JPH04845B2 - - Google Patents

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JPH04845B2
JPH04845B2 JP28938885A JP28938885A JPH04845B2 JP H04845 B2 JPH04845 B2 JP H04845B2 JP 28938885 A JP28938885 A JP 28938885A JP 28938885 A JP28938885 A JP 28938885A JP H04845 B2 JPH04845 B2 JP H04845B2
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JP
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mesh
string
mold
vulcanization
rubber band
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JP28938885A
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JPS62148250A (ja
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Tadao Akagi
Masaaki Kyonaga
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Hayakawa Rubber Co Ltd
Original Assignee
Hayakawa Rubber Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hayakawa Rubber Co Ltd filed Critical Hayakawa Rubber Co Ltd
Priority to JP28938885A priority Critical patent/JPS62148250A/ja
Publication of JPS62148250A publication Critical patent/JPS62148250A/ja
Publication of JPH04845B2 publication Critical patent/JPH04845B2/ja
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車タイヤが積雪、凍結、むかる
み等の道路面でスリツプするのを防止するための
自動車タイヤ滑り止めゴム帯の製造方法に関する
ものである。
即ち騒音防止、道路面の損傷防止のため、従来
の金属製チエーンに代つて、ゴム製、プラスチツ
ク製の自動車タイヤ滑り止め帯が考えられるが、
本発明は、滑り止め効果、耐久性、運転性が優
れ、脱着操作が簡便で容易な自動車タイヤ滑り止
めゴム帯及びこれを安価に製造する方法に関する
ものである。
(従来の技術) 従来のゴム製、プラスチツク製の自動車タイヤ
滑り止めゴム帯の中で梯子形状の物が多いが、こ
のものは、走行中に車の振動が大きく、特に前輪
駆動車は振動が大きく、運転が難しい欠点があ
る。ゴム製、プラスチツク製の自動車タイヤ滑り
止めゴム帯の中で、補強繊維入りゴム紐を加硫成
形金型により、斜交差状の網目に一体に加硫成形
したものが、滑り止め効果、耐久性、運転性が優
れているが、次の如き欠点がある。
(発明が解決しようとする問題点) 補強繊維芯入り未加硫ゴム紐を、加硫成形する
加硫金型の内面に設けた斜交差状の網目の凹溝内
に合致するように、予め網目を予備成型すること
が非常に困難であるため、熱加硫成形金型に施し
た斜交差状の網目の凹溝に合せて、約15〜20mの
補強繊維芯入り未加硫ゴム紐を順次嵌め込んでい
くため。この仕込みに長時間を要する。このた
め、高価な加硫金型、プレス加硫機の生産性が極
度に低くなる欠点がある。又、このため最初に仕
込んだ未加硫ゴム紐が仕込み終り頃には、金型の
熱により収縮変形し、脱線したり、早期加硫を起
して不良品を発生するという成形上の大きな欠点
がある。
又、従来法により加硫成形した斜交差の網目を
持つた自動車タイヤ滑り止め帯は、両縁に紐通し
穴を有しないため、自動車タイヤに装置し締め付
けて固定するためのタイヤ−又はロープ等を取付
ける金具を、両縁部に約20〜35個取付ける手数と
金具費とを必要とする。そのため、この金具が、
タイヤのアルミホイルに傷をつける原因となる。
さらに又、従来の自動車タイヤ滑り止めゴム帯
は、タイヤに装着が困難であるという欠点があ
る。
(問題を解決するための手段) 本発明は、かかる従来法の欠点を改良し、容易
かつ手間もかからず安価に製造することができる
自動車タイヤ滑り止めゴム帯の製造方法を提供し
ようとするものである。
即ち、従来は、自動車タイヤ滑り止めゴム帯
は、上、下2面よりなる加硫金型により加硫成形
されていたため、前述の欠点があることに着目
し、本発明者等は鋭意研究の結果、本発明を完成
するに至つた。
本発明の構成は下記の点を特徴とする。
1 帯状の斜交差状の網目を形成する溝孔を少く
とも一方の型面に有する網目成形部と、その側
縁部に帯状の網目の両縁に紐通し穴部が形成さ
れる凹溝とを割型として有する上、下対の成形
加硫金型と、前記紐通し穴を形成する芯金とこ
れを保持する外枠であつて、上、下加硫金型の
外周を囲んで設けた外枠を有する中加硫金型と
を用意し、中加硫金型の外枠と上、下加硫金型
とを一体に嵌合しこの間に補強繊維入りゴム紐
を連続編組したものを挿入し、加熱加硫して成
形する自動車タイヤ滑り止めゴム帯の製造方法
において、 紐通し穴部を除いた、帯状の斜交差状の網目
の交点にそれプレス面と直角に案内用柱状体を
植立し又はガイド溝を設けた網目支度型を用意
し、この網目支度型の外周に中加硫金型を嵌合
配置し、これ補強繊維芯入り未加硫ゴム紐を前
記案内用柱状体又はガイド溝に案内させながら
網目を編組すると同時に、網目両縁部で中加硫
金型の芯金に掛けて反転し、前記案内用柱状体
又はガイド溝に案内させながら網目部と紐通し
孔部と端部の絡み部を編組する操作を繰返し
て、順次に側部紐通し孔部と中央の網目部を連
続した芯入り未加硫ゴム紐で編み上げた後に、
網目交差部を圧着して、網目支度操作を前記
上、下金型外で行い、この未加硫ゴム紐の網目
支度付き中加硫金型を、上、下加硫金型内に挿
入嵌合して、これを、加圧、加熱して加硫成形
することを特徴とする自動車タイヤ滑り止めゴ
ム帯の製造方法。
2 前記上、下加硫金型は前記網目成形用斜交差
状凹溝の長手方向の両端に、側方に突出するU
字状絡み部と、その絡み部の外方に更に突出し
かつ金具通し孔部を形成するための溝孔を上、
下加硫金型に対として穿設し、中加硫金型内で
側部紐通し孔部と、中央の網目成形部と端部絡
み部と金具通し孔とを有する連結部とを網目成
形用補強芯入り未加硫ゴム紐をもつて連続し
て、編組し、これを上下加硫金型間に挿入嵌合
し加熱、加圧して一体に成形することを特徴と
する自動車タイヤ用滑り止めゴム帯の製造方
法。
3 A 自動車タイヤを包囲するに足る長さをも
つた細長い補強繊維芯入りの網目状ゴム帯部
1と、 B この網目状ゴム帯部の各網目の両側端にそ
れぞれ突設して成形した紐通し孔部3と、 C 前記網目状ゴム帯部の長手方向の両端に、
その側方に突出するU字形絡み部9と、その
端部に設けた金具通し孔部11とを有する連
結部10とを補強繊維芯入りのゴム紐で一体
に加圧、加熱、加硫、成形したものより成
り、 D 前記網目状ゴム帯1の長手方向の両端に形
成した前記絡み部9,9を互に絡み合せ、そ
の端部に形成した前記金具通し孔部11に、
前記網目状ゴム帯の両側縁に形成した紐通し
孔4に挿通した締付け紐5の一方の端部に取
付けた連結金具6を挿し通し、締付け紐5の
他方の端に取付けた紐用鈎金具8に掛止めて
連結するよう構成したことを特徴とする自動
車タイヤ用滑り止めゴム帯。
本発明の製造方法は上記の如く、上、下加硫金
型と、その外側を包囲して上、下金型間に紐通し
孔部を成形する芯金(中子)をもつた中加硫金型
と、この中加硫金型と嵌め合せ網目を形成するガ
イドをもつた支度型とを用意し、加硫成形するこ
とにより、加硫工数を大幅に削減すると共に、加
硫金型及びプレス加硫機の成形効率を向上するこ
とができる。
又、加硫成形された、斜交差状網目ゴム帯は、
両縁に紐通し孔を持つているため、自動車タイヤ
に装着し、固定するための多数の金具を取付ける
手数と費用とを必要とせず、従来品にない優れた
機能を持つた自動車タイヤ滑り止めゴム帯を能率
よく、安価に製造できる特徴がある。
また本発明の製造法によると、斜交差状網目ゴ
ム帯の長手方向の端部には絡み部と、金具通し孔
とをもつた連結部が網目部と同一の補強繊維芯り
ゴム紐を編組したものにより一体成形されている
ので、この連結部は網目部及びその側部紐通し孔
部と同様の強度をもち、かつ伸縮自在の弾性を有
するので、タイヤにリング状にかぶせ連結金具に
より連結したとき、タイヤの踏面と当る部分の強
度が著しく向上させられる利点がある。
本発明に使用するゴムは、天然ゴム、合成ゴム
の何れでもよい。加硫剤をはじめとしたゴム用薬
剤を配合して用いる。特に、カーボンブラツク等
の補強剤を配合した強度、耐摩耗性、耐候性、耐
寒性の優れたゴム配合物を用いる。
補強繊維芯剤は、天然繊維、合成繊維の何れで
もよいが、耐熱性、強度の優れている、ポリアミ
ド・ポリエステル繊維が好ましく、これをゴムと
の接着をよくするため、レゾルシンホルマリンラ
テツクス処理したものが特に良好である。
補強繊維芯入り未加硫ゴム紐は、押出機を用い
て所望の形状の紐に配合ゴムを押出すと共に、こ
の中心部に補強繊維芯を同時に押出し成形する方
法が能率的である。
ゴム帯の両縁の紐通し孔に通して用いる締付け
固定用ロープは、天然又は合成繊維の組紐又はゴ
ム紐或いは補強芯入りのゴム被覆紐を用いる。
なお、本発明の製造法に使用する支度型の案内
用柱状体は円柱、角柱、のいずれでもよく、また
ガイド溝はガイドピンを植立する代りに凹溝とす
ればよい。
(実施例) 以下図面について、本発明の自動車タイヤ滑り
止め具の実施の一例態様を説明する。第1図にお
いて、1は斜交差状の網目状ゴム帯で、この網目
状ゴム帯1は補強繊維芯入りゴム紐をラス網状に
編組して型内に挿入しプレス成形して、タイヤに
リング状に巻付けるに足る細長い網目状ゴム帯1
と、各網目の両側端より外方に突出した紐通し孔
支持部2と、この支持部2の先端に形成した紐通
し孔部3とより成り、紐通し孔部3に形成した紐
通し孔4はその軸線が網目状ゴム帯1の軸線と一
致するように形成する。
本発明においては、斜交差状の網目状ゴム帯1
の長手方向の端部1AにU字形の絡み部9を有す
る連結部10を形成し、絡み部9の先端に連結金
具6の金具通し孔11をもつた金具通し孔部12
を網目ゴム帯1の長手方向に軸線を有するよう形
成し、上記の斜め交差状の網目ゴム帯1,1の端
部に形成した絡み部9,9を相互に絡み合せそれ
ぞれの絡み部9,9の端部に形成した金具通し孔
部12の金具通し孔11に連結金具6を挿通し、
連結金具6の端部に形成した鈎掛孔7に他方の紐
5の端末に連結した紐用鈎金具8を引掛けて掛止
めするように構成したものである。
なお本発明においては、網目状ゴム帯1の長手
方向端末に設けた絡み部9,9の間は直線状の補
強片16により網目状ゴム帯1と一体成形するの
で、使用時に網目ゴム帯1の連結部分のタイヤ踏
面と接触する部分が、両側の金具通し孔12に挿
通した連結金具6と絡み部9の連結部10との連
結によりタイヤ両側縁方向に強く長手方向に引張
られ開かず、強固な連結が可能となる。
本発明の網目ゴム帯1は第1図、第2図に示す
ように、網目ゴム帯1の両側縁に支持部2により
突設して設けた紐通し孔部3の紐通し孔4にそれ
ぞれ締付け紐5を挿通してそれぞれの端末に連結
金具6,6を取付け、芯入り網目状ゴム帯1の長
手方向の両端末に形成した絡み部9,9を絡ませ
た連結部10の金具通し孔11に前記連結金具を
挿通し、連結金具6の先端に設けた鈎掛孔7に他
の締付け紐5の端末に連結した紐用鈎金具8で掛
止めるようにし、第4図に示すように、片側の締
付け紐5に等間隔で設けた複数個のゴムリング掛
鈎金具13にゴムリング14を掛けわたしてタイ
ヤ15に脱離不能に装着するのである。
本発明のタイヤ滑り止め具を使用する場合にお
いては、斜交差状の網目状ゴム帯1の両側縁に支
持部2により所定間隔をおいて、突設して成形し
た紐通し孔部3の紐通し孔4にそれぞれ締付け紐
5を挿通し、それぞれの締付け紐5,5の端末を
この端末に連結した連結金具6の鈎掛孔7と、他
方の紐の端部に連結した紐用鈎金具8で掛止する
よう構成する。
第4図において、13は通常のゴムリング掛鈎
金具、14はこれに引掛けて網目ゴム帯1を締付
けるためのゴムリング、15はタイヤで、網目ゴ
ム帯1をタイヤに装着した状態を示す。
本発明の自動車タイヤ用滑り止めゴム帯の製造
方法は第5図ないし第12図に示す通りである。
第5図において、17は上加硫金型、18は下加
硫金型、19は中加硫金型を示す。
本発明に使用する下加硫金型18は第6図に示
すように中央部分に設けた網目ゴム帯形成用凹溝
20と、この凹溝20の各網目側縁部より外方に
伸びる紐通し孔支持部形成用凹溝21と、この凹
溝21より更に外に伸びる紐通し孔部形成用凹溝
22と、この紐通し孔形成用凹溝22と直交する
中加硫金型芯金嵌合凹溝23と、この凹溝23と
更に直交する中加硫金型嵌合凹溝24とを網目ゴ
ム帯形成用凹溝20の両側縁部に設けたものより
なる。
上加硫金型17は第7図に示すように上記の下
加硫金型18と一対の嵌め合せ金型であつて、下
加硫金型18の中央部の網目ゴム帯形成用凹溝2
0と対向する部分は平板状部分20Aをなしてお
り、上加硫金型17の側縁部は下加硫金型18の
の側縁部に形成された各凹溝21,22,23,
24の上方に対となつて嵌合される凹溝21A,
22A,23A,及び24Aを形成したものより
成る。
この上、下加硫金型17,18と嵌合する中加
硫金型19は第8図に示すように、中加硫金型1
9の外枠よりそれぞれの網目頂部に向けて突出し
て形成せられた芯金保持部25と、この芯金保持
部25と直交して設けられた丸棒状の芯金26と
より成り、上、下加硫金型17,18間に中加硫
金型19を嵌め合せた状態を示したのが第5図で
ある。
第9A図は上、中、下加硫金型17,18,1
9を嵌合した状態を示す側面図、第9B図は同じ
く第5図A−A線及びB−B線でそれぞれ断面と
した上、中、下加硫金型17,18,19を離間
して示した図である。
本発明の自動車タイヤ滑り止め具は網目状ゴム
帯の両側縁部に紐通し孔部を形成するため中子型
となる芯金を保持した中加硫金型19が必要とな
る。本発明においては第10図に示すように補強
繊維芯入り未加硫ゴム紐25を両側の芯金26に
引掛けてねじり戻し、網目を形成し、これを繰返
しながら連続した芯入り未加硫ゴム紐27を編組
する。この操作を容易にかつ正確にするために本
発明では第11図に示す如き支度型28と称する
ものを木製、プラスチツク製、金属製等で造れば
足るものであり、金属製で支度型を造る場合でも
網目ゴム帯部分の編組を容易にするためのガイド
ピン29又はガイド溝を設けたものでよく、プレ
ス金型のような強度を必要としない薄い金属板で
よい。
第12図はこの支度型28を中加硫金型19に
嵌合した状態を示す図である。
本発明においては、第1図に示すような網目状
ゴム帯の長手方向の端部にからみ部を形成するた
めの溝孔が設けられる。すなわち、第5図におい
て、30は下加硫金型に穿設した絡み部形成凹
溝、31は左右網目端部を直線状に連結する補強
部形成凹溝、32は絡み部より外方に伸びる連結
部形成凹溝、33は連結金具通し孔部形成凹溝を
示し、この連結金具通し孔部形成凹溝33と嵌合
する芯金34は紐通し孔形成用芯金と同サイズと
してもよい。
本発明の方法で網目ゴム帯を加硫成形する場合
は、上、下加硫金型17,18外で中加硫金型1
9と支度型28とを使用して補強繊維芯入り未加
硫ゴム紐27を紐通し孔部を形成するように中加
硫金型19の側縁部に設けた芯金26に引掛けて
反転し、網目部と、端部の絡部と及び連結部とを
形成するよう連続して編組した後、中加硫金型1
9を上、下加硫金型17,18間に挿入し、加熱
加硫して成形するのである。
本発明の製造法について工程順に更に詳細説明
すると次の通りである。
第1工程 高強度で耐磨耗、耐寒性の優れた配合ゴムを混
練し、押出機に供給するリボン状に圧延する。
第2工程 押出機にリボン状配合ゴムと、レゾルシンホル
マリンラテツクス処理したナイロン糸とを供給し
て、所定の形状寸法の補強繊維芯入り未加硫ゴム
紐8を押出し成形する。
第3工程 第11図に示す支度型28の回りを囲んで第8
図に示す中加硫金型19を第12図に示すように
支度型28に嵌め込んで配置する。これに補強繊
維芯入り未加硫ゴム紐27を第12図に示す網目
編み順番号31より柱状網目ガイドピン29,29
間に沿わせて嵌め込み、32位置の中加硫金型芯金
26に引掛けて反転し、33位置まで柱状網目ガイ
ドピン29,29間に沿わせて嵌め込み、33位置
の中加硫金型芯金26に掛けて、反転する操作を
編み順番号66まで繰返し行つて、網目ゴム帯を第
10図に示すように形成する。この多数の網目の
交差部を、同時に圧着する爪を持つた圧着機で圧
着し支度型28より中加硫金型19を取り外すと
第10図に示すように中加硫金型芯金26に固定
された未加硫ゴム網目帯が中加硫金型19に形成
される。
この工程と次工程とは、上、下加硫金型17,
18の1個に対して、中加硫金型19を複数個以
上持つて、予備成形工程とすると能率よく作業が
できる。
第4工程 第5図及び第6図に示す下加硫金型18に網目
形成溝20と連結部形成溝21と、紐通し孔部形
成溝22と、芯金嵌合用凹溝23と、中加硫金型
嵌合凹溝24とを穿設し、下加硫金型18と、こ
れと対となつた上加硫金型17との間に、第3工
程で中加硫金型19に支度完了した斜め交差状網
目の補強繊維芯入り未加硫ゴム紐27を中加硫金
型19と共に挿入嵌合して、プレス加硫機により
加圧、加熱して、加硫成形する。
第5工程 加硫成形完了後に、上加硫金型17を取り外
し、次に、中加硫金型19と網目成形ゴム帯と
を、下加硫金型18より取り外し、次に、中加硫
金型19より網目成形ゴム帯を取り外すと、第1
図に一部を示す自動車タイヤ滑り止めゴム帯を得
る。
第4図はこれをタイヤに装着したところを示す
図である。
本発明は帯状の斜め交差状の網目とこの帯状の
網目の両縁に紐通し孔部と網目と紐通し孔部の連
結部とが一体に形成される凹状溝と、紐通し穴を
成形する中加硫金型芯金と、中加硫金型外枠を一
体化た中加硫金型を収容する連絡溝を有する上、
下加硫金型と、紐通し孔を成形する中加硫金型の
3者により構成された加硫金型を、用いて、補強
繊芯入り未加硫ゴム紐を、網目支度型を用いて中
加硫金型に予め帯状の斜交差状の網目帯に予備支
度しておいて、これを、上、下加硫金型内に配置
して加硫成形し、これによつて成型された網目ゴ
ム帯は従来品にない網目ゴム帯の両側縁部にゴム
帯の長さ方向に孔の明いた多数の紐通し孔を成形
することを特徴とする。
以上のように本発明の方法によると従来品にな
い優れた機能を持つた自動車タイヤ滑り止めゴム
帯を能率よく安価に製造できる。
本発明の製造方法によると次の利点がある。
1 中加硫金型に斜交差状の未加硫ゴム網目帯を
予め支度したものを、加硫に先行して、作つて
おくため、上、下加硫金型内への仕込み時間が
短く、高価な加硫金型とプレス加硫機との生産
能力が高く、加硫能率がよく、安価に効率よく
生産できる。
2 個々の紐通し孔を成形する中加硫金型芯金を
各々の紐通し孔ごとに設け、これを中加硫金型
外枠と一体化した構造としたことにより、安価
で正確な網目支度型による予備成形で下加硫金
型の網目ゴム帯形成用凹状溝に合致する予備支
度が可能であり、不良品の発生もなく、能率よ
く加硫成形することができる、大きな利点があ
る。
又、芯金の個々が短いため、中加硫金型より
加硫成形した網目ゴム帯を取り外すことが容易
である。
3 本発明の自動車タイヤ滑り止めゴム帯は、従
来品にない紐通し孔を両側縁に持つているの
で、 イ 従来品のように締付け固定用ロープを掛け
る金具を多数取付ける工数と費用を必要とし
ない。
又、従来品の如く、掛止め金具により締付け
固定用ロープ及びアルミホイル等を損傷する
ことがない。
ロ タイヤ装着前に、両側縁の紐通し穴に通し
た締付け固定用ロープを絞つた状態で用いる
ため、網目ゴム帯は、タイヤ形状に近似す
る。すなわち、幅方向は、半丸形となり、長
さ方向は円形となる。これをタイヤ外側から
タイヤ上に沿わせて車を30〜50c.c.前進さす
か、後退さすかして後に、網目ゴム帯の両端
を合せて網目と紐通し穴部との間の連結部に
設けたU字形の絡み部を絡らませて第4図に
示すように簡単かつ強固にタイヤに装着でき
るのでタイヤをジヤツキアツプ等の必要がな
く手軽に装着できる。
4 本発明の自動車タイヤ滑り止めゴム具は、網
目と紐通し穴部との間にこの両者の連結部を一
体に成形しているため連結部の長さを設計時に
選定することによりタイヤ幅に適応した網目ゴ
ム帯の設計が容易である。また第1図に示すよ
うに網目ゴム帯の両端の左右の連結部にU字形
の絡み部を設けて両端を絡らませ連結するので
その連結が強固である。
5 本発明の自動車タイヤ滑り止め具は、強力な
補強繊維芯と補強された耐摩耗性の強度の優れ
たゴムで網目をはじめとする各部を一体に加硫
成形されているため耐久性が優れている。又、
斜交差網目であることと、弾性、柔軟構造であ
るため、振動がなく、運転が容易であり、騒音
の発生がなく、道路を破損しない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の自動車タイヤ用滑止め具の展
開平面図、第2図、第3図は同要部の拡大詳細
図、第4図は本発明のタイヤ用滑止め具を自動車
タイヤに装着した状態を示す説明用斜視図であ
る。第5図ないし第12図は本発明の自動車タイ
ヤ用滑止め具の製造方法を示す図で、第5図は
上、中、下加硫金型を嵌合した状態を示す一部切
欠き斜視図、第6図は下加硫金型の斜視図、第7
図は上加硫金型のプレス面を裏かえした斜視図、
第8図は中加硫金型の斜視図、第9A図、第9B
図は第5図の上、中、下加硫金型を嵌合した状態
の側面図、及び上、中、下金型間を離間して示し
た展開側面図、第10図は中加硫金型内に芯入り
未加硫ゴム紐を編組した状態を示す斜視図、第1
1図は支度型の斜視図、第12図は支度型と中加
硫金型とを嵌め合せた状態を示す斜視図である。 1……補強繊維芯入り網目ゴム帯、2……紐通
し孔支持部、3……紐通し孔部、4……紐通し
孔、5……締付け紐、6……連結金具、7……鈎
掛孔、8……紐用鈎金具、9……絡み部、10…
…連結部、11……金具通し孔、12……金具通
し孔部、13……ゴムリング掛鈎金具、14……
ゴムリング、15……タイヤ、16……直線状補
強部、17……上加硫金型、18……下加硫金
型、19……中加硫金型、20……下加硫金型の
網目ゴム帯形成用凹溝、21……下加硫金型の紐
通し孔支持部形成用凹溝、22……下加硫金型の
紐通し孔形成用凹溝、23……中加硫金型芯金嵌
合凹溝、24……中加硫金型嵌合凹溝、25……
芯金保持部、26……芯金、27……補強繊維芯
入り未加硫ゴム紐、28……支度型、29……案
内用柱状体又はガイド溝、30……絡み部形成凹
溝、31……直線補強部形成凹溝、32……連結
部形成凹溝、33……連結金具通し孔部形成凹
溝、34……芯金、20A……上金型の平板状部
分、21A……上加硫金型の紐通し孔支持部形成
用凹溝、22A……上加硫金型の紐通し孔形成用
凹溝、23A……中加硫金型芯金嵌合凹溝、24
A……中加硫金型嵌合凹溝。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 帯状の斜交差状の網目を形成する溝孔を少く
    とも一方の型面に有する網目成形部と、その側縁
    部に帯状の網目の両縁に紐通し孔部が形成される
    凹状溝とを割型として有する上、下対の成形加硫
    金型と、前記紐通し孔を形成する芯金とこれを保
    持する外枠であつて、上、下加硫金型の外周を囲
    んで設けた外枠を有する中加硫金型とを用意し、
    中加硫金型の外枠と上、下加硫金型とを一体に嵌
    合しこの間に補強繊維芯入りゴム紐を連続編組し
    たものを挿入し、加熱加硫して成形する自動車タ
    イヤ滑り止めゴム帯の製造方法において、 紐通し孔部を除いた、帯状の斜交差状の網目の
    交点にそれぞれプレス面と直角に案内用柱状体を
    植立し又はガイド溝を設けた網目支度型を用意
    し、この網目支度型の外周に中加硫金型を嵌合配
    置し、これに補強繊維芯入り未加硫ゴム紐を前記
    案内用柱状体又はガイド溝に案内させながら網目
    を編組すると同時に、網目両縁部で中加硫金型の
    芯金に掛けて反転し、前記案内用柱状体又はガイ
    ド溝に案内させながら網目部と紐通し孔部と端部
    の絡み部を編組する操作を繰返して、順次に側部
    紐通し孔部と中央の網目部と端部の絡み部とを連
    続した芯入りゴム紐で編み上げた後に、網目交差
    部を圧着して、網目支度操作を前記上、下金型外
    で行い、この未加硫ゴム紐の網目支度付き中加硫
    金型を、上、下加硫金型内に挿入嵌合して、これ
    を、加圧、加熱して一体に加硫成形することを特
    徴とする自動車タイヤ用滑り止めゴム帯の製造方
    法。 2 前記上、下加硫金型は前記網目成形用斜交差
    状凹溝の長手方向の両端に、側方に突出するU字
    状絡み部と、その絡み部の外方に更に突出しかつ
    金具通し孔部を形成するための溝孔を上、下加硫
    金型に対として穿設し、中加硫金型で、側部紐通
    し孔部と、中央の網目成形部と端部絡み部と金具
    通し孔とを有する連結部とを網目成形用補強芯入
    り未加硫ゴム紐をもつて連続して編組し、これを
    上、下加硫金型に挿入嵌合し、加圧・加熱して一
    体に加硫、成形する特許請求の範囲第1項記載の
    自動車タイヤ用滑り止めゴム帯の製造方法。 3 A 自動車タイヤを包囲するに足る長さをも
    つた細長い補強繊維芯入りの網目状ゴム帯部1
    と、 B この網目状ゴム帯部の各網目の両側端にそれ
    ぞれ突設して成形した紐通し孔部3と、 C 前記網目状ゴム帯部の長手方向の両端に、そ
    の側方に突出するU字形絡み部9と、その端部
    に設けた金具通し孔部11とを有する連結部1
    0とを補強繊維芯入りのゴム紐で一体に加圧、
    加熱、加硫、成形したものより成り、 D 前記網目状ゴム帯1の長手方向の両端に形成
    した前記絡み部9,9を互に絡み合せ、その端
    部に形成した前記金具通し孔部11に、前記網
    目状ゴム帯の両側縁に形成した紐通し孔4に挿
    通した締付け紐5の一方の端部に取付けた連結
    金具6を挿し通し、締付け紐5の他方の端に取
    付けた紐用鈎金具8に掛止めて連結するよう構
    成したことを特徴とする自動車タイヤ用滑り止
    めゴム帯。
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