JPH0488996A - 3―ケトブチリデン2―クロロ―4―ニトロフェニル―β―マルトペンタオシドの製造法 - Google Patents

3―ケトブチリデン2―クロロ―4―ニトロフェニル―β―マルトペンタオシドの製造法

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JPH0488996A
JPH0488996A JP20273390A JP20273390A JPH0488996A JP H0488996 A JPH0488996 A JP H0488996A JP 20273390 A JP20273390 A JP 20273390A JP 20273390 A JP20273390 A JP 20273390A JP H0488996 A JPH0488996 A JP H0488996A
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chloro
nitrophenyl
ketobutylidene
water
maltopentaoside
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Katsutoshi Ishimaru
勝敏 石丸
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Welfide Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はα−アミラーゼ活性測定用基質として有用な3
−ケトブチリデン 2−クロロ−4−ニトロフェニル−
β−マルトペンタオシドの新規す製造法に関する。
〔従来の技術および発明が解決しようとする課題〕膵液
や尿などの体液に含まれるα−アミラーゼの活性を測定
することにより、各種疾患の診断が行なわれている。
α−アミラーゼの活性測定法には、たとえばマルトオリ
ゴ1!(マルトペンタオースやマルトテトラオース)を
基質とする方法がある。この方法によればα−アミラー
ゼ含有試料に該マルトオリゴ糖とα−グルコシダーゼを
作用させ、基質から遊離してきたグルコースの量を測定
することによりα−アミラーゼの活性を知ることができ
る。
また、マルトオリゴ糖の還元性末端にニトロフェノール
、ジクロロフェノール、クロロ−ニトロフェノール等の
色原体をアグリコンとして結合させた基質を用いる方法
も提案されている。これらの基質を用いるとα−アミラ
ーゼと共存酵素の作用により最終的にはアグリコンが遊
離し、遊離したアグリコン、たとえばp−二トロフェノ
ールの量を光学的に測定することによりα−アミラーゼ
の活性を容易に知ることができる。
さらに優れたα−アミラーゼ活性測定用の基質として、
マルトオリゴ糖の還元性末端にフェノール類をアグリコ
ンとして結合させ、かつ非還元性末端グルコースの水酸
基を種々の置換基でブロックした構造を持つ化合物が提
案されている。たとえば、特開平1−157996号公
報には3−ケトブチリデン 2−クロロ−4−ニトロフ
ェニル−β−マルトペンタオシドを基質として用いる方
法が開示されている。
同公報には上記基質の合成法としてβ−(2クロロ−4
−二トロフェニル)−マルトペンタオシドと1.1−ジ
メトキシ−3−ブタノンとのアセタール交換反応による
方法が記載されているが、工業的製造法として充分満足
できるものとはいい難い。即ち原料であるβ−(2−ク
ロロ−4−ニトロフェニル)−マルトペンタオシドは通
常マルトペンタオースから出発しアセチル化、グリコシ
ド化、脱アセチル化等の多段階の化学反応を経て合成さ
れるが、収率は必ずしも定量的ではなく、また各段階の
反応物は飴状の物が多く、再結晶等の簡単な操作に依っ
ては精製し難いものが多い。
また、1.1−ジメトキシ−3−ブタノンとのアセター
ル交換反応も副反応が多く、しかも最終目的物をカラム
クロマトにより単離する際に保持時間が目的物と近似し
ている副成物が混在しているため、クロマト分離の効率
が低いという欠点がある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、これらの問題を克服する方法の一つとし
て酵素反応に着目し研究を重ねた結果、3−ケトブチリ
デンマルトヘキサースと2−クロロ−4−ニトロフェニ
ル−β−グルコシドとに水と水可溶性有機溶媒との混合
溶媒中でサイクロデキストリングルカノトランスフェラ
ーゼを作用させることにより効率よく3−ケトブチリデ
ン 2−クロロ−4−二トロフェニルマルトペンタオシ
ドが製造できることを見出した。
本発明の目的はα−アミラーゼ活性測定用の基質として
有用な3−ケトブチリデン 2−クロロ4−ニトロフェ
ニル−β−マルトペンタオシドの効率的製造法を提供す
ることにある。
すなわち、本発明は式 により表わされる供与体基質としての3−ケトブチリデ
ン−マルトヘキサオースと式 により表わされる受容体基質としての2−クロロ4−ニ
トロフェニル−β−グルコシドとに、水可溶性lr機溶
媒と水との混合溶媒中でサイクロデキストリングルカノ
トランスフェラーゼを作用させることを特徴とする式 により表わされる3−ケトブチリデン 2−クロロ−4
−ニトロフェニル−β−マルトペンタオシドの製造法を
提供する。
本発明で用いられる供与体基質としての3−ケトブチリ
デン−マルトヘキサオースは酸触媒の存在下、マルトヘ
キサオースに1.1−ジメトキシ−3−ブタノンまたは
4−メトキシ−3−ブテン2−オンを作用させることに
より得られ、必要であれば逆相クロマトグラフィー等に
より精製し、高純度のものを作ることができる。また、
マルトヘキサオースはアミロースにヘキサオース生成ア
ミラーゼを作用させ、精製すれば得られる〔エフ・イー
・ビー・ニス レターズ(FEBS Letters)
第26S、281頁(1972年) 、’J、 Jap
、 Soc。
5tarch Sci、第28巻、92頁(1981年
)〕。
本発明で用いられる受容体基質としての2−クロロ−4
−ニトロフェニル−β−グルコシトハ生化学実験講座第
4巻〔I!質の化学(上)〕39頁記載0実験例5と類
僚の方法によりグルコースのアセチル化、2−クロロ−
4−二トロフェノールとのグリコシド化、脱アセチル化
の工程を経て合成される。オリゴ糖の場合と異なり、各
工程の反応はほぼ定量的に進行し、かつ反応生成物は結
晶性に冨むため、再結晶により容易に精製できる。
本発明で使用されるサイクロデキストリングルカノトラ
ンスフェラーゼは起源、由来に特に限定はなく、たとえ
ばバチルス・マセランス由来のもの、バチルス・メガテ
リウム由来のもの、バチルス・ステアロサーモフィラス
由来のものが用いられる。
本発明に用いられる水と水可溶性有機溶媒との混合溶媒
において、水とは水またはpH5〜8の緩衝液を意味す
る。緩衝液の種類については特に指定はなく酢酸緩衝液
、グツドの緩衝液等が挙げられる。また水ないし緩衝液
には2〜12m、Mの塩化カルシウムを含有させること
が望ましい。水可溶性有機溶媒としてはメタノール、エ
タノール、n−プロパツール、イソプロピルアルコール
、第3級ブチルアルコール、アセトン、ジメチルスルホ
キシド、N、N−ジメチルホルムアミド、1.3ジメチ
ル−2−イミダゾリジノン、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール等が挙げられるが、これらの水可溶性
有機溶媒は二種以上混合して使用してもよい。混合溶媒
中での水可溶性有機溶媒の濃度は30〜70容量%が望
ましい。この濃度範囲ではサイクロデキストリングルカ
ノトランスフェラーゼは、失活しないで効率よく糖転移
反応を行なう、水可溶性有機溶媒が存在しない場合には
、反応の進行が遅く効率が非常に低い。
本反応において、3−ケトブチリデン−マルトヘキサオ
ースと2−クロロ−4−ニトロフェニルβ−グルコシド
のモル比は前者1に対し後者1.1〜5が望ましく、反
応温度は30〜50℃が望ましい。サイクロデキストリ
ングルカノトランスフェラーゼの使用量は、3−ケトブ
チリデンマルトヘキサオース1モルに対し150000
〜10000ユニツトが望ましい。
反応終了後、反応液を酢酸でp H4,0以下に調整し
て酵素を失活させた後、逆相クロマト等により精製を行
ない目的物を得ることができる。
〔実施例〕
以下、参考例、実施例により本発明をさらに詳しく説明
するが、本発明の範囲を限定するものではない。
参考例1 マルトヘキサオース30g、4−メトキシ−3ブテン−
2−オン6.2w+Lメタンスルホン酸1.7gをN、
N−ジメチルホルムアミド250m1に溶解し攪拌下、
室温で30時間反応した。反応終了後、反応液に弱塩基
性イオン交換樹脂を加え酸を中和し、濾過後、濾液を濃
縮し粗品を得た。
粗品を○DS(オクタデシルシリル化シリカゲル)逆相
カラムクロマトグラフィーにより精製し・高速液体クロ
マトグラフィー(HP L C)面積純度99%の3−
ケトブチリデン−マルトヘキサオース25.8 gを得
た。融点145〜151℃参考例2 fil  β−ペンタアセチルグルコース60.6g、
2クロロ−4−二トロフェノール60g1無水塩化亜鉛
1.3gをナスフラスコに入れ、ロータリーエバポレー
ターにセットし10〜20mmHgの減圧下に浴温12
0℃の油浴で加熱しながら4時間反応した。反応終了後
、反応物に酢酸エチルを加え溶解し、有機層を水、2.
5%水酸化ナトリウム水、水の順で洗浄後、有機層を濃
縮し粗品を得た。粗品をトルエンで再結晶すると、白色
結晶のβ−(2−クロロ−4−ニトロフェニル)−fト
ラアセチルグルコシドが得られた。融点151〜153
℃。
(2)  β−(2−クロロ−4−ニトロフェニル)−
テトラアセチルグルコシド50gに2501の無水メタ
ノールを加え、0℃まで冷却した後、28%ナトリウム
メトキサイド41を加え、同温度で3時間攪拌した。反
応終了後、酢酸1.3mlで中和し、一部のメタノール
を減圧下に留去後、残りの溶液を冷却すると微黄色の結
晶が析出した。結晶を濾取後、冷メタノールで洗浄し、
乾燥すると白色結晶ノ2− クロロ−4−ニトロフェニ
ル−βグルコシド35gが得られた。融点180〜18
2℃。本島がβ体であることはβ−グルコシダーゼを作
用させることにより確認した。
実施例1 fil  反応 n−プロパツール1301.5mM塩化カルシウム含有
100mM酢酸緩衝液(pH6,0)130s+1から
なる溶液に3−ケトブチリデン−マルトヘキサオース3
7g、2−クロロ−4−ニトロフェニル−β−グルコシ
ド13.5g、サイクロデキストリングルカノトランス
フェラーゼ2290ユニツトを加え、37℃で8時間攪
拌反応した。反応液に酢酸を加え、p H4,0とし1
時静置後、活性炭4gを添加し2時間攪拌した後、濾過
した。
得られた濾液を外温45℃で約1501まで減圧濃縮し
、反応物の濃縮液を得た。
(2)精製 内径5cm、長さ30cI11のガラスカラムにオクタ
デシルシリル化シリカゲル充填剤(ウォーターズ社製)
約300gをスラリー法で充填し、常法によりコンディ
ショニングを行なった。このカラムに前記の濃縮液をチ
ャージ後、15%アセトニトリル水で展開し、目的成分
を含む留分を集め減圧下に濃縮乾固すると、白色結晶の
3−ケトブチリデン 2−クロロ−4−ニトロフェニル
−β−マルトペンタオシド22.3 gが得られた。H
PLC面積純度99%以上、融点188〜192℃。
HPLCのリテンションタイムおよび薄層クロマトグラ
フィ(T L C)のRf値は特開平1−157996
号公報に記載の方法で合成した標品の値と一致した。
NMR、δ値(分裂型、相対プロトン数)2.2(1重
線、3) 2.9(2重線、2) 3.2〜4.2(多重線、31) 4.7(1重線、14) 5〜5.6(多重線、5) 7.3(2重線、J=9Hz、 1) 8.15(ダブル2重線、J=3Hz、 J=9Hz、
 1)8.21(2重線、J=3Hz、 1)62.2
(3H)はCH3CO−基、62.9(2H)は−CO
CHz−基に由来するピークである。
〔発明の効果〕
本発明の方法によればα−アミラーゼ活性測定用基質と
して有用な3−ケトブチリデン 2−クロロ−4−二ト
ロフェニルーβ−マルトペンタオシドをサイクロデキス
トリングルカノトランスフェラーゼの糖転移反応を水可
溶性有機溶媒と水との混合溶媒中で行なうことにより効
率よく合成することかできる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)式 ▲数式、化学式、表等があります▼ により表わされる供与体基質としての3−ケトプチリデ
    ン−マルトヘキサオースと式 ▲数式、化学式、表等があります▼ により表わされる受容体基質としての2−クロロ−4−
    ニトロフェニル−β−グルコシドとに、水可溶性有機溶
    媒と水との混合溶媒中でサイクロデキストリングルカノ
    トランスフェラーゼを作用させることを特徴とする式 ▲数式、化学式、表等があります▼ により表わされる3−ケトプチリデン2−クロロ−4−
    ニトロフェニル−β−マルトペンタオシドの製造法。
JP20273390A 1990-07-31 1990-07-31 3―ケトブチリデン2―クロロ―4―ニトロフェニル―β―マルトペンタオシドの製造法 Pending JPH0488996A (ja)

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