JPH0499020A - イオン注入方法 - Google Patents
イオン注入方法Info
- Publication number
- JPH0499020A JPH0499020A JP2208726A JP20872690A JPH0499020A JP H0499020 A JPH0499020 A JP H0499020A JP 2208726 A JP2208726 A JP 2208726A JP 20872690 A JP20872690 A JP 20872690A JP H0499020 A JPH0499020 A JP H0499020A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ion
- ion beam
- density distribution
- semiconductor wafer
- ions
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 14
- 238000010884 ion-beam technique Methods 0.000 claims abstract description 70
- 150000002500 ions Chemical class 0.000 claims abstract description 64
- 238000005468 ion implantation Methods 0.000 claims abstract description 21
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 claims description 3
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 abstract description 36
- 238000009826 distribution Methods 0.000 abstract description 29
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 abstract description 18
- 230000015556 catabolic process Effects 0.000 abstract description 7
- 230000003472 neutralizing effect Effects 0.000 abstract description 4
- 235000012431 wafers Nutrition 0.000 description 35
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 3
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 3
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 2
- 230000007812 deficiency Effects 0.000 description 2
- 230000005684 electric field Effects 0.000 description 2
- 238000002513 implantation Methods 0.000 description 2
- 239000012535 impurity Substances 0.000 description 2
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 2
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 2
- 239000012212 insulator Substances 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 1
- 238000009825 accumulation Methods 0.000 description 1
- 230000000903 blocking effect Effects 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000000605 extraction Methods 0.000 description 1
- 238000000691 measurement method Methods 0.000 description 1
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 1
- 230000002123 temporal effect Effects 0.000 description 1
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
(産業上の利用分野)
本発明は、イオン注入方法に関する。
(従来の技術)
一般に、イオン注入技術は、被処理物に対して不純物イ
オンを導入する方法として近年広く用いられている。こ
のイオン注入技術は、注入量、注入深さ等を高精度で制
御できるので、特に半導体ウェハへの不純物導入に際し
ては必要不可欠な技術となりつつある。
オンを導入する方法として近年広く用いられている。こ
のイオン注入技術は、注入量、注入深さ等を高精度で制
御できるので、特に半導体ウェハへの不純物導入に際し
ては必要不可欠な技術となりつつある。
このようなイオン注入技術、例えば大電流イオン注入技
術では、正に帯電したイオンを、電場および磁場により
加速、収束し、直径例えば1〜2インチのビーム径を有
するフォーカスされたイオンビームとして半導体ウェハ
に照射する。
術では、正に帯電したイオンを、電場および磁場により
加速、収束し、直径例えば1〜2インチのビーム径を有
するフォーカスされたイオンビームとして半導体ウェハ
に照射する。
このため、半導体ウェハに加速された正イオンが衝突す
る過程で、半導体ウェハから電子が叩き出されたり、絶
縁体部分に正電荷の蓄積が起きるなど、半導体ウェハ表
面が正に帯電しやすくなっている。そのために、半導体
ウェハに形成された絶縁体部分(絶縁膜)が、蓄積され
た正電荷により静電破壊を起こす可能性がある。
る過程で、半導体ウェハから電子が叩き出されたり、絶
縁体部分に正電荷の蓄積が起きるなど、半導体ウェハ表
面が正に帯電しやすくなっている。そのために、半導体
ウェハに形成された絶縁体部分(絶縁膜)が、蓄積され
た正電荷により静電破壊を起こす可能性がある。
このため、従来から、電子をシャワー状にして半導体ウ
ェハに供給し、半導体ウェハの絶縁膜に蓄積された正電
荷をこの電子によって中和して絶縁膜の破壊を防止する
方法が行われている。
ェハに供給し、半導体ウェハの絶縁膜に蓄積された正電
荷をこの電子によって中和して絶縁膜の破壊を防止する
方法が行われている。
(発明が解決しようとする課題)
しかしながら、近年、半導体デバイスは高集積化されて
おり、その回路パターンは益々微細化されている。この
ため、絶縁膜においては、その膜厚が薄くなり、静電破
壊に対して弱いものが多くなっている。
おり、その回路パターンは益々微細化されている。この
ため、絶縁膜においては、その膜厚が薄くなり、静電破
壊に対して弱いものが多くなっている。
このため、上述したように、電子をシャワー状にして半
導体ウェハに供給しながら、フォーカスされたイオンビ
ームを半導体ウェハに照射する方法でも、例えば回路素
子パターンが形成された半導体ウェハ面内において部分
的に帯電量が不均一となり、部分的に電子の過不足な領
域が生じ、所定の耐電圧を上回る電荷が蓄積された場合
絶縁膜が破壊されてしまうという問題が発生している。
導体ウェハに供給しながら、フォーカスされたイオンビ
ームを半導体ウェハに照射する方法でも、例えば回路素
子パターンが形成された半導体ウェハ面内において部分
的に帯電量が不均一となり、部分的に電子の過不足な領
域が生じ、所定の耐電圧を上回る電荷が蓄積された場合
絶縁膜が破壊されてしまうという問題が発生している。
本発明は、かかる従来の事情に対処してなされたもので
、被処理物の電荷を中和しつつイオンを注入することが
でき、絶縁膜の静電破壊を確実に防止することのできる
イオン注入方法を提供しようとするものである。
、被処理物の電荷を中和しつつイオンを注入することが
でき、絶縁膜の静電破壊を確実に防止することのできる
イオン注入方法を提供しようとするものである。
[発明の構成]
(課題を解決するための手段)
すなわち、本発明は、被処理物にイオンビームを照射し
てイオンを注入するに際し、前記イオンビームをデフォ
ーカスした状態で、前記被処理物に注入することを特徴
とする。
てイオンを注入するに際し、前記イオンビームをデフォ
ーカスした状態で、前記被処理物に注入することを特徴
とする。
(作 用)
本発明のイオン注入方法では、イオンビームをデフォー
カス(defocus ) した状態で、被処理物に照
射する。このため、後述する第5図に示すように、フォ
ーカスしたイオンビーム(被処理物表面で収束したイオ
ンビーム)を照射した場合に較べて、ビームスポット内
のイオン密度分布が均一化され、密度自体も薄くなった
、イオンが被処理物に照射される。
カス(defocus ) した状態で、被処理物に照
射する。このため、後述する第5図に示すように、フォ
ーカスしたイオンビーム(被処理物表面で収束したイオ
ンビーム)を照射した場合に較べて、ビームスポット内
のイオン密度分布が均一化され、密度自体も薄くなった
、イオンが被処理物に照射される。
すなわち、本発明者等が分析したところによると、フォ
ーカスしたイオンビームを照射した場合、ビームスポッ
トの中心部でイオン密度の高い鋭いピークができ、この
ビームスポットの中心部と、ビームスポット周辺部との
イオン密度の差が大きくなる。これが原因で中和できな
い領域がビームスポットの中心部に発生したと思われる
。これに対して本発明方法では、イオンビームをデフォ
ーカスした状態で被処理物に照射するため、ビームスポ
ット内の中心部と、ビームスポット内の周辺部とのイオ
ン密度の差が小さくなり、中心部の密度自体も薄くなる
。
ーカスしたイオンビームを照射した場合、ビームスポッ
トの中心部でイオン密度の高い鋭いピークができ、この
ビームスポットの中心部と、ビームスポット周辺部との
イオン密度の差が大きくなる。これが原因で中和できな
い領域がビームスポットの中心部に発生したと思われる
。これに対して本発明方法では、イオンビームをデフォ
ーカスした状態で被処理物に照射するため、ビームスポ
ット内の中心部と、ビームスポット内の周辺部とのイオ
ン密度の差が小さくなり、中心部の密度自体も薄くなる
。
このため、中心部周辺部のイオン密度の均一なイオンビ
ームスポットを照射するので被処理物面内における帯電
を均一化することができ、帯電の不均一により部分的に
電子の過不足が生じ、絶縁膜が破壊されてしまうことを
防止することができる。
ームスポットを照射するので被処理物面内における帯電
を均一化することができ、帯電の不均一により部分的に
電子の過不足が生じ、絶縁膜が破壊されてしまうことを
防止することができる。
したがって、確実に被処理物の電荷を中和しつつイオン
を注入することができ、絶縁膜の静電破壊を確実に防止
することができる。
を注入することができ、絶縁膜の静電破壊を確実に防止
することができる。
(実施例)
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図に示すように、正イオンからなるイオンビーム1
を導くためのイオンビーム導入管の端部には、2分割さ
れる如く設けられたファラディ箱、すなわち、フロント
ファラディ2とリアファラデイ3が設けられている。ま
た、フロントファラデイ2とリアファラディ3との間に
は、ビーム遮断機構として、板状に形成されたビームゲ
ート4が設けられている。
を導くためのイオンビーム導入管の端部には、2分割さ
れる如く設けられたファラディ箱、すなわち、フロント
ファラディ2とリアファラデイ3が設けられている。ま
た、フロントファラデイ2とリアファラディ3との間に
は、ビーム遮断機構として、板状に形成されたビームゲ
ート4が設けられている。
上記リアファラディ3の後方(図中右側)には、円板状
に形成されたディスク5が設けられている。
に形成されたディスク5が設けられている。
このディスク5内側面には、複数(例えば十数枚)の半
導体ウェハ6が保持されており、ディスク5を図示矢印
の如く回転させながら、各半導体ウェハ6に、イオンビ
ーム1を照射する如く構成されている。
導体ウェハ6が保持されており、ディスク5を図示矢印
の如く回転させながら、各半導体ウェハ6に、イオンビ
ーム1を照射する如く構成されている。
なお、イオンビーム1飛米側には、第2図に示すように
、イオンソース部100.引き出し部101、加速部1
02、アナライザ一部103、スキャン部104、アン
グルコレクタ一部105などの周知の機器類が設けられ
ており、これらの機器によって所望のイオンビーム1が
形成される。
、イオンソース部100.引き出し部101、加速部1
02、アナライザ一部103、スキャン部104、アン
グルコレクタ一部105などの周知の機器類が設けられ
ており、これらの機器によって所望のイオンビーム1が
形成される。
また、上記リアファラディ3の所定部位例えば上部には
、電子供給機構7が設けられている。この電子供給機構
7は、棒状に形成された電子源としてのフィラメント8
と、このフィラメント8から放出された電子eをリアフ
ァラディ3の方向へ反射する反射板9、およびメツシュ
状に形成された電極10.11から構成されている。
、電子供給機構7が設けられている。この電子供給機構
7は、棒状に形成された電子源としてのフィラメント8
と、このフィラメント8から放出された電子eをリアフ
ァラディ3の方向へ反射する反射板9、およびメツシュ
状に形成された電極10.11から構成されている。
上記電極10は、フィラメント8からイオンビーム導入
管2内へ電子eを引き出すためのもので、第3図に示す
如く、導電性部材から矩形状に形成された枠体10aと
、この枠体10aに固定された導電性部材からなるメツ
シュ10bとから構成されており、メツシュ10bの部
位が、電子通過用開口部を形成する如く構成されている
。
管2内へ電子eを引き出すためのもので、第3図に示す
如く、導電性部材から矩形状に形成された枠体10aと
、この枠体10aに固定された導電性部材からなるメツ
シュ10bとから構成されており、メツシュ10bの部
位が、電子通過用開口部を形成する如く構成されている
。
また、上記電極11は、電極10と同様にメツシュ状に
構成されており、電極10より低い電位に設定され、主
として電極10によってイオンビーム導入管2内に形成
される電界を制限するために設けられている。但し、こ
の電極11は、省略することも可能である。
構成されており、電極10より低い電位に設定され、主
として電極10によってイオンビーム導入管2内に形成
される電界を制限するために設けられている。但し、こ
の電極11は、省略することも可能である。
さらに、前述したビームゲート4には、第4図に示すよ
うに、イオン注入操作開始前等において、ビームゲート
4を閉じた状態でイオンビーム1のイオン密度分布を測
定するためのイオン密度分布測定機構20が設けられて
いる。
うに、イオン注入操作開始前等において、ビームゲート
4を閉じた状態でイオンビーム1のイオン密度分布を測
定するためのイオン密度分布測定機構20が設けられて
いる。
このイオン密度分布測定機構20は、イオンビーム1の
ビームスポットの一部のみを通過させるイオンビーム通
過孔21と、このイオンビーム通過孔21の後方に配置
され、イオンビーム通過孔21を通過したイオンビーム
1aのイオン量を電流として測定するためのカップ22
および電流計23等から構成されている。
ビームスポットの一部のみを通過させるイオンビーム通
過孔21と、このイオンビーム通過孔21の後方に配置
され、イオンビーム通過孔21を通過したイオンビーム
1aのイオン量を電流として測定するためのカップ22
および電流計23等から構成されている。
上記イオンビーム通過孔21は、例えば数センチ程度の
ビーム径を有するイオンビーム1のビームスポットに対
して、例えば数ミリ程度の十分小さな径、を有する円孔
からなる。また、カップ22は、例えば金属等の導電性
部材24.25と、セラミックス等の絶縁性部材26.
27を組合せて円筒容器状に形成されており、円形の開
口28をイオンビーム通過孔21に向けるように配設さ
れている。
ビーム径を有するイオンビーム1のビームスポットに対
して、例えば数ミリ程度の十分小さな径、を有する円孔
からなる。また、カップ22は、例えば金属等の導電性
部材24.25と、セラミックス等の絶縁性部材26.
27を組合せて円筒容器状に形成されており、円形の開
口28をイオンビーム通過孔21に向けるように配設さ
れている。
そして、カップ22の開口28部に設けられた導電性部
材24に、バイアス電圧29を印加することにより、イ
オンビーム通過孔21を通ってカップ22内に入ったイ
オンおよび2次電子をカップ22内に閉込めて、このイ
オンの量を正確に測定することができるよう構成されて
いる。
材24に、バイアス電圧29を印加することにより、イ
オンビーム通過孔21を通ってカップ22内に入ったイ
オンおよび2次電子をカップ22内に閉込めて、このイ
オンの量を正確に測定することができるよう構成されて
いる。
したがって、このイオンビーム通過孔21上を、イオン
ビーム1のビームスポットの中心が通るように横切ると
、電流計23において、電流値の時間的な変化として、
第5図に示すように、ビームスポット位置とイオン密度
との関係、すなわち、イオン密度分布が得られる。なお
、ビームゲート4には、上記構成のイオン密度分布測定
機構20が複数設けられている。
ビーム1のビームスポットの中心が通るように横切ると
、電流計23において、電流値の時間的な変化として、
第5図に示すように、ビームスポット位置とイオン密度
との関係、すなわち、イオン密度分布が得られる。なお
、ビームゲート4には、上記構成のイオン密度分布測定
機構20が複数設けられている。
また、第6図および第7図に示すように、ディスク5に
は、イオン注入操作中にイオンビーム1のイオン密度分
布を測定するためのイオン密度分布測定機構30が設け
られている。
は、イオン注入操作中にイオンビーム1のイオン密度分
布を測定するためのイオン密度分布測定機構30が設け
られている。
このイオン密度分布測定機構30は、ディスク5の半導
体ウェハ6近傍であって、イオンビーム1がオーバース
キャン(半導体ウェハ6径より広い範囲をスキャンする
こと)により照射される位置に設けられており、前述し
たビームゲート4のイオン密度分布測定機構20とほぼ
同様な構成とされている。
体ウェハ6近傍であって、イオンビーム1がオーバース
キャン(半導体ウェハ6径より広い範囲をスキャンする
こと)により照射される位置に設けられており、前述し
たビームゲート4のイオン密度分布測定機構20とほぼ
同様な構成とされている。
すなわち、密度分布測定機構30は、ディスク5の半導
体ウェハ6を挾むように設けられた2つのイオンビーム
通過孔31と、これらのイオンビーム通過孔31の後方
に設けられ、イオンビーム通過孔31を通過したイオン
ビーム1aのイオン量を電流として測定するためのカッ
プ32および電流計33等から構成されている。
体ウェハ6を挾むように設けられた2つのイオンビーム
通過孔31と、これらのイオンビーム通過孔31の後方
に設けられ、イオンビーム通過孔31を通過したイオン
ビーム1aのイオン量を電流として測定するためのカッ
プ32および電流計33等から構成されている。
上記カップ32は、例えば金属等の導電性部材34.3
5と、セラミックス等の絶縁性部材36.37を組合せ
て形成されているが、ディスク5の回転に伴ってイオン
ビーム通過孔31が描く軌跡に沿って形成された所定長
さ(ビームスポット径以上の長さ)を有する細長い形状
の開口38を有し、この開口38をイオンビーム通過孔
31に向けるように配設されている。
5と、セラミックス等の絶縁性部材36.37を組合せ
て形成されているが、ディスク5の回転に伴ってイオン
ビーム通過孔31が描く軌跡に沿って形成された所定長
さ(ビームスポット径以上の長さ)を有する細長い形状
の開口38を有し、この開口38をイオンビーム通過孔
31に向けるように配設されている。
そして、バイアス電圧39を印加することにより、カッ
プ32内に入ったイオンを閉込めて、このイオンの量を
正確に測定することができるよう構成されている。
プ32内に入ったイオンを閉込めて、このイオンの量を
正確に測定することができるよう構成されている。
この場合、イオンビーム1の走査速度(例えばjc■/
秒)に対してディスク5の回転に伴うイオンビーム通過
孔31の移動速度が十分速いため、イオンビーム1がカ
ップ32の部位を照射した状態で、イオンビーム通過孔
31がイオンビーム1とカップ32の間を高速で通過す
ることになる。
秒)に対してディスク5の回転に伴うイオンビーム通過
孔31の移動速度が十分速いため、イオンビーム1がカ
ップ32の部位を照射した状態で、イオンビーム通過孔
31がイオンビーム1とカップ32の間を高速で通過す
ることになる。
すなわち、イオンビーム1を照射した状態(はぼ停止し
た状態)で、イオンビーム通過孔31をスキャンニング
することになり、カップ32内に、ビームスポット内の
各部のイオンが順次入り、前述した第5図のグラフに示
すようにビームスポット位置とイオン密度との関係、す
なわち、イオン密度分布が得られる。
た状態)で、イオンビーム通過孔31をスキャンニング
することになり、カップ32内に、ビームスポット内の
各部のイオンが順次入り、前述した第5図のグラフに示
すようにビームスポット位置とイオン密度との関係、す
なわち、イオン密度分布が得られる。
このイオン密度分布は、イオン注入操作中に電流計33
において、電流値の時間的な変化として測定される。こ
の測定結果は、入力部40を介して比較部41に入力さ
れ、後述するように、記憶部42内に予め設定されたイ
オン密度(電流値)のピーク高さと比較される。そして
、測定されたイオン密度のピーク高さが、設定されたピ
ーク高さを越えた場合は、イオン注入装置を制御する主
制御部43に停止信号を送り、イオン注入操作を中断す
るよう構成されている。
において、電流値の時間的な変化として測定される。こ
の測定結果は、入力部40を介して比較部41に入力さ
れ、後述するように、記憶部42内に予め設定されたイ
オン密度(電流値)のピーク高さと比較される。そして
、測定されたイオン密度のピーク高さが、設定されたピ
ーク高さを越えた場合は、イオン注入装置を制御する主
制御部43に停止信号を送り、イオン注入操作を中断す
るよう構成されている。
上記構成のイオン注入装置を用いて、この実施例では、
半導体ウェハ6に対するイオン注入操作を開始する前に
、ビームゲート4を閉塞し、イオンビーム1を遮断した
状態で、イオン密度分布測定機構20により、イオンビ
ーム1のイオン密度分布を測定する。そして、イオンビ
ーム1を所定のデフォーカス状態に設定し、この後、イ
オン注入を開始する。
半導体ウェハ6に対するイオン注入操作を開始する前に
、ビームゲート4を閉塞し、イオンビーム1を遮断した
状態で、イオン密度分布測定機構20により、イオンビ
ーム1のイオン密度分布を測定する。そして、イオンビ
ーム1を所定のデフォーカス状態に設定し、この後、イ
オン注入を開始する。
すなわち、前述した第5図に点線で示すように、イオン
ビーム1がフォーカスされた状態では、ビームスポット
中心部のイオン密度が高く、イオン密度分布は、鋭いピ
ーク状になる。このようなイオンビーム1のフォーカス
位置を少ししずつずらして、デフォーカス状態にしてい
くと、−点鎖線で示すように、ピーク高さが次第に低く
なり、裾が拡がったブロードなビームとなる。但し全イ
オン量はほぼ同じである。
ビーム1がフォーカスされた状態では、ビームスポット
中心部のイオン密度が高く、イオン密度分布は、鋭いピ
ーク状になる。このようなイオンビーム1のフォーカス
位置を少ししずつずらして、デフォーカス状態にしてい
くと、−点鎖線で示すように、ピーク高さが次第に低く
なり、裾が拡がったブロードなビームとなる。但し全イ
オン量はほぼ同じである。
本実施例では、第5図に示すイオンビーム1がフォーカ
スされた状態のピーク高さHFに対して、ピーク高さH
Dが80%以下、好ましくは、30〜50%となるよう
に、イオンビーム1をデフォーカス状態に設定する。こ
のように、半導体ウェハ6に照射されるイオンビーム1
をデフォーカス状態に設定すると、イオンビームスポッ
ト内のイオン密度分布が均一化され、したがって、イオ
ンビーム1の照射部位における半導体ウェハ6の正の帯
電もほぼ均一に起きる。
スされた状態のピーク高さHFに対して、ピーク高さH
Dが80%以下、好ましくは、30〜50%となるよう
に、イオンビーム1をデフォーカス状態に設定する。こ
のように、半導体ウェハ6に照射されるイオンビーム1
をデフォーカス状態に設定すると、イオンビームスポッ
ト内のイオン密度分布が均一化され、したがって、イオ
ンビーム1の照射部位における半導体ウェハ6の正の帯
電もほぼ均一に起きる。
なお、このようなデフォーカス状態は、イオン源の設定
(例えばイオン引き出し電圧の設定)、質量分析マグネ
ットの磁場、フォーカス電極の電圧設定等を調節するこ
とにより、実現することができる。
(例えばイオン引き出し電圧の設定)、質量分析マグネ
ットの磁場、フォーカス電極の電圧設定等を調節するこ
とにより、実現することができる。
そして、半導体ウェハ6を所定電位例えば0■に設定し
、イオンビーム1を照射するとともに、電子供給機構7
のフィラメント8に所定電圧例えば−5■1反射板9に
所定電圧例えば−30V、電子引き出し電極10に所定
電圧例えば+500V 、電界制限用電極11に所定電
圧例えば+50Vをそれぞれ印加し、フィラメント8か
ら半導体ウェハ6に電子eを供給する。
、イオンビーム1を照射するとともに、電子供給機構7
のフィラメント8に所定電圧例えば−5■1反射板9に
所定電圧例えば−30V、電子引き出し電極10に所定
電圧例えば+500V 、電界制限用電極11に所定電
圧例えば+50Vをそれぞれ印加し、フィラメント8か
ら半導体ウェハ6に電子eを供給する。
この時、フィラメント8から放出され、半導体ウェハ6
に供給される電子eは半導体ウェハ6とフィラメント8
との電位差に相当するエネルギーを有する。すなわち、
上記印加電圧の例では、半導体ウェハ6 (OV)と、
フィラメント8 (−5V )との電位差が5vである
ので、電子eは5eVの低エネルギーを有する。
に供給される電子eは半導体ウェハ6とフィラメント8
との電位差に相当するエネルギーを有する。すなわち、
上記印加電圧の例では、半導体ウェハ6 (OV)と、
フィラメント8 (−5V )との電位差が5vである
ので、電子eは5eVの低エネルギーを有する。
また、周知のラングミュアの公式に示されるように、フ
ィラメント8から引き出される電子の量は、フィラメン
ト8と電極10の間の電圧の372乗に比例し、フィラ
メント8と電極10との間の間隔の2乗に反比例する。
ィラメント8から引き出される電子の量は、フィラメン
ト8と電極10の間の電圧の372乗に比例し、フィラ
メント8と電極10との間の間隔の2乗に反比例する。
このため、上述した如く半導体ウェハ6とフィラメント
8との電位差を小さく設定(あるいは同電位に設定)し
た状態であっても、電極10に印加する電圧をある程度
大きく設定(例えば+500V )することにより、フ
ィラメント8から多量の電子を引き出すことができる。
8との電位差を小さく設定(あるいは同電位に設定)し
た状態であっても、電極10に印加する電圧をある程度
大きく設定(例えば+500V )することにより、フ
ィラメント8から多量の電子を引き出すことができる。
したがって、イオンビーム1の照射によって半導体ウェ
ハ6に生じる一正電荷を充分に中和することのできる量
の電子eを供給することができ、かつ、半導体ウェハ6
に一次電子のような高いエネルギーを有する電子が過剰
に供給されることがないので、半導体ウェハ6の表面に
形成された絶縁膜が正または負の電荷の蓄積により静電
破壊されることを防止することができる。
ハ6に生じる一正電荷を充分に中和することのできる量
の電子eを供給することができ、かつ、半導体ウェハ6
に一次電子のような高いエネルギーを有する電子が過剰
に供給されることがないので、半導体ウェハ6の表面に
形成された絶縁膜が正または負の電荷の蓄積により静電
破壊されることを防止することができる。
すなわち、この実施例によれば、半導体ウェハ6に照射
されるイオンビーム1は、デフォーカス状態に設定され
ており、イオン密度分布が均一化されているので、イオ
ンビーム1の照射部位における半導体ウェハ6の正の帯
電もほぼ均一に起きる。なお、半導体ウェハ6の帯電の
分布もほぼイオン密度分布と同様となるため、フォーカ
スされたイオンビーム1を照射すると、ビームスポット
の中心部の帯電量がピーク状に増大する。
されるイオンビーム1は、デフォーカス状態に設定され
ており、イオン密度分布が均一化されているので、イオ
ンビーム1の照射部位における半導体ウェハ6の正の帯
電もほぼ均一に起きる。なお、半導体ウェハ6の帯電の
分布もほぼイオン密度分布と同様となるため、フォーカ
スされたイオンビーム1を照射すると、ビームスポット
の中心部の帯電量がピーク状に増大する。
したがって、半導体ウェハ6面内において、帯電の不均
一により部分的に電子の過不足が生じることを防止して
、絶縁膜の静電破壊を確実に防止することができる。
一により部分的に電子の過不足が生じることを防止して
、絶縁膜の静電破壊を確実に防止することができる。
なお、イオンビーム1をデフォーカスしても、半導体ウ
ェハ6に照射される全イオン量は、フォーカスした状態
とほぼ同じであるので、単位時間当りのイオン注入量は
、フォーカスした状態とほぼ等しく、したがって、注入
時間が長くなることもない。
ェハ6に照射される全イオン量は、フォーカスした状態
とほぼ同じであるので、単位時間当りのイオン注入量は
、フォーカスした状態とほぼ等しく、したがって、注入
時間が長くなることもない。
さらに、イオン注入操作中に何らかの原因で、デフォー
カス状態が変動した場合は、この変動をイオン密度分布
測定機構30でモニタし、測定されたイオン密度のピー
ク高さが、設定されたピーク高さを越えた場合は、イオ
ン注入操作を自動的に中断するよう構成されているので
、万一デフォーカス状態が変動した場合でも、絶縁膜の
静電破壊を確実に防止することができる。
カス状態が変動した場合は、この変動をイオン密度分布
測定機構30でモニタし、測定されたイオン密度のピー
ク高さが、設定されたピーク高さを越えた場合は、イオ
ン注入操作を自動的に中断するよう構成されているので
、万一デフォーカス状態が変動した場合でも、絶縁膜の
静電破壊を確実に防止することができる。
[発明の効果]
以上説明したように、本発明のイオン注入方法によれば
、確実に被処理物の電荷を中和しつつイオンを注入する
ことができ、絶縁膜の静電破壊を確実に防止することが
できる。
、確実に被処理物の電荷を中和しつつイオンを注入する
ことができ、絶縁膜の静電破壊を確実に防止することが
できる。
第1図は本発明方法の一実施例に使用するイオン注入装
置の要部構成を示す図、第2図はイオン注入装置の全体
構成を示す図、第3図は第1図のイオン注入装置の電極
の構成を示す図、第4図はビームゲートのイオン密度分
布測定機構の構成を示す図、第5図はフォーカス状態と
デフォーカス状態におけるイオン密度分布を示すグラフ
、第6図および第7図はディスクのイオン密度分布測定
機構の構成を示す図である。 1・・・・・・イオンビーム、2・・・・・・フロント
ファラディ、3・・・・・・リアファラディ、4・・・
・・・ビームゲート、5・・・・・・ディスク、6・・
・・・・半導体ウェハ、7・・・・・・電子供給機構、
8・・・・・・フィラメント、9・・・・・・反射板、
10.11・・・・・・電極。 第1図
置の要部構成を示す図、第2図はイオン注入装置の全体
構成を示す図、第3図は第1図のイオン注入装置の電極
の構成を示す図、第4図はビームゲートのイオン密度分
布測定機構の構成を示す図、第5図はフォーカス状態と
デフォーカス状態におけるイオン密度分布を示すグラフ
、第6図および第7図はディスクのイオン密度分布測定
機構の構成を示す図である。 1・・・・・・イオンビーム、2・・・・・・フロント
ファラディ、3・・・・・・リアファラディ、4・・・
・・・ビームゲート、5・・・・・・ディスク、6・・
・・・・半導体ウェハ、7・・・・・・電子供給機構、
8・・・・・・フィラメント、9・・・・・・反射板、
10.11・・・・・・電極。 第1図
Claims (1)
- (1)被処理物にイオンビームを照射してイオンを注入
するに際し、 前記イオンビームをデフォーカスした状態で、前記被処
理物に注入することを特徴とするイオン注入方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2208726A JPH0499020A (ja) | 1990-08-07 | 1990-08-07 | イオン注入方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2208726A JPH0499020A (ja) | 1990-08-07 | 1990-08-07 | イオン注入方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0499020A true JPH0499020A (ja) | 1992-03-31 |
Family
ID=16561067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2208726A Pending JPH0499020A (ja) | 1990-08-07 | 1990-08-07 | イオン注入方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0499020A (ja) |
-
1990
- 1990-08-07 JP JP2208726A patent/JPH0499020A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3921594B2 (ja) | インプロセス電荷モニター及び制御システム、イオン注入装置およびそのための電荷中和方法 | |
US4786814A (en) | Method of reducing electrostatic charge on ion-implanted devices | |
JP2000195462A (ja) | イオン注入装置及びイオンを注入する方法 | |
JP2716518B2 (ja) | イオン注入装置及びイオン注入方法 | |
JP5129734B2 (ja) | 固定ビーム型イオン注入装置およびその方法 | |
US20050189500A1 (en) | Modulating ion beam current | |
JPH05106037A (ja) | イオン注入装置及びその制御方法 | |
JPH0499020A (ja) | イオン注入方法 | |
JP4124437B2 (ja) | イオン注入装置およびイオン注入方法 | |
JP3460242B2 (ja) | 負イオン注入装置 | |
JPH0492351A (ja) | イオン注入装置 | |
US11120970B2 (en) | Ion implantation system | |
US9899189B2 (en) | Ion implanter | |
JPH0654649B2 (ja) | イオン注入装置 | |
JPH0744027B2 (ja) | イオン処理装置 | |
JP3420338B2 (ja) | イオン注入装置 | |
JPH05144407A (ja) | イオン注入装置 | |
JP3001163B2 (ja) | イオン処理装置 | |
JPH0636736A (ja) | イオン注入装置 | |
JPH05166487A (ja) | イオンビーム中性化装置 | |
JPH07169434A (ja) | イオン注入装置 | |
JPH03274644A (ja) | イオン処理装置 | |
JPH03261059A (ja) | イオン注入装置 | |
JPH01117320A (ja) | イオン注入方法 | |
JPH0568066U (ja) | イオン注入装置 |