JPH0480965A - 過電圧自己保護型半導体装置 - Google Patents

過電圧自己保護型半導体装置

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JPH0480965A
JPH0480965A JP19405990A JP19405990A JPH0480965A JP H0480965 A JPH0480965 A JP H0480965A JP 19405990 A JP19405990 A JP 19405990A JP 19405990 A JP19405990 A JP 19405990A JP H0480965 A JPH0480965 A JP H0480965A
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electrode
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、過電圧自己保護型半導体装置に係り、特に、
半導体装置の降伏電圧を越える過電圧が印加された場合
に安全にターンオンすることにより、半導体装置を過電
圧に対して保護することのできる過電圧自己保護型半導
体装置に関する。
[従来の技術] 過電圧に対して自己保護機能を有する半導体装置に関す
る従来技術として、例えば、特開昭5912300号公
報等に記載された技術が知られている。
この従来技術は、サイリスタの一部分に他の領域より順
方向阻止電圧が低くなるような電圧降伏領域を設けるも
のである。すなわち、サイリスタのpベース層の一部を
井戸型に食刻して、再度p型不純物を熱拡散してpベー
ス層を形成し、新たに形成したpべ=ス層の湾曲部に電
界を集中させて、なだれ降伏を生じさせ、そのときの電
流をトリガー電流として、パイロットサイリスタを点弧
させるようにしたものである。
また、過電圧に対する自己保護機能を有する半導体装置
に関する他の従来技術として、例えば、特開昭59−1
58560号公報に記載された技術が知られている。
この従来技術は、サイリスタのpベース領域の一部分に
凹みを持たせ、nベースの厚みを少なくした部分サイリ
スタを形成し、順方向電圧が印加されたとき、この部分
サイリスタのpnp部分がパンチスルーするようにし、
これにより、過電圧から自己保護を行う光サイリスタに
関するものである。
[発明が解決しようとする課題] 前述した前者の従来技術は、いわゆる主サイリスタの阻
止電圧より低い阻止電圧を有する箇所を、サイリスタ内
に設けることができるという長所を有するものであるが
、所定の電圧値を得るためには、新たに形成するpベー
ス拡散層の不純物濃度分布の最適化、湾曲部の曲率半径
の最適化を図る必要があるが、これらの最適化を行うこ
とが困難であるという問題点を有している。また、この
従来技術は、降伏電圧を決定する動作原理がアバランシ
ェであるために、降伏電圧の温度変化が大きく、使用温
度が高くなると、低い阻止電圧を有する箇所の降伏電圧
が本来の降伏電圧にまで達することがあり、過電圧保護
機能が高温では達成できないという問題点を有している
一方、前述した後者の従来技術は、いわゆるpnpトラ
ンジスタ部のパンチスルー現象を利用したものであり、
所定の電圧を得るのに適した構造であるが、高温になる
とリーク電流が増大するため、ブレークオーバ電圧が高
温において著しく低下するという問題点を有している。
本発明の目的は、前述した従来技術の問題点を解決し、
所定の値に設定されたブレークオーバ電圧を得ることが
でき、また、その温度変化が極めて小さい過電圧自己保
護型半導体装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば前記目的は、一対の主表面を有し、少な
くとも3層以上の半導体層が隣接されて形成され、主電
流を流すサイリスタ部と、補助サイリスタ部と、パイロ
ットサイリスタ部と、ブレークオーバ部とを備える半導
体装置において、前記ブレークオーバ部が、一主表面に
、高不純物濃度の半導体層と、該半導体層に隣接する反
対導電型の高不純物濃度の半導体層とを備えて構成され
、前記高不純物濃度のお互いに反対導電型の半導体層の
接合部が、該接合部に熱平衡状態で存在する空乏層と、
半導体装置に順方向阻止電圧が印加される二とにより、
前記半導体層の下層に形成されている半導体層内に延び
る空乏層とが、前記高不純物濃度の半導体層の下部に接
した後に接触し、これによりアバランシェ降伏するよう
にする二とにより達成される。
すなわち、本発明は、一対の主表面を有し、少なくとも
3層以上の半導体層が隣接されて形成され、一方の主表
面には第1の導電型を有する高不純物濃度の第1の半導
体層が下層に隣接する第2の半導体層上に隔離されて複
数個形成され、第2の半導体層の他方に隣接する第1の
導電型の第3の半導体層、第2の導電型の第4の半導体
層が順次形成され、さらに、第1の半導体層及び第4の
半導体層にはそれぞれ第1の電極、第2の電極が形成さ
れて構成される半導体装置において、第1の半導体層の
一部分に、第1の電極が形成されていない部分を設け、
この部分の第1の半導体層と第2の半導体層からなる電
位障壁を有するpn接合部分において第2の半導体層が
高不純物濃度となるように形成され、萌記第1の半導体
層に第1の電極が形成されていない部分における第1、
第2、第3及び第4の半導体層からなる構造が、第1の
半導体層に第1の電極が形成されている部分の構造が有
する第1の耐圧より低い逆バイアス電圧で、第2の半導
体層内に拡がる空乏層が第1の半導体層に到達し、前記
高不純物濃度の第2の半導体層と第1の半導体層からな
るのpn接合部分での電界強度が高くなり、これにより
なだれ降伏を生じるように構成されている。
本発明の半導体装置は、このなだれ降伏により流れる電
流がトリガー電流となってブレークオーバすることにな
る。
また、本発明は、急俊な電圧上昇率を有する電圧が印加
された場合にも、半導体装置が誤動作あるいは破壊しな
いようにするために、前述の構造において、第1の半導
体層と第2の半導体層とが第1の電極で電気的に接続さ
れている部分を有するように構成されている。
さらに、本発明は、同様の機能を藺草な構造で実現する
ために、前記の構造において、第1の電極が形成されて
いない第1の半導体層と第2の半導体層の低不純物濃度
領域とが第3の電極で電気的に接続されている部分を有
するように構成されている。
さらに、本発明は、第1の耐圧より低い電圧で第1の半
導体層あるいは第3の電極に空乏層を到達させるために
、該空乏層が形成される第2の半導体層の一主表面から
見た単位面積当りの不純物濃度の総量及び単位体積当り
の不純物濃度が、他の第2の半導体層の一主表面から見
た単位面積当たりの不純物濃度の総量及び単位体積当り
の不純物濃度よりも少なくなるように形成し、ブレーク
オーバ電圧の制御性を著しく高めるように構成されてい
るいる。
[作 用] 本発明による過電圧自己保護型半導体装置によれば、第
】の主電極が接していない第1の半導体層と第2の半導
体層からなる第1のpn接合部分において第2の半導体
層の一部分が高不純物濃度となるように形成されている
ので、第1の電極力半導体領域に形成されている第1、
第2、第3乃び第4の半導体層の構成からなる部分にお
ける電圧より低い所定の高電圧が印加された場合、第1
の主電極が接していない部分における第2の半導体領域
がパンチスルーし、前記高不純物濃度の第2の半導体層
と第1の半導体層からなる第1のpn接合部分での電界
強度が高くなりなだれ降伏を生じさせることができる。
このなだれ降伏により流れる電流は、パイロットサイリ
スタのトリガー電流として利用される。
また、本発明は、急俊な電圧上昇率を有する電圧が印加
された場合にも、誤動作しないようにするために、前述
の構造において、主電流が流れる第1の半導体層と第2
の半導体層とが第1の主電極で電気的に接続されている
部分を有するように第1の半導体層と第2の半導体層と
が部分的(こ短絡されているので、変位電流を短絡抵抗
によりバイパスでき、高い電圧上昇率を有する電圧か印
加された場合にも破壊されることがない。
さらに、本発明は、同様な機能を簡単な構造で実現する
ために、前述の構造において、第1の主電極が形成され
ていない第1の半導体層と第2の半導体層の低不純物濃
度領域とが第3の電極で電気的に接続されている部分を
有するように形成されている。これにより、第2の半導
体層が空乏化された場合、第3の電極、第2の半導体層
、及び第3の半導体層の構造がパンチスルーを起こす。
このとき、第1の半導体層と第2の半導体層からなる第
1のpn接合部分において、第2の半導体層の一部分が
高不純物濃度となるように形成されているので、前記高
不純物濃度の第2の半導体層と第1の半導体層とによる
第1の電位障壁を有するpn接合部分での電界強度が高
くなりなたれ降伏が生じ、このなだれ降伏により流れる
電流かトリガー電流となってパイロットサイリスタを点
弧させることができる。
さらに、本発明は、第1の耐圧より低い電圧で第1の半
導体層あるいは第3の電極に空乏層を到達させるために
、該空乏層が形成される第2の半導体層の一生表面から
見た単位面積当りの不純物濃度の総量及び単位体積当り
の不純物濃度が、他の第2の半導体層の一生表面がら見
た単位面積当たりの不純物濃度の総量及び単位体積当り
の不純物濃度よりも少なくなるように形成されているの
で、これまで述べてきたパンチスルーした後、なだれ降
伏により流れる電流をトリガー電流とする過電圧自己保
護型半導体装置を製造するプロセス上での制御性、すな
わち生産性を著しく高める二とができる。
[実施例] 以下、本発明による過電圧自己保護型半導体装置の実施
例を図面により詳細に説明する。
第1図(a)、(b)は本発明の一実施例を示す平面図
及びA−A’断面図である。
第1図(b)において1Mは過電圧自己保護型半導体装
置の主電流が流れるサイリスタ部であり、該サイリスタ
部Mは、第1の半導体層であるnエミツタ層1、第2の
半導体層であるnベース層2、第3の半導体層であるn
ベース層3、第4の半導体層であるnエミツタ層4の4
層の半導体層と、nエミツタ層4に接続されたアノード
N極200と、nベース層2と部分的に短絡されてnエ
ミツタ層1に接続されたカソード電極100とを備えて
構成されている。
第1図(b)において、Aは補助サイリスタ部であり、
該補助サイリスタ部Aは、nエミツタ層13、nベース
層2、nベース層3、nエミツタ層4の4層の半導体層
と、アノード電極200と、nベース層2と部分的に短
絡されてnエミツタ層13に接続されたカソード電極1
20とにより構成されている。
また、Pはパイロットサイリスタ部であり、該パイロッ
トサイリスタ部Pは、nエミツタ層12、nベース層2
、nベース層3、nエミツタ層4の4層の半導体層と、
アノード電極200と、nベース層2と部分的に短絡さ
れてnエミツタ層12に接続されたカソード電極110
とにより構成されている。
さらに、第1図(b)において、Tはパイロツトサイリ
スタをトリカーするためのある電圧か印加されたときに
電流が流れるようにしたブレークオーバ部であり、該ブ
レークオーバ部下は、高不純物濃度を有するn土層11
、n土層11に接して形成されているp土層20.nベ
ース層2、nベース層3、pエミッタ層4の5層の半導
体層と、アノード電極200とにより構成されている。
第1図(a)に示すように、前述のブレークオーバ部下
、パイロットサイリスタP、補助サイリスタ部Aは、タ
ーンオ〉の拡がりが均一になるように、ブレークオーバ
部Tの中央を中心として、同心円に形成されている。
なお、第1図(b)において、10はn土層11に連続
してその中央底部に形成されるn土層であり、21.3
1はそれぞれ順方向阻止電圧が印加されている場合のn
ベース層2、nベース層3の相部に拡がる空乏層である
第2図(a)、(b)は本発明の動作原理を説明する図
であり、以下、本発明の一実施例の動作を説明する。
第2図(a)は第1図に示す実施例におけるカソード電
極100が負、アノード電極200が正となる順方向阻
止電圧か印加され、かつ、この印加電圧が所定のブレー
クオーバにまで達していない場合の空乏層の拡がりを示
しており、第2図(b)はカソード電極100が負、ア
ノード電極200が正となる順方向阻止電圧が印加され
、かつ、この印加電圧が所定のブレークオーバにまで達
している場合の空乏層の拡がりを示している。
第1図(a)、(b)に示す半導体装置に、順方向阻止
電圧が印加され、その印加電圧が高くなると、第2図(
a)に示すように、nベース層2に空乏層21が拡がる
。この印加電圧がさらに大きくなると、第2図(b)に
示すように、空乏層21がn1層11の底部のn中層1
0に到達し、その後、僅かの印加電圧の増加のみで、空
乏層21は、n+層]1とnベース層2とからなるpn
接合の熱平衡状態で存在していた空乏層と接するように
なり、n土層11とp土層20との間の電界強度か著し
く高くなり、アバラ〉シェ降伏が生じる。
二のアバランシェ降伏による電流がベース電流となりパ
イロットサイリスタが点弧することになる。
第2図(c)は電圧電流特性の一例を示したものであり
、この図におけるA点、B点の電圧値は、半導体装置が
第2図(a)、(b)に示した状態となる電圧値に相当
する。すなわち、半導体装置に印加される順方向阻止電
圧が、所定のブレークオーバ電圧VBO以下の電圧(A
点)の場合、nベース層2内にのびる空乏層21は、n
土層11に到達しておらず、パイロットサイリスタは、
オフ状態のままである。そして、印加される順方向阻止
電圧が、所定のブレークオーバ電圧VBOの電圧値(B
点)に達すると、nベース層2にのびる空乏層21は、
n土層11に到達して、その後、僅かに印加電圧が増加
しただけで、空乏層21は、n土層11とnベース層2
からなるpn接合の熱平衡状態で存在していた空乏層と
接するようになり、n土層11とp土層2oとの間の電
界強度が著しく高くなり、第2図(b)に示した。・λ
Vの点でアバランシェ降伏が生じる。
このアバランシェ降伏によって流れる電流が、パイロッ
トサイリスタのベース電流となり、第1図に示すパイロ
ットサイリスタ部Pがオン状態になる。このパイロット
サイリスタがオン状態になると、アノードのpエミッタ
層4から正孔が多数注入されるが、この正孔電流が第1
図のパイロットサイリスタ部Pから主サイリスタ部Mに
流れるとき、この電流が補助サイリスタ部へのベース電
流となるので補助サイリスタ部Aもターンオンする二と
になる。同様に、補助サイリスタ部Aがオン状態になる
と、主サイリスタ部Mがオン状態になる。
なお、前述の説明では、補助サイリスタ部Aは、一つの
みあるとしたが、必要によっては、複数個設けてもよい
第3図は本発明の第2の実施例の構成を示す断面図であ
り、二の第2の実施例は、本発明をプレーナ型の半導体
装置に適用したものである。第3図において、図の符号
のうち第1図に示したもと同−のものは、第1図に示し
たものと同様の役割を果たす。
第1図により説明した実施例は、n土層10を半導体基
板表面の凹部に形成していたが、第3図に示す本発明の
第2の実施例は、このn土層10を、半導体基板表面か
ら深く形成したものであるこの本発明の第2の実施例に
よっても、第1図の実施例の場合と同様な効果を得るこ
とができる。
第4図は本発明の第3の実施例の構成を示す断面図であ
り、この第3の実施例は、第1図に示したようなn土層
10を設けずに、電極300をnベース層2にはショッ
トキー接触し、n土層11にはオーミック接触させて設
けたものである。
この本発明の第3の実施例においても、その動作原理は
、第1図及び第2図により説明した実施例の場合とほぼ
同様であり、nベース層2でパンチスルーした後、n土
層11とp土層20とのpn接合部でアバランシェ電流
が流れ、その電流がパイロットサイリスタをトリガする
ことになる。
第5図(a)、 (b)、(c)、(d)は本発明の第
4〜第7の実施例の構成を示す断面図であり、二tらは
、第1図及び第3図に示した実施例の変形例である。
第3図(a)に示す実施例は、第3図に示した実施例に
おけるn土層10をパイロットサイリスタのnエミツタ
層12と同様のプロセスで形成して構成したものである
。そして、パイロットサイリスタに対するトリガー電流
を発生するブし一りオーバ部下におけるnベース層2の
単位体積当りの不純物濃度を下げた、すなわち、空乏層
が広かりやすいp−ベース層25を、図示のごとく新た
に形成している。
このような本発明の第4の実施例は、印加電圧が所定の
ブレークオーバ電圧VBOに達したときに、p−ベース
層25に拡がる空乏層がD土層]Oに届くように構成さ
れる。すなわち、二の場合、■)−ベース層25には、
所定のブレークオーバ電圧V B○に見合うp〜ベース
層25か完全に空乏化した場合の電荷量があればよく、
p−ベース層25は、その厚みと単位体積当りの電荷量
との積が一定となるように設定される。
第5図(b)の実施例は、同図(a)の場合と同様であ
るが、p−ベース層25がnベース層2より浅く形成さ
れている点で相違する。
第5図(a)、(b)に示す本発明の第4、第5の実施
例は、基本的には印加電圧が所定のブレークオーバ電圧
VB○に達したときに、p−ベース層25に拡がる空乏
層がn+十層0に届くようにしておけばよく、第5図(
b)に示すようにp−ベース層25とnベース層3との
接合の位置が、nベース層2とnベース層3との接合の
位置より上にあってもよい。
第5図(C)に示す第6の実施例も、同図(b)の場合
と同様であるが、p−ベース層25がnベース層2の横
方向拡散により形成されている点で、第5図(b)と相
違している。
第5図(d)に示す第7の実施例は、同図(a)の場合
と同様のp−ベース層25を形成しておき、この部分を
、第1図に示した実施例の場合のように、表面から食刻
し、その箇所にn土層10を形成したものである。
これらの本発明の第6、第7の実施例によっても、第1
図、第2図に示した本発明の実施例の場合と同様な効果
を得ることができる。
第6図(a)、(b)、(c)、(d)は本発明の第8
〜第11の実施例の構成を示す断面図である。
これらの実施例は、第5図(a)、(b)、(C)、(
d)に示した実施例に第4図により説明した実施例の原
理を適用した変形例であり、基本的な動作は第4図で説
明したと同様であるので、これらの説明については省略
する。
なお、前述した本発明の実施例は、原理的な説明を容易
にするために、第1図ないし第6図において便宜上、高
不純物濃度のp土層20を設けたとして説明したが、通
常pベース層は拡散法で形成できることから、半導体基
板表面においては高不純物濃度になっていることが多い
。従って、nベース層2の表面が高不純物濃度である場
合には必すしもp土層20を設ける必要はない。さらに
、p+20は、ブレークオーバ部のみに形成するとして
説明したが、パイロットサイリスタ部、補助サイリスタ
部、主サイリスタ部のp層表面に形成してもよい。
前述したように、本発明による過電圧自己保護型半導体
装置の実施例は、所定の高電圧が印加された場合、第2
半導体領域がパンチスルーし、第1の半導体層と第2の
半導体層からなる第1のpn接合部分において第2の半
導体層の一部分か高不純物濃度となるように形成してお
くことにより、前記高不純物濃度の第2の半導体層と第
1の半導体層からなる第1の電位障壁を有するpn接合
部分での電界強度か高くなり、なだれ降伏を生じさせる
ことができ、このなだれ降伏により流れる電流がトリガ
ー電流となってパイロットサイリスタを点弧させること
ができる。
従って、第2半導体領域がパンチスルーしている状態に
おいても、そのリーク電流は、第1の半導体層に電極が
形成されていない場合、単に空乏層内の発生電流たけで
あり、棲めて低い値を有し、パイロットサイリスタか誤
動作する二とがない。
また、第2半導体領域がパンチスルーした後、第1の半
導体層と第2の半導体層からなる第1のL)n接合部分
において第2の半導体層の一部分が高不純物濃度となる
ように形成しておくことにより、前記高不純物濃度の第
2の半導体層と第1の半導体層からなる第1の電位障壁
を有するpn接合部分での電界強度が高くなりなたれ降
伏を生じるか、二のなだれ降伏電圧は高不純物濃度で形
成されるもので、高々50V程度であり、温度変化を考
慮しても100Vまでの変化が生じるたけであり、数k
 Vのブレークオーバ電圧に対しては、はとんど無視で
きつる変化であるのでブレークオーバ電圧の温度変化が
極めて小さいものとする二とができる。
また、前述した本発明の実施例は、急俊な電圧上昇率を
有する電圧か印加された場合にも、誤動作を生起させな
いようにするために、主電流か流れる第1の半導体層と
第2の半導体層とか第1の電極で電気的に接続されてい
る部分を有するように構成される。すなわち、本発明の
実施例は、第1の半導体層と第2の半導体層を部分的に
短絡しておくことにより、第1、第2、及び第3の半導
体層から構成さるトランジスタ構造の電流増幅率を低減
させておくことができ、これにより、d V/clt耐
量を高くすることができる。
さらに、本発明の実施例は、前述と同様の機能を簡単な
構造で実現するために、前述の構造において、第1の電
極が形成されていない第1の半導体層にはオーミック接
触し、第2の半導体層の低不純物濃度領域にはショット
キー接合するよう、第3の@榛で電気的に接続されてい
る部分を有するように構成し、これにより、第2の半導
体層か空乏化された場合、第3の電極、第2の半導体層
、及び第3の半導体層による構造がパンチスルーを起こ
すようにされ、第】の半導体層と第2の半導体層とから
なる第1のpn接合部分において、第2の半導体層の一
部分か高不純物濃度となるように形成しておくことによ
り、前記高不純物濃度の第2の半導体層と第1の半導体
層からなる第1の電位障壁を有するpn接合部分での電
界強度か高くなってなだれ降伏を生じさせ、このなだれ
降伏により流れる電流がトリガー電流となってパイロッ
トサイリスタを点弧させることができるので、極めて簡
単な構成とすることができる。
さらに、前述した本発明の実施例は、第1の耐圧より低
い電圧で第1の半導体層あるいは第3の電極に空乏層が
到達し、該空乏層が形成される第2の半導体層の一生表
面から見た単位面積当りの不純物濃度の総量及び単位面
積当りの不純物濃度か他の第2の半導体層の一生表面か
ら見た単位面積当りの不純物濃度の総量及び単位体積当
りの不純物濃度よりも少ない部分とすることにより、任
意に設定したブレークオーバ電圧が印加された場合、第
2の半導体層の空乏層の幅を広く設定できるので、所定
のブレークオーバ電圧のばらつきを極めて小さくできる
ので、製造プロセスLでの制御性を著しく高めることが
できる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、温度変化が極めて
小さい、所定の値に設定されたブレークオーバー電圧を
得る二とかでき、これにより、使用温度に影響される二
となく、広い温度範囲に渡って、確実に過電圧自己保護
を行う二とのできる半導体装置を提供することかできる
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す平面図及び断面図、第
2図は本発明の動作原理を説明する図、第3図、第4図
、第5図及び第6図は本発明の他の実施例を示す断面図
である。 1.12.13・・・・・・nエミツタ層、2・・・・
・・pへ一ス層、3・・・・ nベース層、4・・・・
・nエミツタ層、21.31・・・・・nベース層、n
ベース層に拡がる空乏層、10.11・・・・・n土層
、20・・・・・・p土層、25・・・・・・p−層、
110.120.100・・・・・・カソード電極、2
00・・・・・・アノード電柵、300・・・・・電極
。 第3図 第5図 3−一\ B B 3−/\ 3/n8 第6図 3す 3−へ B 3J″′X B

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一対の主表面を有し、少なくとも3層以上の半導体
    層が隣接されて形成され、主電流を流すサイリスタ部と
    、補助サイリスタ部と、パイロットサイリスタ部と、ブ
    レークオーバ部とを備える半導体装置において、前記ブ
    レークオーバ部は、一主表面に、他のサイリスタ部の半
    導体層より高濃度の半導体層と、該半導体層に隣接する
    反対導電型の高濃度の半導体層とを備えて構成されるこ
    とを特徴とする過電圧自己保護型半導体装置。 2、前記高濃度のお互いに反対導電型の半導体層の接合
    部は、該接合部に熱平衡状態で存在する空乏層と、半導
    体装置に順方向阻止電圧が印加されることにより、前記
    半導体層の下層に形成されている半導体層内に延びる空
    乏層とが、前記他のサイリスタ部の半導体層より高濃度
    の半導体層の下部に接した後に接触し、これによりアバ
    ランシェ降伏することを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の過電圧自己保護型半導体装置。 3、一対の主表面を有し、少なくとも3層以上の半導体
    層が隣接されて形成され、一方の主表面には第1の導電
    型を有する高不純物濃度の第1の半導体層が下層に隣接
    する第2の半導体層上に隔離されて複数個形成され、第
    2の半導体層の他方に隣接する第1の導電型の第3の半
    導体層、第2の導電型の第4の半導体層が順次形成され
    、さらに、第1の半導体層及び第4の半導体層にはそれ
    ぞれ第1の電極、第2の電極が形成されて構成される半
    導体装置において、第1の半導体層の一部分に、第1の
    電極が形成されていない部分を設け、この部分の第1の
    半導体層と第2の半導体層からなるpn接合部分におい
    て第2の半導体層が高不純物濃度となるように形成され
    たことを特徴とする過電圧自己保護型半導体装置。 4、前記第1の半導体層に第1の電極が形成されていな
    い部分における第1、第2、第3及び第4の半導体層か
    らなる構造は、第1の半導体層に第1の電極が形成され
    ている部分の構造が有する第1の耐圧より低い逆バイア
    ス電圧で、第2の半導体層内に拡がる空乏層が第1の半
    導体層に到達し、前記高不純物濃度の第2の半導体層と
    第1の半導体層からなるのpn接合部分での電界強度が
    高くなり、これによりなだれ降伏を生じることを特徴と
    する過電圧自己保護型半導体装置。 5、前記第1の半導体層と第2の半導体層とが第1の電
    極で電気的に接続されている部分を有することを特徴と
    する特許請求の範囲第3項または第4項記載の過電圧自
    己保護型半導体装置。 6、前記第1の電極が形成されていない第1の半導体層
    と第2の半導体層の低不純物濃度領域とが第3の電極に
    より電気的に接続されている部分を有することを特徴と
    する特許請求の範囲第3項、第4項または第5項記載の
    過電圧自己保護型半導体装置。 7、前記第1の耐圧より低い電圧で第1の半導体層ある
    いは第3の電極に空乏層が到達し、該空乏層が形成され
    る第2の半導体層の一主表面から見た単位面積当りの不
    純物濃度の総量及び単位体積当りの不純物濃度が、他の
    第2の半導体層の一主表面から見た単位面積当りの不純
    物濃度の総量及び単位体積当りの不純物濃度よりも少な
    いことを特徴とする特許請求の範囲第4項、第5項また
    は第6項記載の過電圧自己保護型半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112382654A (zh) * 2020-04-13 2021-02-19 浙江明德微电子股份有限公司 一种用于过压短路保护的半导体分立器件

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JPS60140761A (ja) * 1983-12-28 1985-07-25 Toshiba Corp 過電圧保護機能付サイリスタ
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