JPH0491800A - C型肝炎ウイルスおよびその関連核酸の簡便高感度検出法 - Google Patents

C型肝炎ウイルスおよびその関連核酸の簡便高感度検出法

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JPH0491800A
JPH0491800A JP2207677A JP20767790A JPH0491800A JP H0491800 A JPH0491800 A JP H0491800A JP 2207677 A JP2207677 A JP 2207677A JP 20767790 A JP20767790 A JP 20767790A JP H0491800 A JPH0491800 A JP H0491800A
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dna
nucleic acid
oligo
hepatitis
cdna
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Tsutae Morinaga
森永 傳
Kazuaki Chayama
一彰 茶山
Hiromitsu Kumada
博光 熊田
Yataro Ichikawa
市川 弥太郎
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はC型肝炎ウィルス(以後HCVと略する)の関
連核酸の検出法に関する。更に詳しくは微量の検体を蛋
白変性剤にて処理後、除蛋白して得られた核酸からcD
NAを合成し、次いでDNADNAポリメラーゼを用い
て、オリゴDNAをプライマーとしてcDNAを増幅す
ることを特徴とするC型肝炎ウィルスおよびその関連核
酸を簡便高感度に検出する方法に関する。
〈従来技術及び発明が解決しようとする課題〉ウィルス
性肝炎はA型、B型、デルタ(D)型のほか、非A非B
型があり、非A非B型肝炎ウィルスには非経口伝播タイ
プと経口伝播タイプが存在すると推定されている。これ
らの中でB型肝炎および非経口伝播タイプの非A非B型
肝炎において慢性肝炎が知られており、かかるタイプの
ウィルス肝炎の予防治療が現在重要な課題となっている
。B型肝炎においては既に原因ウィルスが特定され診断
・予防方法がほぼ確立され今後新たな発症もかなり少な
くなるものと考えられる。一方、非経口伝播タイプの非
A非B型肝炎については、主に輸血により感染し、現在
受血者の15〜17%の血清肝炎発症者(日本において
年間15〜30万人く推定))の95%が、この非経口
伝播タイプの非A非B型肝炎と考えられている。更にこ
れらの非A非B型肝炎発症者のうち約50%は慢性肝炎
へ移行し10〜20年後には20%の患者において肝硬
変・肝癌への転帰を取るものと推定されている。更に該
非A、lp B型肝炎は輸血のほかに、複数人に共通で
針を使用した予防接種あるいは何等かの血液・体液など
を介する行為により、非A非B型肝炎のウィルス保持者
(日本において推定400万人)および慢性肝炎患者(
日本において推定90万人)が蓄積増加してきている。
現在特に輸血による非A非B型肝炎の新たなる患者の発
生を防ぐ有効な方法が求められている。その一つの方法
として輸血に使いうる血液の安全性の一目安として従来
トランスアミナーゼGPT値が35以下としていた基準
値を25以下とした。しかしながらGPT値25以下の
血液のみ一応安全としてもなお輸血患者の15%は血清
肝炎となる故に、より有効な安全器の判定方法が求めら
れている。1987年米国0カイロン社によって輸血性
非A非B型肝炎の原因ウィルスの一種と考えられるC型
肝炎ウィルスが発表されたくヨーロッパ特許03182
16 、1989年5月31日公開)。該発表によると
輸血性非A非B型肝炎を発症せしめたチンパンジーの血
清より抽出した核酸を遺伝子工学的手法により分離増幅
しタンパク質を発現せしめ、非A非B型肝炎患者血清と
反応するものを選抜することにより原因ウィルスのC型
肝炎ウィルス(以後“HCV″と略称する〉を特定し、
特定の抗原タンパク質を用いて血清と反応するものはC
型肝炎と判定されるとしている。更にカイロン社発表の
具体例のC型肝炎診断キットにおいてはHCVの非構造
蛋白抗原を用いて患者血清中に存在するC型肝炎ウィル
ス抗体を検出するシステムによっているために、HCV
感染初期に既にHCV保持者となっているにも拘らず、
HCV抗体陰性と判定される可能性がある。このような
血清についてはl(CV含有面でありなからHCV抗体
陰性の判定により一応輸血に使用しても安全であると誤
って判断される。該発表ではHCVのジェノミック核酸
は一本鎖RNAであり、その塩基配列の一部も記載され
ており、C型肝炎の診断のための特定の塩基配列につい
ても一部述べている。
しかし−重鎖RNAをゲノムとするウィルスにおいては
塩基配列がかなり変異していることが多く、HCVにお
いても同様と考えられることがらHC■関連核酸を高感
度に検出する方法については、未だ不十分と言わざるを
得ない。
以上の記述からも明らかのように、先述のカイロン社発
表の特定抗原および塩基配列が全ての非A非B型肝炎の
診断に有効とは考えられず、なお検討が必要であること
は明白である。
く課題を解決するための手段〉 検体からの核酸の調整方法には、プロテネスにのごとき
タンパク分解酵素を用いて行うことが一般的であるが、
この場合比較的多量のサンプルを必要とする欠点があっ
た。本発明においてはかかる欠点をタンパク変性剤を用
いることにより微量検体からでも高感度かつ簡便に検出
する方法を提供するものである。即ち、本発明は非経口
的に怒染伝播する非A非B型肝炎の一種であるHCVに
関連する核酸を微量の検体から簡便高感度に検出する方
法に関する。更に詳しくは、微量の検体を蛋白変性剤に
て処理後、除蛋白して得られた核酸からcDNAを合成
し、ついでcDNAに対し、DNAポリメラーゼおよび
プライマーDNAセットを用いて、cDNAを増幅する
ことを特徴とするC型肝炎ウィルスおよびその関連核酸
を簡便高感度に検出する方法である。
本発明においてはプライマーDNAセットとして下記D
NA群1およびDNA群2よりそれぞれ少なくとも一種
選ばれなオリゴDNAを用いることが好適である。
DNA群1: オリゴDNAI  (5’−GGTCATAGTGGG
CAGGGTCGTCTT−3’)オリゴDNA3  
(5’−ACCTGGTAGCGTACCAAGCC−
3’オリゴDNA5  (5’−CTGCTTGTGG
ATGATGCTAC−3’オリゴDNA7  (5’
−GACGCCCACTTCTTGTCCCA−3オリ
ゴDNA9  5’−GAGTGGGGAGAACCT
TCCTT−3’オリゴDNAII +5’ −ACC
GGCTATACCGGCGACTT−3’オリゴDN
A13 (5’ −GTCACCCAGACAGTCG
ATTT−3’ )オリゴDNA21 <5’ −GG
CGACACTCCACCATAGCT−3’ )オリ
ゴDNA23 (5’ −TGTGAGGAACTAC
TGTC−3’ )オリゴDNA25+5’ −TTC
ACGCAGAAAGGTCTG−3’ )DNA群2
: オリゴDNA2  5’−CCAGGCAGCGTTG
ACAAGCCCGCCAAG−3’)オリゴDNA4
  (5’−TATGCTTCGCCCAGAAGGT
C−3’オリゴDNA6  (5’−TCCACACG
TGCAGTTGCGCT−3’オリゴDNAl0 (
5’ −ATGAAGCAATGGCGGGGTTA−
3’むゴDNA12 +5’ −CATGCATGTC
ATGATGTATT−3’オリゴDNA14 (5’
 −TCCACATCTGGTCCCACGAT−3’
オリゴDNA22 (5’ −GGTGCACGGTC
TACGAGACC−3’オリゴDNA24 5’−T
TTACCAAGAAAGGACCC−3’)オリゴD
NA26 5’−AACACTACTCGGCTAGC
AGT−31本発明においては、)ICV関連核酸の存
在を診断しようとする対象検体は微量の血清または肝臓
組織である。血清の場合1〜500μ(、特に5〜10
0μpである。肝臓組織の場合1〜500μg、特に5
〜100μgである。
本発明ではまず微量検体を蛋白変性剤にて処理後、除蛋
白した水溶液を調製する蛋白変性剤処理法としては、塩
酸グアニジンあるいはグアニジンチオシアネートの如き
変性剤による処理方法、デオキシコール酸ナトリウム塩
、ラウリル硫酸ナトリウム塩、あるいはN−ラウロイル
サルコシンナトリウム塩の如きイオン性の界面活性性の
変性剤による変性処理、更にTriton X−100
(ポリエチレングリコールモノ−p−インオクチルフェ
ニルエーテル) 、 Br1ji−58<ポリオキシエ
チレンセチルアルコールエーテル) 、 Br1ji−
35(ポリオキシエチレンラウリルアルコールエーテル
)7またはTween  (ポリオキシエチレンソルビ
タンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモ
ノオレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミ
テート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレー
ト等)の如き中性の界面活性剤による変性処理方法があ
る。
塩酸グアニジンあるいはグアニジンチオシアネートの如
き変性剤による処理の場合は、これらの変性剤の検体処
理溶液で終濃度0.1〜IOM、好ましくは1〜6Mと
なるように添加する。デオキシコール酸ナトリウム塩、
ラウリル硫酸ナトリウム塩、あるいはN−ラウロイルサ
ルコシンナトリウム塩の如きイオン性の界面活性性の変
性剤による変性処理の場合は、これらの界面活性性の変
性剤を検体処理溶液での終濃度が0.05〜20%、好
ましくは0,5〜10%となるように添加する。
Triton X−100(ポリエチレングリコールモ
ノ−p−インオクチルフェニルエーテル) 、 Br1
ji−58〈ポリオキシエチレンセチルアルコールエー
テル)、 Br1ji−35<ポリオキシエチレンラウ
リルアルコールエーテル)、またはTween  (ポ
リオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキ
シエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレ
ンソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソ
ルビタンモノステアレート等)の如き中性の界面活性剤
による変性処理の場合、これらの界面活性剤の終濃度を
0.2〜30%、好ましくは0.5〜20%となるよう
にする。
また検体からの蛋白成分の変性をより効果的にするため
に、上記の各種の変性剤の単独使用の外、二種以上の併
用は好ましいものである。更に蛋白変性溶液にβ−メル
カプトエタノールの如き蛋白変性剤の添加もまた好まし
いものであり、かかる変性剤の好ましい添加量として終
濃度0.1〜2%である。
また検体からの蛋白成分の変性処理温度は、核酸、特に
−重鎖のRNAが化学的な変性を受けない条件であれば
何等特別な制限を受けないが、10〜98℃で行える。
変性処理時間として1秒〜2時間、好ましくは10秒〜
30分間である。
本発明においては蛋白変性剤にて処理後、次に除蛋白を
行う。除蛋白はフェノールまたはフェノール/クロロフ
ォルム混合液さらに必要な場合イソアミルアルコールを
フェノールの1/10〜1/20程度添加した混合液に
て1回以上抽出操作を行い、水相を回収し3M酢酸ナト
リウムの如き適当な塩溶液を10分の1容量添加後つい
てエタノールを2〜3倍容量またはインプロパツールを
等容量加えて高速遠心して沈澱として核酸+11を得る
ことができる。本発明においては、上記のフェノールあ
るいはフェノール/クロロフォルムによる抽出除蛋白操
作後得られた水相に対して、り四ロフォルムまたはヂエ
チルエーテルの如き難水溶性の溶剤にて水相からフェノ
ールを除去するのみでも核酸の水溶液として得ることが
できる。
本発明においてはこのようにして得た核酸に対しDNA
オリゴマーまたはD N Aオリゴマーの混合物、好ま
しくはDNAのテトラマールオクタマーの混合物、更に
好ましくはDNAのヘプタマールペンタマーの混合物、
特に好ましくはDNAヘキサマーの混合物、例えばベー
リンガー・マンハイム山之内■の゛ランダム′″p(d
N)6の如きものを用いてcDNAを合成する。さらに
該cDNAを合成するに際して逆転写酵素を使用する。
逆転写酵素としては一般市販のものが使用でき特定の制
限はないが、AMV (エイビアン・ミエロブラストシ
・ウィルス)の逆転写酵素、R3V(ラウス・サルコー
マ・ウィルス)の逆転写酵素。
M−MLV(モロニー・ミュリーン・リュウケミア・ウ
ィルス)の逆転写酵素などが、使用可能である。このな
かでもM−MLVの逆転写酵素は合成されなcDNAに
対してエンドヌクレアーゼ活性がなくかつRNaseH
酵素活性が低いので好ましく使用される。これらの逆転
写酵素は各々の酵素の供給者の使用能書に従って使用し
cDNAを調製することができる。cDNAを合成する
際に使用したランダムなりNAオリゴマーの過剰量を必
要ならば、一般に知られたアルコール沈澱やゲル濾過の
如き操作により除去する。
本発明においては、次にDNAポリメラーゼを用いてc
DNAの増幅を行う。使用するDNAポリメラーゼとし
ては大腸菌DNAポリメラーゼ■。
T4DNAポリメラーゼ、あるいは耐熱DNAポリメラ
ーゼで知られる7thDNAポリメラーゼまたはTaq
DNAポリメラーゼなどを挙げることができる。これら
のDNAポリメラーゼは夫々供給者の使用能書に従って
使用し得る。これらのDNAポリメラーゼのうち、耐熱
DNAポリメラーゼで知られるTthDNAポリメラー
ゼまたはTaqDNAポリメラーゼが好ましい。使用す
る7thDNAポリメラーゼは東洋紡製(No、 TT
H−103)、TaqDNAポリメラーゼはProme
ga社〈例えばno、 101423)、ボクスイ・ブ
ラウン社、ベセスダ・リサーチ・ラボラトリ−社、宝酒
造社などから夫々販売されているものを使用できる。こ
れらのDNAポリメラーゼのうちTthDNAポリメラ
ーゼ、 Promega社のT a q D N Aポ
リメラーゼが酵素活性が高いので一層好ましい。
本発明において、DNAポリメラーゼを用いてDNAの
増幅を行うに際して使用するブライマーとしてオリゴD
NAセットを用いる。オリゴDNAセットとしては前記
のDNA群1のオリゴDNAのなかの少なくとも一種お
よびDNAN2O2リゴDNAのなかの少なくとも一種
の組合せのセットが好適である。プライマーとしてどこ
を選定するかによって検出状況が変化し、場合によって
は検出不能となる故にこの選定組合せは大事である。
本発明においてオリゴDNAセットとして好ましい組合
せは、オリゴD N A 11−10のセット、オリゴ
D N A 11−2のセット、オリゴD N A 1
1−4のセット、オリゴD N A 11−12のセッ
ト、オリゴDNA1l−14のセット、オリゴD N 
A 13−2のセットオリゴD N A 13−4のセ
ット、オリゴD N A 13〜12のセット、オリゴ
D N A 13−14のセット、オリゴD N A 
7−2のセット、オリゴD N A 7−4のセットオ
リゴDNA7−12のセット、オリゴD N A 7−
14のセット、オリゴD N A 3−10のセット、
オリゴDNA3−4のセット、オリゴD N A 3−
12のセット、オリゴD N A 21−22のセット
、オリゴD N A 21−26のセット、オリゴD 
N A 21−24のセット、オリゴDNA23−22
のセット、オリゴD N A 23−26のセット、オ
リゴD N A 23−24のセット、オリゴDNA 
25−22のセット、オリゴD N A 25−26の
セット。
オリゴD N A 25−24のセットである。
更に本発明においては、これらのオリゴDNAのセット
の2セット以上の組合せで核酸増幅反応を実施すること
は、−層核酸の検出をよくするので好ましい。
検出はDNA発色剤にて発色させる、あるいは特定の化
合物にて標識された既知のC型肝炎ウィルスの増幅核酸
プローブとのハイブリダイゼーションにより行うことが
好適である。
検出は増幅させたDNAをアガロースゲル電気泳動し次
いでエチヂウムブロマイドにて染色したものをUV照射
して発色せしめ特定核酸バンドを検出する。DNAのア
ガロースゲル電気泳動・エチヂウムブロマイドによる染
色・UV照射による発色特定核酸バンドの検出の操作は
当業界一般公知の方法で実施できる。
特定DNAバンドが発色で見られないときは、再度核酸
の増幅を行うか、あるいは特定の化合物にて標識された
既知のHCVの増幅核酸とのサザーンハイプリダイゼー
ションを行う。再度の核酸増幅は前記1回目の核酸増幅
で得られた水溶液の一部〈例えば115〜1/20)に
対してプライマーとしてのオリゴDNAは1回目増幅で
使用したと同じオリゴDNAセットまたは該オリゴDN
Aのそれぞれ3′側下流に位!するオリゴDNAを使用
できる。
サザーンハイプリダイゼーションを行って検出する場合
、使用するプローブ核酸としてはジゴキシゲニンあるい
はビオチンにて標識されなHCVの増幅核酸を用いる。
ここで用いる70−ブ用核酸はさきに記載したと同様の
方法でも調製できるが、検出しようとするDNAと同し
領域内の塩基配列であって15塩基以上であればよい。
ハイブリダイゼーションのプローブに使用する核酸にジ
ゴキシゲニンを標識として入れるにはベーリンガー・マ
ンハイム社製のDNAラベリング・デテクション・キッ
ト(no、 1.093657)を用いて、あるいはビ
オチンを標識として入れるにはベセスダ・リサーチ・ラ
ボラトリ−社製のビオチンラベリング・キットなどを用
いて、供給者の使用マニュアルに従って行うことができ
る。
また、これらの標識核酸を用いたハイブリダイゼーショ
ンは、夫々の検出システム即ちジゴキシゲニン標識の場
合は上記デテクション・キット(no、 109365
7)にて、ビオチン標識の場合はベセスダ・リサーチ・
ラボラトリ−社製のDNA検出システム(no、 82
79SA)を用いて、各供給者の使用能書に従って実施
し得る。
〈発明の効果〉 本発明の方法はHCVの抗原抗体系によるC型肝炎判定
と異なりHCV関連核酸を増幅検出するので、HCV感
染初期あるいはHCV抗体が非常に少ない場合にも高感
度にて)ICV関連核酸を検出できるので有用な方法で
ある。
〈実施例〉 以下実施例を挙げて更に具体的に述べるが、本発明はこ
れらの実施例に限るものではない。
〈実施例1および比較例1〉 非A非B型慢性肝炎と診断されかつ米国オーツ社製HC
V抗体<ELISA)テストシステムで抗体陽性者の血
清50μgにグアニヂンチオシアネート水溶液(5Mグ
アニジンチオシアネート/25mMクエン酸ナトリウム
1065%サルコシル10.2Mβ−メルカプトエタノ
ール)200μgを添加し37℃・30分間・1100
rpで振盪後、フェノール/り四ロフォルム(4/1 
)混合液400μpで3回抽出した。この水相に10分
の1容の3M酢酸ナトリウム(pH5,4)、1Mgグ
リコーゲン、2.5倍容のエタノールを添加し、−80
℃。30分間保持後、遠心して得られたペレットを70
%エタノール次いで100%エタノールで洗浄後、核酸
を得、これを20μfJ TE [10mM Tris
 HCI / 1+nM  EDTA (PH7,5)
]水溶液に溶解した。
このようにして得られた核酸のTE溶液10μρに対し
て50mM Tris HCI(pH8,3)/75m
bl  KCI /10mMヂチオスレイトール/ 5
 mM  MgCb / 4 mll!燐酸ナトリウム
/1mM  dNTPs (N=、A、C,G。
T)/1.6μgランダムプライマー(ベーリンガー・
マンハイム社製no、1034731) 、 0.2u
/μJ) AMV逆転写酵素(総量20μp)となるよ
うに各成分を加え、42°Cで1時間cDNAの合成を
行った。
このようにして得られたcDNA溶液に対して10倍の
耐熱DNAポリメラーゼ溶液<0.5MKCO,1M 
Tris )ICI、 15mM  NgCh 、 0
.1%ゼラチン、0.1%Triton X−100の
水溶液)5μρ、滅菌水29μfJ 、dNTPsミク
スチャ−(dATP、 dcTPdGTP、 dTTP
各々の1.25mM溶液)の8μg、下記オリゴDNA
、13および14<各オリゴDNA、(濃度0.1 u
g/1tfJ >を各々2.5μJ))、更にTaqD
NAポリメラーゼ(Promega社製no、 101
423)1.25ユニツト、更に流動パラフィン50μ
gを加え、95℃・1分間、次いで57℃・2分間、次
いで72°C・3分間更にこの3段階の温度時間変化の
操作を30回繰り返し、最後に72℃で7分間ポリメラ
ーゼ反応を行った。次に反応溶液8μρを2%アガロー
スゲル上で電気泳動しエチヂウムブロマイドで染色後、
UV照射し大きさ約450bpのDNAバンドを観察し
た。
オリゴDNA13:  5’−GTCACCCAGAC
AGTCGATTT−3’オリゴDNA14:  5’
−TCCACATCTGGTCCCACGAT−3’く
比較例1〉 実施例1の血清25μ℃に対して、米国オーツ社製HC
V抗体<ELISA)テストシステムにてHCV抗体を
検出しようとしたが、陽性の判定を明確に得ることがで
きなかった。
実施例1および比較例1からも明らかなように、本発明
の方法によれば、微少量の検体を使用して、逆転者によ
りcDNAを調製し、適当なオリゴDNAセットのプラ
イマーを用いてDNAポリメラーゼ反応を繰り返し行う
ことによりC型肝炎のRNAを検出することができ、米
国オーツ社製HC■抗体検出キットにて検出困難な検体
でもC型肝炎を高感度にかつ簡便に検出でき、本発明の
方法が優れた方法であることが判る。
〈実施例2および比較例2〉 非A非B型慢性肝炎と診断されかつ米国オーツ社製HC
V抗体(ELI SA)テストシステムで抗体陽性者の
血清5μgにグアニヂンチオシアネート水溶液<2Mグ
アニジンチオシアネート15%Triton X−10
0) 15 μfJを添加し50℃・3分間更に95℃
・2分間保持後、フェノール/クロロフォルム(4,/
1)混合液30μρで3回抽出した。
この水相をヂエチルエーテル30μfで3回抽出し得ら
れた水相の5μgに対して50mM Tris HC(
pH8,3) / 75mM KCI/ 10mMヂチ
オスレイトール15mM  MgCh /4mMm酸ナ
トリウム/1mMdNTPs (N=A、C,G、T)
/1.6 μgシランムプライマー〈ベーリンガー・マ
ンハイム社製n01034731)、0.2u/μρA
MV逆転写酵素(総量20μρ)となるように各成分を
加え、42℃で1時間cDNAの合成反応を行った。
このようにして得られたcDNA溶液10μgに対して
10倍の耐熱DNAポリメラーゼ溶液<0.5MKCl
、  0.1M Tris HCI、  15mM  
MgCl。、 0.1%ゼラチン、0.1%Trito
n X−100の水溶液)5μρ、滅菌水29μρ、d
NTPsミクスチャ−(clATPdCTP、 dGT
P、 dTTP各々の1.25mM溶液)の8ufJ 
、下記オリゴD N A 13および14<各オリゴD
NA (濃度0.1μf/μ、!2)を各々2.5μg
)更にTaqDNAポリメラーゼ(Promega社製
 no、10142311.25ユニツト、更に流動パ
ラフィン50μρを加え、95℃・2分間処理後、次い
で92℃・30秒間、55℃・1分間、72℃・2分間
の3段階の温度・時間変化の操作を40回繰り返し、最
後に72℃・7分間ポリメラーゼ反応を行った。次に反
応溶液8μgを2%アガロースゲル上で電機泳動しエチ
ヂウムブロマイドで染色後、UV照射し大きさ約450
bpのDNAバンドを観察した。
オリゴDNA13:  5’−GTCACCCAGAC
AGTCGATTT−3’オリゴDNA14:  5’
−TCCACATCTGGTCCCACGAT−3’〈
比較例2〉 実施例1の血清25μgに対して、米国オーツ社製HC
V抗体(ELISA)テストシステムにてHCV抗体を
検出しようとしたが、陽性の判定を明確に得ることがで
きなかった。
実施例2および比較例2からも明らかなように、本発明
の方法によれば、微少量の検体を使用して、逆転者によ
りcDNAを調製し、適当なオリゴDNAセットのプラ
イマーを用いてDNAポリメラーゼ反応を緑り返し行う
ことによりC型肝炎のRNAを検出することができ、米
国オーツ社製HC■抗体検出キットにて検出困難な検体
でもC型肝炎を高感度にかつ簡便に検出でき、本発明の
方法が優れた方法であることが判る。
〈実施例3〜6および比較例3〜6〉 非A非B型慢性肝炎と診断された患者(#3゜4.5.
6)の各々の血清15μβに実施例1と同様のグアニヂ
ンチオシアネート水溶液50μgを添加し40℃・5分
間保持後、フェノール/クロロフォルム(4/1 )混
合液80μgで3回抽出した。
この水相に10分の1容の3M酢酸ナトリウム<pH5
,4)、1μgグリコーゲン、2.5倍容のエタノール
を添加し、−80℃・30分間保持後、遠心して得られ
たペレットを70%エタノール次いで100%エタノー
ルで洗浄後、核酸を得、これを10μ、QTE[10m
M Tris HCI / 1 mM EDTA (p
H7,5)]水溶液に溶解した。
このようにして得られた核酸のTE浴溶液0μgに対し
て50mM Tris HCI  (pH8,3) /
75mM KCI/10m1ヂチオスレイトール/ 5
 mM  MgCh / 4 mMgA酸ナトツナトリ
ウム/1mMNTPs (N=A、C,G。
T)/1.6μgランダムプライマーくベーリンガー・
マンハイム社製no、1034731) 、0.2u/
μρAMV逆転写酵素(総量20μ、!2)となるよう
に各成分を加え、42℃で1時間cDNAの合成反応を
行った。
得られた各々のcDNA溶液に対して10倍の耐熱DN
Aポリメラーゼ溶液(0,5M KCl10. LMT
ris HCI/15mb!  MgCh 10゜1%
ゼラチン、0,1%Triton X−100の水溶液
)5μJ)、滅菌水29μfJ 。
dNTPsミクスチャー(dATP、 dCTP、 d
GTP、 dTTP各々の1.25mM溶液> 8μJ
l) 、各cDNAに対し表]の如きオリゴDNA [
各オリゴDNA (濃度01t−ttr/1tfl”)
を各々2.5μJ)]を、更にT a qDNAポリメ
ラーゼ(Promega社製 no、 101423)
1.25ユニツト、更に流動パラフィン50μρを加え
、95℃・1分間、次いで57℃・2分間次いで72℃
・3分間更にこの3段階の温度・時間変化の操作を30
回縁り返し、i&後に後に72℃・7分間ポリメラーゼ
反応を行った。次にエチヂウムブロマイドで染色後、U
V照射し大きさ表1のようなりNAバンドが観察された
オリゴDNA3 オリゴDNAII オリゴDNA13 オリゴDNA4 オリゴDNA12 オリゴDNA14 表 5’ −ACCTGGTAGCGTACCAAGCC−
35’ −ACCGGCTATACCGGCGACTT
−3’5’ −GTCACCCAGACAGTCGAT
TT−3’5’ −TATGCTTCGCCCAGAA
GGTC−3’5’−CATGCATGTCATGAT
GTATT−3’5’ −TCCACATCTGGTC
CCACGAT−3’く比較例3〜6〉 実施例3〜6の各血清15μρに対して、米国オーツ社
製HCV抗体(ELISA)テストシステムにてHCV
抗体を検出しようとしたが、いずれの血清に対しても陽
性の判定を明確に得ることができなかった。
実施例3〜6および比較例3〜6からも明らかなように
、本発明の方法によれば、微少量の検体を使用して、逆
転写によりcDNAを調製し、適当なオリゴDNAセッ
トのブライマーを用いてDNAポリメラーゼ反応を繰り
返し行うことによりC型肝炎のRNAを検出することが
でき、米国オーツ社製HCV抗体検出キットにて検出困
難な検体でもC型肝炎を高感度にかつ簡便に検出できる
ことが判る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、検体を蛋白変性剤にて処理後、除蛋白して得られた
    核酸から、cDNAを合成し、ついで該cDNAに対し
    、DNAポリメラーゼおよびプライマーDNAセットを
    用いてcDNAを増幅することを特徴とするC型肝炎ウ
    ィルスおよびその関連核酸を簡便高感度に検出する方法
    。 2、該DNAプライマーセットが下記DNA群1および
    DNA群2よりそれぞれ少なくとも一種選ばれたオリゴ
    DNAである請求項1記載の方法。 DNA群1: 【遺伝子配列があります】 【遺伝子配列があります】
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