JPH0510046U - 車両のサンシエード構造 - Google Patents
車両のサンシエード構造Info
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- JPH0510046U JPH0510046U JP5906891U JP5906891U JPH0510046U JP H0510046 U JPH0510046 U JP H0510046U JP 5906891 U JP5906891 U JP 5906891U JP 5906891 U JP5906891 U JP 5906891U JP H0510046 U JPH0510046 U JP H0510046U
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- Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)
- Building Awnings And Sunshades (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 サンシェードを半開状態にして車室内の換気
を行うことができ、しかもその状態で遮光ができ車室内
に陽射しが入るのを防止でき、更にはサンシェードの全
閉及び全開も可能で、その全閉時のサンシェードの収納
スペースが少なくて済む車両のサンシェード構造を提供
することにある、 【構成】 横片部1aと縦片部1bを一体に有する断面
L字形の複数枚の遮光フィン1を紐状物6により一定ピ
ッチで連係し、各遮光フィン1の横片部1a両端のスラ
イドピン4を前後方向に摺動可能に支持するロアレール
2と、各遮光フィン1の縦片部1bのスライドピン5を
前後方向に摺動可能に支持するアッパーレール3とを設
け、このアッパーレール3を上下動させてロアレール2
との間隔を広げることで各遮光フィン1を全閉状態から
略くの字状の立ち上げ姿勢に保持して半開状態にする連
動体10を設けている。
を行うことができ、しかもその状態で遮光ができ車室内
に陽射しが入るのを防止でき、更にはサンシェードの全
閉及び全開も可能で、その全閉時のサンシェードの収納
スペースが少なくて済む車両のサンシェード構造を提供
することにある、 【構成】 横片部1aと縦片部1bを一体に有する断面
L字形の複数枚の遮光フィン1を紐状物6により一定ピ
ッチで連係し、各遮光フィン1の横片部1a両端のスラ
イドピン4を前後方向に摺動可能に支持するロアレール
2と、各遮光フィン1の縦片部1bのスライドピン5を
前後方向に摺動可能に支持するアッパーレール3とを設
け、このアッパーレール3を上下動させてロアレール2
との間隔を広げることで各遮光フィン1を全閉状態から
略くの字状の立ち上げ姿勢に保持して半開状態にする連
動体10を設けている。
Description
【0001】
本考案は、サンルーフ車の天井部の遮光や換気に利用される車両のサンシェー ド構造に関する。
【0002】
近年のサンルーフ車は、図5(a)に示す如く、ルーフパネルAに開口部を設 け、ここに開閉可能にルーフリッドBを設けている。こうしたサンルーフのルー フリッドBはガラスなどの透明体を用いているので、このルーフリッドBを閉じ た状態でも太陽光が車室内に入ることから、このルーフリッドB下面側にはサン シェードCを設けている場合が多い。この図5(a)の場合はルーフリッドBの 下面にサンシェードCを直接固定しているタイプである。図5(b)の場合は、 ルーフリッドBの下面にサンシェードDをねじ等で脱着可能に構成したものであ る。さらに図5(c)の場合は、サンシェードEがルーフリッドBの下面側でス ライド開閉するように構成したものである。さらにまた図5(d)の場合は、サ ンシェードFが2分割して2段階にスライド開閉するように構成したものである 。 なお、前述したサンシェードには、複数枚の遮光フィンからなるルーバーを設 けて半開状態で車室内の換気ができるようにしたものもある。
【0003】
ところで、前述した構成の従来の車両のサンシェード構造では、換気を行うべ くルーフリッドBをチルト状態にしたり半開きにスライドしたりして、サンシェ ードをスライド開放した場合やサンシェードを取り外した場合は全く遮光ができ ない。なお前述したルーバーを設けたサンシェードにおいても、ルーバーが平板 なので半開して換気ができる状態とすると、ルーバーの隙間から光が洩れて充分 な遮光が行われなくなってしまう。
【0004】 本考案は前記事情に鑑みなされ、その目的とするところは、横置きブラインド 構造のサンシェードが得られて、そのサンシェードをスライド開放したり或いは 取り外さなくても、サンシェードを半開状態にして車室内の換気を行うことがで き、しかもその状態で遮光ができて車室内に陽射しが入るのを防止でき、更には サンシェードの全閉及び全開も可能で、その全閉時のサンシェードの収納スペー スが少なくて済む車両のサンシェード構造を提供することにある。
【0005】
本考案の車両のサンシェード構造は、前記目的を達成するために、両端にそれ ぞれスライドピンを突設した横片部と縦片部を一体に有する断面L字形の複数枚 の遮光フィンと、これら各遮光フィンを一定ピッチで連係する可撓性の紐状物と 、前記各遮光フィンの横片部両端のスライドピンを前後方向に摺動可能に支持す るロアレールと、前記各遮光フィンの縦片部のスライドピンを前後方向に摺動可 能に支持するアッパーレールと、前記ロアレールとアッパーレール相互の間隔を 狭めることで前記各遮光フィンをこれら横片部が水平となる姿勢に保持して全閉 状態を得ると共に両レール相互間を広げることで前記各遮光フィンを略くの字状 の立ち上げ姿勢に保持して半開状態にするために、前記アッパーレールとロアレ ールの少なくともどちらか一方を上下動させる手段と、ロアレールとアッパーレ ール相互の間隔を広げた状態で前記遮光フィンを前後方向にスライドさせる手段 とを具備したことを特徴とする。
【0006】
前記構成の車両のサンシェード構造によれば、横置きブラインド構造のサンシ ェードが得られるようになって、ロアレールとアッパーレールの少なくともどち らか一方を上下動して、その両レール相互間を狭めることで、各遮光フィンを各 々の横片部が水平となる姿勢に保持して、サンシェードの全閉状態を得る。
【0007】 また、ロアレールとアッパーレールの少なくともどちらか一方を上下動して、 その両レール相互間を広げることで、各遮光フィンを各々略くの字状の立ち上げ 姿勢に保持して、サンシェードの半開状態を得ることができ、この状態では遮光 フィン相互間の隙間から車室内の換気が行えると共に、その隙間が略くの字形に 屈曲することから、太陽光の車室内への侵入を阻止するようになる。つまり換気 と遮光との両方が図れるようになる。
【0008】 このサンシェード半開状態から遮光フィンを前後どちらか一方にスライドさせ ることにより、遮光フィンを寄せ集めてサンシェードの全開状態を得ることがで きるようになり、この全開状態では各遮光フィンの収納スペースが非常に少なく て済み、ルーフの小さなクーペタイプ車などのアウトサイドサンルーフに適用す るのに好都合となる。
【0009】
以下、本考案の車両のサンシェード構造の第1の実施例を図1(a)(b)( c)により説明する。図中1は遮光フィン、2はロアレール、3はアッパーレー ルである。
【0010】 前記遮光フィン1は図4参照の如く多数枚備えられており、それぞれ横長な横 片部1aと縦片部1bを一体に有する断面L字形状となっている。これら各遮光 フィン1の横片部1aの長手方向両端の前側部にはスライドピン4が突設され、 縦片部1bの長手方向両端の上部にはスライドピン5が突設されている。またこ れら各遮光フィン1は各々の縦片部1bを貫通する可撓性の紐状物6により一定 ピッチで連係されている。
【0011】 前記ロアレール2は、左右一対備えられ、それぞれ前後方向にスリット状に長 く亘るガイド溝2aを有した直線板状部と、この前後端の幅広部とからなり、ル ーフリッド(図示せず)の左右固定ガイドレール8上に前後方向に摺動可能に案 内支持されていると共に、後方に短い所定ストローク移動すると前端幅広部の下 側突部2bが前記固定ガイドレール8に形成した係止穴8aに落ち込んでそれ以 上後方への移動が阻止される構成となっている。
【0012】 このロアレール2のガイド溝2aに前記各遮光フィン1の横片部1a左右両端 のスライドピン4が前後方向に摺動可能に案内支持されている。また、このロア レール2のガイド溝2aの前端には斜降溝部2a′が設けられ、この斜降溝部2 a′内に前記最前列の遮光フィン1の両端のスライドピン4が入出可能に摺動で きるようになっている。
【0013】 一方、前記アッパーレール3は、前記左右のロアレール2の各々の真上にそれ ぞれ並列的に配されたもので、それぞれ前後方向にスリット状に長く亘るガイド 溝3aを有した直線板状部と、この前後端の幅広部とからなり、その前後の幅広 部には後ろ上がり状態の傾斜スライド溝3bがそれぞれ形成され、この前後の傾 斜スライド溝3bがルーフリッドのハウジング等の左右固定部材(図示せず)か ら突設した前後一対の固定ガイドピン9に摺嵌することで、アッパーレール3全 体が該前後の固定ガイドピン9に沿って所定範囲斜め上下方向に略平行移動可能 に案内支持されている。
【0014】 また、この左右のアッパーレール3は前後端の幅広部の下側突部3c,3dが 前記ロアレール2の前後端の幅広部の上側突部2c,2dの後側面に接合支持さ れている。 こうした左右のアッパーレール3のガイド溝3aに前記各遮光フィン1の縦片 部1b左右両端のスライドピン5が前後方向に摺動可能に案内支持されている。
【0015】 また、図1(a)に示す如く、前記ロアレール2とアッパーレール3相互の間 隔を狭めることで、前記各遮光フィン1をこれら横片部1aが水平となる姿勢に 保持して全閉状態を得たり、図1(b)に示す如く、両レール2,3相互間を広 げることで、前記各遮光フィン1を略くの字状の立ち上げ姿勢に保持して半開状 態にしたりするために、前記アッパーレール3を上下動させる手段と、図1(c )に示す如く全開状態にすべく遮光フィン1を前後方向にスライドさせる手段と が設けられている。
【0016】 この実施例では、そのアッパーレール3を上下動させる手段と遮光フィン1を 前後方向にスライドさせる手段とは共通しており、その手段として、前記ルーフ リッドの左右固定ガイドレール8上に移動体10が前後方向に摺動可能に設けら れている。この移動体10は適宜駆動手段でスライド開閉するルーフリッドと連 動するもので、この移動体10に前記最前列の遮光フィン1のスライドピン4が 直結されている。
【0017】 しかして、前述の構成の車両のサンシェード構造によれば、横置きブラインド 構造のサンシェードが得られるようになって、図示しないルーフリッドが全閉状 態時には、図1(a)に示す如く、移動体10が最前端に移動しているので、こ れに直結した最前列の遮光フィン1のスライドピン4がロアレール2のガイド溝 2aの前端斜降溝部2a′内に位置して、該ロアレール2も前方移動限に保持さ れ、アッパーレール3は自重により前後の傾斜スライド溝3bを介し前後の固定 ガイドピン9に沿って下降している。この状態ではロアレール2とアッパーレー ル3との相互間隔が狭いので、紐状物6で一定ピッチに連係された各遮光フィン 1は各々の横片部1aが水平となって前後密接状態に保持され、サンシェードの 全閉状態を維持する。この状態では太陽光の車室内への侵入を完全に遮断すると 共に、ルーフリッドも全閉状態にあることから、空気の車室内外への流通も完全 に阻止するようになる。
【0018】 そこで、車室内の換気を行うべく、ルーフリッドを少し開放すべく移動体10 と共に図1(a)の状態から固定ガイドレール8上を少し後方に移動すると、こ れに直結した最前端のスライドピン4に押されてロアレール2が固定ガイドレー ル8上を後方に移動する。このロアレール2の後方への移動に伴い、図1(b) に示す如く、ロアレール2の前後端の幅広部の上側突部2c,2dの後側面でア ッパーレール3が後方に押されて、そのアッパーレール3が前後の傾斜スライド 溝3bを介し前後の固定ガイドピン9に沿って所定範囲斜めに上昇する。
【0019】 このアッパーレール3が上昇し終わる時点で、前記ロアレール2は前端幅広部 の下側突部2bが固定ガイドレール8の係止穴8aに落ち込んでそれ以上後方へ の移動が阻止される。この際に最前端のスライドピン4はロアレール2のガイド 溝2aの前端斜降溝部2a′内の上端に摺合する。
【0020】 こうしてアッパーレール3が上昇してロアレール2との相互間隔が広くなるこ とにより、紐状物6で一定ピッチに連係された各遮光フィン1は、各々の縦片部 1b両端のスライドピン5が上方に吊り上げられるように上昇して、図1(b) に示すように、各々略くの字状の立ち上げ姿勢に保持され、サンシェードの半開 状態が得られるようになる。この状態では各遮光フィン1の相互間に略くの字形 の隙間が生じ、その各隙間から車室内の空気がルーフリッドの開放部を介し外に 流れて換気が行えると共に、ルーフリッドを透過した太陽光は前記各遮光フィン 1の相互間の隙間に入るが、その隙間が略くの字形に屈曲していることで車室内 への侵入が阻止され、十分な遮光を維持できるようになる。
【0021】 このサンシェード半開状態から図1(c)に示す如く全開状態にするには、前 記ルーフリッドを全開すべく移動体10を固定ガイドレール8上に沿って後方に 移動する。これにより最前端のスライドピン4がロアレール2のガイド溝2aに 沿って後方に移動し、これで各遮光フィン1が略くの字状の立ち上げ姿勢のまま 、その最前端の遮光フィン1から順に後方に押し動かされて、サンシェードの全 開状態を得ることができるようになる。この全開状態では各遮光フィン1が略く の字状の立ち上げ姿勢のまま前後に密接状態に寄せ集められて少ない収納スペー スに納まるようになる。
【0022】 このサンシェード全開状態から前記ルーフリッドを閉成すべく移動体10を前 方に移動すると、これに追従して各遮光フィン1が略くの字状の姿勢のままその 最前端のものから順に紐状物6を介し一定ピッチで前方に引き出されて、再び図 1(b)に示すサンシェード半開状態となる。
【0023】 この状態から更に移動体10を前方に移動すると、ロアレール2が前端傾斜溝 部2a′において最前端のスライドピン4に押されて少し引き上げられながら前 進し、これで該ロアレール2が固定ガイドレール8の係止穴8aから離脱して前 方に移動し、これに伴いアッパーレール3が自重で前後の傾斜スライド溝3bを 介し前後の固定ガイドピン9に沿って所定範囲斜めに下降する。これで図1(a )に示した元のサンシェードの全閉状態となる。
【0024】 次に、本考案の車両のサンシェード構造の第2の実施例を図2(a)(b)( c)により説明する。なお、図中前記図1の第1の実施例のものと重複するもの には同一符号を付して説明の簡略化を図る。
【0025】 この実施例では、図示しないルーフリッドの左右固定ガイドレール8より下側 に左右のロアレール22を固定して設けていると共に、該固定ガイドレール8よ り上側に左右のアッパーレール23を垂直な前後のガイド24により上下動可能 に案内支持して設けている。前記ロアレール22には真っ直ぐなガイド溝22a が形成され、アッパーレール23には真っ直ぐなガイド溝23aとこの前端に連 続した前上がりの傾斜スライド溝23a′が形成されている。
【0026】 こうした左右のロアレール22のガイド溝22aとアッパーレール23のガイ ド溝23aとに前述同様に紐状物6で一定ピッチに連係された複数枚の断面L字 形の遮光フィン1の左右両端の上下スライドピン4,5がそれぞれ前後方向に摺 動可能に案内支持されている。
【0027】 ここで、前記アッパーレール3を上下動させると共に遮光フィン1を前後方向 にスライドさせる手段として、図示しないルーフリッドの左右固定ガイドレール 8上に移動体10が前後方向に摺動可能に設けられていると共に、これに一時連 動して前後動するミドルレール25が設けられている。
【0028】 その移動体10は前記同様適宜駆動手段でスライド開閉するルーフリッドと連 動するもので、この移動体10には前記ロアレール22のガイド溝22aに摺嵌 するスライドピン26と、前記アッパーレール23の前上がり傾斜スライド溝2 3a′からガイド溝23aにスライド可能に摺嵌するスライドピン27と、前記 ミドルレール25のガイド溝25aにスライド可能に摺嵌するスライドピン28 とを有している。このスライドピン28に前記各遮光フィン1を連係する紐状物 6の前端が連結されている。
【0029】 前記ミドルレール25は前後端に幅広部を有する長尺な板状のもので、前記固 定ガイドレール8上に前後方向に摺動可能に案内支持されていると共に、後方に 短い所定ストローク移動すると前端幅広部の下側突部25bが前記固定ガイドレ ール8に形成した係止穴8aに落ち込んでそれ以上後方への移動が阻止される構 成となっている。また、このミドルレール25のガイド溝25aの前端には斜降 溝部25a′が設けられ、この斜降溝部25a′内にも前記スライドピン28が 入出可能に摺動できるようになっている。
【0030】 このミドルレール25の後端幅広部の上側突部25c上端にスライドピン29 が設けられ、このスライドピン29が前記アッパーレール23の後端の幅広部に は形成した後ろ上がり状態の傾斜スライド溝23bに摺嵌されている。
【0031】 しかして、この第2の実施例の構成の車両のサンシェード構造のものでは、前 記第1の実施例同様、図示しないルーフリッドが全閉状態時、移動体10が最前 端に移動しているので、図2(a)に示す如く、ミドルレール25も前方移動限 に保持され、アッパーレール23が自重により前後の傾斜スライド溝23a′, 23bを介し前後のスライドピン27,29に沿って下降し、ロアレール22と アッパーレール23との相互間隔が狭くなっている。これで各遮光フィン1は各 々の横片部1aが水平となって前後密接状態に保持され、サンシェードの全閉状 態を維持する。
【0032】 そこで、ルーフリッドを少し開放すべく移動体10と共に図2(a)の状態か ら少し後方に移動すると、スライドピン27が後方に移動すると同時に、スライ ドピン28に押されてミドルレール25が後方に移動してスライドピン29も後 方に移動する。これらスライドピン27,29の後方への移動に伴い、図2(b )に示す如く、アッパーレール23が前後の傾斜スライド溝23a′,23bを 介し押し上げられて前後のガイド24に沿って所定範囲上昇する。この時点で、 ミドルレール25は下側突部25bが固定ガイドレール8の係止穴8aに落ち込 んでそれ以上後方への移動が阻止される。
【0033】 こうしてアッパーレール23が上昇してロアレール22との相互間隔が広くな ることにより、前記同様に各遮光フィン1が図1(b)に示すように各々略くの 字状の立ち上げ姿勢に保持され、サンシェードの半開状態が得られるようになる 。この状態で車室内の換気と遮光が図れるようになる。
【0034】 このサンシェード半開状態からルーフリッドと共に移動体10を更に後方に移 動すると、図2(c)に示す如く、スライドピン26,27により最前列の遮光 フィン1の上下のスライドピン4,5が押されて、各遮光フィン1が略くの字状 の立ち上げ姿勢のまま順に後方に押し動かされ、サンシェードの全開状態を得る ことができ、その逆にルーフリッドを閉成すべく移動体10を前方に移動すると 、これに追従して各遮光フィン1がスライドピン28に紐状物6を介し順に前方 に引き出されて、再び図2(b)に示すサンシェード半開状態となり、更に前進 することで図2(a)の全閉状態に復帰すると言った具合に、前記第1の実施例 と略同様の作用効果が得られるようになる。
【0035】 また次に、本考案の車両のサンシェード構造の第3の実施例を図3(a)(b )(c)(d)及び図4(a)(b)により説明する。なお、ここでも図中前記 図1の第1の実施例のものと重複するものには同一符号を付して説明の簡略化を 図る。
【0036】 この実施例では、図示しないルーフリッドの左右固定ガイドレール上面に前後 方向に短い範囲内でスライド可能に左右のロアレール32を設けていると共に、 これらの真上に左右のアッパーレール23を図示しない垂直な前後のガイドによ り上下動可能に案内支持して設けている。これらロアレール32とアッパーレー ル33には真っ直ぐなガイド溝32a,33aが形成され、これらガイド溝32 a,33aに前述同様に紐状物6で一定ピッチに連係された複数枚の断面L字形 の遮光フィン1の左右両端の上下スライドピン4,5がそれぞれ前後方向に摺動 可能に案内支持されている。
【0037】 また、前記ロアレール32の前後端部には上側に突出する山形状(略半円形状 )のカム部32b,32cが形成され、これと対向するように前記アッパーレー ル33の前後端に下側に突出する状態に逆山形状のカム部33b,33cが形成 されている。
【0038】 ここで、前記アッパーレール3を上下動させる手段として、前記ロアレール3 2を手動操作等で前後にスライド保持する機構(図示せず)或いは前述同様ルー フリッドに連動する移動体が設けられている。また遮光フィン1を前後方向にス ライドさせる手段として、該最前列の遮光フィン1の横片部1a前端から下側に 延出して操作ハンドル34が設けられている。
【0039】 しかして、この第3の実施例の構成の車両のサンシェード構造のもでは、前記 第1の実施例同様、図示しないルーフリッドの全閉状態への移動に連動するか或 いは手動操作で、図3(a)に示す如く、ロアレール32が前方移動限に保持さ れ、アッパーレール33が自重により下降し、ロアレール32とアッパーレール 33との相互間隔が狭くなっている。これで各遮光フィン1は各々の横片部1a が水平となって前後密接状態に保持され、サンシェードの全閉状態を維持する。
【0040】 そこで、ルーフリッドを少し開放して移動体或いは手動で図3(a)の状態か ロアレール32を後方に移動すると、図3(b)に示す如くそのロアレール32 の前後端のカム部32b,32cがアッパーレール33の前後端のカム部33b ,33cを押上ながらその真下に移動する。これでアッパーレール33が上昇し てロアレール22との相互間隔が広くなり、前記同様に各遮光フィン1が各々略 くの字状の立ち上げ姿勢に保持され、サンシェードの半開状態が得られるように なる。この状態で車室内の換気と遮光が図れるようになる。
【0041】 このサンシェード半開状態から最前列の遮光フィン1の操作ハンドル34を手 で後方に押し操作すれば、図3(c)に示す如く、各遮光フィン1が略くの字状 の立ち上げ姿勢のまま、最前列のものから順に後方に押し動かされ、更に後方に 押し操作すれば図3(d)に示す如く全ての遮光フィン1が後方に寄せ集められ て、サンシェードの全開状態を得ることができ、その逆に操作ハンドル34を前 方に押し動かせば、各遮光フィン1が順に前方に引き出されて、再び図3(b) に示すサンシェード半開状態となる。ここでロアレール32を前進移動させれば 、前後端のカム部32b,32cがアッパーレール33の前後端のカム部33b ,33cから前側にずれるので、そのアッパーレール33が自重により下降して 図3(a)の全閉状態に復帰すると言った具合に、前記第1の実施例と略同様の 作用効果が得られるようになる。
【0042】
本考案の車両のサンシェード構造は、前述の如く構成したから、サンシェード をスライド開放したり、サンシェードを取り外さなくても、サンシェードを半開 状態にして車室内の換気を行うことができ、しかもその状態で遮光ができ車室内 に陽射しが入るのを防止でき、更にはサンシェードの全閉及び全開も可能で、そ の全閉時のサンシェードの収納スペースが少なくて済む効果が得られる。
【図1】本考案の車両のサンシェード構造の第1の実施
例を示し、(a)は全閉状態図、(b)は半開状態図、
(c)は全開状態図。
例を示し、(a)は全閉状態図、(b)は半開状態図、
(c)は全開状態図。
【図2】本考案の車両のサンシェード構造の第2の実施
例を示し、(a)は全閉状態図、(b)は半開状態図、
(c)は全開途中の状態図。
例を示し、(a)は全閉状態図、(b)は半開状態図、
(c)は全開途中の状態図。
【図3】本考案の車両のサンシェード構造の第3の実施
例を示し、(a)は全閉状態図、(b)は半開状態図、
(c)は全開途中の状態図、(d)は全開状態図。
例を示し、(a)は全閉状態図、(b)は半開状態図、
(c)は全開途中の状態図、(d)は全開状態図。
【図4】同上第3の実施例の遮光フィンを示し、(a)
は全体の斜視図、(b)は部分拡大図。
は全体の斜視図、(b)は部分拡大図。
【図5】従来の車両のサンシェード構造を示し、(a)
はサンシェード固定タイプの断面図、(b)はサンシェ
ード脱着タイプの断面図、(c)はサンシェードスライ
ド開閉タイプの断面図、(d)はサンシェード分割スラ
イド開閉タイプの断面図。
はサンシェード固定タイプの断面図、(b)はサンシェ
ード脱着タイプの断面図、(c)はサンシェードスライ
ド開閉タイプの断面図、(d)はサンシェード分割スラ
イド開閉タイプの断面図。
1…遮光フィン、1a…横片部、1b…縦片部、2,2
2,32…ロアレール、3,23,33…アッパーレー
ル、4,5,…スライドピン、6…紐状物、10…移動
体(上下動及び前後動手段)。
2,32…ロアレール、3,23,33…アッパーレー
ル、4,5,…スライドピン、6…紐状物、10…移動
体(上下動及び前後動手段)。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 両端にそれぞれスライドピンを突設した
横片部と縦片部を一体に有する断面L字形の複数枚の遮
光フィンと、これら各遮光フィンを一定ピッチで連係す
る可撓性の紐状物と、前記各遮光フィンの横片部両端の
スライドピンを前後方向に摺動可能に支持するロアレー
ルと、前記各遮光フィンの縦片部のスライドピンを前後
方向に摺動可能に支持するアッパーレールと、前記ロア
レールとアッパーレール相互の間隔を狭めることで前記
各遮光フィンをこれら横片部が水平となる姿勢に保持し
て全閉状態を得ると共に両レール相互間を広げることで
前記各遮光フィンを略くの字状の立ち上げ姿勢に保持し
て半開状態にするために、前記アッパーレールとロアレ
ールの少なくともどちらか一方を上下動させる手段と、
ロアレールとアッパーレール相互の間隔を広げた状態で
前記遮光フィンを前後方向にスライドさせる手段とを具
備したことを特徴とする車両のサンシェード構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5906891U JP2537132Y2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 車両のサンシェード構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5906891U JP2537132Y2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 車両のサンシェード構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0510046U true JPH0510046U (ja) | 1993-02-09 |
JP2537132Y2 JP2537132Y2 (ja) | 1997-05-28 |
Family
ID=13102670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5906891U Expired - Lifetime JP2537132Y2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 車両のサンシェード構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2537132Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-07-26 JP JP5906891U patent/JP2537132Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2537132Y2 (ja) | 1997-05-28 |
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