JPH052522B2 - - Google Patents

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JPH052522B2
JPH052522B2 JP26923590A JP26923590A JPH052522B2 JP H052522 B2 JPH052522 B2 JP H052522B2 JP 26923590 A JP26923590 A JP 26923590A JP 26923590 A JP26923590 A JP 26923590A JP H052522 B2 JPH052522 B2 JP H052522B2
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JP
Japan
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vulcanization
mold
molds
string
rubber band
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JP26923590A
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JPH03243407A (ja
Inventor
Tadao Akagi
Masaaki Kyonaga
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Hayakawa Rubber Co Ltd
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Hayakawa Rubber Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hayakawa Rubber Co Ltd filed Critical Hayakawa Rubber Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車タイヤが積雪、凍結、ぬかる
み等の道路面でスリツプするのを防止するための
自動車タイヤ滑り止めゴム帯及びその製造装置に
関するものである。
即ち騒音防止、道路面の損傷防止のため、従来
の金属製チエンに代つて、ゴム製、プラスチツク
製の自動車タイヤ滑り止めゴム帯が考えられてい
るが、本発明は、滑り止め効果、耐久性、運転
性、が優れ、脱着操作が簡便で容易な自動車タイ
ヤ滑り止めゴム帯の製造装置に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来のゴム製、プラスチツク製の自動車タイヤ
滑り止めゴム帯の中で梯子形状の物(例えば実公
昭61−243号公報)が多いが、このものは梯子形
であり、網目状でないため走行中に車の振動が大
きく、特に前輪駆動車は振動が大きく、運転が難
しく、かつ乗り心地が悪い欠点がある。ゴム製、
プラスチツク製の自動車タイヤ滑り止めゴム帯の
中で、補強繊維入りゴム紐を加硫成形金型によ
り、所定の網状パターンを形成するように一体に
加硫成形したもの(例えば特公昭58−49366号公
報)が、滑り止め効果、耐久性、運転性が優れて
いるが次の如き欠点がある。
(発明が解決しようとする課題) 補強繊維芯入り未加硫ゴム紐を、加硫成形する
加硫金型の内面に設けた、所定の網状パターンを
有する加硫成形用溝に型内に嵌め込めるように、
上下成形金型外で予め網目予備成形することが非
常に困難であるため、熱加硫成形用上下金型に設
けた加硫成形用溝に合せて、補強繊維芯入り未加
硫ゴム紐を型内で加硫成形用凹溝へと順次嵌め込
んでいくため、この嵌め込みに長時間を要すると
共に一回の成形で上下のプレス金型が120℃位と
なり連続操業ができない欠点がある。このため、
高価な加硫金型、プレス加硫機を予備成形と予備
成形との間にしか稼働させられないことから、こ
れらの生産性が極度に低くなる欠点がある。又、
このため最初に金型の溝内に仕込んだ未加硫ゴム
紐が嵌め込み終り頃には、金型の熱により収縮変
形し、脱線したり、早期加硫を起して成形むらを
生じ不良品を発生するという成形上の大きな欠点
がある。
又、従来法により加硫成形した、加硫ゴム紐が
互いに斜方に交差した網状パターンを有する自動
車タイヤ滑り止めゴム帯は、自動車タイヤに装着
し締め付けて固定するためのワイヤ又はロープ等
を取付ける金具を、ゴム帯の両側縁部に約20〜35
個取付ける手数と金具費とを必要とする。そのた
めこの金具が、タイヤのアルミホイールに傷をつ
ける原因となる。
更に又、従来の自動車タイヤ滑り止めゴム帯
は、タイヤに装着が困難であるという欠点があ
る。
本発明は、かかる従来法の欠点を改良し、容易
かつ手間もかからず安価に製造することができる
自動車タイヤ滑り止めゴム帯の製造装置を提供し
ようとするものである。
即ち、従来は、自動車タイヤ滑り止めゴム帯
は、上、下2面よりなる加硫金型により加硫成形
されていたため、前述の欠点があることに着目
し、本発明者等は鋭意研究の結果、本発明を完成
するに至つた。
(課題を解決するための手段) 本発明の特徴とする所は下記の点にある。
第1発明 自動車タイヤ滑り止めゴム帯の本体部成形用の
表面中央部に斜交叉状の凹溝と、その長手方向表
面周辺部に紐通し穴部形成用凹溝と、長手方向の
一方の端に紐通し網目部形成用凹溝と、他方の端
部に前記端部網目に挿し通し用連結片形成用凹溝
とを上下金型の何れか一方に形成した上下加硫金
型と、前記上下加硫金型を取り囲んで嵌り合さ
り、かつ、長手方向の周辺部に紐通し穴部形成用
芯金を設けた中加硫金型と、前記中加硫金型の内
部に嵌り合さり上下加硫金型の表面中央部の斜交
叉状ガイド溝とその周辺部に所定間隔をもつて外
方に延びる紐通し穴部形成用凹溝とをもつた予備
成形体支度型とを具備し、中加硫金型と予備成形
体支度型との組合せにより上下加硫金型外で補強
芯入りの未加硫ゴム紐を所要の網目状に網組し、
支度型を中加硫金型より取外した状態で上下加硫
金型の所定凹溝中に瞬時嵌め込み、上下加硫金型
間で加圧加硫成形するようにしたことを特徴とす
る自動車タイヤ滑り止めゴム帯の製造装置。
第2発明 自動車タイヤ滑り止めゴム帯本体成形用の上下
加硫金型を備え、この上下加硫金型間で滑り止め
ゴム帯を加圧加硫成形するタイヤ滑り止め用加硫
成形装置において、上記成形プレス用上下加硫金
型を上加硫金型と下加硫金型とから構成し、且つ
上下両金型の何れか一方の型表面に滑り止めゴム
帯の斜交叉網状パターンを有する加硫成形用凹溝
を凹設し、この斜交叉網状凹溝の側辺部に紐通し
穴部形成用凹溝と、型の長手方向の一方の端部に
連結片形成用凹溝と、その他の端部に連結片挿し
通し用端末網目を形成する凹溝とを設け、上下加
硫金型の型外で支度型を使用して中加硫金型に補
強芯入り未加硫ゴム紐を斜交叉状の中央部と、そ
の側縁部に所定間隔をもつて側方に突設した芯金
を巻き込んで形成する紐通し穴部と、ゴム帯の長
手方向の一方の端部に形成した連結片部と、その
他方の端部に形成した連結片挿し通し用頂面網目
形成部とを支度して、この未加硫ゴム帯を上下加
硫金型間で加圧加硫成形することを特徴とする自
動車タイヤ滑り止めゴム帯の製造装置。
本発明の装置では予備成形用支度型を利用する
ことにより、加硫工数を大幅に削減すると共に、
加硫金型及びプレス加硫機の効率を向上すること
ができる。
そして、本発明の製造装置によつて得た自動車
タイヤ滑り止めゴム帯によれば、幅方向の端部に
紐通し穴が形成されているため、自動車タイヤに
装着し、固定するための多数の金具をを取付ける
手数と費用とを必要とせず、また装着後の走行安
全性を向上するという従来品にない優れた機能を
有する。
本発明の自動車タイヤ滑り止めゴム帯に使用す
るゴムは、天然ゴム、合成ゴムの何れでもよい。
加硫剤をはじめとしたゴム用薬剤を配合して用い
る。特に、カーボンブラツク等の補強剤を配合し
た強度、耐摩耗性、耐候性、耐寒性の優れたゴム
配合物を用いる。
補強繊維芯材は、天然、合成繊維の何れでもよ
いが、耐熱性、強度の優れている、ポリアミド、
ポリエステル繊維が好ましく、これをゴムとの接
着をよくするため、レゾルシンホルマリンラテツ
クス処理したものが特に良好である。
補強繊維芯入り未加硫ゴム紐は、押出機を用い
て所望の形状の紐に配合ゴムを押出すと共に、こ
の中心部に補強繊維芯を同時に押出し成形する方
法が能率的である。
ゴム帯の幅方向端部に設けた紐通し穴に通して
用いる締付け固定用紐は、天然又は合成繊維の組
紐又はゴム紐を用いる。
以下本発明を実施例にて図面により説明する。
(実施例) 本実施例では、次の工程順に自動車タイヤ滑り
止めゴム帯を製造する。
(1) 補強繊維芯を有する未加硫ゴム紐を準備する
工程 高強度で耐摩耗、耐寒性の優れた配合ゴムを
混練し、押出機に供給する。これをリボン状に
圧延する。
押出機にリボン状配合ゴムと、レゾルシン、
ホルマリンラテツクス処理したナイロン糸とを
供給して、所定の形状寸法の補強繊維芯入り未
加硫ゴム紐を押出し成形する。
(2) 予備成形工程 この工程では、第4図A,Bの示すように、
補強繊維芯を有する未加硫ゴム紐を予備成形
し、自動車タイヤ滑り止めゴム帯の平面形状に
対応する斜交叉網状パターンを中央部に有し、
その長手方向の側辺部に紐通し穴部を有するゴ
ム帯の予備成形体をを作製するために、予備成
形装置18を使用する。これは、中加硫金型9
とその中央部に嵌り合される予備成形体支度型
11とからなる。
まず、第3図に示すような中加硫金型9を準
備する。この中加硫金型9においては、平面長
方形の外枠9aの内壁面9cに、複数の板状突
設部9bを設け、この中加硫金型9の長さ方向
に所定間隔で複数の板状突設部9bを配設す
る。この際、平面長方形の外枠9aの互いに相
対向する長辺に、それぞれ板状突設部9bを所
定間隔で形成する。各突設部9bには、中加硫
金型9の長さ方向と実質的に平行に延びる略円
柱状の芯金10をそれぞれ設ける。
次いで、第4図Aの斜視図と、Bの断面図に
示すように、自動車タイヤ滑り止めゴム帯の平
面形状に対応する斜交叉網状凹溝13Aと、紐
通し穴部形成用凹溝13Bと、一方の端部に形
成した連結片形成用凹溝13Cと、他方の端部
に形成した連結片挿し通し用端末網目形成溝1
3Dを有する予備成形用溝13が表面に形成さ
れた予備成形体支度型11を準備し、この予備
成形体支度型11を中加硫金型9の外枠9aの
内側に設置する。この際、予備成形体支度型1
1の幅方向の寸法は、この支度型11を相対向
する突設部9bの間に収容しうる程度の大きさ
とし、かつ上下加硫金型と同じ寸法とし、支度
型11の長手方向寸法は上下加硫金型8,9と
同じ寸法とし、上下加硫金型8,9と同じ斜交
叉網目凹溝を形成しておく。
この予備成形装置18を使用し、未加硫ゴム
紐を、第5図に示すように、編み順番号21から
順に予備成形用凹溝13A内へと添わせて嵌め
込むことにより凹溝13A内へと収容し、編み
順番号22に位置する芯金10に未加硫ゴム紐を
巻き掛けて方向転換させ、再び編み順番号23の
位置まで未加硫ゴム紐を予備成形用凹溝13A
内に嵌め込み、編み順番号23の位置の芯金10
に未加硫ゴム紐を巻き掛けて方向転換させ、こ
の操作を順次繰返し、最終の54の位置で最初の
位置21と重ね合せる。これらの二種類の操作
を、編み順番号54の位置に至るまで繰り返して
交互に行い、未加硫ゴム紐が網状パターンを形
成するように未加硫ゴム紐を予備成形用凹溝1
3A内に位置決めする。そして、同時圧着が可
能なように多数の爪を有する圧着機を使用し、
これらの多数の爪をそれぞれ、未加硫ゴム紐が
互いに交差する多数の交差部16aで圧着し、
網状パターンを有するゴム帯予備成形体16を
作製する。
次いで、予備成形体支度型11を中加硫金型
9から除去すると、第5図に示す状態となる。
即ち、補強繊維芯入り未加硫ゴム紐17が、予
備成形用溝13の網状パターンに従つて予備成
形され、これによつてゴム帯予備成形体16が
得られる。ゴム帯予備成形体16には多数の交
差部16aが形成され、各交差部16aにおい
て未加硫ゴム紐17同士が圧着されている。ま
た、未加硫ゴム紐17は芯金10に巻き掛けら
れ、こうして形成された巻き掛け部16bによ
つて、ゴム帯予備成形体16が保持される。こ
うして、ゴム帯予備成形体16が、中加硫金型
9に支度された状態で取り出される。
なお、この予備成形工程と次の加硫成形工程
とにおいては、上加硫金型7と下加硫金型8と
の一組に対し、中加硫金型9を複数個準備して
予備成形を行い、一つのゴム帯予備成形体を加
硫成形する間に別のゴム帯予備成形体を仕度す
るようにすれば、加硫金型の遊び時間がないの
で作業能率が良い。
(3) 加硫成形工程 次いで、中加硫金型9の芯金10によつて保
持されたゴム帯予備成形体16を、第6図A,
Bに示す加硫成形装置19によつて加硫成形す
る。
具体的には、第6図A,Bに示すように、前
記予備成形用溝13と同じ網状パターンを有す
る加硫成形用溝12が形成された下加硫金型8
を準備する。予備成形用溝13の溝幅は加硫成
形用溝12の溝幅よりも1〜3mm広くし、溝の
深さも約2倍に大きくする。
こうした下加硫金型8を中加硫金型9の外枠
9aの内側に設置し、加硫成形用溝12にゴム
帯予備成形体16を嵌め込み、次いで下加硫金
型8の加硫成形用溝12の上面側に上加硫金型
7を嵌合して設置する。上加硫金型7と下加硫
金型8とを嵌合させた状態で、この加硫金型の
幅方向端部には所定位置に側溝14が形成され
ており、これらの各側部凹溝14に、それぞれ
対応する板状突設部9bと芯金10とが収容さ
れいる。この状態で、プレス加硫機を用いてゴ
ム帯予備成形体16を上下加硫金型8,9間で
加圧加熱処理を施し、ゴム帯を加硫成形する。
加硫成形工程の完了後に、上加硫金型7を取
り外し、次に、中加硫金型9とこれに保持され
た自動車タイヤ滑り止めゴム帯とを、下加硫金
型8からを取り外し、次に、中加硫金型9より
ゴム帯を取り外すと、第1図A,B,Cに示す
自動車タイヤ滑り止めゴム帯1を得る。
第1図Aに示すように、加硫ゴム網状帯2中
には、補強繊維芯3が通つており、この加硫ゴ
ム網状帯2においては、芯入り加硫ゴム紐が互
いに交差し、一体化している交差部1aがプレ
スされて多数形成されている。
この加硫ゴム網状帯2の幅方向の両端部に
は、それぞれ複数の紐通し穴形成部4が設けら
れる。この紐通し穴形成部4は、言うまでもな
く、第5図のゴム帯予備成形体16における巻
き掛け部16bの加硫成形によつて形成された
ものである。従つて、未加硫ゴム紐の中心には
補強繊維芯3があるので、巻き掛け部16bに
おいても当然未加硫ゴム紐の中心に補強繊維芯
3があり、よつて紐通し穴形成部4においても
紐通し穴4Aを囲んで補強繊維芯が存在する。
これらの複数の紐通し穴形成部4は、加硫ゴ
ム網状帯2の長さ方向に向つて配列され、これ
らの複数の紐通し穴形成部4にそれぞれ紐通し
穴4Aが設けられる。加硫ゴム網状帯2の幅方
向の両端部において、それぞれ一本の紐6が複
数の紐通し穴4Aに通される。第1図Bは形成
された自動車タイヤ滑り止めゴム帯の両側に設
けた紐通し穴部に締め付け紐6を挿し通し、そ
の端末に連続金具6Aと掛止金具6Bとを取付
けて、自動車タイヤに装着可能にした状態を示
す。第2図Aは滑り止めゴム帯をタイヤに装着
した状態を示す図である。第2図Bは滑り止め
ゴム帯の自動車タイヤに装着する連結部分の詳
細を示す図である。第1図Bはゴム帯を平面的
に展開して連結部を拡大して示したものであ
る。滑り止めゴム帯1の両側に突設した紐通し
穴形成部4に設けた紐通し穴4Aに締め付け紐
6をそれぞれ挿し通す。連結片5は第1図Cに
示すようにゴム帯1の他方の端末に設けた端末
網目5Bに挿し通し、その端部に設けた金具通
し穴5Aに、締め付け紐6の他端に設けた連結
金具6Aを挿し通し、締め付け紐6の反対側の
端部に設けたフツク6Bを引掛けて掛止めして
連結するのである。
第2図Aはゴム帯の端末網目に連結片を挿し
通し、連結片の金具通し穴5Aに連結金具6A
を挿し通しフツクで6Bに掛止めする状態を示
す拡大図である。
本発明では連結片5をゴム帯1の他方の端末
に挿し通し、かつ連結片5の端部に設けた金具
通し穴5Aに挿し通し、締め付け紐6の一方の
端末に設けたフツク6Bにより掛止めするため
に滑り止めゴム帯1の長手方向の端末に強固に
連結され、走行の安全が保障されるのである。
(発明の効果) 本発明の自動車タイヤ滑り止め具には次の利点
がある。
(1) 従来のように、加硫金型へと未加硫ゴム紐を
嵌め込み、次いで同じ加硫金型で加硫成形を行
つていると、高価な加硫金型及びプレス加硫機
の稼働時間が短かく、未加硫ゴム紐の嵌め込み
に時間を食われる。
本発明では、未加硫ゴム紐からなるゴム帯予
備成形体を加硫成形に先立つて加硫金型外で予
備成形体支度型を利用して予備成形し、中加硫
金型内に保持させたまま、ゴム帯予備成形体を
下加硫金型に嵌め込むため、加硫金型自体への
嵌め込み時間が短かく、高価な加硫金型とプレ
ス加硫機との生産能力が高くなり、プレス形成
能率がよく、安価に効率よく生産ができる。
(2) 第5図に示すように、中加硫金型9の芯金1
0によつてゴム帯予備成形体16の巻き掛け部
16bを保持し、これにより中型9の外枠9a
内にゴム帯予備成形体16を型崩れなしに保持
できるので、正確な網状パターンの予備成形用
溝を有する予備成形体支度型により、下加硫金
型の加硫成形溝と全く合致する予備成形体の支
度が可能であり、且つ、上下加硫金型間への嵌
め込みが短時間でできるので不良品の発生もな
く、能率よく加圧加硫成形することができる。
又、各芯金が短いため、中加硫金型より、加硫
成形後のゴム帯を取り外すことが容易である。
(3) 第1図に示すように、自動車タイヤ滑り止め
ゴム帯1は、従来品にない紐通し穴を持つてい
るので、 (イ) 従来品のように締付け固定用のロープ6を
掛止めする金具を多数取付ける手数と費用と
を必要としない。
又、この金具によりゴム紐及びアルミホイ
ール等を損傷することがない。
(ロ) タイヤ15装着前に、幅方向端部の紐通し
穴4Aに通した締め付け紐6を絞つた状態で
用いるため、ゴム帯1は、タイヤ形状に近似
する。すなわち、締め付け紐6を絞つた状態
で、ゴム帯1の形状は、第2図に示すような
タイヤ外周面形状に近似した形状になる。こ
の状態のゴム帯1を、タイヤ外側からタイヤ
表面に添わせ、被せて嵌め込み、車を30〜40
cm前進又は後退させてゴム帯1の一部をタイ
ヤと道路の路面との間に挟み込み、次いでゴ
ム帯1の長さ方向の一方の端部の連結片5を
他方の端末網目5Bに挿し通し、かつ、連結
片5の端部に設けた金具通し穴5Aに連結金
具6Aを挿し通し、締め付け紐6の反対側の
フツク6Bにより掛止めして固定するのでゴ
ム帯の端部は強固な連結ができる。このよう
にしてゴム帯1をタイヤ15に装着できる
(第2図参照)。従つて、タイヤをジヤツキア
ツプさせることなく、ゴム帯1をタイヤ15
へと手軽、容易に装着できる。
(4) 本発明の製造装置によつて得た自動車タイヤ
滑り止めゴム帯は、強力な補強繊維芯と、補強
された耐摩性と強度の優れたゴム帯とを、所定
の網状パターンとなるように一体成形している
ため、耐久性が優れている。
又、加硫ゴム紐を互いに斜め方向に交差させ
た網状パターンであることと、弾性、柔軟構造
であるため振動がなく、運転が容易であり騒音
の発生がなく道路を破損しない工業上大なる利
点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図A,B及びCは、本発明の製造装置によ
つて得た自動車タイヤ滑り止めゴム帯を示す部分
斜視図、全体展開図及び端末連結状態を示す図、
第2図A,Bは、第1図の自動車タイヤ滑り止め
ゴム帯をタイヤに装着した状態を示す斜視図及び
一部拡大図、第3図は中加硫金型の斜視図、第4
図Aは、中加硫金型9の外枠9aの内側に予備成
形体支度型11を設置した状態を示す斜視図、第
4図Bは同図AのA―A線断面図、第5図は、中
加硫金型にゴム帯予備成形体が保持されている状
態を示す斜視図、第6図Aは、中加硫金型の外枠
の内側に下加硫金型を設置し、更に上加硫金型を
設置した状態を示す部分破断斜視図(ゴム帯予備
成形体は図示省略した)、第6図Bは同図AのA
―A線断面及びB―B線断面を示す断面図であ
る。 1……自動車タイヤ滑り止めゴム帯、1a……
加硫ゴム紐が交差している交差部、2……加硫ゴ
ム網状帯、3……補強繊維芯、4……紐通し穴形
成部、4A……紐通し穴、5……連結片、5A…
…連結片の金具通し穴、5B……他端の連結片を
挿し通す端末網目、6……締め付け紐、6A……
連結金具、6B……フツク、7……上加硫金型、
8……下加硫金型、9……中加硫金型、9a……
中加硫金型の外枠、9b……中加硫金型の内壁面
に設けられた板状突設部、9c……中加硫金型の
内壁面、10……未加硫ゴム紐を巻き掛け、加硫
工程で紐通し穴を形成するための芯金、11……
予備成形体支度型、12……自動車タイヤ滑り止
めゴム帯の平面形状に対応する網状パターンを有
する加硫成形用溝、13……上記網状パターンを
有する予備成形用溝、14……板状突設部を収容
する側溝、15……自動車タイヤ、16……未加
硫ゴム紐を編んでなるゴム帯予備成形体、16a
……ゴム帯予備成形体の交差部(圧着処理部)、
16b……未加硫ゴム紐の芯金への巻き掛け部、
17……未加硫ゴム紐、18……予備成形装置、
19……加硫成形装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 自動車タイヤ滑り止めゴム帯の本体部成形用
    の表面中央部に斜交叉状の凹溝と、その長手方向
    表面周辺部に紐通し穴部形成用凹溝と、長手方向
    の一方の端に紐通し網目部形成用凹溝と、他方の
    端部に前記端部網目に挿し通し用連結片形成用凹
    溝とを上下金型の何れか一方に形成した上下加硫
    金型と、前記上下加硫金型を取り囲んで嵌り合さ
    り、かつ、長手方向の周辺部に紐通し穴部形成用
    芯金を設けた中加硫金型と、前記中加硫金型の内
    部に嵌り合さり上下加硫金型の表面中央部の斜交
    叉状ガイド溝とその周辺部に所定間隔をもつて外
    方に延びる紐通し穴部形成用凹溝とをもつた予備
    成形体支度型とを具備し、中加硫金型と予備成形
    体支度型との組合せにより上下加硫金型外で補強
    芯入りの未加硫ゴム紐を所要の網目状に網組し、
    支度型を中加硫金型より取外した状態で上下加硫
    金型の所定凹溝中に瞬時嵌め込み、上下加硫金型
    間で加圧加硫成形するようにしたことを特徴とす
    る自動車タイヤ滑り止めゴム帯の製造装置。 2 自動車タイヤ滑り止めゴム帯本体成形用の上
    下加硫金型を備え、この上下加硫金型間で滑り止
    めゴム帯を加圧加硫成形するタイヤ滑り止め用加
    硫成形装置において、上記成形プレス用上下加硫
    金型を上加硫金型と下加硫金型とから構成し、且
    つ上下両金型の何れか一方の型表面に滑り止めゴ
    ム帯の斜交叉網状パターンを有する加硫成形用凹
    溝を凹設し、この斜交叉網状凹溝の側辺部に紐通
    し穴部形成用凹溝と、型の長手方向の一方の端部
    に連結片形成用凹溝と、その他の端部に連結片挿
    し通し用端末網目を形成する凹溝とを設け、上下
    加硫金型の型外で支度型を使用して中加硫金型に
    補強芯入り未加硫ゴム紐を斜交叉状の中央部と、
    その側縁部に所定間隔をもつて側方に突設した芯
    金を巻き込んで形成する紐通し穴部と、ゴム帯の
    長手方向の一方の端部に形成した連結片部と、そ
    の他方の端部に形成した連結片挿し通し用頂面網
    目形成部とを支度して、この未加硫ゴム帯を上下
    加硫金型間で加圧加硫成形することを特徴とする
    自動車タイヤ滑り止めゴム帯の製造装置。
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