JPH0485065A - 給紙装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、ファクシミリの受信機構等の出力装置等にお
ける給紙装置に関し、特に、紙搬送系のバックラッシュ
の対策技術に関する。

〈従来の技術〉 一般に、モータ等の駆動力を減速ギヤ等の駆動伝達装置
により出力軸へ伝達する場合、ギヤ列のバックラッシュ
等によりモータの回転角と出力軸の回転角とか対応しな
いことが知られている。

ところで、例えば、出力装置としてのファクシミリの受
信機構の給紙装置において、上記のようなバックラッシ
ュか問題となっている。

即ち、上記の給紙装置においては、パルスモータの駆動
で減速ギヤ列を介してプラテンを回転し、該プラテンと
印字ヘッド間で挟んだロール紙を搬送印字する場合、印
字開始時に先端か紙検出センサよりも搬送経路下流側に
ある記録紙をモータの逆回転によって紙搬送方向と逆方
向に引き戻す。

そして、紙先端が紙検出センサを通過することにより紙
先端を検出した時点から、紙先端か印字開始待機位置と
なるように、パルスモータを所定パルス数駆動して紙を
引き戻す。

その後、パルスモータを正転に切り換えて印字を開始す
る。

しかし、先に述へたバックラッシュによって、パルスモ
ータを正転に切り換えた後の数パルスはモータか回転し
てもプラテンは回転しないため、記録画像の先端部分が
つぶれてしまう。

かかる問題の対策として、従来は上記バックラッシュ分
の紙の送り量を予め記録統計的に計測し、この送り量を
一定のデータとして記憶しておき、モータの正転逆転切
り換え時に、バックラッシュ分モータを予め回転させる
ようにしている。

〈発明か解決しようとする課題〉 しかし、このように、バックラッシュ分の紙の送り量を
予め記録統計的に計測して一定のデータとして記憶する
構成では、ギヤ自体の製造バラツキや軸間距離のバラツ
キ等によるバックラッシュの機械間バラツキに対応でき
ないと共に、気温。

湿度等の環境変化によるバックラッシュの変化にも対応
できず、バックラッシュの影響を充分に解消てきないと
いう問題点かある。

本発明は以上のような従来の問題点に鑑み、出力装置等
の給紙装置において、任意の時点における紙搬送系のバ
ックラッシュを測定する構成とすることにより、上記従
来の問題点を解消することを目的とする。

〈課題を解決するための手段〉 このため、本発明の給紙装置は、回転駆動可能な回転体
を含んで構成されて紙を挟持する挟持部材とモータと該
モータの回転駆動力を前記回転体に伝達するギヤ機構と
を備えた紙送り機構と、紙の先端を検出可能な紙検出手
段と、を含んで構成される給紙装置において、前記モー
タの回転角を検出する回転角検出手段と、該回転角検出
手段からの検出信号に基づいて一定の紙送り時における
モータの正回転時と逆回転時夫々の回転角の差を演算し
て記録する記録手段と、を備えた構成とする。

〈作用〉 上記の構成において、例えば、紙の逆送り方向から順送
り方向へ切り替わる時のバックラッシュを測定する場合
は、まず、紙の先端を紙検出手段よりも下流側に待機さ
せておき、モータを逆転させて紙を上流側つまり逆方向
に送り、紙の先端を紙検出手段により検出する。この後
、モータを一定回転角回転させた後、モータを停止する
。

上記一定回転角は予想されるバックラッシュ量よりも充
分に大きい値とする。

上記のモータ停止後、モータを正回転させ、紙検出セン
サか再度紙の先端を検出するまでのモータ回転角をカウ
ントする。

そして、上記正転時の回転角から逆転時の一定回転角を
引き算して、バックラッシュ量として記録する。

以上のようにして得たバックラッシュ分の紙の送り量を
印字の開始の際のモータの正転逆転切り換え時に設定し
て、モータを予め回転させるようにすれば、印字の開始
時に、モータを正転に切り換えた場合、回転体か即座に
回転して、記録画像の先端部分を適正に印字することか
できる。

従って、リアルタイムで最適なバックラッシュ量を得る
ことかでき、ギヤ自体の製造バラツキや軸間距離のバラ
ツキ等によるバックラッシュの機械間バラツキに対応で
きると共に、気温、湿度等の環境変化によるバックラッ
シュの変化にも対応でき、記録画像の適正な印字か常時
可能となる。

〈実施例〉 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明に係る給紙装置の一実施例の構造を示し
ている。

この給紙装置は、回転駆動可能な回転体を含んで構成さ
れて紙を挟持する挟持部材とモータと該モータの回転駆
動力を前記回転体に伝達するギヤ機構とを備えた紙送り
機構と、紙の先端を検出可能な紙検出手段と、を含んで
構成される。

前記挟持部材は、プラテンローラ１とサーマルヘッド２
とから構成される。サーマルヘッド２は常時ヘッド押圧
スプリング３によりプラテンローラ４に圧接するように
付勢されている。

前記モータとしては、パルスモータ５か使用される。

前記ギヤ機構は、モータ５の回転軸に連結されたピニオ
ンギヤ６と、ギヤ列７と、前記プラテンローラｌに取り
付けられたギヤ８と、から構成される。

９は記録紙ロールであり、該ロール９から引き出された
記録紙１０は紙ガイド１１を経てサーマルヘッド２とプ
ラテンローラ１との間を通り、上紙ガイド１２と下紙ガ
イド１３との間から導かれる。

上記下紙ガイド１３の外面には、前記紙検出手段として
の紙検出センサ１４が取り付けられている。

かかる紙検出センサ１４は、後述するバックラッシュ測
定時専用に使用するものではなく、紙存り無しを検出す
る紙有り無しセンサ、紙を搬送する際の紙先端検出用セ
ンサ、或いは紙幅のサイズを検出するためのセンサと共
用されるものである。

尚、図のａは紙検出位置である。

ここで、紙送りのためのモータ駆動割面はモータ５のド
ライバ１５をコントローラ１６からの指令により制御す
ることによって行う。

即ち、このコントローラ１６には前記紙検出センサ１４
から出力される検出信号か入力され、該コントローラ１
６はこの検出信号に基ついて紙送りのためのモータ駆動
制御を実行する。

かかる給紙装置において、本発明では、前記モータ５の
回転角を検出する回転角検出手段と、該回転角検出手段
からの検出信号に基づいて、一定の紙送り時におけるモ
ータ５の正回転時と逆回転時夫々の回転角の差を演算し
て記録する記録手段と、か備えられる。

回転角検出手段は、モータ５を駆動するパルス数並びに
カウントされるモータ回転ステップ数をコントローラ１
６によって検出する構成であり、該コントローラ１６に
は前記記録手段かソフトウェア的に装備される。

次に、かかる構成の作用について説明する。

紙の逆送り方向から順送り方向へ切り替わる時のバック
ラッシュを測定する場合は、まず、第２図（ａ）に示す
ように、紙の先端すを紙検出センサ１４よりも下流側に
待機させておき、モータ５を逆転させて紙を上流側つま
り逆方向に送り、第２図（ｂ）のように紙の先端すを紙
検出センサ１４により検出後、更にモータ５を一定パル
ス（Ｎ、パルス）回転させて停止する（第２図（Ｃ）参
照）。

上記一定パルス（Ｎ、パルス）は予想されるバックラッ
シュ量よりも充分に大きい値とする。

上記のモータ５停止後、モータ５を正回転させ、第２図
（Ｃ）のように紙検出センサ１４か再度紙の先端すを検
出するまでのモータ５の回転ステップ数をカウントし、
Ｎ２とする。

そして、上記Ｎ１とＮ２により、Ｎ２　　Ｎ＋を演算し
てバックラッシュ量として記録する。

紙の順送り方向から逆送り方向へ切り替わる時のバック
ラッシュを測定する場合は、紙の先端すを紙検出センサ
１４よりも上流側に待機させておき、上記逆送り方向か
ら順送り方向に切り替わる時のバックラッシュ測定の場
合とモータ５の回転並びに紙送り方向を夫々逆にして手
順で行えば良い。

尚、上記のようなパルスモータ５以外のモータを使用す
る時には、パルス数をカウントする代わりに、モータの
回転角をロータリーエンコーダ等で直接測定し、第２図
（ｂ）から同図（ｃ）の状態までのモータ回転角を０１
、同図（Ｃ）から同図（ｄ）の状態までのモータ回転角
を０２とし、θ２−０１よりバックラッシュ量を演算す
ることかできる。

第３図は上述した作用を明確にするためのフローチャー
トであり、ステップ１ては、紙の逆送りを開始し、ステ
ップ２ては紙検出センサ１４かＯＮ（紙有り）かＯＦＦ
　（紙無し）かを判定し、０ＦＦ（紙無し）であれば、
ステップ３に進む。

ステップ３では、Ｎ１パルス紙送りを実行し、ステップ
４ては、モータ５の回転ステップ数Ｎ２をＯにセットし
、ステップ５ては、紙の順送りを開始し、ステップ６に
進む。

ステップ６ては紙検出センサ１４かＯＮ（紙有り）かＯ
ＦＦ　（紙無し）かを判定し、ＯＦＦ　（紙無し）であ
れば、ステップ７に進んて、モータ５の回転ステップ数
Ｎ２を１つカウントし、ＯＮ（紙有り）であれば、ステ
ップ８に進む。

ステップ８では、モータ５の回転ステップ数Ｎ２を記録
する。

ステップ９ては、印字開始待機位置まで紙を送る。

上述の説明のようにして得たバックラッシュ分の紙の送
り量を印字の開始の際のモータ５の正転逆転切り換え時
に設定して、モータ５を予め回転させるようにすれば、
印字の開始時に、モータ５を正転に切り換えた場合、プ
ラテン１が即座に回転して、記録画像の先端部分を適正
に印字することがてきる。

かかる構成によると、リアルタイムで最適なバックラッ
シュ量を得ることかでき、ギヤ自体の製造バラツキや軸
間距離のバラツキ等によるバックラッシュの機械間バラ
ツキに対応てきると共に、気温、湿度等の環境変化によ
るバックラッシュの変化にも対応でき、記録画像の適正
な印字が常時可能となる。

尚、上記実施例は本発明の構造的制約を示すものではな
く、本発明は、要は回転駆動可能な回転体を含んで構成
されて紙を挟持する挟持部材と、モータと、該モータの
回転駆動力を前記回転体に伝達するギヤ機構と、を備え
た紙送り機構と、紙の先端を検出可能な紙検出手段と、
を含んで構成される給紙装置において、前記モータの回
転角を検出する回転角検出手段と、該回転角検出手段か
らの検出信号に基づいて、一定の紙送り時におけるモー
タの正回転時と逆回転時夫々の回転角の差を演算して記
録する記録手段と、を備えた構成であれば良い。

〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明の給紙装置によれば、一定
の紙送り時におけるモータの正回転時と逆回転時夫々の
回転角の差を演算して記録することで、リアルタイムで
最適な紙搬送系のバックラッシュ量を得ることができ、
このバックラッシュ量を加味して紙搬送を実行すること
により、記録画像の適正な印字が常時可能となる等の利
点を有する有用性大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る給紙装置の一実施例を示す側面断
面図、第２図（ａ）〜（ｄ）は同上実施例の作用を説明
する側面断面図、第３図は同上の作用を説明するフロー
チャートである。 １−プラテンローラ ５・−パルスモータ ギヤ列　　８−ギヤ 紙検出センサ　　１５ トローラ ２−・・サーマルヘラ ・ピニオンギヤ １０・−記録紙　　１ ドライバ　　Ｉ６ 第２図 （ａ） （ｂ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 回転駆動可能な回転体を含んで構成されて紙を挟持する
   挟持部材とモータと該モータの回転駆動力を前記回転体
   に伝達するギヤ機構とを備えた紙送り機構と、紙の先端
   を検出可能な紙検出手段と、を含んで構成される給紙装
   置において、前記モータの回転角を検出する回転角検出
   手段と、該回転角検出手段からの検出信号に基づいて一
   定の紙送り時におけるモータの正回転時と逆回転時夫々
   の回転角の差を演算して記録する記録手段と、を備えた
   ことを特徴とする給紙装置。