JPH0493321A - 水素添加重合体の製造方法 - Google Patents

水素添加重合体の製造方法

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JPH0493321A
JPH0493321A JP20934390A JP20934390A JPH0493321A JP H0493321 A JPH0493321 A JP H0493321A JP 20934390 A JP20934390 A JP 20934390A JP 20934390 A JP20934390 A JP 20934390A JP H0493321 A JPH0493321 A JP H0493321A
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polymer
monomer
ring
hydrogenated
hydrogenation
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JP20934390A
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Hitoshi Oka
岡 仁志
Atsushi Yamauchi
山内 敦詞
Masaji Yoshinari
吉成 正司
Akira Iio
飯尾 章
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JSR Corp
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Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光学特性、透明性、耐熱性、耐候性なとの諸
特性に優れた水素添加重合体の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
近年において、シクロペンタジェンおよび/またはジシ
クロペンタジェンを原料とするノルボルネン環を育する
単量体の開環重合体を水素添加して得られる水素添加重
合体は、その光学特性、透明性、耐熱性、耐候性などの
諸特性に優れていることから、光学材料および透明材料
として利用されてきている。
従来、このような光学材料とされる重合体としては、テ
トラシクロドデセン系炭化水素化合物の単独またはノル
ボルネン系炭化水素化合物によるメタセシス開環(共)
重合体を水素添加して得られる重合体(特開昭60−2
6024号公報)、ペンタシクロペンタデセンをメタセ
シス開環重合して得られる重合体またはその水素添加重
合体(特開昭63−145324号公報)、並びに極性
置換基を育するノルボルネン誘導体および/またはテト
ラシクロドデセン誘導体を重合しさらに水素添加して得
られる(共)重合体(特公昭57−89815号公報、
特願昭62−288528号)などが提案されている。
〔発明か解決しようとする課題〕
以上の光学材料および透明材料として用いられる重合体
のうち、水素添加された重合体は、水素添加されていな
いものに比して、良好な耐熱性および耐候性を育するも
のである。しかし、この種の重合体において、より高度
な耐熱性および耐候性を実現するためには、水素添加を
完全に行って重合体中の炭素−炭素不飽和結合を消滅さ
せることが要求される。
しかしながら、重合体は一般に単量体に比較して水素添
加されにくいものであり、ノルボルネン環を有する単量
体の開環重合体も例外ではない。
すなわち、従来の水素添加重合体の製造方法において完
全な水素添加を達成するためには、多量の水素添加触媒
を使用する必要かあり、通常の条件では実質上完全に水
素添加を達成することかてきない、という問題かある。
また、従来の水素添加重合体の製造方法においては、使
用された水素添加触媒の活性か水素添加反応の度毎に相
当程度低下するようになり、このため、同一の水素添加
触媒を繰り返して使用すると得られる重合体における水
素添加率か低下し、水素添加触媒に長い寿命を得ること
かできない、という工業上大きな問題点を有している。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記の課題について鋭意研究を重ねたところ
、驚くべきことに、純度か99重量%以上である高純度
のシクロペンタジェンおよび/またはジシクロペンタジ
ェンを原料として合成されたノルボルネン環を有する単
量体から得られる開環重合体は、通常の条件において実
質上完全に水素添加することかでき、しかも使用された
水素添加触媒の活性の低下の程度か非常に僅かであって
長い寿命か得られることを見い出し、これに基づいて完
成されたものである。
すなわち、本発明の水素添加重合体の製造方法は、純度
か99重量%以上であるシクロペンタジェンおよび/ま
たはジシクロペンタジェンと、オレフィン化合物とをデ
ィールス・アルダー型の熱付加反応させることにより下
記−数式(I)で表わされる単量体を合成し、この単量
体を単独でまたはこの単量体と共重合可能な他の単量体
とを開環重合させ、得られる開環重合体を水素添加する
ことを特徴とする。
一般式(I) 〔式中、AおよびBは、同一でも異なってもよく、水素
原子または炭素数1−10の炭化水素基であXおよびY
は、同一でも異なってもよく、水素原子、炭化水素基ま
たは1価の極性を有する基であり、 mは0〜2の整数である。〕 以下、本発明について具体的に説明する。
く反応原料〉 本発明においては、水素添加をするへき開環重合体を得
るための単量体として、特定のシクロペンタジェンおよ
び/またはジシクロベンタンニンによって合成されたも
のか用いられる。シクロペンタジェンおよび/またはシ
ンクロペンタジェンは、ナフサ分解工程において炭素数
か5である留分より取り出され、通常、蒸留精製によっ
てシンクロペンタジェンの形で得られる。このシンクロ
ペンタジェンは、平衡により1%以下のシクロペンタジ
ェンを含有する状態のものであるか、ジシクロペンタジ
ェンの純度は、シクロペンタジェンを含めて、通常96
〜98重量%であり、不純物として、シクロペンタジェ
ンとイソプレンの共二量体を2〜4重量%、またメチル
ジシクロペンタジェンを0.2〜0.8重量%のような
割合で含有するものである。
而して、本発明においては、シクロペンタジェンおよび
/またはジシクロペンタジェンとして、その純度か99
重量%以上のものが用いられ、特に99.5重量%以上
のものか好ましい。シクロペンタジェンおよび/または
ジシクロペンタジェンの純度か99重量%未満の場合に
は、本発明の目的を十分に達成することができない。
以上の高純度のシクロペンタジェンおよび/またはジシ
クロペンタジェンは、オレフィン化合物と共にディール
ス・アルダー型の熱付加反応処理される。この熱付加反
応に用いられるオレフィン化合物は、不飽和結合を育し
、ディールス・アルダー型の熱付加反応を行う化合物で
あれば、特に制限されるものではない。このオレフィン
化合物の具体例としては、エチレン、プロピレン、ブタ
ジェンなどの脂肪族炭化水素;シクロペンテン、シクロ
ヘキセン、シクロオクテンなとの脂環式炭化水素;メチ
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート
、t−ブチル(メタ)アクリレートなとの(メタ)アク
リレート、アクリロニトリル、メタシクロニトリルなと
のビニルシアン化合物;極性基を有する芳香族ビニル化
合物;極性基を存するアルケン化合物;極性基を有する
ンエン化合物:無水マレイン酸、フマル酸なとのカルボ
ン酸;その他を挙げることかできる。
これらのすレフイン化合物のうち、好ましいものとして
は、メチルメタアクリレート、エチルメタアクリレート
およびメチルアクリレートを挙げることができる。
くディールス・アルダー型熱付加反応〉ジシクロペンタ
ジェンは熱分解によりシクロペンタジェンを生成し、シ
クロペンタジェンがジシクロペンタジェン、さらにはオ
レフィン化合物とディールス・アルダー型熱付加反応を
起こし、その結果として上記−数式(I)で表わされる
単量体(以下「単量体I」という)か合成される。具体
的には、この熱付加反応における反応温度は80〜25
0’Cの範囲とされ、特に好ましくは130〜220°
Cとされる。そして、この熱付加反応生成物を蒸留精製
なとの常法によって精製することによって開環重合体の
ための高純度の単量体Iを得ることかてきる。
このようにして得られる単量体Iの具体例としては、 5−メチル−5−カルボキシメチルビシクロ[2゜2.
1]−2−ヘプテン、 5−メチル−5−カルボキシエチルビシクロ[2゜2.
11−2−ヘプテン、 5−カルボキシメチルビシクロ[2,2,1] −2−
ヘプテン、 5−エチリデン−ビシクロ[2,2,1] −2−ヘプ
テン、 ビシクロ[2,2,1] −2−ヘプテン、5−シアノ
ビシクロ[2,2,1コー2−ヘプテン、トリシクロ[
5,2,1,02’] −3−デセン、トリシクロ[5
,2,1,0”]−]3.8−デカジエン8−メチル−
8−カルボキシメチルテトラシクロ[4,4,O,l”
°G、 t7.10]   a−ドデセン、8−メチル
−8−カルボキシエチルテトラシクロ[4,4,0,1
2’、 17− ”コー3−ドデセン、8−カルボキシ
メチルテトラシクロ[4,4,0,1”11、16] 
  a−ドデセン、 8−エチリデン−テトラシクロ[4,4,0,12’、
 1710]   3−ドデセン、 テトラシクロ[4,4,0,125,17”コー3−ド
デセン、 ペンタシクロ[6,5,1,1” 、0” 7.0” 
” ] −4−ペンタデセン、 ヘキサシクロ[6,6,1,IL a、 02. v、
 Qll、 + 4コー4=ヘプタデセン などを挙げることができる。
く開環重合〉 以上の単量体Iの1種または2種以上か単独であるいは
それと共重合可能な他の単量体と共に開環重合に供され
、これによって開環重合体が生成される。
この開環重合に際し、必要に応じて共重合可能な他の単
量体を使用することかできる。そのような単量体の具体
例としては、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロ
オクテン、1.5−シクロオクタジエンなとのシクロオ
レフィン類を挙げる二とかてきる。
開環重合反応は、窒素なとの不活性雰囲気において、い
わゆるメタセシス重合触媒の存在下において行われる。
このメタセシス重合触媒は、ルテニウム、ロジウム、パ
ラジウム、白金なとの白金族化合物を用いて行われるか
、(a)W、MoおよびReの化合物から選ばれた少な
くとも1種と、(b)周期律表におけるIA、mA、I
[B、II[A。
IVAあるいはIVB族の元素の化合物てあって、少な
くとも1つの当該元素と炭素との結合あるいは当該元素
と水素との結合を有するものから選ばれた少なくとも1
種との組合せからなる触媒であってもよい。
得られる開環重合体の分子量の調節は、重合反応の条件
を調整することによって行うこともてきるが、通常はα
−オレフィン類、 α、ω−ジオレフィン類、アセチレ
ン類などの分子内に少なくとも1つの炭素間二重結合ま
たは三重結合を有する化合物を適宜添加することにより
、好適に行うことかできる。
開環重合反応は、通常、脂肪族または指環族の飽和炭化
水素、芳香族炭化水素、ジアルキルグリコールエーテル
などから選ばれる少なくとも1種の溶媒を用いて行われ
る。開環重合反応の生成物は、そのままの溶液状態で次
の水素添加反応に供することもてきるか、通常はメタセ
シス重合触媒を除去し、その後に水素添加反応を行うの
か好ましい。触媒の除去方法としては、アルコールによ
る抽出法、大量のアルコール中で凝固沈澱させる方法、
アルコールアミンなとのキレート剤で処理する方法、活
性炭、活性白土などの吸着剤て処理する方法、それらの
処理方法の組合せなどを利用することかできる。
く水素添加反応〉 水素添加反応は、開環重合体の溶液に水素添加触媒を添
加し、水素ガスを所定の圧力で作用させることによって
行われ、これにより、目的とする実質上完全に水素添加
された重合体の溶液、具体的には100M HZの核磁
気共鳴吸収スペクトルにおけるプロトンによる吸収の測
定から求められる水素添加率か100%であるような水
素添加重合体の溶液か得られる。
水素添加触媒としては、通常のすレフイン性化合物の水
素添加のために用いられるものを使用することかでき、
具体的には不均一系触媒および均一系触媒か公知である
不均一系触媒としては、パラジウム、白金、ニッケル、
ロジウム、ルテニウムなどの触媒物質をカーボン、シリ
カ、マグネシア、アルミナ、チタニアなどの担体に担持
させた固体触媒などを挙げることができる。均一系触媒
としては、ナフテン酸ニッケル/トリエチルアルミニウ
ム、ニッケルアセチルアセトナート/トリエチルアルミ
ニウム、オクテン酸コバルト/n−ブチルリチウム、ル
テニウム錯体、ロジウム錯体などを挙げることができる
なお、水素添加触媒の含水率は2重量%未満であること
か好ましい。さらに、水素添加反応に供される開環重合
体および必要に応じて使用される溶媒の含水率を0.1
重量%未満とすることか好ましい。
く分離および回収〉 水素添加反応後の処理は、使用した水素添加触媒の種類
によって異なる。
不均一系触媒を用いた場合には、濾過、沈降分離、遠心
分離なと公知の分離方法で水素添加触媒を分離する。分
離された水素添加触媒はそのまま再度水素添加反応に供
することかできる。
水素添加触媒が除去された重合体溶液からは、通常使用
される回収方法により、目的とする実質上完全に水素添
加された重合体を得ることかできる。例えば重合体溶液
と水蒸気を直接接触させる蒸気凝固法、重合体溶液に貧
溶媒を添加して重合体を沈澱させる方法、重合体溶液を
容器内で加熱して溶媒を留去させる方法、ベント付押出
機で溶媒を除去しながらベレット化させる方法などか知
られており、当該重合体および使用された溶媒の種類や
性質などに応じて適宜の方法を利用することができる。
〔作用〕
本発明の方法においては、以上のように、水素添加反応
に供される開環重合体か、純度99重量%以上という高
純度のシクロペンタジェンおよび/またはジシクロペン
タジェンを原料として合成した単量体Iを開環重合させ
て得られるものであることにより、実質上完全に水素添
加された重合体、すなわち100MHzの核磁気共鳴吸
収スペクトルにおけるプロトンによる吸収の測定から求
められる水素添加率か100%であるような水素添加重
合体を得ることができる。
本発明の方法において、上記のような効果か奏される理
由は完全に解明されていないが、次のように考えられる
。すなわち、通常の方法によって得られるシクロペンタ
ジェンおよび/またはジシクロペンタジェン中には、既
述のようにメチルジシクロペンタジェンあるいはその分
解物であるメチルシクロペンタジェンが不純物として含
有されているか、これらの不純物による開環重合体は、
水素添加されるへき炭素−炭素間二重結合を形成する炭
素原子にメチル基か結合したもの、またはそのような炭
素原子に隣接する炭素原子にメチル基か結合したものと
なり、これらの開環重合体は、当該メチル基による立体
障害によって、当該二重結合か水素添加されにくいもの
となる。
また、他の不純物であるシクロペンタジェンとイソプレ
ンの共二量体およびその分解物であるイソプレンによれ
ば、メチル基か上記と同様の状態で結合した開環重合体
か生成されるため、同様の理由により、当該二重結合が
水素添加されにくいものとなる。
本発明において、シクロペンタジェンおよび/またはジ
シクロペンタジェン中のメチルジシクロペンタジェンと
メチルシクロペンタジェンの総量は、通常0.2重量%
以下、シクロペンタジェンとイソプレンの二量体は、通
常0.8重量%以下である。
さらに本発明の方法においては、使用された水素添加触
媒の活性か水素添加反応によって低下する程度が非常に
小さく、従って当該水素添加触媒に非常に長い寿命を得
ることがてきる。この理由も不明であるか、開環重合反
応処理乃至メタセシス重合触媒除去工程において、上述
のような副生開環重合体の影響により、金属、ハロゲン
なとの水素添加触媒に対する触媒毒物質か除去されにく
い状態となることか一因であると考えられる。
いずれにせよ、本発明の方法においては、高純度のシク
ロペンタジェンおよび/またはジシクロペンタジェンを
原料として合成された単量体重を用いることにより、実
質上完全に水素添加された重合体を容易に製造すること
ができ、併せて水素添加触媒の寿命か長くなるので、高
い効率で使用することか可能となる。
本発明の方法による水素添加重合体は、実質上完全に水
素添加された重合体であるので、高度な耐熱性および耐
候性を有し、従って光学材料および透明材料として好適
に使用することができる。
本発明による重合体には、その用途または目的に応じて
、紫外線吸収剤、滑剤、着色剤、顔料を含有させること
もできる。そして、例えば酸化防止剤を含有させる場合
においては、水素添加反応終了後の重合体溶液に添加し
てもよいか、ペレット化工程において添加することもて
きる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について説明するか、本発明かこ
れらによって限定されるものではない。
実施例1 〈ノルボルネン環を有する化合物の製造〉以下の操作に
より、下記の構造式(I)で示される8−メチル−8−
カルボキシメチルビシクロ’) t:+ [4,4,0
,12s、17”] −3−トテセンヲ製造した。すな
わち、容量2001の撹拌機付き反応器に、純度99.
9重量%のジシクロペンタジェン26.4kgと、メチ
ルメタクリレート16.7kgと、下記の構造式(2)
で示される純度99.9重量%の5−メチル−5−カル
ボキシメチルビシクロ[2,2,1] −2−ヘプテン
66、4kgと、重合防止剤としてp−メトキシフェノ
ール110gとを仕込み、 180°Cで8時間反応さ
せた。
そして反応終了後、未反応原料および重質分および重質
分を除去し、さらに蒸留して精製することにより、目的
とする単量体化合物11.6kgを得た。
構造式(I) 構造式(2) く開環重合体の製造〉 以上のようにして得られた構造式(I)で表わされる単
量体4.0kgと、水分を除去したシクロヘキサンとエ
チレングリコールジメチルエーテルとを重量比で8.2
の割合で混合してなる溶媒(以下「溶媒A」という) 
12.0kgと、分子量調節剤である1−ヘキセン40
0gとを窒素ガスて置換した容150fの反応器に仕込
み、これにメタセンス重合触媒として濃度0.05モル
/lの六塩化タングステンのクロロベンゼン溶液68g
と、濃度0,96モル/lのジエチルアルミニウムクロ
ライドのトルエン溶液71gと、濃度0.2モル/lの
パラアルデヒドのトルエン溶液17gとを加え、80°
Cて3時間重合を行った。
得られた重合反応液をガスクロマトグラフィーにより分
析したところ、この重合反応における重合転化率は98
.9%であった。
以上のようにして得られた重合反応液を40’Cに冷却
して容量20OAの容器に移し、これにトリエタノール
アミン80gを加えて30分間撹拌し、さらに溶媒Aの
8kgを加えて希釈し、この状態でメタノール20kg
を添加して撹拌し、その後6時間静置して上下二相に分
離させ、下相から重合体溶液21kgを回収した。この
重合体溶液における重合体の含育割合は23重量%てあ
った。
この重合体溶液の一部をサンプリングして常法により重
合体を分離し、この重合体試料について固有粘度(η1
mh)を測定したところ、0.45dl/ g(クロロ
ホルム中、30°C1濃度0.5g/c+!l)であっ
た。
く水素添加反応〉 以上の重合体溶液を溶媒Aで濃度10重量%となるよう
希釈し、この希釈重合体溶液400 gを容量1i!の
オートクレーブに仕込み、シリカマグネシア担体に5重
量%の割合でパラジウムを担持させた粉末4gを水素添
加触媒として添加した。オートクレーブ内を窒素ガスで
置換した後、水素ガスを導入して25kg/cm2Gま
で昇圧し、次に撹拌しなから160℃まで昇温し、この
温度で4時間保って水素添加反応させた。その後、反応
系を室温に戻して水素ガスを放出させた後、反応溶液を
濾紙(5C)で吸引濾過処理して水素添加触媒を分離し
、一方濾液を多量のメタノール中に撹拌しながら加えて
重合体を析出させた。
この重合体を乾燥させた後、これについて100MHz
の核磁気共鳴吸収スペクトル(NMR)を測定して分析
し、δ=4.5〜6.0ppmの範囲のオレフィンのプ
ロトンによる吸収か水素添加反応によって減少すること
に基づいて水素添加率を計算したところ、その値は10
0%であった(この手段によって求められる水素添加率
を「00%(I00MHz H−NMR測定)」のよう
に記す)。すなわち、上記の方法によって得られた水素
添加重合体は実質上完全に水素添加されたものである。
く水素添加触媒の寿命テスト〉 以上における水素添加触媒の分離処理によって回収され
た水素添加触媒を再び用いたこと以外は上記と同様にし
て、既述の重合体溶液について第2回目の水素添加反応
を行った。そして、得られた水素添加重合体について水
素添加率を求めたところ100%(I00MHz H−
NMR測定)であった。
さらにこの第2回目の水素添加反応から回収された触媒
を用い、同様の操作を3回繰返して、同一の水素添加触
媒を合計5回の水素添加反応に供した。そして得られた
水素添加重合体について同様にして水素添加率を求めた
以上の結果を第1表に示す。この第1表から明らかなよ
うに、本発明の方法によれば、容易に実質上完全に水素
添加された重合体を製造することかできること、並びに
水素添加反応に使用した水素添加触媒の活性の低下が非
常に僅かであって長い寿命が得られることが理解される
比較例1 実施例1において、純度99.9重量%のジシクロペン
タジェンの代わりに、純度96.6重量%のジシクロペ
ンタジェン(不純物として、メチルジシクロペンタジェ
ンを0.6重量%、およびシクロペンタジェン/イソプ
レンの共二重量体を2.8重量%含有するもの)を用い
たほかは、実施例1と同様にして単量体化合物を製造し
、この単量体を用いて開環重合反応および水素添加反応
を行って水素添加重合体を製造した。さらにこの工程の
水素添加反応に用いた水素添加触媒の寿命テストを、同
様にして行った。
以上の結果を第1表に示す。第1表から明らかなように
、第1回目の水素添加率は100%(I00MHz H
−NMR測定)であったが、水素添加反応を繰り返すこ
とにより、水素添加触媒の活性か順次に低下することが
理解される。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明の方法によれば、純度か99重量
%以上である高純度のシクロペンタジェンおよび/また
はジシクロペンタジェンを、開環重合体を得るための単
量体の原料として用いることにより、通常の条件におい
て実質上完全に水素添加を行うことができ、従ってノル
ボルネン環を有する単量体の開環重合体の実質上完全に
水素添加された重合体を得ることかでき、この水素添加
重合体は非常に高い耐熱性および耐候性を育するもので
あり、しかも水素添加反応における水素添加触媒の活性
の低下か僅かであって繰り返し使用において長い寿命を
得ることがてき、工業的に非常に有利である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)純度が99重量%以上であるシクロペンタジエンお
    よび/またはジシクロペンタジエンと、オレフィン化合
    物とをディールス・アルダー型の熱付加反応させること
    により下記一般式( I )で表わされる単量体を合成し
    、この単量体を単独でまたはこの単量体と共重合可能な
    他の単量体とを開環重合させ、得られる開環重合体を水
    素添加することを特徴とする水素添加重合体の製造方法
    。 一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、AおよびBは、同一でも異なってもよく、水素
    原子または炭素数1〜10の炭化水素基であり、 XおよびYは、同一でも異なってもよく、水素原子、炭
    化水素基または1価の極性を有する基であり、 mは0〜2の整数である。〕
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