JPH0512618B2

JPH0512618B2 -

Info

Publication number: JPH0512618B2
Application number: JP63089275A
Authority: JP
Inventors: Tomizo Yazawa
Original assignee: NORIN KOGYOSHA GOSHI
Current assignee: NORIN KOGYOSHA GOSHI
Priority date: 1988-04-13
Filing date: 1988-04-13
Publication date: 1993-02-18
Also published as: JPH01263417A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本願は、ガスの使用中に、立消えなどの異常状
態が生じた場合にも、安全に使用できるガス安全
装置に関する。

従来の技術従来、ガスコツクを開くことにより、始動信号
を出力して、ガス供給回路の元部に接続した電磁
弁を開弁してガスをガス器具に供給し、ガス器具
でガスの燃焼が生じたとき、炎センサーによりそ
の燃焼状態を検出して、検出信号により前記電磁
弁の開弁状態を保持し、この状態で例えばガスの
立消えの異常状態が生じたとき、前記電磁弁に対
する通電を解いて、ガスの供給を遮断する構成の
ガス安全装置は、例えば特公昭60−27901号公報
におい公知である。

発明が解決しようとする課題ところが、上記した従来の構成によれば、複数
のガス器具を使用している状態で、その一つに例
えば立消えの異常が生じたとき、元部と位置する
電磁弁が閉じて、正常状態にある他のガス器具え
のガスの供給も遮断してしまうという不都合があ
つた。

そこで本願は、上記の不都合を解消することを
目的としたものである。

課題を解決するための手段本願は、上記した目的を達成するために、ガス
供給回路の元部に接続され、常態でガスの供給を
遮断し、通電時に開弁してガスの供給を許容する
電磁弁と、下流位置に並列接続され、かつ、常態
で閉じてガスの流通を遮断し、付勢力に抗して手
動操作したときに開弁してガスの流通を許容する
と共に、この状態を、通電により作動して保持す
る電磁作動体を有する支弁装置及び炎を検知して
炎信号を出力する炎センサーを夫々備えたガスを
燃焼させる複数のガス器具と、各ガス器具に夫々
対応して設けられ、前記支弁装置を手動操作した
とき所定時間丈または前記炎信号によつて、前記
電磁作動体に作動電流を通電する複数の副制御回
路と、この複数の副制御回路のうちの少なくとも
一つの回路から作動電流が出力しているとき、前
記電磁弁に作動電流を通電する主制御回路とから
構成したことを特徴とするものであり、上記にお
いて、ガス器具が、さらに、支弁装置からのガス
の供給を受けて種火を点火する種火点火装置を有
し、またガス器具が、さらに、ガスの燃焼のため
に供給するガス量を調整するコツクを備えてお
り、さらにガスの供給状態で炎信号が消失したと
き、その消失信号によつて作動する警報回路及び
ガスの供給状態で、ガス圧が低下してとき或いは
地震が発生したとき、その状態を検知して、前記
警報回路に、それを作動する異常信号を出力する
と共に、主制御回路に、電磁弁に対する作動電流
の通電を否定する異常状態検知回路を備えて成る
ものであり、さらにまた異常状態検知回路が、そ
の作動状態を正常状態に復帰するリセツト回路を
有し、また警報回路を、消失信号の入力によつて
点滅する警報ランプ回路と、所定時間ブザーを作
動する警報ブザー回路とから構成したものであ
る。

作用しかして、ガス器具を使用すべく付勢力に抗し
て、手動操作により支弁装置を開弁すると、所定
時間例えば３秒程度副制御回路から電磁作動体に
作動電流が通電して、その開弁状態が保持される
と共に、前記の作動電流によつて電磁弁にも作動
電流が通電して電磁弁が開弁し、ガスはその元部
からガス供給回路に供給される。そしてコツクの
開栓によりガス器具のガスコンロに供給するガス
量を調整すると共に、例えば点火装置によりガス
に着火することにより燃焼が行われる。もし上記
した３秒程度の間にガスに着火が行われないとき
は、電磁弁の作動電流は断たれて閉弁し、かつ、
手動操作を解くことにより支弁装置も閉弁状態に
復元してガスの流通は断たれる。

また上記において、ガスに着火が行われ燃焼が
開始されたとき、炎センサーが炎信号を発生し、
これによつて副制御回路及び主制御回路を介して
支弁装置及び電磁弁の開弁状態は保持される。

そしてこのガスの燃焼状態において、ガスの立
消えが生じたときは、炎信号が消失するので、支
弁装置及び電磁弁に対する作動電流は断たれ、そ
れらは共に閉弁してガスの供給はなくなる。

また上記において、二つ以上のガス器具を同時
に使用している状態において、その一つに立消え
が生じたときは、炎信号の消失によつて当該ガス
器具の支弁装置が閉弁する。このとき他の正常状
態にあるガス器具に対応する副制御回路から作動
電流が出力しているので、電磁弁は閉弁すること
はない。

即ち立消えが生じたガス器具に備えた支弁装置
のみが閉弁する。

上記において、ガス器具が、さらに、支弁装置
からのガスを供給を受けて種火を点火する種火点
火装置を有したときは、コツクの開栓以前に支弁
装置からのガスはまず種火に着火が行われ、この
状態で、炎センサーが炎信号を発生する。

上記において、立消えにより炎信号が消失した
ときは、警報回路が作動して、警報ランプ回路の
ランプが点滅すると共に、所定時間警報ブザー回
路のブザーが作動する。

この警報回路は、ガスの供給状態で、ガス圧が
低下したとき、或いは地震が発生し、異常状態検
知回路から生じる異常信号によつても作動し、こ
の異常状態検知回路の作動は、リセツト回路によ
つて正常状態に復帰する。

実施例以下図面にもとづいて、本願の実施例を詳述す
る。第１図は複数のガス器具をガス供給回路に接
続した状態を示しており、各ガス器具１ａ，１
ｂ，１ｃは、夫々ガスコンロ２と、ガスの量を調
整するコツク３と、支弁装置４と、炎センサー５
とを備えており、さらにガス器具１ａと１ｂに
は、種火点火装置６が、またガス器具１ｃには、
点火装置７が備えられている。図中Ｐはガスコン
ロ３からの炎を示している。

前記各ガス器具１ａ，１ｂ，１ｃに備えられた
支弁装置４は、ガス供給源８例えばプロパンガス
の場合はガスボンベ、都市ガスの場合は屋外配管
部に接続した電磁弁９の下流位置に並列接続さ
れ、ガスは電磁弁９から支弁装置４を介して、ガ
ス器具１ａ，１ｂにおいては種火点火装置６と、
コツク３を介してガスコンロ２とに、またガス器
具１ｃにおいては、コツク３を介してガスコンロ
２と、コツク３のバイパス管１０とに夫々供給さ
れる。

前記支弁装置４は第２図で示すように、弁筐１
１の中央部に、その軸芯と直交するように、ガス
給入口１２と、ガス流出口１３と、弁シート１４
によつてこれらの連通状態を開閉制御する弁口１
５とを設けると共に、弁筐１１の一方の端部内
に、その軸芯方向に摺動可能であつて、常態でス
プリング１６により突出方向に弾圧付勢され、か
つ、外端に釦１７を取り付け、内端に、所要の遊
び１８をもつて前記弁シート１４を連結した操作
杆１９と、この操作杆１９を気密常態に支承する
Ｏリング２０と、これを支持する止具２１と、前
記操作杆１９の摺動時に、これに設けた作用片１
９′を介して開閉動作する常閉のスイツチS₁と、
常開のスイツチS₂とを備えられ、また弁筐１１の
他方端部には、通電時に前記弁シート１４を牽引
して弁口１５の開披状態を保持する励磁コイル２
２と、固定コア２３と、スプリング２４と移動コ
ア２５とから成る電磁作動体２６が、パツキン２
７を介して装着されている。

第３図は、前記支弁装置４、炎センサー５、種
火点火装置６、点火装置７及び電磁弁９の作動制
御回路を示しており、この作動制御回路３０は、
各ガス器具１ａ，１ｂ，１ｃに夫々対応する複数
の副制御回路３１ａ，３１ｂ，３１ｃと、各副制
御回路に共通する主制御回路３２と、ガス圧の低
下或いは地震の発生などの異常状態時に作動する
異常状態検知回路３３と、警報回路３４とから構
成されている。

しかして、ガス器具１ａ，１ｂ，１ｃの不使用
状態においては、各支弁装置４と電磁弁９とは閉
止の状態にあると共に、支弁装置４内の一方の制
御回路用スイツチS₁がONで、他方の点火用スイ
ツチS₂がOFFの状態にあり、かつ、前記一方の
スイツチS₁のONにより作動制御回路３０えの通
電状態は解かれている。

この不使用状態から、任意の一つのガス器具例
えば１ａを使用すべく、その支弁装置４の釦１７
をスプリング１６に抗して押圧すると、その当初
において、前記一方のスイツチS₁がOFFとなつ
て作動制御回路３０に通電がなされ、次いで遊び
１８を介して前記他方のスイツチS₂がONとな
り、種火点火装置６に例えば電池３５が組込まれ
ているときは、種火点火装置６は該電池３５によ
り点灯して点火可能の状態におかれると共に、弁
シート１４が操作杆１８により押圧されて弁口１
５が開披する。

一方、制御回路用のスイツチS₁は、第1AND回
路３６の一方の入力端に接続されていると共に、
この第1AND回路３６の他方の入力端には、第
1OR回路３７の出力端が接続されており、この
OR回路３７の入力端には、炎センサー５と、第
１インバータ３８及び例えば３秒程度に設定され
た第１タイマー３９を介して前記スイツチS₁とが
夫々接続されているので、スイツチS₁からの
OFF信号が、第1AND回路３６の一方の入力間
と、第１タイマー３９を介して第1OR回路３７
の一方の入力端とに夫々入力し、第1OR回路３
７の出力は、Ｈとなつてこれが第1AND回路３６
の他方の入力端に入力するので、該AND回路３
６の出力はＨとなり、これが支弁装置用のトラン
ジスタ４０のベースに入力して、該トランジスタ
４０はONとなり、支弁装置４の電磁作動体２６
に通電がなされ、弁シート１４が牽引されて弁口
１５を開披すると共に、第1AND回路３６の出力
は、主制御回路３２の第2OR回路４１、第2AND
回路４２及び第3OR回路４３を介して電磁弁用
のトランジスタ４４のベースに入力し、該トラン
ジスタ４４はONとなり、電磁弁９に通電がなさ
れて開弁し、前記支弁装置４及び電磁弁９の開披
状態は第１タイマー３９によつて設定された約３
秒程度保持される。

この支弁装置４及び電磁弁９が開披している間
にガスは、ガス供給源８から下流のガス器具１ａ
に供給され、種火点火装置６に流入したガスに着
火が行われたときは、この着火状態は、炎センサ
ー５により検知され、該炎センサー５から生じた
炎信号は、第1OR回路３７に入力してその出力
をＨに保持するので、第１タイマー３９が約３秒
程度作動してその出力がＬになつたのちも、支弁
装置４及び電磁弁９に対する通電状態は維持され
て、ガスの供給は続けられ、かつ、電磁弁９の開
披状態は例えば発光ダイオードから成る表示ラン
プ４５により表示される。

また上記において、若し第１タイマー３９の作
動時間内に着火が行われないときは、第1OR回
路３７の出力はＬとなるので、第1AND回路３６
の出力は消失し、トランジスタ４０がOFFとな
つて、電磁作動体２６えの通電は断たれ、支弁装
置４の操作杆１８と弁シート１４とがスプリング
１６と２４とにより復元して弁口１５は閉じられ
ると共に、前記第1AND回路３６の出力の消失に
よつて第2OR回路４１の出力もＬとなり、主制
御回路３２のトランジスタ４４はOFFとなつて、
電磁弁９えの通電が断たれ、ガスの供給を遮断
し、作動制御回路３０は不使用状態に復元される
と共に、表示ランプ４５が消える。

このようにして、炎信号の発生により、支弁装
置４の弁口１５及び電磁弁９が開披したのち、釦
１７の押圧を解くと、操作杆１８が遊び１８に相
当する分丈スプリング１６により復動して、他方
の点火用スイツチS₂のみが開に復元すると共に、
一方の制御回路用スイツチS₁及び弁口１５が開い
た状態で保持される。

このようにして、種火が点火した状態で、コツ
ク３を開き、これを調整してガスを所定量ガスコ
ンロ２に供給すると、こらに種火から着火して燃
焼状態となる。

以上の作用により、他のガス器具１ｂ，１ｃに
おいても同様にガスの燃焼が行われる。

なおガス器具１ａ，１ｂは、常時種火を点火し
ておき、所要時にコツク４を開披することによ
り、ガスコンロ２にガスを供給し、これに種火か
ら着火して燃焼を行う形式のもので、一般に、頻
度にガスを使用する営業用の場合を例示してお
り、またガス器具１ｃは、使用の都度バイパス管
１０を介してガスコンロ２にガスを供給してこれ
に点火したのち、コツク３を開披して所要量のガ
スを供給することにより、燃焼を行う形式のもの
で、一般家庭用の場合を例示している。

次に上記したガスの正常な燃焼状態において、
煮こぼれや、風などによつて立消えが生じたと
き、即ちガス器具１ａと１ｂにおいては種火が消
えたとき、（種火が消えることなく、ガスコンロ
の燃焼のみが立消えした場合は、種火が存在する
かぎり、ガスコンロより噴出するガスに着火が行
われることになるので、安全上問題はない）或い
はガス器具１ｃにおいては、ガスコンロ２の燃焼
が立消えしたときは、炎信号が消失するので、第
1OR回路３７及び第1AND回路３６の出力は夫々
Ｌとなつて、副制御回路３１ａのトランジスタ４
０はOFFとなり、支弁装置４の電磁作動体２６
えの通電は断たれ、弁シート１４が復動して、弁
口１５は閉じられ、ガス器具１ａに対するガスの
供給は断たれる。

一方、第1AND回路３６の出力がＬとなること
により、第2OR回路４の出力も消失するので、
主制御回路３２のトランジスタ４４はOFFとな
つて、電磁弁９えの通電も断たれ、ガスの供給は
元部で遮断される。

上記において、もし他の少なくとも一つのガス
器具１ｂ乃至１ｃを使用しているときは、それに
対応する副制御回路３１ｂ乃至３１ｃの第1AND
回路３６から信号が出力していて、これが主制御
回路３２の第2OR回路５１に入力するので、該
回路３２のトランジスタ４４はONの状態を保持
し、従つて電磁弁９は閉弁することなく、ガスの
供給を維持する。

即ち複数のガス器具を同時に使用しているとき
は、立消えしたガス器具の支弁装置４のみが閉弁
して、その部分のガスの流通を断ち、その他の正
常な燃焼状態にあるガス器具の燃焼状態は接続さ
れる。

上記において、ガス器具１ａ，１ｂ，１ｃのう
ち一つに立消えによる異常が生じたときは、その
異常状態を警報するために、警報回路３４が作動
する。

即ち各副制御回路３１ａ，３１ｂ，３１ｃにお
ける第OR回路３７の出力は、異常状態検知回路
３３の第1NAND回路４６に夫々接続されている
ので、いづれか一つの炎信号が消失し、第1OR
回路３７の出力がＬとなると、前記第1NAND回
路４６の出力はＨとなつて、警報回路３４におけ
る警報ランプ回路３４ａ及び警報ブザー回路３４
ｂに夫々入力する。

即ち警報ランプ回路３４ａにおいては、一方の
入力端子に、発振回路４７からの信号が入力して
いる第AND回路４８の他方の入力端子に、前記
第1NAND回路４６からの異常信号が入力する
と、第3AND回路４８から出力が生じて、例えば
発光ダイオードから成る警報ランプ４９が点滅す
る。

また警報ブザー回路３４ｂに入力した第
1NAND回路４６からの異常信号は、第２インバ
ータ５０によりＬに反転されて、第2NAND回路
５１の一方の入力端に入力する。この第2NAND
回路５１の他方の入力端には、第３インバータ５
２と例えば約0.5秒程度に設定された第２タイマ
ー５３との直列回路が接続されているので、第
2NAND回路５１から約0.5秒程度Ｌの信号が出
力し、この出力が第１フリツプフロツプ回路５４
を介して第4AND回路５５の一方の入力端に入力
する。この第4AND回路５５の他方の入力端に
は、前記警報ランプ回路３４ａの第3AND回路４
８からの出力が入力しており、従つて警報ブザー
回路３４ｂの第4AND回路５５の出力により、約
0.5秒程度ブザー５６が作動する。

もし警報ブザー回路３４ｂの作動を停止すると
きは、停止釦５７を操作して、前記第１フリツプ
フロツプ回路５１を反転する。すると、その出力
はＬとなり、第4AND回路５５の出力が消失し
て、ブザー５６は停止する。

次いで例えばガスの供給状態において、ガス洩
れが生じ、ガス圧が低下したとき、或いは地震が
発生したときは、異常状態検知回路３３が作動し
て、警報回路３４が作動すると共に、電磁弁９を
閉弁する。

即ちガス圧がガス洩れなどにより低下し或いは
地震が発生したとき、その異常検知センサー例え
ば圧力スイツチS₃或いは震度スイツチS₄が作動す
る。すると、その異常信号は、第２フリツプフロ
ツプ回路５８に入力し、そのＬの出力が前記第
1NAND回路４６と、前記主制御回路３２の第
2AND回路４２とに、またそのＨの出力が第４イ
ンバータ５９を介して直接に及び第５インバータ
６０と約0.5秒程度に設定された第３タイマー６
１との直列回路を介して第3NAND回路６２に
夫々入力する。

すると第1NAND回路４６からの出力がＬとな
るので、すでに述べたように、警報回路３４が作
動して、ランプ４９が点滅すると共に、ブザー５
６が約0.5秒程度作動し、また主制御回路３２の
第2AND回路４２の出力が消失し、さらに第６イ
ンバータ６３により反転されて主制御回路３２の
第2OR回路４３に入力し、該OR回路４３の二つ
の入力が、Ｌ，Ｌであることにより、その出力は
Ｌとなり、従つて主制御回路３２のトランジスタ
４４がOFFとなつて、電磁弁９が閉弁すると共
に、表示ランプ４５が消える。

そして上記において、異常個所を点検補修し
て、その安全性を確認したのち、リセツト釦６４
を操作すると、第２フリツプフロツプ回路５８が
反転して、異常動作回路３３は正常時の状態に復
帰する。なお炎センサー６、スイツチS₁，S₃，
S₄、リセツト釦６４、ブザー停止スイツチ５７、
支弁装置４及び電磁弁９に用いる所定の電源ｅ，
e′，e″は一次側を100Vとするトランジスタの二
次側より適宜得られる。

発明の効果以上のように、本願によれば、ガス供給回路の
元部に電磁弁を、その下流位置に分岐接続したガ
ス器具に、電磁作動体を有する支弁装置を夫々備
えると共に、制御回路を、前記ガス器具に夫々対
応する複数の副制御回路と、電磁弁を制御する主
制御回路とから構成し、常態で電磁弁を閉の状態
に保持し、いづれか一つの燃焼回路の燃焼状態が
正常である場合にのみ主制御回路により電磁弁を
開弁し、不使用状態を含むその他の全ての異常状
態において電磁弁を閉の状態に戻して元部からの
ガスの供給を遮断する構成であるから、複数のガ
ス器具の使用状態において一つのガス器具に例え
ば立消えによる異常が発生した場合には、そのガ
ス器具に備えた支弁装置のみが閉じてガスの受容
を遮断し、他の正常状態にあるガス器具の使用が
維持できて使用に極めて便利であり、また全ての
ガス器具の使用を終了したときは、各支弁装置と
同時に例えば屋外に設置されてある元部の電磁弁
も自動的に閉弁するので、その閉弁操作を別途行
う必要はないし、その閉弁操作を失念する惧れも
なく、さらにガス供給の元部から各ガス器具の支
弁装置に至までのガス供給路中におけるガス洩れ
に伴う危険性も未然に防止することができ、さら
にまた、ガス圧の低下或いは地震など全てのガス
器具に共通する異常状態が発生したときも、元部
の電磁弁が自動的に閉弁するので、極めて安全に
富み、動作も確実で信頼性の高いガス安全装置を
提供することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示すもので、第１図はガ
ス供給回路の総体図、第２図は支弁装置の断面
図、第３図は作動制御回路図である。図中、１ａ，１ｂ，１ｃはガス器具、２はガス
コンロ、３はコツク、４は支弁装置、５は炎セン
サー、６は種火点火装置、７は点火装置、９は電
磁弁、１０はバイパス管、１１は弁筐、１２はガ
ス給入口、１３はガス流出口、１４は弁シート、
１５は弁口、１６，２４はスプリング、１９は操
作杆、２６は電磁作動体、３０は作動制御回路、
３１ａ，３１ｂ，３１ｃは副制御回路、３２は主
制御回路、３３は異常状態検知回路、３４は警報
回路、３４ａは警報ランプ回路、３４ｂは警報ブ
ザー回路である。

Claims

【特許請求の範囲】１ガス供給回路の元部に接続され、常態でガス
の供給を遮断し、通電時に開弁してガスの供給を
許容する電磁弁と、下流位置に並列接続され、か
つ、常態で閉じてガスの流通を遮断し、付勢力に
抗して手動操作したときに開弁してガスの流通を
許容すると共に、この状態を、通電により作動し
て保持する電磁作動体を有する支弁装置及び炎を
検知して炎信号を出力する炎センサーを夫々備え
たガスを燃焼させる複数のガス器具と、各ガス器
具に夫々対応して設けられ、前記支弁装置を手動
操作したときに所定時間丈または前記炎信号によ
つて、前記電磁作動体に作動電流を通電する複数
の副制御回路と、この複数の副制御回路のうちの
少なくとも一つの回路から作動電流が出力してい
るとき、前記電磁弁に作動電流を通電する主制御
回路とから構成したことを特徴とするガス安全装
置。２ガス器具が、さらに、支弁装置からのガスの
供給を受けて種火を点火する種火点火装置を有し
ている請求項１記載のガス安全装置。３ガス器具が、さらに、ガスの燃焼のために供
給するガス量を調整するコツクを備えている請求
項２記載のガス安全装置。４ガスの供給状態で炎信号が消失したとき、そ
の消失信号によつて作動する警報回路を備えて成
る請求項１、２または３記載のガス安全装置。５ガスの供給状態で、ガス圧が低下したとき或
いは地震が発生したとき、その状態を検知して、
警報回路に、それを作動する異常信号を出力する
と共に、主制御回路に、電磁弁に対する作動電流
の通電を否定する異常状態検知回路を備えて成る
請求項１、２、３または４記載のガス安全装置。６異常状態検知回路が、その作動状態を正常状
態に復帰するリセツト回路を有している請求項５
記載のガス安全装置。７警報回路を、消失信号の入力によつて点滅す
る警報ランプ回路と、所定時間ブザーを作動する
警報ブザー回路とから構成した請求項４、５また
は６記載のガス安全装置。