JPH049461Y2 - - Google Patents

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JPH049461Y2
JPH049461Y2 JP11181687U JP11181687U JPH049461Y2 JP H049461 Y2 JPH049461 Y2 JP H049461Y2 JP 11181687 U JP11181687 U JP 11181687U JP 11181687 U JP11181687 U JP 11181687U JP H049461 Y2 JPH049461 Y2 JP H049461Y2
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JP
Japan
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oil
chamber
temperature compensation
casing
rotary damper
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JP11181687U
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JPS6417045U (ja
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  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はロータリダンパーの温度補償機構に関
する。
(従来の技術) 車両用ダンパー等として用いるロータリダンパ
ーは特公昭42−4848号等として知られている。
従来のロータリダンパーは筒状ケーシング内に
軸を回転自在に設け、この軸に一体的に設けた可
動ベーンの外端をケーシング内周面に摺接せしめ
ることで、ケーシング内を2つの油室に区画し、
軸を回転させて可動ベーンを摺動せしめることで
上記油室間で油の出入りを生じさせ、この油の出
入りに伴つて減衰力を発生させるようにしてい
る。
ところで、ロータリダンパーも通常のダンパー
と同様に油室を備えているため、高音になると油
が膨張し、その逃げ場がないと油漏れ等の不利を
生ずる。このため従来にあつてはケーシングの外
側に温度補償室を付設している。
(考案が解決しようとする問題点) 上述したようにロータリダンパーのケーシング
外側に温度補償室を付設すると、ロータリダンパ
ー自体が大型化し、自動二輪車等の部材配置箇所
に限定があるものへの応用が行いにくい。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決すべく本考案はロータリダン
パーの回転軸を中空とし、この中空軸内に温度補
償室を画成した。
(作用) 油温が上昇すると油室内の圧力が上昇するため
温度補償室に油が流入し、これにつれてフリーピ
ストンがガス室の容積を縮小する方向に摺動す
る。
(実施例) 以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて説
明する。
第1図は本考案に係る温度補償機構を適用した
ロータリダンパーの軸方向一部断面図、第2図は
同ロータリダンパーの径方向断面図であり、ロー
タリダンパー1は筒状ケーシング2に回転軸とし
ての中空軸3を貫通せしめている。ケーシング2
は大径孔2aと小径孔2bを有し、小径孔2bを
形成した側と反対側(第1図中左方)には環状突
部2cを一体的に形成している。そして、中空軸
3の一端側はシール部材4等を介して小径孔2b
にて回転自在に支承され、また中空軸3の他端側
は環状突部2c内側に嵌め込んだサイドカバー5
の内径孔にシール部材4等を介して回転自在に支
承されている。ここでサイドカバー5はそのフラ
ンジ部5aを突部2cの端面に突き当てた状態で
ナツト6を突部2c外周部に刻設したネジ部に螺
着することでケーシング2に固定される。
また、中空軸3には径方向外側に向つて可動ベ
ーン7が一体的に設けられている。この可動ベー
ン7の一面側には突部7aが形成され、この突部
7a外側に矩形状シール部材8を嵌め付け、この
シール部材8を押え板9をボルト10で可動ベー
ン7に固着することで、可動ベーン7との間で挟
持している。
更に、ケーシング2の大径孔2a内には中空軸
3の外周面が摺設する固定ベーン11,11がノ
ツクピン12を介して固着され、これら固定ベー
ン11,11間を前記可動ベーン7により第1の
外側油室S1と第2の外側油室S2に隔成してい
る。また、ケーシング2の大径孔2a内周面には
溝13……を形成しているが、この溝13は可動
ベーン7及び固定ベーン11をケーシング2に組
み込む際にベーンに取付けたシール部材8がめく
れたり伸びたりしないためのものであり、これら
溝13は可動ベーン7の回転移動範囲(例えば
94°)外に設けるとよい。
一方、中空軸3は隔壁14によつて左右の室に
分離され、第1図において左側の室には減衰力発
生機構を配設している。即ち中空軸3の左端には
キヤツプ15が螺着され、このキヤツプ15には
中空軸3内に臨むロツド16が螺着され、このロ
ツド16には中空軸3内周面には密に当接するセ
パレータ17が固着されている。このセパレータ
17は中空軸3内を第1の内側油室S3と第2の
内側油室S4に分離し、第1の内側油室S3と前
記第1の外側油室S1とは中空軸3に形成した油
孔18で連通し、第2の内側油室S4と前記第2
の外側油室S2とは中空軸3に形成した油孔19
で連通している。またセパレータ17には第1及
び第2の内側油室S3,S4を連通する油路2
0,20を形成し、これら油路20,20の開口
に減衰力を発生するデイスクバルブ21を設けて
いる。
また隔壁14によつて仕切られた右側の室には
フリーピストン22を摺動自在に配設し、このフ
リーピストン22と隔壁14との間を小径の油路
23にて前記外側の油室S1,S2と連通する温
度補償室S5に形成し、フリーピストン22と中
空軸3の一端に螺着されたエアバルブ24を備え
たキヤツプ25との間に高圧ガス室S6を形成し
ている。
以上において、油温が上昇すると油が膨張し、
この膨張分に相当する油が油路23を介して油室
S1,S2から温度補償室S5に流入し、温度補
償室S5に油が流入するとその分だけフリーピス
トン22が第3図に示すように温度補償室S5と
高圧ガス室S6とが圧力においてバランス状態と
なるまで移動する。
尚、図示例にあつては温度補償室S5と外側の
油室S1,S2とを連通するようにしたが、温度
補償室S5と内側の油室S3,S4とを連通する
ようにしてもよく、またフリーピストン22の代
りにブラダ等を用いてもよい。
(考案の効果) 以上に説明した如く本考案によれば、ロータリ
ダンパーの回転軸を中空とし、この中空回転軸内
に温度補償室を形成したので、ロータリンダンパ
ーをコンパクト化でき、自動二輪車等のように部
材の配置スペースが限られている場合に極めて好
適する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る温度補償機構を適用した
ロータリダンパーの軸方向一部断面図、第2図は
同ロータリダンパーの径方向断面図、第3図は温
度補償室の作用を説明した第1図と同様の断面図
である。 尚、図面中、1はロータリダンパー、2はケー
シング、3は中空軸、7は可動ベーン、11は固
定ベーン、14は隔壁、22はフリーピストン、
23は油路、S5は温度補償室、S6は高圧ガス
室である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ケーシング内に回転軸を挿入し、回転軸に設け
    た可動ベーンにてケーシング内を複数の油室に画
    成したロータリダンパーにおいて、前記回転軸は
    中空とされ、この中空回転軸内には容積可変とさ
    れた温度補償室が形成され、この温度補償室とケ
    ーシング内の油室とを中空回転軸に形成した油路
    にて連通せしめたことを特徴とするロータリダン
    パーの温度補償機構。
JP11181687U 1987-07-21 1987-07-21 Expired JPH049461Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP11181687U JPH049461Y2 (ja) 1987-07-21 1987-07-21

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JP11181687U JPH049461Y2 (ja) 1987-07-21 1987-07-21

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JPS6417045U JPS6417045U (ja) 1989-01-27
JPH049461Y2 true JPH049461Y2 (ja) 1992-03-10

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JP11181687U Expired JPH049461Y2 (ja) 1987-07-21 1987-07-21

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2789766B2 (ja) * 1990-02-08 1998-08-20 トヨタ自動車株式会社 車両の懸架装置
JP5831833B2 (ja) * 2012-03-05 2015-12-09 Kyb株式会社 ロータリダンパ
JP6010310B2 (ja) * 2012-03-05 2016-10-19 Kyb株式会社 ロータリダンパ

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6417045U (ja) 1989-01-27

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