JP2511125Y2 - 土台保護板 - Google Patents

土台保護板

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JP2511125Y2
JP2511125Y2 JP1992042323U JP4232392U JP2511125Y2 JP 2511125 Y2 JP2511125 Y2 JP 2511125Y2 JP 1992042323 U JP1992042323 U JP 1992042323U JP 4232392 U JP4232392 U JP 4232392U JP 2511125 Y2 JP2511125 Y2 JP 2511125Y2
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正毅 八幡
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正毅 八幡
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本考案は、土台保護板の改善に
関する。
【0002】
【考案の技術的背景】 現在、住宅金融公庫が定めてい
る木造住宅のコンクリート基礎基準は、5mに対して3
00cmの換気孔をなるべく上部に設けること、換気
孔の間隔を4m以内に設けることを基準としている。そ
して、木造家屋の構造は、コンクリート基礎の上に土台
となる角材を囲らし、コンクリート基礎に植設されたア
ンカーボルトでコンクリート基礎と土台となる角材をし
めつけて固定し、この上に柱材を組立てた後、各種工事
が行なわれて家屋が建築されていたものであることは周
知の通りである。従来工法によって建築された家屋特に
木造家屋はコンクリート基礎の上に直接土台となる角材
を囲らすため、コンクリート基礎が降雨や地中水分、そ
の他で湿気を帯びると、その湿気が土台となる角材に滲
み込み土台となる角材を腐蝕させる原因となり木造家屋
の耐用年数をちぢめる原因となっていた。また、基準と
して定められた前記換気孔による通風量は、前述したコ
ンクリート基礎と土台との取り合い構造からしてあまり
多く望めない。更に、図8で示すように、省エネルギー
の掛け声と共に、住宅の気密性能は高まってきている
が、住宅の内部と外部との温度差により発生する壁体内
結露、および、台風や強風によって外壁の継手や亀裂か
ら侵入する雨水は、乾燥し蒸発されない限り全てコンク
リート基礎と土台の間まで滴り落ちて滞留することは自
明である。また、電車,自動車,工場などの振動,機械
などから発生するうなり音などに起因する人的振動に対
しては、コンクリート基礎の上に直接土台となる角材を
囲らしていたため、これら振動によるコンクリート基礎
の振動は直接土台となる角材に伝わり、居住者に対して
不安感,不快感を与える原因ともなっているのが実情で
ある。
【0003】
【従来技術とその課題】 前述のような課題を解決する
手段として、ゴム,合成ゴムその他の同効性質をもつ弾
性材料よりなり、かつ、長手方向を膨張構造とした長尺
の保護板を、コンクリート基礎と土台となる角材との間
に介設するようにした土台保護板が提案されている。
(例えば、実公平1−16811号公報参照)このよう
な保護手段によれば、コンクリート基礎上に敷設される
土台となる角材を湿気から保護する効果は認められる
が、保護板と角材とが密接構造であるため、コンクリー
ト基礎から伝わる湿気や壁体内面結露の侵入、および、
外壁の継手や亀裂から侵入する雨水を防ぐことができ
ず、結果的には土台に悪影響を及ぼすことになる。ま
た、保護板自体は肉薄構造であることから、前述した振
動に対しある程度の吸収効果は期待できるにしても、そ
の吸収度合は微々たるものであるばかりでなく、白蟻,
黒蟻,赤蟻,むかで,やすで,団子虫などの害虫に対し
て全くの無防備であるという課題が残されている。ま
た、土台と同じか、あるいは、これよりやや広めのマッ
ト表裏面に突起を付設形成したもの(例えば、特開昭6
0−13150号公報)や、シート主材の表面に多数の
突起物を配置した防湿シートが提案されている。(例え
ば、実開昭61−100706号公報)この種のものに
よれば、基礎と土台との間に通気間隙を形成し、湿気に
対して安全に防護し、加えて、人的振動の吸収効果は期
待できるが、この構成をもって土台を害虫から防護する
ことはできないという課題が残されている。一方、保護
板の表面に防腐剤,防虫剤や防蟻剤を付設することが実
開昭56−89810号公報及び実開昭57−3374
7号公報に開示されているが、防腐剤や防虫剤,防蟻剤
を単に保護板に付設したのみでは、これらの薬剤が取り
扱い中に剥離し薬効を阻害することがあることから慎重
な取り扱いが要求され、工期に影響を及ぼすなどの課題
がある。
【0004】本考案の目的は、土台となる角材をコンク
リート基礎からの湿気に対して安全に防護し、加えて、
白蟻など害虫の殺虫,駆除が合理的に、かつ、長期にわ
たって保持され、加えて、人的振動の吸収効果の高い土
台保護板を提供せんとするものである。
【0005】上記目的は、ゴム,合成ゴムその他の同効
性質をもつ弾性材料よりなる保護板の上面全域に多数の
突起を一体形成した土台保護板において、前記保護板の
上面全域、および、保護板に一体形成した多数の突起の
全表面に粗面構造の細かい凹凸面を形成し、この凹凸面
に白蟻殺虫,駆除剤などの薬剤層を付設したことにより
達成される。 上記目的は、請求項1において、保護板の
長手方向両側縁に垂下辺を一体に形成して保護板の端面
形状を下向き扁平コ字形とし、前記垂下辺の内面とコン
クリート基礎の側面との間にネズミ返し構造の害虫阻止
用間隙が構成されるようにしたことにより達成される。
【0006】
【作用】 角材と基礎との間に形成される通気間隙によ
り大巾に通風量が増大し、角材に対するコンクリート基
礎からの水分,湿気が有効に遮断され、土台となる角材
の腐蝕が防止しうるとともに、突起群の存在により人的
振動の吸収効果が発揮され、居住者に対する安住性の向
上が図れることは勿論のこと、薬剤による白蟻などの害
虫の殺虫,駆除が長期にわたって保持され、而も、薬剤
の追補が容易に行える。
【0007】
【実施例】 図面について本考案実施例の詳細を説明す
る。図1は本考案土台保護板の平面図、図2は土台保護
板の使用状態の一部正面図、図3は図2の縦断側面図、
図4は別実施例の土台保護板の使用状態の縦断側面図、
図5は保護板の別実施例を示す平面図、図6は保護板の
一部の拡大断面図、図7は保護板の全表面に薬剤層を付
設した一部の拡大断面図、図8は保護板の実施を示す要
部の分解斜視図である。
【0008】図1の1は、ゴム,合成ゴム,合成樹脂そ
の他の同効性質をもつ弾性材料からなる長尺の保護板で
あって、該保護板1の表面全域に、テーパー構造の突起
2を一体に形成したものである。この突起2は図で示す
ような截頭円錐形状に形成してあるが、截頭角錐形状や
角柱,円柱構造でも同様な作用効果が得られるので、図
示実施例のものに特定されることはない。ちなみに、前
記突起2の上辺径は約9mm,基部径は約11mm,高
さを6mm(荷重による歪1mm)としたものである。
また、図1においては突起2は碁盤目状に配設形成され
ているが、千鳥状に配設形成してもよい。
【0009】前記保護板1の長さ、および、形状は任意
であるが、保護板1の一端中央部には突起2をもつ係合
突片3が、また、保護板1の他端中央部には前記係合突
片3が適嵌する係合凹所4が形成してあり、連設される
保護板1間に間隙が生じないようにしてある。また、少
くとも前記保護板1の巾は、コンクリート基礎5の巾、
および、土台となる角材6の巾と略同一にすることが好
ましい。また、保護板1の任意個所には、前記コンクリ
ート基礎5に植設したアンカーボルト7が挿通する孔が
穿設可能であることは当然である。
【0010】本願考案の保護板1を家屋の建築に使用す
る場合には、先づ、コンクリート基礎5に植設したアン
カーボルト7が適合する部位の保護板1に孔を穿設した
のち、この孔にアンカーボルト7を挿通しながら保護板
1をコンクリート基礎5上に敷設する。連設する保護板
1同志は、前記係合突片3と係合凹所4に嵌係合手段を
もって無継目状に敷設される。以後は従来の工法に従っ
て土台となる前記角材6を図のように前記保護板1上に
乗載止着し、この角材6と保護板1との間に突起2の高
さ分に相当する通気間隙8を形成せしめ、このようにし
た角材6を土台として家屋を構築するものである。
【0011】図4は前記保護板1の別実施例を示してい
る。この保護板1aは、該保護板1の長手方向両側縁に
垂下辺9を一体に形成し、端面形状を下向きコ字形とし
たもので、この保護板1aの垂下辺9の内面と前記コン
クリート基礎5の側面との間にネズミ返し構造の間隙を
形成せしめ、コンクリート基礎5の湿気の伝播を阻止す
るとともに、害虫、例えば、白蟻などの角材6への到達
を阻止するようにしたものである。尚、前記保護板1,
1aを構成する素材中に白蟻などの害虫が嫌う鉱石粒、
または、粉を混入することにより、更に一層害虫による
被害が防止しうる。
【0012】図5は、図1に示す係合突片3と係合凹所
4の平面形状を楔形状とし、土台である角材6をコンク
リート基礎5上に保護板1を敷き込みする際に、保護板
1同志が引っ張り方向に移動したり、分離したりするの
を防止させるようにしたものである。本願考案におい
て、図6,図7で示すように、少くとも、前記保護板1
の上面全域、および、前記突起2の表面全域に、粗面構
造よりなる細かい凹凸面10を形成するとともに、この
粗面構造の凹凸面10の全域に図7で示すように、一般
に市販されている白蟻などの害虫駆除用の薬剤層11を
付設し、この薬剤層11を前記粗面構造の凹凸面10に
介入充填する。また、薬剤の付設手段としては、薬液中
に保護板1全体を浸漬して取り出し乾燥するか、塗布し
たり、あるいは、吹き付け塗布する。また、薬剤の付設
前に、保護板の上面全域、および、突起群の表面全域に
薬剤付着率を高める薬剤粘力材や接着材を塗布してお
き、剥離の防止を行うこともある。
【0013】
【考案の効果】 上述のように本考案の構成によれば、
次のような効果が得られる。 (a)コンクリート基礎と土台となる角材との間に、ゴ
ム,合成ゴムなどの弾性材料よりなる保護板が介装され
ているので、降雨その他の原因でコンクリート基礎に含
まれた湿気が保護板によって遮断され、角材が湿気によ
って腐蝕するのが防止しうるとともに、人的振動などの
吸収効果が期待でき、又、保護板の表面全域に多数の突
起を一体に形成したことにより、土台となる角材と保護
板との間に突起の高さに相応する通気間隙が形成され、
この通気間隙により換気孔からの通風量を大巾に増大さ
せ、更に一層湿気の影響を低下することができるととも
に、通気効果により湿気の除去が図れ、大巾な角材保護
効果が向上しうる。更に、建屋の壁体内結露水や侵入す
る雨水は、仮りにコンクリート基礎部に侵入したとして
も、水分は突起群の存在により直接土台に接触しこれを
腐食させることがなく、土台とコンクリート基礎との間
の連結が長期にわたって理想的な状態を維持することが
でき、木造住宅の寿命が大巾に延長しうるなど経済的効
果が大きいことは勿論のこと、保護板の上面全域、およ
び、突起群の表面全域に白蟻などの駆除薬剤層を付設し
たので、土台がこれら害虫により侵蝕されることがな
く、前記効果と併せ更に一層住宅の長命化が図れるとと
もに、薬剤層は保護板全面に形成した粗面構造よりなる
凹凸面により確保され、取扱い中に剥離することがな
く、また、粗面構造の凹凸面により薬剤の付設量が倍加
しうるので、薬効の長期化が図れる。 (b)自然環境に対する影響から白蟻駆除の薬剤の製造
に制限が加えられ、薬効の維持持続年数が5〜10年と
なっているが、通気間隙を利用しスプレー手段などによ
り容易に薬剤の追補が行え、薬効の更新ができる。 (c)保護板の長手方向両側縁に垂下辺を一体に形成
し、この垂下辺の内面とコンクリート基礎の側面との間
にネズミ返し構造の間隙を形成したことにより、上記効
果(a),(b)に加え、湿気の伝播を合理的に阻止す
るとともに、害虫類の角材への到達を阻止することがで
き、更に一層木材住宅の長命化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案土台保護板の平面図である。
【図2】 土台保護板の使用状態の一部正面図である。
【図3】 土台保護板の使用状態の縦断側面図である。
【図4】 別実施例の土台保護板の使用状態の縦断側面
図である。
【図5】 保護板の別実施例を示す平面図である。
【図6】 保護板の一部の拡大断面図である。
【図7】 保護板の全表面に薬剤層を付設した一部の拡
大断面図である。
【図8】 保護板の実施を示す要部の分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 保護板 1a 保護板 2 突起 3 係合突片 4 係合凹所 5 コンクリート基礎 6 角材 7 アンカーボルト 8 通気間隙 9 垂下辺 10 粗面構造 11 薬剤層

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム,合成ゴムその他の同効性質をもつ
    弾性材料よりなる保護板の上面全域に多数の突起を一体
    形成した土台保護板において、前記保護板の上面全域、
    および、保護板に一体形成した多数の突起の全表面に粗
    面構造の細かい凹凸面を形成し、この凹凸面に白蟻殺
    虫,駆除剤などの薬剤層を付設したことを特徴とする土
    台保護板。
  2. 【請求項2】 請求項1において、保護板の長手方向両
    側縁に垂下辺を一体に形成して保護板の端面形状を下向
    き扁平コ字形とし、前記垂下辺の内面とコンクリート基
    礎の側面との間に、ネズミ返し構造の害虫阻止用間隙が
    構成されるようにしたことを特徴とする土台保護板。
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JPS5733747B2 (ja) * 1978-06-15 1982-07-19

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