JPH0476667B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は連続棒状の紙巻きたばこを切断する装
置に関する。 紙巻たばこ包装機械において、連続棒状の紙巻
たばこを切離して単体の紙巻たばこを作る切断装
置からなる製造装置を使用することは公知であ
る。通常この種の公知の切断装置は切断用ヘツド
を備える。該切断用ヘツドは支持体に対して調節
自在に支持されていて、支持体の軸線の周りに回
転可能である。また上記の回転自在の切断用ヘツ
ドには通常長方形の一枚以上の半径方向に延びた
刃物が設けられていて、刃物の刃先は切断用ヘツ
ドから外方に突出している。該刃物は送出し装置
に接続し、使用に伴つて刃先が徐々に摩耗すると
それに従つて刃物を送出す。 このような切断用ヘツドに設けた従来の刃物の
長さは切断用ヘツドの半径よりも短かくまた摩耗
速度が速いことに基因して一回の運転毎に一度以
上取替えねばならない。このため切断用ヘツドを
使用した包装機械の運転停止時間が長くなる。包
装機械の生産速度が高い場合に上記のように切断
用ヘツドが頻繁に停止すると、紙巻たばこの総製
造コストに大きな影響を及ぼす。 本発明の目的は、少なくとも一加工期間中に亘
つて個々の刃物を使用し続けることができ、製造
工程の正規の停止中に刃物を取換えることがで
き、従つて生産に悪影響を及ぼすような機械の停
止のない連続棒状のの紙巻たばこ切断装置を提供
することである。 上記の目的は、筒状支持体の軸線の周りに回転
自在に設けたほぼ円筒状の切断用ヘツドと、筒状
支持体を貫通して延びて中央継手を介して上記切
断用ヘツドを回転するように接続した駆動軸と、
上記切断用ヘツドに対してほぼ放射状に設けた少
なくとも一枚の刃物と、上記刃物と協同して切断
用ヘツドから刃物を順次送り出すように作動する
送出し作動装置とを備えた連続棒状のの紙巻たば
こを切断する装置において、上記切断用ヘツドの
内部に上記刃物を収めるマガジンを設け、上記マ
ガジンの少なくとも一部を、上記切断用ヘツドの
ほぼ直径方向であつてかつ上記中央継手の周りを
巡つて延びた案内によつて構成し、前記刃物は新
しい時に少なくとも前記案内の長さに等しい長さ
を有していることを特徴とする連続棒状の紙巻た
ばこを切断する装置によつて達成される。 本発明の別の特徴及び利益は、それに限定され
ることのない各種態様を示す添付図面を参照した
以下の説明から明らかになるであろう。 第１図は全体的に符号１であらわした切断装置
を示すもので、該装置は筒状支持体３に回転可能
にかつ共軸状に連結したほぼ円筒状の切断用ヘツ
ド２を備えている。切断用ヘツド２はほぼ円筒状
の側壁５を有する筺体４を備える。円筒状の側壁
５の両端縁は二個の平坦壁６及び７で塞がれてい
る。この平坦壁７は筒状支持体３に対面して配設
される。又平坦壁７には筒状突起部材８が設けら
れていて、該筒状突起部材８は側壁５と共軸であ
ると共に筒状支持体３内に向つて延び、ラジアル
軸受９を介して筒状支持体３に取付けられてい
る。 筒状支持体３の軸線に沿つて、図示せぬ駆動装
置に接続した駆動軸１０が延びている。駆動軸１
０の端部は筒状突起部材８を貫通して筺体４内に
延入し、該端部にはルゼツパ定速継手１２の内側
スプラインリング１１をキー止めする。該内側ス
プラインリング１１は、円筒状側壁５と共軸の位
置において平坦壁７の内面に固着したルゼツパ定
速継手１２の外側スプラインリング１４に、ボー
ル１３を介して角度的に連結されている。駆動軸
１０は軸線方向の貫通孔１５を有し、該貫通孔１
５内に軸１６を摺動可能に設ける。該軸１６の一
端を図示せぬ駆動装置に連結し、駆動装置によつ
て軸１６を孔１５内を直線方向に前後移動させる
ことができる。また軸１６の他端をフリーホイー
ル装置１８の入力部材に固着したフオーク１７に
連結する。フリーホイール装置１８の出力軸１９
を筺体４内に設けた減速歯車装置２０に連結す
る。 減速歯車装置２０は、全体的に２２で示されか
つ筺体２３を含んだ減速歯車装置支持体を貫通し
て筺体４の軸線に対してほぼ半径方向に延びる出
力軸２１と、筺体４内にあつて該出力軸２１が貫
通する筒状突起部材２５を有した壁２４と、ほぼ
平坦円板状をしていて円筒状側壁５に貫通して形
成した半径方向の孔２８を塞ぐように複数のねじ
２７によつて該円筒状の側壁５に固着した外壁２
６とを備える。 第２図に示すように、筺体２３は互に対向した
フランジ３１，３１を有する半割セル２９及び３
０を備え、複数のねじ３２によつて互に連結され
る。半割セル２９の内側に設けたくさび形の突起
部材３３によつて傾斜状の支持体を形成して、筺
体２３内で駆動軸１０に対してほぼ直角方向に延
びた第１軸３４を支持する。半割セル３０の対向
した側壁に共軸の二個の孔３５，３５を穿孔し、
該孔には第１軸に平行状に向合つた第２軸３６の
両端部を嵌入する。第２軸３６の出力軸２１の中
間部に近接した位置において該出力軸２１の軸線
に対して直角な方向に延びている。 第２軸３６の中間部の上方には針軸受３７を介
して筒状スリーブ３８が回転自在に設けられてい
る。上記の筒状スリーブ３８の外周面には夫々の
球軸受４０（その内輪は第１軸３４にキー止めさ
れる）の外輪に接線状に接触して配設した二つの
端部リング３９と、出力軸２１の中間部に形成し
たウオーム４２と噛合する中間ヘリカルウオーム
ホイール４１とを備える。 第１軸３４の中間部にはウオームホイール４１
と協同して、筒状スリーブ３８及び出力軸２１の
回転を拘止する拘止装置４３を設ける。また拘止
装置４３は針軸受４５を介して第１軸３４に回転
自在に設けられると共にその外縁部につめ４６を
有した筒状スリーブ４４を備える。つめ４６は筒
状スリーブ４４に設けたヘリカルばね４７の推力
によつてウオームホイール４１の歯に係合する。
該ヘリカルばね４７の一端はつめ４６にまた他端
は半割セル２９に取付けられている。第１軸３
４、第２軸３６、端部リング３９、球軸受４０及
び拘止装置４３とによつてカツプリングを介した
出力軸２１により駆動される作動装置４８を構成
する。該カツプリングは、ほぼ長方形の金属帯状
体の刃物を切断用ヘツド２から徐々に送出するた
めのウオームホイール４１とウオーム４２とを備
える。４ 刃物４９の刃先５０は切断用ヘツド２から突出
しまた二つの向き合つた案内部５１の端部を越し
て外方に延びている。該案内部５１は外壁２６の
外面に接続していて、両案内部５１が協同して溝
５２を形成する。刃物４９は上記の溝５２を通つ
て筺体２３内部に挿入され、端部リング３９と球
軸受４０の間をつめ４６の自由端部と係合するよ
うにして延び、ウオームホイール４１から持ち上
げられた状態で保持される。筺体２３の内壁２４
には、全体が５３で示されるマガジンの下端が堅
く連結され、マガジン５３は、壁２４を介して筺
体２３に連通し刃物４９の内方部分を受けるよう
作用する案内５４を備えている。 第２図に示すように、案内５４は半割セル３０
のフランジ３１から切断用ヘツド２の内部に向つ
て該ヘツド２のほぼ半径方向に延びた壁５５とル
ゼツパ定速継手１２で構成したカツプリングの周
りを通過する中間湾曲部５６とを備える。壁５５
の内部表面には刃物４９を摺動状に導くほぼ矩形
断面の座５７を有する。刃物４９は、上記座５７
の対向した両側面に取付けて半割セル３０間に封
じ込んだ二つの長尺帯状体５８によつて座５７内
に保持されると共に、刃物４９の一部は座５７よ
りも上方に延びている。第１図に示す実施例にお
いて、マガジン５３は切断用ヘツド２の全体内を
ほぼ直径方向に亘つて延び、かつ筺体２３に接続
した端部と反対側の端部を固定金具５９に接続し
た案内５４を備える。上記の固定金具５９の一方
側には上記案内５４の取付ボルト６１を締付ける
ねじ孔６０が、また他方側には孔２８と共軸位置
において円筒状側壁５に形成した半径方向の貫通
孔６３を通して延びる螺切ピン６２が形成されて
いる。上記の螺切ピン６２にナツト６４をねじ込
んで固定金具５９を側壁５に固着着する。 第３図に示す実施例において、マガジン５３は
案内５４の他に壁６と７間で切断用ヘツド２の内
部に固着した刃物ケース６５を備える。刃物ケー
ス６５はつる帯状に巻いたかなり長い刃物４９を
収めることができる。 第２図に示すように、刃先５０と反対側の刃物
４９の端縁６６の中央部に切欠６７を設け、該切
欠６７に嵌入してつめ４６が回動することができ
ると共に、端部リング３９とそれに対向した球軸
受４０間を刃物４９が通り抜ける前に該つめ４６
によつてウオームホイール４１の歯を拘止するこ
とができる。 切断用ヘツド２の作用を、第１図と第２図を参
照し、また完全に摩耗した切断刃物４９が案内５
１の間から引き出されマガジン５３が空になつた
瞬間から説明する。 マガジン５３が空で第１及び第２の軸３４及び
３６の間が分離していない時は、筒状スリーブ４
４がヘリカルばね４７の推力のもとに第１図で時
計方向に回転しつめ４６をウオームホイール４１
の１つの歯に係合させ、筒形スリーブ３８をシヤ
フト３６の周りにある角度で拘止する。さらに、
第１及び第２の軸３４及び３６の間が離間してい
ないことにより、第１軸３４はすさび形の突起部
材３３に沿つて球軸受４０の外輪が端部リング３
９の外面に接触するまで下方に摺動する。 この瞬間、マガジン５３の全長に実質的に等し
い長さと座５７の幅に実質的に等しい幅とを有す
る新しい刃物４９の端縁６６がまず案内５１の間
に導入される。端縁６６は、新しい刃物４９のマ
ガジン５３への導入中球軸受４０の外輪につき当
つた時、第１軸３４をくさび形の突起部材３３に
沿つて上方に摺動させ、球軸受４０と端部リング
３９との間に刃物４９が摺動通過できる間隙を形
成する。しかし、くさび形の突起部材３３の存在
と遠心力とにより、球軸受４０と端部リング３９
との表面は刃物４９の対向表面と接触したままと
なり、そして作動時、刃物４９をその間に拘止す
る。 新しい刃物４９をさらに内方に向つて動かすこ
とにより、切欠６７がつめ４６に係合されまた筒
状スリーブ４４が第１図で反時計方向にかつウオ
ームホイール４１から離れるよう回転されそのた
め筒状スリーブ４４は筒状スリーブ３８が第２軸
３６の周りに自由に回転できるようにする。この
刃物４９の装着運動は、端縁６６が案内５４の上
端に到達し刃先５０が第２図に示す位置に配置さ
れるまで続けられる。 作動時、軸１６は公知の駆動機構（図示しな
い）により所定の回数の前後運動が与えられる。
軸１６の前後運動はフリーホイール装置１８の軸
線周りにフオーク１７の揺動運動を生じる。特
に、フオーク１７がフリーホイール装置１８の外
側入力部材から半径方向外側にレバーとして延び
ているため、フオーク１７の揺動運動は、前記入
力部材の揺動運動と、常に同一方向の出力軸１９
のしたがつてまた出力軸２１のステツプ回転と、
筒状スリーブ３８の第１図で反時計方向の第２軸
３６周りのステツプ回転とを生じる。上記のよう
に刃物４９が、遠心力とすさび状突起部材３３、
したがつてまた刃物４９に摩擦係合する端部リン
グ３９の存在とにより端部リング３９と玉軸受４
０との間に拘止されているので、端部リング３９
の上記ステツプ回転は刃物４９を案内５１に向つ
て一歩ずつ前進させ刃先５０の順次の摩耗が補償
できるようにする。 刃物４９の上記の前方へのステツプ運動は、刃
物４９が実質的に使い果たされ切欠６７がつめ４
６の前方を通過ししたがつて切欠６７がヘリカル
ばね４７の推力のもとにウオームホイール４１の
歯に係合されウオームホイール４１と筒状スリー
ブ３８とを第２軸３６の周にある角度で拘止する
ようになるまで、続けられ、それにより刃先６６
が端部リング３９と球軸受４０との間を通過して
しまう前に刃物４９の外側へのステツプ運動を停
止し、そのため刃物４９の遠心力による切断用ヘ
ツド２から外への自由の突出ができないようにな
る。 勿論、フリーホイール装置１８は、フリーホイ
ールとしてもトルク制限装置としても作動しある
角度で拘止された筒状スリーブ３８により出力軸
１９に加えられた抵抗トルクの急な増加が出力軸
１９をフオーク１７からどちらの方向にも自由に
動けるようにするような、非常に良く知られた型
のものである。 作動に当つて、軸１６の前後移動がフリーホイ
ール装置によつて出力軸１９の漸増回転運動に伝
動しさらに出力軸２１の回転自在に伝動される。
この結果筒状スリーブ３８には所定の時間的期間
に合わせた均一な角度的運動が生ずる。この角度
的運動が摩擦伝動によつて球軸受の外輪に伝わつ
て刃物４９を徐々に送り出す。第１軸３４を滑ら
せて第２軸３６に向けて横方向に移動させるくさ
び状突起部材３３が設けられているので、上記刃
物４９を端部リング３９と球軸受４０の外輪との
間に拘止する。マガジン５３があるので極めて長
い刃物を収容することができ、長期間に亘つて作
業を継続することができる。 刃物４９の刃先５０が摩耗すると、前方を通り
抜ける刃物の切欠６７を通してウオームホイール
４１の歯につめ４６を係合させて該ウオームホイ
ール４１及び出力軸２１を角度的に拘止し、端縁
６６が端部リング３９と球軸受４０間を通り抜け
る以前に刃物４９を停止させる。従つて遠心力に
よつて刃物４９が切断用ヘツド２から外方へ抜け
出すことがない。 本発明の原理を変えないで、本発明の範囲から
外れることなく種々の変形態様を実施し得ること
は云うまでもない。例えば角度的に等間隔に設け
た側壁５の領域から数枚の刃物４９を外方に突出
させることができる。この場合は前述したマガジ
ン５３或は６５と同様の各マガジン５３に刃物４
９を収める。数個のマガジンは回転中に互に干渉
しないように形成して切断用ヘツド２内部に配設
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理に基いて形成した切断装
置の軸方向断面図、第２図は第１図の装置の細部
を一部は断面図でまた一部は明確にするために省
略して示した拡大斜視図、第３図は第１図の装置
の変形を示した第１図と同様の図である。 ２…切断用ヘツド、３…筒状支持体、１０…駆
動軸、１２…中央継手、２１…出力軸、３４…
軸、３９…駆動ローラ手段、４０…被動ローラ手
段（軸受）、４１…ウオームホイール、４２…ウ
オーム、４３…拘止手段、４４…筒状スリーブ、
４６…つめ、４８…送り出し作動装置、４９…刃
物、５０…刃先、５３…マガジン、５４…案内、
５５…壁、５６…湾曲部、５７…座、５８…長尺
帯状体、６５…刃物ケース、６６…後端縁部、６
７…切欠。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 筒状支持体３の軸線の周りに回転自在に設け
   たほぼ円筒状の切断用ヘツド２と、筒状支持体３
   を貫通して延びて中央継手１２を介して上記切断
   用ヘツド２を回転するように接続した駆動軸１０
   と、上記切断用ヘツド２に対してほぼ放射状に設
   けた少なくとも一枚の刃物４９と、上記刃物４９
   と協同して切断用ヘツド２から刃物４９を順次送
   り出すように作動する送出し作動装置４８とを備
   えた連続棒状の紙巻たばこを切断する装置におい
   て、上記切断用ヘツド２の内部に上記刃物４９を
   収めるマガジン５３を設け、上記マガジン５３の
   少なくとも一部を、上記切断用ヘツド２のほぼ直
   径方向であつてかつ上記中央継手１２の周りを巡
   つて延びた案内５４によつて構成し、前記刃物は
   新しい時に少なくとも前記案内５４の長さに等し
   い長さを有していることを特徴とする連続棒状の
   紙巻たばこを切断する装置。 ２ 上記案内５４が、上記切断用ヘツド２の一側
   から他側に向つて延びると共に上記中央継手１２
   の周りを巡つて延びる中間の湾曲部５６を含んだ
   特許請求の範囲第１項に記載の装置。 ３ 上記切断用ヘツド２の内部に設けた刃物ケー
   ス６５に上記案内５４を接続し、つる巻状に巻い
   た上記刃物４９の部分を作動的に収容した特許請
   求の範囲第１項記載の装置。 ４ 上記案内５４が、表面上に上記刃物４９を案
   内する凹んだ座５７を備えた壁５５を含み、上記
   座５７の向き合つた両側に接続すると共に該座５
   ７を一部分蔽つて延びた二枚の長尺帯状体５８を
   上記壁に取付けた特許請求の範囲第１項〜第３項
   いずれか一項に記載の装置。 ５ 上記送り出し作動装置４８が、該作動装置の
   軸線の周りに漸増的に回転する出力軸２１と、上
   記刃物４９に夫々対向して接線的に配設された駆
   動ローラ手段３９及び被動ローラ手段４０とを備
   え、上記駆動ローラ手段３９をウオームホイール
   及びウオーム型のカツプリング４１，４２を介し
   て上記出力軸２１に連結した特許請求の範囲第１
   項〜第４項いずれか一項に記載の装置。 ６ 上記被動ローラ手段が、上記刃物４９に対し
   て角度的に一定であり刃物に対して横方向に移動
   自在に設けられると共に刃物４９に接する二つの
   軸受４０にキー止めされた軸３４を含み、上記刃
   物４９が、切断用ヘツド２から突出した刃先５０
   に対向した刃物の後端縁部６６に切欠６７を有
   し、該切欠６７に、刃物４９の送り出し前進を防
   止する拘止手段４３が入り込むようにした特許請
   求の範囲第５項記載の装置。 ７ 上記拘止手段４３が、上記刃物に対し横方向
   に移動可能な軸３４に回転自在に外嵌した筒状ス
   リーブ４４と、上記筒状スリーブ４４から外方に
   突出したつめ４６と、上記筒状スリーブ４４に作
   用して該スリーブ４４を、上記カツプリング４
   １，４２のウオームホイールの歯に上記つめ４６
   を押付ける方向に回動させるようにしている弾性
   手段４７とを含んでいることを特徴とする特許請
   求の範囲第６項記載の装置。