JPH0479987A - ミシンの布送り機構 - Google Patents

ミシンの布送り機構

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JPH0479987A
JPH0479987A JP19358290A JP19358290A JPH0479987A JP H0479987 A JPH0479987 A JP H0479987A JP 19358290 A JP19358290 A JP 19358290A JP 19358290 A JP19358290 A JP 19358290A JP H0479987 A JPH0479987 A JP H0479987A
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JP19358290A
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Masayuki Hori
正幸 堀
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 楚胆辺貝酌 [産業上の利用分野] 本発明はミシンの布送り機構に関し、詳しくは主軸を駆
動する駆動モータとは異なる布送りモータにより、加工
布を前方および後方に移送するミシンの布送り機構に関
する。
[従来の技術] 従来から、主軸駆動モータとは別に設けられた布送りモ
ータを駆動して、加工布を前方および後方に移送する布
送り機構が知られている。この機構で(よ加工布を移送
するための送り歯が形成された送り台を、前後方向に運
動させる前後駆動機構と、その送り台を上下方向に運動
させる上下駆動機構とを備える。前後駆動機構(上第8
図(ミシンベツド内部の側面概略図)に示すように、所
定角度で正逆回転する布送りモータ(パルスモータ)P
lと、布送りモータP]の駆動ギヤP2と噛合する従動
ギヤP3を備え、支軸P4を中心に矢印a方向に揺動可
能な揺動腕P5と、揺動腕P5の自由端側に設けられた
連結軸P6と、連結軸P6に回転可能に支持され、 自
由端側か水平支持面P7に摺動可能に支持された水平送
り腕P8とからなる。水平送り腕P8に(友 上下両面
にガイド軸P9が垂設されており、ガイド軸P9が送り
台PIO(上部に送り歯pHが形成される)に上下動可
能に挿通される。従って、布送りモータP1の所定角度
の正逆回転により揺動腕P5が支軸P4を中心に揺動す
ると、連結軸P6に支持された水平送り腕P8が矢印す
方向(前後方向)に運動し、送り台PIOがガイド軸P
9を介して前後方向に駆動される。
一方、上下駆動機構は、主軸(図示略)と同期して回転
する偏心カムP12の回転により、送り台PIOに矢印
C方向の運動を付与して、送り台PIOをガイド軸P9
に沿って上下動させる。
このような上下2前後方向の運動を組み合わせて送り台
PIOに与えることにより、加工布の移送が行なわれる
[発明が解決しようとする課題] この種の布送り機構では、布端部および段縫い時での送
り込みを有利にするために、前進送りと後進送り(バッ
ク送り)とで送り歯P9の前後動位置を変えることがあ
る。即ち、前進送りでは送り歯P9を図示しない針板の
角穴の最前端(操作者の手前側)から遠方に、後進送り
では最後端(操作者の遠方側)から手前側に、各々布速
すモタP]の回転角に応じて決まる位置まで移動させる
上述した従来の機構で(友 このような送り込みをしよ
うとすると、以下に示すように、前進送りと後進送りと
で送り量に差が生じてしまうという問題があった。
即ち、第9図に示すように、従来機構で(上 水平送り
腕P8が、支軸P4を中心に揺動する連結軸P6と水平
支持面P7との2箇所で支持されているため、連結軸P
6の揺動により水平送り腕P8が傾斜し、ガイド軸P9
が鉛直線上位置(実線にて示す)に対して傾斜してしま
う。送り台P10(上 このガイド軸P9に沿って上下
動するから、前進送り時には軌跡に1上を移動し、後進
送り時には軌跡に2上を移動する。この結果、布送りモ
ータP1の往復回転角θが等しくても、前進送り時での
布送り量d1と後進送り時での布送り量d2とに差がで
きてしまうという問題が生ずる。なお、送り量di、d
2が、送り歯Hの移動軌跡に1、に2の上下の中間で測
定されるの(友送り歯Hが加工布をつかまえる開始点か
ら、加工布を離すまで1:、送り歯Hが上昇して下降す
るまでの期間があるからである。
また、このようなガイド軸P9の傾斜だけでなく、駆動
系の負荷イナーシャの影響や、機構部品精度布送りモー
タP1の回転角度精度のばらつき等によっても、前進送
りと後進送りとで送り量に差が生じることもあった。
このように前進送りと後進送りとの送り量に差が生ずる
と、特に計数の多い大型模様の縫製において(表模様形
状°がくずれてしまい所望の模様に縫製できなくなる。
本発明のミシンの布送り機構は上記課題を解決し、前進
送りと後進送りとの送り量の差を低減することを目的と
する。
聚吸の!成 [課題を解決するための手段] 本発明のミシンの布送り機構は、 ミシン主軸の回転に同期して、該主軸を駆動する駆動モ
ータとは異なる布送りモータにより、加工布を前方およ
び後方に移送するミシンの布送り機構であって、 上記布送りモータの回転により、所定の支軸を中心とし
て揺動され、2 その自由端側に連結軸を備えた揺動腕
と、 該揺動腕の連結軸に回転可能に支持されると共に、該支
持される位置から延出する被支持部が形成された水平送
り腕と、 該水平送り腕の被支持部に対向して設けられ、上記被支
持部を前後方向に摺動可能に支持する送り腕支持部と、 上記水平送り腕に上下動可能に支持されると共に、加工
布を移送するための送り歯が形成された送り台と、 上記送り台を上記ミシン主軸の回転に同期して上下方向
に移動させる送り台上下駆動機構とを備えると共は 上記送り腕支持部(友 その前後方向の表面形状が上記支軸と上記連結軸との中
心軸間距離に対応した曲率半径の円孤状に形成され、 更に、その配設位置が前後方向に移動可能二股けられた
ことを要旨とする。
[作用] 上記構成を有する本発明のミシンの布送り機構は、布送
りモータの回転により支軸を中心として揺動腕が揺動し
、連結軸を、支軸を中心とした円弧状の軌跡を描いて前
後方向に往復運動させる。
水平送り腕は、この連結軸に回転可能に支持されると共
に、その支持位置から延出する被支持部が送り腕支持部
に摺動可能に支持されているから、。
連結軸の前後動に伴って、その被支持部を送り腕支持部
の表面上で摺動させながら移動する。この送り腕支持部
の前後方向の表面形状(よ支軸と連結軸との中心軸間距
離に対応した曲率半径の円弧状に形成されている。この
ため、水平送り腕の被支持部の動きが連結軸の動きと対
応したものとなり、連結軸と送り腕支持部とで支持され
た水平送り腕は略平行移動する。
送り歯が形成された送り台(よ この水平送り腕に上下
動可能に支持されており、送り台上下駆動機構により上
下動するとともに、水平送り腕の前後方向の運動が伝達
され前後動する。水平送り腕の略平行移動により、送り
台が連結軸の揺動位置にかかわらずほぼ傾斜せず、前進
送りと後進送りとの送り量の差は低減される。
更に、送り腕支持部の配設位置を前後方向に移動するこ
とにより、水平送り腕の略平行移動がわずかにくずね、
送り台の傾斜が微妙に変化する。
この送り台の傾斜の変化により、送り量の差はさらに低
減される。
[実施例] 以下本発明のミシンの布送り機構の実施例を説明する。
第1図の斜視図に、第1実施例のミシンの布送り機構を
示す。このミシンの布送り機構は、送り歯Hが固定され
た送り台りを前後方向に運動する前後駆動機構1と、送
り台りを上下方向に運動する上下駆動機構3とを備える
。また、第3図のブロック図に示す電子制御装置5を備
える。
前後駆動機構]]ヨ 第1図に示すように、パルスモー
タ]]、揺動レバー13、支軸]5、揺動腕]7、連結
軸]9、水平送り腕21、送り腕支持部23などからな
る。なお、図では、これら各部構成の配置の理解の便宜
を図るため、かまKを二点鎖線で示す。
パルスモータ]]は、ミシン針の上下動に連動する下軸
Sの駆動系(つまり主軸の駆動系)から独立しており、
後述する電子制御装置5(第3図)により、下軸Sに同
期して駆動制御される。その出力軸には駆動ギ°ヤ1]
Aが固定される。駆動ギヤ11Aには遮光板11Bが取
り付けられる。また、ホトインタラプタ25が遮光板]
]Bの通過する位置に設置される。
揺動レバー13(よ略り字形状に屈曲した2つのレバー
を有する板材である。その屈曲部分に支軸15が挿通さ
札 もって揺動レバー]3が支軸]5に揺動自在に支持
される。手前(図面名刹め前)に延出するレバーの先端
部に1友上記駆動ギヤ]1Aに噛合する従動ギヤ13A
が取り付けられる。従動ギヤ13Aのピッチ円中心(よ
支軸15の軸心に一致する。なお、実施例では、従動ギ
ヤ13Aは樹脂製品からなり、駆動ギヤ]]Aと密に噛
み合うように組み付けられる。この密な組み付けにより
、従動ギヤ13Aの歯が駆動ギヤ]1Aの歯の形状にあ
わせて塑性変形する。この結果、バツクラツシが極めて
小さな歯車伝達機構が実現される。
他方、屈曲部分から上方に延出するレバーには、揺動腕
]7の側面が固定される。
揺動腕17は、略H字形状の部材である。その両脇の縦
軸の下部の各々には軸受部17Aが形成されており、支
軸15が挿通される。揺動腕17(上 こうして揺動レ
バー]3と一体に支軸]5に揺動自在に支持される。な
お、支軸]5は、その両端部が軸支部15A、15Bに
よって、図示しない基台上方に若干のすきまを空けて懸
架される。
一方、揺動腕]7の両脇の縦軸の上部の各々には軸受部
17Bが形成される。各軸受部17Bの間に【上連結軸
19が架は渡される。
連結軸19に支持される水平送り腕2]は、略三角形状
の厚肉の板材である。三角形の頂点に相当する前端部の
側面にローラ2]A(被支持部)を備える。三角形の底
辺に相当する後端部の両脇には軸受部218.21Cを
備える。軸受部21Bには連結軸19が貫通する。軸受
部21Cには貫通した連結軸19が途中まで挿入する。
こうして、水平送り腕21は連結軸]9に回動自在に支
持される。
また、水平送り腕2]の側面には、引張ばね27が下方
のフレー・ムFとの間に張設される。引張ばね27は水
平送り腕21を下方に付勢することにより、ローラ21
Aを、後述する送り腕支持部23の表面23Aに常時、
密接させる。
さらに、後部の軸受部21Cにはガイドロッド29が貫
通した状態で固定される。ガイドロッド29の軸線と、
水平送り腕2]の板面とは垂直に交わる。ガイドロッド
29の上部につきでた部分(よ送り台り本体に貫通し、
下部につきでた部分は、送り台りの下方に延出する案内
部D]に貫通する。即ち、送り台りはガイドロッド29
によって、水平送り腕2]の板面に垂直方向に移動自在
に支持される。
送り腕支持部23(友 フレームFにねじ止めされる。
ローラ21Aが摺動する表面23Aの形状(上前後方向
に円弧状に形成される。上述した水平送り腕21(上連
結軸19に回動自在に支持されるととも1:、この表面
23Aに摺動自在に支持され、 後述する原理により略
水平に架は渡される。
第4図の説明図にこの表面23Aを断面で示す。
実施例で1山表面23Aの曲率半径と、ローラ21Aの
半径とを加算した寸法りが、支軸15と連結軸19との
中心軸間距離りと同一に設計される。
この送り腕支持部23に1友前後位置調節構造が備えら
れる。その構造を第2図(A)の平面図、同図(B)の
断面図に示す。図示するように、フレームFに(よ送り
腕支持部23が係合するガイド溝F1が刻設される。こ
のガイド溝F1は送り腕支持部23の前後長より長く形
成されており、送り腕支持部23の前後に遊びCが構成
される。
一方、送り腕支持部23にはフレームFに前後動可能に
ねじ24で止めるために、透孔23Bが前後方向に長く
形成される。したがって、送り腕支持部23はねじ24
を緩めることにより、ガイド溝F]に沿って前後方向に
その固定位置を調節できる。
以上の前後駆動機構1の動作について、概略を説明する
第1図に示すように、パルスモータ]]が正逆回転して
、その駆動ギヤIIAが従動ギヤ13Aを上下方向に送
ると、その送りにより、揺動レバ]3が支軸]5を中心
に揺動する。すると、揺動レバー13に一体に固定され
た揺動腕17が、同様に支軸]5を中心に揺動する。こ
の揺動腕]7の揺動により、連結軸]9が前後方向に往
復移動する。連結軸19と送り腕支持部23との間に架
は渡された本平送り腕2](表連結軸19にそろって前
後方向に往復運動する。この水平送り腕21の挙動につ
いて(友後に詳述する。そして、後部のガイドロッド2
9により、送り台りを前後方向に引っ張り、送り歯Hを
前後方向に移動する。
次に上下駆動機構3を説明する。
上下駆動機構3(よ第1図に示すように下軸S、偏心カ
ム3]、上下動レバー33などからなる。
下軸SはプーリS1にタイミングベルトがかけられて、
ミシン針の上下動等のための上軸(図示せず)に同期し
て回転される。
偏心カム31は下軸Sに偏心して設けられたカムである
。その偏心量は、送り歯Hの上下動のストロークに対応
して決められる。
上下動レバー33は、前端部がロッド33Aに揺動自在
に支持されており、その腹部下面が偏心カム3]に当接
する。
上下動レバー33の後端部の側面にはローラ35が回動
自在に支持される。ローラ35には、送り台りの下面に
設けた支持面37が摺接する。
方、送り台りの案内部D1と水平送り腕2]との間には
、圧縮ばね39が配置されており、送り台りが下方に付
勢される。以上の構成により、支持面37はローラ35
に常時密接し、かつ上下動レバー33が偏心カム31に
常時密接する。したがって、偏心カム3]の形状にあわ
せて、ローラ35が正確に上下動し、さらに送り台りが
正確に追従して上下動する。
次に、上述の機構を制御する電子制御装置5について、
第3図に基づき説明する。電子制御装置5は、周知のC
PU51.ROM53.RAM55、入出力インタフェ
ース57.59等を備える算術論理演算回路である。入
力インタフェース57には、電源等の操作スイッチ6]
や、ホトインタラプタ25が接続される。出力インタフ
ェース59に(表土軸Sを回転する主軸モータ63の駆
動回路65が接続される。また、前後駆動機構1のパル
スモータ]1の駆動回路67が接続される。
以上説明したミシンの布送り装置は、以下のように動作
する。電子制御装置5は、電源が投入されると、ホトイ
ンタラプタ25のオン・オフ信号を利用して、パルスモ
ータ]]の駆動ギヤ11Aの位相の原点をだす。即ち、
第1図の例では、駆動ギヤ1]Aと従動ギヤ13Aとの
噛み合いが、従動ギヤ13Aの中央部に位置している。
位相の原点だしでは、この噛み合いを、ホトインタラプ
タ25の信号乞用いて、矢印Mの領域(前進送りの噛合
領域)の上端M1に移動する。原点では、揺動腕]7が
最も手前に傾き、連結軸]9が最も前方に移動して、送
り歯Hh(図示しない角穴の最前端(操作者の手前側)
に配置される。
この後、操作スイッチの操作に応じて、公知の手法によ
り、縫製を行なう。例え[1所定模様の縫製データから
、1針ごとに、加工布の移送量(送りピッチ)を指示す
る送りピッチデータを読みこむ。そして、この送りピッ
チデータから決定される回転角度、つまり、データが指
示する送りピッチを得るに相当する回転角度だけ、パル
スモータ]1を下軸Sの回転に同期して、回転する。
この際、送りピッチデータが前進送りを示すブタであれ
1′L 駆動ギヤ11Aを上述したように矢印Mの噛合
領域の上端M1から回転する。従動ギヤ13Afi  
その回転角度に見合う分、上方に送られて、揺動レバー
13を上方に回転する。その後、下軸Sの回転のタイミ
ングにあわせてその復動をする。
こうした回転と復動が繰り返される結果、連結軸]9.
水平送り腕21等を介して、送り歯Hが、図示しない角
穴の前部で前後方向の往復運動をする。そして、この前
後方向の往復運動と、上下駆動機構3による上下運動が
組み合わされて、送り歯Hは矢印K]で示す軌跡を描く
運動乞する。その運動(表 図示しない針板の角穴の前
部で行なわれるから、前進送りにおいて、操作者の手前
側かる。
一方、送りピッチデータが後進送りのデータであれば、
加工布のパルスモータ]1の回転により、駆動ギヤ1]
Aと、従動ギヤ13Aとの噛み合いが、矢印Uの領域(
後進送りの噛合領域)の下端U1に位置するよう1ミ即
ち、送り歯Hが、図示しない角穴の最後端(操作者の遠
方側)に配置されるようにパルスモータIIAを制御す
る。その上で、前進送りと同様に、矢印Uの噛合領域の
下端U1から駆動ギヤIIAを回転し、所定回転角度(
送りピッチデータから決定される回転角度)だけ、パル
スモータ]]の駆動ギヤIIAが従動ギヤ13Aを下方
に送り、揺動レバー]3を下方に回転する。後に、下軸
Sの回転のタイミングにあわせてその復動夕する。
こうした回転と復動の結果、連結軸]9.水平送り腕2
1等を介して、送り歯Hが、図示しない角穴の後部で前
後方向の往復運動をする。この前後方向の往復運動と、
上下駆動機構3による上下運動とが組み合わされて、送
り歯Hは、矢印に2で示す軌跡を描く運動をする。この
運動は、図示しない角穴の後部で行なわれるから、後進
送りにおいて、操作者の遠方から手前側に加工布を送る
際、縫製開始時点で布端部に送り歯Hの大部分が噛み、
送り込みに有利である。
以上のようにして、送り歯Hが矢印に1および矢印に2
の方向1こ運動する際、みられる水平送り腕2]の挙動
を、第4図の上記機構を側面からみた説明図に示す。
上述した動作により、支軸]5を中心に揺動腕]7が揺
動すると、連結軸]9が、支軸15在中心とした円弧状
の軌跡を描いて、前後方向に往復運動する。図において
(よ前進送りでの揺動領域は第1象限にある。前進送り
での送り歯Hの移動軌跡は、第1図と同様に符号に1で
示す。後進送りでの揺動領域は第2象限にある。後進送
りでの送り歯Hの移動軌跡は、第1図と同様に符号に2
で示す。
図から理解されるように、連結軸]9の前後方向の往復
運動(図面左右方向)は、前進送りであっても、後進送
りであっても、支軸]5を中心とした円弧状の軌跡を描
くから、その前後方向の往復運動1こは、上下動の成分
が含まれる。上記構成では、送り腕支持部23の表面2
3Aは、既述したように所定の曲率半径の円弧状に形成
されている。このことから、連結軸19の運動にともな
って、水平送り腕21のローラ21Aが、この表面23
Aを前後方向に往復運動すると、ローラ2]Aが連結軸
19の上下動に応じて上下動する。この結果、水平送り
腕21は水平を維持しながら前後に往復運動する。
即ち、前進送りでも、後進送りでも、ガイドロッド29
は垂直に移動する。したがって、例えば、揺動腕17の
揺動角度θが、前進送りと後進送りとで同一の場合は、
前進の送り量d1と後進の送り量d2とが同一になる。
つまり、理論的には、送りピッチデータから決定される
回転角度だけ、パルスモータ11を回転する制御を行な
うと、前進送りでも、後進送りでも、その回転角度に応
じて、送り歯Hの送りピッチが得られる。
以上のように、この構成で(よ理論的に、前進送りと後
進送りの送り量を一致させることができる。ところが、
実際には、駆動系の負荷イナーシャの影響や、機構部品
精度 パルスモータ11の回転角度精度のバラツキ等に
よって、前進送りと後進送りとで送り量に差が生ずる。
そこで、更に、送り腕支持部23のねじ24を緩めて、
その前後位置を調節する。
第5図(A)には送り腕支持部23を前方(図面右側)
に移動した状態を示す。同図(B)には送り腕支持部2
3を後方(図面左側)に移動した状態を示す。
まず、第5図(A)に示す送り腕支持部23を前方に移
動した場合を説明する。前進送りの時(揺動腕17が図
面右側で揺動する時)は、水平送り腕2]のローラ21
Aの高低差が小さい。したがって、ガイドロッド29は
揺動の前後でハ字状に小さく傾斜する。これに対して、
後進送りの時(揺動腕]7が図面左側で揺動する時)は
、水平送り腕2]のローラ21Aの高低差が大きい。し
たがって、ガイドロッド29は、揺動の前後でハ字状に
大きく傾斜する。この結果、揺動腕17の揺動角度θが
前進送りと後進送りで同一であっても、送り量は前進送
りに対して後進送、りが相対的に小さくなる。
このように、送り腕支持部23を前方に移動することに
より、後進送りの送り量が大きい場合(よ前進送りの送
り量に対する後進送りの送り量の相対的な大きさを減少
し、前進送りと後進送りの送り量を対応させる。
次に、第5図(B)に示す送り腕支持部23を後方に移
動した場合を説明する。前進送りの時(揺動腕17が図
面右側で揺動する時)は、水平送り腕2]のローラ21
Aの高低差が大きい。したがって、ガイドロッド29は
揺動の前後で、V字状に大きく傾斜する。これに対して
、後進送りの時(揺動腕17が図面左側で揺動する時)
は、水平送り腕2]のローラ21Aの高低差が小さい。
したがって、ガイドロッド29は、揺動の前後でV字状
に小さく傾斜する。この結果、揺動腕17の揺動角度θ
が前進送りと後進送りで同一であっても、送り量は前進
送りに対して後進送りが相対的に小さくなる。
このように送り腕支持部23を後方に移動することによ
り、前方に移動した場合と同様に、後進送りに対する前
進送りの相対的な送り量を減少して、前進送りと後進送
りとの送り量を対応させる。
以上説明したように、この実施例のミシンの布送り機構
は、送り腕支持部23の前後方向の表面23A形状を所
定曲率半径の円弧状に形成するとともに、その配設位置
を前後方向に調節可能にした したがって、駆動系の機
差等によって後進送りの送り量d2が大きくなっている
場合、送り腕支持部23を前後に移動することにより、
前進送りの送り量d]を、後進送りの送り量d2に比べ
て相対的に大きくして、送り量の差を相殺することがで
きる。この結果、前進送りと後進送りとの送り量の差が
極めて低減されるという優れた効果を奏する。
したがって、前進送りと後進送りとでそれぞ札既述した
ような加工布の送り込みに有利な送り歯Hの移動をなし
ても、前進送りと後進送りとの送り量の差が極めて小さ
いので、計数の多い大型模様の縫製を設計どおりにきれ
いに縫製できる。
次に、第2実施例を説明する。
第2実施例のミシンの布送り機構は、第1実施例のミシ
ンの布送り機構の送り腕支持部23を、第6図に示す送
り腕支持部70に置換したものである。
第2実施例における送り腕支持部70は、第6図(A)
、  (B)に示すように、補助支持部80を前後位置
調節可能に備える。水平送り腕2]のローラ21Aが接
する表面は、送り腕支持部700円弧状の表面71と、
補助支持部80の円弧状の表面81とに分割される。い
ずれの表面7]。
8]も、第1実施例で述べた曲率半径を有する。
送り腕支持部70自体は、既述した送り腕支持部23と
同様に、フレームFのガイド溝F1内に配置され、ガイ
ド溝F1の前後の遊びCの許す範囲で、前後移動が可能
にされている。固定ねじ75が挿通する部分1こは、前
後動を妨げないように、長穴73が形成されている。
補助支持部80(表送り腕支持部70の上部に形成され
たガイド溝77内に配置され、、送り腕支持部70上を
前後移動が可能にされている。補助支持部80を送り腕
支持部70に固定するねじ83が挿通する部分に(友前
後動を妨げないように、長穴83が形成されている。
上記構成のミシンの布送り機構で(よ前進送りの送り量
d]を、後進送りの送り量d2に比べて相対的に大きく
したい場合、送り腕支持部70と補助支持部80とを共
に前方に移動する。このとき送り腕支持部70の表面7
1と、補助支持部80の表面8]とは完全に重ねてずら
さない。つまり、既述した第1実施例の第5図(A)で
説明した、送り腕支持部23を前方に移動する場合と同
じ原理を利用して、前進送りの送り量d]を、後進送り
の送り量d2に比べて相対的に大きくする。
逆に、前進送りの送り量d1を、後進送りの送り量d2
に比べて相対的に小さくしたい場合は、送り腕支持部7
0の位置はそのままの位置(理論的に送り量が一致する
位置)で、補助支持部80のみを後方に、移動する。こ
うして送り腕支持部70の表面71と、補助支持部80
の表面81とをずらす。
第7図に補助支持部80を後方にずらした状態を示す。
前進送りの時(揺動腕17が図面右側で揺動する時)(
ヨ 水平送り腕2]のローラ21Aが送り腕支持部70
の表面7]を移動する。これに対して、後進送りの時(
揺動腕]7が図面左側で揺動する時)は、水平送り腕2
1のローラ21Aが補助支持部80の表面81を移動す
る。したがって、後進送りの時、ローラ21Aが移動中
に生じる高低差は小さくなり、ガイドロッド29が揺動
の前後で7字状に傾斜する。この結果、揺動腕17の揺
動角度θが同じであっても、前進送りの送り量d]は、
後進送りの送り■d2より小さくなる。
以上説明した第2実施例によれば、第1実施例の効果に
加えて、補助支持部80の前後位置の調節により、前進
送りの送り量d]と、後進送りの送り量d2との間の大
小関係を自在に調節して、送り量の差を極小にできると
いう効果を奏する。
また、第2実施例によれ(歌 第7図に例示した補助支
持部80を後方に移動させる調節だけでなく、補助支持
部80の前後移動と、送り腕支持部70の前後移動とを
組み合わせて、表面71と表面8]との連なりを多様な
パターンに変更できるから、送り量の調節を一層自在に
実現できる。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこう
した実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得
ることは勿論である。例えば、水平送り腕の被支持部と
して、実施例では、ローラ2]を用いたが、下端が鋭利
な接触子を用いてもよい。この接触子を用いる場合は、
送り腕支持部23の表面23Aの曲率半径を、支軸]5
と連結軸]9との中心軸間距離に等しくする。また、送
り腕支持部゛23の前後位置や、補助支持部80の前後
位置を微調節する調節ねじなどを設けてもよい。さらに
、第2実施例において、補助支持部80の円弧状の表面
8]の曲率半径は、送り腕支持部70の円弧状の表面7
]の曲率半径と相違してもよい。
発明の効果 以上詳述したように、本発明のミシンの布送り機構は、
送り腕支持部の円弧状の表面により、水平送り腕をほぼ
水平に支持するとともに、送り腕支持部の配設位置が前
後方向に移動可能であるから、水平送り腕の傾斜を微妙
に変化させて、送り台の傾斜を変化できる結果、駆動系
の加工精度のばらつきなどに近因する、前進送りと後進
送りとの送り量の差を低減できるという優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のミシンの布送り機構の一実施例を示す
斜視医第2図(A)は送り腕支持部の前後位置調節構造
を示す平面図、第2図(B)はその側面断面図、第3図
はその電子制御装置のブロック図、第4図は基本的動作
を説明する説明図、第5図(A)、  (B)は調節時
の動作を説明する説明図、第6図(A)は第2実施例の
要部を示す平面図、第6図(B)はその側面断面図、第
7図はその調節時の動作を説明する説明図、第8図は従
来機構を説明する説明図、第9図は従来機構の動作を説
明する説明図である。 ] 1・・・前後駆動機構    3・・・上下駆動機構5
・・・電子制御装置   11・・・パルスモータ3・
・・揺動レバー    15・・・支軸7・・・揺動軸
      ]゛9・・・連結軸]・・・水平送り腕 3・・・送り腕支持部 4・・・調節用ねじ 0・・・送り腕支持部 3・・・調節用ねじ 0・・・補助支持部 3・・・調節用ねじ D・・・送り台 S・・・下軸 21A・・・ローラ 23A・・・円弧状の表面 71・・・円弧状の表面 8]・・・円弧状の表面 H・・・送り歯

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ミシン主軸の回転に同期して、該主軸を駆動する駆
    動モータとは異なる布送りモータにより、加工布を前方
    および後方に移送するミシンの布送り機構であつて、 上記布送りモータの回転により、所定の支軸を中心とし
    て揺動され、その自由端側に連結軸を備えた揺動腕と、 該揺動腕の連結軸に回転可能に支持されると共に、該支
    持される位置から延出する被支持部が形成された水平送
    り腕と、 該水平送り腕の被支持部に対向して設けられ、上記被支
    持部を前後方向に摺動可能に支持する送り腕支持部と、 上記水平送り腕に上下動可能に支持されると共に、加工
    布を移送するための送り歯が形成された送り台と、 上記送り台を上記ミシン主軸の回転に同期して上下方向
    に移動させる送り台上下駆動機構とを備えると共に、 上記送り腕支持部は、 その前後方向の表面形状が上記支軸と上記連結軸との中
    心軸間距離に対応した曲率半径の円弧状に形成され、 更に、その配設位置が前後方向に移動可能に設けられた
    こと を特徴とするミシンの布送り機構。
JP19358290A 1990-07-19 1990-07-19 ミシンの布送り機構 Pending JPH0479987A (ja)

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