JPH0479272B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、操縦可能カテーテル装置に関し、特
に指向性が改善された、操縦可能カテーテル装置
に関する。

カテーテル装置は、各種の医学的理由、或る診
断および、その他の治療に際して、身体へ挿入さ
れる筒状部材を具備している。多くの場合、この
種のカテーテル装置の操縦性或は指向性は重要な
事柄であるけれども、特に、操縦性は、特定の泌
尿器科系或は心血管系への適用に関して重要であ
る。

既に、操縦可能なカテーテル装置を開発する幾
つかの試みがなされている。例えば、米国特許第
1060665号には、ある方向づけができるカテーテ
ルを提供することを早くから試みていることが記
述されている。しかしながら、この特許で開示さ
れる装置および米国特許第2574840及び2688329号
のような後からの特許で開示されるカテーテル及
びカテーテルガイドは、制限された指向性のみで
特徴づけられているようである。

加うるに、操縦可能なカテーテル装置と思われ
るものは、心血管系技術で実際に使用できないほ
ど余りに大きくかつ固いものである。例えば、米
国特許第3470876号及び3605725号を参照してみれ
ば、それらでは、カテーテルの長さに沿つて等距
離に位置決めされる複数のワイヤが操縦手段へ接
続されていて、この操縦手段がそれらのワイヤを
引張つて所望の方向へカテーテルの遠位端を移動
させるようになつている。さらに、米国特許第
3521620、3547103、3625200及び4020829号には、
ある程度の指向性をもつつる巻ばねガイドワイヤ
が記述されているが、しかし、これを或る微妙な
心血管系処置で安全に使用するには余りに剛性が
大きすぎる。

米国特許第4033331号によると、冠カテーテル
は、主要内腔及び形成ワイヤ内腔をもつている。
形成ワイヤ内腔を介してワイヤを牽引する場合、
上記カテーテルは、或る予定された外形を呈す
る。この、いわゆる操縦可能なカテーテルとよば
れるものは、他の装置をそれによつて案内する初
期誘導カテーテルガイドを位置決めするような、
或る心血管系への適用上有用であるけれども、そ
の制約された指向性及び制約された尖端制御が広
汎な使用を妨げている。

経皮的経管式冠動脈形成術（PTCA）として公
知の医学処置は、アンドレアス・グルンチツヒ博
士によつてほぼ1976〜1977年にかけて開発され
た。この処置によると、冠動脈の遮断は、この遮
断個所にバルン膨張カテーテルを位置決めしかつ
上記バルンを膨張させることによつて低減させる
ことができる。このような位置決めには、バルン
膨張カテーテルを所定の個所へ、換言すれば、カ
テーテルの近位端で操作することによつて、遮断
されている狭窄病変へ“操縦”する必要がある。

この処置は、実際上可成り複雑であつて、局所
摩酔をして大腿或は上脈動脈を経てカテーテル装
置を導入することでなされる。予め成形された誘
導カテーテルが、冠動脈の口内へ位置決めされ、
この誘導カテーテルを介して上記冠動脈の枝へ第
２膨張カテーテルを進入させる。この膨張カテー
テルは、膨張させ、あるいはすぼませることがで
きる楕円形状のバルン部分を尖端に隣接してもつ
ている。冠動脈の狭窄病変部分を横断した後、こ
のバルン部分は、液体で膨張され、脈管の内腔を
膨張させる。

PTCA方法及び装置は、過去６年間に亘つて著
しく精密にされたものとなつた。最初の市場向き
のPTCA装置は、単独バルンボートをもちかつ中
央内腔のない、いわゆる“固定ワイヤ”システム
付きの小型カテーテルであつて、このシステムは
その遠位端にある横方向開口で終つていた。米国
特許第4195637号の主題であるこのシステムは、
グルンチツヒ博士によつて設計されかつUSCIに
よつて米国で市販された。米国特許第4195637号
で開示された固定ワイヤ式カテーテル装置は、バ
ルン膨張カテーテル及び低摩擦ガイドカテーテル
を具備しており、このガイドカテーテルは同延し
ない比較的剛性の焼ばめ管状部材に嵌合される１
つの管状部材から成り立つている。上記バルン膨
張カテーテルの遠位端は、好ましくは弾性スチー
ルワイヤからつくられた可撓性尖端をもつてい
る。

1980〜1981年において、ジヨン・シンプソン博
士は、スタンフオード大学で働きながら、固定ワ
イヤ装置を改変し始め、ついには可動ガイドワイ
ヤに対して自由な中心腔をもつカテーテルを開発
した。このカテーテル装置は、以前には、高等カ
テーテルシステム会社として公知である高等心血
管系システム会社（ACS）へ譲渡された米国特
許第4323071号の主題である。このような可動ワ
イヤシステムの使用によつて、誰でも所望冠動脈
をより容易に選択して、比較的小さい枝にも到達
することができた。なぜならば、この可動ガイド
ワイヤが本質的に固定ワイヤ装置よりも小さくか
つしなやかであるからである。シンプソンロバー
ト装置として公知で、ACSによつて市販された
可動ガイドワイヤをもつカテーテルの開発に引続
いてUSCIは、固定ワイヤ装置を放棄し、操縦可
能なカテーテル、DILACA と称する同様な装
置を市販している。

サムソンの米国特許第4516972号は、ACSに対
し1985年５月14日付で発行された。この特許は、
捩り剛性をもたらすためカテーテルの壁へ埋封さ
れる可撓性材料のらせん巻回リボンをもつガイド
カテーテルに向けられている。ハルツラー偏平カ
テーテル装置として知られる用途で別のカテーテ
ル装置がある。このカテーテル装置によると、バ
ルン膨張カテーテルは、上記カテーテルの長手方
向に伸びるように同心状に収容されたガイドワイ
ヤをもつている。その上、ガイドワイヤの遠位端
は、バルン膨張カテーテルの遠位端を超えて僅か
な距離伸びかつバルン膨張カテーテルの遠位端へ
添着されている。

可動ガイドワイヤをもつカテーテルシステム及
び偏平カテーテルシステムは、それぞれ長所をも
つが、しかし目下のところ、可動ガイドワイヤの
トルク性、或はトルク調整に左右されるような、
制約された操縦性の欠陥をもつている。操縦性
は、PTCA、或は血管形成術のような心血管系処
置において著しく重要である。なぜならば、低い
操縦性は身体内で費やす比較的長時間をもたら
し、かつ患者の外傷の可能性を多くする結果とな
るかである。ガイドワイヤ及びカテーテルの重複
挿入は、凝固がガイドワイヤ表面に沿つて始ま
り、ガイドワイヤ上でカテーテルが摺動される
時、心臓へ強制的に送られるかもしれない点で、
血栓をもたらす可能性がある。さらに、現在公知
の装置では簡単に到達できない相当の遮断もあ
る。

一層操縦性のよいカテーテル装置、特にPTCA
のような処置で有用な手段に対する要求は、従来
から存在した。この種のカテーテル装置は、下記
の諸特性をもつべきである。即ち、 １ 遠位端は、カテーテル胴よりも軟質な予備成
形尖端をもつべきである。

２ カテーテル全体は、既存の小型膨張カテーテ
ルに較べても十分有利に小型でなければならな
い。

３ このカテーテルは、回転及び撓み運動ができ
なければならない。操縦尖端の回転運動は、で
きるだけ１：１のトルクに接近させるよう十分
正確でなければならない。

４ 操縦カテーテル手段は、バルンポートをもた
ねばならない。

1984年９月18日付出願された米国特許出願番号
第651806号及び1985年９月10日付出願された米国
特許出願番号第774345号は、いづれも本明細書で
は、例えば、心血管系への適用において有用な改
良された操縦性カテーテル装置に関して、参考と
して取り入れられている。それらの出願で開示さ
れるカテーテル装置は、比較的偏平な外観を呈
し、また、その複合回転およびカテーテル尖端の
能動的な撓みによつて促進された指向性を特徴と
している。

本発明の第１目的は、操縦可能カテーテル装置
を提供することにある。

本発明の第２目的は、心血管系への応用で有効
な操縦可能カテーテル装置を提供することにあ
る。

本発明の第３目的は、心臓及び血管系ならびに
身体の各種の部分に対しガイドワイヤ或はバルン
のような物体を導入するため、導入手段及び上記
導入手段を使用するシステムを提供することにあ
る。

本発明の第４目的は、下記手段より成る操縦可
能カテーテル装置を提供することにある。

即ち、上記操縦可能カテーテル装置は内腔を構
成するつる巻ばね体を有する可撓性カテーテルを
備えており、そこでは上記カテーテル及び上記つ
る巻ばね体の各々が近位端及び遠位端をもつてお
りまた上記つる巻ばね体がその上に可撓性被覆部
をもつており；また、近位端及び遠位端をもちか
つ上記つる巻ばね体とほぼ同延にされている撓み
ワイヤを備えており、そこでは上記撓みワイヤの
遠位端が上記つる巻ばね体の遠位端へ固着されて
おり；実に上記カテーテルの近位端へ固着される
制御手段を備えており、そこでは上記撓みワイヤ
の近位端が上記制御手段を介して延びており、係
合手段をもつ上記制御手段が上記撓みワイヤの近
位端に上記係合手段で固定係合され、上記撓みワ
イヤをして遠位および近位の方向に移動させ得る
ようにし、上記移動が上記カテーテルの遠位端を
して上記カテーテルの縦軸線から離れ或は軸線に
向つて湾曲させ、また、上記制御手段が上記カテ
ーテルをしてそのの縦軸線のまわりに回転させる
ことができる回転手段をもつているのである。

本発明のこれら及び他の目的は、下記の解説で
明瞭となるだろう。

本明細書で開示されるこの発明は、上述の特許
出願によつて教示される操縦性型式をもつ、人体
で使用するカテーテルであるが、しかしこのカテ
ーテルの運動を行なう方法が独特のものである。
操縦は、つる巻ばね体と関連して、操縦或は撓み
ワイヤによつてもたらされている。このカテーテ
装置の近位端における制御手段或は上記制御手段
の部材の回転は、操縦ワイヤ／つる巻ばね体の集
合体に対して供給されるトルクをもたらし、この
トルクがカテーテル装置の尖端へ伝達されて、上
記尖端をして所望位置に対して回転させる。撓み
ワイヤ及びつる巻ばね体の組合せは、各部材単独
によつて達成されるより大きいトルク伝達を行な
う結果となり、この増大したトルク伝達が一層微
細に尖端を制御する結果となる。

さらに、この尖端制御は、回転している間、平
面から外れて上記カテーテル尖端を能動的に撓ま
せることで、一層微細になされる。

尖端の湾曲が所望される部位においては、撓み
ワイヤは、比較的小さい直径に勾配を付けられ、
好ましくは、つる巻ばね体の巻き張力が減少され
る（「巻きを弛める”）。遠位の尖端で固定された
撓みワイヤの縦方向運動、すなわち、カテーテル
装置の縦方向軸に沿つた運動は、この部位での選
択的な湾曲をもたらす。

本明細書では本発明の主要な実施例として狭窄
の膨張のためのバルンを持つた実施例が示されて
いる。

特に、本明細書で開示されるこの発明は、著し
くより可撓性に富みかつ操縦性のよいカテーテル
装置或は導入手段に係る。上記装置は、遠位と近
位端及び実質的に１つの内腔をもつ可撓性カテー
テルを具備しており、上記内腔は好ましくはその
遠位端で閉鎖される。遠位端と近位端とをもつ撓
みワイヤ（操縦ワイヤ）は、上記内腔を介してカ
テーテル装置の長さ方向に伸び、上記撓みワイヤ
の遠位端が内腔の閉鎖端で埋封されるか或は内腔
の遠位端に対し固着される。この管腔自体は、密
接に巻回されたつる巻ばね体を具備しており、ま
た、上記つる巻ばね体の外側表面は、ほぼ同延の
管材料によつて被覆されている。カテーテルの近
位端に対して固着された制御手段には撓みワイヤ
の近位端が伸びる。上記制御手段の係合手段は、
上記操縦ワイヤの近位端に固定係合する。

本発明は、恐らく添付図面を参照することによ
つて十分理解できる。第１〜３図に示される本発
明の実施例では、撓みワイヤ２のテーパ部分１及
びつる巻ばね体４の張力減少部分（弛るく巻回さ
れる部分）は、全体的に６として示されるカテー
テルのバルン部分５に位置している。この構成
は、尖端の撓み制御手段が作動される時、即ち、
縦方向力が撓みワイヤ２の近位端７に加えられる
時、バルン部分においてカテーテル６の選択的湾
曲を生ずる結果となる。つる巻ばね体４の遠位
端、は閉鎖部４ａで閉鎖されており、この閉鎖部
は、溶接、キヤツプ、はんだづけ、ろうづけ、或
は、好ましくは紫外線硬化接着剤或はシアノアク
リレートボンドのような接着剤による接着などで
取付けられてもよい。操縦ワイヤ２の遠位端７ａ
は、適当な手段、例えば、機械手段、接着剤、は
んだづけ、ろうづけ、或は溶接によつて、つる巻
ばね体４の閉鎖部４ａに、或は遠位端８の内側面
に結合される。係留ワイヤ或は安全ワイヤ９は、
好ましくは第１図に示されるようになつていると
よい。上記係留ワイヤ９は、一層著しい湾曲を行
なうことができ或は直線位置に対してカテーテル
６の遠位端或は尖端１０の戻りを容易に実現させ
ることができる。

つる巻きばね体４に対しそれぞれその近位端１
５と遠位端１５ａとで結合された係留ワイヤ９
は、任意の金属ワイヤ、好ましくは直径約0.025
mm（0.001吋）〜約0.05mm（0.020吋）の不銹網の
高張力円形ワイヤから作られるとよい。特に、こ
のワイヤは、約0.025mm〜0.50mm（0.001〜0.020
吋）×約0.025mm〜1.0mm（0.001〜0.040吋）の長方
形断面をもつてもよい。その断面形状に拘わら
ず、係留ワイヤ９の遠位端には、例えば、直径約
0.025mm〜0.250mm（0.001〜0.010吋）のテーパを
つけてもよい。

係留ワイヤ９は、必要に応じて、つる巻ばね体
４の遠位端１５ａから近位点で終つてもよい。例
えば、この係留ワイヤ９は、つる巻ばね体４内で
バルン部分５の近位部分における直接近位点で、
終つてもよい。そして、係留ワイヤ９の遠位端
は、そのとき適当な手段、例えば、機械手段、接
着剤、はんだつけ、ろうづけ、或は溶接によつ
て、つる巻ばね体４の内面に対して結合される。

外側を最も小さくしかつカテーテルの通過を容
易にするため、カテーテル６の遠位端１０は、ば
ね式ガイド尖端１１を備えてもよく、この尖端を
閉鎖部４ａで添着するか、他の場合、埋封させ
る。上記ガイド尖端１１は、約0.13〜12.5mm
（0.005〜0.500吋）の直径をもつ任意の適当な金
属或はプラスチツクのつる巻ばねから作られても
よい。Ｘ線に対し不透過材料、例えば白金、金、
タングステン、タンタラム等が好ましいものであ
る。なぜならば、ガイド尖端１１が蛍光透視法の
位置標識として働き、カテーテル６のバルン部分
５の正確な位置決めを助けるからである。

例えば、膨張バルンを膨らませる場合では、こ
のカテーテルに液体を注入し、そして保圧させる
ため、つる巻ばね体４は、不透性体被覆（あるい
は管材料）１２で被覆される。不透性体被覆１２
は、ポリオレフイン、テフロン のようなポリテ
トラフルオロエチレン、ポリ塩化ビニル等のよう
な適当な低摩擦高分子材料の１つ以上の層から成
つてもよく、また当業者に公知の各種の方法のう
ちの任意の１つによつて塗布してもよい。例え
ば、熱収縮管材料を、つる巻きばね体４上へ熱収
縮させてもよく；高分子材料を上へスプレーして
もよく或は同時押し出ししてもよく；或は本体被
覆管をつる巻ばね体４上へ簡単に摺動してかぶせ
てもよい。これには熱収縮する熱収縮性管材料が
好ましい。

本明細書で説明される膨張カテーテルに対し、
本体被覆部１２をバルン部分５と一体にしてもよ
く、またバルン部分５を、本体被覆部１２へ適宜
結合してもよい。使用に当つて、バルン部分５
は、つる巻ばね体４と本体被覆部１２との間の空
間１３、好ましくは、つる巻ばね体４によつて形
成される内腔１４を介して膨らませてもよい。

本発明の図示しない第１実施例によると、その
カテーテルは、つる巻ばね体４の近位端１５から
ばね体４の遠位端１５ａまでほぼ伸びる内部コー
チング或は被覆部を備えてもよく、また第２実施
例によれば、外側コーチングがバルン部分を形成
する。外側コーチングは、内側コーチングと同延
にする必要がなくかつバルン部分５から内側コー
チングで適当な密封を行なうのに必要な範囲まで
にしか遠位及び近位方向に伸びなくてもよい。

全体として２０として指示されるカテーテル操
縦をする制御手段は、第３図に示される。撓みつ
まみ２１を押し或は引くことによつて、カテーテ
ル６の遠位端１０をして平面から撓ませ、即ちカ
テーテル６の縦方向軸に向つて或は軸から離れる
ように撓ませる。制御手段２０全体と一緒或は自
体だけで撓みつまみ２１を回転させると、所望の
配向に対してカテーテル尖端１０を回転する結果
となる。制御手段２０の開口或はポート２２及び
密封部２３は、バルン部分５を膨張させるためカ
テーテル６の遠位端１０に向つて流体を指向させ
る。

第４〜６，８及び１０図で示されるような本発
明の別の実施例は、光学繊維から成る。この繊維
は、主として動脈圧のような圧力を監視するつも
りであり；しかしながら、この種の光学繊維を、
別の用途、例えば、光或は光エネルギー（レー
ザ）の導入、明名視化等に使用してもよい。第４
図は、全体的に３０として示され、その遠位端に
おいて感圧メンブラン３２を有する光学繊維３１
を使用する膨張カテーテルを示している。全体と
して３３として示される第５図のカテーテルは、
同じであるが、しかし、第５図では光学繊維３４
が係留ワイヤの機能を果たしている。第６図で示
されるように、光学繊維３１は、全体として３５
として示される制御手段を電気変換器或はコネク
タ３６に向つて出て、電気変換器が光学繊維３１
から適当な計装部（図示せず）まで情報を伝達し
てもよい。制御手段３５から電気変換器３６まで
伸びる光学繊維３１は、保護外被３７によつて被
覆してもよく、保護被覆が適宜任意の好ましくは
可撓性エラストマー或はポリマー材料から成る。

第１及び第２図は、つる巻ばね体４の内腔１４
内に設けられる撓みワイヤ２をもつ本発明の実施
例を示している。これと異なり、撓みワイヤ２
は、第７図に示されるように、つる巻ばね体４と
本体被覆部１２との間に設けることができる。係
留ワイヤ（図示せず）は、使用或は使用しなくて
もよく、かつ、第８図で示すように、感圧メンブ
ラン３２をもつ光学繊維３１を、この構造では使
用することもできる。係留ワイヤを使用する場
合、内腔１４内或はつる巻ばね体４と本体被覆部
１２との間のいづれかにワイヤを設けることがで
きる。

上述のように、このつる巻ばね体は、閉鎖手段
で終つている。ガイド尖端が存在しない場合、閉
鎖手段は、遠位方向のほぼ半球面状或は丸められ
た形状をもつ接着剤塊から構成してもよい。ま
た、閉鎖手段は、非外傷性尖端として働く高分子
被覆部をもつことができる。いづれにしても、こ
の型式のカテーテルの遠位端は、軟質或は低摩
擦、或は双方にしなければならぬ。

本発明の別の実施例を第９及び１０図に示す。
これらの構成では、つる巻ばね体４は、バルン部
分５に対して近位方向に終り、従つて操縦ワイヤ
のテーパ部分、及び随意に細い係留ワイヤ９及
び／或は光学繊維３１しかバルン部分５内にな
い。バルン内に占める材料塊が、例えば、第１図
に示される実施例に比較して減少されるから、バ
ルン部分の膨張直径或は輪郭は比較的小さくして
もよい。このため一層小さい狭窄を通過させる。
係留ワイヤ９は、一緒に削除してもよく或はつる
巻ばね体４と本体被覆部１２との間にこのワイヤ
を位置決めしてもよい。

総体として、５０及び７０として指示される別
の制御手段を、第１２〜１４図で示す。制御手段
５０は、ねじ立てされるつまみ或は正確な尖端撓
みに対する撓みつまみ５１を使用する。撓みつま
み５１の時計方向回転は、撓みワイヤ終端ブロツ
ク５２へ圧力を及ぼさせ、このブロツクが順に撓
みワイヤ２の縦方向軸に沿つて遠位方向に圧力を
及ぼし、撓みワイヤが順にカテーテルの遠位端を
撓曲させる。撓みつまみ５１が戻され、即ち反時
計方向に回転される場合、戻しばね５３は、撓み
ワイヤ終端ブロツク５２をその初期位置に対して
押し戻し、従つてカテーテル尖端をして整直させ
る。カテーテルを回転させるため、回転制御つま
み５４を回転する。このためカテーテル本体が全
体に回転し、換言すれば、本体被覆部１２及びつ
る巻ばね体４、及び操縦ワイヤ２が同時に回転す
る。

終端ブロツク５２は、非円形、例えば長方形或
は正方形断面をもち、かつ、このブロツクのいか
なる回転運動をも、ほぼ環状密封部／ガイド手段
５７によつて制限或は阻止させる。好ましくは、
終端ブロツク５２による唯一の運動は、縦方向、
即ち近位及び遠位方向である。

制御手段５０が通し内腔６０と液体連通するポ
ート５５及び５６をも備え、通し内腔は、順に、
液体類或は他の装置類、例えば、ガイドワイヤ、
圧力監視手段、光学繊維等を内腔１４を介して通
過させるため、上記内腔１４と液体連通する。好
ましくはテフロンのような適当な高分子材料から
つくられる環状密封部６１は、回転制御つまみ５
４が操作される間、ポート部分６２を静止させた
ままにする。

第１３及び１４図に示すように、制御手段７０
は、正確な尖端撓みに対してねじ立て制御或は撓
みつまみ７１を使用する。撓みワイヤ２の近位端
７は、係合部材７２で固定係合し、その外側面が
ねじ部７３をもち、ねじ部が撓みつまみ７１の遠
位部分の内面で共働するねじ部７４に係合する。
撓みつまみ７１を回転させると係合部材７２を運
動させ、係合部材が順に撓みワイヤ２の運動をそ
の縦方向軸に沿つて発生させ、そのため順にカテ
ーテルの遠位端を撓ませる、カテーテル６の近位
端は、固着部材７５へ係合固着させ、固着部材が
順に回転制御部材７６に対して接続される。回転
制御部材７６を回転させる場合、カテーテル６を
回転し、そのため順にカテーテル６の遠位端１０
が回転する結果となる。

ポート７７は、膨張バルン（図示せず）を膨張
させるため内腔１４と液体連通する。環状密封部
７８，７９，８０及び８１は、撓みつまみ７２及
び／或は回転制御手段７６が操作される間ポート
部分８２を静止したままにさせる。

第１３及び１４図に示される制御手段の図示し
ない変形例では、制御手段は、内腔１４と液体連
通する膨張ポートをもつ膨張つまみから成る。こ
の配置は、比較的少ない密封部しか必要とせずま
た膨張ポートへ接続する外部が妨げにならない点
で有利である。

つる巻ばね体４は、平ら或は丸に金属ワイヤ或
はプラスチツクコイルからなつてもよくまた１つ
の連続コイル或は２つ或はそれ以上、好ましくは
一緒に結合される２又は３つのコイル部分から成
つてもよい。例えば、張力減少部分３は、放射線
不透過材料から構成できる。好ましくは、つる巻
ばね体４は、断面幅約0.025mm〜0.125mm（0.001〜
0.005吋）、さらに好ましくは、約0.050mm〜0.100
mm（0.002〜0.004吋）、及び断面長さ約0.180mm〜
0.330mm（0.007〜0.013吋）、さらに好ましくは約
0.100mm〜0.300mm（0.008〜0.012吋）をもつ不銹
綱平坦ワイヤから構成される。

平坦、即ち長方形不銹綱ワイヤからつくられる
つる巻ばね体４が好ましく、このコイルの代表的
寸法は、内径約0.050mm〜12.5mm（0.002〜0.500
吋）、外径約0.01mm〜1.90mm（0.004〜0.750吋）及
び長さ約30cm〜182cm（12〜72吋）にされている。
金属撓みワイヤ２は、不銹綱からつくるのが好ま
しい。代表的には撓みワイヤ２の寸法は、直径約
0.0125mm〜1.90mm（0.0005〜0.075吋）をもつテー
パ部分（選択的湾曲に対し）を備えた直径約
0.076mm〜3.80mm（0.003〜0.150吋）である。全操
縦ワイヤ長さは、約30cm〜182cmにしてもよく、
またテーパ部分の長さは、約6.35mm／254mm
（0.25〜10.0吋）にしてもよい。

本発明の図示しない別の実施例では、制御手段
から遠位方向に延びるつる巻ばね体４の一次コイ
ルの遠位部分は、バルン５の近位端に対しほぼ直
ぐ近位な点で終つてもよく、またそれから二次の
小さいコイルがつる巻ばね体４の遠位端１５ａに
対し一次コイルの遠位端から伸びることができ
る。二次の小さいコイルの近位端は、一次コイル
の遠位部分の内部に対して適当な手段によつて結
合されるだろう。平坦或は円形ワイヤにしてもよ
い二次コイルは、好ましくは直径約0.025mm〜
0.050mm（0.001〜0.020吋）をもつ円形ワイヤから
成る。二次コイルは、均一に巻回してもよく、そ
の遠位部分が比較的弛るく巻回されるか、或はバ
ルンの下部の近位部分が比較的弛るく巻回され
る。

先行する特定の実施例は、本発明の実施を例示
する。しかしながら、当業者に公知或はここに開
示される別の手段を添付の特許請求の範囲或は本
発明の精神を逸脱することなく使用してもよいこ
とを理解すべきである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の実施例の遠位端部分を部分
横断面にした平面図、第２図は、第１図に示され
る実施例の横断面の平面図、第３図は、第１図に
示される実施例の部分的に横断面にした平面図、
第４図は、本発明の別の実施例の遠位端部分の部
分的横断面にした平面図、第５図は、第４図に示
される実施例に変形例の遠位端に部分的横断面の
平面図、第６図は、第４図に示される実施例の近
位端の部分的横断面の平面図、第７〜１０図は、
本発明の別の実施例の遠位部分の横断面の平面
図、第１１〜１３図は、本発明の実施例の近位部
分の部分的横断面図を示す。 １…テーパ部分、２…撓みワイヤ、３…張力減
少部分（弛るく巻いた部分）、４…つる巻ばね体、
４ａ…閉鎖部、５…バルン部分、６…カテーテ
ル、７…近位端、８…遠位端、９…係留ワイヤ、
１０…尖端。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 操縦可能カテーテル装置において、 内腔を構成するつる巻ばね体を具備する可撓性
   カテーテルを備え、そこでは上記カテーテル及び
   上記つる巻ばね体の各々が近位端及び遠位端を有
   し、上記つる巻ばね体の遠位端が閉鎖され、また
   上記つる巻ばね体がその上に可撓性被覆部をもつ
   ており； また、上記つる巻ばね体の遠位端のまわりに同
   心に位置決めされる膨張バルン手段を備え； また、近位端と遠位端を有し、かつ上記つる巻
   ばね体とほぼ同延にされている撓みワイヤがあ
   り、上記撓みワイヤの遠位端が上記つる巻ばね体
   の遠位端に対し固着されており； 更に、上記カテーテルの近位端に固着される制
   御手段を備え、上記撓みワイヤの近位端がこの制
   御手段に対して伸びていて、係合手段をもつ上記
   制御手段が上記撓みワイヤの近位端に固定係合し
   て上記撓みワイヤをして遠位と近位方向に移動さ
   せ、上記移動が上記カテーテルの遠位端をしてそ
   の縦方向軸線から離れ或は軸線に向つて腕曲させ
   ることができ、かつ、回転手段をもつ上記制御手
   段が上記撓みワイヤ及び上記カテーテルをして一
   緒に回転させ、上記カテーテルの遠位端をしてそ
   の縦方向軸のまわりに回転させるようになつてい
   ることを特徴とする操縦可能カテーテル装置。 ２ 該可撓性被覆部と上記つる巻ばね体との間に
   間隔があり、そのため、該膨張バルン手段の膨張
   を容易にするのに十分である特許請求の範囲第１
   項記載の操縦可能カテーテル装置。 ３ 近位端と遠位端をもつ係留ワイヤから成り、
   この係留ワイヤの近位端と遠位端が該つる巻ばね
   体のそれぞれ近位端と遠位端に対し添着されてい
   る特許請求の範囲第１項記載の操縦可能カテーテ
   ル装置。 ４ 近位端と遠位端をもつ光学繊維から成り、上
   記光学繊維の遠位端が該カテーテルの遠位端に対
   して固着されており、また、上記光学繊維の近位
   端が制御手段を介して伸びている特許請求の範囲
   第１項記載の操縦可能カテーテル装置。 ５ 該光学繊維がその遠位端で感圧メンブランを
   備え、また、その近位端で、感圧メンブランから
   の信号を電気信号或はパルスへ変換する手段をも
   つ特許請求の範囲第４項記載の操縦可能カテーテ
   ル装置。 ６ 該光学繊維が上記つる巻ばね体によつて画定
   される内腔内にある特許請求の範囲第４項記載の
   操縦可能カテーテル装置。 ７ 該光学繊維が上記つる巻ばね体と上記可撓性
   被覆部との間にある特許請求の範囲第４項記載の
   操縦可能カテーテル装置。 ８ 近位端と遠位端をもつ可撓性尖端から成り、
   該可撓性尖端の近位端が該つる巻ばね体の遠位端
   へ固着されている特許請求の範囲第１項記載の操
   縦可能カテーテル装置。 ９ 該可撓性尖端がスプリングスチールワイヤか
   ら成る軟質可撓性ワイヤである特許請求の範囲第
   ８項記載の操縦可能カテーテル装置。 １０ 該ワイヤが白金、金、タングステン、タン
   タラムから成る群から選択される放射線不透過性
   材料から成る特許請求の範囲第９項記載の操縦可
   能カテーテル装置。 １１ 該可撓性被覆部がポリテトラフルオロエチ
   レン、ポリエチレン、或はポリ塩化ビニルから成
   る特許請求の範囲第１項記載の操縦可能カテーテ
   ル装置。 １２ 該撓みワイヤがつる巻ばね体によつて画定
   される内腔内にある特許請求の範囲第１項記載の
   操縦可能カテーテル装置。 １３ 該撓みワイヤが上記つる巻ばね体と上記可
   撓性被覆部との間にある特許請求の範囲第１項記
   載の操縦可能カテーテル装置。 １４ 該つる巻ばね体が２つ或はそれ以上のつる
   巻ばねから成る特許請求の範囲第１項記載の操縦
   可能カテーテル装置。 １５ 該つる巻ばね体がそれぞれ小及び大直径を
   もつ２つのつる巻ばねから成り、小直径をもつつ
   る巻ばねの近位端が大直径をもつつる巻ばね体の
   遠位端の内側へ結合されている特許請求の範囲第
   １４項記載の操縦可能カテーテル装置。 １６ 上記つる巻ばね体がこのつる巻ばね体の遠
   位端に対しほぼ隣接する点でかつ該膨張バルン手
   段内で所定の長さの間弛るく巻回される特許請求
   の範囲第１項記載の操縦可能カテーテル装置。 １７ 該膨張バルン手段に対する可撓性被覆部近
   位がつる巻ばねの外側表面に対して締めつけられ
   ており上記膨張バルン手段が上記所定長のゆるく
   巻回されるコイルを介して該膨張バルン手段へ流
   入する流体によつて膨張させられる特許請求の範
   囲第１６項記載の操縦可能カテーテル装置。 １８ 操縦可能カテーテル装置において、 内腔を画定するつる巻ばね体を具備する可撓性
   カテーテルを備え、そこでは上記カテーテル及び
   上記つる巻ばね体が近位端と遠位端を有し、上記
   つる巻ばね体の遠位端が閉鎖され、また、上記つ
   る巻ばね体がその上に可撓性被覆部をもつてお
   り； また、上記つる巻ばねワイヤの遠位端のまわり
   に同心的に位置決めされる膨張バルン手段を備
   え； 近位端と遠位端をもつ係留ワイヤがあり、該係
   留ワイヤの近位端と遠位端が上記つる巻ばね体の
   それぞれ近位端と遠位端に対して添着されてお
   り； 更に、上記カテーテルの近位端に固着される制
   御手段を備え、上記制御手段が、上記カテーテル
   の遠位端をしてその縦軸のまわりに回転させるよ
   うに、上記カテーテルと上記係留ワイヤを一緒に
   回転させる回転手段をもつていることを特徴とす
   る操縦可能カテーテル装置。 １９ 上記可撓性被覆部と上記つる巻ばね体との
   間に間隔があり、そのため、上記膨張バルン手段
   の膨張を容易にさせるのに十分である特許請求の
   範囲第１８項記載の操縦可能カテーテル装置。 ２０ 近位と遠位端をもつ光学繊維から成り、該
   光学繊維の遠位端が該カテーテルの遠位端へ固着
   されており、また、該光学繊維の近位端が制御手
   段を介して伸びている特許請求の範囲第１８項記
   載の操縦可能カテーテル装置。 ２１ 該光学繊維がその遠位端で感圧メンブラン
   を備え、また該感圧メンブランからの信号を電気
   信号或はパルスへ変換する手段をその近位端にも
   つている特許請求の範囲第２０項記載の操縦可能
   カテーテル装置。 ２２ 該光学繊維が上記つる巻ばね体によつて画
   定される内腔内にある特許請求の範囲第２０項記
   載の操縦可能カテーテル装置。 ２３ 該光学繊維が上記つる巻ばね体と上記可撓
   性被覆部との間にある特許請求の範囲第２０項記
   載の操縦可能カテーテル装置。 ２４ 近位端と遠位端をもつ可撓性先端から成
   り、該可撓性尖端の近位端が該つる巻ばね体の遠
   位端へ固着されている特許請求の範囲第１８項記
   載の操縦可能カテーテル装置。 ２５ 該可撓性尖端がスプリングスチールワイヤ
   から成る軟質撓性ワイヤである特許請求の範囲第
   ２４項記載の操縦可能カテーテル装置。 ２６ 該ワイヤが白金、金、タングステン、タン
   タラムから成る群から選択される放射線不透過性
   材料から成る特許請求の範囲第２５項記載の操縦
   可能カテーテル装置。 ２７ 該可撓性被覆部がポリテトラフルオロエチ
   レン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルから成る特
   許請求の範囲第１８項記載の操縦可能カテーテル
   装置。 ２８ 該つる巻ばね体が２つ或はそれ以上のつる
   巻ばねから成る特許請求の範囲第１８項記載の操
   縦可能カテーテル装置。 ２９ 該つる巻ばね体がそれぞれ小及び大直径を
   もつ２つのつる巻ばねから成り、小直径をもつつ
   る巻ばねの近位端が大直径をもつつる巻ばねの遠
   位端の内側へ結合されている特許請求の範囲第２
   ８項記載の操縦可能カテーテル装置。 ３０ 上記つる巻ばね体がこのつる巻ばね体の遠
   位端へほぼ隣接する点で所定長さの間、弛るく巻
   回される特許請求の範囲第１８項記載の操縦可能
   カテーテル装置。 ３１ 該膨張バルン手段に対する可撓性被覆部近
   位がつる巻ばねの外側表面に対して締めつけられ
   ており、上記膨張バルン手段が上記所定長のゆる
   く巻回されるコイルを介して該膨張バルン手段へ
   流入する流体によつて膨張させられる特許請求の
   範囲第３０項記載の操縦可能カテーテル装置。 ３２ 操縦可能膨張カテーテル装置において、内
   腔を画定するつる巻ばね体を具備する可撓性カテ
   ーテルを備え、そこでは上記カテーテル及び上記
   つる巻ばね体の各々が近位端と遠位端を有し、上
   記つる巻ばね体は可撓性尖端及び可撓性被覆部を
   備え、上記可撓性尖端の近位端が不連続部を形成
   する上記つる巻ばね体の遠位端から短かい距離に
   位置決めされており、上記可撓性被覆部が上記つ
   る巻ばね体の長さに沿つて、このつる巻ばね体か
   ら上記不連続部を介して上記可撓性尖端の近位端
   まで伸びており； また、上記不連続部のまわりで同心的に位置決
   めされる膨張バルン手段を備えており； 近位と遠位端を有しかつ上記つる巻ばね体とほ
   ぼ同延的に伸びている撓みワイヤがあり、上記撓
   みワイヤの遠位端が上記可撓性尖端の近位端へ固
   着されており； 更に、上記つる巻ばね体の近位端へ固着されか
   つ係合手段をもつ制御手段を備え、上記撓みワイ
   ヤの近位端がこの制御手段に固定係合し、そのた
   め上記撓みワイヤをして遠位方向および近位方向
   に移動させるものであり、上記の移動が上記カテ
   ーテルの遠位端をしてその軸線から離れ或はこの
   軸線に向つて湾曲させることができ、またこの制
   御手段が回転手段をもつており、そのため上記撓
   みワイヤと上記カテーテルを一緒に回転させ、上
   記カテーテルの遠位端をしてその縦軸線のまわり
   に回転させるようになつていることを特徴とする
   操縦可能カテーテル装置。 ３３ 該可撓性被覆部と上記つる巻ばね体との間
   に間隔があり、そのため、該膨張バルン手段の膨
   張を容易にするのに十分である特許請求の範囲第
   ３２項記載の操縦可能カテーテル装置。 ３４ 近位端と遠位端をもつ係留ワイヤをから成
   り、この係留ワイヤの近位端と遠位端が上記つる
   巻ばね体のそれぞれ近位端と遠位端へ添着されて
   いる特許請求の範囲第３２項記載の操縦可能カテ
   ーテル装置。 ３５ 近位端と遠位端とをもつ光学繊維から成
   り、この光学繊維の遠位端が該カテーテルの遠位
   端に対して固着されておりかつ該光学繊維の近位
   端が該制御手段を介して伸びている特許請求の範
   囲第３２項記載の操縦可能カテーテル装置。 ３６ 該光学繊維がその遠位端で感圧メンブラン
   を備え、また、その近位端で、該感圧メンブラン
   からの信号を電気信号或はパルスへ変換する手段
   を備える特許請求の範囲第３５項記載の操縦可能
   カテーテル装置。 ３７ 該光学繊維が上記つる巻ばね体によつて画
   定される内腔内にある特許請求の範囲第３５項記
   載の操縦可能カテーテル装置。 ３８ 該光学繊維が上記つる巻ばね体と上記可撓
   性被覆部との間にある特許請求の範囲第３５項記
   載の操縦可能カテーテル装置。 ３９ 該可撓性先端がスプリングスチールワイヤ
   から成る軟質可撓性ワイヤである特許請求の範囲
   第３２項記載の操縦可能カテーテル装置。 ４０ 該ワイヤが白金、金、タングステンおよび
   タンタラムから成る群から選択される放射線不透
   過性材料から成る特許請求の範囲第３９項記載の
   操縦可能カテーテル装置。 ４１ 該可撓性被覆部がポリテトラフルオロエチ
   レン、ポリエチレン、或はポリ塩化ビニルから成
   る特許請求の範囲第３２項記載の操縦可能カテー
   テル装置。 ４２ 該撓みワイヤが上記つる巻ばね体によつて
   画定される内腔内にある特許請求の範囲第３２項
   記載の操縦可能カテーテル装置。 ４３ 該撓みワイヤが上記つる巻ばね体と上記可
   撓性被覆部との間にある特許請求の範囲第３２項
   記載の操縦可能カテーテル装置。 ４４ 該つる巻ばね体が２つ或はそれ以上のつる
   巻ばねから成る特許請求の範囲第３２項記載の操
   縦可能カテーテル装置。