0021】従って、この発明の目的は、液晶パネル上
の単一の水平ラインで間隔を細かく詰めて間引く事によ
り、画像の歪みを抑制し得、また、水平ライン本数の間
引き処理を行って画像を映出し得る液晶表示装置を提供
することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明では、1水平走
査期間分の映像信号を2水平ラインに表示する液晶表示
装置に於いて、色表示極性を合わせ、液晶パネル上の単
一の水平ラインで間隔を細かく詰めて水平ラインの間引
きを行うようにした構成としている。
【0023】
【作用】1水平走査線分の映像信号を、液晶パネルの2
水平ラインで表示する際に、色表示極性を合わせ、即
ち、隣接する水平ライン、フイールドでは映像信号の極
性を反転させ、単一の水平ラインで映像寸法を正しくす
る分の本数の間引き処理を行う。
【0024】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図1乃至
図11を参照して説明する。尚、この一実施例の説明で
は、液晶表示装置として、NTSC方式用の水平ライン
擬似倍速駆動型の液晶ディスプレイについて説明してい
る。
【0025】前述したように、NTSC方式用の水平ラ
イン擬似倍速駆動型の液晶ディスプレイは、1水平走査
線分の映像信号を、液晶パネルの2水平ラインに1水平
走査周期で表示するものである。
【0026】実際には6本の水平ライン〔即ち、3H分
の映像信号〕から1本を間引いて5本の水平ラインにす
るように間引き処理を行う。
【0027】図1には、液晶ディスプレイ及び、該液晶
ディスプレイを駆動制御するための回路ブロック〔以
下、液晶表示装置駆動制御回路と称する〕が示されてい
る。
【0028】図1の構成に於いて、液晶表示装置駆動制
御回路1は、信号処理系2と、LCDコントローラ3
と、バックライトユニット5、電源部6とから主に構成
されている。この液晶表示装置駆動制御回路1により、
液晶表示部4の駆動制御がなされる。
【0029】上述の信号処理系2は、緩衝増幅器11、
利得制御増幅器12、RGB復調部13、ガンマ補正部
14、インターフエース部15とから主に構成されてい
る。
【0030】例えば、PAL方式のコンポジットビデオ
信号が端子7を介して、緩衝増幅器11に供給される。
ビデオ信号としては、PAL方式に限らずSECAM方
式であっても良い。
【0031】PAL方式のコンポジットビデオ信号は、
緩衝増幅器11から利得制御増幅器12に供給される。
【0032】利得制御増幅器12では、同期信号の直流
レベルが正しく設定されることによって、コンポジット
ビデオ信号のレベルが正常化される。レベルが正しく設
定されたコンポジットビデオ信号がRGB復調部13に
供給される。
【0033】RGB復調部13では、コンポジットビデ
オ信号からRGBの3原色信号が復調される。復調され
たRGBの3原色信号はガンマ補正部14に供給され
る。
【0034】ガンマ補正部14では、復調されたRGB
の3原色信号にガンマ補正が施される。このガンマ補正
の施されたRGBの3原色信号は、インターフエース部
15に供給される。
【0035】インターフエース部15では、ガンマ補正
の施されたRGBの3原色信号〔以下、映像信号と称す
る〕に基づいて、正極性の映像信号と、負極性の映像信
号とが形成される。この正極性の映像信号と負極性の映
像信号とは、液晶表示部4に供給される。
【0036】LCDコントローラ3では、コンポジット
ビデオ信号から水平同期信号HSYが分離される。該水平
同期信号HSYに基づいて、液晶表示部4を駆動制御する
ための制御信号、例えば、クロック信号CLK 、セレクト
信号SSL、カウントラインスタートアップ信号〔以下、
CLS信号と称する〕CLS 、スターテイングパルス信号
〔以下、スタート信号と称する〕SPが形成される。
【0037】上述のクロック信号CLK は、液晶表示部4
のソースドライバ23、24に供給され、セレクト信号
SSLは、液晶表示部4のセレクタ21に供給される。ま
た、CLS信号CLS は、ゲートドライバ22、ソースド
ライバ23、24に供給される。そして、スタート信号
SPは、ゲートドライバ22、ソースドライバ23、24
に供給される。
【0038】電源部6は、各回路ブロックに電源を供給
している。バックライトユニット5では、バックライト
の点灯の制御を行う。
【0039】図1に示されるように、液晶表示部4は、
セレクタ21と、ゲートドライバ22と、アッパーソー
スドライバ23、ローワーソースドライバ24と、液晶
部25とから主に構成されている。
【0040】セレクタ21では、LCDコントローラ3
から供給されるセレクト信号SSLに基づいて、インター
フエース部15からの正極性の映像信号と負極性の映像
信号を1H毎に選択する。選択された映像信号は、アッ
パーソースドライバ23、ローワーソースドライバ24
に夫々供給される。
【0041】ゲートドライバ22では、該ゲートドライ
バ22を構成しているシフトレジスタ22a〜22d
に、データ入力としてスタート信号SPが供給されると、
CLS信号CLS の供給されるタイミングで、シフト動作
を行わせる。
【0042】ゲートドライバ22では、LCDコントロ
ーラ3から端子33を介して供給されるCLS信号CLS
、スタート信号SPに基づいて、(1/2)H期間毎
に、液晶部25の各水平ラインに対して走査を行なう
【0043】ゲートドライバ22は、図2に示されるよ
うに、シフトレジスタ22a、22b、22c、22d
とから主に構成されており、これらシフトレジスタ22
a、22b、22c、22dは縦続接続されている。
【0044】上述のシフトレジスタ22aのデータ入力
端子には、LCDコントローラ3からスタート信号SPが
供給される。また、シフトレジスタ22a〜22dのク
ロック入力端子には、CLS信号CLS が供給されてお
り、データ入力としてのハイレベルのスタート信号SP
は、CLS信号CLSに同期してシフトレジスタ22a〜
22d内を順次、移動する。
【0045】そして、移動するタイミングで、シフトレ
ジスタ22a〜22dから導出されている各ゲートバス
ラインGLiを、順次に走査する。
【0046】シフトレジスタ22aからは、ゲートバス
ラインGL1〜GL120が液晶部25に導出されている。
該ゲートバスラインGL1〜GL120の夫々には、液晶部
25の表示セルDSijが接続されている。但し、ゲートバ
スラインGL1〜GL12に接続されている表示セルDSijは
マスクされている。
【0047】シフトレジスタ22bからは、ゲートバス
ラインGL121〜GL240が液晶部25に導出されてい
る。該ゲートバスラインGL121〜GL240の夫々に
は、液晶部25の表示セルDSijが接続されている。
【0048】シフトレジスタ22cからは、ゲートバス
ラインGL241〜GL360が液晶部25に導出されてい
る。該ゲートバスラインGL241〜GL360の夫々に
は、液晶部25の表示セルDSijが接続されている。
【0049】シフトレジスタ22dからは、ゲートバス
ラインGL361〜GL480が液晶部25に導出されてい
る。該ゲートバスラインGL361〜GL480の夫々に
は、液晶部25の表示セルDSijが接続されている。但
し、ゲートバスラインGL469〜GL480に接続されて
いる表示セルDSijはマスクされている。
【0050】アッパーソースドライバ23、ローワーソ
ースドライバ24は、上述のゲートバスラインGLiによ
って走査され動作可能な状態にある一連の表示セルDSij
の内、特定の表示セルDSijを動作させるものである。
【0051】アッパーソースドライバ23、ローワーソ
ースドライバ24では、端子31、32を介してLCD
コントローラ3から供給されるクロック信号CLK 、CL
S信号CLS 等に基づき、上述のゲートドライバ22と同
期して水平ラインの走査方向に順次、表示セルDSijを駆
動し画素単位での表示を行わせる。
【0052】このアッパーソースドライバ23、ローワ
ーソースドライバ24の内容は詳細に図示せぬものの、
アッパーソースドライバ23、ローワーソースドライバ
24から導出されている各ソースバスラインSLjに対応
してメモリ部が設けられている。
【0053】メモリ部は、例えば、メモリが並列的に設
けられて構成されており、これらのメモリの内の一方に
は1H期間で1H分の映像信号のデータが供給されて書
込まれ、また、これらのメモリの内の他方からは(1/
2)H期間で1H分の映像信号のデータが読出される。
【0054】このアッパーソースドライバ23、ローワ
ーソースドライバ24からは、ソースバスラインSLjが
液晶部25に導出されている。該ソースバスラインSLj
には、液晶部25に於ける表示セルDSijが接続されてい
る。
【0055】アッパーソースドライバ23からは、図2
に示されるように、奇数番目のソースバスラインSL1〜
SL959が液晶部25に導出されている。ローワーソー
スドライバ24からは、図2に示されるように、偶数番
目のソースバスラインSL2〜SL960が液晶部25に導
出されている。
【0056】液晶部25には、図2に示されるように、
縦方向にm個、各水平ライン方向にn個、全部で(m×
n)個の表示セルDS11〜DSmnが設けられている。図示の
例では(m=480、n=960)とされている。
【0057】上述の表示セルDS11〜表示セルDSmnは、R
GBの3原色の何れかを発するようになされており、R
GBの3つの表示セルDSijによって、1画素が形成され
ている。
【0058】図2に示されるように、ゲートバスライン
GLiには、“BGR”或いは“GRB”の順序で、各水
平ライン方向に表示セルDSijが接続されている。また、
ソースバスラインSLjには、“BG”、“RB”、“G
R”の順序で表示セルDSijが上下方向に接続されてい
る。
【0059】上述の表示セルDSijには、スイッチング用
のトランジスタ、例えば、TFT(Thin Film Transist
or)が設けられている。各トランジスタは、図1中、四
角形で表示されている。各トランジスタのゲートはゲー
トバスラインGLiに接続され、ドレイン或いはソースの
一方が表示セルDSijに接続され、他方がソースバスライ
ンSLjに接続されている。
【0060】ゲートバスラインGLiが走査されると、ト
ランジスタをオンするためのゲート電圧が印加される。
このタイミングでソースバスラインSLjにソース電圧が
印加されると、上述のトランジスタを介して表示セルDS
ijに映像信号が書込まれ、画素を構成している“RG
B”の3つの表示セルDSijが駆動される。
【0061】この映像信号は、各表示セルDSijに構造的
に形成されているキャパシタ〔図示せず〕に保持され
る。該キャパシタに保持されている映像信号は、次の書
き込みがなされるまで表示セルDSijを駆動状態を維持す
る。
【0062】次いで、図1乃至図10を参照し、作用に
ついて説明する。詳細な説明に入る前に、NTSC方式
用の水平ライン擬似倍速駆動型の液晶ディスプレイを以
てPAL/SECAM方式の映像信号を映出するための
駆動制御について説明する。
【0063】従来技術の問題点としては、いずれの水平
ライン間引き方式にあっても、1回の間引き操作によっ
て、2本分の水平ラインが間引かれることにある。この
ため、画像が粗くなり、画像に歪みが発生する。
【0064】一方、液晶パネルへの映像信号の書込み時
は、液晶素子の電極の劣化、破壊を防止するために、映
像信号の極性を、フイールド毎に、また、隣接する水平
ライン毎に反転させなければならない。
【0065】そこで、この一実施例では、1H分の映像
信号を隣接する2本の水平ラインに対して書込む時、所
定の水平ライン数毎にCLS信号CLS を1パルス間引
く。
【0066】そして、隣接するフイールド間で、また、
隣接する水平ライン相互間で極性が反転しているという
条件を満たすように、極性を制御して映像信号の重ね書
きを行なう。そして、正しい画像になるように、水平ラ
インの映像信号を詰めて表示する。これにより、画質を
劣化させることなく間引き処理を可能とする。
【0067】間引き間隔は、1H分の映像信号を、2本
の水平ラインに極性を相互に反転して書込み表示してい
るため、偶数本の水平ライン毎に1水平ラインを間引く
ことになる。
【0068】実際には、LCDコントローラ3によっ
て、6本の水平ライン〔即ち、3H分の映像信号〕から
1本を間引いて5本の水平ラインとするように液晶表示
部4を駆動制御する。
【0069】アッパーソースドライバ23、ローワーソ
ースドライバ24への映像信号の取込みは、前述のメモ
リ部を介して行われるため、メモリ部に使用されている
メモリの容量に応じて任意のH数分、先行して行う必要
がある。
【0070】また、上述のように、アッパーソースドラ
イバ23、ローワーソースドライバ24への映像信号の
取込みは前述のメモリ部を介して行われる。メモリ部に
於ける各メモリでは、後述するように3H単位で映像信
号VX、VYが交互に書込まれることから、映像信号の
極性の切換えは、3H毎に所定のH数分、先行して行う
必要がある。
【0071】以下、例として1H先行の場合と、1.5 H
先行の場合について夫々、説明する。 〔1〕1H先行の場合について図3乃至図6を参照して
説明する。図3には、1H先行の第1フイールドに於け
る間引き処理が示されている。
【0072】〔1−1〕1H先行の第1フイールドにつ
いて 図3Aに示されるスタート信号SPが時点t0にてハイレ
ベルに立上り、該ハイレベルのスタート信号SPが、LC
Dコントローラ3から液晶表示部4のゲートドライバ2
2に供給される。
【0073】また、図3Bに示される水平同期信号HSY
に基づいて、LCDコントローラ3ではセレクト信号S
SLが形成され、また、図3Cに示されるCLS信号CLS
が形成される。セレクト信号SSLは、液晶表示部4のセ
レクタ21に供給され、CLS信号CLS は、液晶表示部
4のゲートドライバ22、アッパーソースドライバ2
3、ローワーソースドライバ24等に供給される。
【0074】CLS信号CLS の立上りのタイミングは、
例えば、水平同期信号HSYの立上りのタイミングと一致
するようになされている。また、CLS信号CLS の間引
き処理は、LCDコントローラ3にてなされる。
【0075】セレクタ21では、セレクト信号SSLに基
づいて、メモリ部の一方のメモリに正極性の映像信号を
供給し、また、残る他方のメモリに、上述の正極性の映
像信号を反転して形成される負極性の映像信号を供給す
る。
【0076】図3Dにはメモリ部に格納されているH単
位の映像信号が示されている。この図3Dに於いて、上
段は一方のメモリに格納されている1H分の映像信号を
表し、下段は他方のメモリに格納されている1H分の映
像信号を表す。
【0077】また、この図3Dに於いて、上下段が同一
位置に在る映像信号、例えば、後述する単位内番号SN
(0)とSN(1)、単位内番号SN(2)とSN(3)、単
位内番号SN(4)とSN(5)等は、同一水平走査線の映
像信号で且つ極性が相互に異なるものとされている。
【0078】上述の説明にて明らかなように、6本の水
平ライン〔即ち、3H分の映像信号〕から1本を間引い
て5本の水平ラインとしているので、図3Dには、6水
平ラインを単位として区分した場合に各6水平ラインの
単位内で付される数〔以下、単位内番号と称する〕SN
と、該映像信号の極性が示される。
【0079】図3Eには液晶表示部4の液晶部25の水
平ラインの番号と、各水平ラインで表示される映像信号
の単位内番号、該映像信号の極性等が示されている。
【0080】図3D及びEに於いて、“VX”は正極性
の映像信号を表わし、“VY”は負極性の映像信号を表
わしている。
【0081】図3中の時点t(−4)から時点t(6)
に於いて、一方のメモリには、単位内番号SN(−4)、
SN(−2)、SN(0)、SN(2)、SN(4)の映像信号
VXが、1H単位で順次、書込まれる。
【0082】また、他方のメモリには、単位内番号SN
(−3)、SN(−1)、SN(1)、SN(3)、SN(5)
の映像信号VYが、1H単位で順次、書込まれる。
【0083】次いで、図3中の時点t(6)から時点t
(12)に於いて、一方のメモリには、単位内番号SN
(5*)、SN(2)、SN(4)の映像信号VYが書込ま
れ、また、他方のメモリには、単位内番号SN(1)、SN
(3)、SN(5)の映像信号VXが書込まれる。
【0084】更に、図3中の時点t(12)から時点t
(18)に於いて、一方のメモリには、単位内番号SN
(5*)、SN(2)、SN(4)の映像信号VXが書込ま
れ、また、他方のメモリには、単位内番号SN(1)、SN
(3)、SN(5)の映像信号VYが書込まれる。
【0085】この書込みの順序は以下、同様にしてなさ
れるもので、図3D及び上述の説明より明らかなよう
に、各メモリでは、3H単位で映像信号VX、VYが交
互に書込まれる。従って、メモリの夫々では3H毎に極
性の異なる映像信号が書込まれることになる。
【0086】図3Aに於いて、時点t0に立上がるCL
S信号がCLS 1とされる。また、図3Aのスタート信号
SPがハイレベルに立上る時点t0から所定の期間経過
後、例えば、4H目の時点t8に立上がるCLS信号CL
S 9が間引かれる。そして、時点t8から3H経過した
時点、例えば、時点t14に立上がるCLS信号CLS 1
4が間引かれる。以後、3H経過毎にCLS信号CLS が
間引き処理される。
【0087】このCLS信号CLS 9、CLS 14の間引き
処理は、LCDコントローラ3にてなされる。つまり、
LCDコントローラ3では、所与の条件より予め間引き
処理するCLS信号CLS が判っているため、該当のCL
S信号CLS に至った段階で間引き処理がなされる。
【0088】図4に示される1H先行の場合は、CLS
信号CLS の間引きのなされるタイミングより、1H先行
して映像信号VX、VYのメモリへの書込みがなされ
る。
【0089】そして、映像信号VX、VYのメモリへの
書込みより1H遅れたタイミングで且つCLS信号CLS
と同期して、該メモリより1H分の映像信号VX、VY
が(1/2)Hの期間で読出され、液晶表示部4の液晶
部25にて表示される。
【0090】図3Eに示されるように、液晶部25の第
1〜第3水平ラインに書込まれた単位内番号SN(−2)
の映像信号VX、単位内番号SN(−1)の映像信号V
Y、単位内番号SN(0)の映像信号VXは表示されず、
第4水平ラインに供給された映像信号から表示がなされ
る。
【0091】図3Eに示されるように、他方のメモリか
ら単位内番号SN(1)の映像信号VYが読出され、液晶
部25の第4水平ラインに書込まれ表示される。また、
一方のメモリから単位内番号SN(2)の映像信号VXが
読出され、液晶部25の第5水平ラインに書込まれ表示
される。
【0092】以下、同様にして一方及び他方のメモリに
保持されている映像信号VX、VYが、図3Eに示され
るように、読出されて表示される。
【0093】第6水平ラインには単位内番号SN(3)の
映像信号VYが供給されて表示され、第7水平ラインに
は単位内番号SN(4)の映像信号VXが供給されて表示
され、第8水平ラインには単位内番号SN(5)の映像信
号VYが供給されて表示される。
【0094】前述したように、CLS信号CLS 9が間引
かれるので、ゲートドライバ22内のシフトレジスタ2
2a〜22dのシフト動作が1H期間停止する。このた
め、CLS信号CLS の供給されるタイミングでなされる
走査が同一の水平ラインに対して2回行われる。即ち、
第8水平ラインに対する走査が2回行われる。
【0095】この結果、一方のメモリから読出された単
位内番号SN(5*)の映像信号VYが第8水平ラインに
上書きされ表示される。
【0096】CLS信号CLS 9が間引かれて水平ライン
へ上書きがなされる状態が図6に示されている。
【0097】前述したように、図3D中、同一の時点に
於いて、上下段に位置する映像信号は、同一の水平走査
線の映像信号で且つ極性が相互に反転されているもので
ある。これを図3Eに於ける表示状態に置換すると、第
7及び第8水平ラインには単位内番号SN(4)の映像信
号VX及び単位内番号SN(5)の映像信号VYが表示さ
れ、更に、第8及び第9水平ラインには単位内番号SN
(5*)の映像信号VY及び単位内番号SN(1)の映像
信号VXが表示される。
【0098】ここで、第7及び第8水平ラインに表示さ
れる映像信号VX、VYは本来、同一水平走査線の映像
信号であるため、これをH(7−8)と表わす。同様に
して、第8及び第9水平ラインに表示される映像信号V
Y、VXは本来、同一水平走査線の映像信号であるた
め、これをH(8−9)と表わす。
【0099】前述したようにCLS信号CLS 9が間引か
れるため、時点t(6)〜t(8)の間で第7及び第8
水平ラインの2つの水平ラインに映像信号H(7−8)
が表示される。そして、時点t(8)〜t(10)の間
では、第8及び第9水平ラインの2つの水平ラインに映
像信号H(8−9)が表示される。即ち、第8水平ライ
ンに対しては、2回の走査がなされる。
【0100】最初の走査のタイミングでは、第8水平ラ
インには、H(7−8)の映像信号、即ち、単位内番号
SN(5)の映像信号VYが表示されるものの、次の走査
のタイミングで、第8水平ラインには、H(8−9)の
映像信号、即ち、単位内番号SN(5*)の映像信号VY
が表示される。
【0101】従って、第7水平ラインに表示されている
単位内番号SN(4)の映像信号VXに続いて、第8水平
ラインには、単位内番号SN(5*)の映像信号VYが上
書きされ表示される。
【0102】この場合、上書きされる前の単位内番号SN
(5)の映像信号VYと、上書きする単位内番号SN(5
*)の映像信号VYとは同相である。第7水平ラインの
映像信号VXは正極性であり、第8水平ラインの映像信
号VYは負極性であることから、隣接する水平ラインの
映像信号の極性を1H毎に反転させるという条件を満た
すことが可能となる。
【0103】図3Eに示されるように、液晶部25の第
9水平ラインには単位内番号SN(1)の映像信号VXが
表示され、第10水平ラインには単位内番号SN(2)の
映像信号VYが表示される。
【0104】第11水平ラインには単位内番号SN(3)
の映像信号VXが表示され、第12水平ラインには単位
内番号SN(4)の映像信号VYが表示され、第13水平
ラインには単位内番号SN(5)の映像信号VXが表示さ
れる。
【0105】前述したように、CLS信号CLS 14が間
引かれるので、ゲートドライバ22内のシフトレジスタ
22a〜22dのシフト動作が1H期間停止する。この
ため、第13水平ラインに対する走査が2回行われる。
【0106】この結果、一方のメモリから読出された単
位内番号SN(5*)の映像信号VXが第13水平ライン
に上書きされ表示される。尚、上書きの詳細について
は、既にCLS信号CLS 9の間引き処理に於いて詳述し
ているので、ここでは省略する。
【0107】従って、第12水平ラインに表示されてい
る単位内番号SN(4)の映像信号VYに続いて、第13
水平ラインには、単位内番号SN(5*)の映像信号VX
が表示される。
【0108】この場合、上書きされる前の単位内番号SN
(5)の映像信号VXと、上書きする単位内番号SN(5
*)の映像信号VXとは同相である。第12水平ライン
の映像信号VYは負極性であり、第13水平ラインの映
像信号VXは正極性であることから、隣接するラインの
映像信号の極性を1H毎に反転させるという条件を満た
すことが可能となる。
【0109】図3Eに示されるように、液晶部25の第
14水平ラインには単位内番号SN(1)の映像信号VY
が表示され、第15水平ラインには単位内番号SN(2)
の映像信号VXが表示される。
【0110】第16水平ラインには単位内番号SN(3)
の映像信号VYが表示され、第17水平ラインには単位
内番号SN(4)の映像信号VXが表示され、第18水平
ラインには単位内番号SN(5)の映像信号VYが表示さ
れる。
【0111】以下、前述したように、第4〜第13水平
ラインにてなされたのと同様な間引き処理が反復してな
される。従って、6本の水平ラインの内1本の水平ライ
ンが間引かれることになる。
【0112】〔1−2〕1H先行の第2フイールドにつ
いて 図4には、1H先行の第2フイールドに於ける間引き処
理の例が示されている。
【0113】図4に示される第2フイールドに於ける間
引き処理は、基本的に前述した第1フイールドに於ける
間引き処理と同様にしてなされる。
【0114】異なる点は、スタート信号SPのハイレベル
に立上がるタイミングが(1/2)水平走査期間、即
ち、CLS信号CLS の1パルス分変化し、CLS信号CL
S 1から4.5 H経過した時点t(9)からCLS信号CL
S の間引き処理が開始されること、間引かれるCLS信
号CLS がCLS 10、CLS 15とされて上書きされる水平
ラインが第9及び第14水平ラインとされること、液晶
部25では第5水平ラインから表示がなされること等で
ある。その他の詳細な内容については、前述した第1フ
イールドと同様であるので、重複する説明を省略する。
【0115】図5には、1H先行の場合の液晶部25に
於ける水平ラインの例が示されている。図5中の枠内に
示される数字は間引き処理された後の水平ラインの番号
を表わし、また、図5中の枠の左側には間引き処理前の
第1フイールドの対応する水平走査線の番号を表わし、
更に、図5中の枠の右側には間引き処理前の第2フイー
ルドの対応する水平走査線の番号を表わしている。
【0116】この図5中、間引き処理前の第1フイール
ドでは、第28水平走査線H28までが文字放送或いは
他の信号が重畳されており有効画面ではないため、第2
9水平走査線H29のタイミングで、スタート信号SPが
ハイレベルに立上がり、間引き処理前の第29水平走査
線が、間引き処理後の第1及び第2水平ラインに対応す
るものとされている。
【0117】そして、上述の間引き処理前の第1フイー
ルドに於ける第29水平走査線以後の12本のライン、
即ち、第30水平走査線H30〜第35水平走査線H3
5の内から2水平ラインを間引くことにより間引き処理
後の10水平ライン〔即ち、間引き処理後の第3水平ラ
インから第12水平ラインまで〕を構成している。
【0118】この図5の例では、間引き処理前の第1フ
イールドに於ける水平走査線と間引き処理後の水平ライ
ンとの関係について説明しているが、間引き処理前の第
2フイールドに於ける水平走査線と間引き処理後の水平
ラインとの関係についても同様である。
【0119】〔2〕1.5 H先行の場合について、図7乃
至図10を参照して説明する。 図7には1.5 H先行の第1フイールドに於ける間引き処
理が示されている。
【0120】〔2−1〕1.5 H先行の第1フイールドに
ついて 図7Aに示されるスタート信号SPが時点t0にてハイレ
ベルに立上り、該ハイレベルのスタート信号SPが、LC
Dコントローラ3から液晶表示部4のゲートドライバ2
2に供給される。
【0121】また、図7Bに示される水平同期信号HSY
に基づいて、LCDコントローラ3ではセレクト信号S
SLが形成され、また、図7Cに示されるCLS信号CLS
が形成される。セレクト信号SSLは、液晶表示部4のセ
レクタ21に供給され、CLS信号CLS は、液晶表示部
4のゲートドライバ22、アッパーソースドライバ2
3、ローワーソースドライバ24に供給される。
【0122】CLS信号CLS の立上りのタイミングは、
水平同期信号HSYの立上りのタイミングと一致するよう
になされている。また、CLS信号CLS の間引き処理は
LCDコントローラ3にてなされる。
【0123】セレクタ21では、セレクト信号SSLに基
づいて、メモリ部の一方のメモリに正極性の映像信号を
供給し、また、残る他方のメモリに、上述の正極性の映
像信号を反転して形成される負極性の映像信号を供給す
る。
【0124】図7Dにはメモリ部に格納されているH単
位の映像信号が示されている。この図7Dに於いて、上
段は一方のメモリに格納されている1H分の映像信号を
表し、下段は他方のメモリに格納されている1H分の映
像信号を表す。
【0125】また、この図7Dに於いて、上下段が同一
の位置にある映像信号は、同一水平走査線で且つ極性が
相互に異なるものとされていることは前述の図3の場合
と同様である。
【0126】上述の説明にて明らかなように、6本の水
平ライン〔即ち、3H分の映像信号〕から1本を間引い
て5本の水平ラインとすることは、前述の1H先行の場
合と同様である。図7Dには、各映像信号の単位内番号
SNと、極性が示される。
【0127】図7Eには液晶表示部4の液晶部25の水
平ラインの番号と、各水平ラインで表示される映像信号
の単位内番号SN、該映像信号の極性等が示されている。
【0128】図7中の時点t(−4)から時点t(6)
に於いて、一方のメモリには、単位内番号SN(−4)、
SN(−2)、SN(0)、SN(2)、SN(4)の映像信号
VXが、1H単位で順次、書込まれる。
【0129】また、他方のメモリには、単位内番号SN
(−3)、SN(−1)、SN(1)、SN(3)、SN(5)
の映像信号VYが、1H単位で順次、書込まれる。
【0130】次いで、図7中の時点t(6)から時点t
(12)に於いて、一方のメモリには、単位内番号SN
(1*)、SN(2)、SN(4)の映像信号VYが書込ま
れ、また、他方のメモリには、単位内番号SN(1)、SN
(3)、SN(5)の映像信号VXが書込まれる。
【0131】更に、図7中の時点t(12)から時点t
(18)に於いて、一方のメモリには、単位内番号SN
(1*)、SN(2)、SN(4)の映像信号VXが書込ま
れ、また、他方のメモリには、単位内番号SN(1)、SN
(3)、SN(5)の映像信号VYが書込まれる。
【0132】この書込みの順序は以下、同様にしてなさ
れるもので、図7D及び上述の説明より明らかなよう
に、各メモリでは、3H単位で映像信号VX、VYが交
互に書込まれる。従って、メモリの夫々では、3H毎に
極性の異なる映像信号が書込まれることになる。
【0133】図7Aに於いて、時点t0に立上がるCL
S信号がCLS 1とされる。また、図7Aのスタート信号
SPがハイレベルに立上る時点t0から所定の期間経過
後、例えば、4.5 H目の時点t9に立上がるCLS信号
CLS 10が間引かれる。そして、時点t9から3H経過
した時点、例えば、時点t15に立上がるCLS信号CL
S 15が間引かれる。以後、3H経過する毎にCLS信
号CLS が間引き処理される。
【0134】図7に示される1.5 H先行の場合には、C
LS信号CLS の間引きのなされるタイミング、即ち、間
引き処理のなされる1水平走査期間より、1.5 H先行し
て、映像信号VX、VYのメモリへの書込みがなされ
る。
【0135】そして、映像信号VX、VYのメモリへの
書込みより1H遅れたタイミングで且つCLS信号CLS
と同期して、メモリより1H分の映像信号VX、VYが
(1/2)Hの期間で読出され、液晶表示部4の液晶部
25にて表示される。
【0136】図7Eに示されるように、液晶部25の第
1〜第3水平ラインに書込まれた単位内番号SN(−2)
の映像信号VX、単位内番号SN(−1)の映像信号V
Y、単位内番号SN(0)の映像信号VXは表示されず、
第4水平ラインに供給された映像信号VYから表示がな
される。
【0137】図7Eに示されるように、他方のメモリか
ら単位内番号SN(1)の映像信号VYが読出され、液晶
部25の第4水平ラインに書込まれ表示される。また、
一方のメモリから単位内番号SN(2)の映像信号VXが
読出され、液晶部25の第5水平ラインに書込まれ表示
される。
【0138】以下、同様にして一方及び他方のメモリに
保持されている映像信号VX、VYが読出され液晶部2
5に供給される。読出された映像信号VX、VYの表示
の状態が図7Eに示されている。
【0139】第6水平ラインには単位内番号SN(3)の
映像信号VYが表示され、第7水平ラインには単位内番
号SN(4)の映像信号VXが表示され、第8水平ライン
には単位内番号SN(5)の映像信号VYが表示される。
【0140】前述したように、CLS信号CLS 10が間
引かれるので、ゲートドライバ22内のシフトレジスタ
22a〜22dのシフト動作が1H期間停止する。この
ため、CLS信号CLS の供給されるタイミングでなされ
る走査が同一の水平ラインに対して2回行われる。即
ち、第9水平ラインに対する走査が2回行われる。
【0141】この結果、一方のメモリから読出された単
位内番号SN(1)の映像信号VXが第9ラインに上書き
され表示される。
【0142】CLS信号CLS 10が間引かれて水平ライ
ンへ上書きがなされる状態が図10に示されている。
【0143】前述したように、図7D中、同一の時点に
於いて、上下段に位置する映像信号は、同一の水平走査
線の映像信号で且つ極性が相互に反転されているもので
ある。これを図7Eに於ける表示状態に置換すると、第
7及び第8水平ラインには単位内番号SN(4)の映像信
号VX及び単位内番号SN(5)の映像信号VYが表示さ
れ、更に、第9水平ラインには単位内番号SN(1*)の
映像信号VY及び単位内番号SN(1)の映像信号VXが
表示される。
【0144】ここで、第7及び第8水平ラインに表示さ
れる映像信号VX、VYは本来、同一水平走査線の映像
信号であるため、これをH(7−8)と表わす。同様に
して、第9水平ラインに表示される映像信号VY、VX
は本来、同一水平走査線の映像信号であるため、これを
H(9−9)と表わす。即ち、第9水平ラインに対して
は、2回の走査がなされる。
【0145】前述したようにCLS信号CLS 10が間引
かれるため、時点t(6)〜t(8)の間で第7及び第
8水平ラインの2つの水平ラインに信号H(7−8)が
表示される。そして、時点t(8)〜t(10)の間で
は、第9水平ラインに信号H(9−9)が表示される。
【0146】最初の走査のタイミングでは、第9水平ラ
インには、H(9−9)の映像信号、即ち、単位内番号
SN(1*)の映像信号VYが表示されるものの、次の走
査のタイミングで、同一の第9水平ラインには、H(9
−9)の映像信号、即ち、単位内番号SN(1)の映像信
号VXが表示される。
【0147】従って、第8水平ラインに表示されている
単位内番号SN(5)の映像信号VYに続いて、第9水平
ラインには単位内番号SN(1)の映像信号VXが上書き
され表示される。
【0148】この場合、上書きされる前の単位内番号SN
(1*)の映像信号VYと上書きする単位内番号SN
(1)の映像信号VXとは逆相である。上述の単位内番
号SN(5)の映像信号VYは負極性であり、第9水平ラ
インの映像信号VXは正極性であることから、隣接する
水平ラインの映像信号の極性を1H毎に反転させるとい
う条件を満たすことが可能となる。
【0149】図7Eに示されるように、液晶部25の第
10水平ラインには単位内番号SN(2)の映像信号VY
が表示され、第11水平ラインには単位内番号SN(3)
の映像信号VXが表示される。
【0150】第12水平ラインには単位内番号SN(4)
の映像信号VYが表示され、第13水平ラインには単位
内番号SN(5)の映像信号VXが表示される。
【0151】前述したように、CLS信号CLS 15が間
引かれるので、ゲートドライバ22内のシフトレジスタ
22a〜22dのシフト動作が1H期間停止する。この
ため、第14水平ラインに対する走査が2回行われる。
【0152】この結果、他方のメモリから読出された単
位内番号SN(1)の映像信号VYが第14水平ラインに
上書きされ表示される。尚、上書きの詳細については、
既にCLS信号CLS 10の間引き処理にて詳述されてい
るので、重複する説明を省略する。
【0153】従って、第13水平ラインに表示されてい
る単位内番号SN(5)の映像信号VXに続いて、第14
水平ラインには単位内番号SN(1)の映像信号VYが表
示される。
【0154】この場合、上書きされる前の単位内番号SN
(1*)の映像信号VXと、上書きする単位内番号SN
(1)の映像信号VYとは逆相である。上述の単位内番
号SN(5)の映像信号VXは正極性であり、第14水平
ラインの映像信号VYは負極性であることから、隣接す
るラインの映像信号の極性を1H毎に反転させるという
条件を満たすことが可能となる。
【0155】図7Eに示されるように、液晶部25の第
15水平ラインには単位内番号SN(2)の映像信号VX
が表示され、第16水平ラインには単位内番号SN(3)
の映像信号VYが表示される。
【0156】また、第17水平ラインには単位内番号SN
(4)の映像信号VXが表示され、第18水平ラインに
は単位内番号SN(5)の映像信号VYが表示される。
【0157】以下、前述の第4〜第14水平ラインにて
なされたのと同様な間引き処理が反復してなされる。従
って、6本の水平ラインの内1本の水平ラインが間引か
れることになる。
【0158】〔2−2〕1.5 H先行の第2フイールドに
ついて 図8には、1.5 H先行の第2フイールドに於ける間引き
処理の例が示されている。
【0159】図8に示される第2フイールドに於ける間
引き処理は、基本的に前述した第1フイールドに於ける
間引き処理と同様にしてなされる。
【0160】異なる点は、スタート信号SPのハイレベル
に立上がるタイミングが(1/2)水平走査期間、即
ち、CLS信号CLS の1パルス分変化し、CLS信号CL
S 1から5H経過した時点t(10)からCLS信号CL
S の間引き処理が開始されること、間引かれるCLS信
号CLSがCLS 11、CLS 16とされて上書きされる水平
ラインが第10及び第15水平ラインとされること、液
晶部25では第5水平ラインから表示がなされること等
である。その他の詳細な内容については、前述した第1
フイールドと同様であるので、重複する説明を省略す
る。
【0161】図9には、1.5 H先行の場合の液晶部25
に於ける水平ラインの例が示されている。図9中の枠内
に示される数字は間引き処理された後の水平ラインの番
号を表わし、また、図9中の枠の左側には間引き処理前
の第1フイールドの対応する水平走査線の番号を表わ
し、更に、図9中の枠の右側には間引き処理前の第2フ
イールドの対応する水平走査線の番号を表わしている。
【0162】この図9中、間引き処理前の第1フイール
ドでは、第28水平走査線H28までが文字放送或いは
他の信号が重畳されており有効画面ではないため、第2
9水平走査線H29のタイミングで、スタート信号SPが
ハイレベルに立上がり、間引き処理前の第29水平走査
線が、間引き処理後の第1及び第2水平ラインに対応す
るものとされている。
【0163】上述の間引き処理前の第1フイールドに於
ける第29水平走査線以後の12本のライン、即ち、第
31水平走査線H31〜第36水平走査線H36の内か
ら2水平ラインを間引くことにより、間引き処理後の1
0水平ライン〔即ち、間引き処理後の第5水平ラインか
ら第14水平ラインまで〕を構成している。
【0164】この図9の例では、間引き処理前の第1フ
イールドに於ける水平走査線と間引き処理後の水平ライ
ンとの関係について説明しているが、間引き処理前の第
2フイールドに於ける水平走査線と間引き処理後の水平
ラインとの関係についても同様である。
【0165】この一実施例では、1水平走査線分の映像
信号に基づいて、2水平ラインをスキャンするNTSC
方式用の水平ライン擬似倍速駆動型の液晶ディスプレイ
を例にして説明しているが、これに限定されるものでは
ない。
【0166】即ち、この一実施例では、液晶表示部4の
液晶部25に於いて、隣接するライン相互間では映像信
号の極性を反転させて重ね書きすることにあるので、こ
の発明を水平走査線多倍速駆動型の液晶ディスプレイに
対しても同様に適用することが可能である。
【0167】この一実施例では、PAL方式或いはSE
CAM方式の映像信号を間引いてNTSC方式用の水平
ライン擬似倍速駆動型の液晶ディスプレイを以て表示す
る例を説明しているが、これに限定されるものではな
い。
【0168】例えば、コンピュータデイスプレイでは、
一般的にノンインターレース方式が用いられているが、
このノンインターレース方式を用いているコンピュータ
デイスプレイに対してもこの発明を適用できるものであ
る。
【0169】つまり、一実施例で説明したような水平ラ
イン擬似倍速駆動型の液晶ディスプレイを、ノンインタ
ーレース方式のコンピュータデイスプレイとして用いる
と、各水平走査線が飛び越すことなく連続して形成さ
れ、しかも1水平走査線分の映像信号に対して液晶パネ
ル上では同一内容の2本の水平ラインが形成される。
【0170】そこで、1水平走査線に対応する2本の水
平ラインの内、1本を間引くことにより、本来の映像信
号に基づく画像を得ることができるものである。
【0171】本来、1水平走査線の映像信号を2水平ラ
インにて表示しているので、それを1水平ラインで表示
することにより、画像を変形させたり、或いは歪ませた
りすることなく、本来の映像信号に基づく画像を得るこ
とができる。
【0172】更に、この一実施例では、画素を構成して
いるRGBの各表示セルDSijの配列をΔ(デルタ)配列
としているが、これに限定されるものではなく、RGB
の各表示セルDSijの配列をストライプ配列としてもよい
ことは勿論である。
【0173】この一実施例によれば、3H毎にCLS信
号CLS が間引かれ、該CLS信号CLS の間引かれるタイ
ミングで、ゲートドライバ22内のシフトレジスタ22
a〜22dのシフト動作が1H期間停止するため、同一
の水平ラインに対する走査が2回行われ、該水平ライン
に対し隣接する水平ライン相互間、フイールド間で極性
を反転させた映像信号の書込みが2回行われ、2回目に
書込まれた映像信号が上書きされ表示され、これによっ
て、水平ライン本数の間引き処理がなされるので、NT
SC方式の液晶パネルを用いてPAL方式の映像信号を
映出する場合に、画像の歪みの発生を防止できる。
【0174】
【発明の効果】この発明にかかる液晶表示装置によれ
ば、1水平走査線分の映像信号を2つの水平ラインに表
示する際に、色表示極性を合わせ、即ち、隣接するライ
ン、フイールドでは映像信号の極性を反転させて同一の
水平ラインに対する上書きを行い、これによって、水平
ライン本数の間引き処理がなされるので、NTSC方式
の液晶パネルを用いてPAL方式の映像信号を映出する
場合に、画像の歪みの発生を防止できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】液晶表示部の構成を示す図である。
【図3】1H先行の場合に於ける動作を説明する第1フ
イールドのタイミングチャートである。
【図4】1H先行の場合に於ける動作を説明する第2フ
イールドのタイミングチャートである。
【図5】間引き処理前の水平走査線と間引き処理後の水
平ラインの関係を示す図である。
【図6】1H先行の場合に於ける重ね書きの概念を説明
する説明図である。
【図7】1.5 H先行の場合に於ける動作を説明する第1
フイールドのタイミングチャートである。
【図8】1.5 H先行の場合に於ける動作を説明する第2
フイールドのタイミングチャートである。
【図9】間引き処理前の水平走査線と間引き処理後の水
平ラインの関係を示す図である。
【図10】1.5 H先行の場合に於ける重ね書きの概念を
説明する説明図である。
【図11】NTSC方式用の水平ライン擬似倍速駆動型
の液晶ディスプレイに於ける水平ライン表示を説明する
従来の図である。
【図12】従来の単純間引き方式を説明する図である。
【図13】従来の平均化間引き方式を説明する図であ
る。
【符号の説明】
3 LCDコントローラ 4 液晶表示部 21 セレクタ 22 ゲートドライバ 23 アッパーソースドライバ 24 ローワーソースドライバ 25 液晶部 CLS CLS信号 VX 正極性の映像信号 VY 負極性の映像信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1水平走査期間分の映像信号を2水平ラ
    インに表示する液晶表示装置に於いて、 色表示極性を合わせ、水平ライン本数の間引きを行うよ
    うにしたことを特徴とする液晶表示装置。
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Cited By (2)

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