JPH0477944B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば現金の代わりにカード（磁気
カード等）の磁気ストライプに予め現金と引換え
に金額情報を記録しており、このカードで商品を
販売する毎に、その金額情報から販売商品の金額
を差し引く、いわゆる前払い方式の磁気カード、
カードに利用者の識別データ（IDコード等）を
予め記録しておき、このカードを利用する毎に、
当該IDコードと販売金額とを自動販売機側の売
上管理装置に集計記録し、月末等に販売商品金額
を一括して給料差し引き等で精算する、いわゆる
後払い式カードを用いて商品販売を行うカード式
自動販売機における磁気カードリーダの制御装置
に関する。

〔従来の技術〕

以下、各図の説明において同一の符号は同一ま
たは相当部分を示す。

第６図および第７図は前払いカード式自動販売
機の正面図および前払いカード式自動販売機の制
御ブロツク図を示し、以下に説明する。

第６図において、１は前払いカード式自動販売
機を示し、カード挿入口１３、金額表示器８、商
品を選択する押釦Ｐ、商品を取り出す商品取出口
９を備えている。そして、利用者はまず周知の図
外の前払い入金機のカード挿入口にカードを挿入
し、次に紙幣挿入口に紙幣を挿入することによ
り、この紙幣金額分けのみを磁気カードに事前に
入金する。その後、前払いカード式自動販売機１
のカード挿入口１３に磁気カード３を挿入して、
押釦Ｐを押し商品を購入して、購入した商品の金
額分のみ磁気カード３内の先の入金額より減算
し、新たに残額を書き込んだ磁気カード３を利用
者に返却する。これによりカード利用者は、小銭
の所持が不要となる。

次に第７図により、前払いカード式自動販売機
１の機能を補足説明する。前払いカード式自動販
売機１のカード挿入口１３を介してその内部の磁
気カードリーダ２に前払い方式の磁気カード３を
挿入すると、磁気カードリーダ２は磁気カード３
内の残額を読み込み、演算制御部４に送る。これ
により制御部４は予め押釦Ｐ（Ｐ１〜Ｐ３）に設
定された商品販売価格とカード３内の残額とを比
較し、押釦Ｐ別の販売可否を示すベンド信号Ｖ１
〜Ｖ３を販売制御部５に送出するとともに、金額
表示器８に金額を表示する。次にカード利用者が
販売可能な押釦Ｐを押すと、制御器５は対応する
商品搬出装置６（Ｓ１〜Ｓ３）を駆動し、商品を
搬出すると同時に制御部４に対して販売金額情報
（セレクト信号）と販売開始（RESET）信号を
送る。これにより、制御部４はカード３内の残額
より当該販売金額を減算した新たな残額を磁気カ
ードリーダ２を介してカード３内に書き込んでカ
ード３を返却し、販売動作を終了する。なお、カ
ード返却釦９は、例えば連続販売モードで販売
中、販売動作終了を命じカード３を強制的に返却
させるための釦である。

また、後払いカード式自動販売機について、そ
の一般的な構成を図示しないで簡単にその動作を
説明すると、個人識別コード（IDコード）等が
記憶されている磁気カードを自動販売機に挿入す
ると、カードが有効かをチエツクし、有効ならば
商品の選択が可能となり、商品を選択すると、
IDコードと販売金額情報を一旦記憶してカード
を返却する。カード返却後、自動販売機からID
コード別の販売金額情報が売上管理装置に送信さ
れ、この金額情報をIDコード別に累計するなど
の売上管理を行い、累計データをプリンタで出力
し、給料差し引き等の後日精算を可能にしたもの
である。

以上のように磁気カードにより商品の販売が行
われ、該カードが挿入されるカード式自動販売機
に前面に取り付けられている磁気カードリーダ３
の構造を以下に示す。

磁気カードリーダとしては、２種類の構造が考
えられ、第８図および第９図に示すようにカード
を完全に磁気カードリーダ内に取り込む構造と、
第１０図および第１１図に示すようにカードを手
で持つている構造とがあり、以下に説明する。

第８図および第９図は磁気カードリーダ２の正
面図（但し、カードは平面図）および側部断面図
を示し、図において、まず、当該カード３には磁
気的にデータを記憶する媒体としての磁気ストラ
イプ３Ａが設けられており、該磁気ストライプ３
Ａは通常、このカードの外形（長方形）の長辺方
向（更宜上ｙ方向と呼ぶ、なお、ｙ方向と直交す
る方向をｘ方向と呼ぶ）に走るようにカード表面
に付設され、その記憶データはこのｙ方向（のい
ずれか一方向）に順次に記憶される。この磁気カ
ード３をｙ方向（カード３の長辺方向）にカード
挿入口１３に挿入すると、入口センサ１４がオン
するのでこの信号によりカード駆動モータ１４を
駆動する。このモータ１４によりカード駆動部ベ
ルト１５が動き、カード３をカードリーダ２内に
引き込み、磁気ヘツド１６によりカード３上に磁
気ストライプ３Ａをの磁気データを読み込みが終
了する位置に配置され、前記検出によりエンドセ
ンサ１７がオンするとカード駆動ベルト１５を停
止させる。

また、第１０図および第１１図は磁気カードリ
ーダ２の平面図（断面部分あり）および側部断面
図を示し、図において、カード挿入口１３へ磁気
カード３のｘ方向（カード３の短辺方向）を手動
で挿入していくと、カード支え１８が奥に移動し
ていき、カード３が最後まで挿入されるとカード
支え１８がエンドセンサ１７をオンさせるので、
その時点でカードロツク機構１９を駆動し、カー
ド３を固定する。この固定状態で、ヘツド駆動モ
ータ２０の回転により、回転するヘツド駆動ネジ
２１を介してｙ方向（カード３の長辺方向、換言
すればカードの挿入方向ｘと直角方向）に駆動さ
れ、カード３上に磁気ストライプ３Ａ面を走査す
るようになつている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、第６図の前払いカード式自動販
売機１に第８図および第９図の磁気カードリーダ
２を採用した場合、カード３に穴を開け、この穴
に糸等をつなげる不正カードを用いて、このカー
ドをカードリーダ２に挿入し、カードから販売金
額情報を取り入れ、商品販売機、残金精算を行う
までに、糸付きカードの糸を引いて、故意にカー
ドを引き抜くと、元の残金のままということにな
り、商品が只取りされる可能性があつた。

また、第６図の前払いカード式自動販売機１に
第１０図および第１１図の磁気カードリーダ２を
採用した場合、この磁気カードリーダ２では、手
動により操作するため、磁気カードリーダ２にカ
ード３を挿入した際、磁気ストライプ３Ａを正確
に読み書きできるようにするため、カードロツク
機構１９によりカード３は固定されているが、こ
のカード３を前述と同様の動作中に手により故意
に引き抜くと、元の残金のままということにな
り、前述と同様に商品が只取りされる可能性があ
つた。

さらに、カードの磁気ストライプを読み取つて
複製された偽造カードによる不正行為のの対策も
も急がれていた。

本発明は前述の欠点に鑑みてなされたものであ
り、磁気カードの故意による不正操作を確実に防
止できる磁気カードリーダの制御装置を提供する
ことを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、カード表面の所定位置に本体データ
エリアと規定外エリアとを有する磁気記憶媒体を
備えた磁気カードを、挿入口から挿入し、該カー
ドの磁気記憶媒体に磁気ヘツドを走査しつつ情報
の読み書きを行う磁気カードリーダ装置におい
て、前記磁気カードの磁気記憶媒体に該カードの
真偽を判別するためのデータエリアを前記規定外
エリアに設け、該磁気カードを前記磁気カードリ
ーダに挿入した際、磁気記憶媒体の前記規定外デ
ータエリアの値によりカードの真偽を判別するカ
ード真偽判別手段と、該判別手段でカードを真と
判別したとき偽カードコードを前記規定外エリア
に書き込む偽コード書込手段と、正常の読み書き
終了後、カードに書き込まれた前記偽カードコー
ドを消去する偽コード消去手段とを備えることに
より達成される。

〔作用〕

前記手段によれば、本発明は磁気カードの本体
データエリア、すなわち72のキヤラクタ外の規定
外エリアカードの真偽チエツクコードを書き込め
るようにして、磁気カードの挿入中の故意による
カード引き抜き等のカード不正行為を確実に防止
するととに、本体データエリアを使用しないよう
にしようとするものである。

〔実施例〕

第１図ないし第４図は本発明の実施例を示すも
ので、以下に説明する。

第２図は、一般に使用されているJIS型の磁
気カード３を示し、該カード３の表面には磁気ス
トライプ３Ａが設けられる。

第３図は磁気ストライプ３Ａ内のデータフオー
マツトを表示したもので、図において、Ｄ１は69
文字（キヤラクタ番号２〜70）の本体データ、Ｄ
２（１文字、キヤラクタ番号１）は本体データＤ
１の開始部を示すデータとしてのSTX、Ｄ３
（１文字、キヤラクタ番号71）は本体データＤ１
の終了部を示すデータとしてのETX、Ｄ４（１
文字、キヤラクタ番号72）は本体データＤ１の読
み取りミスのチエツク用データとしてのLRCで
あり、前記本体データＤ１には金額情報データと
しての金額コードＤ１１、個人識別データとして
のIDコードＤ１２等が設けられている。そして、
本発明により先の本体データＤ１部内にカード３
の真偽チエツク用データとしての真偽チエツクコ
ードＤ１３を設ける。

この構成において、制御回路は第７図に説明し
たもの同様であるため、特に説明はしないが、第
１図のフローチヤートを用いて以下に動作を説明
し、図において、真偽チエツクコードＤ１３内に
カード３が「真」のときはコード無として何も書
き込まれておらず、カード３が「偽」のときはチ
エツクコードが書き込まれている場合を例にして
説明する。

ステツプS1では磁気カードリーダ２に磁気カ
ード３の挿入有りかを判別し、挿入有りならば
（分岐Ｙ）、ステツプＳ２へ進む。ステツプS2で
は該カード３の磁気ストライプ３Ａの本体データ
Ｄ１の金額コードＤ１１に書き込まれている入金
額を読み込み、ステツプS3へ進む。ステツプS3
では同じく本体データＤ１のチエツクコードＤ１
３内のコードの有無を判別し、有れば（分岐Ｙ）、
前回の販売時に該カードに不正な引き抜きがあつ
たとしてステツプS11へ進み、ステツプS11では
カード３を返却する。ステツプS3で、コードが
無ければ（分岐Ｎ）、ステツプS4へ進む。ステツ
プS4では前記チエツクコードＤ１３内に偽コー
ドを書き込んで、ステツプS5へ進む。ステツプ
S5では金額表示器８にステツプS2で読み込んだ
入金額を表示して、ステツプS6へ進む。ステツ
プS6では押釦Ｐがオンか判断し、オンで無けれ
ば（分岐Ｎ）、ステツプS8へ進み、ステツプS8で
はカード返却釦９がオンかを判断し、返却釦９も
オンで無ければ（分岐Ｎ）、ステツプS6へ戻り、
このループを繰り返す。ここで押釦Ｐの入力が有
れば（分岐Ｙ）、ステツプS7へ進み、ステツプS7
では商品搬出装置６から所望の商品を搬出して、
ステツプS8へ進む。ステツプS8では先と同様に
カード返却釦９がオンかを判断し、オンで無けれ
ば（分岐Ｎ）、ステツプS6へ戻り、再度、押釦Ｐ
の入力を待ち、ステツプS8で返却釦９でオンな
らば（分岐Ｙ）、ステツプS9へ進み、ステツプ９
では金額表示器８の金額表示を消灯して、ステツ
プS10へ進む。ステツプS10では磁気カード３の
磁気ストライプ３Ａの本体データＤ１の金額コー
ドＤ１１に残金情報を書き込むとともに、チエツ
クコードＤ１３内に書き込まれている偽コードを
無として消去し、ステツプS11へ進む。ステツプ
S11ではカード３を返却して販売を終了する。こ
のように構成すれば、偽コードが書き込まれて
（ステツプS4）から、ステツプS7で商品販売後、
ステツプS10にて残金計算を行うまでに故意に挿
入中のカードを糸等を付けたり、また、手により
無理に引き抜くと、チエツクコードＤ１３内に偽
コードは書き込まれたままとなり、次回そのカー
ド３を使用しても、前述のステツプS3にて偽コ
ード有りと判別されるため、使用できないように
なる。

また、磁気カード３の磁気ストライプ３Ａの本
体データＤ１の真偽チエツクコードＤ１３内に予
め、正規の真コードを書き込んでおき、カード挿
入時には偽コードを代わり書き込むか無になるよ
うにしてもよく、その場合のフローチヤートを第
４図に示し、ステツプS101〜S111までの動作を
行うようになつており、第１図のフローチヤート
との変更部分はステツプS3でチエツクコードの
有無を判別するか、ステツプS103でチエツクコ
ードの真偽を判別するかの部分だけなので、特に
説明は省略する。

次に第５図には本発明の他の実施例を示し、第
２図および第３図を参照して説明すると、磁気カ
ード３の磁気ストライプ３Ａ内の通常のデータフ
オーマツトは第３図に示したように、Ｄ１は69文
字（キヤラクタ番号２〜70）の本体データ、Ｄ２
（１文字、キヤラクタ番号１）は本体データＤ１
の開始部を示すデータとしてのSTX、Ｄ３（１
文字、キヤラクタ番号71）は本体データＤ１の終
了部を示すデータとしてのETX、Ｄ４（１文字、
キヤラクタ番号72）は本体データＤ１の読み取り
ミスのチエツク用データとしてのLRCであり、
72のキヤラクタにより構成されている。しかし、
通常、磁気ストライプ３Ａはこの両側に50mm以上
の規定外エリアＤ５が設けられており、第５図で
はこの規定外エリアＤ５内にカード３の真偽チエ
ツク用データとしての真偽チエツクコードＤ５１
を設ける。このようにすると、本体データＤ１の
情報エリアを使用しないので、通常の使用する読
み書きの情報量が減ることがなく有効であり、磁
気ストライプ３Ａ内の通常のデータフオーマツト
外の規定外エリアＤ５を使用することにより、偽
造カードの防止にも対応でき、また、その結果、
後払いカード式自動販売機にも採用できる。そし
て、この場合のフローチヤートは第１図および第
４図と同様なので、動作説明は省略する。

〔発明の効果〕

本発明によれば、磁気カードの磁気ストライプ
内にカードの真偽チエツクコードを規定外エリア
に設けたことにより、挿入中のカードを故意に引
き抜いた場合、カードを不正カードとして使用不
可とし、また、カードに偽造も防止でき、カード
による悪戯を確実に防止でき、さらに、本体デー
タの情報エリアを使用しないので、通常の使用す
る読み書きの情報量が減ることがなく有効である
等の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第４図は本発明の一実施例の動作
を説明するためのフローチヤート図、第２図は本
発明に採用される磁気カードの平面図、第３図お
よび第５図は第２図における磁気カードのデータ
フオーマツトの説明図、第６図は本発明が採用さ
れる一例としての前払いカード式自動販売機の正
面図、第７図は第６図におけるブロツク回路図、
第８図は本発明が採用される一例としての磁気カ
ードリーダの正面図、第９図は第８図における磁
気カードリーダの側部断面図、第１０図は本発明
が採用される他例としての磁気カードリーダの平
面図、第１１図は第１０図における磁気カードリ
ーダの側部断面図である。 ２……磁気カードリーダ、３……磁気カード、
３Ａ……磁気ストライプ、Ｄ１……本体データ、
Ｄ１３，Ｄ５１……真偽チエツクコードエリア、
Ｄ５……規定外エリア。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ カード表面の所定位置に本体データエリアと
   規定外エリアとを有する磁気記憶媒体を備えた磁
   気カードを、挿入口から挿入し、該カードの磁気
   記憶媒体に磁気ヘツドを走査しつつ情報の読み書
   きを行う磁気カードリーダ装置において、前記磁
   気カードの磁気記憶媒体に該カードの真偽を判別
   するためのデータエリアを前記規定外エリアに設
   け、該磁気カードを前記磁気カードリーダに挿入
   した際、磁気記憶媒体の前記規定外データエリア
   の値によりカードの真偽を判別するカード真偽判
   別手段と、該判別手段でカードを真と判別したと
   き偽カードコードを前記規定外エリアに書き込む
   偽コード書込手段と、正常の読み書き終了後、カ
   ードに書き込まれた前記偽カードコードを消去す
   る偽コード消去手段とを備えたことを特徴とする
   磁気カードリーダの制御装置。