JPH048476Y2 - - Google Patents

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JPH048476Y2
JPH048476Y2 JP5866887U JP5866887U JPH048476Y2 JP H048476 Y2 JPH048476 Y2 JP H048476Y2 JP 5866887 U JP5866887 U JP 5866887U JP 5866887 U JP5866887 U JP 5866887U JP H048476 Y2 JPH048476 Y2 JP H048476Y2
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JP
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water
bottle
hole
ceiling
suikinkutsu
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JP5866887U
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  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、水滴が滴下し、底に溜つた水面を打
つときの滴下音を、瓶の内部で反響させ、琴のよ
うな音色を発生させる水琴窟用の瓶に関する。
[従来の技術] 日本庭園に風雅な音色を響かせ、音を楽しむ庭
園技術として水琴窟がある。水琴窟というのは、
第4図に示すように、茶室入口のつくばいや、手
洗いの手水鉢11近くの地中に、底に小さな孔2
をあけた瓶1を伏せて埋め、手を洗つた水が孔2
から水滴となつて落ちるようにし、この水滴が下
の水面に落ちるときの滴下音を瓶1の内部で反響
させるようにしたものである。
水琴窟は、上述のように、水滴が滴下し、水面
を打つときの音色を楽しむものであるから、孔2
から瓶1に流れ込む水を、できるだけ水滴として
滴下させる必要がある。
このため従来は、つくばいや、手洗いの手水鉢
11から孔2までの地面に水路を形成したり、孔
2の上部周辺に多数の小石12を置き、この小石
12によつて水の流れに時間差をもたせ、水が一
時に孔2から流れ込まないようにしていた。
一方、時間差をもつて孔2から流れ込んだ水
は、そのまま確実に水滴として滴下させなければ
ならないため、孔の下部に水切りを設け(図示せ
ず)、この水切りを伝わらせて滴下させていた。
[解決すべき問題点] しかしながら、つくばいや、手洗いの手水鉢1
1から孔2までの地面に水路を形成する方法で
は、瓶の周辺に広い敷地を必要とするため、かな
り広い庭園でなければ水琴窟による風雅な音色を
楽しむことができないという問題があつた。
また、多数の小石によつて水の流れに時間差を
もたせる方法では、水の流れに十分な時間差をも
たせることができなかつた。そのため、短時間の
うちに水が連続して瓶の中に流れ込んでしまい、
流水音を聴くことはできるものの、長時間滴下音
を楽しむことができなかつた。また、水量が多少
増えると、水の流れを制御することが不可能にな
るといつた問題があつた。
さらに、水の流れ込む位置が水切りの作用によ
つてほぼ一定となるため、水滴の滴下位置にも変
化がなく、滴下音が単調になるといつた問題があ
つた。
本考案は上記の問題点にかんがみてなされたも
ので、広い敷地を必要とすることなく、水の流れ
に十分な時間差を与え、流水孔より長時間にわた
つて水滴を滴下させるようにするとともに、変化
に富んだ滴下音を発生できるようにし、しかも狭
い庭園でも水琴音の風雅な音色を楽しめるように
した水琴窟用瓶の提供を目的とする。
[問題点の解決手段] 本考案の水琴窟用の瓶は、上記の目的を達成す
るため、瓶を逆さの状態にし、天井部に流水孔を
穿設した水琴窟用の瓶において、天井部の外側面
と内側面の少なくとも一方に、上記流水孔を中心
とした水路を形成するとともに、上記流水孔と天
井部内側面の接続部分に丸みをもたせた構成とし
てある。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を図面にもとづいて説
明する。
第1図は瓶の縦中央断面図、第2図は第1図の
A線拡大矢視図、第3図は第1図のB線拡大矢視
図を示す。
第1図において、1は瓶本体であり、焼成陶
器、セラミツクス、金属等のいずれかの材料を用
いて形成してあり、好ましくは素焼の陶器を用い
る。2は瓶本体1の底面中央に設けられた流水孔
である。瓶本体1は逆さまにして伏せた状態で使
用される。したがって、瓶本体1の底面が天井部
となり、流水孔2も天井部に位置し、ここから瓶
内への流水が可能となる。
瓶本体1のおおきさは任意のものとすることが
できるが、反響音等の観点からすると、高さH40
〜60cm、直径D45〜55cm、天井部直径T20〜30cm
程度のドーム形とし、流水孔2の直径Sを2〜3
cm程度としたものが好ましい。
また、瓶本体1の側壁内面の一部もしくは全部
に凹凸面3を形成することも可能である(第1図
に示す実施例のものは、天井部近傍の側壁内面に
形成してある。)。このように凹凸面を形成する
と、水琴音が瓶1の内部で乱反射するとともに、
瓶1の側壁に水分が付着しやすくなつて常時瓶1
に湿気をもたせ、水琴音の反響効果を高めること
ができる。ただし、側壁を滑面に形成してもよい
ことは勿論である。
第2図は、瓶本体1の天井部外側面に形成した
水路の平面図を示す。この水路4は、流水孔2を
中心として半径方向に放射状に設けた主水路4a
と、この主水路4aと交差し、流水孔2を中心と
して同心円状に設けた多数の枝水路4bとからな
つている。
ただし、この水路4の形状は上述したものに限
られず、水の流れに時間差をもたせるとともに、
水を多方向から流水孔2へ流し込めるような形状
のものであれば、どのような形状であつてもよ
い。
第3図は、瓶本体1の天井部内側面、すなわ
ち、伏せた状態にある瓶本体1の天井面に形成し
た水路の平面図を示す。この水路5は、流水孔2
を中心として渦巻状に設けてある。この水路5の
形状も上述したものに限られず、流水孔2より流
れ込んできた水を、瓶本体1の天井面(および側
壁)の内側に広く分散付着できる形状のものであ
れば、どのような形状であつてもよい。
これら水路4,5は、いずれか一方のみを形成
してもよく、また、流水孔2を中心とした周囲の
一部にのみ形成することもできる。
流水孔2の天井面と接続する周縁部分は、流水
孔2に流れ込んできた水を、瓶本体1の天井面に
廻り込みやすくするため、丸みをもたせてある。
このように構成した水琴窟用の瓶によれば、流
水孔2から流れ込む水は、水路4において時間差
を与えられ少量づつ長時間にわたつて流れ込む。
また、流水孔2から流れ込んだ水は、流水孔2の
有する丸みによつて天井面に確実に廻り込み、か
つ水路5を経て天井面(および側壁)に広く行き
渡る。
この結果、天井面(および側壁)の広い範囲か
ら、異なつた大きさの水滴が長時間にわたつて滴
下することになり、変化に富んだ水琴音を長時間
にわたつて発生する。
本考案の水琴窟用の瓶は、第4図に示すように
地中に埋め込んで使用するほか、瓶を露出させた
状態で屋外及び屋内用等として使用することも可
能である。
[考案の効果] 以上のように、本考案の水琴窟用瓶によれば、
瓶自体に水路を形成し、かつ流水孔と天井面の接
続部に丸みをもたせてあるので、広い庭園を必要
とすることなく、変化に富んだ水琴音を長時間に
わたつて楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案水琴窟用瓶の一実施例の縦中央
断面図、第2図は第1図のA線拡大矢視図、第3
図は第1図のB線拡大矢視図、第4図は水琴窟用
瓶の使用状態図を示す。 1……瓶本体、2……流水孔、3……凹凸面、
4,5……水路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 瓶を逆さの状態にし、天井部に流水孔を穿設し
    た水琴窟用の瓶において、天井部の外側面と内側
    面の少なくとも一方に、上記流水孔を中心とした
    水路を形成するとともに、上記流水孔と天井部内
    側面の接続部分に丸みをもたせたことを特徴とす
    る水琴窟用瓶。
JP5866887U 1987-04-20 1987-04-20 Expired JPH048476Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5866887U JPH048476Y2 (ja) 1987-04-20 1987-04-20

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5866887U JPH048476Y2 (ja) 1987-04-20 1987-04-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63165699U JPS63165699U (ja) 1988-10-28
JPH048476Y2 true JPH048476Y2 (ja) 1992-03-03

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ID=30889449

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JP5866887U Expired JPH048476Y2 (ja) 1987-04-20 1987-04-20

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JPS63165699U (ja) 1988-10-28

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