JPH0476907B2 - - Google Patents

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JPH0476907B2
JPH0476907B2 JP14864489A JP14864489A JPH0476907B2 JP H0476907 B2 JPH0476907 B2 JP H0476907B2 JP 14864489 A JP14864489 A JP 14864489A JP 14864489 A JP14864489 A JP 14864489A JP H0476907 B2 JPH0476907 B2 JP H0476907B2
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JP
Japan
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protrusions
etching
cylindrical body
resin
protrusion
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JP14864489A
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English (en)
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JPH0313449A (ja
Inventor
Kazumi Ookata
Hiroshi Takahashi
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Piolax Inc
Original Assignee
Kato Hatsujo Inc
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Publication date
Application filed by Kato Hatsujo Inc filed Critical Kato Hatsujo Inc
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Publication of JPH0313449A publication Critical patent/JPH0313449A/ja
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  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、例えば紙送りローラ、金属ベルト用
のプーリなどに好適な高摩擦ローラの製造方法に
関する。
「従来の技術」 X−Yプロツタ、フアクシミリ、コピーなどの
機械に用いられる紙送りローラとしては、寸法精
度が高く、弾性変形を起こさず、紙を確実にグリ
ツプし、耐摩耗性の高いものが望まれる。
特開昭60−23248号には、ステンレス鋼板の表
面にエツチングによつて微小突起を形成し、この
鋼板をスパイラル状に巻いて接合し、筒状に形成
してなる紙送りローラが開示されている。
しかしながら、この紙送りローラは、表面に微
小突起を形成するため、フオトエツチングなどの
複雑な工程が必要となり、コストが高くつく。ま
た、鋼板を巻いて接合することにより筒状に成形
するので、充分な寸法精度が得られないという問
題点があつた。
また、ローラの寸法精度を向上させるため、金
属の円筒体の内周及び外周を正確に切削又は研磨
した後、その表面を直接フオトエツチングして多
数の微小突起を形成することも考えられる。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、金属の円筒体の表面にエツチン
グによつて多数の微細な突起を形成する方法は、
次のようないくつかの問題点を有している。
まず一つは、平坦な面からエツチングによつて
突起を形成しようとすると、エツチング時間がか
なりかかるため作業性が悪いことである。
もう一つは、エツチングは、主としてレジスト
で覆われていない面に作用するが、時間がたつと
レジストの下方部分も徐々にエツチングされ、レ
ジストが剥離することである。
このようにレジストが剥離すると、突起の頂部
もエツチングされてしまい、極端な場合には突起
がなくなつてしまうし、突起が残つたとしても突
起の高さが不均一になつて寸法精度が低下すると
いう問題点が生じる。
更にもう一つは、ドツト状に塗布されたレジス
トの厚さや大きさにバラツキが生じやすく、エツ
チングしてできた突起の先端径にバラツキが生じ
ることである。
このように突起の先端径にバラツキがあると、
紙などへの食い込み深さが各突起によつて異なる
ものとなり、接触面の高さが部分的に変化して送
り精度が低下する原因となる。
したがつて、本発明の目的は、突起の形成を作
業性良く行なうことができ、寸法精度の高いロー
ラが得られれるようにした高摩擦ローラの製造方
法を提供することにある。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するため、本発明の高摩擦ロー
ラの製造方法は、内周面及び外周面を正確に加工
された金属の円筒体を形成する工程と、この円筒
体の外周面を機械的に加工して多数の突条を所定
間隔で形成する工程と、これらの突条に交差して
樹脂をストライプ状に塗布する工程と、この円筒
体をエツチング処理する工程とを含むことを特徴
とする。
「作用」 本発明では、金属の円筒体の外周面を機械的に
加工して多数の突条を所定間隔で形成した後、こ
の突条と交差するように樹脂をストライプ状に塗
布することにより、突条の頂部に樹脂がドツト状
に塗布される。この状態でエツチングを行なうの
で、平坦な面に樹脂をドツト状に塗布してエツチ
ングを行なう場合に比べて、突起を形成するため
のエツチング時間が著しく短縮される。
また、予め突条を形成してからエツチングする
ので、突起を形成するためのエツチング処理条件
の設定が容易になり、エツチング過剰による樹脂
の剥離や突起の頂部の腐食などを防止できる。
更に、突条によつて突起の先端径を均一にする
効果が得られ、紙などへの食い込み深さが各突起
によつて均一となり、接触面の高さが均一化して
送り精度を向上させることができる。
更にまた、形成された多数の突起は、金属製の
円筒体と一体化されており、剥落などの虞れは殆
どなく、耐久性および耐摩耗性に優れている。
「実施例」 第1図には、本発明の高摩擦ローラの製造方法
の一実施例が示されている。
まず、同図aに示すように、鋳造、圧延成形、
円柱の孔あけなどの方法で金属の円筒体1を形成
する。円筒体1の軸心の孔2は図示しない回転軸
等が挿通されるものであり、外周面3は紙、ベル
トなどに接触する摩擦面となる。金属としては、
耐摩耗性に優れ、錆などが付着しない材質、例え
ばステンレスなどが好ましく採用される。
この円筒体1は、孔2の内周面を所定の内径と
なるように切削又は研磨加工した後、この孔2に
対して外周面3が正確な円筒面を形成するように
外周面3を同じく切削又は研磨加工する。これに
よつて正確な軸心及び円周面を有する円筒体1が
得られる。
次に、同図bに示すように、円筒体1の外周面
3を機械的に加工して多数の微細な突条を形成す
る。この実施例の場合、円筒体1の外周面3に多
数の微細な溝4を周方向に沿つて所定間隔で形成
し、それによつて周方向に沿つて走る多数の突条
を形成している。このような機械加工は、例えば
切削加工、ネジ切り加工、ローレツト加工、転造
などの各種の方法が採用できる。
同図cには、こうして形成された突条の拡大形
状が示されている。すなわち、円筒体1の外周面
3に多数の微細な溝4が周方向に沿つて所定間隔
で形成され、これらの溝4の間に多数の突条5が
形成されている。
次に、この突条5と交差するようにレジストと
しての樹脂6をストライプ状に塗布する。樹脂6
は、エツチング液によつて侵食されないものであ
ればよく、例えばエツチング液として酸性溶液を
用いる場合には、耐酸性樹脂が用いられる。
樹脂6の塗布は、例えば第2図に示すようなス
クリーン印刷機を用いて作業性よく行なうことが
できる。すなわち、円筒体1の孔2に回転軸7を
挿入して固定し、円筒体1をシルクスクリーン8
の下面に当接して配置する。このシルクスクリー
ン8には、図示しないストライプ状のパターンが
形成されている。シルクスクリーン8の上面に
は、ドクターブレード9が配置されており、ドク
ターブレード9とシルクスクリーン8との接触面
には、レジストとしての樹脂6が所定量塗布され
ている。
この状態で、回転軸7と共に円筒体1を図中矢
印Aで示すように回転させ、また、シルクスクリ
ーン8を図中矢印Bで示すように移動させる。こ
の場合、円筒体1の周速度とシルクスクリーン8
の移動速度とを同一にすることが好ましい。シル
クスクリーン8の上面に塗布された樹脂6は、ド
クターブレード9によつて圧接され、シルクスク
リーン8のストライプ状のパターンを通して円筒
体1の外周面3に塗布される。
こうして突条5に交差して樹脂6をストライプ
状に塗布すると、突条5とストライプとの交点に
樹脂6が塗布される。すなわち、樹脂6は、突条
5の頂部にのみ所定間隔でドツト状に塗布される
ことになる。
次に、この状態で円筒体1をエツチング液に浸
漬し、エツチングを行なう。エツチング液として
は、塩酸、硫酸、硝酸などの酸性溶液や、塩化第
二鉄水溶液などの公知のエツチング液が用いられ
る。また、ステンレスなどの腐食されにくい金属
を用いた場合は、エツチング速度を高めるため、
例えば塩化第二鉄水溶液などに浸漬し、電圧を印
加して電解エツチングを行なつてもよい。
このエツチング処理によつて、突条5に塗布さ
れた樹脂6で覆われた部分を除いた部分が腐食さ
れ、その結果、第1図dに示すように、突条5に
沿つてドツト状の微細な多数の突起10が形成さ
れる。これらの突起10は、最初に機械加工によ
つて形成された溝4と、エツチングによつて腐食
された凹部とにより囲まれている。
第3図には、こうして形成された突起10の形
状が示されている。突起10は、エツチングによ
り外周が腐食されて鋭い立ち上がり角度を有して
おり、このため紙に鋭く食い込んで強いグリツプ
力を発揮する。
ここで突起10の径aは、25〜200μm程度が好
ましく、25μm未満では耐摩耗性が十分に得られ
ず、200μmを超えると十分なグリツプ力が得られ
なくなる。
また、突起10の高さbは、30〜200μm程度が
好ましく、30μm未満では十分なグリツプ力が得
られず、200μmを超えると紙などに悪影響を与え
る。
更に、突起10の配列間隔cは、0.3〜1mm程
度が好ましく、この範囲を外れると十分なグリツ
プ力が得られなくなる。
第4図には、こうして得られた高摩擦ローラを
X−Yプロツタの紙送りローラに応用した例が示
されている。高摩擦ローラ31は、回転軸32の
軸方向に3つ配列されており、これらの高摩擦ロ
ーラ31と対向してゴムローラ33が配置されて
いる。紙34は、高摩擦ローラ31とゴムローラ
33とに挟まれ、回転軸32を図示しないモータ
等で回転させることにより、紙34が高摩擦ロー
ラ31によりグリツプされながら送り出される。
なお、本発明の高摩擦ローラは、上記のような
紙送りローラだけでなく、X−Yプロツタ、ロボ
ツト、減速機械などにおける金属ベルト用の高摩
擦プーリとしても利用することができる。
第5図には、本発明の高摩擦ローラの製造方法
の他の実施例が示されている。この実施例は、第
1図に示した実施例と全体的には殆んど同じなの
で、共通する部分の説明は簡略化する。
第5図aは、金属製の円筒体1を示し、内周面
2及び外周面3が正確に切削又は研磨加工され
る。
同図bに示すように、円筒体1の軸方向に沿つ
て所定間隔で直線状の溝11を形成する。溝11
の形成は、前記実施例と同様に、切削加工、ロー
レツト加工、転造などの各種の方法が採用でき
る。
こうして加工された円筒体1は、同図cに示す
ように、外周面3に多数の微細な溝11が軸方向
に沿つて所定間隔で形成され、これらの溝11の
間に多数の突条12が形成されている。
次に、これらの突条12と交差するように、レ
ジストとしての樹脂6をストライプ状に塗布す
る。樹脂6の塗布は、前記実施例と同様に行なう
ことができる。樹脂6は、上記ストライプと突条
12との交点にのみ塗布され、突条12に沿つて
ドツト状に塗布される。
この状態で、円筒体1をエツチング液に浸漬
し、前記実施例と同様にエツチング処理する。エ
ツチング処理によつて、突条12に塗布された樹
脂6で覆われた部分を除いた部分が腐食され、そ
の結果、第5図dに示すように、突条12に沿つ
てドツト状の微細な多数の突起13が形成され
る。これらの突起13は、最初に機械加工によつ
て形成した溝11と、エツチングによつて突条1
2を腐食した凹部14とにより囲まれ、鋭い立ち
上がり角度を有している。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明によれば、金属の
円筒体の外周面に機械加工によつて多数の突条を
形成した後、この突条と交差するように樹脂をス
トライプ状に塗布し、この状態でエツチング処理
を行なうようにしたので、エツチング時間が著し
く短縮され、エツチング処理条件の設定が容易に
なり、エツチング過剰による樹脂の剥離や突起の
頂部の腐食などを防止できる。また、突起の頂部
の径や高さを均一にして寸法精度を高めることが
できる。更に、形成された多数の突起は、金属製
の円筒体と一体化されており、剥落などの虞れは
殆どなく、耐久性および耐摩耗性に優れている。
したがつて、こうして得られた高摩擦ローラは、
X−Yプロツタなどの紙送りローラ、金属ベルト
用のプーリなどとして利用することができ、紙や
ベルトを確実にグリツプして正確な送りを実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例による高摩擦ローラの
製造工程を示す説明図、第2図は同製造工程にお
いて樹脂をスクリーン印刷する方法を示す説明
図、第3図は同製造工程で形成された円筒体周面
の突起の拡大図、第4図は本発明で得られた高摩
擦ローラをX−Yプロツタの紙送りローラに適用
した例を示す斜視図、第5図は本発明の他の実施
例による高摩擦ローラの製造工程を示す説明図で
ある。 図中、1は円筒体、2は内周面、3は外周面、
4は溝、5は突条、6は樹脂、10は突起、11
は溝、12は突条、13は突起、31は高摩擦ロ
ーラ、34は紙である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 内周面及び外周面を正確に加工された金属の
    円筒体を形成する工程と、この円筒体の外周面を
    機械的に加工して多数の突条を所定間隔で形成す
    る工程と、これらの突条に交差して樹脂をストラ
    イプ状に塗布する工程と、この円筒体をエツチン
    グ処理する工程とを含むことを特徴とする高摩擦
    ローラの製造方法。
JP14864489A 1989-06-12 1989-06-12 高摩擦ローラの製造方法 Granted JPH0313449A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH04100869U (ja) * 1991-02-04 1992-09-01 加藤発条株式会社 紙送りローラ
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CA2474472C (en) 2002-02-20 2008-05-13 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Engine fastening structure
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