JPH0497004A

JPH0497004A - 反射鏡用蓄熱材

Info

Publication number: JPH0497004A
Application number: JP2294898A
Authority: JP
Inventors: Juntaro Suzuki; 鈴木　潤太郎; Masahiro Kiyomura; 清村　正博
Original assignee: Nok Corp
Current assignee: Nok Corp
Priority date: 1990-10-31
Filing date: 1990-10-31
Publication date: 1992-03-30

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野〕本発明は反射鏡用蓄熱材に関し、特に、車両の走行の安
全性を図るために道路等に設置される道路反射鏡に使用
するのに好適な反射鏡用蓄熱材に関するものである。

（従来技術および解決しようとする課題〕従来から道路
等の曲がり角には、車両の走行の安全を図るために反射
鏡が設置されている。

ところが、この反射鏡は、外気温の変化によって鏡面が
結露し鏡面の曇りによって反射鏡としての機能が低下す
る。

このため、反射鏡の鏡体内部にヒータを埋設したり、地
下水を導いて鏡体を加熱したりするものが提案されてい
る。

しかし、これらの構成では工事費が高くなったり、設置
場所が限られたりするという不具合がある。

そこで、上記の不具合を解消するために、鏡体の鏡面部
の裏面側に蓄熱材を貼着して鏡体を加熱するようにした
ものが提案されている。

本発明の目的は、外気温の変化によって鏡面が結露する
のを防止するために、反射鏡の内部に配置する反射鏡用
蓄熱材を提供することにある。

［課題を解決するための手段〕前記目的を達成するために本発明は、鏡体の鏡面部の裏
面側に支持板を、位置するとともに、互いの縁を連結し
て鏡体の鏡面部の裏面側と支持板との間に空間部を形成
し、この空間部に挿入される反射鏡用蓄熱材であって、
この蓄熱材は、融点が０−１０“Ｃであるとともに、液
相時に鏡体の鏡面部の裏面側と密着し、固相時には鏡体
の鏡面部の裏面側との間に空隙を形成することを特徴と
する反射鏡用蓄熱材を構成したものである。

第１の発明を含む第２の発明として、蓄熱材を、ポリエ
チレングリコール＃４００で構成したものである。

〔作用〕

本発明は上記の手段を採用したことにより、外気温の変
化によって蓄熱材が固体から液体に相変化するときには
潜熱を９熱するが、この時に蓄熱材が縮小し、鏡面部の
裏面側との間に空隙を形成するので、外気温が融点より
も低い温度から融点よりも高い温度へ上昇しても鏡面温
度を外気温と同しに維持することができ、鏡面が結露す
るのを防止することが可能となる。

〔実施例〕

以下、図面に示す本発明の実施例について説明する。

第１図には本発明による反射鏡用蓄熱材を使用した反射
鏡が示されている。

すなわち、道路に立設される支柱１０の上部にはポール
１１が支柱１０と直交する状態で固定されている。

このボール１１の先端側には支柱１０と平行に設置され
た裏板１２がポル）１３によって固定されている。

前記裏板１２は円板状に形成されており、外周側には円
環状の段部１４が形成されている。

そして、裏板１２の前面側には押え板１５と鏡体１６が
配置されている。

前記押え板１５は円板状に形成され、中央部の断面が円
弧状となるように形成されている。

そして、前記押え板１５の外周側端部が裏板１２の前面
側に固着されている。

前記鏡体１６は裏板１２と同し大きさで円板状に形成さ
れており、鏡面部１７の断面が円弧状となるように形成
されている。

そして、押え板１５と鏡体１６との間に空間部１８が形
成されており、この空間部１８内に本考案による反射鏡
用蓄熱材１９が挿入配置され、鏡体１６の外周側の段部
２０が裏板１２の段部１４と固着されている。

すなわち、裏板１２、および押え板１５によって支持板
が構成され、この支持板と鏡体１６によって箱体が構成
されている。

そして、本発明による反射鏡用蓄熱材１９としては、０
〜Ｉ　Ｏ’Ｃの融点を持つ１２材、たとえば有機系材料
であれば融壱、が４〜６°Ｃ，潜熱３６ｃａｌ／ｇ　、
粘度６．０〜８．０のポリエチレングツコール（ＰＥＧ
）が用いられる。

前記反射鏡用蓄熱材１９は、液相時には、その密度減少
により体積が膨張するために鏡体１６の鏡面部１７の裏
面側と密着し、固相時には、密度増加により体積が縮小
するために、第２図に示されるように、鏡体１６の鏡面
部１７の裏面側との間に空隙２１が形成されるようにな
っている。

さらに、この固相時には反射鏡用蓄熱材１９の周縁部は
鏡面部１７の外周側と密着し、これによって吸熱時の放
熱効果を高めるようになっている。

以上の構成において、外気温が反射鏡用蓄熱材Ｉ９を液
相状態とする温度のときには、反射鏡用蓄熱材１９が体
積膨張してｔｌ１面部１７の裏面側と密着し、これによ
って、良効な放熱状態を保つことができる。

このために外気温が融点よりも高い温度から融点よりも
低い温度へ低下しても、反射鏡用蓄熱材１９から潜熱が
放熱されるので鏡面部１７の表面に結露が生じるのを防
止することができる。

さらに、外気温が融点よりも低い温度から融点よりも高
い温度へ上昇した場合には、反射鏡用蓄熱材１９が縮小
して、反射鏡用蓄熱材１９と鏡面部１７の裏面側との間
に空隙２１が生し、鏡面部１７の表面が外気温とほぼ同
じ温度となり、これによって鏡面に結露が生して曇るの
を防止することが可能となる。

ここで、前記蓄熱材１９として、ポリエチレングリコー
ル＃４００で、融点４〜６℃、潜熱３６　ｃａｌ／ｇを
使用した時の、外気温と、鏡面表面の温度との時間に対
する変化を測定すると、第３図に示すような測定結果を
得ることができた。

第３図に示すように外気温が低下することにより、鏡面
／Ｊｉｌｔも低下するが、常に外気温よりも高く、鏡面
表面に結露が発生しないことがわかる。

外気温が上昇することで、蓄熱材は吸熱を開始し、固体
から液体へ相変化して潜熱を吸熱する。

その後も外気温まで上昇しており、蓄熱材として十分機
能していることがわかる。

なお、上記実施例においては蓄熱材として、ポリエチレ
ングリコール＃４００、融点４〜６℃、潜熱３６ｃａｌ
／ｇを使用したが、これに限定することなく、表−１に
示すように、ポリエチレングリコール（ＰＥＧ）＃３０
０とポリエチレングリコール（ＰＥＧ）＃４００とを組
合わせることで蓄熱材を得たり、あるいは、表−２に示
すように、ポリエチレングリコール（ＰＥＧ）＃６００
、ポリエチレングリコール（ＰＥＧ）＃１０００、およ
び水を組合わせることよって蓄熱材を得ることができる
ものであり、いずれの組合せによっても得られた蓄熱材
は融点が０〜１０℃の範囲内である。

表−１表−２Ｃ以下、余白〕〔以下、余白〕Ｃ発明の効果〕以上説明したように、本発明による反射鏡用蓄熱材によ
れば、外気温に応して収縮して鏡面温度を外気温と同じ
温度に保つようになっているので、外気温が融点を境に
変化しても、鏡面が結露して曇るのを防止することがで
きるという効果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による反射鏡用蓄熱材を反射鏡の中に組
み込んだ状態を示す縦断面図、第２図は本発明による反
射鏡用蓄熱材の固相時の状態を説明するための縦断面図
、第３図は外気温と蓄熱材を装着した反射鏡の鏡面温度
との時間に対する変化を示す図である６４・・・・・・段部５・・・・・・押え板６・・・・・・鏡体７・・・・・・鏡面部８・・・・・・空間部９・・・・・・反射鏡用蓄熱材０・・・・・・段部１・・・・・・空隙

Claims

【特許請求の範囲】（１）鏡体（１６）の鏡面部（１７）の裏面側に支持板
（１２、１５）を、位置するとともに、互いの縁を連結
して鏡体（１６）の鏡面部（１７）の裏面側と支持板（１２、１５）との間に空間
部（１８）を形成し、該空間部（１８）に挿入される反射鏡用蓄熱材（１９）であって
、該蓄熱材（１９）は、融点が０〜１００℃であるとと
もに、液相時に鏡体（１６）の鏡面部（１７）の裏面側
と密着し、固相時には鏡体（１６）の鏡面部（１７）の
裏面側との間に空隙（２１）を形成することを特徴とす
る反射鏡用蓄熱材。（２）蓄熱材（１９）は、ポリエチレングリコール＃４
００である請求項１記載の反射鏡用蓄熱材。