JP2537132Y2 - 車両のサンシェード構造 - Google Patents

車両のサンシェード構造

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JP2537132Y2
JP2537132Y2 JP5906891U JP5906891U JP2537132Y2 JP 2537132 Y2 JP2537132 Y2 JP 2537132Y2 JP 5906891 U JP5906891 U JP 5906891U JP 5906891 U JP5906891 U JP 5906891U JP 2537132 Y2 JP2537132 Y2 JP 2537132Y2
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秀記 吉岡
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、サンルーフ車の天井部
の遮光や換気に利用される車両のサンシェード構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年のサンルーフ車は、図5(a)に示
す如く、ルーフパネルAに開口部を設け、ここに開閉可
能にルーフリッドBを設けている。こうしたサンルーフ
のルーフリッドBはガラスなどの透明体を用いているの
で、このルーフリッドBを閉じた状態でも太陽光が車室
内に入ることから、このルーフリッドB下面側にはサン
シェードCを設けている場合が多い。この図5(a)の
場合はルーフリッドBの下面にサンシェードCを直接固
定しているタイプである。図5(b)の場合は、ルーフ
リッドBの下面にサンシェードDをねじ等で脱着可能に
構成したものである。さらに図5(c)の場合は、サン
シェードEがルーフリッドBの下面側でスライド開閉す
るように構成したものである。さらにまた図5(d)の
場合は、サンシェードFが2分割して2段階にスライド
開閉するように構成したものである。なお、前述したサ
ンシェードには、複数枚の遮光フィンからなるルーバー
を設けて半開状態で車室内の換気ができるようにしたも
のもある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前述した構
成の従来の車両のサンシェード構造では、換気を行うべ
くルーフリッドBをチルト状態にしたり半開きにスライ
ドしたりして、サンシェードをスライド開放した場合や
サンシェードを取り外した場合は全く遮光ができない。
なお前述したルーバーを設けたサンシェードにおいて
も、ルーバーが平板なので半開して換気ができる状態と
すると、ルーバーの隙間から光が洩れて充分な遮光が行
われなくなってしまう。
【0004】本考案は前記事情に鑑みなされ、その目的
とするところは、横置きブラインド構造のサンシェード
が得られて、そのサンシェードをスライド開放したり或
いは取り外さなくても、サンシェードを半開状態にして
車室内の換気を行うことができ、しかもその状態で遮光
ができて車室内に陽射しが入るのを防止でき、更にはサ
ンシェードの全閉及び全開も可能で、その全閉時のサン
シェードの収納スペースが少なくて済む車両のサンシェ
ード構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の車両のサンシェ
ード構造は、前記目的を達成するために、両端にそれぞ
れスライドピンを突設した横片部と縦片部を一体に有す
る断面L字形の複数枚の遮光フィンと、これら各遮光フ
ィンを一定ピッチで連係する可撓性の紐状物と、前記各
遮光フィンの横片部両端のスライドピンを前後方向に摺
動可能に支持するロアレールと、前記各遮光フィンの縦
片部のスライドピンを前後方向に摺動可能に支持するア
ッパーレールと、前記ロアレールとアッパーレール相互
の間隔を狭めることで前記各遮光フィンをこれら横片部
が水平となる姿勢に保持して全閉状態を得ると共に両レ
ール相互間を広げることで前記各遮光フィンを略くの字
状の立ち上げ姿勢に保持して半開状態にするために、前
記アッパーレールとロアレールの少なくともどちらか一
方を上下動させる手段と、ロアレールとアッパーレール
相互の間隔を広げた状態で前記遮光フィンを前後方向に
スライドさせる手段とを具備したことを特徴とする。
【0006】
【作用】前記構成の車両のサンシェード構造によれば、
横置きブラインド構造のサンシェードが得られるように
なって、ロアレールとアッパーレールの少なくともどち
らか一方を上下動して、その両レール相互間を狭めるこ
とで、各遮光フィンを各々の横片部が水平となる姿勢に
保持して、サンシェードの全閉状態を得る。
【0007】また、ロアレールとアッパーレールの少な
くともどちらか一方を上下動して、その両レール相互間
を広げることで、各遮光フィンを各々略くの字状の立ち
上げ姿勢に保持して、サンシェードの半開状態を得るこ
とができ、この状態では遮光フィン相互間の隙間から車
室内の換気が行えると共に、その隙間が略くの字形に屈
曲することから、太陽光の車室内への侵入を阻止するよ
うになる。つまり換気と遮光との両方が図れるようにな
る。
【0008】このサンシェード半開状態から遮光フィン
を前後どちらか一方にスライドさせることにより、遮光
フィンを寄せ集めてサンシェードの全開状態を得ること
ができるようになり、この全開状態では各遮光フィンの
収納スペースが非常に少なくて済み、ルーフの小さなク
ーペタイプ車などのアウトサイドサンルーフに適用する
のに好都合となる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の車両のサンシェード構造の第
1の実施例を図1(a)(b)(c)により説明する。
図中1は遮光フィン、2はロアレール、3はアッパーレ
ールである。
【0010】前記遮光フィン1は図4参照の如く多数枚
備えられており、それぞれ横長な横片部1aと縦片部1
bを一体に有する断面L字形状となっている。これら各
遮光フィン1の横片部1aの長手方向両端の前側部には
スライドピン4が突設され、縦片部1bの長手方向両端
の上部にはスライドピン5が突設されている。またこれ
ら各遮光フィン1は各々の縦片部1bを貫通する可撓性
の紐状物6により一定ピッチで連係されている。
【0011】前記ロアレール2は、左右一対備えられ、
それぞれ前後方向にスリット状に長く亘るガイド溝2a
を有した直線板状部と、この前後端の幅広部とからな
り、ルーフリッド(図示せず)の左右固定ガイドレール
8上に前後方向に摺動可能に案内支持されていると共
に、後方に短い所定ストローク移動すると前端幅広部の
下側突部2bが前記固定ガイドレール8に形成した係止
穴8aに落ち込んでそれ以上後方への移動が阻止される
構成となっている。
【0012】このロアレール2のガイド溝2aに前記各
遮光フィン1の横片部1a左右両端のスライドピン4が
前後方向に摺動可能に案内支持されている。また、この
ロアレール2のガイド溝2aの前端には斜降溝部2a′
が設けられ、この斜降溝部2a′内に前記最前列の遮光
フィン1の両端のスライドピン4が入出可能に摺動でき
るようになっている。
【0013】一方、前記アッパーレール3は、前記左右
のロアレール2の各々の真上にそれぞれ並列的に配され
たもので、それぞれ前後方向にスリット状に長く亘るガ
イド溝3aを有した直線板状部と、この前後端の幅広部
とからなり、その前後の幅広部には後ろ上がり状態の傾
斜スライド溝3bがそれぞれ形成され、この前後の傾斜
スライド溝3bがルーフリッドのハウジング等の左右固
定部材(図示せず)から突設した前後一対の固定ガイド
ピン9に摺嵌することで、アッパーレール3全体が該前
後の固定ガイドピン9に沿って所定範囲斜め上下方向に
略平行移動可能に案内支持されている。
【0014】また、この左右のアッパーレール3は前後
端の幅広部の下側突部3c,3dが前記ロアレール2の
前後端の幅広部の上側突部2c,2dの後側面に接合支
持されている。こうした左右のアッパーレール3のガイ
ド溝3aに前記各遮光フィン1の縦片部1b左右両端の
スライドピン5が前後方向に摺動可能に案内支持されて
いる。
【0015】また、図1(a)に示す如く、前記ロアレ
ール2とアッパーレール3相互の間隔を狭めることで、
前記各遮光フィン1をこれら横片部1aが水平となる姿
勢に保持して全閉状態を得たり、図1(b)に示す如
く、両レール2,3相互間を広げることで、前記各遮光
フィン1を略くの字状の立ち上げ姿勢に保持して半開状
態にしたりするために、前記アッパーレール3を上下動
させる手段と、図1(c)に示す如く全開状態にすべく
遮光フィン1を前後方向にスライドさせる手段とが設け
られている。
【0016】この実施例では、そのアッパーレール3を
上下動させる手段と遮光フィン1を前後方向にスライド
させる手段とは共通しており、その手段として、前記ル
ーフリッドの左右固定ガイドレール8上に移動体10が
前後方向に摺動可能に設けられている。この移動体10
は適宜駆動手段でスライド開閉するルーフリッドと連動
するもので、この移動体10に前記最前列の遮光フィン
1のスライドピン4が直結されている。
【0017】しかして、前述の構成の車両のサンシェー
ド構造によれば、横置きブラインド構造のサンシェード
が得られるようになって、図示しないルーフリッドが全
閉状態時には、図1(a)に示す如く、移動体10が最
前端に移動しているので、これに直結した最前列の遮光
フィン1のスライドピン4がロアレール2のガイド溝2
aの前端斜降溝部2a′内に位置して、該ロアレール2
も前方移動限に保持され、アッパーレール3は自重によ
り前後の傾斜スライド溝3bを介し前後の固定ガイドピ
ン9に沿って下降している。この状態ではロアレール2
とアッパーレール3との相互間隔が狭いので、紐状物6
で一定ピッチに連係された各遮光フィン1は各々の横片
部1aが水平となって前後密接状態に保持され、サンシ
ェードの全閉状態を維持する。この状態では太陽光の車
室内への侵入を完全に遮断すると共に、ルーフリッドも
全閉状態にあることから、空気の車室内外への流通も完
全に阻止するようになる。
【0018】そこで、車室内の換気を行うべく、ルーフ
リッドを少し開放すべく移動体10と共に図1(a)の
状態から固定ガイドレール8上を少し後方に移動する
と、これに直結した最前端のスライドピン4に押されて
ロアレール2が固定ガイドレール8上を後方に移動す
る。このロアレール2の後方への移動に伴い、図1
(b)に示す如く、ロアレール2の前後端の幅広部の上
側突部2c,2dの後側面でアッパーレール3が後方に
押されて、そのアッパーレール3が前後の傾斜スライド
溝3bを介し前後の固定ガイドピン9に沿って所定範囲
斜めに上昇する。
【0019】このアッパーレール3が上昇し終わる時点
で、前記ロアレール2は前端幅広部の下側突部2bが固
定ガイドレール8の係止穴8aに落ち込んでそれ以上後
方への移動が阻止される。この際に最前端のスライドピ
ン4はロアレール2のガイド溝2aの前端斜降溝部2
a′内の上端に摺合する。
【0020】こうしてアッパーレール3が上昇してロア
レール2との相互間隔が広くなることにより、紐状物6
で一定ピッチに連係された各遮光フィン1は、各々の縦
片部1b両端のスライドピン5が上方に吊り上げられる
ように上昇して、図1(b)に示すように、各々略くの
字状の立ち上げ姿勢に保持され、サンシェードの半開状
態が得られるようになる。この状態では各遮光フィン1
の相互間に略くの字形の隙間が生じ、その各隙間から車
室内の空気がルーフリッドの開放部を介し外に流れて換
気が行えると共に、ルーフリッドを透過した太陽光は前
記各遮光フィン1の相互間の隙間に入るが、その隙間が
略くの字形に屈曲していることで車室内への侵入が阻止
され、十分な遮光を維持できるようになる。
【0021】このサンシェード半開状態から図1(c)
に示す如く全開状態にするには、前記ルーフリッドを全
開すべく移動体10を固定ガイドレール8上に沿って後
方に移動する。これにより最前端のスライドピン4がロ
アレール2のガイド溝2aに沿って後方に移動し、これ
で各遮光フィン1が略くの字状の立ち上げ姿勢のまま、
その最前端の遮光フィン1から順に後方に押し動かされ
て、サンシェードの全開状態を得ることができるように
なる。この全開状態では各遮光フィン1が略くの字状の
立ち上げ姿勢のまま前後に密接状態に寄せ集められて少
ない収納スペースに納まるようになる。
【0022】このサンシェード全開状態から前記ルーフ
リッドを閉成すべく移動体10を前方に移動すると、こ
れに追従して各遮光フィン1が略くの字状の姿勢のまま
その最前端のものから順に紐状物6を介し一定ピッチで
前方に引き出されて、再び図1(b)に示すサンシェー
ド半開状態となる。
【0023】この状態から更に移動体10を前方に移動
すると、ロアレール2が前端傾斜溝部2a′において最
前端のスライドピン4に押されて少し引き上げられなが
ら前進し、これで該ロアレール2が固定ガイドレール8
の係止穴8aから離脱して前方に移動し、これに伴いア
ッパーレール3が自重で前後の傾斜スライド溝3bを介
し前後の固定ガイドピン9に沿って所定範囲斜めに下降
する。これで図1(a)に示した元のサンシェードの全
閉状態となる。
【0024】次に、本考案の車両のサンシェード構造の
第2の実施例を図2(a)(b)(c)により説明す
る。なお、図中前記図1の第1の実施例のものと重複す
るものには同一符号を付して説明の簡略化を図る。
【0025】この実施例では、図示しないルーフリッド
の左右固定ガイドレール8より下側に左右のロアレール
22を固定して設けていると共に、該固定ガイドレール
8より上側に左右のアッパーレール23を垂直な前後の
ガイド24により上下動可能に案内支持して設けてい
る。前記ロアレール22には真っ直ぐなガイド溝22a
が形成され、アッパーレール23には真っ直ぐなガイド
溝23aとこの前端に連続した前上がりの傾斜スライド
溝23a′が形成されている。
【0026】こうした左右のロアレール22のガイド溝
22aとアッパーレール23のガイド溝23aとに前述
同様に紐状物6で一定ピッチに連係された複数枚の断面
L字形の遮光フィン1の左右両端の上下スライドピン
4,5がそれぞれ前後方向に摺動可能に案内支持されて
いる。
【0027】ここで、前記アッパーレール3を上下動さ
せると共に遮光フィン1を前後方向にスライドさせる手
段として、図示しないルーフリッドの左右固定ガイドレ
ール8上に移動体10が前後方向に摺動可能に設けられ
ていると共に、これに一時連動して前後動するミドルレ
ール25が設けられている。
【0028】その移動体10は前記同様適宜駆動手段で
スライド開閉するルーフリッドと連動するもので、この
移動体10には前記ロアレール22のガイド溝22aに
摺嵌するスライドピン26と、前記アッパーレール23
の前上がり傾斜スライド溝23a′からガイド溝23a
にスライド可能に摺嵌するスライドピン27と、前記ミ
ドルレール25のガイド溝25aにスライド可能に摺嵌
するスライドピン28とを有している。このスライドピ
ン28に前記各遮光フィン1を連係する紐状物6の前端
が連結されている。
【0029】前記ミドルレール25は前後端に幅広部を
有する長尺な板状のもので、前記固定ガイドレール8上
に前後方向に摺動可能に案内支持されていると共に、後
方に短い所定ストローク移動すると前端幅広部の下側突
部25bが前記固定ガイドレール8に形成した係止穴8
aに落ち込んでそれ以上後方への移動が阻止される構成
となっている。また、このミドルレール25のガイド溝
25aの前端には斜降溝部25a′が設けられ、この斜
降溝部25a′内にも前記スライドピン28が入出可能
に摺動できるようになっている。
【0030】このミドルレール25の後端幅広部の上側
突部25c上端にスライドピン29が設けられ、このス
ライドピン29が前記アッパーレール23の後端の幅広
部には形成した後ろ上がり状態の傾斜スライド溝23b
に摺嵌されている。
【0031】しかして、この第2の実施例の構成の車両
のサンシェード構造のものでは、前記第1の実施例同
様、図示しないルーフリッドが全閉状態時、移動体10
が最前端に移動しているので、図2(a)に示す如く、
ミドルレール25も前方移動限に保持され、アッパーレ
ール23が自重により前後の傾斜スライド溝23a′,
23bを介し前後のスライドピン27,29に沿って下
降し、ロアレール22とアッパーレール23との相互間
隔が狭くなっている。これで各遮光フィン1は各々の横
片部1aが水平となって前後密接状態に保持され、サン
シェードの全閉状態を維持する。
【0032】そこで、ルーフリッドを少し開放すべく移
動体10と共に図2(a)の状態から少し後方に移動す
ると、スライドピン27が後方に移動すると同時に、ス
ライドピン28に押されてミドルレール25が後方に移
動してスライドピン29も後方に移動する。これらスラ
イドピン27,29の後方への移動に伴い、図2(b)
に示す如く、アッパーレール23が前後の傾斜スライド
溝23a′,23bを介し押し上げられて前後のガイド
24に沿って所定範囲上昇する。この時点で、ミドルレ
ール25は下側突部25bが固定ガイドレール8の係止
穴8aに落ち込んでそれ以上後方への移動が阻止され
る。
【0033】こうしてアッパーレール23が上昇してロ
アレール22との相互間隔が広くなることにより、前記
同様に各遮光フィン1が図1(b)に示すように各々略
くの字状の立ち上げ姿勢に保持され、サンシェードの半
開状態が得られるようになる。この状態で車室内の換気
と遮光が図れるようになる。
【0034】このサンシェード半開状態からルーフリッ
ドと共に移動体10を更に後方に移動すると、図2
(c)に示す如く、スライドピン26,27により最前
列の遮光フィン1の上下のスライドピン4,5が押され
て、各遮光フィン1が略くの字状の立ち上げ姿勢のまま
順に後方に押し動かされ、サンシェードの全開状態を得
ることができ、その逆にルーフリッドを閉成すべく移動
体10を前方に移動すると、これに追従して各遮光フィ
ン1がスライドピン28に紐状物6を介し順に前方に引
き出されて、再び図2(b)に示すサンシェード半開状
態となり、更に前進することで図2(a)の全閉状態に
復帰すると言った具合に、前記第1の実施例と略同様の
作用効果が得られるようになる。
【0035】また次に、本考案の車両のサンシェード構
造の第3の実施例を図3(a)(b)(c)(d)及び
図4(a)(b)により説明する。なお、ここでも図中
前記図1の第1の実施例のものと重複するものには同一
符号を付して説明の簡略化を図る。
【0036】この実施例では、図示しないルーフリッド
の左右固定ガイドレール上面に前後方向に短い範囲内で
スライド可能に左右のロアレール32を設けていると共
に、これらの真上に左右のアッパーレール23を図示し
ない垂直な前後のガイドにより上下動可能に案内支持し
て設けている。これらロアレール32とアッパーレール
33には真っ直ぐなガイド溝32a,33aが形成さ
れ、これらガイド溝32a,33aに前述同様に紐状物
6で一定ピッチに連係された複数枚の断面L字形の遮光
フィン1の左右両端の上下スライドピン4,5がそれぞ
れ前後方向に摺動可能に案内支持されている。
【0037】また、前記ロアレール32の前後端部には
上側に突出する山形状(略半円形状)のカム部32b,
32cが形成され、これと対向するように前記アッパー
レール33の前後端に下側に突出する状態に逆山形状の
カム部33b,33cが形成されている。
【0038】ここで、前記アッパーレール3を上下動さ
せる手段として、前記ロアレール32を手動操作等で前
後にスライド保持する機構(図示せず)或いは前述同様
ルーフリッドに連動する移動体が設けられている。また
遮光フィン1を前後方向にスライドさせる手段として、
該最前列の遮光フィン1の横片部1a前端から下側に延
出して操作ハンドル34が設けられている。
【0039】しかして、この第3の実施例の構成の車両
のサンシェード構造のもでは、前記第1の実施例同様、
図示しないルーフリッドの全閉状態への移動に連動する
か或いは手動操作で、図3(a)に示す如く、ロアレー
ル32が前方移動限に保持され、アッパーレール33が
自重により下降し、ロアレール32とアッパーレール3
3との相互間隔が狭くなっている。これで各遮光フィン
1は各々の横片部1aが水平となって前後密接状態に保
持され、サンシェードの全閉状態を維持する。
【0040】そこで、ルーフリッドを少し開放して移動
体或いは手動で図3(a)の状態かロアレール32を後
方に移動すると、図3(b)に示す如くそのロアレール
32の前後端のカム部32b,32cがアッパーレール
33の前後端のカム部33b,33cを押上ながらその
真下に移動する。これでアッパーレール33が上昇して
ロアレール22との相互間隔が広くなり、前記同様に各
遮光フィン1が各々略くの字状の立ち上げ姿勢に保持さ
れ、サンシェードの半開状態が得られるようになる。こ
の状態で車室内の換気と遮光が図れるようになる。
【0041】このサンシェード半開状態から最前列の遮
光フィン1の操作ハンドル34を手で後方に押し操作す
れば、図3(c)に示す如く、各遮光フィン1が略くの
字状の立ち上げ姿勢のまま、最前列のものから順に後方
に押し動かされ、更に後方に押し操作すれば図3(d)
に示す如く全ての遮光フィン1が後方に寄せ集められ
て、サンシェードの全開状態を得ることができ、その逆
に操作ハンドル34を前方に押し動かせば、各遮光フィ
ン1が順に前方に引き出されて、再び図3(b)に示す
サンシェード半開状態となる。ここでロアレール32を
前進移動させれば、前後端のカム部32b,32cがア
ッパーレール33の前後端のカム部33b,33cから
前側にずれるので、そのアッパーレール33が自重によ
り下降して図3(a)の全閉状態に復帰すると言った具
合に、前記第1の実施例と略同様の作用効果が得られる
ようになる。
【0042】
【考案の効果】本考案の車両のサンシェード構造は、前
述の如く構成したから、サンシェードをスライド開放し
たり、サンシェードを取り外さなくても、サンシェード
を半開状態にして車室内の換気を行うことができ、しか
もその状態で遮光ができ車室内に陽射しが入るのを防止
でき、更にはサンシェードの全閉及び全開も可能で、そ
の全閉時のサンシェードの収納スペースが少なくて済む
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の車両のサンシェード構造の第1の実施
例を示し、(a)は全閉状態図、(b)は半開状態図、
(c)は全開状態図。
【図2】本考案の車両のサンシェード構造の第2の実施
例を示し、(a)は全閉状態図、(b)は半開状態図、
(c)は全開途中の状態図。
【図3】本考案の車両のサンシェード構造の第3の実施
例を示し、(a)は全閉状態図、(b)は半開状態図、
(c)は全開途中の状態図、(d)は全開状態図。
【図4】同上第3の実施例の遮光フィンを示し、(a)
は全体の斜視図、(b)は部分拡大図。
【図5】従来の車両のサンシェード構造を示し、(a)
はサンシェード固定タイプの断面図、(b)はサンシェ
ード脱着タイプの断面図、(c)はサンシェードスライ
ド開閉タイプの断面図、(d)はサンシェード分割スラ
イド開閉タイプの断面図。
【符号の説明】
1…遮光フィン、1a…横片部、1b…縦片部、2,2
2,32…ロアレール、3,23,33…アッパーレー
ル、4,5,…スライドピン、6…紐状物、10…移動
体(上下動及び前後動手段)。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端にそれぞれスライドピンを突設した
    横片部と縦片部を一体に有する断面L字形の複数枚の遮
    光フィンと、これら各遮光フィンを一定ピッチで連係す
    る可撓性の紐状物と、前記各遮光フィンの横片部両端の
    スライドピンを前後方向に摺動可能に支持するロアレー
    ルと、前記各遮光フィンの縦片部のスライドピンを前後
    方向に摺動可能に支持するアッパーレールと、前記ロア
    レールとアッパーレール相互の間隔を狭めることで前記
    各遮光フィンをこれら横片部が水平となる姿勢に保持し
    て全閉状態を得ると共に両レール相互間を広げることで
    前記各遮光フィンを略くの字状の立ち上げ姿勢に保持し
    て半開状態にするために、前記アッパーレールとロアレ
    ールの少なくともどちらか一方を上下動させる手段と、
    ロアレールとアッパーレール相互の間隔を広げた状態で
    前記遮光フィンを前後方向にスライドさせる手段とを具
    備したことを特徴とする車両のサンシェード構造。
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