JPH049515A - 石油燃焼機の故障検出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は２つのバーナを備えた石油燃焼機の故障検出装
置に関する。

〈従来技術とその課題〉 １個の共通の燃料供給ポンプからの石油を夫々の燃料供
給開閉弁を介して２つのバーナに供給し、必要に応して
１つ又は２つのバーナを燃焼させる石油燃焼機において
は、各々のバーナに設けられる炎検出器は、他方のバー
ナの燃焼炎光を・も検出することから、一方のバーナだ
けを燃焼させている場合に、他方のバーナに燃料供給開
閉弁の故障等により石油が漏れ供給され、燃焼が行われ
てしまっても、その故障側のバーナの炎検出器の炎検出
をもって、その故障側のバーナが本当に故障であるか否
かを判断することができない。

そして従来は燃焼運転スイッチのオフ信号により、燃料
供給開閉弁の閉止動作と同時に燃料供給ポンプも停止す
るようにしていたため、燃焼運転スイッチがオフされれ
ば、例え燃料供給弁が故障で開いたままになっていても
、バーナへの燃料供給は停止され、燃焼がストップされ
る。すなわち燃料供給開閉弁の故障漏れが検出できなか
った。

そこで本発明は上記従来技術の欠点を解消し、２つのバ
ーナと２つの燃料供給開閉弁と共通の燃料供給ポンプを
有する石油燃焼機において、燃料供給開閉弁の故障によ
る漏れを簡単に検出することができる故障検出装置の提
供を目的とする。

く課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するため、本発明の石油燃焼機の故障検
出装置は、夫々に燃料供給開閉弁と炎検出器を備えた２
個のバーナと、該バーナへ前記燃料供給開閉弁を介して
石油を送るための共通の燃料供給ポンプと、燃焼機各部
の動作制御を行う制御部とを少なくとも有する石油燃焼
機における故障検出装置であって、前記制御部は、燃焼
運転スイッチのオフにより、前記燃料供給開閉弁の閉止
指令を出力すると共に前記炎検出器からの炎非検出信号
の入力をもって前記燃料供給ポンプの停止信号を出力し
、且つ燃焼運転スイッチのオフ後−定時間経過しても炎
非検出信号を入力しない場合には故障報知指令を出力す
るよう構成したことを第１の特徴としている。

また本発明の石油燃焼機の故障検出装置は、上記第１の
特徴に加えて、燃焼運転スイッチオフ後一定時間経過し
ても炎非検出信号を入力しない場合には、制御部が燃料
供給ポンプの停止信号も合わせて出力するよう構成した
ことを第２の特徴としている。

〈作用〉 上記本発明の第１の特徴によれば、燃料供給開閉弁に故
障がなければ、燃料運転スイッチのオフにより燃料供給
開閉弁が確実に燃料供給路を閉止するので、多少の時間
は残火が残るものの確実に消火され、炎検出器からの炎
非検出信号によって制御部を介して燃料供給ポンプが停
止され、運転が終了する。一方、燃料供給開閉弁が故障
している場合には、燃料運転スイッチのオフによって燃
料供給開閉弁の閉止指令が制御部から出力されても、該
故障の燃料開閉弁は径路を閉止できない状態にあるので
、引き続き駆動中の燃料供給ポンプからの燃料が引き続
き前記故障の燃料開閉弁を介してバーナに送られ、燃焼
を続ける。よって炎検出器が炎検出信号を出し続けるこ
とになり、制御部は一定時間以上炎非検出信号を入力し
ない結果、燃料供給開閉弁の故障と判定し、故障報知指
令を出力する。これによって使用者は燃料供給開閉弁の
故障を知ることができる。

また上記本発明の第２の特徴によれば、上記第１の特徴
による作用に加えて、燃料供給開閉弁に故障がある場合
でも、故障検出後に確実に燃料供給ポンプが停止される
。

〈実施例〉 第１図は本発明実施装置の全体構成図で、第２図は燃焼
運転スイッチがオフされさた時の制御部による制御動作
を示すフローチャートである。

燃焼缶体１０の燃焼室１１に対して２つのガンタイプバ
ーナ２０．３０が臨んでいる。この第１のバーナ２０と
第２のバーナ３０には夫々、噴出ノズル２１．３１、点
火用イグナイタ２２．３２、炎検出器２３．３３、及び
燃料供給開閉弁２４．３４が設けられている。各噴出ノ
ズル２１．３１へは共通の燃料供給ポンプ４０からそれ
ぞれ燃料供給開閉弁２４．３４を介して燃料が送られる
。５０は送風ファン、６０は給湯用の熱交換器である。

装置各部の動作は制御部７０によって制御される、すな
わち制御部７０はマイクロコンピュータを内蔵し、リモ
ートコントローラ（以下リモコンとする）８０からの指
令、及び炎検出器２３．３３等からの信号を入力し、イ
グナイタ２２．３２、燃料供給開閉弁２４．３４、燃料
供給ポンプ４０、送風ファン５０等に動作指令を出力す
る。

前記リモコン８０には燃焼運転スイッチ８１、故障表示
ランプ８２が少なくとも設けられている。前記燃焼運転
スイッチ８１のオンにより、必要に応じて何れか一方の
バーナ２０．３０又は両方のバーナが燃焼せられ、燃焼
運転スイッチ８１のオフにより燃焼が停止される。燃焼
は前記スイッチ８１のオンによりイグナイタ２２．３２
が働き、燃料供給ポンプ４０が駆動し、燃料供給開閉弁
２４．３４が開くことにより開始される。一方、燃焼の
停止は、前記燃焼運転スイッチ８１のオフにより、制御
部７０を介してまず燃料供給開閉弁２４．３４が閉止さ
れ、次に炎検出器２３．３３からの炎非検出の信号が制
御部７０に入力された時点で、制御部７０から燃料供給
ポンプ４０に停止信号を出力することで行われる。

次に何れか一方または両方の燃料供給開閉弁２４．３４
が故障で、弁が開き放し或いは漏れが生じている場合の
故障検出機構について説明する。

今、例えば第１のバーナ２０側の燃料供給開閉弁２４が
故障している場合で、且つ第２のバーナ３０だけが使用
される状況にある場合を例にして説明する。

この場合には、運転スイッチ８１オンにより、制御部７
０を介して第２のバーナ３０側のイグナイタ３２が働き
、燃料供給開閉弁３４が開かれ、共通のポンプ４０が駆
動されて、第２のバーナ３０の燃焼が開始される。そし
て更にこの場合、前記第１のバーナ２０例の燃料供給開
閉弁２４には弁開放の指令が出力されていないにもかか
わらず、弁２４の故障により、燃料が該弁２４を介して
噴出ノズル２１へ漏れ供給され、その結果、噴出ノズル
２１から燃焼室１１に燃料が噴出され、これに引火され
て燃焼が開始される。この故障による第１のバーナ２０
側の燃焼を炎検出器２３で検出しようとしても、該炎検
出器２３は第２のバーナ３０側の燃焼炎も同時に検出し
ているため、炎検出器２３で検出した光が第１のバーナ
２０によるものか第２のバーナ３０によるものかがわか
らない。すなわちこの時点では第１のバーナ２０例の燃
料供給開閉弁２４の故障が判定できない。

一方、上記の燃焼状態から燃焼運転スイッチ８１をオフ
すると（ステップ１）、制御部７０を介して燃料供給開
閉弁３４の閉止指令が出力される（ステップ２）。そし
て制御部７０は炎検出器２３．３３からの炎非検出信号
を入力すると（ステップ３）、ポンプ４０のオフ指令を
出力する。よって両燃料供給開閉弁２４．３４が正常な
場合は、バーナ２０．３０への燃料供給が絶たれるので
、消火され、炎検出器２３．３３が炎非検出信号を出す
ので、ポンプ４０が停止される（ステップ４）。

弁２４が故障している場合は、燃料が引き続きバーナ２
０へ供給され、燃焼が継続される。よって炎検出器２３
．３３からの炎検出信号が制御部７０に出され、ポンプ
４０の停止信号が制御部７０から出力されない。本発明
では、燃焼運転スイッチ８１のオフ後一定時間以上炎検
出器２３．３３が炎を検出している場合には、制御部７
０がバーナの故障（特に燃料供給開閉弁２４．３４の故
障）と判定し、故障報知指令を出力するようにしている
。前記一定時間というのは燃料供給開閉弁２４．３４が
閉止されてから消火するまでにかかる通常時の時間より
も多少長い時間をいい、予め定められる。

弁２４が故障している場合は、一定時間が経過しても炎
非検出信号を制御部７０が入力しないので（ステップ５
）、前記一定時間の経過により制御部７０から故障表示
信号がリモコン８０側に出力され、故障表示ランプ８２
が点灯する（ステップ６）。

また本発明では、前記燃焼運転スイッチ８１のオフから
一定時間経過しても炎検出をしている場合（ステップ５
）には、制御部７０を介して未だ停止されていないポン
プ４０の停止信号を出力するようにしている（ステップ
７）。

故障した燃料供給開閉弁２４側のバーナ２０だけが燃焼
に供されている場合も同様である。この場合、運転スイ
ッチ８１のオフにより弁２４の閉止指令が制御部７０か
ら出されるが、故障のため、燃焼が引き続き行われる。

よって炎検出器２３がスイッチ８１オフ後も一定時間以
上炎検出信号を制御部７０に送ることになるので、制御
部７０が弁２４の故障を判定し、故障表示ランプ８２に
表示する。そして同時にポンプ４０の停止信号を出力す
る。

その他、両方の燃料供給開閉弁２４．３４が故障してい
る場合も、同様に、第２図に示すフローチャートに沿っ
て故障が検出される。

〈効果〉 本発明は以上の構成よりなり、請求項１に記載の石油燃
焼機の故障検出装置によれば、２つのバーナと２つの燃
料供給開閉弁と共通の燃料供給ポンプを有する石油燃焼
機における前記燃料供給開閉弁の故障による漏れを極く
簡単に検出し、報知することができる。

また請求項２に記載の石油燃焼機の故障検出装置によれ
ば、上記請求項１の構成による効果に加えて、燃料供給
開閉弁の故障検出に併せて燃料供給ポンプの停止による
安全を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施装置の全体構成図、第２図は燃焼運
転スイッチがオフされた時の制御部による制御動作を示
すフローチャートである。 ２０．３０：ハーナ ２１．３１：噴出ノズル ２２．３２：イグナイタ ２３．３３：炎検出器 ２４．３４：燃料供給開閉弁 ４０：燃料供給ポンプ ７０：制御部 ８０：リモコン ８１：燃焼運転スイッチ ８２：故障表示ランプ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）、夫々に燃料供給開閉弁と炎検出器を備えた２個
   のバーナと、該バーナへ前記燃料供給開閉弁を介して石
   油を送るための共通の燃料供給ポンプと、燃焼機各部の
   動作制御を行う制御部とを少なくとも有する石油燃焼機
   における故障検出装置であって、前記制御部は、燃焼運
   転スイッチのオフにより、前記燃料供給開閉弁の閉止指
   令を出力すると共に前記炎検出器からの炎非検出信号の
   入力をもって前記燃料供給ポンプの停止信号を出力し、
   且つ燃焼運転スイッチのオフ後一定時間経過しても炎非
   検出信号を入力しない場合には故障報知指令を出力する
   よう構成したことを特徴とする石油燃焼機の故障検出装
   置。
2. （２）、燃焼運転スイッチオフ後一定時間経過しても炎
   非検出信号を入力しない場合には、制御部が燃料供給ポ
   ンプの停止信号も合わせて出力するよう構成した石油燃
   焼機の故障検出装置。