JPH047512Y2 - - Google Patents

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JPH047512Y2
JPH047512Y2 JP10631489U JP10631489U JPH047512Y2 JP H047512 Y2 JPH047512 Y2 JP H047512Y2 JP 10631489 U JP10631489 U JP 10631489U JP 10631489 U JP10631489 U JP 10631489U JP H047512 Y2 JPH047512 Y2 JP H047512Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ローラハースキルンにおけるセラミ
ツクス製のローラと金属製の回転駆動軸の連結装
置に関し、詳しくはその結合手段の改良に関す
る。
(従来の技術) 工業用窯として用いられるローラハースキルン
は、被焼成体の搬送方向に沿つて並設される多数
のセラミツクス製のローラを有し、これらのロー
ラの回転によつて被焼成体を搬送しつつ焼成す
る。このローラハースキルンにおいてはローラが
摩耗したり破損したりすることがあり、この場合
にはローラを交換する必要が生じる。また被焼成
体に施した釉薬などがローラに付着するため、定
期的にローラを取り外して清掃する必要がある。
ローラを清掃するためには窯の操業を一旦停止
しなければらず、そのローラの脱着作業が手間取
れば窯の操業停止時間も長くなつて生産性の低下
をもたらす。
このようなことから、ローラの脱着を迅速に行
なうための種々の提案がなされている。例えば実
公昭64−4072号に開示されるものでは、第6図に
示すように、壁体1の上下中間位置に多数のロー
ラ2が並設され、それらローラ2の一端が回転駆
動装置3に保持される一方、他端が支持装置4に
より回転可能に支持されている。そしてローラ2
の一端2aの周りにスプリング5が巻き付けら
れ、このスプリング5の外周に複数の爪7が押圧
されることによつてローラ2が円筒体8を介して
駆動シヤフト10に連結されている。支持フレー
ム11に回転自在に支持される駆動シヤフト10
はスプロケツト12により駆動源からの動力が伝
達される。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、この従来のローラ連結装置にお
いては、ローラ2が折損、損傷等を生じて交換す
る必要が生じた場合、ローラ2の一端2aの連結
を解除してローラ2を第6図で右方向にローラ2
を引抜くとき、ローラ一端2aに巻き付けられた
スプリング5が高温の炉内を通ることになるの
で、そのスプリング5のバネ力が低下し、そのス
プリング5はローラ2からはずれることがある。
また炉内のトラブル発生時ローラ2を逆転させ
て炉入口側に被焼成体を移送することがあるが、
この場合ローラ一端2aとスプリング5との摩擦
力がスプリング5の弛み側に働くことでこれが爪
7を開方向に押し上げる結果となりローラ2から
爪7が抜けるという問題がある。
本考案は、このような問題点を解決するために
なされたもので、金属製の回転駆動軸とセラミツ
クス製のローラとの連結を確実にするとともに回
転駆動軸からローラの脱着を迅速に行なえるよう
にしたローラハースキルンにおけるローラ連結装
置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) そのために、本考案の第1の考案のローラハー
スキルンにおけるローラ連結装置は、被焼成体の
搬送方向に沿つて多数のセラミツクス製のローラ
が並設され、これらのローラの回転により該被焼
成体を搬送しつつ焼成するローラハースキルンの
ローラ連結装置において、前記ローラの同心軸上
に配置される回転駆動軸と、この回転駆動軸の一
端に着脱自在に固定される金属製の円筒状の連結
パイプとを備え、この連結パイプにはローラに連
結される端部から該連結パイプ軸方向に切込まれ
る切込部が形成され、この切込部の切込底部と切
込開口部の間の位置でかつ連結パイプの外周位置
に互いに対向する通孔が形成され、これらの通孔
に締付固定具を挿入するとともに、この締付固定
具と前記切込開口部との間の前記連結パイプ内周
に前記ローラの一端を挿入し、前記締付固定具の
締付けにより前記連結パイプと前記ローラとが弾
性結合されることを特徴とする。
本考案の第2の考案のローラハースキルンにお
けるローラ連結装置は、前記切込部の切込底部に
切込み幅よりも大きな径をもつ穴を開口したこと
を特徴とする。
本考案の第3の考案のローラハースキルンにお
けるローラ連結装置は、前記連結パイプの外径を
ローラ中間部の外径より小さくまたは同等に設定
したことを特徴とする。
(作用) 本考案のローラ連結装置によると、金属製の回
転駆動軸に着脱自在に取付けられる金属製の連結
パイプの一端にローラの一端を挿入し、締付固定
具を締め付けると、切込部の撓みによつてローラ
の一端外周に連結パイプの内周面が広い接触面を
介して押圧接触し、連結パイプとローラとが堅固
に弾性結合される。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面にもとづいて説明
する。
第2図において、ローラハースキルン20の壁
体1の上下中間位置に多数のセラミツクス製の中
空パイプ状のローラ21が並設され、そのローラ
21の回転により図示しない被焼成体が炉内で搬
送されつつ焼成されるようになつている。これら
のローラ21の一端21aは回転駆動装置22に
保持される一方、他端21bは支持装置23に支
持されている。
回転駆動装置22は、支持フレーム25により
軸受26を介して回転可能に支持された回転駆動
軸27を有している。回転駆動軸27は軸中間部
位に固定されるスプロケツト28およびこれに巻
き掛けられたチエーンを介して駆動モータに連結
され、この駆動モータからの駆動力をホルダ30
および連結パイプ32を介してローラ21の一端
21aに伝達する。
一方、支持装置23は、壁体1に固定されるブ
ラケツト34に固定される固定軸35にベアリン
グを介して回転自在に取付けられる受ローラ36
にローラ21の他端21bが回転自在に支持され
ている。
ホルダ30および連結パイプ32を有する連結
部40は、第2図に示すA部分の詳細が第3図に
示されるように、回転駆動軸27の一端27aが
金属製の円筒状ホルダ30に固定され、このホル
ダ30の凹部30aにピン42で固定される板バ
ネ44の折曲部44aが円筒状の連結パイプ32
の位置決め穴46に弾性的に嵌合されている。ホ
ルダ30の外径は連結パイプ32の内径にほぼ等
しくなつている。
連結パイプ32のローラ21側の開口端部32
aには、第1図に示すように、連結パイプ全長の
50%の長さ程度の2本の切込部48がパイプ軸方
向に互いに対向する位置に切込まれている。切込
部48のパイプ軸方向の全長は連結パイプ全長の
40〜80%の範囲にするのが望ましい。これは、40
%未満であると、後述する締付固定具としてのボ
ルト52とナツト54による締付力が不充分とな
り、80%を超えると、連結パイプの強度が低下す
るからである。切込部48の幅は0.5〜2mm程度
が適切である。0.5mm未満であると切込部48の
隙間による弾性撓み効果が活かされず、2mmを超
えると強度が低下するためである。
切込部48の長手方向中間位置からほぼ90度円
周方向にずれたパイプ外周位置には、通孔50が
対向する位置に2個開口されている。この通孔5
0にボルト52が挿入された反対側の通孔50か
ら突出したボルト先端部にナツト54を結合し締
付けることにより、連結パイプ32にローラ21
の一端21aが締付け固定される。この場合、ボ
ルト52の締付けにより切込底部48aよりも切
込開口部48bの隙間幅が狭くなることによつ
て、その内側の金属製の連結パイプ32を大きな
弾性力によつてセラミツクス製のローラ21の一
端21aに締付け結合する。このとき、連結パイ
プ32の内周壁がローラ21の一端21aの外周
に均等な圧力により押圧されるので、応力集中が
回避され、連結パイプ32とローラ21の堅固な
弾性結合が得られる。
ローラ21の折損あるいは損傷などのトラブル
が生じたとき、板バネ44と位置決め穴46の嵌
合を解除することで、ホルダ30から連結パイプ
32およびローラ21を第2図で図示矢印B方向
に引抜き、さらに壁体1からローラ21を支持装
置23の側に迅速に引抜きローラ21の取外しを
簡単な操作で行える。
また逆にローラ21の取付け時には、第2図矢
印B方向と反対の方向にローラ21の一端21a
に弾性結合される連結パイプ32を挿入し、連結
パイプ32の位置決め穴46に板バネ44を弾性
嵌合することで連結パイプとホルダ30を結合で
きる。
本考案の第1の実施例によると、回転駆動軸
27とローラ21を連結パイプ32を介して確実
に連結するとともに、ローラ21の損傷に対して
は、連結パイプ32を回転駆動軸27から取外
し、連結パイプ32およびローラ21を引き抜く
ことで、適切な対応処置を迅速に行なえる。
この第1の実施例によると、前記のほかに、
次のような利点がある。連結パイプ32とロー
ラ21の連結時に接着剤などの塗布工程が不要と
なる。連結パイプ32とローラ21の心ずれを
容易に補正できる。窯炉の運転時にローラ21
を取替え交換しても連結パイプ32がはずれる等
の不具合は発生しない。特殊な押圧機構がなく
とも回転駆動軸27からホルダ30および連結パ
イプ32を介してローラ21に回転力を伝達でき
る。セラミツクス製のローラ21に通孔形成あ
るいは切欠形成が不要なためローラ21の損傷が
少ない。
次に、第4図および第5図は、本考案の第2の
実施例を示すもので、ローラ21の駆動装置側の
端部21cが環状の段部21dを介して小径に形
成されている。
この小径部21cの軸方向長さは連結パイプ3
2の開口端部32aから通孔51までの距離にほ
ぼ等しい。
連結パイプ32の切込部48の底部には切込み
幅よりも大きな径をもつ丸状の穴48dが開口さ
れている。この穴48dはボルト締付け時の切込
底部での応力集中を回避し連結パイプ32の切込
開口部48bに弾性撓みを生じやすくするように
図つたものである。
ボルト52のボルトヘツド52aが嵌合する通
孔51は連結パイプ32の凹部58に開口され、
この凹部58の内部にボルトヘツド52aが収納
される。つまり、ボルトヘツド52aが連結パイ
プ32の外周よりも径内側に位置している。そし
て、凹部58と反対側の凹部60に、タツプ加工
により形成されたボルト挿入用の雌ねじ穴にボル
ト52が挿入結合されている。
したがつて、炉壁からローラ21を取り外すと
き、板バネ44の曲折部44aを押してホルダ3
0から連結パイプ32を取り外し、連結パイプ3
2およびローラ21を支持装置23側に引抜く
と、ローラ挿入孔1aから連結パイプ32および
ローラ21を容易に引抜くことができる。この場
合、ローラ21の外径よりも連結パイプ32の外
径が等しいかあるいは小径であるので、引抜き時
にローラ挿入孔1aに連結パイプ32を衝突させ
ることなく、耐火断熱材を崩壊させるといつたト
ラブルを回避できる。
本考案の第2実施例によると、前記〜の利
点に加え次の利点がある。連結パイプ32の開口
端部32aがローラ21の外径位置よりも内側の
小径位置にあるので、ローラ取外し時にこの開口
端部32aが炉壁に引つ掛かることなくローラ2
1および連結パイプ32を取り外すことが可能で
ある。このため、炉壁等に損傷を与えるのが回避
される。
前述した実施例では、締付固定具にボルトとナ
ツトを用いたが、本発明の締付固定具はボルトと
ナツト以外の締付具を用いてもよいことはもちろ
んである。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案のローラハースキ
ルンのローラ連結装置によれば、金属製の回転駆
動軸とセラミツクス製のローラとを適切な弾性手
段により連結することができ、また取外しも容易
に行なえ、ローラの着脱作業を迅速に行なえると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例のローラ連結装
置の要部を表わす分解斜視図、第2図はそのロー
ラを取付けた状態のローラハースキルンを表わす
断面図、第3図は第2図に示すA部分を示すもの
でローラと駆動装置の連結部を表わす拡大断面
図、第4図は本考案の第2の実施例のローラ連結
装置の要部を表わす分解斜視図、第5図は本考案
の第2の実施例の連結部を表わす拡大断面図、第
6図は従来例のローラ連結装置を表わす正面図で
ある。 21……ローラ、21c……小径部、27……
回転駆動軸、30……ホルダ、32……連結パイ
プ、48……切込部、48a……切込底部、48
b……切込開口部、48d……穴、50……通
孔、52……ボルト(締付固定具)、54……ナ
ツト(締付固定具)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 被焼成体の搬送方向に沿つて多数のセラミツ
    クス製のローラが並設され、これらのローラの
    回転により該被焼成体を搬送しつつ焼成するロ
    ーラハースキルンのローラ連結装置において、 前記ローラの同心軸上に配置される回転駆動
    軸と、この回転駆動軸の一端に着脱自在に固定
    される金属製の円筒状の連結パイプと、 を備え、 この連結パイプにはローラに連結される端部
    から該連結パイプ軸方向に切込まれる切込部が
    形成され、この切込部の切込底部と切込開口部
    の間の位置でかつ連結パイプの外周位置に互い
    に対向する通孔が形成され、これらの通孔に締
    付固定具を挿入するとともに、 この締付固定具と前記切込開口部との間の前
    記連結パイプ内周に前記ローラの一端を挿入
    し、前記締付固定具の締付けにより前記連結パ
    イプと前記ローラとが弾性結合されることを特
    徴とするローラハースキルンのローラ連結装
    置。 (2) 前記切込部の切込底部に切込み幅よりも大き
    な径をもつ穴を開口したことを特徴とする請求
    項1に記載のローラハースキルンのローラ連結
    装置。 (3) 前記連結パイプの外径をローラ中間部の外径
    より小さくまたは同等に設定したことを特徴と
    する請求項1または2のいずれか一項に記載の
    ローラハースキルンのローラ連結装置。
JP10631489U 1989-03-17 1989-09-11 Expired JPH047512Y2 (ja)

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EP90302791A EP0388206B1 (en) 1989-03-17 1990-03-15 Apparatus for driving rollers in roller hearth kiln
DE90302791T DE69003842T2 (de) 1989-03-17 1990-03-15 Apparatur zum Antrieb der Rollen eines Rollenherdes.
MX019943A MX172153B (es) 1989-03-17 1990-03-16 Aparato para rodillos de transmision en horno de crisol de rodillo
US07/843,231 US5297670A (en) 1989-03-17 1992-02-28 Apparatus for driving rollers in roller hearth kiln

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2775727B2 (ja) * 1996-10-03 1998-07-16 日本精機株式会社 アイドリング維持装置付吸気圧計

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