JPH0489893A - 電気レオロジー流体 - Google Patents

電気レオロジー流体

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JPH0489893A
JPH0489893A JP2203831A JP20383190A JPH0489893A JP H0489893 A JPH0489893 A JP H0489893A JP 2203831 A JP2203831 A JP 2203831A JP 20383190 A JP20383190 A JP 20383190A JP H0489893 A JPH0489893 A JP H0489893A
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    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10MLUBRICATING COMPOSITIONS; USE OF CHEMICAL SUBSTANCES EITHER ALONE OR AS LUBRICATING INGREDIENTS IN A LUBRICATING COMPOSITION
    • C10M171/00Lubricating compositions characterised by purely physical criteria, e.g. containing as base-material, thickener or additive, ingredients which are characterised exclusively by their numerically specified physical properties, i.e. containing ingredients which are physically well-defined but for which the chemical nature is either unspecified or only very vaguely indicated
    • C10M171/001Electrorheological fluids; smart fluids

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電気レオロジー流体に関するものであり、さら
に詳しくは、電圧によって粘性を著しく変化させること
か可能であり、さらには流動性を全く示さないゲル状態
にまで変化させることか可能で、クラッチ、バルブ、ダ
ンパー、ブレーキ、ショックアブソーバ−、アクチュエ
ーター等への応用か考えられる電圧応答性に優れた電気
レオロジー流体に関するものである。
〔従来の技術〕
電気レオロジー流体は、電気粘性流体、電気応答流体と
も呼はれているものであり、通常は、液体状態であり、
流動性をしめすか、高電圧の印加により著しく粘度か上
昇、さらには流動性を全く示さないゲル状態にまで変化
する機能性流体である。
このような流体としては、これまである種の高分子溶液
、各種粒子を分散させた懸濁液か提案されているか、前
者は印加電圧に対する粘度増加率か小さく、電気レオロ
ジー流体として充分な機能を示さず、これまで主として
後者の粒子分散系流体を中心に検討かなされている。
粒子分散系の電気しオロシー流体は、高分子溶液系に比
へれは比較的良好な電圧印加による粘度増加、即ちウィ
ンズロ−効果を示し、これまで、特定量の表面シラノー
ル基を有するシリカを油性媒体中に分散させた流体組成
物(特公昭45−10048号公報)、水分を吸着した
イオン交換樹脂を分散させた組成物(特開昭48−17
806号公報)、チタン酸バリウムとシリカ微粉末を分
散させた組成物(特公昭58−32197号公報)、含
水フェノール樹肥分散系(特開昭58−179259号
公報)、結晶化上オライドを分散させた組成物(特開昭
63−185812号公報)の他、セルロース、澱粉、
大豆カゼイン等を分散させたものも知られている。
これら公知の電気レオロジー流体組成物は、印加電圧に
よって粘度変化はするものの、いまだその変化率は充分
なものとは言えない。また、電圧印加により流動性のあ
る状態から、動力伝達も可能な比較的強度のあるケル状
態にまで変化しつる電気レオロジー流体か望まれている
ものの、電圧を印加した状態てケルにまて変化しうるち
のは、電圧をかけない状態ても極めてチクソトロピック
で粘度か高いものであったり、電圧をかけない状態で充
分な流動性を有するものは、電圧をかけてもケル化する
ことかできなったり、満足な特性を示すものは得られて
いない。
また、粒子分散系の懸濁液の場合、電気レオロジー流体
の保存中に、粒子か沈降する問題も無視てきないもので
あり、充分な保存安定性を示す組成物はいまた得られて
いない。
〔発明か解決しようとする課題〕
本発明は、上記問題点を解決するものである。
即ち、印加電圧によって充分大きな粘度変化を示し、条
件によっては全く流動性を示さず、動力伝達も可能なゲ
ルまで変化しうる組成物で、分散粒子の沈降も殆と起こ
らず、保存安定性に優れた電気レオロジー流体を提供す
ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
°本発明は、シリカ粒子を電気絶縁性媒体中に分散させ
てなる電気しオロシー流体において、該シリカ粒子か一
般式Si(OR)4(Rはアルキル基)て示されるシリ
コンアルコキシドをアルカリ触媒存在下で加水分解する
ことにより合成された球状の粒子で、500℃以下の温
度て乾燥されたものであり、該シリカ粒子添加量か体積
%て10〜50%であることを特徴とする電気レオロジ
ー流体である。
いわゆるシリカケル等の水和シリカ、超微粒子状無水シ
リカ等を含むシリカ粒子を電気絶縁性媒体に分散させた
電気レオロジー流体は比較的よく検討され、報告されて
いる。このシリカ粒子の中で代表的なものは、ケイ酸ソ
ーダを無機酸で分解し、凝固したシリカゲルを水洗、乾
燥、粉砕して得られる乾燥剤としてよく使用されるシリ
カゲル粒子である。シリカゲル粒子の場合には次のよう
な問題点を有す。
このようなシリカゲル粒子は300 rd/g以上の高
い比表面積を有する多孔体であり、これを高濃度に油性
媒体中に分散させるのは困難である。そのため充分な電
気レオロジー効果を得ることかできない。また、高濃度
にシリカゲル粒子を分散させるためには高濃度の分散剤
の添加を必要とし、このことは場合によっては電気レオ
ロジー効果の低下を招くのみならず、電気絶縁性媒体の
導電率向上、耐湿性低下、長期化学的安定性の低下をも
たらす。また、シリカ粒子はシリカゲルの粉砕によって
製造されるため、微細粒子を作ることが困難てあり、粗
大粒子の混入は分散粒子の沈降による保存安定性の面で
も問題あるものである。
また、四塩化ケイ素等のケイ素を含む揮発性化合物を酸
水素炎中て加水分解することによって合成される超微粒
子状無水シリカもよく検討されるものの−っであるか、
この系においても粒子か微細で高比表面積を育するため
、油性媒体中に高濃度に分散させることは困難であり、
分散可能な低濃度領域の粒子分散組成物においては充分
な電気レオロジー効果は発現しない。
本発明者はこれらの課題を解決すべく、種々の化合物粒
子を電気絶縁性媒体中に分散させた多くの系を検討した
結果、ある特定の方法てシリカ粒子を合成し、電気レオ
ロジー流体に応用した場合、極めて良好な電気レオロジ
ー効果が発現し、本発明を成し得たものである。
本発明で使用されるシリカ粒子は、一般式Si(OR)
4(Rはアルキル基)で示されるシリコンアルコキシド
をアルカリ触媒存在下で加水分解することにより合成さ
れた球状の粒子で、500℃以下の温度で乾燥されたも
のである。
シリコンアルコキシドとしては、アルキル基かメチル基
のテトラメトキシシラン、エチル基のテトラエトキシシ
ランか代表的なものてあり、その他テトライソプロポキ
シシラン、テトラn−プロポキシシラン、テトラn−ブ
トキシシラン等が例示される。これらのシリコンアルコ
キシドを加水分解して球状の粒子を合成するが、この際
加水分解反応を均一に行うために適当量の有機溶媒か使
用される。これに使用される有機溶媒としては、水と混
和性を有するものが好ましく、一般にアルコール類、ア
セトン、メチルエチルケトン等のケトン類、テトラヒド
ロフラン等か例示されるが、使用したシリコンアルコキ
シドのアルコキシ基に対応するアルコール、例えは、シ
リコンテトラエトキシドの場合にはエタノールを使用す
るのか合理的てあり、工業的にも好ましい。
シリコンアルコキシドを加水分解する際には、重縮合速
度を速め、球状の粒子を合成するためにアルカリ触媒が
使用される。アルカリ触媒とじては、アルカリ金属水酸
化物、アンモニア、有機アミン等か例示されるか、不純
物か残存せず、また球状粒子を合成するのに好適な触媒
としてアンモニアを使用するのか好ましい。
このような球状シリカの合成法としては、W。
5toberらの方法(J、 Co11oid and
 Interface Sci。
26.62−69(1968))、下平らの方法(粉体
および粉末冶金、 23.137−142(1976)
)を挙げることかでき、本発明の電気レオロジー流体に
用いるシリカ粒子として特に好適なものである。
このような手法て合成されたシリカ粒子は、平均粒径0
.1〜2.0gnの範囲内にある粒径分布の狭い単分散
球状粒子である。また、粒子も緻密なものであり、窒素
吸着て求めたBET比表面積も100rrf/g以下て
、粒径分布を考慮して計算により求められる幾何表面積
とほぼ等しい値を示す。
また、以下に示すような手法で乾燥されたシリカ粒子の
炭素含有量は3%以下である。吸着水によると考えられ
る熱重量分析の200℃まての重量減少率は2〜12%
、また、残存有機物、シラノール基の縮合によると考え
らえる200 ’C〜1000℃における重量減少率は
、2〜10%程度であった。
上記手法により合成されたシリカ粒子は反応母液から分
離し、乾燥した後、電気レオロジー流体のマトリックス
である電気絶縁性媒体中に分散して電気レオロジー流体
とする。また、他の手法として反応母液を電気絶縁性媒
体に置換し、それを乾燥することによって電気レオロジ
ー流体とすることも可能である。前者は液体を含育しな
い状態での乾燥過程を経るため、乾燥時の粒子の凝集か
引き起こされ、電気絶縁性媒体中への再分散の必要性は
あるものの、電気レオロジー効果は後者の手法に比べて
大きく好ましい手法と言える。一方、後者は、電気レオ
ロジー効果は多少犠牲にするもののシリカ粒子合成の際
に使用、生成した低沸点化学種は、絶縁性媒体共存下で
乾燥されるので、粒子の分散性に優れた電気レオロジー
流体を得ることが出来る。
上記両手法の差により、電気レオロジー特性に差異か認
められる理由は、現状不明であるか、電気レオロジー流
体に要求される特性によって、両手法を適宜選定しうる
。以下両手法を説明する。
シリカ粒子を反応母液から分離し、乾燥する方法におい
て、シリカ粒子の分離は、濾過、遠心分離、溶媒の真空
あるいは常圧下での留去によって行うことかできる。反
応母液から分離されたシリカ粒子は500℃以下の温度
で乾燥し、電気絶縁性媒体に分散して電気しオロシー流
体とする。500℃を越える温度で乾燥した場合、吸着
水分の低減、表面シラノール基の低減等のためと考えら
れる電気レオロジー効果の著しい低下かあり、好ましく
ない。
また、−度500℃を越える温度で乾燥したものでも、
水中に分散させたり、高湿度雰囲気下に放置したり、極
端な場合には、通常の生活環境下に長時間放置すること
によっても吸着水分量の増加、表面シラノール基の増加
に伴う重量増か観察され、これを電気絶縁性媒体中に分
散させると電気しオロシー効果か発現する。従って、−
度500℃を越える温度で乾燥したものであっても上記
に示すような水分の再吸収操作を行ったものは乾燥操作
を行わなかったのと実質的に同一であり、そのような粉
体も500℃以下の温度で乾燥されたものに含まれるも
のとする。
この分離、乾燥されたシリカ粒子を絶縁性媒体に分散す
る手法は、通常の手法を用いることが可能であり、ボー
ルミル、アトライター、三本ロール等による分散か可能
である。
また、シリカ粒子を合成した反応母液を電気レオロジー
流体のマトリックスである絶縁性媒体に置換して電気レ
オロジー流体を製造する例としては、シリカ粒子を合成
した反応母液に絶縁性媒体を添加し、反応母液を留去す
ることにより、媒体を置換する方法か例示される。この
際、反応母液と絶縁性媒体とか不混和な場合には両者に
混和性を有する媒体に一度置換することにより、均一に
電気レオロジー流体の媒体へ置換することか可能となる
この方法で電気レオロジー流体を乾燥する際は、50Q
’CJff下であることはもちろん、使用する絶縁性媒
体の沸点、分解点以下の温度でなされ、より、好ましく
は、真空あるいは不活性雰囲気下でなされる。
本発明で使用される絶縁性媒体は、電気的絶縁性を有す
る高沸点物質であれは、特に制限はなく、通常よく使用
されるものとして、石油系潤滑剤、トランス油、シリコ
ーン油、セバシン酸ジブチル、塩化パラフィン、臭化ア
ルキル、芳香族ポリカルボン酸のアルキルエステル、ハ
ロフェニルアルキルエステル、ハロフェニルアルキルエ
ーテル、フッ素系オイル等か例示される。
この絶縁性媒体へのシリカ粒子の添加量は10〜50体
積%である。10体積%未膚の場合、電圧印加に対する
粘度変化率か小さく、電気レオロジー流体として特性か
低い。50体積%を越える場合、電圧を印加しない通常
時の粘度も高くチクソトロピックな挙動を示すようにな
り不適当である。
〔作用〕
本発明の電気レオロジー流体は、電圧を印加しない状態
では優れた流動性を示し、条件によっては電圧印加によ
りゲル状態にまで変化する優れた特性を有するものであ
る。この理由は未だ充分には解明されていないが、シリ
コンアルコキシドから合成された球状の粒子が、緻密な
粒子であり、その粒径か気相法で合成されたシリカ微粒
子のように微細すぎることがなく、また、破砕されて製
造された粒子のような粗大であることもなく、電気レオ
ロジー効果を引き起こすのに好適な粒子径であることか
考えられる。また、このシリコンアルコキシドから合成
された粒子が吸着水を比較的安定に保持しうろことも重
要な効果を持っているものと考えられる。
〔実施例〕
以下、本発明の具体的実施例を説明するが、本発明はこ
れに限定されるものではない。
実施例1 8重量部のテトラエトキシシランを34重量部のエタノ
ールに溶解し、均一に混合した。これに濃アンモニア水
(29%)25重量部をエタノール100重量部に溶解
した溶液を添加し、均一に混合した後、20℃て24時
間、120回/分の振どう速度で振り混せなからシリカ
粒子を合成した。得られたシリカ粒子を濾別し、70℃
て真空乾燥し、2.44重量部のシリカ粒子を得た。
このシリカ粒子は、IRではアルキル基に基つく吸収は
全く観察されず、元素分析の結果、炭素含有率は0.9
wt%、水素含有率は1. 5wt%てあり、生成物は
水和シリカである。このシリカ粒子の粒径は、遠心沈降
法で求めたメジアン径で0.441!m、標準偏差か0
.26屑の単分散球状粒子であり、粒径分布から計算さ
れた幾何表面積は5.66271′/gであった。一方
、窒素吸着によるBET法で測定した比表面積は6. 
7rrf/gであり、合成されたシリカ粒子か非多孔性
、即ち緻密体であることか示されている。シリカ粒子の
熱重量分析の結果、200℃まての温度領域において物
理吸着水によると考えられる吸熱を伴う7. 0%の重
量減、200℃から1000℃の温度域でわずかな発熱
を伴う63%の重量減か観察された。
た。
得られた水和シリカ粒子の比重を2.2とし7゜5重量
部のシリカ粒子と7.72重量部のシリコンオイル(東
芝シリコーン製 TSF451−100、粘度1ポイズ
)をメノウ乳バチで均一に混合し、シリカ粒子が30体
積%の電気レオロジー流体を調製した。
この電気レオロジー流体のレオロジー測定は振動板型し
オメーターを用いた。これは固定台とそれに平行な振動
板との間隙に試料液体をはさみ、振動板を一定の力で振
動させたときの振動変位から試料の粘弾性を測定する装
置である。
測定周波数45Hzの動的測定を行い試料膜厚を40〜
7s、nとし、これに0〜1 k V/mmの電場を加
えた時の電気レオロジー挙動について調へた。粘弾性測
定の結果、ここで用いた分散系については、ひずみ、電
圧によらず常にG′< 0.2G’(G′:貯蔵弾性率
、G″、損失弾性率)となり、弾性効果は非常に小さい
ことかわかった。そこで、実験結果はすべて複素粘性率
の絶対値1η8(=lG”l/ω=  ((G’)  
2 +  (G”)2)”/ω、lG”lは複素弾性率
の絶対値、ωは角周波数)で表すことにする。
結果を第1図に示す。電場をかけない状態での応力−粘
度曲線はほぼ水平で極めて良好な流動性を示している。
この電気レオロジー流体に1kV/mmの電場をかける
と測定範囲内においては全く流動性を示さないゲル状態
となり、極めて良好な電場応答性を示している。また、
この電気レオロジー流体の保存安定性も良好であり、室
温で4週間静置しておいても沈澱物はほとんど認められ
なかった。
比較例1 テトラエトキシシランを部分的に加水分解して得られた
オリゴマー(平均5量体、エチルシリケート40コルコ
ート■製)100重量部をエタノール72重量部と均一
に混合した。これに1規定アンモニア塩基性に調整され
た水30重量部とエタノール50重量部の混合液を添加
し、50℃て48時間静置し、ゲルを得た。このケルを
50℃て乾燥した後、粉砕し、70℃て真空乾燥し、電
気レオロジー流体用のキセロゲルのシリカ粉末を得た。
この粉末の窒素吸着によるBET比表面積は62.0 
rrf/g、細孔容量は1.8m//gの多孔質シリカ
ゲルであり、熱重量分析の結果200℃までの吸熱を伴
う5.06%の重量減と200℃以上の温度域での激し
い発熱を伴う8.0%の重量減が観察され、残存有機物
の多いことか示唆された。
このキセロゲルのシリカ粉末と実施例1に示したシリコ
ンオイルからなるシリカ粉末を30体積%含む電気レオ
ロジー流体の調製を試みたか、シリカ粉末の吸油量か多
く調製不可能であった。
比較例2 比較例1のキセロゲルのシリカ粉末を使用し、実施例1
と同等の粘性を示す流体を調製した。6゜7体積%のキ
セロゲル粉末を含有する電気レオロジー流体の調製か可
能であった。
実施例1のしオメータにより電気レオロジー特性を評価
した。1kV/mmの電場をかけた場合と電場をかけな
い場合の応力−粘度曲線はほとんど同してあり、またチ
クソトロピー性のためはらつきか見られ、且つ電気レオ
ロジー効果はほとんど認められなかった。
比較例3 気相合成法で作られた超微粒子状無水シリカ、いわゆる
アエロジル(日本エアコジル製 0X50)により電気
レオロジー流体の調製を試みた。
窒素吸着によるBET比表面積50rrr/gてあり、
1000℃まての熱重量分析では1.9%の重量減か認
められた。
このエアロジルと実施例1に示したシリコンオイルから
成るシリカ粉末を30体積%含む電気しオロシー流体の
調製を試みたか、シリカ粉末の吸油量か多く調製不可能
であった。
比較例4 比較例3のアエロジル粉末を使用し、実施例1と同等の
粘性を示す流体を調製した。44体積%のアエロジル粉
末を含有する電気しオロシー流体の調製か可能であった
実施例1のレオメータにより電気しオロシー特性を評価
した。lkV/mmの電場をかけた場合と電場をかけな
い場合の応力−粘度曲線はほとんと同じてあIフ、はと
んとニュートン流体であって、電気レオロジー効果はほ
とんど認められなかった。
比較例5 市販のシリカゲル(クロマト用、関東化学部)を使用し
て電気レオロジー流体を調製することを検討した。この
シリカゲルの熱重量分析の結果、200℃までの吸熱を
伴う2.4%の重量減と2oo’ca上の温度域での3
.1%の重量減か観察された。
このシリカゲルの粉末と実施例1に示したシリコンオイ
ルから成るシリカ粉末を30体積%含む電気レオロジー
流体の調製を試みたが、シリカ粉末の吸油量か多く調製
不可能であった。
比較例6 比較例5のシリカゲル粉末を使用し、実施例1と同等の
粘性を示す流体を調製した。11.8体積%のシリカゲ
ル粉末を含有する電気レオロジー流体の調製が可能であ
った。
実施例1のしオメータにより電気レオロジー特性を評価
した。1kV/mmの電場をかけた場合と電場をかけな
い場合の応力−粘度曲線は同してあり、電気レオロジー
効果はほとんど認められなかった。また、この流体を1
日静置すると沈殿物か認められ、保存安定性にも問題か
あった。
比較例7 実施例1と同じ手法てシリカ粒子を合成し、600℃て
12時間乾燥した。この粒子のBET比表面積は7.2
m/gてあり、特に焼結により比表面積か低下している
ことはない。また、熱重量分析の結果においては、20
0℃まての吸熱減量はほとんどなく、1000℃まての
重量減少率は3゜7%であった。
得られたシリカ粒子の比重を2.2とし7.5重量部の
シリカ粒子と7.72重量部のシリコンオイル(東芝シ
リコーン製 TSF4−51−100、粘度(ポイズ)
をメノウ乳バチで均一に混合し、シリカ粒子を30体積
%含む電気レオロジー流体を調製した。
この流体の電気レオロジー特性を評価した結果、1kV
/mmの電場をかけた場合とかけない場合の応力−粘度
曲線はほとんど同してあり、電気レオロジー効果はほと
んど認められなかった。
実施例2 実施例1と同じ手法てシリカ粒子を合成し、反応媒体を
シリコンオイルに置換することにより45体積%のシリ
カ粒子を含む電気レオロジー流体を調製した。
以下にその方法を示す。
8重量部のテトラエトキシシランを34重量部のエタノ
ールに溶解し、均一に混合した。これに濃アンモニア水
(29%)25重量部をエタノール100重量部に溶解
した溶液を添加し、均一に混合した後、20℃て24時
間、120回/分の振とう速度て振り混せなからシリカ
粒子を合成した。
このシリカ粒子を含む液を50℃て減圧濃縮し、これに
1.25重量部のシリコンオイルと100重量部のテト
ラヒドロフランの混合物を添加し、超音波分散により均
一な懸濁液とし、50℃て溶媒か留去されなくなるまで
減圧濃縮を行った。さらに均一な電気レオロジー流体を
得るため100重量部のテトラヒドロフランの添加、超
音波液分散、溶媒留去の手順を2回繰り返し、最後に7
0℃て24時間真空乾燥して電気レオロジー流体を得た
電気レオロジー特性の結果を第2図に示した。
電場Oの場合に第2図に示したものか1kV/mmの電
圧印加により流動性を示さないゲル状態に変化し、良好
な特性を示した。また、粒子の分散安定性も極めて良好
であった。
実施例3 実施例2と同様の手法で、40体積%のシリカ粒子を含
む電気レオロジー流体を調製し、電気レオロジー特性の
測定を行った。結果を第2図に併せて示した。1kV/
mmの電圧印加により粘度が著しく上昇し、分散安定性
が極めて良好なこととあわせて良好な電気レオロジー流
体か得られた。
〔発明の効果〕
本発明の電気しオロシー流体は、電圧を印加しない状態
では優れた流動性を示し、電圧印加により、高粘性また
はゲル状態にまで変化する優れた可逆的特性を有するも
のであり、かつ経時においても粒子の沈降等の品質劣化
が生じ難い優れた保存安定性を有するので、クラッチ、
バルブ、ダンパー、ブレーキ、ショックアブソーバ−、
アクチュエーター等への応用か考えられる有用な工業材
料である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1の結果を示すグラフてあり、第2図
は、実施例2及び実施例3の結果を示すグラフであり、
横軸は、電気レオロジー流体へ印加される振動応力を示
し、縦軸は、複素粘性率の絶対値を示す。第3図は、比
較例2及び比較例4の結果を示すグラフであり、横軸は
、振動応力を示し、縦軸は、複素粘性率の絶対値を示す
。 /で≧

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)シリカ粒子を電気絶縁性媒体中に分散させてなる
    電気レオロジー流体において、該シリカ粒子か一般式S
    i(OR)_4(Rはアルキル基)で示されるシリコン
    アルコキシドをアルカリ触媒存在下で加水分解すること
    により合成された球状の粒子で、500℃以下の温度で
    乾燥されたものであり、該シリカ粒子添加量が体積%で
    10〜50%であることを特徴とする電気レオロジー流
    体。
JP2203831A 1990-08-02 1990-08-02 電気レオロジー流体 Expired - Lifetime JPH07108989B2 (ja)

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