JPH0367173B2 - - Google Patents

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JPH0367173B2
JPH0367173B2 JP60225888A JP22588885A JPH0367173B2 JP H0367173 B2 JPH0367173 B2 JP H0367173B2 JP 60225888 A JP60225888 A JP 60225888A JP 22588885 A JP22588885 A JP 22588885A JP H0367173 B2 JPH0367173 B2 JP H0367173B2
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JP
Japan
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barrier
foundation
cover
groove
barrier body
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JP60225888A
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Yutaka Maeda
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【発明の詳細な説明】 A 産業上の利用分野 本発明は、主として白蟻、毛虫、蟻等の害虫が
家屋に与える害を防止する装置の施工方法に関す
る。
B 従来の技術 年間数百億円といわれる白蟻の被害を防止する
ためには、有機塩素系の白蟻防除剤クロルデン
(C10H6Cl8)2%〜数%油剤、乳剤の建築構造材
への含浸、塗付、吹付、穿孔注入あるいは布基礎
廻りへの散布が最も一般的に用いられ、かつその
防除効果も確実且つ大きいものとされている。
ところで、家屋に侵入して著しい害を与える害
虫に家白蟻がある。家白蟻は、土中に巣をつく
り、地上の家屋に坑道で連絡し、基礎から家屋の
木材表面に這い上がつて覆いのあるトンネルを作
り、木を食い荒す。この家白蟻は、被害部分より
はるかに離れた土中に営巣するので、巣を根絶す
るのが困難である。
C 本発明が解決しようとする従来の問題点 現在、白蟻の防除剤として多用されているクロ
ルデンは、有機塩素である点で人畜に有害である
ため、その取り扱い上注意を要することはもとよ
り、近年、各地の湾、湖、沼、井戸水等から、白
蟻防除以外には使われていないクロルデンが微量
ながら検出され始めたことが度々報じられ、従来
土壌表層に定着して流亡しないため安全と考えら
れていたクロルデンが、予期に反して地下水に流
入し、しかも困つたことに、クロルデンは土中に
浸透しても長期間殺虫効果を失わないように、非
分解性で半永久的に分解しない特性を有するの
で、水質汚染等環境汚染の原因として、見直しを
迫られるに至つている。
本発明は、これら人畜に有害な防除剤が環境汚
染を起こさない状態で、害虫の家屋侵入が有効に
防止できる家屋の害虫防止装置の施工方法を提供
することにある。
又、本発明の他の重要な目的は、施工が簡単
で、多量の殺虫剤を使用して長期間薬効が失われ
ず、しかも薬剤の風による飛散、水分による分解
等を防止して、更に長期間薬効を持続できる家屋
の害虫防止装置の施工方法を提供するにある。
更に又、殺虫剤の充填が簡単かつ確実にでき、
しかも殺虫剤と構造的形態の両方で害虫の侵入が
防止できる家屋の害虫防止装置の施工方法を提供
するにある。
D 従来の問題点を解決する為の手段 かかるクロルデンによる環境汚染を回避し、一
方で白蟻被害を防止すべきを課題として、本発明
は鋭意研究したところ、白蟻の建物への侵入を遮
断する方法を見い出した。即ち、本発明は、内部
に、害虫の侵入を防止する殺虫剤が充填される上
方開口のバリヤ溝を有するバリヤ本体を建物の基
礎に沿つて、水平ないしほぼ水平に延長して連続
的に固定する工程と、バリヤ本体のバリヤ溝に殺
虫剤を充填する工程と、基礎に固定されたバリヤ
本体のバリヤ溝の開口部を覆うが閉鎖しない状態
に、バリヤ本体の外側に防水性と耐水性のカバを
固定する工程とからなる家屋の害虫防止装置の施
工方法を要旨とするものである。
E 作用、効果 白蟻は、建物に侵入する際、土壌より基礎側面
に、土粒、糞等を分泌物で固化させたトンネル状
の蟻道をつくり、この蟻道内を伝つて建物に到達
するという習性を有する。建物の基礎に沿つて設
けられた害虫防止装置が、この白蟻を有効に遮断
し、建物の構造体に白蟻が到達するのを防止でき
る。特に、家屋に侵入する害虫は、バリヤ溝内の
殺虫剤を渡るが、この時害虫は殺虫剤で殺害さ
れ、あるいは薬剤に接触後一定期間に死滅し、あ
るいは又、殺虫剤を避けて害虫の侵入が防止され
る。
本発明の施工方法は、バリヤ本体とカバとを
別々に基礎に固定している。この為、バリヤ本体
のバリヤ溝と、これを覆うカバとで形成される害
虫の侵入防止路は、害虫の侵入を最も効果的に防
止でき、しかも殺虫剤の薬効持続に理想的な形
態、即ち、基礎に沿つて這い上がる害虫がバリヤ
溝を横断して殺害又は逃避され、更に、殺虫剤が
充填されたバリヤ溝の開口部は、カバで完全に塞
がれないが、殺虫剤が風で飛散して消失し難く、
あるいはこれに雨水が侵入して分解するのを防止
でき、しかも、この独特の形態を有するバリヤ溝
に、カバ取付前に簡単かつ確実に殺虫剤が充填で
きる。したがつて、全体としての施工が簡単であ
るにもかかわらず、害虫の侵入が、長期間に渡つ
て効果的に防止できる特長を実現する。
F 好ましい実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図および第2図に示すように、基礎1の上
面にバリヤ本体2を被着して、基礎1の両側にバ
リヤ溝3を形成する。
バリヤ本体2は、基礎1の上面に被着される連
結部4と、この連結部4の両側に設けられたバリ
ヤ溝3とからなる。連結部4と両側のバリヤ溝3
とは、合成樹脂でもつて一体的に形成されてい
る。
連結部4は、第1図と第2図に示すように、基
礎1の上面に被着されて、基礎1と土台5とで挟
着されて、バリヤ溝3が基礎1の両側に固定され
るように、基礎1の厚さDに等しく、あるいはこ
れより幅広に形成され、これでもつて、両側のバ
リヤ溝3を平行に連結する。
又、この連結部4は、好ましくは第2図に示す
ように、基礎1の上面全体を覆うシート状に形成
される。この状態の連結部4は、コンクリート製
の基礎1と、木材である土台5との間の水分の通
過を遮断して、土台5が水分で腐るのを防止する
効果もある。
基礎1の上面全体を覆う連結部4は、第1図に
示すように、取付時に土台5を基礎1に固定する
ボルト6の位置に合わせてボルト孔7を穿設し、
このボルト孔7を基礎1に固定されたボルト6に
挿通して固定する。
連結部4両側のバリヤ溝3は、殺虫剤が充填で
きるように、上方開口の溝形に形成されている。
バリヤ本体2が基礎1に固定された後、バリヤ
溝3に殺虫剤8を充填する。
殺虫剤8には、これには害虫が食べると死滅す
る毒物のみでなく、これに接触するとその後に死
滅する接触剤、あるいはこれを蟻等が巣に運ん
で、巣で食べて害虫が死滅する全ての殺虫剤、例
えば、有機燐剤、カーバメイト系殺虫剤、殺ダニ
剤、ヒ素剤、有機塩素剤、害虫が好んで食べる蜂
蜜などの食品にシユウ酸等の薬品を混合した粉末
状、ペースト状、か粒状等あらゆる形態の殺虫剤
が使用可能である。
又、殺虫剤には、害虫を死滅させないが、害虫
が嫌がつて通過しない薬剤も使用できる。
殺虫剤8が充填されたバリヤ溝3の外側に位置
して土台5に、釘止等の方法でカバ9が固定さ
れ、カバ9でもつて、バリヤ溝3の開口部が閉鎖
しない状態に覆われる。
カバ9は、土台5に固定されて水切りに兼用さ
れ、下部が多少内側に湾曲されて、害虫の侵入と
風の吹き込みとを防止している。
カバ9の内面とバリヤ溝3の外面との間に形成
される害虫侵入路10の間隔Wは、侵入する害虫
が、バリヤ溝3の外側からカバ9の内側に渡つ
て、即ち、害虫がバリヤ溝3を横断して侵入する
ことがないように、害虫が渡ることができない間
隔、例えば狭くとも5mm以上、好ましくは10mm以
上に形成される。
カバ9の外側には人見材11が張られ、人見材
11とカバ9との間はシーリング材で防水処理さ
れる。
又、基礎1の屋外側に固定されるカバ9は、ア
ルミニウムやステンレス等の耐腐食性の金属板で
もつて、害虫が滑つて這い上がれないように、表
面が平滑な鏡面に仕上げられている。
第3図に示すバリヤ本体2は、屋外側と屋内側
とで大きさが異なるバリヤ溝3が形成できる。白
蟻を含むその他ほとんどの害虫は、屋外から侵入
することが多く、又、基礎内側の屋内、即ち、床
下は、風もそれほど強く吹かない。屋外側にだけ
バリヤ溝3を設けるだけでも害虫防止効果は充分
に期待できる。従つて、第3図のバリヤ本体2
は、連結部の両側に係止溝12を設け、屋外側の
係止溝12には、別成形のバリヤ溝3を嵌着し
て、大きなバリヤ溝3を形成し、屋内側の係止溝
12にはカバ9を装着している。
ところで、基礎1の外側面は、第3図に示すよ
うに、モルタル13が付着される。
この場合、外側のバリヤ溝3は、モルタル13
のガイトに兼用できる。バリヤ溝3の外側面は、
害虫が這い上がり易いように凹凸状に形成されて
おり、連結部4と一体成形されたバリヤ溝3より
多少大きい溝形に形成されて充填する殺虫剤8を
多くしている。
基礎1の屋内側に固定されるカバ9は、床下室
内に位置するので、合成樹脂でもつて成形でき
る。又、基礎屋内側のバリヤ溝3には、基礎1の
外側より少量の殺虫剤が充填される。
第3図に示すように、左右対称のバリヤ本体2
は、取付時に方向を揃える必要がなく、簡単に基
礎1に固定できる。
バリヤ本体2のバリヤ溝3は、カバ9で覆われ
ることによつて害虫侵入路10が作成され、この
害虫侵入路10で害虫の侵入を防止している。即
ち、害虫は、第3図の鎖線で示すように、侵入路
全体を通過しない限り、基礎から土台に這い上が
ることはできない。従つて、害虫侵入路10の害
虫這い上がり面を、平滑で、しかも害虫が滑つて
這い上がれない角度、例えば垂直からオーバーハ
ング状に形成するなら、殺虫効果に加えて構造的
形態によつても害虫の侵入を防止する効果があ
る。
第1図ないし第3図に示す構造の害虫防止装置
は、土台5にバリヤ本体2を挟んで固定するの
で、新築住宅に便利に利用できる。
第4図に示す害虫防止装置の施工方法は、バリ
ヤ本体2を基礎1の側面に固定するので、既設住
宅用に便利に使用できる。この害虫防止装置は、
まずカバ9を外したバリヤ本体2を、釘や接着剤
を介して基礎1の側面に、水平ないしはほぼ水平
に連続して固定し、その後、バリヤ本体2のバリ
ヤ溝3に殺虫剤8を充填する。
殺虫剤充填後、カバ9の上端をバリヤ本体2上
縁の溝14に案内し、下部又は中央をバリヤ本体
2に押し付けると、カバ9の係止片15がバリヤ
本体2の係止片16に沿つて押し込まれ、カバ9
の係止片15先端のフツク部分が、バリヤ本体2
の係止片16の凸条17に引つ掛けられて、カバ
9がバリヤ本体2に装着される。
このバリヤ本体2は、基礎1の側面に沿う面が
平状に形成され、下端縁に上方開口のバリヤ溝3
が設けられ、上端が下方に折曲されて溝14が形
成され、中央部分に係止片16が設けられてい
る。
一方、カバ9は、上部が、バリヤ本体の溝14
に案内されるように緩く傾斜し、中央に係止片1
5を有し、下部は、バリヤ溝3を覆い、しかも害
虫侵入路10の開口部を狭くして風の吹き込みを
防止するように、バリヤ溝3に向かつて多少折曲
されている。
バリヤ本体2とカバ9とは、アルミニウムやス
テンレス等、多少弾性変形できる金属で成形さ
れ、カバ9装着時、カバ9とバリヤ本体2とが多
少弾性変形して簡単に連結できるように構成され
る。
この場合、バリヤ本体2の係止片16をドライ
バー等で押し下げることによつて、装着されたカ
バ9を外すことも可能である。カバ9が脱着でき
る害虫防止装置は、殺虫剤8の補充が簡単にでき
る特長がある。
古い木造家屋の場合、第5図に示すように、布
石18の外側にモルタルを付着して基礎に表面層
19を設け、この表面層19に害虫防止装置を装
着する。カバ9はコンクリート基礎のみでなく、
第2図及び第3図に示すように土台5に固定する
こともある。更に又、基礎1の表面に外壁が付着
され、この外壁に害虫防止装置を装着することも
ある。従つて、本明細書に於て基礎は、土台、基
礎表面の付着物等を含む特に広義に解釈するもの
とする。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の施工状態を示す
斜視図、断面図、第4図および第5図は他の実施
例を示す断面図である。 1……基礎、2……バリヤ本体、3……バリヤ
溝、4……連結部、5……土台、6……ボルト、
7……ボルト孔、8……殺虫剤、9……カバ、1
0……害虫侵入路、11……人見材、12……係
止溝、13……モルタル、14……溝、15……
係止片、16……係止片、17……凸条、18…
…布石、19……表面層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 内部に、害虫の侵入を防止する殺虫剤が充填
    される上方開口のバリヤ溝を有するバリヤ本体を
    建物の基礎に沿つて、水平ないしほぼ水平に延長
    して連続的に固定する工程と、バリヤ本体のバリ
    ヤ溝に殺虫剤を充填する工程と、基礎に固定され
    たバリヤ本体のバリヤ溝の開口部を覆うが閉鎖し
    ない状態に、バリヤ本体の外側に防水性と耐水性
    のカバを固定する工程とからなる家屋の害虫防止
    装置の施工方法。 2 バリヤ本体とカバとが別々に基礎に固定され
    る特許請求の範囲第1項記載の家屋の害虫防止装
    置の施工方法。 3 カバがバリヤ本体を介して基礎に固定される
    特許請求の範囲第1項記載の家屋の害虫防止装置
    の施工方法。 4 バリヤ本体が合成樹脂で、カバが金属製であ
    る特許請求の範囲第1項記載の家屋の害虫防止装
    置の施工方法。
JP60225888A 1985-10-09 1985-10-09 家屋の害虫防止装置の施工方法 Granted JPS6286245A (ja)

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JP60225888A JPS6286245A (ja) 1985-10-09 1985-10-09 家屋の害虫防止装置の施工方法

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JPS6286245A JPS6286245A (ja) 1987-04-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003105882A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Tostem Corp 白蟻侵入経路遮断用建物防蟻装置
JP4835923B2 (ja) * 2006-05-01 2011-12-14 清水建設株式会社 昆虫類侵入防止装置

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JPS6286245A (ja) 1987-04-20

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