JPH0477438A - 標識化抗体 - Google Patents

標識化抗体

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JPH0477438A
JPH0477438A JP2189476A JP18947690A JPH0477438A JP H0477438 A JPH0477438 A JP H0477438A JP 2189476 A JP2189476 A JP 2189476A JP 18947690 A JP18947690 A JP 18947690A JP H0477438 A JPH0477438 A JP H0477438A
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昭 粟屋
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Hideo Fukui
福井 英雄
Shuji Kojima
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、マウス胎児由来GP68シアロ糖タンパク質
に対する抗体(抗GP68抗体)が反応し得る抗原が産
生される各種疾患、特に癌等の診断および治療に有用な
標識化抗GP68抗体およびその用途に関する。
[従来の技術および発明が解決しようとする課題] 癌やその他の疾患の体内診断、イメージングによる画像
診断が、放射性同位元素、蛍光色素、増感剤、核磁気共
鳴イメージング(MHI)用磁性体等を用いて行われて
いる。
なかでも、癌の体内診断においては、”G aが多く使
用されているか、これは癌部位のみならす、肝臓、腎臓
などに非特異的に集積し、必すしも癌部位に特異的とは
いえず診断鯖度において充分なものとはいえない。
また、”G aの癌組織細胞への浸透性、到達度は低く
、微小な癌原発部位や癌転移部位を検田、イメージング
することは困難であり、”G aを用いた癌の体内診断
には限界がある。
更に、”G a 11独投与では、顕著な癌の治療効果
は認められていない(特開平1−104016号公報参
照)。
近年、種々の癌抗原に対する抗体が調製され、それらを
用いた癌治療が試みられている。
更に、ピトCEA (carcinoembryoni
c antigen)、ヒトメラノーマに対するマウス
モノクローナル抗体に67Gaあるいは+111nを結
合した標識化抗体を用いた癌の画像診断の試みがなされ
ているが、有用性において670 aを単独で用いた画
像診断と大差なく、また臨床に適応されるまでには至っ
ていない。
癌の診断、治療に有用な標識化合物には、例えば以下の
ような特性が要求される。
a)癌局所への到達性に優れ、かつ癌組織細胞との結合
、親和性に優れる。
b)癌部位に特異的か、または非癌部位に比べて癌部位
への到達、分布率が有意差をもって充分に高い。
C)画像分析等における検出感度が高い。
しかしながら、これらの特性を充分に満足でき、実用に
耐え得る癌の診断や治療に有用な標識化合物は未だ提供
されてないのが現状である。
本発明は、このような癌の診断、治療に有用な標識化合
物における問題に鑑みなされたものてあり、上記各種特
性を満足する標識化抗体を提供することをその目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 本発明は、マウス胎児由来GP68シアロ糖タンパク質
(以下GP68タンパク質という)に対する抗体(抗G
P68抗体)に、各種の標識化合物を結合して得られる
標識化抗GP68抗体を用いることて、癌の診断、治療
に極めて良好な結果が得られるという新たな知見に基つ
いて為されたものである。
本発明の標識化抗体は、抗GP68抗体と、該抗体に結
合した標識化合物とを有することを特徴とする。
本発明に用いる抗GP68抗体は、GP68で免疫した
動物の抗血清、抗GP68モノクローナル抗体産生ハイ
ブリトーマ培養上清、あるいは該ハイブリドーマを移植
した動物の腹腔液(腹水)などから常法により調製でき
る。
抗GP8B抗体調製用の抗原としてのGP68タンパク
質は、例えば、マウス組織・細胞から抽出、精製するこ
とによって得ることができ、例えば、特開昭60−10
0597号公報および特願昭63−205690号に記
載の方法などに従って得ることができる。
このマウス組織・細胞としては、受精から生後1週間ま
での、例えば、受M後11口紅胚〜j9日月胚の胎児や
、生後1週間のマウスの脳、神経組織、胃腸管、平滑筋
組織、肝臓、心臓、腎臓、肺、牌臓等の各臓器などを挙
げることができるが、高濃度での抽出分離を行いたい場
合には胎児脳あるいは生後1週間位までのマウス脳を用
いるのが便利である。
例えば、2%トリトン(Triton)X −100(
ローム アンド ハース 社製) 、0.005’4フ
エニルメチルスルフオニルフルオライド(PMSF)、
0.15M食塩を含む10mMトリス・塩酸緩衝液(p
H7。
5)中にマウス組織・細胞をホモジナイズして所定時間
の抽出操作を行ない、得られた粗抽出液がら遠心分離(
例えば、40,000rpm)で得られる上滑液を分取
し、これをレクチンを担持(固定化)した担体に接触さ
せて該担体にGP68タンパク質を吸着させ、更に該担
体からGP68タンパク質を選択的に単離することによ
り、GP68タンパク質を得ることができる。このGP
68タンパク質には、更に必要に応じて例えばゲルロ通
法など各種精製処理を行フても良い。
この工程に用いることのできる担体としては、例えばア
ガロース、アクリルアミドケル、各種トヨパール(東洋
曹達工業社製)、セルロースなどを挙げることができる
また、担体に固定化させるレクチンとしては、とマ凝集
素(Ricinus Communis Agglut
inin 、以下RCAと略記する)、小麦胚アグルチ
ニン(Wheat Germ Agglutinin 
、 W G A ) 、 ニア ンカナバリンAなどを
用いることかできるか、これらの中では、RCAが特に
好適である。
レクチンを担体に担持(固定化)させる方法としては、
用いる担体およびレクチンの種類に応じて常法に従って
行なえば良い。
これらを用いてのアフィニティークロマトグラフィーは
、レクチンを担持した担体を適当な大きさ及び形状のカ
ラムに通して利用するカラム法や、レクチンを担持した
担体と処理すべき溶液あるいは溶出用溶液とを一度に混
合して処理するハツチ方式を用いた方法など所望に応じ
て適宜選択した方法によって実施すれば良い。
レクチンを担持する担体に吸着させたGP68タンパク
質の溶出用の溶液は、レクチンおよび担体の種類などに
応じて適宜選択すれば良いが、例えば、0.01M〜0
.2Mのラクトース溶液、N−アセチルゲルコサ、ミン
溶液、α−メチルマンノシド溶液、シアル酸溶液などを
利用することがてきる。
溶出画分中でのGP68タンパク質の確認は、その分子
量および等電点の測定などによって行なうことができる
本発明のGP68タンパク質は、後述の参考例1に記載
の2次元電気泳動での測定で約68,000(68,0
00±2,000 )の分子量を有し、その等電点が5
.4〜5.6である。
このようにして得られた純度の高いGPB8タンパク貿
は、後述の参考例1に示されるアミノ酸組成及び糖組成
を有し、そのアミノ末端部分のオリゴペプチドのアミノ
酸配列は、マウスのα−フェトプロティンのアミノ末端
のアミノ酸配列[Michael B、 Gorin 
et al、、 J、 Biol、 CheIll、、
 256.1954(1981)] とほぼ同一であっ
た。また、糖の含有率は12.7重量%である。
次に、上記GP68タンパク質を用いて動物を免疫し、
該GP68タンパク質に対する抗体を調製することがで
きる。
すなわち、GP68タンパク質を例えばラット、ハムス
ター、モルモット、ウサギ、ヤキ、ヒツジ、ウマ、ウシ
なとの動物に免疫し、得られた抗血清中にGP68タン
パク質に対するポリクローナル抗体を得ることができる
この免疫処理には、通常の方法が利用でき、例えば各種
動物の背中、足置、腹腔内、血管内などに適当なアジュ
バントとともにGP68タンパク質を接種する。免疫後
、7〜200日経過した動物から抗血清を採取して目的
とするポリクローナル抗体を得ることができる。
なお、初回免疫後、適当な間隔をおいて追加免疫して抗
体価を高めることがてきる。
方、上記のようにして免疫した動物や、Ba1b/Cな
どのようなマウスの牌細胞と骨髄腫細胞(ミエローマ細
胞)株との融合によフて、GP68タンパク質に対する
モノクローナル抗体生産能を有するハイブリトーマを作
製することができる。
この融合に用いるミエローマ細胞株としては、マ’7ス
N5−1株、X 63−Ag8株、 MP(ニー11株
、5P−210株などのマウス系のミエローマ細胞株や
ラット210、RCY、Ag1.2.3などを挙げるこ
とができる。
また、GP68タンパク質で免疫した動物としては、初
回免疫後10〜80日経過したものが好適である。
更に、融合は公知の方法で行なえば良く、得られたバイ
プリドーマは、例えば5〜20%の牛胎児血清とHAT
を含むRPMI培養液(日永製薬社製、Code 05
911) 、続いてHTを含むRPMI培養液、最終的
にRPMI培養液なとの細胞培養用培地で培養して、培
地中に所望とするGP68タンパク質に対するモノクロ
ーナル抗体を分泌、備蓄させて該モノクローナル抗体を
生産することができる。
あるいは、該ハイブリトーマをメートラット、または免
疫抑制されたラットのaJW内に移植してその腹水癌化
を銹発し、該腹水中に該モノクローナル抗体を生産、備
蓄させる方法によって該モノクローナル抗体を生産する
ことができる。
なお、こうして得た抗体を用いて作製したアフィニティ
ークロマト担体を用いたアフィニティークロマトグラフ
ィーを行なうことにより、GP68タンパク質の分離精
製を行なうことがてきる。
その隔月いる担体としては、アガロース、セファデック
ス類、BrCN活性化セファロース4Bのようなセファ
ロース類、Afigel 10(Bio−Rad社製)
、各種トヨパールなどを利用することができ、担体への
結合方法は、適当な緩衝液などに抗体を溶解し、4℃で
数時間から一昼夜担体とまぜあわせて行なえば良い。
このGP68タンパク質に対する抗体を用いたアフィニ
ティークロマトグラフィーを行なう場合、吸着したGP
68タンパク質を溶出させる溶液としては、酸性緩衝液
、アルカリ性緩衝液あるいは高濃度の塩を含む中性緩衝
液などが利用できる。
本発明で用いる抗GP68抗体としては、いがなるクラ
ス、サブクラスのものでも良く、例えばIgGについて
は、I gGl、I gG2a。
I g Gzb、  I g G3などのサブクラスの
ものが挙げられ、IgMについては、l gMl 、 
 I gM2などのサブクラスのものが挙げられる。
また、抗体は通常分子全体を用いるが、抗原と結合する
部位を含む部分断片を用いても良い。この部分断片とし
ては、IgM抗体の単量体のIgMsや抗体分子をペプ
シンて分解することによって得られる2僅のフラグメン
トF(ab’)2.パパインで分解することによって得
られる1価のフラグメントFab、ジチオスレイトール
のような還元剤で処理することによって得られる1僅の
フラグメントFab’などを挙げることができる。
抗GP681 gGは、例えば、家兎抗GP68血清1
mlに、硫酸ナトリウム(キシダ化学社製)180mg
を攪拌しなから加えて溶かし、室温で一間接放置後、1
1000rp、10分間遠心分離した後、沈殿を0.0
175Mリン酸緩衝液(pH6,3)の1mKに溶かし
、ヒスキンクチュウーブ(三光純薬社製、サイズ873
2)に移し、同緩衝液にて一夜透析し、ついて、遠心分
lll(3000rpm、10分間)して沈殿を除き、
DE52カラム(2mIt、ワットマン社製)に流し、
敢初に溶出する分画を集め、家兎抗GP6B 1 gG
画分2.4mAを得ることがてきる。
また旧記のようにして、F(ab’)z画分、Fab画
分及びFab”画分等を調製することかできる。
抗GP68抗体(上述の部分断片を含む)に標識化合物
を結合させることによって癌の診断、治療に有用な本発
明の標識化抗体を得ることかできる。
抗GP6B抗体に結合させる標識化合物としては、放射
性同位元素、蛍光色素、増感剤、磁性体などを用いるこ
とがてきる。
放射性核種としては、例えば、64(、u、67C,u
、67Ga、 59pe、 57にo、  18F  
、 755e、 )6Br、 811(i、、81aに
、 、 90Y 、 any 、 97Ru、991I
ITc、105Rh、+0sRd 、  +09pd 
、  1llln、  +231、125■、■OLI
IAg、1目Ag、+31J、  133xe、  +
40La、  168Yb、  +98Au11116
1e、1118Re、  +98Au、  199Ag
、  201Tl  、  203pb、212pl、
、”’At 、  ”2Bj  、  105Ru  
、  Hg、  Sb、、Pt、W、Ni、O5などか
ら選択した1種以上を用いることかてきる。
蛍光色素としては、例えば、フルオロエラセンインチオ
シアナ−)(FITC)などを用いることができる。
また、増感剤としては、例えば、各種ポリフィリン化合
物を用いることができる。
磁性体としては、例えば、常磁性金属のMn、Fe、C
u% Co、Ni、Cr、V、Gd。
Eu、La、Yb、Paなどを用いることができる。
標識化合物と抗GP68抗体の結合は、例えば、直接結
合や、キレート化合物、架橋剤、錯体形成化合物を介し
た結合などによって行うことができる。
キレート化合物、架橋剤および錯体形成化合物としては
、例えば、二官能性キレータ−としてのデフェロキサミ
ンメシレート(deferoxaminemesyla
te 、以下DFOと略称する、日本チハガイギー社製
)、2− (3’ −ヒドロキシピリド−2゛−イル)
−3−メチル−3−チアゾリン−4カルボン酸(デスフ
ェリチオシン)、ジエチレントリアミンペンタ酢酸(d
iethylenetriaminepentaace
tjc acid、以下DTPAと略記する、同仁化学
社製、Khaw、B、A、 et al; 5cien
ce、 209.295〜297.1980参照)、ト
ランスフェリン、D−ペニシラミン、エチレンジアミン
テトラ酢酸(EDTA)、エチレンジアミン、1−(P
−ベンゼンジアゾニウム) −EDTA、1〜p−アミ
ノフェニル−EDTAなどのジアミン類、ポリアミン類
、アミンオキシムリガンド類、ジカンルボン酸類、ポリ
カルボン酸類、酸無水物、3−カルボキシ−2−オキソ
プロピオンアルデヒドビス(N−メチルチオセミカルバ
ゾン)(OPBMT)、4−アシドフェニルグリオキサ
ル(APG)などのアリルアジドカルボニル基を有する
化合物、ゲトオキサル、ジスルフィドヘンシルオキシカ
ルボニル基を有する化合物、3−(2−ピリジルチオ)
プロパノヒドラジド、ジアミノ・ジメルカプト隣接基を
有するキレート化合物などの含イオウ原子キレート化合
物類、あるいは1.2−ビス(ジメチルホスフィノ)エ
タンなどの含リン原子キレート化合物類、メタルチオネ
インなどを挙げることができる。
抗GP68抗体への標識化合物の結合反応は、0〜40
℃の範囲内で行うことができる。抗GP68抗体とキレ
ータ−とのコンジュゲートを製造する際には、0〜4℃
の範囲が好ましく、また、抗GP68抗体と標識化合物
、あるいは抗GP68抗体−キレーター−コンジュゲー
トと標識化合物の反応は、約18〜25℃の室温で実施
することが望ましい。
結合反応は、例えば、pH6,5〜9.5の水性緩衝液
中で行うことができる。
本発明の標識化抗GP抗体を用いて、実験癌、ヒト腫瘍
を移植したマウス、ヌードマウス、ラットの癌移植部位
のイメージングの効果、癌治療の効果を検討したところ
、本発明の標識化抗GP68抗体は、多くの癌において
、対照の67GaC13、標識化抗CEA抗体、および
標識化抗α−フェトプロティン(AFP)抗体に比べて
、移植癌部位への集積性が高く、抗体投与後短間接軽過
後から、より鮮明に、癌部位を、より特異的、選択的に
イメージングすることが明らかにされ、核医学的体内診
断薬としての有用性か示唆された。また、癌移植部位は
イメージングの連日の追跡過程で、明瞭な縮小が見られ
、本発明の標識化抗GP68抗体は、癌のターゲツティ
ングによる抗腫瘍効果も有することが確認された。
[実施例] 以下、実施例により、本発明の標識化抗GP抗体の製造
法、その生物学的活性、効果を詳細に説明するが、本発
明はこれらに限定されない。
参考例1 100個のICRマウス胎児脳(受精後13日胚脳)を
、100IIIIlの2% トリトン X −100、
0,005*PMSF、 0.15 M食塩を含む10
111Mトリス・塩酸緩衝液(pH7,6)中でホモジ
ェナイズして、4℃、30分の抽出を行ない、得られた
粗抽出液を120,000 xg、1時間の条件の高速
遠心にかけた後、更に得られた上滑液を以下のようにし
て調製したRCAアガロース アフィニティークロマト
グラフィーカラム(4IIIIt)に通した後、上記緩
衝液40 mlでこのカラムを洗浄した。
カラムへの充填; RCAアガロース(EY Laboratories社
製)の4mlを円筒状カラムに充填し、これを1%トリ
トンX−100、0,005亀PMSFを含むlOfl
1Mトリス−塩酸緩衝液(pH7,5)で処理し平衡化
した。
次に該カラムに1%トリトンX −100、0,005
96PMSFを含む10mMトリス・塩酸緩衝液(pH
7,5)に更に0.1 Mラクトースを加えた20 m
lの溶液を通し、溶出液を得た。
この溶出液の一部を充分透析して精製タンパク質溶液を
得た後、これを凍結乾燥してタンパク質標品を得た。
なお、タンパク質標品の収量は、100個のマウス胚の
脳あたり2.0mgタンパク質てあった。
また、タンパク質量は、ローリ−(Lowry )法に
より、牛血清アルブミン(シグマ社製)を標準として求
めた。なお、以下の各種操作でのタンパク質量の測定も
同様の方法により行なった。
一方、これとは別に、先の溶出液の残りにエタノールを
最終濃度が80〜90%となるように加えてエタノール
沈殿タンパク質を得て、これをタンパク質標品とした。
得られたタンパク質標品の一部を以下の条件の二次元電
気泳動にかけて、その分子量および等電点を測定したと
ころ、この標品から分子量的68.000、等電点5,
4〜5.6のタンパク質のみが検出された。
なお、分子量測定での対照のタンパク質としては、いず
れもシグマ社製のチログロブリン(分子量330,00
0)、ラクトフェリン(分子量88,000)、ウシ血
清アルブミン(分子M67.000) 、卵白アルブミ
ン(分子量43.000) 、アルドラーゼ(分子量3
4.0(10)を使用した。
一次元電気泳動の条件: a)一次元目 泳動用媒体として、尿素2.76g 、 30%アクリ
ルアミド0.67 mIL、  io%i NP−40
の1  mJZ、アンホライン(pH3,5−to )
の0.25 tnj2.1096過硫酸アンモニア10
μm、59gテトラメチルエチレンジアミン[tetr
amethylethylenediamine (T
EMED ) 、牛丼化学社製] 0.14 ml!、
水0.91 trrlの組成のものを使用し、サンプル
をこの一次元ゲルにかけ、陽極液として10mM 83
PO4、陰極液として20mM  NaOHをそれぞれ
用い、400Vで13時間、次で800vで1時間電気
泳動を行なった。
b)二次死目 一次元泳動後、ゲルをソジウムドデシルサルフェート(
SDS)試料緩衝液[10*グリセリン、5% β−メ
ルカプトエタノール、23tSDS 、 62.5mM
トリス・塩酸緩衝液(pH6,8)コと平衡化し、7.
596のアクリルアミドスラブゲル(25mMトリス、
192IIIMグリシン、0.1亀5OS)にかけ、1
20vて4時間の二次死目の泳動を行なった。
体動後、0.0鴎クマシブルー、10tメチルアルコー
ル、IOt酢酸で1時間ゲルを染色した後、更に109
6メチルアルコール、IOt酢酸で処理し、得られた各
スポットを測定した。
次に、先に得たGP68タンパク質の凍結乾燥標品(1
aagタンパクi!t)における糖含有率を、バアティ
ら(Bt+atti et al)の方法に従って、メ
タツリシス反応を行なフた後にガス液体クロマトクラフ
ィーにより求めた。
一方、該凍結乾燥標品中のシアル酸の含有率を、0.0
51 H2SO4を用いた80℃、30分の加水分解反
応を行なった後に、N−acetylneuramin
ic acidを標準として用いたTh1obarbi
turic acid反応により求めた。
更に、該GP68タンパク質の凍結乾燥標品(タンパク
質量としてそれぞれ1mgあるいは98μg)を4M 
 H(:fiでの100℃、4時間の処理あるいは6M
HCflでの105℃、24時間の処理によって加水分
解し、得られた加水分解物中のヘキソサアミンあるいは
アミノ酸を、日立アミノ酸分析器835型により分析し
た。
以上の分析操作の結果を以下に示す。
糖組成(モル比); ガラクトース        1 マンノース         1.42フルクトース 
       0.32グルコース         
0.07グルコサミン       1.06 ガラクトサミン      0.10 シアル酸         0.18 システイン         6.9 バリン         23,3 メチオニン         52 イソロイシン        9.5 0イシン         48.4 チロシン          8・6 フエニルアラニン     17.4 リジン           26.3アンモニア  
      90.1 ヒスチジン        10.6 アルギニン        18.2 プロリン          26.5アミノ酸組成(
モル比); アスパラギン酸 スレオニン セリン グルタミン酸 グリシン アラニン 43.2 26.1 35.8 58.4 30.2 30.6 更に、上記GP68タンパク質の凍結乾燥標品(105
μg)を25μmの水に溶解させ、その17μ2(71
,4μg)をベブチトシークエンサ−(Applied
Science社Mode+ 477A )に適用して
、そのアミノ末端のアミノ酸配列を分析したところ、以
下の結果が得られた。
GP68タンパク質のアミノ末端のアミノ酸配列:Le
u−His−Glu−Asn−Glu−Phe−Gly
−T 1e−Ala−5er−Thr−Leu−Asp
−5er−X −Gin−Y −Lys−Thr−Gl
u−Lys(x、Yは未確定) なお、参考のためにマウスα−フェトプロティンのアミ
ノ末端のアミノ酸配列[Michael B。
Gorin et al、、J、 Biol、 Che
m、、 256.1954〜(1981)]は以下のと
おりである。
マウスα−フェトプロティンのアミノ末端のアミノ酸配
列: Leu−His−Glu−Asn−Glu−Phe−G
ly−11e−Ala−5er−Thr−Leu−^5
p−5er−5er−Gln−Cys−Val−Thr
−Glu−しys− 更に、GP68タンパク質(上記凍結乾燥標品)に対す
る抗マウスQp68タンパク質ポリクローナルウサギ抗
血清(参考例2で調製)及び抗マウスα−フェトプロテ
ィンポリクローナルウサギ抗血清(ヘキスト社製)のオ
クタルロニ(Ouchterlony)法によるゲル内
沈降反応を行なったところ、両抗血清はGP68タンノ
ペタ質に対して同様の沈降反応を示した。
参考例2 参考例1で得たGP68タンパク質の凍結乾燥標品とエ
タノール沈殿標品の1:1の混合物100μgを、2週
問おきにフロイントの完全アジュバント(牛丼化学社製
)とともに計4回ウサギにュージーラントホワイト種)
の足置に接種してこれを免疫した。
最終免疫後lO0日目全採血し、血清を調製した。得ら
れた血清は、BSAを結合したAfigel 10(B
io Rad Laboratories社製)カラム
に通し、流出液を更に、1mg/ mx濃度のGP68
タンパク質を含む重炭酸ナトリウム緩衝液(pl(8,
Q)と接触させたAfigel 10を充填したカラム
に通し、抗体を吸着させた。次に、 3Mのチオシアン
酸カリウム溶液で吸着抗体を溶出させ、流出液を集めた
。この操作を必要な回数縁り返し抗体溶液を備蓄した。
この抗体を含む流出液を充分透析し、20μg/mlの
タンパク濃度とし、イムノブロッティング法により分析
したところ、GP68タンパク質に対するポリクローナ
ル抗体が含まれていることが確認された。
参考例3 参考例1で得たGP68タンパク質の凍結乾燥標品とエ
タノール沈殿標品の1:1の混合物500μgを、2週
問おきにフロイントの完全アジュバントとともに計4回
ヤギの各所皮内、皮下に投与して、これを免疫し、経時
的に採血した。
十分抗体価が上った5箇月後に全採血した。得られた血
清を参考例2と同様にカラム処理して、GP68タンパ
ク質に対するポリクローナル抗体を集積し、その一部を
分析したところ、GP68タンパク質に対する特異的抗
体であることが確認された。
参考例4 免疫する動物としてウマを用いる以外は実施例3と同様
にしてポリクローナル抗体を集積した。
参考例5 免疫する動物としてウシを用いる以外は実施例3と同様
にしてポリクローナル抗体を集積した。
参考例6 参考例1で得たGP68タンパク質の凍結乾燥標品とエ
タノール沈殿標品の1:1の混合物を以下に示す量で、
2週間間隔でウィスターラット(5〜6週令)に投与し
、これを免疫した。
1回目(皮下)50μg 2回目(皮下)50μg 3回目(腹腔内)100μg 4回目(腹腔内)100μg 最終免疫から3日目の牌細胞のlX103個と、ミエロ
ーマ細胞としてのマウスN5−1細胞株の2×10’個
とをポリエチレングリコール400の存在下でKoeh
lerらの方法に従って融合させた。
ポリエチレングリコールを除き、得られたハイブリドー
マを200IIItのHAT培地(HAT及びIHfe
tal calf 5eruo+(Fe2)を含むRP
MI 1640 medium)に浮遊させ、これを9
6ウエルプレート(Falcon社製)に各ウェル当り
の細胞数が1×105個となるように移した。
次に37℃で1週間〜10日培養を続けた。
培養lO日目上り3日ごとに各ウェル培養上清の半分を
用いて(その分断しい培養液を加えて培養を続ける)、
ベクタスティンABC法(VectastainABC
method、アビジンーピオチン化ワサビペルオキシ
ダーゼコンプレックス法、フナコシ社販売)によるEL
ISA (enzyme 1inked immuno
 5orbenj assay)を行ない、陽性クロー
ンを含むウェルを検索し、更に陽性のものを含むウェル
から限界希釈法によるクローニングを行なって所望とす
るクローンを得た。
なお、ELISA法に用いたアッセイプレート2095
 (Falcon社製)には、常法に従い参考例1で得
たエタノール沈殿GP68タンパク質を溶解したリン酸
緩衝生理食塩水(以下PBS)を1〜数時間接触させる
ことによフて、各ウェルにGP68タンパク質を110
0n吸着させて使用した。
以上の操作で、計8個の陽性クローンが得られた。
これらのクローンのうちの2種(EBR3、EBR7)
をそれぞれ個々に用いて以下のようにしてERR3−1
モノクロ一ナル抗体、EBR7−]モノクローナル抗体
を得た。
なお、これらクローンE8R3及びEBR7は、昭和6
3年(1988年)8月18日付けで、通商産業省T業
技術院微生物工業技術研究所(日本国茨城県つくば市東
1丁目1番3号、郵便番号305)にブタベスト条約に
基いて寄託された。
これらクローンの原寄託日は、昭和63年(1988年
)8月18日であり、クローンEBR3の受託番号はF
ERM  BP−2002、クローンERR7の受託番
号はFERM  BP−2003である。
参考例7 参考例6で得たハイブリドーマ(クローンEBR3、E
BR7)を用いたGP68タンパク質に対するモノクロ
ーナル抗体の生産を実施した。
まず、クローンERR3、EBR7を別々にRPMI1
640培地で、10cmシャーレ中で培養した。
得られだ2MIの培養上清から50を硫安で沈殿した沈
殿物を1〜2 mILのPBSに溶解し、3日間PBS
で透析した。次いで、透析処理後の溶液をセファデック
スG −250カラムに通し、精製EBR31モノクロ
一ナル抗体および精製EBR7−1モノクロ一ナル抗体
を得た。
更に、ブリスタン処理[2,6、10,14−テトラメ
チルペンタデカン0.5mm 7匹を腹腔内に投与し、
1〜2週飼育するコした8退会ヌードラットに参考例6
で得られたクローンERR3、EBR7を個々にI X
 to’ 7匹となるように腹腔内に投与した。lO〜
21日目に腹口紅たまったラットから腹水(50tri
ll/匹)を採取し、これから遠心分離により固形分を
除去した。
得られた上滑を50%硫安塩析、4096硫安塩析し、
更にPBS  (pH7,2)で3日間透析したう得ら
れた粗精製モノクローナル抗体は、セファデックスG 
−200カラムにかけて、PBSで溶出させ、精製モノ
クローナル抗体(ERR3−2モノクロ一ナル抗体およ
びEBR7−2モノクロ一ナル抗体)をそれぞれ個々に
含む2種の溶液を回収した。
参考例8 バイブリドーマの形成に、ウィスターラットの代りにB
a1b/cマウスを用いる以外は、参考例6及び参考例
7と同様の操作を縁り返して、精製モノクローナル抗体
(EBR3−3モノクロ一ナル抗体およびEBR7−3
モノクロ一ナル抗体)を得ることができた。
実施例1(+251−抗GP68抗体の製造)リン酸緩
衝生理食塩水(PBS)に溶解した1、3mg/mu抗
GP抗体溶液100μllと、”J−NaI(74MB
q/mjZ)10μllを混ぜ、更にPBS 100μ
k及びクロラミン−T(2mg / m It )溶液
の10μmを加え、室温で30分間静置した。
次に、10mg/mILのメタビサルフエートナトリウ
ム20μmを加え反応を止めた。
得られた反応溶液をセファデックスG−50カラムで、
PBSを溶出液として用い、ゲル濾過を行い、125I
−抗GP68抗体分画を得た。
実施例z(131J−抗GP6B抗体の製造)実施例1
の”5I−NaIの代わりに、”’l−Na1を用いる
以外は、実施例1と同様の条件で反応及び後処理を行い
、′31■−抗GP68抗体分画を得た。
実施例3 (67Ga −DFO−抗GP68抗体の製
造)(A)DFO−抗GP68抗体−コンジュゲートの
製造 PBSに2X10−5Mの濃度でDFOを溶解した溶液
の1.0mj2に、10%グルタルアルデヒド溶液10
μIを加え、室温で5分間攪拌し、この反応混合液に、
1.3mg/ml!の濃度でPBSに溶解した抗GP6
8抗体の溶液2mILを加え、0〜4℃で45分間攪拌
した。
次に、ナトリウムボロハイドライト(NaBH4)0.
3mgを加え、さらに0〜4℃で2時間、泡が消えるま
で攪拌した。次いで、この反応溶液をセファデックスG
−50カラムで、PBSを溶出液として用い、ゲル濾過
を行い、試験管1本当たり、1.OmILずつ溶出液を
分取した。
分取した溶出液の280nmでの吸光度を測定し、タン
パク質分画の溶出されている試験管3本の溶液を集め、
DFO−抗GP68抗体−コンジュゲートを得た。
(B )  (67Gaによる標識) 上記(Aン項で得たDFO−抗GP68抗体−コンジュ
ゲート溶液(抗体として1.3mg/m1)soμxに
、”GaC13(400μc i /mj2)溶液10
μmを混ぜ、更に、PBS200μmを加え、室温で3
0分間放置した。
得られた反応溶液をセファデックスG−50カラムで、
PBSを溶出液として用い、ゲル濾過を行い、試験管1
本当り1.0ml!ずつ溶出液を30本分取した。
各試験管の放射能を測定し、放射能の高い試験管2本の
溶液を集め、67Ga−DFO−抗GP6B抗体を得た
実施例4 (”’In −DT PA−抗GP68抗体
の製造) (A)(DPTA−抗GP68抗体−コンジュゲートの
製造) 0.1Mの炭酸水素ナトリウム0.1mftに、1.3
mg/mlの濃度でPBSに溶解した抗GP6B抗体の
溶液0.9mftを加え、さらに抗GP68抗体の25
0倍モルのDTPAを加え、室温で1時間放置した。
次いで、この反応液をセファデックスG−50で、0.
01M酢酸US液(pH,6,0)を用い、ゲル濾過を
行ない、試験管1本当たり2.OmLずつ溶出液を20
本分取した。
各試験管内の溶液の吸光度(280nm)を測定し、吸
光度の高いタンパク質分画を含むvoid分画を集め、
DTPA−抗GP68抗体−コンジュゲートを得た。
(B)(”’Inによる標識) 上記(A)項で得たDTPA−抗GP68抗体−コンジ
ュゲートの0.25mILに、” ’ In−C:13
(250μCi/mlり溶液0.02mILを混ぜ、さ
らに、0.01Mの酢酸緩衝液(pH16,0)0.2
3m1Lを加え、室温で30分間静置した。
得られた反応液を、セファデックスG−50で、PBS
を溶出液として用い、ゲル濾過を行ない、試験管1本当
たり1.Omfずつ溶出液を30本分取した。
各試験管内の溶液の放射能を測定し、放射能の高い2本
の試験管内の溶液を集め、1llin−DTPA−抗G
P68抗体を得た。
実施例4 (99IIITc −DTPA−抗GP6B
抗体の製造) 実施例3で製造したDTPA−抗GP68抗体コンジュ
ゲート0.25mj2に、1 m g / m lの濃
度の塩化スズ無水物生理食塩水溶液の0.1m1.1 
m g / m fLの濃度のアスコルビン酸溶液の0
.1mJl及び99鵬TCO4(20m Ci / m
 It生理食塩水)0.1mlを加え、室温で30分間
放置した。
得られた反応液をセファデックスG−50カラムで、P
BSを溶出液として用い、ゲル濾過を行ない、分画し、
放射能の高い画分な合せて、′lI9”Tc −DTP
A−抗GP6B抗体を得た。
実施例5 (”Ga −D F O−抗GP68抗体F
(ab’)、の製造) (A)  (F(ab’)2フラグメントの製造)抗G
P681 gG抗体4mg(25ナノモル)を0.1M
の濃度で食塩を含む0.1M酢酸緩衝液(p)I、4.
5)1mfに溶かし、これに2.5%ペプシン(シグマ
社製)を添加して、37℃、20時間静置した。得られ
た反応液を、セファデックスG−50カラムて、PH7
,0のPBSを溶出液として用い、ゲル濾過を行ない、
溶出されたタンパク質画分を凍結乾燥して、F(ab’
)2フラクメント1.6mgを得た。
(B)(DFO−抗GP68抗体F(ab’)27ラグ
メントーコンジユケートの製造) 実施例3の(A)項と同様にして、DFO−抗GP68
抗体F(ab’)、フラグメント−コンジュゲートを製
造した。
(C)  (”Gaによる標識) 実施例3の(B)項と同様にして、87 Ga−DFO
−抗GP68抗体F(ab’)zフラグメント−コンジ
ュゲートを製造した。
実験例1 (M細胞への1251−抗GP6B抗体の結
合) エーリッヒ癌細胞及びザルコーマ180 (S−180
)癌細胞は、雄性ddYマウスに移植後、7日目に腹水
より採取し、これに水冷生理食塩水を加え、3回、遠心
(5℃、20QOrpm、5分間)により洗浄した。
アデノカルシノーマ(ADC)フ55細胞及びルイス3
LLW#癌細胞は、雄性C57BIl/6マウスに皮下
に継代移植して維持した。移植後!22日目癌腫留を破
砕し、ステンレススチールメツシュを通して癌細胞浮遊
液を調製し、水冷生理食塩水で3回上記と同様の条件で
の遠心により洗浄した。なお、赤血球は溶血して取り除
いた。
lXl0’〜2xlO’個のそれぞれの癌細胞を、10
0μmのPBSに浮遊させ、そこに、凰21i1−抗G
P6B抗体の1100nを加え、4℃、2時間保温した
後、癌細胞を4℃で水冷PBSで3回上記と同様の条件
での遠心により洗浄した。
次に、癌細胞ベレットに結合した放射能をウェルタイプ
のシンチレーションカウンター(AlokaARC30
0)で測定した。癌細胞に特異的に結合した放射能の割
合(%)を、非特異結合放射能を減することにより算出
した。
その結果を第1図に示すが、12J−抗GP68抗体の
アデノカルシノーマ755細胞及びルイス3LL肺癌細
胞への結合は高く、他方エールリッヒ癌細胞及びS−1
80癌細胞との結合は極めて小さかった。
実験例2(担癌マウスでの+25)−抗GP68抗体の
生物学的分布) 約txto5個のエールリッヒ腹水癌細胞及びS−18
0癌細胞をそれぞれ体重的30gの雄ddYマウスの左
足後ろ側に皮下移植した。
ルイス3LL肺癌細胞及びアデノカルシノーマ755細
胞は、体重的25gのC57Bf/6マウス背部に皮下
移植した。
また、Co l on38細胞、MMTO60562細
胞及びB−16細胞も同様にC57B IL/6マウス
背部に皮下移植した。
癌が直径1cm程度、0.5〜1gの重さになる癌移植
後1〜3週間目に分布の試験を行った。
それぞれの担癌マウスに、!25I−抗GP68抗体(
約37にBq、5μg/マウス)を尾静脈より静注した
注射後3日目に層殺し、腹腔大動脈から血液を採取し、
また臓器及び癌を摘出し、秤量の後、シンチレーション
カウンターでそれぞれの放射能を測定した。その結果か
ら、各組織の湿重量のgあたりの注射した+2sJ−抗
GP68抗体の分布%(%ID)を算出した。
その結果を表1に示す。なお、表1の結果は、4〜5匹
のマウスを1群とした平均値(%)±SE(%)で示し
た。
MMT060562、B−16及びアデノカルシノーマ
755癌細胞への集積は、試験した各種癌の中ですぐれ
た部類に入っていた。
12J−抗GP68抗体の分布における癌/血液(T/
B)、癌/肝臓(T/L)及び癌/筋肉(T/M)の比
を、それぞれの癌について算出したところ、アデノカル
シノーマ755及びMMT060562がそれらの中で
卓越していた。これらの結果は、実験例1の結果と対応
するものである。
実験例3(標識化抗体による癌イメージング)アデノカ
ルシノーマ755移植マウスの尾静脈から67Ga−D
FO−抗GP68抗体、67Ga−DFO−抗AFP抗
体及び67GaC13をそれぞれ個々に尾静脈から静注
し、注射後1日から6日まで連続してシンチグラムを取
った。
マウスはベントパルビタールナトリウムで麻酔し、高エ
ネルギー パラレルホール コリメーター(paral
lel−hole collimater、0hio 
NuclearΣ5eries)を装着したガンマカメ
ラで像映、スキャンした。1イメージ当り15,000
カウントを集積した。
その結果、”Ga−DFO−抗GP68抗体のアデノカ
ルシノーマ755癌移植部位への集積が所期より際立っ
ていることが示された。
注射3日後の各標識体の生物学的分布の量を表2に示す
。表2の結果もまた、4〜5匹のマウスを1群とした平
均値±SEで示した。
”Ga−DFO−抗AFP抗体の肝臓、腎臓への集積は
癌へのそれよりもかなり高く、また、67Ga(:13
の場合、癌への集積よりも、肝臓、腎臓、牌臓などの多
くの臓器への集積の方が高く、強く描写され、癌特異的
、選択的イメージングを行うことは難しく、それに比較
して、67GaDFO−抗GP68抗体の癌局所への集
積性は極めて高く、”Ga−DFO−抗GP68抗体の
臨床的な有用性が示唆された。
同様に、”’In −DTPA−抗GP6B抗体の癌イ
メージングにおいても同様の結果が得られた。
実験例4 (MMTO60562マウス乳癌移植マウス
での癌治療) MMTO60562vウス乳癌細胞I X 105〜2
X 10’個を移植したC57Bj!/6マウスに、1
週間後に67G a −D F O−抗GP68抗体を
尾静脈より静注し、注射後癌の大きさを測定したところ
、6日目には腫瘍の大きさは半分以下となった。
実験例5(ヒト癌移植ヌードマウスでの125I−抗G
P68抗体の生物学的分布) ヒト直腸腺癌(Co1on adenocarcino
ma) L 5174T細胞をヌードマウス(日本タレ
ア製)の背部皮下に移植し、10日後に分布の試験を行
なった。結果を表3に、4〜5匹のマウスを1群とした
平均値±SEで示す。
”Ga−DFO− 抗GP68抗体 ”Ga−DFO− 励FP抗体 ”GaC1:+ 血液 肝臓 腎臓 膵臓 范億 肺 膵臓 筋肉 癌 脳 胃 小腸 7.51±0.23 10、82±0.63 10、62±0.86 18.22±2,26 2.84±0.26 5.40±0.37 1.79±0.03 0.65±0.02 11.29±0.37 0.30±0.01 2.77±0.23 2.67±0.28 2.47±0.22 7.31±0.82 14.59±1,06 4.57±0.57 1、81±0.23 1.96±0.28 1.37±0.15 0.65±0.14 3.75±0.56 0.07±0.01 0.91±0.19 1.49±0.22 0.46 ±0.07 6.40±0.54 6.55±0,59 5.69 ±0,53 1.28±0.13 1.98±0.14 2o49±0.08 0.34±0.02 2.58±0.22 0.22±0.03 4.78±0.38 1.63±0.36 [発明の効果] 本発明により、癌の診断、治療に有用な標識化抗体が提
供された。本発明の標識化抗体は、癌部位への特異的集
積性が高く、抗体投与後足時間で、癌部位のより特異的
、選択的イメージングが可能であり、また癌のターゲツ
ティングによる抗腫瘍効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実験例1における癌細胞に特異的な放射能の結
合割合(%)を示すグラフであり、Oはルイス3LL肺
癌細胞での結果を、・はアデノカルシノーマ755癌細
胞での結果を、口はザルコーマ−180癌細胞での結果
を、■はエーリッヒ癌細胞での結果をそれぞれ示す。 特許出願人  三井東圧化学株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)マウス胎児由来GP68シアロ糖タンパク質に対す
    る抗体と、該抗体に結合した標識化合物とを有すること
    を特徴とする標識化抗体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2048504A1 (en) * 1999-05-05 2009-04-15 Spectros Corporation Detecting, localizing, and targeting internal sites in vivo using optical contrast agents

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