JPH0394080A - 高摩擦ローラの製造方法 - Google Patents
高摩擦ローラの製造方法Info
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- JPH0394080A JPH0394080A JP23084889A JP23084889A JPH0394080A JP H0394080 A JPH0394080 A JP H0394080A JP 23084889 A JP23084889 A JP 23084889A JP 23084889 A JP23084889 A JP 23084889A JP H0394080 A JPH0394080 A JP H0394080A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」
本発明は、例えば紙送りローラなどに好適な高摩擦ロー
ラの製造方法に関し,特に、金属の円筒体の外周面に均
一で微細な凸部を欠損なく形成することができる方法に
関する。
ラの製造方法に関し,特に、金属の円筒体の外周面に均
一で微細な凸部を欠損なく形成することができる方法に
関する。
「従来の技術」
X−Yプロッタ、ファックス、コピーなどの機械におい
ては、紙を所定の寸法で極めて正確に送り出すために、
紙送りローラが用いられている。この様な紙送りローラ
としては、寸法精度が高く、弾性変形を起こさず、紙を
確実にグリップし耐摩耗性の高いものが望まれる。
ては、紙を所定の寸法で極めて正確に送り出すために、
紙送りローラが用いられている。この様な紙送りローラ
としては、寸法精度が高く、弾性変形を起こさず、紙を
確実にグリップし耐摩耗性の高いものが望まれる。
このような紙送りローラの一例として、特開昭60−2
3248号には、ステンレス鋼板の表面にエッチングに
よって微小突起を形成し、この鋼板をスパイラル状に巻
いて接合し、筒状に形成してなる紙送りローラが開示さ
れている。
3248号には、ステンレス鋼板の表面にエッチングに
よって微小突起を形成し、この鋼板をスパイラル状に巻
いて接合し、筒状に形成してなる紙送りローラが開示さ
れている。
しかしながら、この紙送りローラは、表面に微小突起を
形成するため、フォトエッチングなどの複雑な工程が必
要となり、コストが高くつく。また、鋼板を巻いて接合
することにより筒状に成形するので、十分な寸法精度が
得られないという問題点があった。
形成するため、フォトエッチングなどの複雑な工程が必
要となり、コストが高くつく。また、鋼板を巻いて接合
することにより筒状に成形するので、十分な寸法精度が
得られないという問題点があった。
本発明者らは、上記の問題点を解決するため、金属の円
筒体の表面に、直接、エッチング処理を施したり、ある
いはエッチング処理と機械的加工を組み合わせて施すこ
とにより、微細な凸部を形成する方法を考え付いた。こ
のように、金属の円筒体の表面を直接加工して凸部を形
成すれば、鋼板を巻いて筒状にする方法に比べて、寸法
精度の高いローラを得ることができる。
筒体の表面に、直接、エッチング処理を施したり、ある
いはエッチング処理と機械的加工を組み合わせて施すこ
とにより、微細な凸部を形成する方法を考え付いた。こ
のように、金属の円筒体の表面を直接加工して凸部を形
成すれば、鋼板を巻いて筒状にする方法に比べて、寸法
精度の高いローラを得ることができる。
ところが、上記のように円筒体の表面をエッチング処理
する場合、円筒体が均一に腐食されず、円筒体の表面に
塗布したマスキング用の樹脂がエッチング処理中に剥れ
てしまうこともあるため、凸部がところどころ欠損した
り、凸部の径や高さが不揃いになるという問題が生しる
ことがわかった。この理由は、次のように考えられる。
する場合、円筒体が均一に腐食されず、円筒体の表面に
塗布したマスキング用の樹脂がエッチング処理中に剥れ
てしまうこともあるため、凸部がところどころ欠損した
り、凸部の径や高さが不揃いになるという問題が生しる
ことがわかった。この理由は、次のように考えられる。
第6図は、円筒体11をエッチング液12に浸漬した状
態を示す部分拡大図であるが、円筒体11の表面には、
金属がイオン化(M”)して溶出するアノード極l3と
なる部分と、エッチング液中の水素イ才ン(H”lが電
子e一を受け取って水素ガス(H2)となって発生ずる
カソード極14となる部分とが形成される。電子e−は
、円筒体11の内部でアノード極13からカソード極1
4へと流れる。
態を示す部分拡大図であるが、円筒体11の表面には、
金属がイオン化(M”)して溶出するアノード極l3と
なる部分と、エッチング液中の水素イ才ン(H”lが電
子e一を受け取って水素ガス(H2)となって発生ずる
カソード極14となる部分とが形成される。電子e−は
、円筒体11の内部でアノード極13からカソード極1
4へと流れる。
この場合、カソード極l4となる可能性のある部分は、
単一固溶体の場合、粒界、介在物などの電位が責の部分
であるが、この位置は腐食進行に伴なって変化するため
、円筒体11が均一に腐食されない理由となっている。
単一固溶体の場合、粒界、介在物などの電位が責の部分
であるが、この位置は腐食進行に伴なって変化するため
、円筒体11が均一に腐食されない理由となっている。
また、エッチング処理中に円筒体1lの表面から水素ガ
スが発生し、この水素ガスがマスクキング用の樹脂を剥
してしまうことが多い。これらの理由から、凸部がとこ
ろどころ欠損したり、凸部の径や高さが不揃いになると
いう問題が生じると考えられる。
スが発生し、この水素ガスがマスクキング用の樹脂を剥
してしまうことが多い。これらの理由から、凸部がとこ
ろどころ欠損したり、凸部の径や高さが不揃いになると
いう問題が生じると考えられる。
「発明が解決しようとする課題」
本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、金属の円筒体の表面に、エッチング
によって、均一で微細な凸部を欠損なく形成し、寸法精
度が高く、しかも紙などに対するグリップ力の強い高摩
擦ローラを製造する方法を提供することにある。
あり、その目的は、金属の円筒体の表面に、エッチング
によって、均一で微細な凸部を欠損なく形成し、寸法精
度が高く、しかも紙などに対するグリップ力の強い高摩
擦ローラを製造する方法を提供することにある。
「課題を解決するための手段」
上記目的を達成するため、本発明の高摩擦ローラの製造
方法は、内周面及び外周面を正確に加工した金属の円筒
体を形成し、この円筒体の外周面に樹脂をドット状に塗
布してマスキングし、この円筒体をエッチング処理して
外周面に微細な凸部を形成する方法であって、前記エッ
チング処理の際、円筒体の金属より電位が高い金属極を
接続しテ一緒ニエッチング液に浸漬することにより、円
筒体をアノードとし、金属極をカソードとすることを特
徴とする。
方法は、内周面及び外周面を正確に加工した金属の円筒
体を形成し、この円筒体の外周面に樹脂をドット状に塗
布してマスキングし、この円筒体をエッチング処理して
外周面に微細な凸部を形成する方法であって、前記エッ
チング処理の際、円筒体の金属より電位が高い金属極を
接続しテ一緒ニエッチング液に浸漬することにより、円
筒体をアノードとし、金属極をカソードとすることを特
徴とする。
また、本発明のちう一つの高摩擦ローラの製造方法は、
内周面及び外周面を正確に加工した金属の円筒体を成形
し、この円筒体の外周面を機械的に加工して多数の微細
な凸部を形成し、これらの凸部の上面にのみ樹脂を塗布
してマスキングし、この円筒体をエッチング処理して前
記凸部を鋭く形成する方法であって、前記エッチング処
理の際、円筒体の金属より電位が高い金属極を接続して
−m&,mエッチング液に浸漬することにより、円筒体
をアノードとし、金属極をカソードとすることを特徴と
する。
内周面及び外周面を正確に加工した金属の円筒体を成形
し、この円筒体の外周面を機械的に加工して多数の微細
な凸部を形成し、これらの凸部の上面にのみ樹脂を塗布
してマスキングし、この円筒体をエッチング処理して前
記凸部を鋭く形成する方法であって、前記エッチング処
理の際、円筒体の金属より電位が高い金属極を接続して
−m&,mエッチング液に浸漬することにより、円筒体
をアノードとし、金属極をカソードとすることを特徴と
する。
更に、本発明の更にもう一つの高摩擦ローラの製造方法
は、内周面及び外周面を正確に加工された金属の円筒体
を形成し、この円筒体の外周面に樹脂を全面塗布し、こ
の円筒体の外周面を機械的に加工して、多数の微細な凸
部を形成すると共に、これらの凸部の上面にのみ前記樹
脂を残してマスギングし、エッチング処理して前記凸部
を鋭く形成する方法であって、前記エッチング処理の際
、円筒体の金属より電位が高い金属極を接続して一緒に
エッチング液に浸漬することにより、円筒体をアノード
とし、金属極をカソードとすることを特徴とする。
は、内周面及び外周面を正確に加工された金属の円筒体
を形成し、この円筒体の外周面に樹脂を全面塗布し、こ
の円筒体の外周面を機械的に加工して、多数の微細な凸
部を形成すると共に、これらの凸部の上面にのみ前記樹
脂を残してマスギングし、エッチング処理して前記凸部
を鋭く形成する方法であって、前記エッチング処理の際
、円筒体の金属より電位が高い金属極を接続して一緒に
エッチング液に浸漬することにより、円筒体をアノード
とし、金属極をカソードとすることを特徴とする。
「作用」
本発明では内周面及び外周面を正確に加工した金属の円
筒体を用い、この円筒体の外周面にエッチング処理、又
はエッチング処理と機械的加工との絹み合わせを施すこ
とにより、円筒体の外周面に直接微細な凸部を形成する
ようにしたので、外径寸法及び同軸度を正確に出すこと
ができる。
筒体を用い、この円筒体の外周面にエッチング処理、又
はエッチング処理と機械的加工との絹み合わせを施すこ
とにより、円筒体の外周面に直接微細な凸部を形成する
ようにしたので、外径寸法及び同軸度を正確に出すこと
ができる。
そして、本発明では、上記エッチング処理に際して、円
筒体の金属より電位が高い金属極を接続して一緒にエッ
チング液に浸漬することにより、円筒体をアノードとし
、金属極をカソードとしたので、円筒体の表面を均一に
エッチングすることができる。また、水素ガスの発生は
常に金属極て生じるので、円筒体の表面で水素ガスが発
生ずることによってマスキング用の樹脂が剥離すること
が防止される。その結果、均一で微細な凸部を欠損なく
形成することができる。
筒体の金属より電位が高い金属極を接続して一緒にエッ
チング液に浸漬することにより、円筒体をアノードとし
、金属極をカソードとしたので、円筒体の表面を均一に
エッチングすることができる。また、水素ガスの発生は
常に金属極て生じるので、円筒体の表面で水素ガスが発
生ずることによってマスキング用の樹脂が剥離すること
が防止される。その結果、均一で微細な凸部を欠損なく
形成することができる。
こうして得られた高摩擦ローラは、寸法精度が高く、強
いグリップ力を有し、例えば、x−Yブロッタなどの極
めて正確な送り精度を要求される分野にも適用できる。
いグリップ力を有し、例えば、x−Yブロッタなどの極
めて正確な送り精度を要求される分野にも適用できる。
「実施例」
第1図には、本発明の高摩擦ローラの製造工程の一実施
例が示されている。
例が示されている。
まず、同図(a)に示すように、鋳造、圧延成形、円柱
の孔あけなどの方法で金属の円筒体1を形成する。この
円筒体lは、軸心に対して正確な円周精度が得られるよ
うに内周面及び外周面を切削・研磨加工する。なお、円
筒体1の金属としては、耐摩耗性に優れ、錆などが付着
しない材質、例えばステンレスなどが好ましく採用され
る。この実施例では、SUS 304を用いた。円筒体
lの軸心の孔は図示しない回転軸等が挿通されるもので
あり、外周面2は紙、ベルトなどに接触する摩擦面をな
る。
の孔あけなどの方法で金属の円筒体1を形成する。この
円筒体lは、軸心に対して正確な円周精度が得られるよ
うに内周面及び外周面を切削・研磨加工する。なお、円
筒体1の金属としては、耐摩耗性に優れ、錆などが付着
しない材質、例えばステンレスなどが好ましく採用され
る。この実施例では、SUS 304を用いた。円筒体
lの軸心の孔は図示しない回転軸等が挿通されるもので
あり、外周面2は紙、ベルトなどに接触する摩擦面をな
る。
次に、同図(bl に示すように、円筒体1の外周面2
にマスクキング用の樹脂をドット状にスクリーン印刷す
る。スクリーン印刷は、公知のスクリーン印刷機を用い
て、例えば次のようにして行なわれる。
にマスクキング用の樹脂をドット状にスクリーン印刷す
る。スクリーン印刷は、公知のスクリーン印刷機を用い
て、例えば次のようにして行なわれる。
まず、円筒体1の孔に回転軸6を挿入して固定し、円筒
体1をシルクスクリーン7の下面に当接して配置する。
体1をシルクスクリーン7の下面に当接して配置する。
このシルクスクリーン7には多数の微細なドット孔8が
形成されている。シルクスクリーン7の上面には、ドク
ターブレード9が配置されており、ドクターブレード9
とシルクスク9 リーン7との接触面には、マスキング用の樹脂5が所定
量塗布されている。マスキング用の樹脂5としては、エ
ッチング液に対して耐食性を有するちのであればいずれ
も使用でき、例えばエボキシ樹脂などが好適である。こ
の状態で、回転軸6と共に円筒体1を図中矢印Aで示す
ように回転させ、また、シルクスクリーン7を図中矢印
Bで示すように移動させる。この場合、円筒体1の周速
度とシルクスクリーン7の移動速度とを同一にすること
が好ましい。シルクスクリーン7の上面に塗布された樹
脂5は、ドクターブレード9によって圧接され、シルク
スクリーン7のドット孔8を通して、円筒体1の外周面
2にドット状に塗布される。
形成されている。シルクスクリーン7の上面には、ドク
ターブレード9が配置されており、ドクターブレード9
とシルクスク9 リーン7との接触面には、マスキング用の樹脂5が所定
量塗布されている。マスキング用の樹脂5としては、エ
ッチング液に対して耐食性を有するちのであればいずれ
も使用でき、例えばエボキシ樹脂などが好適である。こ
の状態で、回転軸6と共に円筒体1を図中矢印Aで示す
ように回転させ、また、シルクスクリーン7を図中矢印
Bで示すように移動させる。この場合、円筒体1の周速
度とシルクスクリーン7の移動速度とを同一にすること
が好ましい。シルクスクリーン7の上面に塗布された樹
脂5は、ドクターブレード9によって圧接され、シルク
スクリーン7のドット孔8を通して、円筒体1の外周面
2にドット状に塗布される。
同図ic)は、こうして円筒体lの外周面2に樹脂5が
ドッ1〜状に塗布された状態を示している。
ドッ1〜状に塗布された状態を示している。
なお、ドットの配列は、千鳥状、碁盤口状などの各種の
配列が採用できる。また、ドッ1−の平面形状は、凸部
の形状を決定するものであり、この実施例では、円形を
採用しているが、その他の各種10 形状としてもよい。
配列が採用できる。また、ドッ1−の平面形状は、凸部
の形状を決定するものであり、この実施例では、円形を
採用しているが、その他の各種10 形状としてもよい。
次に、同図fdl に示すように、円筒体lをエッチン
グ液12に浸漬してエッチング処理する。この場合、本
発明では、円筒体lを導線15によって金属極16と接
続する。金属極l6は、円筒体lの金属よりも電位の高
い金属が採用される。この実施例の場合,円筒体lとし
てSUS 304を用いたので、金属極16としては銅
(Cu)を用いた。そして、円筒体1と金属極16とを
一緒にエッチング液12に浸漬してエッチングを行なっ
た。なお、エッチング液12としては、塩酸、硫酸、硝
酸などの酸溶液や、塩化第二鉄水溶液など、公知の各種
のエッチング液が使用できる。この実施例では、水20
0mlと酸溶液150mlを混合したエッチング液に、
銅パウダー10gを加えたものを採用した。このように
、金属極l6を構成する金属の粉末又は金属塩ビを予め
エッチング液12中に添加することがより好ましい。
グ液12に浸漬してエッチング処理する。この場合、本
発明では、円筒体lを導線15によって金属極16と接
続する。金属極l6は、円筒体lの金属よりも電位の高
い金属が採用される。この実施例の場合,円筒体lとし
てSUS 304を用いたので、金属極16としては銅
(Cu)を用いた。そして、円筒体1と金属極16とを
一緒にエッチング液12に浸漬してエッチングを行なっ
た。なお、エッチング液12としては、塩酸、硫酸、硝
酸などの酸溶液や、塩化第二鉄水溶液など、公知の各種
のエッチング液が使用できる。この実施例では、水20
0mlと酸溶液150mlを混合したエッチング液に、
銅パウダー10gを加えたものを採用した。このように
、金属極l6を構成する金属の粉末又は金属塩ビを予め
エッチング液12中に添加することがより好ましい。
こうして、円筒体1と金属極l6を一緒にエッチング液
12に浸漬すると、電位の低い円筒体l11 はアノード極となり、電位の高い金属極16はカソード
極となる。すなわち、円筒体1の金属がイオン化して発
生した電子e−は、導線l5を通って金属極l6に流れ
、エッチング液中の水素イオンH+と結合して水素ガス
を発生する。したがって、水素ガスは、金属極l6の表
面から発生し、円筒体lの表面からは発生せず、円筒体
1の表面に付着しているマスキング用の樹脂5を剥離す
ることがなくなる。
12に浸漬すると、電位の低い円筒体l11 はアノード極となり、電位の高い金属極16はカソード
極となる。すなわち、円筒体1の金属がイオン化して発
生した電子e−は、導線l5を通って金属極l6に流れ
、エッチング液中の水素イオンH+と結合して水素ガス
を発生する。したがって、水素ガスは、金属極l6の表
面から発生し、円筒体lの表面からは発生せず、円筒体
1の表面に付着しているマスキング用の樹脂5を剥離す
ることがなくなる。
同図1elは、こうしてエッチング処理した円筒体lの
表面形状を示している。円筒体1の外周面2における樹
脂5が塗布された部分は、エッチング液12によって腐
食されず残り、樹脂5が塗布されていない部分4は、エ
ッチング液12によって腐食される。この結果、樹脂5
が塗布された部分がドット状の凸部3となって残る。こ
の後、適宜手段により樹脂5を剥離して、本発明の高摩
擦ローラを得ることができる。
表面形状を示している。円筒体1の外周面2における樹
脂5が塗布された部分は、エッチング液12によって腐
食されず残り、樹脂5が塗布されていない部分4は、エ
ッチング液12によって腐食される。この結果、樹脂5
が塗布された部分がドット状の凸部3となって残る。こ
の後、適宜手段により樹脂5を剥離して、本発明の高摩
擦ローラを得ることができる。
第2図には、本発明の高摩擦ローラの製造工程の他の実
施例が示されている。
施例が示されている。
12
同図(a)又は同図(b)は、前記と同様にして得られ
た金属の円筒体lの外周面2を、予め機械的に加工して
,多数の微細な凸部3を形成した状態を示している。同
図(alは、円筒体lの外周面2において、周方向及び
軸方向に多数の満4を所定間隔で格子状に機械的に加工
して、多数の微細な凸部3を形成したものである。また
、同図Tb)は,円筒体lの外周面2において、軸方向
に対して斜めの溝4を同じく所定間隔で格子状に機械的
に加工して、多数の微細な凸部3を形成したものである
.この機械的な加工としては、例えば切削加工、転造な
と各種の手段が採用できるが、最も好ましくはローレッ
ト加工が採用される。ローレット加工によれば、多数の
微細な凸部3を作業性よく効率的に形成することができ
る。
た金属の円筒体lの外周面2を、予め機械的に加工して
,多数の微細な凸部3を形成した状態を示している。同
図(alは、円筒体lの外周面2において、周方向及び
軸方向に多数の満4を所定間隔で格子状に機械的に加工
して、多数の微細な凸部3を形成したものである。また
、同図Tb)は,円筒体lの外周面2において、軸方向
に対して斜めの溝4を同じく所定間隔で格子状に機械的
に加工して、多数の微細な凸部3を形成したものである
.この機械的な加工としては、例えば切削加工、転造な
と各種の手段が採用できるが、最も好ましくはローレッ
ト加工が採用される。ローレット加工によれば、多数の
微細な凸部3を作業性よく効率的に形成することができ
る。
同図tc)に示すように、こうして得られた円筒体lの
外周面2には、格子状の溝4と凸部3とが形成されてい
る。しかし、この状態では凸部3がなだらかな山形をな
しており、鋭い立ち上がり角度を有していないため、紙
などに対する十分なグl3 リップ力を得ることが困難である。このため、更にエッ
チング処理を施して凸部3の立ち上がり角度を鋭いもの
に加工する。エッチング処理に際し、凸部3の上面にの
みマスキング用の樹脂5を塗布してマスキングする。樹
脂5の塗布は、ゴムローラやスクリーン印刷機などを用
いて行なうことができる。
外周面2には、格子状の溝4と凸部3とが形成されてい
る。しかし、この状態では凸部3がなだらかな山形をな
しており、鋭い立ち上がり角度を有していないため、紙
などに対する十分なグl3 リップ力を得ることが困難である。このため、更にエッ
チング処理を施して凸部3の立ち上がり角度を鋭いもの
に加工する。エッチング処理に際し、凸部3の上面にの
みマスキング用の樹脂5を塗布してマスキングする。樹
脂5の塗布は、ゴムローラやスクリーン印刷機などを用
いて行なうことができる。
次に、同図(dl に示すように、エッチング液12に
浸漬してエッチング処理する。この場合、前記実施例と
同様に、円筒体1を導線15によって金属極l6と接続
し、円筒体lと金属極l6とを同時にエッチング液l2
に浸漬することにより、金属極l6の表面で水素ガスを
発生させ、円筒体lの表面で水素ガスが発生することを
防止できる。したがって、マスキング用の樹脂5の剥離
を防止し、微細な凸部3を欠損なく均一に形成するがで
きる。
浸漬してエッチング処理する。この場合、前記実施例と
同様に、円筒体1を導線15によって金属極l6と接続
し、円筒体lと金属極l6とを同時にエッチング液l2
に浸漬することにより、金属極l6の表面で水素ガスを
発生させ、円筒体lの表面で水素ガスが発生することを
防止できる。したがって、マスキング用の樹脂5の剥離
を防止し、微細な凸部3を欠損なく均一に形成するがで
きる。
同図Telは、エッチング処理された円筒体lの表面形
状が示されている。円筒体lの外周面2に予め機械的な
加工によって形成された凸部3は、l 4 エッチング処理の際、樹脂5でマスキングされた上面は
腐食されず、それ以外の部分が腐食されるため、周壁部
分が削られて鋭い立ち上がり角度を有する形状となる。
状が示されている。円筒体lの外周面2に予め機械的な
加工によって形成された凸部3は、l 4 エッチング処理の際、樹脂5でマスキングされた上面は
腐食されず、それ以外の部分が腐食されるため、周壁部
分が削られて鋭い立ち上がり角度を有する形状となる。
凸部3がこのように鋭利な形状を成すことにより、紙な
どに対する優れたグリップ力が得られる。エッチング処
理の後、樹脂5を適宜手段によって剥離する。
どに対する優れたグリップ力が得られる。エッチング処
理の後、樹脂5を適宜手段によって剥離する。
第3図には、本発明の高摩擦ローラの製造工程の更に他
の実施例が示されている。
の実施例が示されている。
同図fa)に示すように、前記と同様な方法で形成され
た金属の円筒体1の外周面2に樹脂5を全面塗布する。
た金属の円筒体1の外周面2に樹脂5を全面塗布する。
樹脂5の塗布は、前記と同様に、ゴムローラやスクリー
ン印刷機などを用いて行なうことができる。
ン印刷機などを用いて行なうことができる。
この後、同図fb)に示すように、円筒体1の外周面2
を機械的に加工して多数の微細な凸部3を形成する。機
械的な加工方法としては、nij述と同様な方法が採用
できる。この場合、凸部3を形成するために、溝4を形
成する。そのために、前記樹脂5は、溝4を形成すると
きに部分的に除去さ15 れ、凸部3の上面にのみ残る。このようにして、凸部3
の上面は、樹脂5によってマスキングする。
を機械的に加工して多数の微細な凸部3を形成する。機
械的な加工方法としては、nij述と同様な方法が採用
できる。この場合、凸部3を形成するために、溝4を形
成する。そのために、前記樹脂5は、溝4を形成すると
きに部分的に除去さ15 れ、凸部3の上面にのみ残る。このようにして、凸部3
の上面は、樹脂5によってマスキングする。
次に、同図(c)に示す様に、円筒体1をエッチング液
に浸漬してエッチング処理する。このエッチング処理も
、前記実施例と同様に、円筒体1を導線15によって金
属極16と接続し、円筒体1と金属極l6とを同時にエ
ッチング液12に浸漬させて行なう。
に浸漬してエッチング処理する。このエッチング処理も
、前記実施例と同様に、円筒体1を導線15によって金
属極16と接続し、円筒体1と金属極l6とを同時にエ
ッチング液12に浸漬させて行なう。
こうして、エッチングを行なうと、同図fdl に示す
ように、樹脂5でマスキングされた凸部3の上面は腐食
されず、それ以外の部分が腐食されるため、凸部3の周
壁部分が削られて鋭い立ち上がり角度を有する凸部3が
形成される。エッチング処理の後、樹脂5を適宜手段に
よって剥離し、本発明の高摩擦ローラを得ることができ
る。
ように、樹脂5でマスキングされた凸部3の上面は腐食
されず、それ以外の部分が腐食されるため、凸部3の周
壁部分が削られて鋭い立ち上がり角度を有する凸部3が
形成される。エッチング処理の後、樹脂5を適宜手段に
よって剥離し、本発明の高摩擦ローラを得ることができ
る。
第4図には、こうして製造された本発明による高摩擦ロ
ーラの凸部の形成が示されている。ここで、凸部3の径
aは、25〜200μm程度が好ましく、25μm未満
ではii:I摩耗性が十分に得られなく16 なるという問題があり、 200μmを越えると充分な
グリップ力が得られなくなるという問題がある。また、
凸部3の高さbは、30〜200LLm程度が好ましく
、30μm未満では充分なグリップ力が得られず、 2
00μmを越えると紙に悪影響を与える。更に、凸部3
の配列間隔Cは、0.3〜1mm程度が好ましく、この
範囲を外れると充分なグリップ力が得られなくなる。
ーラの凸部の形成が示されている。ここで、凸部3の径
aは、25〜200μm程度が好ましく、25μm未満
ではii:I摩耗性が十分に得られなく16 なるという問題があり、 200μmを越えると充分な
グリップ力が得られなくなるという問題がある。また、
凸部3の高さbは、30〜200LLm程度が好ましく
、30μm未満では充分なグリップ力が得られず、 2
00μmを越えると紙に悪影響を与える。更に、凸部3
の配列間隔Cは、0.3〜1mm程度が好ましく、この
範囲を外れると充分なグリップ力が得られなくなる。
第5図には、本発明で得られた高摩擦ローラをx−Yプ
ロッタの紙送りローラに応用した例が示されている。
ロッタの紙送りローラに応用した例が示されている。
高摩擦ローラ3Iは、回転軸32の軸方向に3つ配列さ
れており、これらの高摩擦ローラ31と対向してゴムロ
ーラ33が配置されている。
れており、これらの高摩擦ローラ31と対向してゴムロ
ーラ33が配置されている。
紙34は、高摩擦ローラ31とゴムローラ33とに挟ま
れ、回転軸32を図示しないモータ等で回転させること
により、紙34が高摩擦ローラ3lによりグリップされ
ながら送り出される。高摩擦ローラ3lの表面において
ドット状に形成された凸部が紙34の繊維に食い込むた
め、紙34は高l 7 摩擦ローラ3lに確実にグリップされる。したがって、
紙34の送り量を正確にコントロールすることができる
。
れ、回転軸32を図示しないモータ等で回転させること
により、紙34が高摩擦ローラ3lによりグリップされ
ながら送り出される。高摩擦ローラ3lの表面において
ドット状に形成された凸部が紙34の繊維に食い込むた
め、紙34は高l 7 摩擦ローラ3lに確実にグリップされる。したがって、
紙34の送り量を正確にコントロールすることができる
。
なお、本発明の高摩擦ローラは」二記のような紙送りロ
ーラだけでな<.x−yブロツタ、ロボッ1−、減速機
械などにおける金属ベルト用の高摩擦ブーりとしても利
用することができる。
ーラだけでな<.x−yブロツタ、ロボッ1−、減速機
械などにおける金属ベルト用の高摩擦ブーりとしても利
用することができる。
「発明の効果」
以上説明したように、本発明によれば、エッチングの際
に、円筒体をアノードとし、金属極をカソードとするの
で、円筒体を均一にエッチングすることができる。また
、水素ガスが円筒体の表面で発生することを防止できる
ので、マスキング用の樹脂の剥離を防止できる。その結
果、樹脂が剥離することによる凸部の欠損や形状、大き
さの不揃いが改善され、円筒体の表面に均一で微細な凸
部を欠損なく形成することができる。また、予め正確に
加工した円筒体の表面に直接加工を施して微細な凸部を
形成するので、外径寸法及び同軸度が正確に形成された
粕度の高いロ−ラを得ること1 8 ができる。したがって、この高摩擦ローラは、XYブロ
ックなどの紙送りローラ、金属ベルト用のブーりなどと
して利用することができ、紙やベルトを確実にグリップ
して正確な送りを実現することができる。
に、円筒体をアノードとし、金属極をカソードとするの
で、円筒体を均一にエッチングすることができる。また
、水素ガスが円筒体の表面で発生することを防止できる
ので、マスキング用の樹脂の剥離を防止できる。その結
果、樹脂が剥離することによる凸部の欠損や形状、大き
さの不揃いが改善され、円筒体の表面に均一で微細な凸
部を欠損なく形成することができる。また、予め正確に
加工した円筒体の表面に直接加工を施して微細な凸部を
形成するので、外径寸法及び同軸度が正確に形成された
粕度の高いロ−ラを得ること1 8 ができる。したがって、この高摩擦ローラは、XYブロ
ックなどの紙送りローラ、金属ベルト用のブーりなどと
して利用することができ、紙やベルトを確実にグリップ
して正確な送りを実現することができる。
第1図は本発明の高摩擦ローラの製造工程のー実施例を
示す説明図、第2図は本発明の高摩擦ローラの製造工程
の他の実施例を示す説明図、第3図は本発明の高摩擦ロ
ーラの製造工程の更に他の実施例を示す説明図、第4図
は本発明で得られた高摩擦ローラの凸部の形状を示す断
面図、第5図は本発明で得られた高摩擦ローラをX−Y
プロッタの紙送りローラに適用した例を示す斜視図、第
6図は円筒体の表面がエッチングされる状態を示す説明
図である。 図中、lは円筒体、2は外周面、3は凸部、4は溝、5
は樹脂、7はシルクスクリーン、8はドット状の孔、9
はドクターブレード、12はエッチング液、15は導線
、l6は金属極、31l9 は高摩擦ロ
示す説明図、第2図は本発明の高摩擦ローラの製造工程
の他の実施例を示す説明図、第3図は本発明の高摩擦ロ
ーラの製造工程の更に他の実施例を示す説明図、第4図
は本発明で得られた高摩擦ローラの凸部の形状を示す断
面図、第5図は本発明で得られた高摩擦ローラをX−Y
プロッタの紙送りローラに適用した例を示す斜視図、第
6図は円筒体の表面がエッチングされる状態を示す説明
図である。 図中、lは円筒体、2は外周面、3は凸部、4は溝、5
は樹脂、7はシルクスクリーン、8はドット状の孔、9
はドクターブレード、12はエッチング液、15は導線
、l6は金属極、31l9 は高摩擦ロ
Claims (3)
- (1) 内周面及び外周面を正確に加工した金属の円筒
体を形成し、この円筒体の外周面に樹脂をドット状に塗
布してマスキングし、この円筒体をエッチング処理して
外周面に微細な凸部を形成する方法であって、前記エッ
チング処理の際、円筒体の金属より電位が高い金属極を
接続して一緒にエッチング液に浸漬することにより、円
筒体をアノードとし、金属極をカソードとすることを特
徴とする高摩擦ローラの製造方法。 - (2) 内周面及び外周面を正確に加工した金属の円筒
体を成形し、この円筒体の外周面を機械的に加工して多
数の微細な凸部を形成し、これらの凸部の上面にのみ樹
脂を塗布してマスキングし、この円筒体をエッチング処
理して前記凸部を鋭く形成する方法であって、前記エッ
チング処理の際、円筒体の金属より電位が高い金属極を
接続して一緒にエッチング液に浸漬することにより、円
筒体をアノードとし、金属極をカソードとすることを特
徴とする高摩擦ローラの製造方法。 - (3) 内周面及び外周面を正確に加工された金属の円
筒体を形成し、この円筒体の外周面に樹脂を全面塗布し
、この円筒体の外周面を機械的に加工して、多数の微細
な凸部を形成すると共に、これらの凸部の上面にのみ前
記樹脂を残してマスキングし、エッチング処理して前記
凸部を鋭く形成する方法であって、前記エッチング処理
の際、円筒体の金属より電位が高い金属極を接続して一
緒にエッチング液に浸漬することにより、円筒体をアノ
ードとし、金属極をカソードとすることを特徴とする高
摩擦ローラの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23084889A JP2918572B2 (ja) | 1989-09-06 | 1989-09-06 | 高摩擦ローラの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23084889A JP2918572B2 (ja) | 1989-09-06 | 1989-09-06 | 高摩擦ローラの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0394080A true JPH0394080A (ja) | 1991-04-18 |
JP2918572B2 JP2918572B2 (ja) | 1999-07-12 |
Family
ID=16914239
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23084889A Expired - Lifetime JP2918572B2 (ja) | 1989-09-06 | 1989-09-06 | 高摩擦ローラの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2918572B2 (ja) |
-
1989
- 1989-09-06 JP JP23084889A patent/JP2918572B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2918572B2 (ja) | 1999-07-12 |
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