JPH0475580B2 - - Google Patents

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JPH0475580B2
JPH0475580B2 JP59112978A JP11297884A JPH0475580B2 JP H0475580 B2 JPH0475580 B2 JP H0475580B2 JP 59112978 A JP59112978 A JP 59112978A JP 11297884 A JP11297884 A JP 11297884A JP H0475580 B2 JPH0475580 B2 JP H0475580B2
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tape
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magnetic
signal
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Nobuo Azuma
Yoshizumi Wataya
Akira Shibata
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、正逆両方向に記録再生が可能な磁気
記録再生装置に関する。
〔発明の背景〕
家庭用ビデオテープレコーダ等の回転ヘツドヘ
リカルスキヤン方式磁気記録再生装置において、
複数の回転ヘツドで形成した記録トラツクを複数
の区間に分割し、この分割された区間に音声信号
を時間軸圧縮して記録再生を行ないビデオ用とし
て使用する時の数倍の長時間記録を可能とする技
術が、特開昭58−222402号に示されている。
しかしながら、分割された区間の1つに音声信
号を録音中に磁気テープの終端に達した場合に
は、一担磁気テープを適当な位置(通常はスター
ト位置)まで巻戻し、別の分割された区間に録音
を行なわせることが必要で、この間長い場合は数
分間の音声信号の中断を余儀無くさせられる問題
があり(再生時も同様)、この点に関しては上記
従来技術では特に配慮されていなかつた。
そこでこの中断をなくすため、録音中に磁気テ
ープが終端に達した時に、磁気記録再生装置のテ
ープ走行方向を逆転させ、別の分割された区間に
録音を続けさせることが考えられるが、従来の磁
気記録再生装置の記録再生サーボ方式(例えば特
開昭53−116120号に示される。サーボトラツキン
グのために4種類のパイロツト信号をビデオトラ
ツクに重畳記録する4周波パイロツト方式等があ
る)では基本的には正方向での記録再生しか考え
られていなかつた。従つて上記のように正逆両方
向で記録したテープを再生する場合、記録時と再
生時で走行方向が逆の時はサーボトラツキングコ
ントロールが掛からず、音声も再生されない等の
不都合が生じ、使用者が手動で切換えなければな
らないと言つた不便さがあつた。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上記した従来技術の不便さを
なくし、記録時のテープ走行方向を自動的に判別
し、再生状態におけるテープ走行方向を記録時と
同一になるよう自動的に切換えることの出来る磁
気記録再生装置を提供するにある。
〔発明の概要〕
上記した目的を達成するために、本発明は記録
時サーボトラツキング用の4周波パイロツト信号
をテープ走行方向の如何にかかわらず所定の同じ
時系列順でフイールド毎に循環的に前記分割され
た区間に音声信号とともに重畳記録し、再生状態
で再生時のテープ走行方向の正逆により再生パイ
ロツト信号の時系列順が逆になることに着目して
記録時のテープ走行方向を判別し、再生時のテー
プ走行を所望の方向に自動的に切換えることが出
来るよううにしたものである。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の実施例を図面によつて説明す
る。
第1図は本発明の一実施例による磁気記録再生
装置のブロツク図である。
この第1図において、1は磁気テープ、2はシ
リンダモータによつて回転する回転シリンダ、3
は2つの回転ヘツドのうちの一方のAヘツド、4
は他方のBヘツド、5はシリンダの回転位相を検
出しサーボ回路6でヘツド切換え信号SW30を
作成するためのタツクヘツド、7はキヤプスタン
モータ、8は回転ヘツド出力を増幅するためのプ
リアンプ、9はサーボトラツキングのため4周波
パイロツト信号の書き込み及び読み出しを行なう
とともに再生パイロツト信号からトラツキングず
れ量に対応したトラツキングエラー信号Eを作成
するATF(Automatic Track Finding)回路、
10はスイツチとコンデンサで構成され音声信号
を記録するために分割された区間だけ“H”とな
るPCMGATE信号でスイツチをオンさせトラツ
キングエラー信号Eをサンプリングホールドさせ
るためのサンプリングホールド回路、11は10
の出力であるサンプリングホールドされたトラツ
キングエラー信号ERRORの交流分のみ取り出す
ためのコンデンサ、12はERRORの振幅を取り
出すための整流器、13は12の出力RECTを平
滑するためのローパスフイルタ、14は13の出
力LPFOUTが基準レベルVREFより大きいとき
“H”を出力するコンパレータ、15はERROR
を平滑するためのローパスフイルタ、16は15
の出力FORMINの周波数成分を取り出すため所
定のヒステリシス幅を有する波形整形回路、17
は16の出力FORMOUTと14の出力の論理積
をとるためのアンドゲート、18は入力周波数が
大略30Hzの時のみ“H”を出力する周波数検出
器、19は入力信号TINの立上りエツジで動作
するTフリツプフロツプ、20,21は記録モー
ド時(RECが“H”)のとき図の上側の接点に切
換わるスイツチ(第1図は再生モード即ちREC
が“L”の状態を示している)。22は前記分割
された区間に音声信号をPCM化及び時間軸圧縮
して記録再生を行なうPCM回路、23は記録モ
ード時記録パイロツト信号RECPLTとPCM音声
信号とを加算してRECSIGとしスイツチ21をと
おして回転ヘツド3又は4に書き込むための加算
回路(記録用バツフア回路を含む)である。
本実施例では第2図に示すように、アジマスの
異なる2つのヘツド3,4を18゜間隔で回転シリ
ンダ2に取付けられ、その周囲に磁気テープ1が
約216゜にわたつて斜めに巻き付けられた構成の磁
気記録再生装置の場合について説明する。この構
成では特開昭58−222402でも述べられているよう
に、第2図の180゜の区間は一方のヘツドのみが磁
気テープ1に当接し、36゜の区間では両方のヘツ
ド3,4が磁気テープ1に当接しているため、
180゜の区間にビデオ信号を記録したとして、36゜
の区間には時間軸圧縮した音声信号をビデオ信号
と同時に記録できる。
第3図にこの場合の記録トラツクパターン図を
示す。1A,2A,3A,……,nAがAヘツド
3で記録されたトラツク、1B,2B,……,
nBがBヘツド4で記録されたトラツクであり、
1つの記録トラツクは約216゜の巻付け角に相当し
ている。このうち36゜相当の区間(斜線で示す)
をCH1と略称し、このCH1に音声信号を記録す
る。記録の順序は矢印のテープ走行方向では、1
A,1B,2A,2B……nA,nBの順である。
そして第2図の構成では、180゜相当の区間を5等
分し、各々の区間にビデオ用映像信号の代りに音
CH1と同様に音声信号を記録することも出来、
CH1と合せて6チヤンネル分の音声信号を記録
できる(ビデオ用の6倍の記録時間となる)。
本発明の実施例では、前述したようにテープ端
部での記録の中断をなくすために、この6チヤン
ネルの各区間を各々正逆両方向に記録再生できる
ように構成している。この様子を第4図の記録パ
ターン図で説明する。
6チヤンネルを下からCH1,CH2,CH3,
CH4,CH5,CH6と略称する。第4図ではテ
ープを正方向で走行させ、まずCH4に1A,1
B,2A,2B……nA,nBの順で記録し、テー
プ端でテープ走行方向を逆転させ、上の区間の
CH5にnB,nAまで記録した状態を示している。
ここで、逆方向の走行時は記録パターンの傾斜が
正方向と異なるが、第4図では便宜的に同じに描
いてある。
次に第1図のブロツク図の具体的動作を説明す
る。
次に第1図のブロツク図の具体的動作を説明す
る。まず記録モード(RECが“H”)では、SEL
によりCH1からCH6のどれかのチヤンネルを
選択(選択された区間のみ“H”となる後述する
第6図のタイミングのPCMGATE信号を作成す
る)し、この区間にAUDINからの音声信号を
PCM回路22でPCM化及び時間軸圧縮し加算器
23及びスイツチ21をとおしてヘツド3又は4
に記録する。再生時はヘツド3又は4の出力信号
がスイツチ21及びプリアンプ8をとおして
PCM回路22でPCMGATEが“H”の区間の信
号をPCM復調し時間軸伸張してAUDOUTより
出力する。この音声信号の記録再生に関しては前
記特開昭58−222402に詳述されている。
一方サーボトラツキングに関しては、実施例で
は4種類のパイロツト周波数1(6.5H)、2
(7.5H)、3(10.5H)、4(9.5H)を記録ト
ラツク
にフイールド毎(SW30を用いてタイミングを
合わせる)に書き込む4周波パイロツト方式で説
明する。ここでHは水平同期周波数とする。記録
モードではテープ走行方向の正逆にかかわらず
ATF回路9で作られたRECPLTである12
34をこの順で循環的に記録し加算器23に加
える。
またテープ走行方向は記録モードではスイツチ
20が上側となるため、必要に応じて正逆指令信
号NREV(“H”で逆、“L”で正方向)を設定し
サーボ回路6でキヤプスタンモータ7の回転方向
を決定する。なおテープ端部(始端、終端とも)
で自動的に逆転させる実施例については後述す
る。
次に第1図の構成で、再生状態において記録時
のテープ走行方向を判別できることを第5図から
第9図の記録パターン図及び第1図各部の信号波
形図を用いて説明する。
まず第5図に示すように1A,1B,2A,2
B(それぞれ1234が記録されていると
する)と記録されたトラツクを記録時と同じ矢印
のテープ走行方向で再生したとすると、4周波パ
イロツト方式のATF回路9からのトラツキング
エラー信号Eは、前記特開昭53−116120に示され
ているようにヘツドが走行中のトラツク(第5図
では1BのCH4上にある)の両隣接トラツク
(2A及び1A)から得られる再生パイロツト信
号の大きさの差となる。即ちEは第5図では2A
中のパイロツト信号3と1A中の1との差E1−E2
で表わされ、図ではヘツドが右上方に少しずれた
トラツキング状態を示している。
CH4のチヤンネルを再生する場合は、CH4
期間のパイロツト信号のみでサーボトラツキング
を行なわなければならないため、第6図に示す
CH4に相当する区間で“H”となるPCMGATE
の期間のトラツキングエラー情報Eをサンプリン
グホールド回路10でサンプリングし、第6図に
示すサンプリングされたトラツキングエラー信号
ERROR作成しサーボ回路でトラツキングに用い
るとともに、記録時の走行方向の判別に用いる。
第5図の状態では標準再生の正規トラツキング
状態であるので、ERROR充分小さい。このこと
を整流器12とローパスフイルタ13でERROR
の振幅として検出し、所定レベルVREF以上の時だ
けコンパレータ14でゲート17の一方の入力を
“H”とする(図ではLPFOUTはVREFより小さ
い)。またその時のERRORの周波数成分をロー
パスフイルタ15及び波形整形回路16をとおし
てFORMOUTを得ゲート17に入力する。第5
図の標準再生状態におけるERRORはトラツク曲
り等がなければ時間的に一定でその周波数成分は
ゼロなるが、実際には第6図FORMINに示すよ
うに変動する。しかしその振幅は小さいため、
VTHH及びVTHLの2つのしきい値のヒステリシスを
もつコンパレータで16を構成すれば標準再生状
態ではFORMOUTはゼロと出来る。従つて第1
図の構成から12,13,14からなるERROR
の振幅検出手段を取り去つた別の実施形態でも標
準状態でサーボトラツキングが掛つているか否か
を判別出来る。但し振幅検出手段があれば、より
正確にトラツキング状態のみを独立して検出出来
る利点がある。
ゲート17の出力は18の周波数検出器で大略
30Hzが所定時間継続することを検出(第5図では
ゼロ故18の出力TINは“L”のまま一定)さ
れTフリツプフロツプ19は変化せず、その出力
Qは“L”のままでスイツチ20を通してREV
も“L”でテープは正転を続ける。
次に第5図と同じ記録時のテープ走行方向と同
じ方向で1A,1B,2A,2Bと記録されたパ
ターンを記録時と逆方向に走行(即ち19のQは
“H”の状態とする)させた第7図に示す再生状
態において、ERRORに大略30Hzの周波数成分が
発生し周波数検出器が“H”となつて記録時と再
生時の走行方向が逆であることが判別出来ること
を説明する。この場合説明の便宜上第8図、第9
図の信号波形図はスイツチ20の出力をサーボ回
路6のREV入力に戻さず、20の出力が“H”
から“L”となつても実際にキヤプスタンモータ
7の回転方向が不変の状態で説明する。
記録時に対する再生時のテープ速度をn倍(n
倍速再生)すると、作図からトラツキングエラー
信号E又はERRORは|n−1|×15(Hz)の周
波数をもつ波形となる。第7図の場合は逆転即ち
n=−1に相当するため30Hzの周波数をもつ。図
で説明するとここで仮にパイロツト信号がCH4
のみでなくトラツク全部に記録(1Aに1,1B
2……と記録)してあるとした時のサンプリン
グ前のトラツキングエラー信号Eは、ヘツド軌跡
が第7図点線で示すように2Aの下部から1Aの
上部に斜めに走査するため、第8図に示すように
三角波になる。即ちエラーEは、ヘツドの主走査
トラツクを1Bとすると両隣接トラツク2A,1
Aの再生パイロツト信号の差がE3−E4(図のE3
ヘツドが2Aと重なつた部分、E4も同じ)で表
わされるため、第8図Eに示すような右下りの直
線となりその周波数は30Hzとなる。
実際にはPCMGATEでサンプリング(CH4の
期間)されたトラツキングエラー信号ERRORで
判別を行なう必要があるため、ERRORは第9図
に示すようにPCMGATEが“H”の期間のみ第
8図Eの波形をとりそれ以外は前の値がホールド
された波形となる。このEとPCMGATEの位相
はこの図の通りとは限らないが、位相にかかわら
ずERRORの周波数は30Hzであり、この図の例で
は振幅の最も小さい場合を示した。
その後の判別処理は第5図の場合と同様に、
ERRORの交流成分を12で整流してRECTとし
平滑しERRORの振幅が所定値VREFより大きいこ
とを検出する。この場合はLPFOUTがVREFより
大きいためゲート17の一方の入力は“H”とな
る。一方ERRORはローパスフイルタ15を通し
てFORMINとなりヒステリシスコンパレータで
構成された波形整形回路16でVTHH以上で“H″、
VTHL以下で“L”となるFORMOUTのように整
形され、30Hzの矩形波となつてゲート17をとお
り18に入力される。周波数検出器18で30Hzで
あることを判別したことによりTINは正転から
逆転になつた時に、“L”から“H”に変化する。
従つてTフリツプフロツプは反転しQは“H”か
ら“L”となりスイツチ20の出力も“H”から
“L”となる。
前述したように第9図は20の出力をサーボ回
路6に入力してない状態を示しているためQは
“L”のままであるが、実際には20の出力を6
のREV入力に接続してあるため、記録時と再生
時の正逆が反転したことを検出してQが“H”か
ら“L”になるとサーボ回路の入力REVも“L”
となり、キヤプスタンモータが正規の方向(この
場合は正方向)に回転し始めERRORの30Hz成分
はなくなり18の出力TINは“H”から“L”
に戻る。
なお逆転記録されたパターンを検出する動作も
記録時のパイロツト信号の記録時系列を同じとし
てあるため、全く同様に考えることが出来る。
また記録時と再生時の正逆の判別として、種々
の形態が別の実施例として考えられるが、その主
なものを説明すると以下のようになる。
まず前述したようにERRORの振幅検出手段を
取り去つた例が考えられるが、更に12,13,
14からなる振幅検出手段を取り去つた上波形整
形回路16の代りにヒステリシスをゼロとしたコ
ンパレータ31(ゼロクロス検出器と等価)を用
いる第10図の例も考えられる。第10図の場合
は正規のトラツキング状態でもそのエラー成分に
相当する微小変化の周波数成分が生ずるが、その
成分のうち30Hzのみが一定時間続くことはほとん
どないため第10図でも正逆の検出が可能であ
る。また別の考え方として30Hzの周波数検出を行
なわず、12,13,14からなる第11図の振
幅検出手段のみでも正規のトラツキング状態以外
でERRORの振幅が所定値以上となるため、コン
パレータ14の出力を遅延回路32等で遅らせ所
定時間以上14の出力が“H”となつた時だけ
TINを“H”とすることにより同様に可能であ
る。但し再生パイロツト信号は音声信号等に比べ
て低レベルのため第1図のブロツク図に示すよう
な組合せで何重にも正逆の違いを検出するように
した方が誤動作等の点で有利である。
以上は記録時正逆指令信号NREVの“H”,
“L”を独立して設定した例について説明したが、
別の実施例として第12図に示すように1つの区
間(チヤンネル)に音声信号を記録中テープ端部
に近づいた時自動的に走行方向を逆転させ、音声
信号を逆転前の区間の上又は下(この例では上)
の区間に連続して記録を続けさせる例を説明す
る。
41はテープ端検出器で透明リーダテープの有
無を光の透過率の変化等で検出する、42はTフ
リツプフロツプ、43,44はそれぞれ最初に逆
方向又は正方向に走行するよう指令するスイツ
チ、45は立上り検出器、46はオアゲート、
VCCは回路の電源電圧である。そして最初スイツ
チ44を押圧し42のリセツト端子Rを“H”と
してQを“L”とし正転で記録を始める(逆転で
はセツト端子Sを“H”とする)。41でテープ
端部を検出(41の出力が“L”から“H”更に
“L”に戻る)するとTフリツプフロツプ42が
反転しQが“L”から“H”となつてNREVを
“H”としてサーボ回路に入力してテープを逆転
させるものである。第1図のPCM回路22の
SELの動作が、SEL入力にパルスを1発加える毎
に記録チヤンネルを上方に移動する(CH1→
CH2→CH3→…→CH6→CH1→…と循環す
る)ようにSEL入力部を構成しておけば、45の
出力が“L”の時第12図における外部からのチ
ヤンネル選択信号をSEL′としSEL′から入力パル
ス信号(正逆指令信号)が印加されるたびに記録
チヤンネルが移動する一方、テープ端部検出時に
も立上り検出器45をとおしてパルスが1発オア
ゲート46をとおしてPCM回路22のSEL入力
として印加されるため、テープ端部で自動的に記
録チヤンネルが移動することになる。
この記録時のテープ端での自動逆転機能の特別
な変形例として、例えば記録時の走行方向を予め
定めておくことが出来る場合(CH1の方向を
CH1のみ音声、CH2〜CH6を映像とする従来
例と互換性をとるため正方向とすることが望まし
く、この場合必然的にCH2,CH4,CH6は逆
方向、CH1,CH3,CH5は正方向となる)、
記録時のみならず再生時にも第12図を動作させ
るように構成することにより第1図の11,1
2,13,14,15,16,17,18,19
からなる正逆判別回路を削除することも出来、記
録又は再生開始時チヤンネル選択信号に応じて第
12図の42のS又はRを“H”にする回路
(CH1,CH3,CH5ではRを“H”にする)
を付加することにより記録再生とも自動的に正逆
を所望のとおり切換えることが可能となる。
更に記録時の走行方向を予め定めてないため正
逆判別回路を使用する第1図の場合の再生時の場
合にも、テープ途中から任意の区間の再生を開始
した場合は、第1図のままで自動的に記録時と同
じ走行方向となるが、テープ端部を検出した場合
は逆転すると同時に上又は(ここでは上とする)
の区間に移動させることが望ましい。この場合の
別の実施例を第13図のブロツク図及び第14図
のテープパターンの模式図を用いて実際の使用状
態を想定して説明する。第13図でテープ端検出
パルスを再生時の走行方向を制御するTフリツプ
フロツプ19に加算するためのオアゲート51を
除いて第1図及び第12図と同じ構成要素を用い
ている。
まず最初に記録モード(RECが“H”)のと
き、SEL′でCH3を指定し、43を押圧し42の
Qを“H”とし逆方向に設定(望ましい方向は前
述のようにCH3では正であるがここでは逆とし
て説明する)し、第14図のSTARTから記録を
始める。テープ端部で42が“L”となつて正転
となるとともに45,46をとおして41からの
テープ端検出パルスがSELに1発加わりCH4に
設定されSTOPの位置まで記録されたとする。
次に再生モード(RECが“L”で回転ヘツド
はテープ上のSTART位置にあるとする)として
SEL′でCH3を選択指定し、イニシアライズ信号
INIT(電源オン時又は再生スタート時パルス発生
される)で19のQか“L”即ち正転からテープ
が走行が始める。しかし記録方向が逆のため周波
数検出器18が“L”から“H”となつて19の
Qが“L”から“H”に反転しREVが“H”と
なつてテープは逆転(正規の再生)し18の出力
も“L”に戻る。この状態からテープ端が検出さ
れると41から検出パルスが出力され45,46
をとおしてSELに加えられてCH4に移動すると
ともに同じく検出パルスが51を通してTフリツ
プフロツプ19のTIN入力に加えられ19のQ
を反転させて“L”とし正転させる。その後は記
録時と再生時の走行方向は一致しているため18
の出力は“L”のままで正規の再生を続けること
が出来る。なお必要に応じてチープ端部での切換
えの所定期間18の出力変化を禁止することによ
り切換時の誤動作を防止することが出来る。
なお別の実施例として第15図に示すように、
CH1のテープ端部直前に前の記録部分62(数
分間程度)があり(記録時の走行方向を矢印の方
向で示す)、新たに61の記録に続けて上方の
CH2に手動で移動させ、逆方向で63の記録を
続けて行なつた場合、61と62の方向が同じた
め再生時に61と62の境目を判別することが出
来ない。このような場合に対応するためには、一
般にPCM音声信号を記録する場合音声信号とと
もにその内容等の情報をコード化しID信号
(INDEXの略称で、ステレオとモノ、ダビング
禁止、時分秒のタイムデータ等の情報が書き込め
る)として記録できるようなシステムとなつてい
ることを利用することが出来る。
即ちID信号の中に反転情報を61から63に
手動で移動させる時に書き込み、再生時ID信号
中から反転情報を検出することにより上方のCH
2に自動的に移動させるとともに逆方向に走行さ
せ61から63へと連続して再生させることが出
来る。
また記録時ID信号中の例えば時分秒のタイム
データを音声信号とともに常時書き込める場合
は、再生中に所定の時間間隔でタイムデータを2
回読み出し、2回のタイムデータの差の正負の判
定等により記録時のテープ走行方向を判別するこ
とも可能である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば磁気テー
プの多チヤンネルに分割された区間に正逆両走行
方向で音声信号を記録した時記録時の走行方向を
再生状態で判別することができるため、テープ端
部での自動逆転機能と合わせて、常に記録時の走
行方向と同じになるように自動的に再生すること
が可能となり、記録、再生時の中断なく長時間の
音声記録再生が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例による磁気記録再生
装置のブロツク図、第2図はヘツドの構成図、第
3図と第4図は第2図のヘツドによるテープパタ
ーン図、第5図は記録時と再生時の走行方向が同
じ場合のテープパターン図、第6図は第5図の状
態における各部の信号波形図、第7図は記録時と
再生時の走行方向が異なる場合のテープパターン
図、第8図、第9図は第7図の状態における各部
の信号波形図、第10図から第13図は別の実施
例を説明するブロツク図、第14図は第13図の
場合のテープパターン模式図、第15図は別の実
施例の場合のテープパターン模式図である。 6…サーボ回路、9…ATF回路、10…サン
プリングホールド回路、12…整流器、13,1
5…ローパスフイルタ、14…コンパレータ、1
6…波形整形回路、18…周波数検出器、19,
42…Tフリツプフロツプ、20…スイツチ、2
2…PCM回路、41…テープ端検出器、45…
遅延回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数の回転ヘツドで形成した記録トラツクを
    複数の区間に分割し、この分割された区間に音声
    信号を時間軸圧縮して記録再生を行なう磁気記録
    再生装置において、磁気テープを正逆両方向に走
    行させ記録を行なわせる手段と、再生状態におい
    て記録時の磁気テープ走行方向を判別する手段
    と、記録時の磁気テープ走行方向と再生状態にお
    ける走行方向とが異なる時に磁気テープの走行方
    向を逆転させる手段を有することを特徴とする磁
    気記録再生装置。 2 記録時の磁気テープの走行方向の如何にかか
    わらず、4周波のパイロツト信号を所定の同じ時
    系列順でフイールド毎に循環的に前記分割された
    区間に音声信号とともに重畳記録する手段を有す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
    された磁気記録再生装置。 3 再生状態における再生パイロツト信号から作
    成されるトラツキングエラー信号の振幅を検出す
    る手段と、前記検出手段から得られる信号の振幅
    が所定以上又は前記トラツキングエラー信号の繰
    り返し周波数が大略30Hzの時磁気テープの走行方
    向を逆転させる手段を有することを特徴とする特
    許請求の範囲第1項または第2項に記載された磁
    気記録再生装置。 4 任意の1つの区間に音声信号を記録又は再生
    中に磁気テープがテープ端部に近づいた時磁気テ
    ープの走行方向を逆転させる手段を有し、音声信
    号を逆転前の区間の上又は下の区間に連続して記
    録又は再生し続けることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項または第3項に記載された磁気記録再
    生装置。
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