JPH0476123A - 地下構造物の構築方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、プレキャストコンクリート板（ＰＣ板）を構
成安素とする地下道、暗渠のような構造物を地中に構築
する方法に関する。

（従来の技術） 従来、安定液を満たして形成された複数の溝孔内に、ｐ
ｃ板とＸｉ　Ｐ　Ｃ板の−Ｌ部に固定された複数のＨ形
鋼のような山止め部材とを挿入し、前記安定液を固化し
た後、前記山止め部材および前記ｐｃ版板間地盤を所望
深さまで開削し、その後、前記ＰＣ板を側壁とする構造
物を構築していた（特開昭５２−５８２１１号公報）。

（発明が解決しようとする課題） ところで、前記ＰＣ板は、これを良好な支持地盤に達し
得る高さ１法に設定するとき、前記構造物のための側壁
としてだけでなく、連続した支持杭の役割をも果たす。

しかし、前記支持地盤が比較的深い位置にあるときは前
記ｐｃ板の高さ寸法もまた大きいものとなり、高いした
がってまた重いＰＣ板はその製造工場から現場への運搬
を困難にし、また、前記溝孔への挿入のために大型のク
レーンを必要とするために狭い敷地での地−ド構造物の
築造を困難する。

本発明の目的は、地下構造物の構成要素としてのＰＣ板
の高さ−・１法を大きいものとすることなしに前記ｐｃ
板を介して前記地下構造物を深い支持地盤に支持するこ
とがてきるようにすることにある。

（課題を解決するための手段） 本発明に係る地上構造物の構築方法は、安定液を満たし
ながら一対の溝孔を地中に形成した後、プレキャストコ
ンクリート板と該プレキャストコンクリート板の上部お
よび下部に固定された出止め部材および根太り部材とか
ら成る組立体を面記溝孔中に挿入し、前記安定液を固化
または固結材と置換し、前記出止め部材および前記プレ
キャストコンクリート板間の地盤を所望深さまで開削し
た後、前記プレキャストコンクリート板を構成要素とす
る構造物を完成することを含む。

（発明の作用および効果） 本発明によれば、ｐｃ板の下部に連結された根太り部材
は前記構造物のための支持杭としての機能を担い、前記
根太り部材は、良好な支持地盤が比較的深い深度位置に
あるとき、前記支持地盤に到達し得る長い寸法のものが
選択される。このため、前記支持地盤の深度の大小に拘
らず、前記構造物の支持地盤への支持のために前記ｐｃ
板の高さ寸法の増大を図る必要はなく、また、前記根太
り部材の前記ｐｃ板への接続は構造物の築造現場で行な
うことができる。したがって、前記ｐｃ板は高さ寸法が
比較的小さいもので足りる。その結果、前記ｐｃ板の容
易な運搬を可能とし、また、小型のクレーンの操作によ
る狭い敷地での前記ｐｃ板の吊り上げおよび前記溝孔内
への挿入を可能とする。］）「記ＰＣ板の上部に出止め
部材を接続してこれに開削時の出止め作用を担わせるこ
とにより、前記ｐｃ板に出止め機能を担わせる場合に必
要なｐｃ板の長大化を不要とすることができ、これによ
り、前記構造物の−・部を構成するに必要十分な高さ寸
法のものを選択することができる。

（実施例） 第１図を参照すると、ベントナイト泥水のような安定液
１０を満たしながら、所定の深さ、例えば良好な支持地
盤１４が位置する深さの一対の溝孔１２（但し、一方の
溝孔のみが図示されている。）を互いに間隔をおいて地
中に掘削し、形成する。次いで、ＰＣＣｌ２Ｏ、ＰＣＣ
ｌ２Ｏ上部に固定され上方へ伸びる出止め部材１８と、
ＰＣＣｌ２Ｏ下部に固定され下方へ伸びる根太り部材２
０とから成る組立体２２を、クレーン（図示せず）のよ
うな吊持装置を用いて、安定液で満たされた溝孔１２中
に挿入する。出止め部材１８の上端から根太り部材２０
の下端までの長さすなわち前記組立体２２の高さ寸法は
溝孔１２の深さ寸法Ｉコはぼ等しい。図示の出止め部材
１８および根太れ部材２０は、それぞれ、ＰＣＣｌ２Ｏ
幅方向（図面の紙背方向）へ１ｊ−いに間隔をおかれた
複数の例えばＨ形鋼のような条鋼から成り、これらの端
部がＰＣＣｌ２Ｏら突出する継手（図示せず）に接続さ
れている。出止め部材１８および根太れ部材２０のＰＣ
Ｃｌ２Ｏの固定は、工事現場への搬送に先漬って−Ｌ場
内で行なうことができるが、溝孔１０の深さ寸法が大き
くこのために根太れ部材２０の長さ寸法が大きい場合に
は、工場から工事現場までの運搬の利便性を考慮して、
ボルト・ナツト、溶接等のような適当な固定手段を用い
て工事現場で行なうことが望ましい。さらに、他の組立
体２２か溝孔１０内に順次に挿入され、互いに隣接する
ＰＣＣｌ２Ｏ互いに突き合わされる。

次に、地上に支持され溝孔１２を横切る支持板２４に各
組立体２２を吊持する間に、溝孔１２の底部にセメント
ベート、セメントモルタル等から成るグラウト２６を供
給して各根太り部材２０の−・部を覆うことが望ましい
。グラウト２６は後に固化して後記構造物４２の荷重伝
達盤を形成する。グラウト２６は、地上に設備されたグ
ラウトポンプを含むグラウト供給設備２８からホース３
０を介して供給することができる。

グラウト２６の供給後、ホース３０を地上に引き上げ、
次いで安定液１０を固化させてこれを固結体３２とする
（第２図）。安定液の固化は、溝孔１２中の安定液１０
に固化材を添加することにより、あるいは、溝孔１２か
ら汲み＋げた安定液に地上で固化材を混入したのち、こ
れを溝孔１２に戻すことにより行なうことができる。前
記安定液の固化に代えて、前記安定液を地上に汲み上げ
てこれを溝孔１２から除去する間に、白砂性のスラリー
状の固結材を溝孔１２中に供給してもよい。すなわち、
前記安定液を前記固結材で置換することができる。この
場合には、前記固結材の固化したものが固結体３２を構
成する。

安定液１０の固化後、出止め部材１８間に矢板（図示せ
ず）を配置し、必要ならば相対する山＋ｈめ部材１８お
よび相対するｐｃ板１６間に腹起し３４および切張り３
６を配置しながら、相対する溝孔１２間の地盤すなわち
山止め部材１８間の固結体３２の一部および土砂と、ｐ
ｃ板１６間の固結体３２の一部および土砂とを所望深さ
まで開削する（第３図）。止水性を有する固結体３２の
ため、漏水に悩まされることなしに、掘削作業を行なう
ことができる。

次に、ｐｃ板１６を構成要素（側壁）とし、かつ、両Ｐ
Ｃ板！６の上端に掛は渡された下床版３８および両ＰＣ
板１６のＦ部に接続された下床版４０とを含む地下道ま
たは暗渠のような構造物４２を完成する（第４図）。下
床版３８および下床版４０は場所打ちの鉄筋または鉄骨
コンクリートまたはＰＣ部材で構成することができる。

地ト構造物４２を完成した後、ｐｃ板１６から例えば溶
断により山止め部材１８を分離し、また、前記矢板、腹
起し３４および切張り３６を撤去した後、構造物４２の
ト方空間を土砂４４で埋め戻す。

前記した例によれば、支持地盤１４に達する各根入り部
材２０は構造物４２の支持杭としての機能を担う。しか
し、築造される構造物４２の種類、地盤の種類等によっ
ては、根入れ部材２０が支持地盤１４に達する長さ寸法
を有しない短いものが選択されることがあり、この場合
にも本発明は適用可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図および第３図は本発明の工程を示す部分
断面図、第４図は本発明に従って形成された地 １０： １６： ２０： ４２ニ ド構造物の断面図である。 安定液、　　　　１２：溝孔、 ｐｃ板、　　　　１８：山止め部材、 根入り部材、　２２：組立体、 地下構造物。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 安定液を満たしながら一対の溝孔を地中に形成すること
   、プレキャストコンクリート板と該プレキャストコンク
   リート板の上部および下部に固定された山止め部材およ
   び根入り部材とから成る組立体を前記溝孔中に挿入する
   こと、前記安定液を固化または固結材と置換すること、
   前記山止め部材および前記プレキャストコンクリート板
   間の地盤を所望深さまで開削すること、前記プレキャス
   トコンクリート板を構成要素とする構造物を完成するこ
   とを含む、地下構造物の構築方法。