JPH047385Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH047385Y2 JPH047385Y2 JP10405687U JP10405687U JPH047385Y2 JP H047385 Y2 JPH047385 Y2 JP H047385Y2 JP 10405687 U JP10405687 U JP 10405687U JP 10405687 U JP10405687 U JP 10405687U JP H047385 Y2 JPH047385 Y2 JP H047385Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vane
- casing
- rotating shaft
- fixed
- groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000007789 sealing Methods 0.000 claims description 9
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 7
- 238000013016 damping Methods 0.000 description 4
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000000638 solvent extraction Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Sealing Devices (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案はロータリダンパーのベーンをケーシン
グに組付けるための構造に関する。
グに組付けるための構造に関する。
(従来の技術)
ロータリダンパーは一般に筒状ケーシング内に
回転軸を挿通し、この回転軸外周面をケーシング
内に取付けた固定ベーンに摺接させ、回転軸に設
けた可動ベーンにてケーシング内を複数の油室に
区画し、回転軸の回転によつて可動ベーンをケー
シング内周面に摺接させつつ回動することで、前
記複数の油室の容積を変化させ、油室間において
油の出入りを生じさせ、この出入りによつて減衰
力を発生させるようにしている。
回転軸を挿通し、この回転軸外周面をケーシング
内に取付けた固定ベーンに摺接させ、回転軸に設
けた可動ベーンにてケーシング内を複数の油室に
区画し、回転軸の回転によつて可動ベーンをケー
シング内周面に摺接させつつ回動することで、前
記複数の油室の容積を変化させ、油室間において
油の出入りを生じさせ、この出入りによつて減衰
力を発生させるようにしている。
そして、安定した減衰力を発生せしめるには、
固定ベーンと回転軸外周面及び可動ベーンとケー
シング内周面との間において油漏れがあつてはな
らないので、固定ベーン及び可動ベーンそれぞれ
にシール部材を設けている。
固定ベーンと回転軸外周面及び可動ベーンとケー
シング内周面との間において油漏れがあつてはな
らないので、固定ベーン及び可動ベーンそれぞれ
にシール部材を設けている。
(考案が解決しようとする問題点)
上述したように固定ベーン及び可動ベーンは回
転軸或いはケーシングとのシールを行うべく予め
シール部材が取付けられている。
転軸或いはケーシングとのシールを行うべく予め
シール部材が取付けられている。
斯かる固定ベーン及び可動ベーンはケーシング
に軸方向から挿入される。そしてこの時第3図に
示すようにベーン100に嵌め付けたシール部材
101がケーシング102又は回転軸の周面に強
く圧接し、ベーン100を軸方向に押し込む際に
シール部材101の一部がベーン100の端部か
ら食み出すことがある。
に軸方向から挿入される。そしてこの時第3図に
示すようにベーン100に嵌め付けたシール部材
101がケーシング102又は回転軸の周面に強
く圧接し、ベーン100を軸方向に押し込む際に
シール部材101の一部がベーン100の端部か
ら食み出すことがある。
(問題点を解決するための手段)
上記問題点を解決すべく本考案は、可動ベーン
及び固定ベーンを軸方向に挿入する筒状ケーシン
グの内周面に軸方向の溝を形成した。
及び固定ベーンを軸方向に挿入する筒状ケーシン
グの内周面に軸方向の溝を形成した。
(作用)
可動ベーン(回転軸)及び固定ベーンをケーシ
ング内に組付ける際には、ベーンに取付けられて
いるシール部材をケーシング内周面に形成した溝
内に入れ、この溝に沿つてシール部材を挿入す
る。
ング内に組付ける際には、ベーンに取付けられて
いるシール部材をケーシング内周面に形成した溝
内に入れ、この溝に沿つてシール部材を挿入す
る。
(実施例)
以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて説
明する。
明する。
第1図は本考案に係るベーン取付け構造を適用
したロータリダンパーの径方向断面図、第2図は
同ロータリダンパーの軸方向一部断面図であり、
ロータリダンパー1は筒状ケーシング2に回転軸
としての中空軸3を貫通せしめている。ケーシン
グ2は大径孔2aと小径孔2bを有し、小径孔2
bを形成した側と反対側(第1図中左方)には環
状突部2cを一体的に形成している。そして、中
空軸3の一端側はベアリング4等を介して小径孔
2bにて回転自在に支承され、また中空軸3の他
端側は環状突部2c内側に嵌め込んだサイドカバ
ー5の内径孔にベアリング4等を介して回転自在
に支承されている。ここでサイドカバー5はその
フランジ部5aを突部2cの端面に突き当てた状
態でナツト6を突部2c外周部に刻設したネジ部
に螺着することでケーシング2に固定される。
したロータリダンパーの径方向断面図、第2図は
同ロータリダンパーの軸方向一部断面図であり、
ロータリダンパー1は筒状ケーシング2に回転軸
としての中空軸3を貫通せしめている。ケーシン
グ2は大径孔2aと小径孔2bを有し、小径孔2
bを形成した側と反対側(第1図中左方)には環
状突部2cを一体的に形成している。そして、中
空軸3の一端側はベアリング4等を介して小径孔
2bにて回転自在に支承され、また中空軸3の他
端側は環状突部2c内側に嵌め込んだサイドカバ
ー5の内径孔にベアリング4等を介して回転自在
に支承されている。ここでサイドカバー5はその
フランジ部5aを突部2cの端面に突き当てた状
態でナツト6を突部2c外周部に刻設したネジ部
に螺着することでケーシング2に固定される。
また、中空軸3には径方向外側に向つて可動ベ
ーン7が一体的に設けられている。この可動ベー
ン7の一面側には突部7aが形成され、この突部
7a外側に矩形状シール部材8を嵌め付け、この
シール部材8を押え板9をボルト10で可動ベー
ン7に固着することで、可動ベーン7との間で挟
持している。
ーン7が一体的に設けられている。この可動ベー
ン7の一面側には突部7aが形成され、この突部
7a外側に矩形状シール部材8を嵌め付け、この
シール部材8を押え板9をボルト10で可動ベー
ン7に固着することで、可動ベーン7との間で挟
持している。
更に、ケーシング2の大径孔2a内には中空軸
3の外周面が摺接する固定ベーン11,11がノ
ツクピン12を介して固着され、これら固定ベー
ン11,11間を前記可動ベーン7により第1の
外側油室S1と第2の外側油室S2に隔成してい
る。
3の外周面が摺接する固定ベーン11,11がノ
ツクピン12を介して固着され、これら固定ベー
ン11,11間を前記可動ベーン7により第1の
外側油室S1と第2の外側油室S2に隔成してい
る。
一方、中空軸3は隔壁12によつて左右の室に
分離され、第2図において左側の室には減衰力発
生機構を配設している。即ち中空軸3の左端には
キヤツプ13が螺着され、このキヤツプ13には
中空軸3内に臨むロツド14が螺着され、このロ
ツド14には中空軸3内周面に密に当接するセパ
レータ15が固着されている。このセパレータ1
5は中空軸3内を第1の内側油室S3と第2の内
側油室S4に分離し、第1の内側油室S3と前記
第1の外側油室S1とは中空軸3に形成した油孔
16で連通し、第2の内側油室S4と前記第2の
外側油室S2とは中空軸3に形成した油孔17で
連通している。またセパレータ15には第1及び
第2の内側油室S3,S4を連通する油路18,
18を形成し、これら油路18,18の開口に減
衰力を発生するデイスクバルブ19を設けてい
る。
分離され、第2図において左側の室には減衰力発
生機構を配設している。即ち中空軸3の左端には
キヤツプ13が螺着され、このキヤツプ13には
中空軸3内に臨むロツド14が螺着され、このロ
ツド14には中空軸3内周面に密に当接するセパ
レータ15が固着されている。このセパレータ1
5は中空軸3内を第1の内側油室S3と第2の内
側油室S4に分離し、第1の内側油室S3と前記
第1の外側油室S1とは中空軸3に形成した油孔
16で連通し、第2の内側油室S4と前記第2の
外側油室S2とは中空軸3に形成した油孔17で
連通している。またセパレータ15には第1及び
第2の内側油室S3,S4を連通する油路18,
18を形成し、これら油路18,18の開口に減
衰力を発生するデイスクバルブ19を設けてい
る。
また隔壁12によつて仕切られた右側の室には
フリーピストン20を摺動自在に配設し、このフ
リーピストン20と隔壁12との間を油室S1,
S2と連通する温度補償室S5とし、フリーピス
トン20と中空軸3の一端に螺着されたキヤツプ
21との間を高圧ガス室S6としている。
フリーピストン20を摺動自在に配設し、このフ
リーピストン20と隔壁12との間を油室S1,
S2と連通する温度補償室S5とし、フリーピス
トン20と中空軸3の一端に螺着されたキヤツプ
21との間を高圧ガス室S6としている。
ところで、前記した可動ベーン7を備えた中空
軸3及び固定ベーン11をケーシング2内に組付
けるには、ケーシング2内周面に形成した軸方向
の溝22を利用して行う。即ち溝22の深さは可
動ベーン7又は固定ベーン11から突出するシー
ル部材8の高さと略々等しくされ、中空軸3及び
固定ベーン11をケーシング2内に組付けるにあ
たつてはベーン7,11に取付けられているシー
ル部材8を溝22内に入れ、この溝22に沿つて
シール部材8が挿入されるようにベーン7,11
をケーシング2内に押し込み、所定位置までベー
ン7,11を挿入したならば周方向に回してケー
シング2内に組込む。
軸3及び固定ベーン11をケーシング2内に組付
けるには、ケーシング2内周面に形成した軸方向
の溝22を利用して行う。即ち溝22の深さは可
動ベーン7又は固定ベーン11から突出するシー
ル部材8の高さと略々等しくされ、中空軸3及び
固定ベーン11をケーシング2内に組付けるにあ
たつてはベーン7,11に取付けられているシー
ル部材8を溝22内に入れ、この溝22に沿つて
シール部材8が挿入されるようにベーン7,11
をケーシング2内に押し込み、所定位置までベー
ン7,11を挿入したならば周方向に回してケー
シング2内に組込む。
ここで回転軸3と一体的に回転する可動ベーン
7に取付けられているシール部材8が組付け後に
溝の部分を通過するとシール部材8が切断される
ことが生じるため、溝22を形成する位置は可動
ベーン7の回転移動範囲(例えば94°)外とした
方がよい。また、組付時の逃がし溝を回転軸外周
に設けてもよいのは言うまでもない。
7に取付けられているシール部材8が組付け後に
溝の部分を通過するとシール部材8が切断される
ことが生じるため、溝22を形成する位置は可動
ベーン7の回転移動範囲(例えば94°)外とした
方がよい。また、組付時の逃がし溝を回転軸外周
に設けてもよいのは言うまでもない。
(考案の効果)
以上説明した如く本考案によれば、ロータリダ
ンパーのケーシング内周面に軸方向の溝を形成
し、ベーンをケーシング内に組込む際に前記溝に
沿つてベーンに取付けたシール部材を挿入するよ
うにしたので、シール部材の端部が食み出た状態
で組付けられる等の不利が生じることがない。ま
た溝の形成位置を可動ベーンの作動範囲外とする
ことでシール部材の耐久性が悪化する不利もな
い。
ンパーのケーシング内周面に軸方向の溝を形成
し、ベーンをケーシング内に組込む際に前記溝に
沿つてベーンに取付けたシール部材を挿入するよ
うにしたので、シール部材の端部が食み出た状態
で組付けられる等の不利が生じることがない。ま
た溝の形成位置を可動ベーンの作動範囲外とする
ことでシール部材の耐久性が悪化する不利もな
い。
第1図は本考案に係るベーンの取付け構造を適
用したロータリダンパーの径方向断面図、第2図
は同ロータリダンパーの軸方向一部断面図、第3
図は従来例を示す図である。 尚、図面中、1はロータリダンパー、2はケー
シング、3は軸、7は可動ベーン、8はシール部
材、11は固定ベーン、22は溝である。
用したロータリダンパーの径方向断面図、第2図
は同ロータリダンパーの軸方向一部断面図、第3
図は従来例を示す図である。 尚、図面中、1はロータリダンパー、2はケー
シング、3は軸、7は可動ベーン、8はシール部
材、11は固定ベーン、22は溝である。
Claims (1)
- ケーシング内に回転軸とこの回転軸の外周面が
摺接する固定ベーンを設け、回転軸に設けた可動
ベーンにてケーシング内を複数の油室に画成した
ロータリダンパーにおいて、前記ケーシングの内
周面にはベーンを組付ける際にベーンに取付けた
シール部材を入れ込むための溝が軸方向に形成さ
れていることを特徴とするロータリダンパーのベ
ーン組付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10405687U JPH047385Y2 (ja) | 1987-07-06 | 1987-07-06 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10405687U JPH047385Y2 (ja) | 1987-07-06 | 1987-07-06 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS647930U JPS647930U (ja) | 1989-01-17 |
JPH047385Y2 true JPH047385Y2 (ja) | 1992-02-27 |
Family
ID=31335437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10405687U Expired JPH047385Y2 (ja) | 1987-07-06 | 1987-07-06 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH047385Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4514617B2 (ja) * | 2005-02-03 | 2010-07-28 | ジャパン・ハムワージ株式会社 | ロータリーベーン式舵取機におけるシール構造 |
JP2009102860A (ja) * | 2007-10-23 | 2009-05-14 | Shiroki Corp | ドアチェック装置 |
-
1987
- 1987-07-06 JP JP10405687U patent/JPH047385Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS647930U (ja) | 1989-01-17 |
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