JPH048164Y2 - - Google Patents

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JPH048164Y2
JPH048164Y2 JP1986048383U JP4838386U JPH048164Y2 JP H048164 Y2 JPH048164 Y2 JP H048164Y2 JP 1986048383 U JP1986048383 U JP 1986048383U JP 4838386 U JP4838386 U JP 4838386U JP H048164 Y2 JPH048164 Y2 JP H048164Y2
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foundation
partition wall
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wooden
ant
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は木造建築物の基礎に近接する木製部
材、(例えば床束、土台、大引、柱など)の白あ
りによる被害を防除する装置に関する。
(従来の技術) 一般に、建築物の床下部分は湿度が高く、基礎
に近接する木製部材は白ありによる被害をうけや
すい。白ありは温暖多湿と暗い所を好み、木材等
の繊維質を食害して繁殖する。従つて白ありは地
中に蟻道をつくつて床下部分に侵入し、基礎を這
い上つて木製部材を侵食してゆくのが主たる被害
経路である。木製部材に侵入した白ありは巣を作
つて繁食し、食害が進むにつれてやがては建築物
の損壊を招き、さらに近隣地区に拡大侵入すると
いう問題点があつた。
白ありの駆除の方法として侵入された木製部材
に穴を明けて薬材を注入したり、また防除の方法
として木製部材の表面に薬材を吹きつけたり、床
下の土には土壌処理剤を撒布することも行なわれ
ていたが、薬剤の毒性や刺激臭に難があり、更
に、その毒性による環境汚染の問題もあつた。ま
た既築の建物に施工するには大へん手間がかか
り、また専門家でないと施工できない問題点があ
つた。
近年防除の方法としてホウ酸入りセルロース素
材が開発され、これを床下の地面に全体に10cm厚
さに置いたり、木製部材表面に接着剤と共に吹付
けて2.5cmの層をつくり、遅効性の効果が確かめ
られている。然しこれも吹付け用の機器を使用す
るなど専門家に依頼する必要があり、また多量の
防除剤を必要とする問題点があつた。
本考案は、上記従来の問題点に鑑みなされたも
のであつて、白ありの侵入を防止するために特別
の機械の使用を必要とせず、既築の建物にも容易
に施工でき、一般家庭でも経済的で広く利用でき
る白あり防除手段を提供することを主な目的とし
ている。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上記目的を達成するために、白あり
が床下の地面から木製部材に這い上る経路におい
て、必要にして最小の有効空間を限定し、該有効
空間に白あり防除剤を充填するようにし、該有効
空間を限定するために、基礎の側面を囲む隔壁を
設け、該基礎側面と地面と隔壁により溝部を形成
せしめ、該溝部に白あり防除剤を充填し、前記基
礎の側面に蟻道が形成されるのを阻止し得るよう
に構成した。また該隔壁は金属板または合成樹脂
板などで分解組立可能のように構成し、一般家庭
の取扱い容易かつ流通輸送に便なるように構成す
るのが好ましい。
(作用) 本考案は、上記のように構成したから、束石な
ど基礎の種類に適合した種別の隔壁を選らび、こ
れを基礎の周囲に配置して組立て、次に基礎の周
囲に形成された溝部にホウ酸あるいは他の薬剤を
混入したセルロース素材などの好食性の防蟻剤を
充填する。白ありが床下に侵入した場合には、地
面の蟻道を通つて、習性として、コンクリート等
の硬い材質の前記基礎の側面に当たり、上昇して
この側面に蟻道を形成し、その後に木製部材に這
い上がることになるのであるが、本考案によれ
ば、前記木製部材に這い上がるには、前記溝部分
を必らず通過することになる。従つて、この溝部
分に充填された防蟻剤を食して巣との間を往来
し、その結果、前記木製部材に繋がる基礎の側面
に蟻道を形成させることなく、やがて毒物は巣内
全部の白ありを死滅させ、白ありによる被害を防
止するものである。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図は木造建築物を代表する和風木造住宅の
床下附近を示す部分断面図で、1は布基礎、2は
土台、3は柱、4は束石、5は床束、6は大引
き、7は根太である。
第2図は束石に配置された白あり用防除剤を充
填する容器8を示す断面図で、該容器8と地面9
と束石4の側面で形成される溝部に、例えばホウ
酸あるいはその他の殺蟻効果あるいは嫌蟻効果を
有する薬剤を混入したセルロース素材などの好食
性防蟻剤10を充填してある。
第3図は布基礎に配置された白あり防除剤充填
用隔壁11を示す断面図で、該隔壁11と布基礎
1の側面で形成される溝部に前項同様の好食性防
蟻剤10を充填してある。
第4図は束石に適用されたこの考案の白あり防
除剤充填用隔壁8を更に詳しく示したものであ
る。合成樹脂等の可撓性のある板材の両端部に相
互に短手方向に設けた係合穴81a,81bが噛
み合うように、かつ束石の周囲をかこうように曲
げ、上記係合穴81a,81bに、係合ピン82
を差し込むようにしており、このようにして形成
された溝部Aに防蟻剤を充填するのである。もつ
ともこの第3図における係止部は単に接着剤で両
端を接着する程度の簡単な構成でもよい。
第5図は束石に用いる白あり防除剤充填用隔壁
の第4図とは別の構成を示す分解斜視図で、8a
はL型に成形された金属板製の正方形の半分を構
成する2枚の隔壁の一方で、両端に連結用の軸孔
8b,8cを形出し、かつ上縁は補強の為にL形
に折曲げてあり、8dは係合ピンである。これを
組立てるには、L型隔壁8a2個を正方形の環状
を形成する様に係合せしめ、係合ピン8dを以て
係止する。
第6図aは布基礎に対してこの考案を適用する
場合に用いる隔壁11を示すものである。金属あ
るいはプラスチツク板を、底板11aに対して鋭
角に折り曲げて側板11bを形成し、更に返し部
11cを折り返して強度を持たせるとともに、白
蟻のはい上がりにくい構造としている。布基礎が
長い場合には更に、第5図に示すように一方の隔
壁の外側あるいは内側に嵌り込む大きさの別の隔
壁11をつぎたしていくのである。更に第6図b
布基礎コーナ部に配置される隔壁11を示すもの
であり、第6図aに示した隔壁11をコーナ状に
結合している。
第7図は布基礎に用いる防蟻剤充填隔壁の別の
構成を示す分解斜視図で、隔壁は3種の金属板製
からなり、何れも上縁は補強の為にL形に折曲げ
してある。左部隔壁11aは左端に連結用の軸孔
11dを形出してある。11bは中部隔壁で左端
に挿込用舌片11fを形出してある。11cは右
部隔壁で左端に同項同様の挿込用舌片と右端に連
結用軸孔11eを形出してある。11gは連結用
ピンである。次に本隔壁の組立てについて説明す
る。左部隔壁11aと中部隔壁11bと右部隔壁
11cを順に挿入用舌片11fで連結すれば、隔
壁の一辺を形成する。また布基礎の長さに適応さ
せる為に中部隔壁11cの数を複数個用いるか、
または異なる長さの中部隔壁を選択使用する。次
に右部隔壁11cに隣接する他の辺は、連結ピン
11gによつて左部隔壁11aを連結し、前記同
様に中部隔壁11b、右部隔壁11cと連結を繰
り返すことにより、所要寸法の矩形隔壁を形成す
ることができる。
(考案の効果) 本考案によれば、基礎の側面(束石或いは/及
び布基礎)に隔壁を設置し、その間の溝部(本来
蟻道が構築される箇所)に防除剤を充填するだけ
の極めて簡単な構造でもつて、木製部材に繋がる
基礎の側面に蟻道が形成されるのを阻止すること
ができたのであり、これよつて、極めて優れた防
蟻効果を発揮できるに到つたのである。しかも、
この防蟻構造は、隔壁を設置と防除剤を充填によ
つて行うので、既設の家屋に対して簡単に敷設で
きる利点がある。また、防蟻機能が、基礎の側面
に蟻道を形成させない点に重点があるため、前記
防除剤に、公害をもたらす強力な毒性を持つ薬剤
を用いる必要もなく、遅効性のものでも充分使用
できるという付加的効果も存する。
【図面の簡単な説明】
第1図は和風木造住宅の床下部分を示す部分断
面図、第2図は束石に配置されたこの考案の一実
施例を示す部分縦断面図、第3図は布基礎に配置
されたこの考案の一実施例を示す部分縦断面図、
第4図、第5図は束石に対する隔壁の一実施例、
第6図、第7図は布基礎に対する隔壁の一実施例
である。 図中、1……布基礎、4……束石、8……白あ
り防除剤充填用隔壁。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 木造建築物の基礎の側面を囲んで隔壁を地面
    に配置し、該基礎の側面に隔壁により溝部を形
    成し、該溝部に白あり防除剤を充填し、前記基
    礎の側面に蟻道が形成されるのを阻止し得るよ
    うに構成した防蟻構造。 (2) 木造建築物の基礎を束石とし、防除剤をホウ
    酸を含むセルロース素材とした実用新案登録請
    求の範囲第1項記載の防蟻構造。
JP1986048383U 1986-03-31 1986-03-31 Expired JPH048164Y2 (ja)

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JP1986048383U JPH048164Y2 (ja) 1986-03-31 1986-03-31

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JP1986048383U JPH048164Y2 (ja) 1986-03-31 1986-03-31

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JPS62160009U JPS62160009U (ja) 1987-10-12
JPH048164Y2 true JPH048164Y2 (ja) 1992-03-02

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6155505B2 (ja) * 2014-02-12 2017-07-05 有限会社サンアイ 害虫防除仕掛け具

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6282141A (ja) * 1985-10-02 1987-04-15 前田 裕 独立基礎の害虫防止装置

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JPS6282141A (ja) * 1985-10-02 1987-04-15 前田 裕 独立基礎の害虫防止装置

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