JPH049365A - 1―フェニルシクロヘキシルペルオキシ―2―エチルヘキサノエートおよびその用途 - Google Patents

1―フェニルシクロヘキシルペルオキシ―2―エチルヘキサノエートおよびその用途

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JPH049365A
JPH049365A JP10860990A JP10860990A JPH049365A JP H049365 A JPH049365 A JP H049365A JP 10860990 A JP10860990 A JP 10860990A JP 10860990 A JP10860990 A JP 10860990A JP H049365 A JPH049365 A JP H049365A
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ethylhexanoate
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vinyl chloride
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Shuji Suyama
須山 修治
Tomoyuki Nakamura
知之 中村
Yasushi Sugihara
靖 杉原
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Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、ビニル系単量体の重合開始剤として優れた、
新規な過酸エステルである1−フェニルシクロヘキシル
ペルオキシ−−2−エチルヘキサノエートに関するもの
である。
〈従来の技術〉 ペルオキシエルテル類が塩化ビニル、アクリル酸エステ
ルおよびスチレンなどのビニル系単量体の重合開始剤と
して使用できることは一般に知られており、例えば特公
昭51−38752号公報、特公昭48−16994号
公報および特開昭61−143402号公報などに記載
されてぃる。
しかしながらボリマー工業では、経済的見地から高価な
生産設備の追加建設を伴うことなくポリマーの生産性を
増大させることが望まれている。
この理由から、より活性の高い重合開始剤が従来より望
まれている。つまり1高活性な重合開始剤を用いること
により、重合速度を高め重合時間を短縮させることがで
きるのである。
このような技法による生産性向上は、特に塩化ビニルの
重合において有用であるとされている。
なぜなら、塩化ビニルの重合では、ポリマーの重合度は
重合速度には依存せず重合温度によって決まる。従って
、高活性な重合開始剤を用いて重合速度を高くしても、
重合温度が一定であればその重合度が変わることがない
からである。
この重合度によってポリ塩化ビニルの物性、例えば耐熱
変形性及び耐衝撃性などが変化する。
従って、種々の用途に応じた物性を持つ重合体を得るに
は、各々特定の重合温度で重合しなければならない。
例えば、平均重合度1300のポリ塩化ビニルを得ると
きには52℃で重合を行い、平均重合度1000のポリ
塩化ビニルを得るためには57℃で重合を行わなければ
ならない。
このため、種々の重合温度において最適な活性を持つ重
合開始剤が各々必要となる。
ポリ塩化ビニルのうち平均重合度が700〜1000で
ある塩化ビニル重合体はフィルム及びシートなどとして
最適な物性を有しているので、工業上これらに多用され
ている。これら重合体は一般に、重合温度57〜70℃
という比較的高い温度における重合により得られる。
従来、このような比較的高い温度における重合には、ベ
ンゼン中0.110Ω/fl濃度における分解半減期が
10時間となる温度(以下、10時間半減期温度と略記
する)が50℃から65℃の範囲である開始剤が単独で
用いられるか、もしくはそれらよりも10時間半減期温
度が低い範囲、即ち30℃から55℃の範囲にある開始
剤と併用されている。
従来よりこのような比較的高温で活性のある重合開始剤
としては、ラウロイルペルオキシド(62℃)、3,3
.5−)リメチルヘキサノイルペルオキシド(59,5
℃)(特開昭58−168608号公報)t−プチルベ
ルオキシピパレード(55℃)及びt−アミルベルオシ
キビバレート(53℃)(特開昭57−44604号公
報)などが知られている。さらにクミルペルオキシ−2
−エチルヘキサノエート(65℃)(特開昭48−56
639)などの過2−エチルヘキサン酸から誘導される
ペルオキシエステルも知られている。
また、併用される比較的低温活性な重合開始剤の例とし
ては、t−ブチルペルオキシネオデカノエート が知られている。
〈発明が解決しようとする課題〉 これら従来より知られている比較的高温において活性の
ある重合開始剤にはそれぞれ問題があった。
即ち、クミルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート(
以下、CHEと略記する)、ラウロイルペルオキシド(
以下、LPOと略記する)及び、3、3.5−トリメチ
ルヘキサノイルペルオキシド(以下、INFOと略記す
る)は、65℃以下の重合温度では重合効率が低く,重
合時間が長かったり、多量使用しなければ重合が完結し
ないという点で経済的に問題があった。
さらに、t−プチルペルオキシビy<レード(以下、B
PVと略記する)及びt−アミルベルオシキビバレート
(l!下、APVと略記する)は、前記CEHなどに比
べ確かに高活性であるが、55℃以下の重合温度ではむ
しろ活性が高すぎるため重合後半での発熱が大きくなり
、重合温度が制御しにくいという問題があった。特に夏
期において、重合器冷却用冷却水の温度が上がって重合
器の冷却能力が低下すると、重合温度の制御が益々困難
となる.重合温度が正しく制御されない場合,塩化ビニ
ル重合体の重合度分布が目的とした分布と異なってくる
ため、物理的性質、加工性に著しい悪影響を与え、結果
として得られる重合体の着色、熱安定性及び機械的性質
の低下などをもたらす、さらに場合によっては、急激な
発熱のために重合機内温度の調節が不可能となり、爆発
の危険さえ伴うことがあるあ。
そのため、重合時間の短縮を達成する為より適した活性
を持ち、かつ物性良好な重合体を与える重合開始剤が引
続き要求されている。
〈課題を解決するための手段〉 本発明者らは、上記の従来技術の持つ課題について長期
にわたって研究した結果、文献未知の新tli化合物1
−フェニルシクロヘキシルペルオキシ−−2−エチルヘ
キサノエートが塩化ビニルの重合において従来用いられ
ていた上記開始剤のもつ課題を解決できる開始剤である
ことを確認して本発明を完成した。
本発明の過酸エステルは過−2エチルへキサン酸から誘
導されるものであり、同じカルボン酸構造を有する従来
の開始剤、例えばCEHに比べ極めて分解半減期温度が
低く、またBPVやAPVなどよりは高温活性であるた
め、上記従来の開始剤の問題点が解決できるのである。
即ち、本発明は新規な過酸エステルである1−フェニル
シクロヘキシルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート
、1−フェニルシクロヘキシルペルオキシ−2−エチル
ヘキサノエートを有効成分とするビニル単量体の重合開
始剤、塩化ビニル単量体あるいは塩化ビニル単量体及び
これと共重合可能な単量体を重合させる際に、重合開始
剤として1−フェニルシクロヘキシルペルオキシ−2−
エチルヘキサノエートを単独で使用するか、あるいはベ
ンゼン中の0.1モル濃度液における半減期が10時間
となる温度が30〜55℃の範囲にあるペルオキシエス
テル、ジアンルペルオキシド及びペルオキシジカーボネ
ートのうち少なくとも1種よりなる重合開始剤と併用す
ることを特徴とする塩化ビニルの重合方法に関するもの
である。
本発明の1−フェニルシクロヘキシルペルオキシ−−2
−エチルヘキサノエートは、実施例1に示されるように
IRスペクトル、NMRスペルトルにより同定され、か
つ例えば以下のようにして得ることができる。
即ち、2−エチルへキサン酸クロライドと。
1−フェニルシクロへキシルヒドロペルオキシドを水酸
化ナトリウムか水酸化カリウムまたはピリジンのような
アミン類を触媒として、通常のペルオキシエステルと同
様の反応条件下で得られる。
即ち、溶媒として芳香族炭化水素(例えばトルエン、エ
チルベンゼン)または脂肪族炭化水素(例えばペンタン
、ヘキサン、オクタン、石油ナフサ、ミネラルスビリー
2ト)またはイソパラフィンを主成分とする脂肪族炭化
水素(例えば商品名「シェルゾール」 ;シェル化学社
製)を用いて合成するかまたは合成後希釈して用いるこ
とが出来る。なお反応温度は、−10℃〜30℃程度で
ある。
前記の2−エチルヘキサン酸クロライドとは2−エチル
ヘキサン酸に塩素化剤、例えばPCl3 、POCl3
.5OC12等を反応サセた後に、反応混合物から酸ク
ロライド生成物を単離させてつくることができる。
また、■−フェニルシクロへキシルヒドロペルオキシド
は、強酸触媒、例えば硫酸、リン酸、過填素酸、イオン
交換樹脂の酸体またはP−1ルエンスルホン酸の存在に
おいては、1−フェニルシクロへキサノールを過剰の過
酸化水素で処理してつくることができる。
本発明の1−フェニルシクロヘキシルペルオキシ−−2
−エチルヘキサノエートを重合開始剤とする塩化ビニル
単量体と共重合可能な他のビニル単量体としては、例え
ばエチレン、酢酸ビニル、塩化ビニリデン、スチレン、
アクリル酸エステル類等がある。
前記単量体の重合に際しての1−フェニルシクロヘキシ
ルペルオキシ−2−エチルヘキサノエートの単量体に対
する添加量は一般に、塩化ビニル系単量体の仕込量10
0重量部に対して純品換算で0.001〜1重量部であ
り、好ましくは0.01−0.5重量部である。その量
が0.001重量部未満では重合速度が遅くなる傾向に
ある。また1重量部を越えると重合反応の制御が困難と
なり、得られる重合体の物性も低下する傾向にあるので
好ましくない。
また前記の1−フェニルシクロヘキシルペルオキシ−−
2−エチルヘキサノエートに併用する具体的なペルオシ
キエステルとしては、t−プチルベルオキシネオデカエ
−1−(46,5℃)、t−オクチルペルオキシネオデ
カノエート(以下、ONDと略記する)  (40,7
℃)、クミルペルオキシネオデカノエート(36,6℃
)など、ジアンルペルオキシドとしてはインブチリルペ
ルオキシド(以下、IBPOと略記する)  (32,
5℃)などであり、ペルオキシジカーボネートとしては
、ジ(2−エチルヘキシル)ペルオキシジカーボネート
(以下OFFと略記する)  (43,4℃)、ジーn
−プロビルペルオキシジカーポネー) (40,5℃)
、ジイソプロビルペルオキシジカーポネー) (40,
5℃)などである。
これらの併用する重合開始剤の添加量は適宜選択すれば
よいが1通常1−フェニルシクロヘキシルペルオキシ−
2−エチルヘキサノエートの11=加最に対し重量で1
74〜4倍量である。
本発明において用いる重合方法は通常は懸濁重合である
が、本発明になる重合開始剤を用いる以外は通常の処方
でなんら問題ない。
重合温度は一般に20〜75℃であり、好ましくは30
〜65℃の温度範囲である。重合温度が10℃未満では
重合時間が長くなる傾向にあり、一方75℃を越えると
重合開始剤の寿命が短くなり、高重合転化率に到達させ
ることが困難となるので好ましくない。
〈発明の効果〉 本発明の1−フェニルシクロヘキシルペルオキシ−−2
−エチルヘキサノエートは、新規化合物であり、従来技
術で知られている2−エチルヘキサン酸から誘導される
ペルオキシドよりも分解半減期がきわめて短いという特
徴を有している。
さらに1本発明の1−フェニルシクロヘキシルペルオキ
シ−ドはビニル系単量体の重合の重合開始剤として単独
で用いるか、あるいは特定の重合開始剤と併用すること
により、従来の重合開始剤よりも早い重合速度をうるこ
とができる。同時に重合温度の制御が容易であるので、
得られる重合体の物性を損なうことなく、重合サイクル
時間を短縮させ、生産容量を増大させることができる。
〈実 施 例〉 以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
(1−フェニルシクロヘキシルペルオキシ−−2−エチ
ルヘキサノエートの合成及び10時間半減期温度の測定
) 実施例1 攪拌機をそなえた200腸Q4つロフラスコに30%水
酸化カリウム水溶液37.3gを入れ、攪拌上液温を1
0℃に保ちながら、95%1−フェニルシクロヘキシル
ヒドロペルオキシド22.3gとベンゼン30gの混合
物を添加した。更に攪拌下、液温を15℃に保ちつつ2
−エチルヘキサン酸クロライド16.3gを7分間で滴
下した。液温を25℃まで上げ2時間攪拌を続けた後、
冷水40gを加え更に5分間攪拌した。水相を分離し、
5%水酸化ナトリウム水溶液40gで洗浄した後、水で
3回洗浄した。この溶液を無水硫酸マグネシウム上で乾
燥後、真空下ベンゼンを除去した結果、淡黄色液体とし
て目的物17.5gを得た。その活性酸素量は4.67
%であり、計算により純度93%、収率51モル%であ
った。
この物質の同定は、IRおよびNMRスペクトルで確認
した。
IRスペクトル(CC14): /Dゼン環伸縮振動 1595,1490.1450c
mC=O伸縮振動      1770cm−1NMR
スペクトル(CC14): GH20H2 ■ ■ Ho: δ 0.70  、t、3H、H■: δ 0
.79  、t、:JH、Ho: 60.89〜1.5
3  、m  、8H、Ho: 61.27 〜2.1
5  、m  、10H、H■: δ 2.02  、
  m  、IHH■: 67.21 〜?、51  
、m  、5)[。
即ち得られた物質は1−フェニルシクロヘキシルペルオ
キシ−2−エチルヘキサノエートであるとを確認した0
次にこの新規化合物についてベンゼンを溶媒として熱分
解テストを行って(濃度:0.1モル/i)その10時
間半減期温度を求めた。
また比較のために、公知の過2−エチルヘキサン酸誘導
体エステルについても同様に10時間半減期温度(T+
o)を求めた0以上の結果を表−1に示す。
この結果から、本発明の1−フェニルシクロヘキシルペ
ルオキシ−−2−エチルヘキサノエート((以下、PC
HEHと略記する)は先行技術の過2−エチルヘキサン
酸エステルよりも分解半減期温度が短く、より低温活性
であることがわかる・ さらに、PCHEHは従来から用いられているLPOお
よびINFOにくらべ低温活性であり、またBPVおよ
びAPVにくらべ高温活性であることがわかる。つまり
PCHEHはINFOとRPVの中間の活性を持つ開始
剤といえる。
表−1 PCHEH:フェニルシクロへキシルペルオ半シー2−
エチルへ亭すノエートLPO:ラウaイルペルオキシド INPO:3,5.5−トリメチルへ半すノイルペルオ
キシドBPV:t−プチルベルオキシビICレートAP
V:t−7ミルベルオ半シピパレート(塩化ビニル重合
) 実施例2 容量3J2のステンレス製オートクレーブの、2゜1g
の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを溶解した脱イオン交換水
1400gをいれ、更にPCHEHを純品換算で0.4
9gを添加した。オートクレーブ内の空気を脱気して窒
素置換し再び脱気した後、塩化ビニル単量体700gを
加え、攪拌下57℃にて8時間を行った。反応終了後、
未反応の単量体を排出し、塩化ビニル重合体を濾別した
。得られた白色粉末を洗浄した後、真空で乾燥した1重
量から塩化ビニル重合体の収率は83%であり、平均重
合度は990であった。また重合温度の制御性の判定と
して反応中の重合温度を調べた0反応中の最大温度と設
定温度との差から温度制御性を次のように評価した。そ
れらの結果を表−2に示す。
重合温度制御性の評価 実施例3,4 表−2に示されるように実施例2において重合開始剤の
PCHEHの添加量、重合温度を変えた以外は、実施例
2に準じて塩化ビニル単量体の重合を行った。それぞれ
の結果を表−2に示す。
実施例5 表−2に示されるように実施例2において重合開始剤と
してP CHE HO,49gにかえて、P CHE 
Ho、21gに加えON D 0.21gを用いた以外
は実施例2に準じて塩化ビニル単量体の重合を行った。
その結果を表−2に示す。
実施例6.7 表−2に示されるように実施例5において重合開始剤と
してONDのかわりにIBPOおよびOP Fo、21
gをそれぞれPCHEHo、21gに加えて用いた以外
は実施例5に準じて塩化ビニル単量体の重合を行った。
それぞれの結果を表−2に示す。
実施例8 表−2に示されるように実施例2において塩化ビニル単
量体700gの代わりに塩化ビニル単量体630gと酢
酸ビニル単量体70gを用い、重合開始剤のPCHEH
の添加量と重合温度をかえた以外は実施例2に準じて重
合を行った。その結果を表−2に示す。
比較例1 表−2に示されるように実施例2において重合開始剤と
してP CHE Ho、49gにかえて、従来より知ら
れている過2−エチルヘキサン酸エステルとして、クミ
ルペルオキシ2−エチルヘキサノエート(CEH)0.
49gを用いた以外は実施例2に準じて塩化ビニル単量
体の重合を行った。その結果を表−2に示す。
比較例2.3 表−2に示されるように実施例2において、重合開始剤
としてP CHE H0,49gにかえて、INPOま
たはBPVをそれぞれ0.49g用いた以外は実施例2
に準じて塩化ビニル単量体の重合を行った。それぞれの
結果を表−2に示す。
比較例4 表−2に示されるように実施例7において重合開始剤と
してP CHE HO,49gとOP P 0.49g
にかえて、CE HO,49gとOP F 0.49g
を用いた以外は実施例7に準じて塩化ビニル単量体の重
合を行った。その結果を表−2に示す。
比較例5.6 表−2に示されるように実施例7において重合開始剤と
してPCHEHo、49g にかえ、INFO!?=は
B P V O) 0.49gをそれぞれOP P 0
.49gに加えて用いた以外は実施例2に準じて塩化ビ
ニル単量体の重合を行った。それぞれの結果を表−2に
示す。
以上、表−2より明らかなように本発明の重合開始剤を
用いると、従来のCEH及びINFOを用いた場合に比
べ重合体収率がきわめて高い。または従来のBPVを用
いた場合には重合温度が設定温度以上に上昇するため重
合温度の制御が困難であるのに対し、本発明の重合開始
剤を用いた方法では重合温度は設定温度に一定に保たれ
、重合速度の制御が容易である。重合温度が設定値に保
たれない場合、得られる重合体の物性が損なわれるなど
の問題が生じるので好ましくない。
(スチレンの重合) 実施例9 スチレンifに重合開始剤として、PCHEHO602
モルを溶解した試料溶液101gを、内容量20mQの
ガラスアンプルに添加し、アンプルを真空脱気した後溶
融して封管した。アンプルを70”Cの恒温水槽中に入
れ、塊状重合を行った。その後、所定時間ごとにアンプ
ルを取り出し1反応液をベンゼンに溶解させ、ガスクロ
マトグラフィーを用い内部標準法により未反応の単量体
を定量して重合転化率を算出した。その結果、6時間後
の重合転化率は67%であった。各反応時間における重
合転化率を表−3に示す。
比較例7 実施例9において重合開始剤としてPCHEHの代わり
にINFOを用いた以外は実施例9に準じてスチレンの
重合を行った。その結果、6時間後の重合転化率は47
%であった。その結果を表−3に示す。
表−3 PC’HEH:  フェニルシクaヘキシルペルオ亭シ
ー2−エチルヘキサノエートINPO:  3,5.5
−トリメチルヘキサノイルペルオキシド本発明のペルオ
キシドが、従来のペルオキシドに比べ重合活性が高いこ
とがわかる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)1−フェニルシクロヘキシルペルオキシ−2−エ
    チルヘキサノエート。
  2. (2)1−フェニルシクロヘキシルペルオキシ−2−エ
    チルヘキサノエートを有効成分とするビニル系単量体の
    重合開始剤。
  3. (3)塩化ビニル単量体あるいは塩化ビニル単量体及び
    これと共重合可能な単量体を重合させる際に、重合開始
    剤として1−フェニルシクロヘキシルペルオキシ−2−
    エチルヘキサノエートを用いることを特徴とする塩化ビ
    ニルの重合方法。
  4. (4)塩化ビニル単量体あるいは塩化ビニル単量体及び
    これと共重合可能な単量体を重合させる際に、重合開始
    剤として (A)1−フェニルシクロヘキシルペルオキシ−2−エ
    チルヘキサノエート及び (B)ベンゼン中の0.1モル濃度液における半減期が
    10時間となる温度が30〜55℃の範囲にあるペルオ
    キシエステル、ジアンルペルオキシド及びペルオキシジ
    カーボネートのうち少なくとも1種を併用することを特
    徴とする塩化ビニルの重合方法。
JP10860990A 1990-04-26 1990-04-26 1―フェニルシクロヘキシルペルオキシ―2―エチルヘキサノエートおよびその用途 Pending JPH049365A (ja)

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