JPH049456Y2 - - Google Patents

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JPH049456Y2
JPH049456Y2 JP1985075882U JP7588285U JPH049456Y2 JP H049456 Y2 JPH049456 Y2 JP H049456Y2 JP 1985075882 U JP1985075882 U JP 1985075882U JP 7588285 U JP7588285 U JP 7588285U JP H049456 Y2 JPH049456 Y2 JP H049456Y2
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JP
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pocket
cage
roller
thickness
claws
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JP1985075882U
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JPS61190028U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、合成樹脂成形品から成るころ軸受
の保持器に関するものである。
〔従来の技術およびその問題点〕
ラジアルころ軸受やスラストころ軸受のころ保
持器、あるいはローラスライドのころ保持器を合
成樹脂の成形品とする場合、通常、第6図乃至第
9図に示すように、保持器本体10に形成したポ
ケツト11の両側のころ案内面12に保持爪13
を設け、この保持爪13によつてころ14の抜け
止めを図るようにしている。
ところで、上記保持爪13は、ポケツト11の
両側のころ案内面12の両側縁それぞれに形成す
る必要があるため、保持器を成形する場合、ポケ
ツト11および保持爪13の成形用抜き型を無理
抜きする必要があり、脱型時の保持爪13の変形
を避けることができない。
従来の合成樹脂製保持器においては、ポケツト
11のころ案内面12に形成された保持爪13が
ポケツト11に組み込まれたころ14の長さ方向
全体に係合可能な長さを有し、その両端部がポケ
ツト11両端面に連接する構成であるため(第8
図中a部参照)、ポケツト11および保持爪13
の成形用抜き型の脱型時において、保持爪13の
両端部に亀裂が発生し易く、保持爪13が損傷し
易いという不都合がある。
また、保持器本体10の幅面15と保持爪13
の表面とが同じ高さであるため、成型用抜き型の
脱型によつてその脱型方向に変形した保持爪13
は、第9図に示すように、上記幅面15から立ち
上がり保持器の組み込みを阻害したり、ころ転走
面に保持爪13が接触して保持器の動きを阻害す
るなどの不都合がある。
〔考案の課題〕
そこで、この考案は上記の不都合を解消し、成
形抜き型の脱型時における保持爪の損傷を防止
し、脱型によつて変形した保持爪が転走面に接触
するのを防止することを技術的課題としている。
〔考案の構成〕
上記の課題を解決するために、この考案は合成
樹脂成形品から成る保持器本体に複数のポケツト
を形成し、隣接するポケツト間に形成された柱の
厚みを保持器本体の内外径部の環状部の厚みと同
肉厚とし、その柱の表裏両面に、ポケツト両側の
ころ案内面の軸方向中央部の厚みを軸方向両端部
の厚みより薄肉部とする凹部を形成し、この凹部
底面の両端縁全長からポケツト内に突出するころ
抜け止め用の保持爪を設けた構成としたのであ
る。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
第1図乃至第4図に示すように、いま例えばス
ラストころ軸受の合成樹脂製保持器を例にとつて
説明すると、環状の保持器本体1にはころ収納用
の複数のポケツト2が設けられており、そのポケ
ツト2間に形成された柱3は保持器本体1の内外
径部の環状部の厚みと同肉厚とされ、その柱3の
表裏両面に凹部4が設けられている。
上記凹部4は、第1図に示すように、柱3の幅
寸法全体に亘つて形成する場合と、第5図に示す
ように、柱3の両側部に設ける場合とがある。そ
の凹部4の形成によつてポケツト2の両側におけ
るころ案内面5の中央部の厚みは、両端部の厚み
より薄くなり、その薄肉部の上下縁にポケツト2
の内方に突出するころ抜け止め用の保持爪6が設
けられ、この保持爪6の表面は、凹部4の底面と
同一面になつている。
上記のように、ころ案内面5の薄肉部に保持爪
6形成して保持爪6の両端とポケツト2の両端面
との間に間〓を設けることにより(第3図、第5
図中、b部参照)ポケツト2および保持爪6の成
形用抜き型の脱型方向に保持爪6がきわめて容易
に変形し、脱型時における保持爪6の損傷防止に
効果を挙げることができる。また、脱型時におい
て変形した保持爪6は成形時の状態に復元し易
く、仮に脱型方向に変形したままであつても、保
持爪6は凹部4の対向肩部間に納まる寸法である
ため保持器本体1の幅面7より突出せず、上記保
持爪6がころ転走面に接触するのを防止すること
ができる。
実施例の場合は、スラストころ軸受の保持器を
例にとつて説明したが、ラジアルころ軸受の保持
器およびローラスライドの保持器を上述と同様の
構成とすることができる。
〔効果〕
以上のように、この考案によれば、ポケツト両
側のころ案内面の中央部に薄肉部を設け、その薄
肉部にころ抜け止め用の保持爪を形成して保持爪
の両端とポケツトの両端面との間に間〓を設けた
ので、ポケツトおよび保持爪成形用抜き型の脱型
方向に保持爪が変形し易く、その脱型によつて保
持爪が損傷するのを防止することができる。
また、隣接するポケツト間に形成された柱の表
裏両面に、ポケツト両側におけるころ案内面の中
央部の厚みを両端部の厚みより薄肉厚とする凹部
を形成し、その凹部底面の端縁に延長して上記保
持爪を形成したので、脱型時に変形した保持爪が
そのままの状態であつても、保持器本体の幅面か
ら保持爪が突出せず、保持器の組み込み時におい
て保持爪がころ転走面に接触するのを防止するこ
とができる。
さらに、柱に形成した凹部をグリース溜りとし
て使用することができると共にポケツト間〓部が
グリース循環路となつてころ案内面を効果的に潤
滑することができ、その結果、耐焼付性が向上
し、高速回転用として使用することができる。ま
た、柱の両端部の肉厚が保持器本体の内外径部の
環状部と同肉厚であるため、強度的に強く、剛性
の高い保持器を得ることができると共に、保持爪
は、凹部の底面の端縁全長にわたつて延びている
ため、ころをきわめて安定よく保持することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に係るころ軸受の保持器の
一実施例を示す一部分の平面図、第2図は同上の
縦断正面図、第3図は同上の一部分を拡大して示
す平面図、第4図は第3図の拡大断面図、第5図
は同上保持器の他の実施例を示す平面図、第6図
は従来の保持器の一部分を示す平面図、第7図は
同上の縦断正面図、第8図は第6図の一部分を拡
大して示す平面図、第9図は第8図の拡大断面図
である。 1……保持器本体、2……ポケツト、3……
柱、4……凹部、5……ころ案内面、6……保持
爪。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ころ収納用の複数のポケツトを備えた合成樹脂
    成形品から成るころ軸受の保持器において、隣接
    するポケツト間に形成された柱の厚みを保持器内
    外径部の環状部の厚みと同肉厚とし、その柱の表
    裏両面に、ポケツト両側のころ案内面の軸方向中
    央部の厚みを軸方向両端部の厚みより薄肉部とす
    る凹部を形成し、この凹部底面の端縁全長からポ
    ケツト内に突出するころ抜け止め用の保持爪を設
    けたことを特徴とするころ軸受の保持器。
JP1985075882U 1985-05-20 1985-05-20 Expired JPH049456Y2 (ja)

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JP1985075882U JPH049456Y2 (ja) 1985-05-20 1985-05-20

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JP1985075882U JPH049456Y2 (ja) 1985-05-20 1985-05-20

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JPS61190028U JPS61190028U (ja) 1986-11-27
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