JPH0495602A - テレスコピック型油圧シリンダ - Google Patents

テレスコピック型油圧シリンダ

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JPH0495602A
JPH0495602A JP21041690A JP21041690A JPH0495602A JP H0495602 A JPH0495602 A JP H0495602A JP 21041690 A JP21041690 A JP 21041690A JP 21041690 A JP21041690 A JP 21041690A JP H0495602 A JPH0495602 A JP H0495602A
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oil
piston
piston rod
oil port
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多川 五男
Takaharu Ozaki
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、テレスコピック型油圧シリンダの改良に関す
る。
従来の技術 初動時に高出力を必要とされストロークの伸長に伴って
負荷が減少する油圧機器や長い伸縮ストロークを必要と
される油圧機器ではそのアクチュエータとしてテレスコ
ピック型油圧シリンダを用いるのが一般的である。
通常、テレスコピック型油圧シリンダを形成する各シリ
ンダは、シリンダ外周部に配設されてピストンロッド側
油室端に連通ずる復動用のオイルポートとシリンダボト
ムに配設された往動用のオイルポートとを備え、これら
のオイルポートに作動油を供給することにより各段のシ
リンダを往復動させるようになっている。
第3図は従来のテレスコピック型油圧シリンダの一例を
示す図であり、このテレスコピック型油圧シリンダは前
記構成を有するシリンダ101を順次内嵌して形成され
、外側シリンダ102のシリンダボトムに穿設されたオ
イルポート103から注入された作動油により、断面積
の大きなボトムを有するシリンダを順次往動して初動時
の高出力を確保し、ストロークの伸長に応じて次々と小
断面積のシリンダを往動することにより、出力の低下と
反比例してその突出動作が高速化される。
このような出力特性は初動時に高出力を必要とされスト
ロークの伸長に伴って負荷が減少する油圧機器、例えば
、ダンプトラックの荷台の駆動源やコンクリート構築物
の破壊装置等の駆動源として好適であるが、駆動対象の
自重による復動力が作用しない各種の油圧機器、例えば
、コンクリート構築物の破壊装置等では、一端伸長した
油圧シリンダを初期状態に縮退させるための復帰手段か
必要とされる。第3図に示される例では、外側シリンダ
102のピストンロッド側油室端に穿設されたオイルポ
ート104から作動油を供給することにより、各シリン
ダ101のシリンダボトム近傍のシリンダ外周部に穿設
されたオイルポート105とシリンダ101内部のオイ
ル通路106およびピストンロッド側油室端に穿設され
たオイルポー)107とを介して各シリンダ101のピ
ストンロッド側油室に作動油を供給して復動動作を行わ
せるようにしているが、各シリンダ101に作用する復
動力は各シリンダの直径とシリンダボトムとの直径の関
係等により様々であって、必ずしも順次小径側のシリン
ダから復動されるといった保証はなく、大径側のシリン
ダが先に復動されたような場合では、次の往動動作は必
ずこの大径側のシリンダから開始されることとなり、伸
長されたストローク先端での高速の伸縮動作が不能とな
る。
従って、初動時の高出力が確保され、しかも、ストロー
クの伸長した状態では高速の伸縮動作が可能となるとい
うテレスコピック型油圧シリンダの優れた特性を発揮す
るためには、必ず小径側のシリンダから復動動作を開始
させる必要がある。
本出願人はこの点に鑑み、小径側のシリンダが完全に突
出した状態で該小径側のシリンダのピストンロッド側油
室、および、これを内嵌する大径側のシリンダのピスト
ンロッド側油室の各々に個別に連通ずるオイルポートを
設け、小径側のシリンダのピストンロッド側油室から順
に作動油を供給することによって小径側のシリンダから
順に復動動作を行わせるようにしたテレスコピック型油
圧シリンダを特開昭63−40061号において開示し
、この問題に対する一つの解答を与えているが、特開昭
63−40061号のテレスコピック型油圧シリンダに
おいては、復動動作に際して各シリンダのピストンロッ
ド側油室への作動油の供給を個別に制御しなければなら
ないといった点で若干の煩わしさがあった。
発明が解決すべき課題 本発明の目的は、これら従来技術の欠点を解消し、単一
種のオイルポートから作動油を供給するだけで簡単かつ
確実に小径側のシリンダから順に復動動作を行わせるこ
とのできるテレスコピック型油圧シリンダを提供するこ
とにある。
課題を解決するための手段 本発明のテレスコピック型油圧シリンダは、方向に突出
するピストンロッドを備えたピストンを内嵌して該ピス
トンの前後にピストンロッド側油室とピストン側油室と
を形成し、ピストンロッド側油室端に開口された第1の
オイルポートとシリンダボトム近傍のシリンダ外周部に
開口された第2のオイルポートとを該シリンダ内部のオ
イル通路を介して連絡し、シリンダボトムに第3のオイ
ルポートを穿設した第1シリンダと、該第1シリンダの
シリンダボトムをピストンとして内嵌し、第1シリンダ
のシリンダボトムの前後にピストンロッド側油室とピス
トン側油室とを形成し、少なくとも、ピストンロッド側
油室端に開口された第4のオイルポートとシリンダボト
ム部に穿設された第5のオイルポートとを有する第2シ
リンダを備えたテレスコピック型油圧シリンダにおいて
、前記第1シリンダが往動時のストロークエンドに達し
て前記第1シリンダにおける第2のオイルポートと前記
第2シリンダにおける第4のオイルポートとが対面した
状態で、前記第4のオイルポートと前記第2シリンダの
ピストンロッド側油室を設定された流動抵抗を持つよう
に形成された通路が連通していることを特徴とした構成
により前記目的を達成した。
作用 第2シリンダのシリンダボトム部に穿設された第5のオ
イルポートに作動油を供給して往動動作を開始すると第
2シリンダのピストン側油室に作動油が流入する。第2
シリンダのピストン側油室に流入した作動油は第1シリ
ンダのシリンダボトムを往動方向に加圧すると共に、第
1シリンダのシリンダボトムに穿設された第3のオイル
ポートを介して第1シリンダに内嵌されたピストンをも
往動方向に加圧するが、このピストンの受圧面積ニ比べ
て第1シリンダのシリンダボトムの受圧面積の方が大き
いので、まず、第1シリンダの往動が開始され、第1シ
リンダのシリンダボトムに強力な圧力が作用し、ピスト
ンを内嵌した第1シリンダがピストンと一体的に強力に
突出され、初動時の高出力が確保される。
第1シリンダが往動時のストロークエンドに達して該第
1シリンダの突出動作が規制されると、第5のオイルポ
ートから供給される作動油が第3のオイルポートを介し
て第1シリンダのピストン側油室に流入し、第1シリン
ダに内嵌された受圧面積の小さなピストンを第1シリン
ダから高速で突出させて往動させる。
第1シリンダが往動時のストロークエンドに達した状態
で第5のオイルポートからの供給を解除し、第4のオイ
ルポートから作動油を供給すると、第4のオイルポート
に対面する第2のオイルポートおよび第1シリンダ内部
のオイル通路と第1のオイルポートとを介して第1シリ
ンダのピストンロッド側油室に作動油が流入して該第1
シリンダに内嵌されたピストンを復動方向に加圧すると
共に、この作動油が第2シリンダのピストンロッド側油
室に連通する通路を介して第2シリンダのピストンロッ
ド側油室に流入しようとするが、第2のオイルポートと
第4のオイルポートとが対面した状態では設定された流
動抵抗がこの通路内で作用するので、まず、流動抵抗の
少ない第2のオイルポートを介して第1シリンダのピス
トンロッド側油室に作動油が流入し、第1シリンダに内
嵌された受圧面積の小さなピストンが高速で復動される
第1シリンダに内嵌されたピストンが復動限度に到達し
てピストンの移動が規制されると第4のオイルポートか
ら供給された作動油の圧力が前記の通路に直接作用し、
設定された流動抵抗に打ち勝って第2シリンダのピスト
ンロッド側油室に流入し、該作動油の圧力によって第1
シリンダのシリンダボトムが復動方向に加圧され、復動
限度に到達したピストンを内嵌した第1シリンダがピス
トンと共に一体的に復動される。
第1シリンダの後退が開始されると第2のオイルポート
と第4のオイルポートとが対面した状態が解除されて前
記通路の流動抵抗が解消され、第4のオイルポートから
供給された作動油の圧力は第1シリンダのシリンダボト
ムに直接作用する。
実施例 以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。
第1図は一実施例のテレスコピック型油圧シリンダ1を
軸方向断面で示す図であり、図中左半分においては該テ
レスコピック型油圧シリンダ1の完全な伸長状態を示し
、また、右半分においては完全な縮退状態を示している
このテレスコピック型油圧シリンダ1はシングルロッド
型の油圧シリンダ3′ と3′のシリンダボトム部を接
合して一体に固着して形成したダブルロッド型のテレス
コピック型油圧シリンダである。
テレスコピック型油圧シリンダ1は左右の第1シリンダ
2、および、油圧シリンダ3′ と3′のシリンダボト
ム部とを対接させて溶接部21て一体に固着した第2シ
リンダ3から構成され、左右の第1シリンダ2は、先端
にクレビス13を有して一方向に突出するピストンロッ
ド4を備えたピストン5を内嵌して該ピストン5の前後
にピストンロッド側油室6とピストン側油室7とを形成
する。各々の第1シリンダ2のピストンロッド側油室端
6aに開口された第1のオイルポート8と該第1シリン
ダ2のシリンダボトム9近傍のシリンダ外周部に開口さ
れた第2のオイルポート10とは該第1シリンダ2内部
のオイル通路11を介して連絡され、シリンダボトム9
の略中央部には第3のオイルポート12が穿設されてい
る。29はオイル通路11を形成するキリ穴を埋める管
用テーパ捩子である。第1シリンダ2に対するピストン
ロッド4の往動限度は第1シリンダ2に螺合して内嵌さ
れたシリンダヘッド22の内側端面て規制され、また、
第1シリンダ2に対するピストンロッド4の復動限度は
シリンダボトム9の内側端面で規制される。シリンダヘ
ッド22の内側端面の位置は、第1シリンダ2の軸方向
において、該第1シリンダ2のピストンロッド側油室端
6aに開口された第1のオイルポート8の穿設位置に略
一致し、僅かに縮径されたシリンダヘッド22の内側端
面外周部と第1シリンダ2の内周面との間には環状の間
隙が形成され、ピストンロッド4の往動限度において第
1シリンダ2のピストンロッド側油室6を形成する。
第2シリンダ3は第1シリンダ2のシリンタボトム9を
ピストンとして内嵌し、該第1シリンダ2のシリンダボ
トム9の前後にピストンロッド側油室14とピストン側
油室15とを形成し、ピストンロッド側油室端14aに
開口された第4のオイルポート16と、シリンダ3′と
3′との接合部であるシリンダボトム部17の内周面に
固着された環状体20を径方向に貫通して穿設された第
5のオイルポート18とを備える。
第2シリンダ3に対する第1シリンダ2の往動限度は第
2シリンダ3に螺合して内嵌されたシリンダヘッド23
の端面で規制され、また、第2シリンダ3に対する第1
シリンダ2の復動限度は環状体20の端面により規制さ
れる。
第1図の左半分に示されるように第1シリンダ2が往動
時のストロークエンドに達して第1シリンダにおける第
2のオイルポート10と第2シリンダ3における第4の
オイルポートと16とが対面した状態では、第2のオイ
ルポート10を穿設したシリンダ2の外周面24と第4
のオイルポート16を穿設したシリンダヘッド23の内
周面25との間に僅かな間隙が環状に形成されて第2シ
リンダ3のピストンロッド側油室14となり、かつ、こ
の間隙は、第4のオイルポート16と第2シリンダ3の
ピストンロッド側油室14との間を設定された流動抵抗
を持つように形成されている。
なお、図中28はピストンロッド4とピストン5との螺
合部を径方向に貫通して圧入された割ピンである。各部
の0リングやバッキング等のシール材の構成および装着
位置等については自明であるから説明を省略する。
まず、第1図の右半分に示されるようにピストンロッド
4および第1シリンダ2が共に復動のストロークエンド
にある初期状態で第5のオイルポート18に作動油を供
給すると、環状体20で分割された第2シリンダ3のピ
ストン側油室15の各々に作動油が流入し、第1シリン
ダ2のシリンダボトム9の各々を往動方向に向けて加圧
する。
ピストン側油室15に流入した作動油はシリンダボトム
9に穿設された第3のオイルポート12を介してピスト
ン5をも往動方向に加圧するが、ピストン5の受圧面積
に比べてシリンダボトム9の受圧面積の方が大きいので
、シリンダボトム9に作用する圧力により第1シリンダ
2の往動が先に開始される。厳密にいえば、シリンダボ
トム9の受圧面積はシリンダボトム9の軸方向断面積か
ら第3のオイルポート12の面積を減じた値であり、ピ
ストン5の受圧面積はピストン5の軸方向断面積そのも
のである。第1シリンダ2と第2シリンダ3との間の摩
擦をシリンダボトム9の受圧面積で除した値が、ピスト
ン5およびピストン口ツド4と第1シリンダ2との間の
摩擦をピストン5の受圧面積で除した値よりも大きけれ
ば、完全な無負荷状態において、ピストン5およびピス
トンロッド4の往動が第1シリンダ2の往動に先行して
開始されるということもあり得るが、クレビス13に強
い反力が作用している状態ではピストン5の受圧面に作
用する力のみによってピストンロッド4を往動させるこ
とは困難であるから、シリンダボトム9に作用する強力
な圧力により必ず第1シリンダ2の往動が先に開始され
、ピストン5を内嵌した第1シリンダ2がピストン5と
一体的に往動されて初動時の高出力が確保される。なお
、ピストンロッド側油室14の作動油は第4のオイルポ
ート16を介して排出される。
シリンダボトム9の前面26がシリンダヘッド23の端
面27に当接して第1シリンダ2が往動時のストローク
エンドに達すると、第1図の左半分に示されるように、
第1シリンダ2の第2のオイルポート10が第2シリン
ダ3の第4のオイルポート8に対面した状態となる。第
1シリンダ2が往動時のストロークエンドに達した後、
第5のオイルポート18から供給される作動油は第3の
オイルポート12を介して第1シリンダ2のピストン側
油室7に流入し、作動油の圧力はピストン5の受圧面に
作用してピストンロッド4を押圧し、ピストン5の前面
がシリンダヘッド22の端面に当接してピストン5の移
動が規制されるまで、ピストン5およびピストンロッド
4を往動させる。
ピストン5の受圧面はシリンダボトム9の受圧面よりも
小さいので、ピストン5およびピストンロッド4の往動
動作は第1シリンダ2の往動動作に比べて高速となる。
なお、ピストンロッド側油室6の作動油は第1のオイル
ポート8.オイル通路11、第4のオイルポート16を
介して排出される。
即ち、シリンダボトム9で規制される第1シリンダ2の
ストロークの範囲では低速高出力の往動動作が保証され
、また、ピストン5で規制されるピストンロッド4のス
トロークの範囲では高速低出力の往動動作が保証される
こととなる。
第1シリンダ2が往動時のストロークエンドに達した状
態で第5のオイルポート18からの作動油の供給を解除
し、第4のオイルポート16から作動油を供給すると、
第4のオイルポート16に対面する第2のオイルポート
10および第1シリンダ2内部のオイル通路11と第1
のオイルポート8とを介して第1シリンダ2のピストン
ロッド側油室6に作動油が流入し、第1シリンダ2に内
嵌されたピストン5を復動方向に加圧して、受圧面積の
小さなピストン5を高速で復動させる。この場合、ピス
トン5の受圧面積はピストン5の軸方向断面積からピス
トンロッド4の軸方向断面積を減じた値である。
第4のオイルポート16から供給される作動油は、第2
のオイルポート10を穿設したシリンダ2の外周面24
と第4のオイルポート16を穿設したシリンダヘッド2
3の内周面25との間に形成された間隙の通路を介し、
この通路によって形成されるピストンロッド側油室14
にも流入しようとするが、間隙通路の流動抵抗が大きく
なるように設計し、この流動抵抗で減圧された圧力がシ
リンダボトム9の前面の面積で決まる力を小さくし、ピ
ストンロッド4を復動させるのに必要な力を発生させる
作動油の圧力では間隙通路で減圧された圧力によって第
1シリンダ2が復動しない程度に上記間隙通路を形成し
、流動抵抗を設定しておく。その結果、第1シリンダ2
の復動に先行してピストンロッド4およびピストン5の
復動が開始される。
ピストンロッド4およびピストン5の復動に必要とされ
る油圧はピストン5の現在位置によって異なり、ピスト
ン5が往動時のストロークエンドにある状態ではその受
圧面積がシリンダヘッド22の内側端面外周部の軸方向
断面に限定されるので作動油の内部圧力は相当に上昇し
、また、これ以外の状態ではピストン5の軸方向断面積
からピストンロッド4の軸方向断面積を減じた全ての受
圧面に油圧が作用するため作動油の内部圧力がさほど上
昇することはない。ピストン5が往動時のストロークエ
ンドにあり、該ピストン5を復動させるた・めに第4の
オイルポート16から供給される作動油の内部圧力が上
昇した状態であっても、この作動油が第1シリンダ2の
外周面24とシリンダヘッド23の内周面25との間に
形成された間隙通路を介し、該通路自体で形成されたピ
ストンロッド側油室14に流入して第1シリンダ2を復
動することはない。即ち、該通路の流動抵抗および外周
面24と内周面25で形成されるピストンロッド側油室
14の断面積、即ち、シリンダボトム9における前面2
6の受圧面積は、この条件を満足する範囲に設定してお
く。
ピストン5の端面がシリンダボトム9に当接して復動限
度に達し、ピストンロッド側油室6の体積膨張が阻止さ
れると、第4のオイルポート16から供給される作動油
がピストンロッド側油室6に流入することは不能となり
、この作動油の圧力は上昇し第1シリンダ2の外周面2
4とシリンダヘッド23の内周面25との間に形成され
た通路に設定された流動抵抗に抗して1.該通路で形成
される第2シリンダ3のピストンロッド側油室14に流
入する。作動油の圧力は第1シリンダ2の外周面24と
シリンダヘッド23の内周面25との間に形成されたピ
ストンロッド側油室14の軸方向断面、即ち、シリンダ
ボトム9における前面26の受圧面を加圧し、復動限度
にあるピトン5を内嵌した第1シリンダ2の復動動作を
開始させる。
構成上、外周面24とシリンダヘッド23の内周面25
との間に形成さたピストンロッド側油室14の軸方向断
面に対応するシリンダボトム9の前面26のみを受圧面
として油圧を加えても第1シリンダ2の復動動作を開始
させるに足る加圧力を得られないような場合には、シリ
ンダヘッド23の端面27やシリンダボトム9の前面2
6の適宜箇所、例えば、外周側端面等に部分的な突起を
形成することにより、第1シリンダ2が往動時のストロ
ークエンドにある状態でシリンダヘッド23の端面27
とシリンダボトム9の前面26との間に間隙を形成して
第1シリンダ2の外周面24とシリンダヘッド23の内
周面25との間に形成された通路とは別にピストンロッ
ド側油室14を形成するようにして、通路から流入する
作動油の圧力を復動時の受圧面となるシリンダボトム9
の前面26の全体に作用させて充分な加圧力を得るよう
にする。
第1シリンダ2か所定位置まで復動され第1シリンダ2
の外周面24と第4のオイルポートを穿設したシリンダ
ヘッド23の内周面25との係合が解除されると、第1
図の右半分に示されるように、外周面24と内周面25
からなる通路が解消されて流動抵抗の規制が解消され、
第4のオイルポート16から供給される作動油が第2シ
リンダ3のピストンロッド側油室14に効率よく流入し
、この作動油がシリンダボトム9の前面26全体で形成
される受圧面を加圧して第1シリンダ2を強い力で復動
させる。
以上、第1シリンダ2を第2シリンダ3に内嵌した2段
式のテレスコピック型油圧シリンダ1の構成と動作につ
いて説明したが、第1シリンダ2の外側に第2.第3.
・・・、第nのシリンダを外嵌して多段式のテレスコピ
ック型油圧シリンダを構成することもてきる。この場合
、第2乃至第n −1シリンダの構成は本実施例におけ
る第1シリンダ2の構成と略同様であり、第2乃至第n
の各シリンダ間の係合部に本実施例で開示した第1シリ
ンダ2と第2シリンダ3の係合関係を適用し、かつ、第
nシリンダは本実施例における第2シリンダ3と略同様
に構成する。また、シングルロッド型のテレスコピック
型油圧シリンダを構成する場合には、本実施例の第2シ
リンダ3に対応する第nのシリンダを軸方向の略中央部
で切断し、その切断面にシリンダボトムを一体的に形設
して往動用の作動油を供給するオイルポートを穿設する
第2図は本実施例のテレスコピック型油圧シリンダ1の
使用に適した例としてコンクリート構築物の破壊装置を
示す図であり、該破壊装置3oは、概略において、一定
間隔を配して前後に配設された2枚の側板で形成される
本体31、および、圧壊刃35を対向させ支軸32を介
して本体31に回動自在に軸支された一対のアーム33
、ならびに、本体31を作業機のブームに装着するため
のアタッチメント34からなり、各々のアーム33の反
圧壊刃側端部には側板間に配置されたテレスコピック型
油圧シリンダ1のクレビス13が枢着され、テレスコピ
ック型油圧シリンダ1におけるピストンロッド4および
第1シリンダ2の往復動作により、アーム33か開閉駆
動されるようになっている。 破壊装置30はアーム3
3の圧壊刃35でコンクリート塩等を挟持して破壊作業
を行うものであるから、大きなコンクリート塩を破壊す
る場合にはテレスコピック型油圧シリンダ1を縮退させ
て圧壊刃35を大きく離間させる必要があり、しかも、
圧壊の初動時に大きな力を加えなければならない。本実
施例のテレスコピック型油圧シリンダ1では第1シリン
ダ2が縮退した初期位置から往動時のストロークエンド
に達するまでの間で低速高出力の駆動力が確保されるの
で、圧壊刃35を大きく離間させ強力な圧壊力でコンク
リート塩を破壊することかできる。
また、圧壊刃35が閉じられて圧壊が進んだ状態ではコ
ンクリート塩か脆弱化しているので強い圧壊力は必要な
く、むしろ、作業効率の点などから、アーム33の開閉
速度が要求される。本実施例のテレスコピック型油圧シ
リンダ1では第1シリンダ2が往動時のストロークエン
ドに達してからピストンロッド4が往動時のストローク
エンドに達するまでの間で高速低出力の駆動力が確保さ
れるので、脆弱化したコンクリート塩を素早く破壊する
ことができる。
また、小さなコンクリート塩を破壊したり鉄筋を切断す
る作業を連続して行う場合には、圧壊刃35を殆ど閉じ
た状態でアーム33の微少な開閉動作を繰返し実行する
必要があり、強力な圧壊力は必要ないがアーム33の開
閉速度が要求される。
本実施例のテレスコピック型油圧シリンダ1では第1シ
リンダ2およびピストンロッド4が共に往動時のストロ
ークエンドに達した状態からの復動動作では、常時、ピ
ストンロッド4の復動が第1シリンダ2の復動に先行し
て行われるから、従来型のテレスコピック型油圧シリン
ダのように大径側のシリンダが不用意に復動されて次の
往動動作に手間取るといった問題が生じることはなく、
圧壊刃35を殆ど閉した状態でアーム33を高速で開閉
することができる。
発明の効果 本発明のテレスコピック型油圧シリンダは流動抵抗を調
整する構成によりピストンロッドを完全に復動させてか
ら第1シリンダの復動が開始されるようにしたので、復
動用のオイルポートを個別に配設する必要がなく、復動
動作の駆動制御が容易となる。
【図面の簡単な説明】
第19図は本発明の一実施例のテレスコピック型油圧シ
リンダの要部を示す断面図、第2図は同実施例のテレス
コピック型油圧シリンダを装着したコンクリート破壊装
置を示す図、第3図は従来のテレスコピック型油圧シリ
ンダの一例を示す図である。 1・・・テレスコピック型油圧シリンダ、2・・・第1
シリンダ、3・・・第2シリンダ、4・・・ピストンロ
ッド、5・・・ピストン、6・・・ピストンロッド側油
室、7・・・ピストン側油室、8・・・第1のオイルポ
ート、9・・・シリンダボトム、10・・・第2のオイ
ルポート、11・・・オイル通路、12・・・第3のオ
イルポート、13・・・クレビス、14・・・ピストン
ロッド側油室、15・・・ピストン側油室、16・・・
第4のオイルポート、17・・・シリンダボトム部、1
8・・・第5のオイルホード、20・・・環状体、21
・・・溶接部、22.23・・・シリンダヘッド、24
・・・外周面、25・・・内周面、26・・・前面、2
7・・・端面、28・・・割りピン、29・・・管用テ
ーパ捩子、30・・・コンクリート構造物等の破壊装置
、31・・・本体、32・・・支軸、33・・・アーム
、34・・・アタッチメント、35・・・圧壊刃。 第 国

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  一方向に突出するピストンロッドを備えたピストンを
    内嵌して該ピストンの前後にピストンロッド側油室とピ
    ストン側油室とを形成し、ピストンロッド側油室端に開
    口された第1のオイルポートとシリンダボトム近傍のシ
    リンダ外周部に開口された第2のオイルポートとを該シ
    リンダ内部のオイル通路を介して連絡し、シリンダボト
    ムに第3のオイルポートを穿設した第1シリンダと、該
    第1シリンダのシリンダボトムをピストンとして内嵌し
    、第1シリンダのシリンダボトムの前後にピストンロッ
    ド側油室とピストン側油室とを形成し、少なくとも、ピ
    ストンロッド側油室端に開口された第4のオイルポート
    とシリンダボトム部に穿設された第5のオイルポートと
    を有する第2シリンダを備えたテレスコピック型油圧シ
    リンダにおいて、前記第1シリンダが往動時のストロー
    クエンドに達して前記第1シリンダにおける第2のオイ
    ルポートと前記第2シリンダにおける第4のオイルポー
    トとが対面した状態で、前記第4のオイルポートと前記
    第2シリンダのピストンロッド側油室を設定された流動
    抵抗を持つように形成された通路が連通していることを
    特徴としたテレスコピック型油圧シリンダ。
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