JPH0475657A - 下肢臀部昇降装置 - Google Patents

下肢臀部昇降装置

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JPH0475657A
JPH0475657A JP2191519A JP19151990A JPH0475657A JP H0475657 A JPH0475657 A JP H0475657A JP 2191519 A JP2191519 A JP 2191519A JP 19151990 A JP19151990 A JP 19151990A JP H0475657 A JPH0475657 A JP H0475657A
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shaped
leg
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Kazuaki Takahashi
一晃 高橋
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、病床にある患者が寝たきり状態に移行するこ
とを防止する為の下肢機能回復訓練及び)おむつを使用
している患者の局部の清拭やおむつ交換作業時に用いる
下肢臀部昇降装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来より、下肢機能回復訓練用のリハビリ機器類は多く
の発明考案がなされ出回っている、また種々のおむつ交
換用機器の発明考案がなされているが、現在製品化され
ているものは皆無である。
更に本発明の下肢臀部昇降装置のように、装置を改造す
ること無く両用に利用し得るものは皆無に等しく比較し
得るものは見当たらない、故に、これ迄に開示された、
種々の下肢機能回復訓練用リハビリ機器又はおむつ交換
用機器と、本発明の下肢臀部昇降装置の下肢機能訓練機
器としての又はおむつ交換用機器としての両様の効果と
、個々に似通った効果を持つ装置機器類と対比する。
(イ)下肢機能訓練用のリハビリ機器は病床を離れて使
用するものが大半を占めている為に、本発明の下肢臀部
昇降装置のように病床に仰臥した状態で利用出来るもの
と対比するとなれば、開示年代に適切さを欠くと考えら
れるが、該当するものは特開昭61−203963号公
報の下肢機能訓練装置のみである。
以下、公報記載内容を公報に記載された部品名や用語を
引用し要点を抜粋して要約する。
縦長フレームに、調節自在のクロスビームを横方支承手
段とし、また縦方向にベツドの骨格等の構造物に取付け
る為のクランプを備えた伸縮自在棒を連結して、装置を
支持面に載置した場合の転倒防止対策としたベースが構
成されている。
駆動方法は、該ベースに対して水平静止位置から回動し
得る大腿部介添え用ビームを、水平基準位置を有するピ
ボット軸芯を中心にビポ・ント自在に装着し、前記とポ
ット軸芯と平行するピボ・ント軸を介して、静止位置と
最大回動位置との間における、ベースに対するビームの
動きを入力条件に応じて制御する駆動装置を装着し、ベ
ースとビムの間に介在するスクリューウシャフトを出力
軸として、ナツト部材を移動させビームを回動させる構
造となっている。
前記ビームの左右に平行する縦部材の末端部側面に設け
られた、左右一対の慴動体のいずれかにスプリントを構
成する、一対の側面介添片を備えた大腿支持体と、各側
面介添片にビボ・ントビンを設はビボント自在に装着し
た、脛部支持体からなる関節装置が設けられている。
前記関節装置を構成する、大腿支持体と脛部支持体の一
対の縦部材には、下肢の大腿と脚を裏側から支えるハン
ドが架設され、脛部支持体の末端部に足のせ台と支持面
上で走行する走行部材が設けられている。
以上の構造によって、下肢の機能回復訓練の程度、もし
くは、筋肉をきたえる上で必要な運動量に応じて、下肢
を支持面上での下肢の支持、静止位置に対応する腰の無
屈曲状態から最大120度迄1膝の無屈曲状態から最大
130度迄O3設定された角度範囲内で屈伸運動を行わ
せることができると記載されている。
その他、特に、筋肉をきたえる目的で機能訓練を行う場
合は、脚をハンドで脛部支持体に固定すれば充分である
、また足のせ台を可動ないし調節自在な重りを支持する
ように構成すれば反転運動を得ることができる、また伸
展した状態での機能回復訓練を積極的に行う場合、側面
介添片に可動棒を取付け、可動棒と足のせ台の間に弾性
コードを張設しても良いと記載されている。
特殊な実施例として、前記ベースの中心縦平面の方向に
、水平ピボット軸芯を構成するピボット軸を備えた二個
の支持体を取り付け、ピボット自在支持台を支持させ、
ピボット自在支持台にビムと駆動装置を装着し、更に付
勢装置を設けた下肢機能訓練装置において、下肢を支持
面上での下肢の支持、静止位置に対応する腰の無屈曲状
態から30度以内の、設定された角度範囲内でビームを
屈曲作用と同時に外転させたり、伸展作用と同時に内転
させることができると記載されている。
(ロ)おむつ交換用機器は、病床に仰臥した状態で使用
されるもので、臀部を浮上させる為の方法として、次の
ような二通りの方法が用いられている、下肢と腰部を持
ち上げ臀部を浮上させるか又は下肢を持ち上げ臀部を浮
上させる構造である。
下肢と腰部を持ち上げ臀部を浮上させる構造を持ったも
のには、開示年代に適切さを欠くと考えられるが、実公
昭56−21384号公報の電動おむつ交換機が該当す
る。
以下、公報記載の実用新案登録請求の範囲を引用すると
、モターの軸頭男螺子で回止めの付く女螺子の出入子に
より、端部を支承された杆に帯状ハンドと足乗せを取り
付けて、迂回管で1対にし寝ている患者をまたぎ抱き上
げる電動おむつ交換機の構造と記載されている。
これは添付された図面を参照すると、頭部方向を迂回す
るコの字状に曲げたパイプの両端部にベスをもうけ、該
ベースの所定位置に設けた一対の支点軸芯にてこを軸着
し、該てこの先端部に左右回動自在とした、足のせを取
り付けたてこを左右屈曲自在に連結し、軸着したてこと
ベースの間にスクリューウシャフトを出力軸とする駆動
装置を介在させ、また左右に平行するてこの間にバンド
を架け渡したものと考えられる。
以上の構造によって、患者を抱き上げおむつを交換し、
また便器を利用させたり、床返りさせることが子供でも
できると記載されている。
また片方のみの抱き上げにすれば座返りもでき又足腰の
回復運動も人手を要せず、患者によっては自由にでき、
更にコの字状に曲げたパイプをバンドでつなげばタン力
になって敷布の取替えもできると記載されている。
次に、下肢を持ち上げ臀部を浮上させる構造を持つもの
を開示年代順に選ぶと、開示年代に、適切さを欠くと考
えられるが、実開昭61−24033号公報のおしめ交
換補助具、新しいものでは実開昭63−201532号
公報の寝たきり老人のおむつ取替用尻上げ装置が該当す
る。
先ず、実開昭61−24033号公報のおしめ交換補助
具の、公報記載の実用新案登録請求の範囲を引用すると
、おしめ交換補助具を、両脚部が患者の腰部をまたぐよ
うに置き、患者の両足の膝関節の下を、バンドをくぐら
せて手前に引き出しバンドにあるバンド止め穴を、バン
ド止め金に嵌めバンドのほぼ中心を、横架の中心にある
バンド支え爪に掛け、把手を持ち上げるように起こすこ
とによって、両足及びでん部を吊り上げ、把手支え棒を
把手支え棒止め金に固定し、おしめの交換を行うことを
特徴としたおしめ交換補助具と記載されている。
これは添付図面を参照すると、両脚部は左右−対のベー
ス上の所定位置に把手支え棒とめ金具と支点軸芯が設け
られ、該軸芯の上方はアーチ状ビームで連結され一体化
構造となっている。
コの字状に曲げ左右対称の所定位置に回動自在に把手支
え棒を装着し所定位置に複数の横架調節穴を設けた把手
は、前記両脚部に設けられた支点軸芯を介して回動自在
に軸着されている。
把手に位置調節自在に装着された横架け、中央部にバン
ド支え爪を設は左右両端部に横架調節用蝶ネジを取り付
けたバンド止め金が取り付けられている、また横架の上
方に平行に取り付けた軸に一端にマジックテープを取り
付けた縦長のカバが巻き上げられるように取り付けられ
ている。
横架の左右両端部に取り付けられた左右いずれかのハン
ド止め金に、複数個のハンド止め穴を設けたハンドの一
端が掛けられている。
次に、実開昭63−201532号公報の寝たきり老人
のおむつ取替用尻上げ装置の、公報記載の実用新案登録
請求の範囲を引用する。
(1)足に膝裏で掛かる膝掛けを後ろへ反転して上昇す
る円軌道に沿って持ち上げ得ると共に、随所で停止し得
るように構成した寝たきり老人のおむつ取替用尻上げ装
置。
(2)円軌道の回転中心を有する尻上げ機本体とその回
転中心を中心に尻上げ機本体によって回動される支持枠
と、支持枠に吊り上げられる膝掛け付足吊りとからなる
実用新案登録請求の範囲第1請求項記載の寝たきり老人
のおむつ取替用尻上げ装置と記載されている。
これは添付図面を参照すると、尻上げ機本体はベツドの
下に設置する板状ベースの頭部寄りに、ベツドとクロス
する形でベースの幅に等しい寸法の尻上げ機が取り付け
られ、該尻上げ機の両側に出ている出力軸にL字状パイ
プが取り付けられている。
L字状パイプには、支持枠を伸縮自在に調節する位置調
節ネジを取り付けた継ぎ手パイプが差し込まれ、両側の
継ぎ手パイプを連結するように支持枠が差し込まれてい
る。
パイプをコの字状に曲げた支持枠には、膝掛け用バンド
を取り付けた足吊りが位置調節自在に装着されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
(イ)これ迄に発明考案された下肢機能訓練用リハビリ
機器の中でも、対比しようとする下肢機能訓練装置は殆
どの症状に対応する機能を備えた非常に優秀なものであ
るが、その対象となる患者は容々回復期に入った状態で
無ければ利用出来ないその理由は、重度の脳障害を起こ
した術後患者の状態をよく観察すれば明白である。
多くの患者はその後遺症によって、半身不随となり仰臥
させられている為、下肢は自然に外反し腰、膝、足首は
伸展し硬直化しており、特に両足関節は掛け布団に押さ
えられる為に、土踏まずから先は変形し尖足症状を呈し
ているが、この外反及び尖足症状は他の重症患者にも生
しることがあり寝たきりに移行する原因になっている。
尖足症状が固定した場合の回復訓練は、角度調整可能な
足乗せ台の付いた傾斜可能なベツドに、患者を縛り付け
その体重によって足関節を無理に曲げさせる方法が実施
されているが、痛みが激しく克己心の強い患者でもその
訓練は苦しいもので気力を喪失し苦痛に耐えられない患
者は寝たきり状態に移行することになる、また患者に訓
練を続ける意志があっても、看護者の人手不足、その他
の悪条件が重なり寝たきり状態に移行する場合もある。
故に、前記症状を呈する迄に、腰、膝の伸展硬直化は避
けられ無くとも、足を客々垂直に維持させることで外反
及び尖足症状を防止出来れば腰、膝と同様に足首が硬直
化しはしめても、患者の症状に応じて可能な限り、早期
に足首の屈伸訓練を開始して徐々に足関節の症状を改善
し、また下肢を反復して僅かに上下させ、徐々に上下幅
を広げの下肢の屈伸運動を実施すれば、股関節の症状は
改善される。
下肢を上下させられるように成れば膝の屈伸訓練を実施
して、膝関節の症状を改善することが出来る、このよう
に外反及び尖足症状を防止し、順を追って可能な限り早
期に屈伸訓練を開始出来る装置があれば、患者の寝たき
り状態えの移行は回避出来るのであるが、対比しようと
する下肢機能訓練装置は、外反及び尖足治療の機能は備
わっているが、それらの症状を防止する為の機能は備え
ていない、この装置に外反及び尖足症状を防止する為の
機能が付加されれば、これを凌駕するものは出来ないと
考えられる。
以上の観点から、本発明の下肢臀部昇降装置は下肢の外
反及び尖足症状を防止し得る機能を備えた、下肢機能回
復訓練装置を提供することを第一の目的としている。
(ロ)これ迄に考案されたおむつ交換用機器を、従来の
技術の項に記載した順に対比すると、電動おむつ交換機
は、下肢と腰部を持ち上げ臀部を浮上させる構造である
為に、腰部を持ち上げる為のハンドを必要とする点に問
題がある。
その理由は、使用する前に事前作業としてバンドを患者
の体の下に敷いて置く必要があるが、両端部に硬い金具
の付いたハンドを患者の体の下に敷く為に、体を横転さ
せ又は持ち上げることが必要で、患者に与える苦痛や看
護者に懸かる労力負担は非常に大きい、またハンドを懸
ける位置によってはおむつ交換作業を妨げることがある
仮に、前記の負担を省略する為に常にバンドを体の下に
敷いて置けば解消し得ると考えたとすれば患者に対する
配慮を欠いたものとなる。
抵抗力に乏しい患者の体の下にバンドのような異物を敷
いたままにすれば、違和感を与えると共に血行障害を引
き起こし、褥揄が発生し重大事態を招くことは臨床的に
証明されている。
足腰の回復訓練も可能とされているが、このような構造
では腰、膝に有る程度有効であるが、その運動範囲は限
られる、また下肢機能訓練装置と同様に外反及び尖足症
状の防止に利用出来ない。
以上の列記した問題点が解消されない限り製品化は不可
能である。
おしめ交換補助具は、下肢を持ち上げ臀部を浮上させる
構造であるが、患者の腰部をまたぐ形となる両脚部を連
結するアーチ状ビームが、患者の下肢を持ち上げ臀部を
浮上させた場合、下腹部に近い為に作業の妨げとなる。
おむつ交換作業を行う場合、患者の下肢を開かせねばな
らないが、横架に取り付けた膝関節を吊り上げるバンド
は、両下肢を持ち上げることは出来ても開かせる方向に
作用しない、また横架け膝関節の審々真上に位置する為
に作業の妨げとなる以上の列記した問題点が解消されな
い限り製品化することは不可能である。
寝たきり老人のおむつ取替用尻上げ装置は、前記の問題
点を全て解消した非常に優秀なものであるが、病院で使
用されている足付ベツドが必要で厚生省の指導している
在宅介護が一般化した場合残念ながら畳の上に直に布団
を敷いて生活する患者は使用出来ない。
以上、おむつ交換用機器として対比する為に、記述した
三点の中で製品化し得るものは、寝たきり老人のおむつ
取替用尻上げ装置以外にない。
おむつ交換用機器が早急に製品化されれば、その社会に
対する貢献度は非常に大きいものと考えるが残念ながら
製品化されていない。
現在実施されている患者の局部の清拭やおむつ交換作業
は、患者の身体を左右交互に横転させ、片手で支えて片
手で片側づつ処理するか、或いは患者の下肢を開かせて
、看護者が患者の両脚の間に正対して座り、患者の下脚
部を左右両肩に担ぎ上げて支え、看護者が中腰になり患
者の臀部を浮かせながら、かがみ込むようにして両手又
は片手で処理する等、看護者に負担の大きい労働が行わ
れている。
従来より、看護者は女性が主体となっており、また近年
、特に目立つ現象として核家族化と高齢化が進み老人が
老人を看護する事態が増加し、その結果、看護者が背筋
、肩、椀、肘、手首、腰、膝のこりや痛み、疲労等を訴
える事例が増え太きな社会問題となっている。
以上、これ迄に指摘した問題点を整理し、要求される事
柄を要約する。
看護者の現状と将来の状況から考えて、足付又は台状の
ベツド、或いは畳に直に設えた病床の何れにも使用可能
な小型軽量のもので、患者の局部の清拭やおむつ交換作
業前に、極力患者の体に触れることを避けられるもので
あること、また使用時に簡単な操作により自然な体位を
取らせ得る機能を備え、作業を妨げること無く、且つ安
全性の高い構造で、看護者の労力を軽減する為に短時間
で処理出来るものとなる。
本発明の下肢臀部昇降装置は、前記の要求される事柄を
解決し得る、患者の局部の清拭やおむつ交換作業用機器
を提供することを第二の目的としている。
以上、二つの目的を達成する為の技術的手段を述べる前
に本発明の基本概念について説明する。
人間の体型は、体のどの部分にどのような外力が加わる
と、体位がどのように変化するかを充分に理解し認識し
なければ、問題点を解決し要求に答えることは出来ない
直立している人間の体型は、胸椎と腰椎の接する部分が
前方湾曲を形成して臀部は湾曲部より後方に突き出され
ているが、膝を曲げ腰を落とし体を前屈させた場合、前
方湾曲は後方湾曲に変化して背中が丸くなり臀部は前方
に移動する形になるまた仰臥した状態で下肢を持ち上げ
頭部方向に円運動しながら誘導するような外力が働いた
場合膝の動きに対応して大腿部が腹部方向に押しつけら
れ大腿骨が骨盤とそれにつながる腰椎と胸椎を引っ張る
形となり、前方湾曲は後方湾曲に変化して背中が丸くな
り、下肢は持ち上げられ臀部から肩甲骨付近迄浮上する
このように下肢を持ち上げることで、下半身の欝血状態
が除かれ血液の心臓に還流する速度が速くなり全身の血
行は改善される、これは血行障害に因る諸症状、例えば
筋肉硬化、褥瘉、静脈瘤に因る疼痛等の症状を改善し、
また前記症状に対する予防運動となって副次的効果をも
たらす。
本発明の下肢臀部昇降装置は、術後患者の足を客々垂直
に維持して、外反及び尖足症状を呈することを防止し、
症状に応じて早期に足首や腰の屈伸訓練を開始して、足
関節や股関節の完全硬直化をある程度回避して患者に症
状克服に対する自信を持たせ、患者の症状に応じて下肢
を持ち上げ下半身の欝血状態を一時的に緩和させると同
時に下肢の硬直化した筋肉を弛緩脱力化させ、下肢三大
関節を容易に動かし得るようにし、下肢の上げ下ろしを
反復して、下肢三大関節の屈伸運動を行わせることによ
って、下肢機能回復訓練の効果を上げ寝たきり状態への
移行を防止し、また下肢を持ち上げ臀部から肩甲骨付近
迄浮上させた、おむつを交換する為に極めて自然な体位
(赤ん坊のおむつ交換時と客々同様)を機械的に維持し
て、看護者が両手を自由に使えるようにし、患者の局部
の清拭やおむつ交換作業時間を短縮させることで患者の
苦痛を軽減すると同時に看護者の労力を大幅に減少させ
ることである。
(課題を解決する為の手段] 概略は、前記何れの病床にであっても安定するように、
平面外観形状を人体の下半身を三方から囲める形(コの
字状)として小型軽量化を図り、把手を力点として、コ
の字状又は一対のL字状でのこに取り付けた、脚保持台
に固定した下肢を持ち上げ頭部方向に円運動しながら誘
導するような外力を働かせることを基本としたもので、
てこ持ち上げに要する力を、てこの原理を応用して軽減
し、またてこの先端部を第二力点として補助力を働かせ
、てこ持ち上げに要する力の軽減の効果を高めると同時
に、それによって生じる不都合を解消する手段として用
いる制動力及びてこの先端部を力点として駆動装置の出
力を働がせて半自動、自動化し省力化の効果を高めると
同時に利用範囲を広げようとしたものである。
コの字状に曲げたベースとなるパイプと、二本の横U字
状に曲げたパイプからなる骨格と、該骨格の所定位置に
取り付けた、所定位置に支点軸芯を設けた一対の函体に
よって構成されたコの字状台枠に、把手(但し、把手の
有無にこだわらないが手動の場合は有る方が望ましい)
、脚保持台、支点軸孔の順に並べられた、コの字状又は
一対のL字状のてこを支点軸芯を介して回動自在に軸着
したものである。
また踵を支え得る幅を有するゴムベルトの両端部にてこ
に用いたパイプと脚保持台の所定位置に掛ける、円弧状
に曲げた金具を取り付けた、長短二種類の足関節機能回
復訓練用ベルト各二本を付属部品として備えて利用範囲
の拡大図っている。
軸着されたてこに取り付けた脚保持台は、脚保持台取付
け金具を介して、てこに対して回動及び位置調節自在に
取り付けると効果的である。
また脚保持台取付け金具の脚保持台取付け軸に圧縮コイ
ルバネを装着し、脚保持台を止めているナツトの締め加
減によって、左右の脚保持台の間隔を調整出来るように
すると更に効果的である。
また脚保持台取り付け軸に装着した、圧縮コイルバネに
捻じりコイルバネの働きを兼ねさせ、前方又は後方回転
力として脚保持台に働かせ、圧縮コイルバネを脚保持台
取り付けうまに掛ける位置の選択によって、回転力を調
整出来るようにすると一層効果的である。
圧縮コイルバネに捻じりコイルバネの働きを兼ねさせる
場合は原則として、石川は右巻きπ相は左巻きとし、圧
縮コイルバネの平均径を縮めさせて、その復元力を前方
回転力として、また左右入れ換えて後方回転力として働
かせるとよい。
コの字状台枠の所定位置にてこを握持し得る、てこ保持
金具を取り付けると効果的である。
軸着されたてこの先端部を第二力点として、てこを起こ
す方向に弾性体の力を補助力として働かせると、把手に
浮力が生じて把手に懸かる負荷が軽減され省力化され一
層効果的である。
この場合、弾性体として引っ張りコイルバネを用いて、
軸着されたてこの先端部にバネ掛け金具を取り付け、引
っ張りコイルバネの一端を掛け、他の一端をバネ調整軸
の一端に設けたバネ掛け孔に掛け、バネ調整軸の他の一
端はコの字状台枠の一部を構成する、一対の函体の前面
板の所定位置に設けたバネ調整軸孔を貫通させ函体の正
面で、バネ調整軸に設けた牡ネジをナツトで抜け止めし
該ナツトの締め加減によって、引っ張りコイル/Nネの
張力を調整出来るようにするとよい。
また弾性体としてガススプリングを用いて、軸着された
てこの先端部にピストンロッド取り付け金具を取り付け
、該ピストンロッド取り付け金具に軸着されたガススプ
リングのシリンダを、コの字状台枠の一部を構成する、
一対の函体の内底部の所定位置に取り付けたシリンダ取
り付け金具に軸着してもよい。
前記弾性体を用いた場合、軸着されたてこに取りイ1け
た把手に接して撥ね揚がり防止フックを取り付け、コの
字状台枠の撥ね揚がり防止フックに対応する位置に、フ
ック掛け金具を取り付けるとてこの撥ね揚がり事故対策
として働く。
また前記撥ね揚がり防止フックの変わりに、軸着された
てこの支点軸芯と同軸に、てこにブレーキレバーが引か
れると制動力が解除されるバンドブレーキを取り付け、
把手と同時に握れる位置にブレーキレバーを取り付け、
両者間を制動力を解除するフレキシブルワイヤで接続す
ると、脚保持台を所要個所に停止させることが出来て利
用範囲が広がり一層効果的である。
軸着されたてこの先端部を力点として、回路設定条件に
応じて制御される空気圧によって働く駆動装置の出力を
、該駆動装置の出力軸を介して伝達し、力点としたてこ
の先端部を円弧状軌跡に沿って誘導して、てこを起こし
又は倒す構造とし半自動又は自動化に発展させると、よ
り一層省力化出来て効果的である。
半自動化する場合は、軸着されたてこの先端部にピスト
ンロッド取り付け金具を取り付け、ピストンロッド取り
付け金具にピストンロッドを軸着された、回路設定条件
に応じて働く複動エアシリンダを、コの字状台枠の一部
を構成する、一対の函体の内底部の所定位置に取り付け
たシリンダ取り付け金具に軸着し、コの字状台枠の所定
位置にエアタンクを備えた手動操作回路を設け、エアタ
ンクに足踏み式又は手動式の自転車用ポンプ又はヘロー
ズポンプを接続するとよい。
自動化する場合は、軸着されたてこの先端部にガイドピ
ンを設けたガイド金具を取り付け、ガイド金具に設けた
ガイドピンを、コの字状台枠の一部をなす一対の函体の
所定位置に取り付けた、シリンダ取り付け金具を介して
水平に固定された、回路設定条件に応じて働く複動エア
シリンダのピストンロッドの先端部に垂直に取り付けた
ガイド金具に設けたガイド縦長孔に遊びを持って嵌め合
わせ、前記コの字状台枠の所定位置に設けた、エアタン
クを備えた手動操作回路の変わりに、揺動型アクチュエ
ータを備えた電動操作回路を設け、遠隔操作用スイッチ
ボックスを接続するとよい。
軸着されたてこの先端部を力点としで、入力条件に応じ
て制御される駆動装置の出力を、該駆動装置の出力軸を
介して伝達し、力点としたてこの先端部を円弧状軌跡に
沿って誘導して、てこを起こし又は倒す構造として自動
化しても省力化出来て効果的である。
軸着されたてこの支点軸と同軸に、てこにウォムホイー
ルを固定し、コの字状台枠の一部をなす、一対の函体の
内底部の所定位置に取り付けた電動モーター取り付け金
具を介して水平に固定された、入力条件に応じて制御さ
れる電動モータの回転軸に取り付けたウオームを、前記
てこに固定したウオームホイール噛み合わせ、遠隔操作
用スイッチボンクスを接続するとよい。
〔作用〕
以上のように構成された、下肢臀部昇降装置は足付又は
台状のベツド、或いは畳に直に設えた病床の何れであっ
ても、術後患者の下半身を三方から囲むように設置出来
るし、軸着されたコの字状又は一対のL字状てこは、コ
の字状台枠に対して限定された範囲内で自在に回動させ
ることが出来る。
軸着されたてこに取り付けた脚保持台は、患者の個人差
と症状に適応する位置に移動させて固定出来るし、不要
な場合はてこの外側に回して固定出来る。
また脚保持台を止めているナツトの締め加減で圧縮コイ
ルバネは伸縮して、左右の脚保持台の間隔を調整するよ
うに働く。
脚保持台を後方又は前方に回して、脚保持台取付け軸に
装着した圧縮コイルバネの平均径を縮める方向に回して
復元力を蓄えさせると、捻じりコイルバネとして前方又
は後方回転力として脚保持台に働き、脚保持台に固定さ
れる患者の下肢の部位によって異なるが、てこの静止又
は上下運動と相乗的に作用し下肢関節を曲げることが出
来る。
脚保持台に働く回転力は、圧縮コイルバネを脚保持台取
り付けうまに掛ける位置によって強弱を調整し、左右の
圧縮コイルバネの入れ換えで回転方向は変換出来る。
コの字状台枠の函体の後方上部に取り付けたてこ保持金
具は、構造上限定された最終点となり、持ち上げられた
てこを握持してこの前倒しを防止する為に働く。
人力で、把手、脚保持台、支点の順に並べられたてこを
持ち上げる場合は、てこの原理によって把手に懸かる負
荷は軽減されるし、またてこの先端部に第二力点を設は
補助力を働かせた場合は、把手に浮力が生じて負荷は大
幅に軽減される。
把手に接して取り付けた撥ね揚がり防止フックは、浮力
に対して捻じりコイルバネの力が抑止力として働きてこ
の暴走は防止される。
また同じ目的を兼ねて用いたブレーキレバーが引かれる
と制動力が解除されるバンドブレーキは脚保持台を患者
の症状に適応する位置に、随意に停止させることが出来
る為に利用範囲を広げることが出来る。
駆動装置を用いた場合は、駆動装置は回路設定条件又は
入力条件に応じて運転され、てこの上下運動に伴って脚
保持台は昇降し又は所要位置に停止させられる。
下肢を固定した脚保持台は、てこが持ち上げられると構
造上限定された範囲内で円弧状の軌跡に沿って頭部方向
に誘導され、膝の動きに対応して股関節は曲げられ、大
腿部は腹部方向に押しつけられる為に臀部から肩甲骨付
近迄浮上する。
順序は逆になるがこのような姿勢を、てこ保持金具又は
それと併用される、バンドブレーキの制動力又は駆動装
置の停止によって維持すれば患者の局部の清拭やおむつ
交換用機器として働く。
患者の個人差に合わせて固定した脚保持台に、後方回転
力を働かせて喜々垂直を維持し、足を固定すれば、下肢
の外反及び尖足症状の防止の為の下肢固定具として、ま
た脚保持台の上端は離被架として働き、脚保持台の上端
を反復して前後に動かせば足関節に、またてこを反復し
て上下させれば、伸展位からの股関節に働く下肢機能回
復訓練装置として働く。
長い足関節機能回復訓練用ベルトを併用して、後方回転
力を働かせた脚保持台に大腿部を固定すればてこの静止
又は上下運動に関わらず下肢三大関節に働く下肢機能回
復訓練装置として、また足関節機能回復訓練用ベルトを
除去すれば、てこの静止又は上下運動に関わらず膝関節
及び股関節に働く下肢機能回復訓練装置として働く。
短い足関節機能回復訓練用ベルトを併用して、前方回転
力を働かせた脚保持台に下脚部を固定すればてこの静止
又は上下運動に関わらず下肢三大関節に働く下肢機能回
復訓練装置として、また足関節機能回復訓練用ヘルドを
除去すれば、てこの静止又は上下運動に関わらず膝関節
及び股関節に働く下肢機能回復訓練装置として働く。
このような訓練は患者の症状に応じて適宜変更して実施
するものである。
軸着されたてこがコの字状でこの場合は、両下肢同時に
又は左右何れかの下肢に、また一対のL字状でこの場合
は、両下肢審々同時に又は左右何れかの下肢に、或いは
又は左右の下肢交互に作用して、下肢機能回復訓練装置
又は患者の局部の清拭やおむつ交換用機器として働く。
[実施例〕 以下、本発明の下肢臀部昇降装置の各実施例に対応する
第1乃至第16図を参照して順次説明する。
また全実施例に共通して使用する部品及び付属品は、第
1実施例に一括して記述する。
(イ)先ず基本構造となる第1実施例を示す第1乃至第
4図を参照して説明する。(但し、第1図は全体斜視図
である為に、コの字状台枠1の左側の函体2の外側板は
隠され、また右側の函体2の外側板は内部を見せる為に
取り外され図面上に現されていないが、説明の都合上符
号22を付している。また左右対称である為に、左右の
函体2の内外側板は左右に共通して用いられ、右側の函
体2において内側板21、外側板22として用いた各側
板は、左側の函体2において逆になり、前記内側板21
は外側板22に、外側板22は内側板21となる。本来
左右個々に符号を付して説明すべきであるが、説明の煩
雑を避ける為、単に内側板21、外側板22として記述
する) コの字状台枠(以下、台枠と称する)(1)はコの字状
に曲げたベースとなる金属製パイプ(10)の両端部に
、横U字状に曲げた金属製パイプ(11)の切断面を前
向きに溶接した骨格と、該骨格の所定位置に接着した、
所定位置に側板取り付け穴を設けた樹脂製の側板取り付
け台、大(12)、小(■3)及び前面板(20)、所
定位置に支点軸孔と取り付け孔を設けた金属製の内側板
(21)、外側板(22=) 、所定位置に円弧上の溝
と側板取り付け穴を設けた樹脂製のてこ受は台無傾斜部
の蓋(24)を相互に組み合わせタッピングネジ(18
)で組み立てた一対の函体(2)で構成され、各パイプ
の切り口にゴム栓(14)を挿入して接着し、函体(2
)の後方上部に被さる位置に接着したゴム栓(14)に
取り付け孔を設け、コの字状に曲げ両端部に前方に傾斜
した平行する筒状又は円弧状の断面部分を設け、それに
平行する両側面に、コの字状又はL字状てこ(以下、て
こと称する場合もある)(3)に用いたパイプ(30)
を握持し得る凹面を設け、所定位置に取り付け孔を設け
た、板バネ製のてこ保持金具(15)をビス、ナツトで
固定したものである。
函体(2)の内外側板(21)(22)は、前方に傾斜
した階段状に切り欠かれ、上方突出部の前方は円弧状に
、後方上下は台枠(1)の骨格に用いたパイプ(11)
の外径に合わせて切り欠かれ、該パイプ(11)の横U
字状に曲げた空間に入る部分は、相互に向き合うように
直角に曲げられ、所定位置に支点軸孔と複数の取り付け
孔か設けられている。
函体(2)の内側板(21)としで用いる、側板の後部
の直角に曲げられた内側に継ぎ目板(23)が点溶接さ
れ、函体(2)として組み立てた場合、内外側板(21
)(22)の後部の切断面は継ぎ目板(23)の裏側で
突き合わされている台枠(1)の骨格の所定位置に接着
した側板取り付け白太(12) 、小(13)のその他
の実施例として、所定位置に側板取り付けネジ下孔を設
けた細長い金属板、大小各二枚を向き合わせて平行に溶
接するか又はコの字状に曲げた金属板として、大(12
)の後方先端部は骨格に用いたパイプ(11)を挟める
ように切り欠いて溶接してもよい。
コの字状又は一対のL字状てこ(3)は、説明の都合上
順序を逆にしてL字状てこから行う。
一対のL字状てこ(3)は、所定位置に支点軸孔とネジ
孔を設けL字状に曲げた、二本の金属製パイプ(30)
の各々の短辺に、モーターノ\イク又は自転車用の把手
(32)を取り付け、ネジ孔を利用してビス、平座金、
袋す・ントを用いた突起部(31)を設けたものである
。(但し、L字状でこの図面は省略されている) コの字状てこ(3)は、前記り字状てこ(3)に用いた
パイプ(30)に設けたネジ孔以外にネジ孔を設け、各
々の所定位置にネジ孔を設けた、継ぎ手パイプ(34)
、把手(32)を取り付けた把手芯パイプ(33)を相
互に差し込み、四個所でビス、平座金、袋ナツトを用い
て連結したもので、画外二個所のビス、平座金、袋す・
ントは、左右のパイプ(30)の連結以外に、L字状て
こに設けた突起部(31)と同様の使用目的を兼ねてい
る。
把手(32)は、把手芯パイプ(33)にスポンジ(3
5)を巻き付け、筒状に縫製し両端の円周部に筒状部を
設は軟鋼線を挿入した、表皮(36)に差し込み、両端
の軟鋼線を引き絞り瑳り合わせて把手芯パイプ(33)
とスポンジ(35)の間に差し込んだものである。(第
2図は、コの字状でこの把手の一部を・含めた、コの字
状でこの左右のてこの連結方法を示す部分拡大図である
)把手(32)の表皮(36)の材質は、皮革、ビニー
ルレザー、布地、その把手触りの好いものであれば何を
用いてもよい。
以上のように構成された、コの字状又はL字状てこ(3
)に、第1図及び第3乃至第4図に示すように脚保持台
(4)が、脚保持台取り付け金具(5)を介して、てこ
(3)に対して回動及び位置調節自在に取り付けられて
いる。
脚保持台(4)を取り付けたてこ(3)は、前記台枠(
1)の一部を構成する函体(2)の所定位置に設けた支
点軸孔に、支点軸芯(17)となるブシュを介して、台
枠(1)に対して構造上限定された範囲内で、回動自在
に軸着されビス、平座金、袋ナツトで抜け止めされてい
る。
てこ(3)を軸着しだ台枠(1)の正面の把手(32)
に対応する位置に、マジックテープを用いたてこ拘束ベ
ルト(16)(金具付のベルトが市販されている)がリ
ベ・ントで取り付けられてし)る軸着されたてこ(3)
の形状がコの字状の場合は一本、L字状の場合は二本と
なる。
前記てこ(3)の軸着方法のその他の実施例として、ビ
ス、平座金、袋す・ノドだけで止めるか又はリベットで
かしめてもよい。
また金属製パイプ又は丸棒を支点軸芯(17)とし内外
側板(21)(22)の何れかに取り付け、てこ(3)
に設けた支点軸孔を貫通した支点軸芯(17)を、他方
の側板に設けた支点軸孔に支持させてもよいし、又は内
外側板(21)(22)に短い支点軸芯(17)を取り
付け、相互に向き合う支点軸芯(17)をてこ(3)に
設けた支点軸孔に両側から差し込み支持させてもよい。
このような支点軸芯(17)は、かしめても又は溶接し
てもよいし、また丸棒の先端部に段を付け内外側板(2
1)(22)を挟む位置に溝を設けてEリングを用いて
止めてもよい。
またてこ(3)に両端部に溝を設けた支点軸芯(17)
を溶接して、内外側板(21)(22)に設けた支点軸
孔に支持させEリングを用いて止めてもよいし、またて
こ(3)を挟む位置と両端部に溝を設けた支点軸芯(1
7)を、てこ(3)に設けた支点軸孔に挿入してEリン
グを用いて止め、内外側板(21)(22)に設けた支
点軸孔に支持させEリングを用いて止めてもよい。
台枠(1)に対して回動自在に軸着されたてこ(3)と
函体(2)の隙間は、所定位置二個所にホック(26)
を取付け、所定位置に複数個の孔を設けて紐(27)を
通し、更に裾に設けた筒状部に紐(28)を通したカバ
ー(25)で隠されている。
該カバー(25)を函体(2)の突出部の外に出たてこ
(3)の基部に巻き付け紐(27)で縛り付け、カバー
(25)の裾を広げて函体(2)の上方突出部を包み込
むように被い、骨格に用いたパイプ(11)の上でホッ
ク(26)で止め、ラッパ状に広がったカバー(25)
の裾の筒状部に通した紐(28)は、パイプ(11)の
下に潜らせて縛り付けている。
カバー(25)の材質は皮革、ビニールレザ布地、その
他通当な柔軟性のあるものであれば何を用いてもよい、
また自動車のチェンジレノ\−の基部を被う為に用いら
れる蛇腹状の成形品に似たものでもよい。
次に、全実施例に共通して使用する部品又は付属品とな
る、脚保持台(4)と脚保持台取り付け金具(以下、取
り付け金具と称する場合もある)(5)及び足関節機能
回復訓練用ベルト(6)の詳細を示す第3乃至第4図を
参照して説明する。
(但し、第3図に示されている把手周辺部は、第2乃至
第3実施例に用いる撥ね揚がり防止)・ンクが書き加え
られている) 脚保持台(4)は、金属板を円弧状に曲げた芯材(45
)、スポンジ(46)、所定位置に下肢拘束ベル)(4
1)を逢着した表皮(47)からなる脚乗セ台(40)
と〜脚乗せ台(40)の芯材(45)の所定位置に溶接
された、脚保持台取付けうま(以下、取り付けうまと称
する場合もある)(42)で構成されている。
取付けうま(42)は、前記芯材(45)の断面形状に
合わせた、円弧状凹面を設けた変形したコの字状断面を
有し、左右側面板の所定位置に設けたネジ保護パイプ孔
を介して、左右側面板の間に架け渡して溶接したネジ保
護パイプ(43)で構成され、左右側面板に溶接したネ
ジ保護パイプ(43)を軸芯として、左右の脚保持台(
4)の間隔調整兼前方又は後方回転力の調整に用いる、
両端部の座を垂直に起こしてピンを設けた圧縮コイルバ
ネ(以下、調整バネと称する場合もある)(55)の平
均径の描く同心円と交差する中心線を基準として、45
度に分割した各交点へ個所にビン孔(44)を設け、自
在にビン孔の位置を選択出来るようにしたものである。
脚乗せ台(40)は、前記芯材(45)を包み込むよう
にして貼り付けた、クツション材となるスポンジ(46
)を、四隅を切り欠き突出した四辺に筒状部を設けて軟
鋼線を挿入し、更に所定位置二個所に、マジックテープ
を留め具として用いた肌触りの好い布製の下肢拘束ベル
ト(41)を縫着した、表皮(47)で包み込むように
被い、裏側に折り返し取り付けうま(42)の周辺に引
き寄せた筒状部に挿入した軟鋼線を引き絞り瑳り合わせ
て、スポンジ(46)と表皮(47)の間に差し込んだ
ものである。
前記脚乗せ台(40)の表皮(47)は、裏表各−枚と
して、裏側を被う表皮の中央に取付けうま(42)の入
る角孔を設けて裏面に貼り付け、四隅を切り欠き突出し
た四辺に設けた筒状部に軟鋼線を挿入した表側を被う表
皮を、表面に貼り付け裏面に折り返された、筒状部に挿
入された軟鋼線を引き絞り瑳り合わせて表裏の表皮の間
に差し込んでもよい。
表皮(47)の材質は、皮革、ビニールレザ布地、その
他の肌触りの好いものであれば何を用いてもよい。
前記表皮(47)の所定位置二個所に逢着した下肢拘束
ベルト(41)は、その長さを倍にして一本にしてもよ
いし、また逢着せずに付属品としてもよい。
脚保持台(4)のその他の実施例として、脚乗せ台(4
0)の芯材(45)の裏面の中心に、スペーサー又は圧
縮コイルバネを貫通するビスを固定し、脚保持台取付け
うま(42)の断面形状を通常のコの字状とし、中心に
ビス孔を設けて回動自在にナツトで取付けてもよい。
脚保持台取り付け金具(5)は前記てこ(3)に用いた
パイプ(30)を挿入し得る内径を有する、客層バイブ
状の断面形状が円弧状の挿入部とその上方に僅かな間隔
を保って相対する二枚の板に、補強板を溶接した内外側
板(51)(52)を有する本体金具(50)と、本体
金具(50)の所定位置に溶接した、一端に牡ネジを設
けた脚保持台取り付け軸(以下、取り付け軸と称する場
合もある)(53)、クランプハンドル(54)で構成
されている。
更に補助部品として、一端に牡ネジ他の一端に牝ネジを
設けた継ぎ足し軸を備えている。(但し図面は省略して
いる) また左右の脚保持台(4)の間隔調整兼前方又は後方回
転力の調整に用いる、調整ノ\ネ(55)は、継ぎ足し
軸を用いる場合に備えて長短二種類である。
本体金具(50)の外側板(52)の所定位置に、取り
付け軸周丸孔とクランプハンドル用縦長孔が設けられ、
相対する内側板(51)は外側板(52)に設けた答礼
に対応する位置に、取り付け軸用縦長孔、クランプハン
ドル用孔ネジが設けられ、一方に牡ネジを設けた取り付
け軸(53)の他の一端は、内側板(51)に設けた取
り付け軸用縦長孔を貫通して、外側板(52)に設けた
取り付け軸周丸孔に挿入され溶接されている。
更に内側板(51)には、内側板(51)を貫通する取
り付け軸(53)を軸芯として、前記調整バネの描く同
心円と交差する中心線の交点にピン孔(44)が設けら
れている。(第3図に示すように、取り付け軸53の真
上に設けられる)前記答礼及び牝ネジは、内外側板(5
1)(52)を縦に部分する、垂直に走る中心線上に一
列に並べて設けられている。
クランプハンドル(54)は外側板(52)に設けたク
ランプハンドル用縦長孔を貫通して、内側板(51)に
設けたクランプハンドル用孔ネジに捩込まれている。(
但し、クランプハンドル54は、家具用つまみ、その他
適当なものであれば何を用いてもよい) 前記本体金具(50)のその他の実施例として円弧状の
挿入部を縦に分割し、左右対称の内外側板(51)(5
2)を縦に部分する、垂直に走る中心線の左右等距離の
所定位置(複数個所)にピン孔を設け、内外側板(51
)(52)の何れかにのピン孔にビンを溶接し、他方の
側板に設けたピン孔に差し込み円弧状部分の先端を左右
から突き合わせるようにして組み合わせ、客層バイブ状
の円弧状の挿入部を構成し、てこ(3)に取り付けた場
合に、クランプハンドル(54)で締め付け内外側板(
51)(52)が接近又は密着するようにしてもよい。
また左右から突き合わされる円弧状部分の先端を少し切
断して、てこ(3)に取り付けた場合に下方に隙間を持
たせるようにしてもよい。
更に内外側板(51)(52)の何れかに溶接したピン
に圧縮コイルバネを装着してもよい。
脚保持台取り付け軸(53)のその他の実施例として、
長短二種類とし両端に牡ネジを設けたものとし、本体金
具(50)の内側板(51)に設けた取り付け軸周丸孔
を牝ネジに変更し、捩込み弐として交換出来るようにし
てもよい。
以上のように構成された脚保持台取り付け金具(5)の
取り付け軸(53)に装着した調整バネ(55)を、本
体金具(50)の内側板(51)と、脚保持台取り付け
うま(42)の左右何れかの側面板で挟むように脚保持
台(4)を装着して平座金、蝶ナツト(48)を用いて
抜け止めし、脚保持台(4)と脚保持台取り付け金具(
5)を一体化し、取り付けうま(42)から突き出た牡
ネジの先端部はゴムキャップ(49)を嵌め安全策を講
じている。(但し、蝶ナツトと記載しているが、丸ナツ
ト、家具用つまみ、その他適当なものであれば何を用い
てもよい) 本体金具(50)の内側板(51)と脚保持台取り付け
うま(42)の側面板で挟んで装着された、調整バネ(
55)の両端に設けたピンは、各々に対面する位置に設
けたビン孔(44)に挿入され介在する形になっている
調整バネ(55)として用いる圧縮コイルバネの巻き方
向は、原則として右脚用は右巻き、左脚用は左巻きであ
るが、左右入れ換えて使用する場合もある。
また調整バネ(55)は、補助部品として備えた継ぎ足
し軸を用いる場合に備えて長短二種類である。
調整バネ(55)のその他の実施例として、圧縮コイル
バネに捻じりコイルバネとしての働きを求めるものであ
るから、圧縮コイルバネの両端の座から垂直に起こした
ピンは、外側に審々水平に腕を伸ばして一般面げとし、
脚保持台取り付けうま(42)及び脚保持台取り付け金
具(5)の内側板(51)に設けたビン孔(44)は、
伸ばした腕の長さに対応する位置にずらして設ける。
また圧縮コイルバネの両端の座から喜々水平に外側又は
内側に腕を伸ばし、伸ばした腕の長さに対応する位置に
ずらして設けたビン孔(44)に脱着可能なピンを挿入
してもよいし、またビン孔(44)の変わりに化ネジを
設けてビスをピンとして用いてもよいし、またピンを植
え込み突起を設けてもよい。
以上は、てこ(3)を軸として内外何れにも回動でき、
また左右の脚保持台(4)の間隔調整兼前方又は後方回
転力の調整機構を備えた作用点となるものである。
付属品として備えた長短二種類各二本の足関節機能回復
訓練用ベルト(6)は、第3乃至第4図に示すように、
踵を下から支え得る幅を有する長短二種類のゴムベル)
(60)二本、取り付け用長孔を設けた孔付金具(61
)、長孔の無い孔無金具(62)各四個で構成されてい
る。
孔付金具(61)は、金属板の両側を階段状に切り欠き
、左右突出部及び先端部を円弧状に切り欠き、所定位置
にベルト取り付け用長孔と、台枠(1)に軸着されたて
こ(3)の所定位置に設けた突起部(31)を、外れ止
めとして利用する為の長孔を所定位置に平行に設け、先
端部を円弧状に曲げたものである。
孔無金具(62)は、前記孔付金具(61)の両側の階
段状の切り欠き幅を大きくして、脚保持台取り付けうま
(42)の一部をなすネジ保護バイブ(43)に掛けら
れる寸法に縮め、先端部を円弧状に曲げたもので、外れ
止めとして利用する為の長孔は不要である。
長短二種類のゴムベル)(60)一端を、孔付金具(6
1)の所定位置に設けたベルト取り付け用長孔に通し折
り返して接着し、他の一端に、孔無金具(62)の所定
位置に設けたベルト取り付け用長孔に通し折り返して接
着したものである。
以上は、本発明の下肢臀部昇降装置の基本構造となるも
のである。
以上のように構成された下肢臀部昇降装置において、て
こ(3)を上下させる場合の省力化を図る手段として軸
着されたてこ(3)の先端部を第二力点とし、第二力点
にてこ(3)を起こす方向に補助力を伝達して把手(3
2)に浮力を生じさせれば、把手(32)に懸かる負荷
は更に軽減され、また第二力点を力点として、駆動装置
の出力を出力軸を介して伝達し、てこ(3)を起こし又
は倒すことで半自動、自動化することが出来る。
以下、省力化を図りその効果を高める為に取った手段の
実施例について順次説明する。(但し、共通する部分は
省略する) (ロ)てこ(3)を起こす為の弾性体として引っ張りコ
イルバネ(以下、引きバネと称する場合もある)(70
)を用いた第2実施例を示す第5図を用いて説明する。
(第5図は、補助力として用いる、引っ張りコイルバネ
の伸縮に伴って変化する、第二力点の位置に対応する、
てこ3の姿勢を示す部分拡大図である) 軸着されたてこ(3)の先端部に、バネ掛け軸(73)
を設けたバネ掛け金具(71)をリベット(72)で固
定し、引きバネ(70)の一端を掛け他の一端をバネ調
整軸(74)の偏平部に設けたバネ掛け孔に掛け、バネ
調整軸(74)の他の一端は、函体(2)を構成する前
面板(20)の所定位置に設けたバネ調整軸孔を貫通し
て、函体(2)の正面で平座金、丸ナッ1−(75)で
抜け止めされ、調整軸の先端部はゴムキャップ(79)
を嵌め安全策を講じている。(但し、丸ナツトと記載し
ているが、蝶ナツト、家具用つまみ、その他適当なもの
であれは何を用いてもよい)バネ調整軸(74)は、金
属製丸棒の一方を偏平にして所定位置にバネ掛け孔を設
け、他の一方に牡ネジを設けたものである。
バネ掛け金具(71)は、金属板の両端を円弧状に切り
欠き、所定位置にバネ掛け軸孔と取り付け孔を設けU字
状に曲げ、側面に設けられたバネ掛け軸孔にバネ掛け軸
(73)となる、リベット又は線材、或いは金属製パイ
プを挿入して架け渡して、かしめ又は溶接したものであ
る。
バネ掛け金具(71)のその他の実施例として側面から
ビスを挿入して貫通させ、ナツトで止めでもよいし又は
相互に向き合うバネ掛け軸孔の、何方か一方に牝矛ジを
設けて、他方の側面板に設けたハ茅掛け軸孔に挿入した
ビスを、牝ネジに捩込むか又は相対する側面板の間に金
属製パイプを挟み、一方の側面板に設けた/Xバネ掛軸
孔に挿入したビスを、金属製パイプを貫通させて、他方
の側面板に設けた牝ネジに捩込み、Bネ掛け軸(73)
として用いてもよい。
(ハ)てこ(3)を起こす為の弾性体としてガススプリ
ング(80)を用いた第3実施例を示す第6図を用いて
説明する。
(第6図は、補助力として用いる、ガススプリング80
のピストンロッド84の伸縮に伴って変化する、第二力
点の位置に対応するでこ3の姿勢を示す図である) 軸着されたてこ(3)の先端部に、ピストンロッド取り
付け軸(83)を設けたピストンロッド取り付け金具(
81)をリベット(82)で固定し、ピストンロッド取
り付け軸(83)を介してピストンロッド(84)を回
動自在に軸着した、ガススプリング(80)のシリンダ
(85)を、函体(2)の一部を構成する側板取り付け
台、大(12)の所定位置にタッピングネジ(88)で
固定した、一対のシリンダ取り付け金具(86)の間に
架け渡した、シリンダ取り付け軸(87)を介して回動
自在に軸着したものである。
シリンダ取り付け金具(86)は、側板取り付け台、大
(12)の所定位置に牝ネジを設けてビスで止めてもよ
い。
ピストンロッド取り付け金具(81)は名称は変更され
ているが、前記バネ掛け金具(71)のその他の実施例
と同じものを用いる。
シリンダ取り付け金具(86)は、二枚の金属板の一端
を円弧状に切り欠き、所定位置にシリンダ取り付け軸孔
と取り付け孔を設け、シリンダ取り付け軸孔が側面にな
るようにL字状に曲げ、相対するシリンダ取り付け軸孔
の間に、シリンダ取り付け軸(87)を架け渡したもの
である。
シリンダ取り付け軸(87)は、前記金具の一方に牝ネ
ジを設けて、ピストンロッド取り付け軸(83)と同様
に、取り付けるか又は一方にビンを溶接し、シリンダ取
り付け軸(87)として、他方に設けたシリンダ取り付
け軸孔に支持させてもよい。
ピストンロッド取り付け軸(83)及びシリンダ取り付
け軸(87)として、ビスを用いる場合は金属製パイプ
を併用することが望ましい。
第2乃至第3実施例において、軸着されたてこ(3)の
先端部に取り付けた、バネ掛け金具(71)、ピストン
ロッド取り付け金具(81)の変わりに、てこ(3)の
先端部に縦割りスリットを設け、側方から差し込まれる
リベット又は金属製パイプをかしめるか、或いはビスを
ナツトで止めてもよい。(但し、ピストンロッド84の
場合はビス、ナツト、金属製パイプを用いる)第2乃至
第3実施例のように、弾性体の力をてこ(3)の先端部
に働かせると、軸着されたてこ(3)の把手(32)に
浮力が生じる為、脚保持台(4)が無負荷の状態で、て
こ拘束ベルト(16)が外されると、てこ(3)が暴走
して撥ね揚がり事故の発生が予測される。
この事故対策として用いた、樹脂製の撥ね揚がり防止フ
ックを示す第3及び第7図を参照して説明する。(第3
図は、撥ね揚がり防止)・ンク9の取り付け位置が示さ
れ、第4図は、撥ね揚がり防止フック9の一部を破断し
た側面図である)撥ね揚がり防止フック(9)は、所定
位置に鉤状凹部を設けたフック(90)、二枚のドーナ
ツ状円板(91)、扇形状ストッパー(92)と、捻じ
りコイルバネ(93)で構成されており、てこ(3)に
取り付けた把手(32)に接して取り付けられている。
所定位置に扇形状ストッパー(92)を接着したドーナ
ツ状円板(91)を、把手芯パイプ(33)に取り付け
た把手(32)に接して接着し、フック(90)を装着
して扇形状ストッパー(92)と、装着されたフック(
90)の内側に形作られる円弧と把手芯パイプ(33)
の隙間に、腕を伸ばした捻じりコイルバネ(93)を装
着し、残されたドーナツ状円板(91)を扇形状ストッ
パー(92)に密着させ、二枚のドーナツ状円板(91
)に挟まれた、扇形状スト・7ノ寸−(92)にタッピ
ングネジ(94)で固定したものである装着された捻じ
りコイルノ\ネ(93)の二本の腕は、固定された扇形
状スト・ソバ−(92)とフック(90)の間に介在し
て、捻じりコイルノ\ネ(93)に蓄えられた反発力は
フック(90)に働いている。
撥ね揚がり防止フック(9)の取付け位置は、第2乃至
第3実施例において用いたてこ(3)がコの字状でこの
場合は、把手(32)の左右に接して取付けられている
一対のL字状でこの場合は、左右のてこ(3)に取り付
けた把手(32)に接して、てこ(3)に用いたパイプ
(30)に直付けしてもよいし、また把手芯パイプ(3
3)と同径の適当な長さのパイプを用いて把手(32)
を取り付け、該ノ々イブに取付けた把手(34)に接し
て取り付けてもよい。
また台枠(1)の正面の所定位W(軸着されたてこ3の
把手32に接して取付けられた、撥ね揚がり防止フック
9に対応する位置)に、線材をコの字状に曲げたフック
掛け金具(95)が溶接されている。
フック掛け金具(95)のその他の実施例として、コの
字状に曲げた線材の両端部に鍔状部と化ネジを設けて平
座金、ビスで固定するか又は牡ネジを設けて平座金、袋
ナツトで固定してもよいし又は段を付け牡ネジを設けて
平座金、袋ナツトで固定してもよい。
第1乃至第3実施例において、てこ(3)の上下運動と
同時に昇降する脚保持台(3)を、所要個所に停止させ
るバンドブレーキを用いることで利用範囲が広げられ、
また第2乃至第3実施例の事故対策として利用すること
が出来る。
一般に使用されているバンドブレーキは、ブレーキレバ
ーが引かれると制動力が働くが、この場合は逆に作用す
るものが必要になる。
バンドブレーキ(100)の主要構造を示す第8図を参
照して説明する。(第8図は、圧縮コイルバネ112に
蓄えられた力を、制動力として用いたバンドブレーキ1
00を示す図である)バンドブレーキ(100)は、中
心線上にてこ(3)に用いたパイプ(30)の外径に合
わせた円弧状の溝と、線溝の中心に支点軸孔と支点軸孔
を挟む所定位置に取り付け孔を設けたブレーキディスク
(以下、ディスクと称する)(101)、両端に環状部
を設は一端の環状部を二股に分けて所定位置に所定寸法
のブレーキバ・ン)(102)を取り付けたブレーキバ
ンド(以下、バンドと称する)(103)、円周部を起
こして一部を切り欠き中心に支点軸孔を設けて所定位置
にバンド掛けピン(105)を溶接したブレーキカバー
(104)、所定位置にピン孔と鍔状部(106)を設
け、他の一方に牡ネジと該牡ネジの先端部にピン孔を設
けたブレーキ制動兼調整軸(以下、制動軸と称する)(
107)、制動軸(107)に差し込むバンド掛けピン
(108)、制動軸(107)に設けた牡ネジに捩込む
ブレーキ調整用丸ナツト(111)、軸受は金具(11
0)、圧縮コイルバネ(112)で構成されている。
軸着されたてこ(3)の支点部の内側(左右の函体2の
内側板21側)に、支点軸芯と同軸にディスク(101
)がビスで固定されている。
てこ(3)に固定されたディスク(101)の円周に沿
わせたバンド(103)の一端は、函体(2)の一部を
構成する内側板(21)の所定位置に設けた支点軸孔と
同心円となるように溶接した、ブレーキカバー(104
)の所定位置に溶接したバンド掛けピン(105)に掛
けられ、他の一端の二股に分かれた環状部は、内側板(
21)の所定位置に設けたブレーキ調整用縦長孔(以下
調整孔と称する)(109)に接して溶接した、軸受は
金具(110)の両側面板の所定位置に設けた制動軸孔
を貫通して支持された、圧縮コイルバネ(112)を牡
ネジ側に装着した制動軸(107)を跨ぎ、所定位置に
設けたビン孔に側方から差し込まれる、バンド掛けピン
(10B)を介して制動軸(107)に接続されている
制動軸(107)に装着された圧縮コイルバネ(112
)は、制動軸(107)の所定位置に設けた鍔状部(1
06)と、軸受は金具(110)の調整孔(109)側
になる側面板の間に介在する形となり、圧縮コイルバネ
(112)に蓄えられた力は、制動軸(107)に設け
た鍔状部(106)に働き、ハンド掛けピン(108)
を介して制動軸(107)に接続された、ハンド(10
3)の所定位置に取り付けたブレーキバ・ント(102
)を、ディスク(101)の円周上に押し付ける方向に
制動力として働いている。
軸受は金具(110)の側面板を貫通した制動軸(10
7)に設けた、牡ネジに振込まれたブレーキ調整用丸ナ
ッ) (111)の一部は、内側板(21)の外側には
み出しており、函体(2)の外側(台枠1の内側)から
ブレーキの制動力を調整出来るようになっている。
制動軸(107)設けた牡ネジの先端部に、フレキシブ
ルワイヤ接続金具(以下、接続金具と称する)(114
)が側方から差し込まれた接続ピン(ビスを用いる)(
113)によって連結され接続金具(114)を介して
接続されたフレキシブルワイヤ(115)は、内側板(
21)の所定位置に溶接したスリット付金具(116)
と、てこ(3)に取付けた移動可能な、樹脂製の大小の
環状部を設けた留め具(通常、てこ3が函体2の上部に
出た位置とてこ3の曲部付近の適当な位置に取り付けら
れものであるが、紙面の都合で下に下げて記入した為に
、てこ保持金具15は省略されている)(117)を介
して、てこ(3)の内側に沿って把手(32)方向に延
長されている。
バンドブレーキのその他の実施例として、その主要構造
を示す第9図を参照して説明する。(第9図は、引っ張
りコイルバネ212に蓄えられた力を、制動力として用
いたバンドブレーキ200を示す図である。但し、前記
第8図の実施例と共通するブレーキに関する部品名の符
号は、従来通りとしその他は200番代として説明する
)バンドブレーキ(200)は、第8図同様に加工した
ブレーキディスク(以下、ディスクと称する)(101
)、両端に環状部を設けて所定位置に所定寸法のブレー
キバット(102)を取付けたブレーキハンド(以下、
ハンドと称する)(103)、円周部を起こして一部を
切り欠き中心に支点軸孔を設けたブレーキカバー(10
4L、長辺先端部に設けた突出片(210)の所定位置
にワイヤ掛けスリットを設け、また短辺先端部に設けた
突出片(211)の所定位置にバネ掛け孔を設け、更に
屈曲部に支点軸孔を設けて支点軸孔と短辺の先端部の突
出片(211)の間の所定位置にバンド掛けピン(10
8)を溶接した逆への字状てこ(209)、所定位置に
支点ピン(バンド掛けピンと兼用)(205)を溶接し
た支点金具(206)、所定位置にバネ掛け孔を設けた
バネ掛け金具(207)、引っ張りコイルバネ(212
)で構成されている。
第8図の実施例と同様、軸着されたてこ(3)の支点部
の内側(左右の函体2の内側板21側)に、支点軸芯と
同軸にディスク(101)がビスで固定され、また函体
(2)の一部を構成する内側板(21)の所定位置に設
けた支点軸孔と同心円となるようにブレーキカバー(1
04)が溶接されている。
台枠(1)の一部を構成する函体(2)の後方の底にな
る、骨格に用いたパイプ(11)の所定位置に、バネ掛
け金具(207)と支点金具(206)が溶接され、支
点金具(206)に溶接した支点ビン(205)を介し
て、逆への字状てこ(209)が回動自在に支持されて
いる。
支点軸芯と同軸にてこ(3)にビスで固定された、ディ
スク(101)の円周に沿わせたバンド(103)の一
端は、前記支点ビン(205)にかけられ、他の一端は
逆への字状てこ(209)の短辺の所定位置に溶接した
バンド掛けピン(108)に掛けられている。
支持された逆への字状てこ(209)の短辺先端部に設
けた突出片(211)の所定位置に設けたバネ掛け孔に
、引っ張りコイルバネ(212)の一端が掛けられ、他
の一端は、函体(2)の後方の底になる骨格に用いたパ
イプ(11)の所定位置に溶接した、バネ掛け金具(2
07)の所定位置に設けたバネ掛け孔に掛けられている
逆への字状てこ(209)の短辺先端部とバネ掛け金具
(207)の間に介在する形となる、引っ張りコイルバ
ネ(212)に蓄えられた力は、逆への字状てこ(20
9)の短辺側に働き、逆への字状てこ(209)の短辺
の所定位置に溶接した、バンド掛けビン(10B)を介
して、ハンド(103)の所定位置に取り付けたブレー
キバット(1’02)を、ディスク(101)の円周上
に押し付ける方向に制動力として働いている。
支点ビン(205)に支持された逆への字状てこ(20
9)の長辺先端部の突出片(210)に設けたフレキシ
ブルワイヤ掛けスリットを介して接続されたフレキシブ
ルワイヤ(115)は、内側板(21)の所定位置に溶
接されたスリット行止め金具(116)とてこ(3)に
移動自在に取付けた樹脂製の大小の環状部を設けた留め
具(117)を介して第・8図と同様把手(32)方向
に延長されている。
前記バンドブレーキ(100)(200)に共通して用
いた、ディスク(101)のその他の実施例として、円
周上にU字状又はV字状の断面形状を有する溝を螺線状
に設け、ハンド(103)の変わりにワイヤロープを巻
き付け、その他の構造を第8乃至第9図の何れかとして
もよい。
またバンドブレーキ(100)(200)の取り付け位
置を、てこ(3)の支点部の内側としているが外側でも
よい。
前記何れのブレーキを用いても、第8乃至第9図に示す
ように把手(32)方向に延長された、フレキシブルワ
イヤ(115)に接続されるプレキレバーは、軸着され
たてこ(3)の形状によって変化する。
軸着されたてこ(3)がコの字状でこの場合は第10乃
至第11図に示すように、把手芯パイプ(33)に取付
けた把手(32)を跨ぐようにブレーキ操作機構(30
0)を設け、把手(32)に平行するブレーキレバー(
307)を操作して制動力を解除する構造を用いる。(
第10図は、左右対称となる為に片側を省略した一部破
断図、第11図は、B−B矢視図である) ブレーキ操作機構(300)(以下、操作機構と称する
場合もある)の外郭は、縦に部分する中心線上の所定位
置に、取り付けパイプ孔、ガイドレール孔、ガイド縦長
孔の順に設けた小判状の側面板(301)二枚、コの字
状断面を有するガイドレール(302)、所定位置に取
り付け孔を設けた操作機横取り付けパイプ(303)(
以下、取付けパイプと称する)二本、一端を操作機構取
付けパイプ(303)の外径に合わせて切り欠き他の一
端を円弧状に切り欠き縦割りスリットを設けたスリット
行止め金具(304)二枚で構成されている。
個々の取付けパイプ(303)の両端に、側面板(30
1)とスリット行止め金具(304)が相対して溶接さ
れている。
二本の取付けパイプ(303)に溶接された側面板(3
01)は、個々の所定位置に設けたガイドレール孔を介
して架け渡された、ガイドレール(302)が溶接され
て一体化したブレーキ操作機構(300)の外郭を構成
している。
一体化した操作機構(300)の外郭は、把手(32)
を取り付けた把手芯パイプ(33)を、左右の側面板(
301)の間にガイドレール(302)と平行に入れ、
コの字状のてこ(3)の−部を構成する、継ぎ手パイプ
(34)を貫通させL字状に曲げ所定位置に支点軸孔、
突起部用及び連結用ネジ孔を設けたパイプ(30)二本
を、左右から差し込み、四個所でビス、平座金、袋ナツ
トで固定され、てこ(3)と一体化している。
てこ(3)に固定した操作機構(300)の左右の側面
板(301)の所定位置に設けたガイド縦長孔に、直方
体の一端に小判状の突出部を設は突出部の正面に化ネジ
を設け、更に直方体の側面の所定位置二個所に取付け用
牝ネジを設けた、ガイド金具(305)が遊びを持って
嵌め合わされ外側から平座金、ビス(306)で抜け止
めされている。
左右のガイド金具(305)は、ガイドレール(302
)に平行する、コの字状断面を有し側面の所定位置に複
数の取付け孔を設けたプレーキレへ−(307)(以下
、レバーと称する)にビス(30B)止めされ連結され
ている。
レバー(307)の所定位置に、一対の上下動を左右動
に変換する為の、コの字状断面を有するロンド(309
)がリベット(310)を介して回動自在に軸着され、
該ロンド(309)の先端部に、ガイドレール(302
)内を転動する引きごま(311)を軸着した、フレキ
シブルワイヤ接続金具(114)が同軸に取り付けられ
ている前記第8乃至第9図及びそれ以外の実施例に記述
した、てこ(3)に沿って把手(32)方向に延長され
たフレキシブルワイヤ(115) (7)外套管の先端
部は、操作機構(300)の外郭の一部を構成する左右
のスリット付金具(304)にネジ止めされ、外套管を
貫通したフレキシブルワイヤ(115)の先端は、左右
の側面板(301)に設けたガイドレール孔を潜って、
ガイドレール(302)内を転動する引きごま(311
)を軸着し、レバー(307)軸着されたロンド(30
9)の先端部に同軸に取り付けられた、フレキシブルワ
イヤ接続金具(114)に接続されているレバー(30
7)の外側はスポンジ(316)で被われ、更にレバー
(307)と把手(32)は、所定位置三個所にホック
(317)を取り付けたカバー(318)で被われて一
体化し、把手(32)と同時にレバー(307)を握る
構造になっている。
軸着されたてこ(3)が一対のL字状でこの場合は、左
右のてこ(3)に沿って把手(32)方向に延長された
フレキシブルワイヤ(115)を第12図に示すように
、モーターバイク又は自転車と同様把手(32)付近に
取り付けられたブレーキレバー(307)に接続すれば
よい。
またブレーキの変わりに、ラチェットギアを前効きにな
るようにして、前記ディスク(101)と同様に加工し
て、てこ(3)の支点軸芯と同軸に固定し、捻じりコイ
ルバネの力で働くラチェット掛け爪の支持ビンを、函体
(2)の所定位置に取り付け、ラチェット掛け爪を支持
させ、前記バンドブレーキ(100)(200)と同様
にフレキシブルワイヤ(115)を用いてレバー(30
7)に接続してもよい。
以上のように何らかの方法で、てこ(3)を停止させる
構造にした場合は、函体(2)の幅を広げる為に、骨格
に用いるパイプ(10)(11)は太くし、またそれに
合わせて、てこ受は台兼傾斜部の蓋(24)、前面板(
20)、側板取り付け白太(12)、小(13)、継ぎ
目板(23)各々の幅と、内外側板(21)(22)各
々の後部の曲げ幅を広げる、更にてこ受は台兼傾斜部の
蓋(24)に設けた円弧状の溝は部列として互換性を持
たせる。
尚、第2実施例において補助力として用いた、引っ張り
コイルバネ(70)を左右の函体(2)に内蔵している
場合は、前面板(20)にバネ調整軸用孔を並列に設け
て互換性を持たせる。
(ニ)第2乃至第3実施例において、第二力点としたて
こ(3)の先端部を力点として、回路設定条件に応じて
制御される、空気圧に対応して働く駆動装置の出力を駆
動装置の出力軸を介して伝達して、円弧状の軌跡に沿っ
て誘導し、てこ(3)を起こし又は倒し、或いは所要角
度で停止させて脚保持台(4)の位置を選択出来るよう
にした、第4実施例を示す第13乃至第14図を参照し
て説明する。(第13図は、駆動装置として用いる複動
エアシリンダ400のピストンロッド404の伸縮に伴
って変化する力点の位置に対応する、力点の位置に対応
するてこ3の姿勢を示す図、第14図は、コの字状台枠
1及びてこ3を前方に延長し、台枠lの正面に固定した
、樹脂製の台410の上部に一体化した、想像線で示し
た函体411と、該函体411に内蔵する、手動式の回
路操作機構の配管図である) 使用する空気圧縮ポンプ(以下、ポンプと称する場合も
ある)(420)’は、市販の手動又は足踏み式目転車
用、或いはベローズ式ポンプである(但し、説明の都合
上ポンプに符号420を付しているが市販品であり、ま
た位置を特定し無い為に図面は省略している) 駆動装置として用いる、複動エアシリンダ(以下、シリ
ンダと称する場合もある)(400)は第13図に示す
ように第3実施例において用いたガススプリング(80
)に似たものを用いている従って、ピストンロッド取り
付け金具(401)及びシリンダ取り付け金具(406
)の形状や、その取り付け方法は第3実施例にと変わら
ず、複動エアシリンダ(400)のピストンロッド(4
04)及びシリンダ(400)も、ピストンロッド取り
付け軸(403)及びシリンダ取り付け軸(407)を
介して、各々の金具に軸着されることに変わりは無い。
手動式の回路操作機構は、台枠(1)及びてこ(3)を
前方に延長し、第14図に示すように台枠(1)の正面
に平座金、タフピングネジ(409)で固定した、樹脂
製の台(410)の上部に一体化した、両側に1/8球
面を有する、想像線で示した函体(411)の内部に設
けられ、函体(411)の所定位置に、分岐金具(41
6)二個、空気逃がし弁として用いるコック(417)
を接続した分岐金具(416)二個が、各々の取り付け
金具を介して固定され、また逆止め弁(421)と回路
切り換えに用いる分岐コック(418)を備えたエアタ
ンク(419)がビス、ナンドで固定されている。
配管は、台枠(1)の一部を構成する左右の函体(2)
に、内蔵されたシリンダ(400)の両端部に設けられ
た注排口(412)(413)に伸縮継ぎ手(414)
を介して接続された左右各二本のパイプ(415)は、
函体(2)の一部を構成する前面板(20)の所定位置
に設けたパイプ孔を貫通し、台枠(1)の骨格に用いた
パイプ(10)に沿って想像線で示した函体(411)
の内部に導かれ、左右のシリンダ(400)のピストン
ロッド(404)側の注排口(412)に接続されたパ
イプ(415)は、回路内の所要個所に配置された分岐
金具(416)を介して一つの回路に纏められ、空気逃
がし弁として用いるコック(417)を接続した分岐金
具(416)を経由して、エアタンク(419)に備え
た回路切り換えに用いる分岐コック(41B)に接続さ
れてこ(3)を起こす回路が構成されている。
他方の注排口(413)から延長された、左右のパイプ
(415)も、前記同様二個所の公金具(416)を経
由して、回路切り換えに用いる分岐コック(41B)に
接続され、てこ(3)を倒す回路が構成されている。
前記回路内に配置した、空気逃がし弁として用いるコッ
ク(417)と該コック(417)を接続した分岐金具
(416)及び分岐コック(415)を、三方コックに
変更してもよい。
両回路を接続した分岐コック(418)を備えたエアタ
ンク(419)に備えられた、逆止め弁(421)とポ
ンプ(420)の間はゴムホースで接続されている。
その他の実施例として、回路切り換えに用いる分岐コッ
ク(418)を独立させ函体(411)の内部に固定し
、市販のエアタンク付のポンプを接続してもよい。
尚、図面は省略されているが、軸着されたてこ(3)が
一対のL字状でこの場合は、左右のシリンダ(400)
の各々の注排口(412)(413)に伸縮継ぎ手(4
14)を介して接続された左右各二本のパイプ(415
)と、最初に接続する分岐金具(416)の左右両側に
、コック(417)を追加して接続するか又は該分岐金
具(416)を、分岐コック(41B)に変更して接続
し、左右客々同時又は左右交互、或いは片側のみの運転
に対処する。
またポンプ(420)は函体(411)内部の所定位置
二個所に、ビスとナツト又はタッピングネジで固定した
、板バネの両端部を円弧状又は筒状に曲げ、更にコの字
状に曲げた両側板に凹面を持たせた、変形したコの字状
のポンプ保持金具に握持され収納出来るようになってい
る。
前記ポンプ保持金具のその他の実施例として、バネ線を
長方形に曲げ、前記板バネと同様に加工してもよい。(
但し、ポンプ保持金具の取付け位置は、第14図に想像
線で示した函体411内部の回路図と重なる位置になる
為に省略している)(ホ)第4実施例において用いた、
空気圧縮ポンプ(420)とエアタンク(419)を、
吐出口を一つに纏めて先端に逆止め弁521を取り付け
更に防音処置を施したエアタンクと一体化した揺動型ア
クチュエータ(以下、アクチュエータと称する)(51
9)に変更して、エアタンク(419)の位置にビス、
バネ座金、ナツトで固定し、空気逃がし弁として用いた
コック(417)を電磁式操作弁(517)に、回路切
り換え用に用いた分岐コック(418)を二方向切り換
え電磁式操作弁(518)に変更した、第5実施例を示
す第14乃至第15図を参照して説明する。(第15図
は駆動装置として用いる、複動エアシリンダ500のピ
ストンロッド504の伸縮に伴って変化する力点の位置
に対応する、てこ3の姿勢を示す図である但し、回路を
示す配管図は重複を避ける為に第14図に記載した第4
実施例の配管図をそのまま用いて、回路内の所要個所に
配置した、コックは電磁式操作弁に、分岐コックは二方
向切り換え電磁式に読み替え、共通する部品も含めて符
号は全て500番代に読み替える、また逆止め弁521
は、アクチュエ〜り519の吐出口と二方向切り換え電
磁式操作弁518の間に配置されることになり図面上に
現されていない)駆動装置として用いる複動エアシリン
ダ(以下シリンダと称する場合もある)(500)は、
産業機器に用いられるもので、第15図に示すように函
体(2)の一部を構成する側板取付け台、大(12)の
所定位置に設けた化ネジにバネ座金とビス(505)で
固定した、所定位置に取り付け孔及び軸孔を設けた、一
対のL字状のシリンダ取付け金具(506)にネジ止め
され水平に固定されている。
水平に固定されたシリンダ(500)のピストンロッド
(504)の先端部に、一端を円弧状に切り欠き所定位
置にガイド縦長孔(508)を設け、他の一端を円弧状
に曲げ側方の所定位置にリベット孔を設けたガイド金具
(507)がリベット(509)で固定されている。
軸着されたてこ(3)の先端部に、一端を円弧状に切り
欠き所定位置にガイドピン(503)を溶接し、他の一
端を円弧状に曲げ側方の所定位置にリベット孔を設けた
ガイド金具(501)がリベッ)(502)で固定され
、ガイド金具(50Y)に溶接されたガイドピン(50
3)は、前記ピストンロッド(504)の先端部に固定
されたガイド金具(507)に設けたガイド縦長孔(5
08)に遊びを持って嵌め合わされている。
電動式の回路操作機構は第4実施例と同様、前方に延長
された台枠(1)の正面に固定した、樹脂製の台(51
0)上に一体化した、想像線で示した函体(511)内
部に設けられることに変わりは無く、但し書きに記述し
た、第4実施例と共通又は変更された部品が回路内の所
要個所に配置されている。
回路は台枠(1)の一部を構成する函体(2)に内蔵さ
れた、シリンダ(500)のピストンの両側に設けられ
た注排口(512)(513)に接続された、左右各二
本のパイプ(515)は、第4実施例と同様に、想像線
で示した函体(511)の内部に導かれ、左右のピスト
ンロッド(504)側の注排口(512)から延長され
た、二本のパイプ(515)は回路内の所要個所に配置
された、分岐金具(516)を介して一つの回路に纏め
られ、空気逃がし弁として用いる電磁式操作弁(517
)を接続した分岐金具(516)を経由して、回路切り
換えに用いる二方向切り換え電磁式操作弁(518)に
接続され、てこ(3)を起こす回路が構成されている。
他方の注排口(513)から延長された、左右のパイプ
(515)も、前記同様二個所の分岐金具(516)を
経由して、回路切り換えに用いる二方向切り換え電磁式
操作弁(51B)に接続され、てこ(3)を倒す回路が
構成されている。
両回路を接続した二方向切り換え電磁式操作弁(51B
)は、第4実施例において用いたエアポンプ(419)
の位置に固定したアクチュエータ(519)の吐出口に
直結された逆止め弁(52■)に接続されている。
その他の実施例として、空気逃がし弁として用いる電磁
式操作弁(517)と、それを取りつけた分岐金具(5
16)は二方向切り換え電磁式操作弁としてもよい。
軸着されたてこ(3)が一対のL字状でこの場合も、第
4実施例と同じ位置に電磁式操作弁(517)を追加し
て接続するか又は分岐金具を分岐コックに似た電磁式操
作弁に変更して対処する。
図面は省略しているが、アクチュエータ(519)及び
二種類の電磁式操作弁(517)、 (518)はスイ
ッチボックスに接続され、スイッチボックスは函体(5
11)内部の所定位置二個所に固定した、第4実施例に
おいて用いた、ポンプ保持金具に似た形状のスイッチボ
ックス保持金具に取り外し自在に握持され遠隔操作を可
能にしている。(但し、スイッチボックス保持金具の位
置は第4実施例のポンプ保持金具と同じ理由で省略され
ている) (へ)軸着されたてこ(3)の力点に、入力条件に応じ
て制御される、駆動装置の出力を駆動装置の出力軸を介
して伝達して、円弧状の軌跡に沿って誘導し、てこ(3
)を起こし又は倒し、或いは所要角度で停止させて、脚
保持台(4)の位置を選択出来るようにした、第6実施
例を示す第16図を参照して説明する。(第16図は、
駆動装置として用いるモーター6000回転に伴って変
化する、てこ3の姿勢を示す図である) 駆動装置として用いる電動モーター(600)(以下、
モーターと称する場合もある)は、第15図に示すよう
に函体(2)の一部を構成する側板取付け台、大(12
)の所定位置に設けた化ネジにバネ座金とビス(608
)で固定した一対のL字状のモーター取付け金具(60
6)にネジ止めされ水平に固定されている。
ウオームホイール(601)は、第1乃至第3実施例に
おいて利用範囲を広げ、第2、第3実施例の事故対策と
して用いたバンドブレーキ(100)(200)のディ
スク(101)と同様に加工され、軸着されたてこ(3
)と同軸にビス(602)を用いて固定されている。
水平に固定されたモーター(600)の回転軸(604
)とウオーム(609)の所定位置に設けたキー溝(6
05)に、キー(607)とウォム(609)に備えた
ビス(610)を介してウオーム(609)が固定され
、ウオーム(609)から突き出た回転軸(604)の
先端部は、函体(2)の一部をなす骨格に用いたパイプ
(I2)の所定位置に溶接された、軸受は金具(611
)に嵌め込んだスラストベアリング(612)に軸支さ
れている。
前記ウオーム(609)の固定される位置は、軸着され
たてこ(3)に固定された、ウオームホイール(601
)の真下で噛み合う位置である。
その他の実施例として、モーター(600)に減速機を
直結して減速比を大きくしてもよい。
前記モーター(600)はスイッチボックスに接続され
、該スイッチボックスは台枠(1)の正面の所定位置二
個所に固定した、板バネの両端部を円弧状又は筒状に曲
げ、更にコの字状に曲げ両側板の内側にくの字状の突起
部を設けた変形したコの字状のスイッチボックス保持金
具に取り外し自在に握持され遠隔操作を可能にしている
。(但し、スイッチボックス保持金具の図面は省略され
ている) 尚、第1乃至第6実施例において、その素材を特定した
部分に付いて、適当な素材があれば何を用いても好い。
〔発明の効果〕
本発明の下肢臀部浮上装置は、以上説明したように構成
されているので、以下に記述するような効果を奏する。
作用項の記述と重複する所が多いが併記する。
平面外観形状をコの字状とすることで、足付又は台状の
ベツド、或いは畳に直に設えた病床の何れであっても、
患者の下半身を三方から囲むように設置することが出来
る。
このように設置すれば、作業時に持ち上げられたてこの
一部が患者の視野に入る以外は患者の視野から外れた死
角に置かれることになり、患者に不安感を抱かせること
はない。
またコの字状台枠の一部を構成する、コの字状に曲げた
パイプの両端は、該パイプに切断面を前向きに溶接した
横U字状に曲げたパイプの頂点より後方に突き出た形に
なり、てこが最終点に到達してこが後方に傾斜してもて
この把手部は、コの字状に曲げたパイプの先端より手前
になり、コの字状に曲げたパイプの両端が支持棒として
働き後方(頭部方向)に転倒することは無い。
また平面外観形状がコの字状である為に側方に転倒する
ことは無い。
コの字状台枠に軸着されたコの字状又は一対のL字状て
こは、コの字状台枠に対して限定された範囲内で支点を
回転軸として自在に回動させることが出来る。
軸着されたてこに、脚保持台取付け金具を介して位置調
節自在に取付けた卵保持台は、卵保持台取り付け金具に
捩込んだクランプハンドルを緩めて移動させ、患者の個
人差と症状に適応する位置に固定することが出来る。
更に軸着されたてこに取り付けた、左右の卵保持台を止
めている、蝶ナツトを緩め又は締めることで卵保持台取
り付け軸に装着した圧縮コイルバネは伸縮し、卵保持台
の間隔を狭め又は広げる為に働いて、卵保持台に固定さ
れる患者の個人差と症状に適応する下肢の間隔を確保し
維持することが出来る。
卵保持台に固定された患者の下肢の間隔を更に狭める場
合は、継ぎ足し軸と長い圧縮コイルバネを用いることで
可能になる。
卵保持台を使用しない場合は、てこの外側に回して固定
すればよいし、また適当な位置でてこの上に垂直に固定
すれば、掛け布団を支える離被架として働かせることも
出来る。
この場合、左右の卵保持台の間に下肢拘束ベルトを架け
渡して連結すれば、離被架としての利用効果を高めるこ
とが出来る。
卵保持台を止めている蝶ナツトを緩め、卵保持台取り付
けうまに設けたビン孔の位置を変更し、卵保持台取り付
け軸に装着した圧縮コイルバネのビンを差し込み、卵保
持台を後方又は前方に回して卵保持台取り付け軸に装着
した、圧縮コイルバネの平均径を縮めて得られる復元力
は、捻じりコイルバネの作用を兼ねることになり、前方
又は後方回転力として卵保持台に働く。
卵保持台に働く回転力の強弱は、卵保持台を止めている
蝶ナツトを緩め、卵保持台取り付けうまの側面板に設け
た、ビン孔の位置の選択によって調整出来る。
より強力な回転力を要する場合は、ビン孔の位置に関係
なく後方又は前方に一回転させるか又はビン孔の位置の
変更と併用すれば得られる。
また回転力の方向は左右の圧縮コイルバネの入れ換えに
よって変換することが出来る。
前方又は後方回転力を働かせた卵保持台は、卵保持台に
下肢拘束ベルトを用いて固定される、患者の下肢の部位
によって異なるが、患者の下肢関節を曲げさせようとし
て働き、また一定の下肢関節の曲げ角度を維持する為の
下肢固定具としても利用できる。
手動式てこの場合、左右の卵保持台の間隔及び前方又は
後方回転力の調整を可能にした、卵保持台に固定された
患者の下肢の重さは、支点と脚保持合間の距離、支点と
把手間の距離に反比例して相殺され、把手に懸かる負荷
は軽減され、てこは軽く持ち上げることが出来る。
構造上限定された最終点迄持ち上げられたてこは後方に
傾斜している為に、てこを前に倒す力は前方斜め上方向
に働かなければならないが、患者がてこを前に倒そうと
しても、下肢を持ち上げ臀部から肩甲骨付近迄浮上させ
られた姿勢では、その力は前方水平又は前方斜め下方向
に逸らされ、前方斜め上方向には働かない、更に台枠の
所定位置に設けた、てこ保持金具の握持する力が加算さ
れてこの前倒しは困難になる。
該でこの先端部を第二力点として、弾性体の力を補助力
として働かせた場合は、てこの第二力点を円弧状の軌跡
に沿って引き起こす方向に働き、把手に浮力を生じさせ
、相殺量は更に大きくなり把手に懸かる負荷は一層軽減
され省力化出来る。
また弾性体として用いた引っ張りコイルバネの張力は、
調整軸に捩込んだナツトの締め加減で調整され補助力を
増減させることが出来る。
また同じ目的で用いたガススプリングは調整は出来ない
が、少しでも動かされるとシリンダ内部のガスの移動に
よって、把手に浮力を生しさせ負荷を軽減することが出
来る。
この補助力を働かせることによって把手に生じる浮力は
、てこ持ち上げに要する力を軽減することが出来ると同
時に、卵保持台が無負荷の状態でてこ拘束ベルトが外さ
れると、てこが暴走して撥ね揚がり事故が発生する恐れ
があるが、把手に接して取り付けた撥ね揚がり防止フッ
クに用いた捻じりコイルバネの反発力を、把手に生じた
浮力に対抗する抑止力として働かせて、所定位置に取り
付けたフック掛け金具に掛ければ解決出来る。
また同じ目的を兼ねて用いたブレーキレバーが引かれる
と制動力が解除されるバンドブレーキは卵保持台を患者
の症状に適応する位置に、随意に停止させることが出来
る為に利用範囲を広げることが出来る。
バンドブレーキの変わりに前効きにしたラチェットを用
いた場合は、てこが前傾している場合に限定されるが卵
保持台を患者の症状に適応する位置に停止させることが
出来る。
半自動又は自動化の目的で用いた駆動装置は、回路設定
条件又は入力条件に応じて運転され、てこの上下運動に
伴って卵保持台は昇降し、駆動装置の運転停止に応じて
所要位置に停止させることが出来る。
半自動化する為に、空気圧縮ポンプと回路設定条件に応
じて働く複動エアシリンダを用いた場合は、空気圧縮ポ
ンプの手動又は足踏み操作によって、エアタンクに貯溜
した圧縮空気を、手動操作によって設定された回路に従
って、複動エアシリンダ内に送りピストンロッドを押し
出し又は引き込んで、軸着されたてこの先端部を円弧状
の軌跡に沿って誘導しながら、てこを起こし又は倒すと
同時に卵保持台を昇降させることが出来る。
この場合は、反対側の回路に配置した空気逃がし弁とし
て用いるコックは解放されているが、速度を早める場合
は、ポンプを操作して空気圧を上げればよいし、また速
度を緩やかにする場合は、反対側の回路に配置した空気
逃がし弁として用いるコックを少し閉じ加減にして調整
すればよい。
更に使用中に、卵保持台を所要位置に停止させたい場合
は、全てのコックを閉塞すると停止させることが出来る
以上ような操作は、両回路内に圧縮空気を充満させてお
けば楽に行うことが出来る。
使用前にてこを起こす回路を設定し、圧縮空気を回路内
に充満させ、次にてこを倒す回路を設定し圧縮空気を送
りながら、てこを起こす回路に配置した、空気逃がし弁
として用いるコックを閉じぎみにして徐々に圧縮空気を
逃がしながら、双方の空気圧が客々釣り合った所で全て
のコックを閉塞し、ポンプを操作してエアタンク内の空
気圧を上げ、てこをてこを起こす回路に配置した、空気
逃がし弁として用いるコックを閉塞したままで、再度て
こを倒す回路に圧縮空気を送り、てこを最低点迄倒せば
よい。
このように両回路に圧縮空気を充満させた状態で、ポン
プを操作してエアタンク内の空気圧を上げ、てこを起こ
す回路を設定して圧縮空気を送ると、てこを倒す回路に
充満している圧縮空気は、回路内に配置した空気逃がし
弁として用いるコンクが開かれても、回路内の空気圧が
ある程度減圧される迄は排気ブレーキのように働き、速
度は緩やかになるし、また停止させる場合は分岐コック
閉塞すればよい。
てこを倒す場合も、てこを起こす回路内に充満させた圧
縮空気は排気ブレーキとして働き、降下速度は緩やかに
なる。
停止させる場合は、てこを起こす回路内に配置したコッ
クと分岐コックを閉塞すればよい。
このような操作中に空気圧が不足する場合は、ポンプを
操作すればよい。
自動化する為に揺動型アクチュエータや二種類の電磁式
操作弁を用いた場合は、全てスイッチ操作で運転される
もので、基本的には前記と審々同様である。
但し、揺動型アクチュエータは吐出量が一定している為
に増速は出来ない。然し、減速は空気逃がし弁として用
いる電磁式操作弁のスイッチを断続させれば可能である
停止させる場合も、てこを起こす途中であればてこを倒
す回路内に配置した、空気逃がし弁として用いる電磁式
操作弁及び揺動型アクチュエータのスイッチを遮断すれ
ばよいし、またてこを倒す途中であれば、てこを起こす
回路内に配置した、空気逃がし弁として用いる電磁式操
作弁及び揺動型アクチュエータのスイッチを遮断すれば
よい。
また排気ブレーキによって速度を緩めたい場合は、半自
動式と同様事前操作を行えばよい。
自動化する為に電動モーターの出力を利用する場合は、
順転、逆転、加減速、停止は、全てスイッチ操作で行わ
れ、てこは上下させられる。
コの字状台枠に軸着されたてこが、コの字状又は一対の
L字状のてこであっても、てこを起こし又は倒す、基本
的な操作及び作用は変わらない。
以上、バンドブレーキの制動力や駆動装置の出力は、て
この後方傾斜及びてこ保持金具の握持する力と相乗的に
作用して、てこの前倒しに対抗する力となると共に、前
効きになるように取り付けたラチェットの場合も、脚保
持台を患者の症状に適応する位置に随意に停止させるこ
とが出来る。
このようにてこが前傾した角度で随意に停止させること
が出来ることで、てこ自体を離被架として用いることが
出来る。
脚保持台を患者の症状に適応する位置に停止させる効果
は、下肢関節機能回復訓練以外に、骨折等によって外科
的処置を施した、ギプスを巻いた患者の下肢を、必要な
高さに固定する下肢固定具又は高さを維持する吊り下げ
具、或いは把手付近に重りを付けたローブを掛け、他の
一端をギプスに繋いで、牽引具の一部として利用しても
よい。
このように利用する場合、患者の下脚部は起こされたて
こと、交差しててこの下に下がって居る為に、てこ自体
を離被架として併用することが出来る。
通常、術後患者に対する処置はマツサージが施されるだ
けで、本格的な下肢関節機能回復訓練は下肢関節が硬直
化してから開始されるが、硬直化した関節の機能回復訓
練は激しい痛みが伴うものである。
然し、硬直化し始める症状の軽い初期段階であれば、軽
度の下肢関節機能回復訓練を開始しても患者に与える苦
痛は少ないものと考えられる。
本発明の下肢臀部昇降装置は、その段階から部分的に軽
度の下肢関節機能回復訓練を実施し得る構造を有してお
り、患者に症状克服に対する意欲を持たせることが出来
る。
この症状克服に対する意欲があれば、寝た切り状態への
移行は防止出来る。
術後患者の下半身を三方から囲むように設置した、下肢
臀部昇降装置の軸着されたてこに、取り付けた脚保持台
を患者の個人差に適合する位置に固定し、後方回転力を
働かせ客々垂直を維持させた脚保持台に、患者の足を下
肢拘束ベルトを用いて客々垂直に固定すれば、伸展した
下肢の外反や尖足症状を防止する為の、足固定具兼離被
架として働く。
患者の症状に応じて可能な限り早期に、脚保持台取り付
け軸を回転軸として、脚保持台の上端部を僅かに前後に
反復して動かして、足首の屈伸運動を行わせれば足首の
硬直化は回避出来る。
またてこを僅かな振幅で反復して上下させて、伸展位か
らの下肢の屈伸運動を行わせれば、股関節の硬直化は回
避出来る。
このような足首及び股関節の屈伸運動の量を、徐々に大
きくして行けば、それらの部分的な症状は改善又は解消
される。
下肢の外反及び尖足症状の防止策を講じ、患者の症状に
応じて、可能な限り早期に足首及び股関節に限定して行
う部分的な関節機能回復訓練は、−見迂遠なように思え
るが、本格的な下肢関節機能回復訓練の効果を上げる為
の第一段階として非常に有効である。
また部分的な症状の改善の為に行われる、下肢関節機能
回復訓練による下肢の運動は、血液の心臓への還流を促
して全身の血行を改善し、且つ、筋肉の緩和を促し弛緩
させると同時に、基本概念に記述した、血行障害に伴う
諸症状の予防又は改善にも繋がる副次的な効果ともなる
これは本格的な下肢関節機能回復訓練及び患者の局部の
清拭やおむつ交換作業時にも共通する副次的な効果でも
ある。
基本的な操作による人体に及ぼす体位の変化は患者の個
人差に適応する位置を設定し、左右の間隔を調整した脚
保持台に、下肢拘束ベルトを用いて固定された下肢は、
てこが持ち上げられると、頭部方向に円弧状の軌跡に沿
って円運動する脚保持台の位置に対応して、膝が頭部方
向に円運動しながら誘導され、膝の動きに対応して大腿
部が起こさ股関節が曲げられ、膝が上死点に近づくに連
れて臀部も浮上し始める。
頭部方向に円運動しながら誘導された膝が上死点に達す
ると臀部は浮上し、上死点を通過し膝が降下し始めると
、大腿部は腹部方向に押し付けられ、前方湾曲は完全に
後方湾曲に変化して背中が丸くなり臀部は完全に浮上す
る。
更にてこが構造上限定された最終点に到達しててこ保持
金具に握持されると、臀部から肩甲骨付近まで浮上させ
られ、逆に操作すれば臀部は降下し元の姿勢に戻される
順序が逆になるがこのような体位を取らせることは、患
者の局部の清拭やおむつ交換作業に最適である。この場
合の脚保持台に固定される患者の下肢の部位は膝から先
の下脚部(脛部)である。
重複するがこのように下肢を持ち上げ、臀部から肩甲骨
付近迄浮上させる体位を取らせることは血液の心臓への
還流を促して全身の血行を改善し且つ、筋肉の緩和を促
し弛緩させると同時に、基本概念に記述した、血行障害
に伴う諸症状の予防又は改善にも繋がる副次的な効果と
もなる。
次に、硬直化し始める症状の軽い初期段階において、前
記のような足関節及び股関節に、軽度の下肢関節機能回
復訓練を施して、症状をある程度改善した患者に対する
、本格的な下肢関節機能回復訓練について、脚保持台に
後方回転力を働かせる場合、脚保持台に前方回転力を働
かせる場合、その他の利用方法の順に記述する。
足関節及び股関節の訓練と同時に膝関節の機能回復訓練
を行う場合は、長い足関節機能回復訓練用ベルトを併用
する。
訓練を実施すべき下肢を固定する、脚保持台の取り付け
軸に装着した圧縮コイルバネを入れ換え患者の症状に適
応するピン孔を選択して、脚保持台に後方回転力を働か
せ、脚保持台の足乗せ台の下に取り付けた脚保持台取り
付けうまに溶接したネジ保護パイプとてこの把手付近に
設けた突起部を利用して、足関節機能回復訓練用ベルト
を架け渡して行われる。
左右の圧縮コイルバネを入れ換えて、後方回転力を働か
せた脚保持台が無負荷の場合は、患者の症状に適応する
ピン孔の位置にもよるが、介在する圧縮コイルバネの力
がOになる位置に戻され、脚保持台はてこに対して平行
又はある角度を保って静止しているが、この脚保持台を
前方(復元力を蓄える方向)に回しててこに平行させる
と、圧縮コイルバネに後方回転力が蓄えられ、捻じりコ
イルバネとして脚保持台に後方回転力として働くこの後
方回転力を蓄えた脚保持台に、患者の大腿部を下肢拘束
ベルトを用いて固定すれば、脚保持台の位置と後方回転
力に応じて、股関節は曲げられ大腿部は起き上がり膝の
位置は高くなる。
高くなった膝から先の下脚部は宙に浮かされ不安定にな
り、下脚部に自然に降下しようとする力が働き膝関節は
曲げられ、下肢は逆V字状を呈して爪先は足関節機能回
復訓練用ベルトに突き刺さるような形になる。
足関節機能回復訓練用ベルトに突き刺さるような形にな
った爪先は、てこに設けた突起部を外れ止めに利用して
掛けられた、足関節機能回復訓練用ベルトに取り付けた
孔付金具の方向に、足関節機能回復訓練用ベルトの素材
であるゴムの張力が働いている為に、爪先はその方向に
引き寄せられゴムベルトが踵に纏わり付き足裏に密着し
て足関節が曲げられる。
膝関節や股関節が曲がり難い場合は患者の症状に応じて
、後方回転力を調整して徐々に強化すれば目的は達成さ
れる。
この訓練は、てこを定位置又は患者の症状に適応する角
度に静止させて行われるものであるが、患者の症状改善
の度合いに応じて、てこを上下させれば脚保持台に固定
された大腿部はてこの振幅に応じて、その範囲内で前後
に動かされ股関節は屈伸し同時に、膝も円運動しながら
膝関節を屈伸させ更に膝関節の屈伸に伴って足関節は、
足裏に密着しているゴムベルトの張力によって屈伸させ
ることが出来る。
更にてこを反復して上下させながら、徐々にその振幅を
太き(して、各関節を屈伸させ最終的には、脚保持台を
上死点を通過させ構造上限定された最終点迄移動させ、
臀部から肩甲骨付近迄浮上昇降させると各関節の曲げ角
度は大きくなり、下肢三大関節機能回復訓練の効果を高
めることが出来る。
以上は、てこの静止又は上下動に関わらず下肢三大関節
に働く下肢機能回復訓練装置としての効果となる。
また足関節機能回復訓練用ベルトを除去し、後方回転力
を蓄えた脚保持台に、患者の大腿部を下肢拘束ベルトを
用いて固定すれば、脚保持台の位置と後方回転力に応じ
て股関節は曲げられ大腿部は起き上がり膝の位置は高く
なり、高くなった膝から先の宙に浮かされ不安定になっ
た下脚部は自然に降下し膝関節は曲げられ、下肢は逆V
字状を呈する。
膝関節や股関節が曲がり難い場合は患者の症状に応じて
、後方回転力を調整して徐々に強化すれば目的は達成さ
れる。
この訓練も、てこを定位置又は患者の症状に適応する角
度に静止させて行われるものであるが、患者の症状改善
の度合いに応じて、てこを上下させれば脚保持台に固定
された大腿部はてこの振幅に応じて、その範囲内で前後
に動かされ股関節は屈伸し同時に、膝も円運動しながら
膝関節を屈伸させることが出来る。
更にてこを反復して上下させながら、徐々にその振幅を
太き(して、各関節を屈伸させ最終的には、脚保持台を
上死点を通過させ構造上限定された最終点迄移動させ、
臀部から肩甲骨付近迄浮上昇降させると膝関節と股関節
の機能回復訓練の効果を高めることが出来る。
以上は、てこの静止又は上下動に関わらず、膝関節と股
関節に働く下肢機能回復訓練装置としての効果となる。
以上の説明の中で利用している、膝から先の宙に浮かさ
れ不安定になった、下脚部の自然に降下しようとする力
は、腹筋運動を行う場合に仰臥して下肢を宙に浮かせ大
腿部を支えても、下脚部が重たくなり自然に降下する、
またこの方は膝の位置が高くなればなるほど大きく感じ
る、更に臀部が完全に浮上すると、尚、大きく感じるが
、これは位置エネルギーの変化に応じて発生するものと
考えてよい。
またてこに固定した、後方回転力を働かせた脚保持台に
大腿部を固定し、てこを反復して上下に動かして、不安
定な下脚部を上下に円運動しながら振らせて得られる膝
関節を曲げさせるカは、前記位置エネルギーが運動エネ
ルギーに変化したものと考えてよい。
患者の症状によっては、前記のような下肢関節機能回復
訓練が適当で無い(膝関節の硬直化が進行している)場
合は、脚保持台に前方回転力を働かせて行う。
前記下肢関節機能回復訓練と同様、足関節及び股関節の
訓練と同時に膝関節の訓練を行う場合は短い足関節機能
回復訓練用ベルトを併用する。
訓練を実施すべき下肢を固定する、脚保持台の取り付け
軸に装着した圧縮コイルバネを、患者の症状に適応する
ビン孔を選択して、脚保持台に前方回転力を働かせ、脚
保持台の足乗せ台の下に取り付けた脚保持台取り付けう
まに溶接したネジ保護パイプとてこの把手付近に設けた
突起部を利用して、足関節機能回復訓練用ベルトを架け
渡して行われる。
後方回転力を得る為に入れ換えた、左右の圧縮コイルバ
ネを元通りに入れ換え、前方回転力を働かせた脚保持台
が無負荷の場合は、患者の症状に適応するビン孔の位置
にもよるが、介在する圧縮コイルバネの力が0になる位
置に戻され、脚保持台はてこに対して平行又はある角度
を保って静止しているが、この脚保持台を後方(復元力
を蓄える方向)に回しててこに平行させると、圧縮コイ
ルバネに前方回転力が蓄えられ、捻じりコイルバネとし
て脚保持台に前方回転力として働く。
この前方回転力を蓄えた脚保持台に、患者の下脚部(脛
部)を下肢拘束ベルトを用いて固定すれば、町保持台の
位置と前方回転力に応じて、股関節は曲げられ大腿部は
起き上がり膝の位置は高くなる。
高くなった膝から先の下脚部は、脛部を固定した脚保持
台の位置と脚保持台に働いている前方回転力の強さに応
じて曲げられる膝関節の曲げ角度に対応して降下させら
れ、脚保持台に後方回転力を働かせた場合と同様に、下
肢は逆V字状を呈して、踵は足関節機能回復訓練用ベル
トに突き刺さるような形で接触する。
この脚保持台に働く前方回転力が小さければ、股関節及
び膝関節の曲げ角度も小さくなり、踵は足関節機能回復
訓練用ベルトに軽く接触するだけであるが、脚保持台に
働く前方回転力を徐々に大きくして行けば、股関節及び
膝関節の曲げ角度は大きくなり、踵は足関節機能回復訓
練用ベルトに突き刺さるような形となり、踵に纏わり付
いたゴムヘルドは引き延ばされて足裏に密着し、てこに
設けた突起部を外れ止めに利用して掛けられた、足関節
機能回復訓練用ベルトに取り付けた孔付金具の方向に働
くゴムベルトの張力によって、爪先はその方向に引き寄
せられ足関節が曲げられる。
膝関節や股関節が曲がり難い場合は患者の症状に応じて
、前方回転力を調整して徐々に強化すれば目的は達成さ
れる。
この訓練は、てこを定位置又は患者の症状に適応する角
度に静止させて行われるものであるが、患者の症状改善
の度合いに応じて、てこを上下させれば脚保持台に固定
された下脚部は、てこの振幅に応じて、その範囲内で円
運動しながら上下に動かされ膝関節は屈伸し同時に、大
腿部を前後に動かして股関節を屈伸させ、更に膝関節の
屈伸に伴って足関節は、足裏に密着しているゴムベルト
の張力によって屈伸させることが出来る。
更にてこを反復して上下させながら、徐々にその振幅を
大きくして、各関節を屈伸させ最終的には、脚保持台を
上死点を通過させ構造上限定された最終点迄移動させ、
臀部から肩甲骨付近迄浮上昇降させると各関節の曲げ角
度は大きくなり、下肢三大関節機能回復訓練の効果を高
めることが出来る。
第17乃至第19図は、構造上限定された範囲内でてこ
を上下させて行う、下肢三大関節機能回復訓練を行った
場合の、てこの角度と脚保持台の位置及び足関節機能回
復訓練用ベルトの、患者に及ぼす体位変化を示す作用図
(但し、主要部のみを記載しその他を省略したもので、
破線の三角は支点の位置を示している。またこの図から
足関節機能回復訓練用ベルトを除けば、患者の局部の清
拭やおむつ交換作業時の体位となる)である。
以上は、てこの静止又は上下動に関わらず下肢三大関節
に働く下肢機能回復訓練装置としての効果となる。
また足関節機能回復訓練用ベルトを除去し、前方回転力
を蓄えた脚保持台に、患者の下脚部(脛部)を下肢拘束
ベルトを用いて固定すれば、脚保持台の位置と前方回転
力に応じて、股関節は曲げられ大腿部は起き上がり膝の
位置は高くなる。
高くなった膝から先の下脚部は、脛部を固定した脚保持
台の位置と脚保持台に働いている前方回転力の強さに応
じて曲げられる膝関節の曲げ角度に対応して降下させら
れ、脚保持台に後方回転力を働かせた場合と同様に、下
肢は逆V字状を呈している。
この脚保持台に働く前方回転力が小さければ、股関節及
び膝関節の曲げ角度も小さくなり、脚保持台に働く前方
回転力を徐々に大きくして行けば股関節及び膝関節の曲
げ角度は大きくなる。
膝関節や股関節が曲がり難い場合は患者の症状に応じて
、前方回転力を調整して徐々に強化すれば目的は達成さ
れる。
この訓練も、てこを定位置又は患者の症状に適応する角
度に静止させて行われるものであるが、愚者の症状改善
の度合いに応じて、てこを上下させれば脚保持台に固定
された下脚部は、てこの振幅に応じて、その範囲内で円
運動しながら上下に動かされ膝関節は屈伸し同時に、大
腿部を前後に動かして股関節を屈伸させることが出来る
更にてこを反復して上下させながら、徐々にその振幅を
大きくして、各関節を屈伸させ最終的には、脚保持台を
上死点を通過させ構造上限定された最終点迄移動させ、
臀部から肩甲骨付近迄浮上昇陣させると膝関節と股関節
の機能回復訓練の効果を高めることが出来る。
以上は、てこの静止又は上下動に関わらず、膝関節と股
関節に働く下肢機能回復訓練装置としての効果となる。
その他に足関節のみの訓練を要する(尖足症状の固定し
た)場合は、脚保持台を患者に適合する位置に固定し、
患者の足の伸展した角度に適応する後方回転力を働かせ
た、脚保持台に患者の足を下肢拘束ベルトを用いて固定
し、脚保持台の上端部を僅かに前後させ振幅を広げて行
き、徐々に後方回転力を強化して垂直に近づけ、審々垂
直に曲げ得る迄に改善した状態で、脚保持台の上端部を
僅かな幅で前後させれば治療効果は得られる。
また股関節のみの訓練を要する場合は、脚保持台を患者
に適合する位置に固定し、後方回転力を働かせ客々垂直
を維持した脚保持台に、患者の足を下肢拘束ベルトを用
いて固定し、てこを上下させ徐々にその振幅を広げなが
ら、構造上限定された範囲内で昇降させれば、伸展位か
らの屈伸訓練の効果は上げられる。
この伸展位からの屈伸訓練が要求されるのは、股関節が
その対象になるのみで、その他の膝関節及び足関節は股
関節が屈伸出来れば、前記のように宙に浮いた状態でも
、その屈伸訓練は充分可能である。
コの字状台枠に軸着されたてこの形状に関わらず、両下
肢又は左右何れかの下肢に対して作用するが、コの字状
でこの場合は両下肢同時に又は左右何れかの下肢に、ま
た一対の5字状でこの場合は、両下肢客々同時に又は左
右何れかの下肢に或いは左右の下肢に交互に作用する。
この両下肢同時に又は両下肢客々同時に有効となる作用
は、患者の両下肢を持ち上げ臀部から肩甲骨付近まで昇
降させることが出来ると共に、上昇させた体位を維持さ
せることが出来る為に、患者の局部の清拭やおむつ交換
作業に最適の体位を維持させることが出来る。
以上は、下肢臀部昇降装置の患者に及ぼす下肢関節機能
回復訓練の効果であるが、何れにしても本発明の、下肢
臀部昇降装置の特性を活用して、患者の症状に適応する
組み合わせで行うことが、下肢関節機能回復訓練及び治
療効果を高める近道である。
また脚保持台の位置を患者の個人差に合わせて移動させ
、脚保持台に下脚部を乗せ頭より高くすれば、象、性の
貧血症状を除くことも出来る。
【図面の簡単な説明】
実施例及び発明の効果の項にも記述した為重複するが記
述する。 第1図はコの字状台枠の右側の外側板を取り外した全体
斜視図である。 第2図はコの字状てこの把手の一部を含めた左右のてこ
の連結方法を示す部分拡大図である。 第3図は第1乃至第6実施例に共通して用いる軸着され
たてこに、足乗せ台を想像線で示した脚保持台を脚保持
台取り付け金具を介して取り付け脚保持台のネジ保護パ
イプとてこの把手部の間に足関節機能回復訓練用ヘルド
を架け渡し、更に第2乃至第3実施例に用いる撥ね揚が
り防止フックを取り付けたてこの部分的な平面拡大図で
ある。 第4図は足乗せ台を実線で示したA−A矢視図である。 第5乃至第6図は第2乃至第3実施例において補助力と
して用いる弾性体伸縮に伴って変化するてこの姿勢を示
す側面図(部分拡大図)である。 第7図は第2乃至第3実施例に用いる、撥ね揚がり防止
フックの一部を破断した側面図である。 第8乃至第9図は第2乃至第3実施例において圧縮コイ
ルバネ又は引っ張りコイルバネを利用したバンドブレー
キを用いる場合の取り付け位置とその詳細を示す正面図
である。 第10図はコの字状台枠に軸着されたてこが、コの字状
でこの場合、左右対称となる為にブレキ操作機構の片側
を省略して一部を破断した正面図である。 第11図はB−B矢視図である。 第12図はコの字状台枠に軸着されたてこが、一対のL
字状てこである場合の把手とブレーキレバーを示す側面
図である。 第13図はピストンロッドの伸縮に伴って変化するてこ
の姿勢を示す側面図(部分拡大図)である。 第14図は想像線で示した函体内部に設けられる手動式
の回路を示す配管図である。 第15図はピストンロッドの伸縮に伴って変化するてこ
の姿勢を示す側面図(部分拡大図)である。 第16図は電動モーターの回転に伴って変化するてこの
姿勢を示す側面図(部分拡大図)である第17乃至第1
9図はてこの角度と脚保持台の位置及び足関節機能回復
訓練用ヘルドの患者に及ぼす体位変化を示す作用図(但
し、主要部のみを記載したもので、破線の三角は支点の
位置を示している。またこの図から足関節機能回復訓練
用ベルトを除けば、患者の局部の清拭やおむつ交換作業
時の体位となる)である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、コの字状台枠の所定位置に設けた支点軸芯を介して
    、コの字状又は一対のL字状てこを回動自在に軸着し、
    該てこに対して脚保持台を回動及び位置調節自在に取り
    付けた下肢臀部昇降装置。 2、軸着されたてこに取り付けた脚保持台取り付け金具
    の脚保持台取り付け軸に、左右の脚保持台の間隔調整兼
    前後方回転力として働く圧縮コイルバネを装着した第1
    請求項記載の下肢臀部昇降装置。 3、コの字状台枠の所定位置にてこ保持金具を取り付け
    た第1乃至第2請求項記載の下肢臀部昇降装置。 4、軸着されたてこに位置調節自在に取り付けた脚保持
    台と、該てこの把手部の間に、両端部に金具を取り付け
    た足関節機能回復訓練用ベルトを架け渡せるようにした
    第1乃至第3請求項記載の下肢臀部昇降装置。 5、軸着されたてこの先端部に弾性体の力を伝達し、該
    てこを起こす為の補助力とした第1乃至第4請求項記載
    の下肢臀部昇降装置。 6、軸着されたてこの先端部に引っ張りコイルバネの一
    端を掛け、他の一端をバネ調整ネジの一端に掛け、バネ
    調整ネジの他の一端をコの字状台枠の所定位置に取り付
    けた前面板を貫通させ、抜け止めに用いたナットで張力
    を調整できるようにした第5請求項記載の下肢臀部昇降
    装置。 7、軸着されたてこの先端部にピストンロッドを軸着し
    たガススプリングのシリンダをコの字状台枠の所定位置
    に軸着した第5請求項記載の下肢臀部昇降装置。 8、第5請求項乃至第7請求項記載の下肢臀部昇降装置
    に用いたてこの把手に接して撥ね揚がり防止フックを取
    り付け、コの字状台枠の該撥ね揚がり防止フックに対応
    する位置にフック掛け金具を取り付け、撥ね揚がり事故
    防止対策を施した下肢臀部昇降装置。 9、第1請求項乃至第7請求項記載の下肢臀部昇降装置
    の軸着されたてこの支点軸と同軸に、てこにバンドブレ
    ーキを取り付け、該てこ沿わせて把手方向に延長した制
    動力を解除するフレキシブルワイヤを把手と同時に握れ
    る位置に取り付けたブレーキレバーに接続した下肢臀部
    昇降装置。 10、軸着されたてこの先端部に回路設定条件に応じて
    制御される空気圧によって働く駆動装置の出力を、該駆
    動装置の出力軸を介して伝達し、該てこの先端部を円弧
    状軌跡に沿って誘導する為の駆動装置をコの字状台枠の
    所定位置に取り付け、更に回路操作機構を設けた第1乃
    至第4請求項記載の下肢臀部昇降装置。 11、軸着されたてこの先端部にピストンロッドを軸着
    した複動エアシリンダをコの字状台枠の所定位置に軸着
    し、更に所定位置に手動操作回路を設けた第10請求項
    記載の下肢臀部昇降装置。 12、軸着されたてこの先端部にガイドピンを設けたガ
    イド金具を取り付け、該ガイドピンをコの字状台枠の所
    定位置に水平に固定した、複動エア シリンダのピスト
    ンロッドの先端部に取り付けたガイド金具に設けた、ガ
    イド縦長孔に遊びを持たせて嵌め合わせ、更に所定位置
    に電動操作回路を設けた第10請求項記載の下肢臀部昇
    降装置。 13、軸着されたてこの先端部に入力条件に応じて制御
    される駆動装置の出力を、該駆動装置の出力軸を介して
    伝達し、該てこの先端部を円弧状軌跡に沿って誘導する
    為の駆動装置をコの字状台枠の所定位置に取り付けた第
    1乃至第4請求項記載の下肢臀部昇降装置。14、軸着
    されたてこの支点部にウォームホィールを取り付け、コ
    の字状台枠の所定位置に水平に固定した、入力条件に応
    じて制御される、電動モーターの回転軸に固定したウォ
    ームを噛み合わせた第13請求項記載の下肢臀部昇降装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112245169A (zh) * 2020-11-04 2021-01-22 刘钊 一种烧伤整形术后体位定位装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112245169A (zh) * 2020-11-04 2021-01-22 刘钊 一种烧伤整形术后体位定位装置
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