JPH0474762B2

JPH0474762B2 -

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Publication number: JPH0474762B2
Application number: JP58014173A
Authority: JP
Priority date: 1983-01-31
Filing date: 1983-01-31
Publication date: 1992-11-27
Also published as: JPS59140606A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は例えばビデオテープレコーダにおいて
一旦記録された磁気テープの途中から他の信号を
記録する場合に使用して好適な磁気記録装置に関
する。

背景技術とその問題点いわゆるヘリカルスキヤン型のビデオテープレ
コーダ（VTR）において、磁気テープＴの走行
系は例えば第１図に示すようになつている。図に
おいて供給リール１から繰出されたテープＴはガ
イド等を介して全幅消去ヘツド２の前面を通過さ
れ、ビデオヘツド３の設けられた、テープ案内ド
ラム４に巻付けられる。このテープ案内ドラム４
からのテープＴが音声トラツクの消去ヘツド５、
音声信号及びコントロール信号の記録再生ヘツド
６の前面を通過され、テープＴの駆動用のキヤプ
スタン及びピンチローラ機構７に供給される。こ
の機構７からのテープＴがガイド等を介して巻取
リール８に巻取られる。

この装置において記録時には、機構７にてリー
ル１から引出されたテープＴがヘツド２で全幅消
去され、その後ヘツド３にてビデオ信号の１フイ
ールドがテープＴ上で斜めの１本のトラツクとな
るように記録される。さらにヘツド５でテープＴ
の縁部の音声トラツクに相当する部分が消去さ
れ、ヘツド６にて音声信号及びコントロール信号
が記録されてリール８に巻取られる。

このような装置において、一旦記録されたテー
プＴに途中から他の信号を記録するいわゆるつな
ぎ撮りが行われる。その場合に再記録開始時にヘ
ツド３に対向している位置から全幅消去ヘツド２
までの部分は、既に記録されている信号の上に新
しい信号が重ねて記録されることになり、Ｓ／Ｎ
の劣化や色信号レベルの低下、色相の乱れ等の画
質劣化が生じていた。

これに対して上述の部分に記録を行つている期
間のみ記録電流を増加させる方法があるが、この
場合は電流が最適値を越えるため過変調による反
転現象が発生し易く、また色信号は消えにくいた
めに依然として色信号の消し残りが見えるなどの
欠点があつた。またいわゆる回転消去ヘツドを設
けることも考えられたが、家庭用等の簡易型の
VTRでは、つなぎ撮りだけのためにそのような
専用ヘツドを設けることは好ましくない。

ところで本願出願人は、先に音声信号の特性を
向上させた新規なVTRを提案した。

すなわち第２図に示すように、２個の回転磁気
ヘツドH_V1及びH_V2が略180°の角間隔をもつて取
り付けられると共に、このヘツドH_V1及びH_V2に
夫々近接して２個の回転磁気ヘツドH_A1及びH_A2
が略180°の角間隔をもつて取り付けられる。ま
た、ヘツドH_A1及びH_A2は、夫々ヘツドH_V1及び
H_V2に先行するよう、このヘツドH_V1及びH_V2よ
り回転方向Ｘ側に取り付けられる。また磁気テー
プＴはテープ案内ドラム４に略180°の角範囲にわ
たつて斜めに沿わせてＹ方向に走行させられる。
第３図に示すように、ヘツドH_V1及びH_V2のギヤ
ツプg_V1及びg_V2のアジマス角（走査方向Ｘと直角
の方向に対する傾き角）θ_V1及びθ_V2は互いに異な
るようにされ、例えばθ_V1≒＋7°、θ_V2≒−7°とさ
れる。また、ヘツドH_A1及びH_A2のギヤツプg_A1及
びg_A2のアジマス角θ_A1及びθ_A2は互いに異なるよ
うにされる。一般にアジマス損失によるクロスト
ーク比は、クロストークをＣ、信号をＳ、記録波
長をλ、トラツク幅をｗ、相対アジマス角をθと
すれば、Ｃ／Ｓ＝sin（2πw／λ・tanθ）／2πw／λ・tanθ…
…(1) と表わせる。ヘツドH_A1及びH_A2のギヤツプg_A1及
びg_A2のアジマス角θ_A1及びθ_A2は、ヘツドH_A1と
H_A2，H_A1とH_v1，H_A2とH_V2との関係において、
例えば上述(1)式におけるtanθが１以上となるよう
に設定され、夫々の間にクロストークがほとんど
生じないようになされている。例えばθ_A1≒−
45°、θ_A2≒＋45°とされる。また、これらヘツド
H_A1及びH_A2のギヤツプg_A1及びg_A2の幅はヘツド
H_V1及びH_V2のギヤツプg_V1及びg_V2の幅に比べて
広くされる。例えば、ヘツドH_V1及びH_V2のギヤ
ツプg_V1及びg_V2の幅が0.3μｍ程度とされるのに対
し、ヘツドH_A1及びH_A2のギヤツプg_A1及びg_A2の
幅は1.5〜2.0μｍとされる。通常、磁気記録にお
いては、磁気テープの磁性層に、略磁気ヘツドの
ギヤツプ幅の半分の深さまで記録することができ
る。また、再生のことを考えると記録波長が長い
程磁性層に深く記録することができる。ヘツド
H_A1及びH_A2のギヤツプg_A1及びg_A2の幅を、ヘツ
ドH_V1及びH_V2のギヤツプg_V1及びg_V2の幅より広
くするのは、ヘツドH_V1及びH_V2で記録される信
号より、ヘツドH_A1及びH_A2で記録される信号の
方を、磁気テープの磁性層深く記録するためであ
る。

また、ヘツドH_V1，H_V2，H_A1，H_A2は、例えば
１フレームで１回転させられる。そして、ヘツド
H_A1，H_V1及びヘツドH_A2，H_V2は、１フイールド
毎に交互に磁気テープＴ上を走査するようになさ
れる。このときヘツドH_A1及びH_A2は、夫々ヘツ
ドH_V1及びH_V2に先行して磁気テープＴ上を走査
する。

この装置において記録時には、ヘツドH_V1及び
H_V2に通常方式の低域変換色信号C_D及び変調輝度
信号Y_FMの合成信号が供給される。また、ヘツド
H_A1及びH_A2には音声信号をそれぞれ所定の帯域
でFM変調した変調音声信号A_LFMA_RFM及び高周波
バイアス信号S_BIASの合成信号が供給される。従
つて、第４図に示すように、磁気テープＴ上に
は、１フイールド毎に交互に、ヘツドH_A1，H_V1
による記録トラツクT₁及びヘツドH_A2，H_V2によ
る記録トラツクT₂が順次形成される。そして、
記録トラツクT₁及びT₂には、低域変換色信号C_D
及び変調輝度信号Y_FMの合成信号と、変調音声信
号A_LFM、A_RFMの合成信号とが夫々異なる記録ア
ジマスで重ねて記録される。即ち、第５図Ａはヘ
ツドH_A1及びH_V1による記録トラツクT₁を示すも
のであるが、この断面を観察してみると同図Ｂに
示すように、まずヘツドH_A1によつて変調音声信
号A_LFM、A_RFM及びパイロツト信号S_PILOTの合成信
号が磁気テープＴの磁性層Taに深くまで記録さ
れ、その後、ヘツドH_V1によつて低域変換色信号
C_D及び変調輝度信号Y_FMの合成信号が磁性層Ta
に浅く記録される。尚トラツクT₂においても同
様である。第５図Ｂにおいて、Tbはベースであ
る。

また、再生時には、ヘツドH_A1，H_V1及びヘツ
ドH_A2，H_V2が、夫々記録トラツクT₁及びT₂を走
査するようになされる。従つて、ヘツドH_A1及び
H_A2で、夫々記録トラツクT₁及びT₂より変調音
声信号A_LFM、A_RFMの合成信号が再生される。ま
た、ヘツドH_V1及びH_V2で、夫々記録トラツクT₁
及びT₂より低域変換色信号C_D及び変調輝度信号
Y_FMの合成信号が再生される。

従つてこの装置において、ビデオヘツドH_V1，
H_V2に先行する位置にヘツドH_A1及びH_A2が設け
られている。

発明の目的本発明はこのような点にかんがみ、簡単な構成
で良好なつなぎ撮りが行えるようにするものであ
る。

発明の概要本発明は、１磁気テープ上に第１の信号を記録するための
第１の回転ヘツドと、上記磁気テープ上に第２
の信号を記録するための第２の回転ヘツドを有
し、上記第２の回転ヘツドは上記第１の回転ヘ
ツドに先行して上記磁気テープの走行方向に対
して斜めに上記磁気テープ上の同一トラツク位
置を走査するようにされると共に、記録時に上
記第２の回転ヘツドに所定の期間消去電流を供
給するようにした磁気記録装置２上記特許請求の範囲第１項において、上記所
定の期間上記第２の信号を上記第１の信号と共
に上記第１の回転ヘツドで記録するようにした
磁気記録装置であつて、これによれば簡単な構成で良好なつな
ぎ撮りを行うことができる。

実施例第６図において、１００Ｖはビデオ信号の記録
系の回路であり、端子１１にはビデオ信号S_Vが
供給される。このビデオ信号S_Vはローパスフイ
ルタ１２に供給されて輝度信号Ｙが得られ、これ
がプリエンフアシス回路１３を通じてFM変調器
１４に供給される。FM変調器１４においては、
例えばホワイトピークが4.8MHz、シンクチツプ
が3.6MHzとなるように輝度信号ＹがFM変調さ
れ、変調輝度信号Y_FMが得られる。この変調輝度
信号Y_FMはハイパスフイルタ１５を通じて帯域制
限され、さらに増幅器１６で増幅された後、合成
器１７に供給される。

また、端子１１に供給されるビデオ信号S_Vは
バンドパスフイルタ１８に供給されて色信号Ｃが
得られ、これが周波数変換器１９に供給される。
この周波数変換器１９には、発振回路２０より変
換用の信号が供給され、搬送周波数が例えば
688KHzの低減変換色信号C_Dが得られる。この低
域変換色信号C_Dはローパスフイルタ２１を通じ
て帯域制限され、さらに増幅器２２で増幅された
後、合成器１７に供給さる。

合成器１７より得られる変調輝度信号Y_FM及び
低域変換色信号C_Dの合成信号は切換スイツチ２
３及びロータリートランス２４を通じてヘツド
H_V1に供給されると共に、切換スイツチ２５及び
ロータリートランス２６を通じてヘツドH_V2に供
給される。切換スイツチ２３及び２５は、夫々記
録時にはＲ側に接続され、再生時にはＰ側に接続
される。

１００Ａは音声信号の記録系の回路であり、端
子３０Ｌ及び３０Ｒには第１音声信号（ステレオ
では左信号、２重音声では主信号）A_Lと、第２
音声信号（ステレオは右信号、２重音声では副信
号）A_Rが供給される。

第１音声信号A_Lは端子３０Ｌからノイズリダ
クシヨン回路を構成する圧縮回路３１Ｌを通じて
FM変換器３２Ｌに供給される。そして、この
FM変調器３２Ｌにおいては、第１音声信号A_L
が、例えば搬送周波数が1.35MHz、周波数偏移が
±75KHzでFM変調され、変調音声信号A_LFMが得
られる。この変調音声信号A_LFMは高調波除去用
のローパスフイルタあるいはバンドパルスフイル
タ３３Ｌを通じて合成器３４に供給される。ま
た、第２音声信号A_Rは端子３０Ｒからノイズリ
ダクシヨン回路を構成する圧縮回路３１Ｒを通じ
てFM変調器３２Ｒに供給される。そして、この
FM変調器３２Ｒにおいては、第１音声信号A_R
が、例えば搬送周波数1.50MHz、周波数偏移が±
75KHzでFM変調され、変調音声信号A_RFMが得ら
れる。この変調音声信号A_RFMは高調波除去用の
ローパスフイルタあるいはバンドパスフイルタ３
８Ｒを通じて合成器３４に供給される。

また、３５は記録用の高周波バイアス信号
S_BIASを得るための発振器である。この発振器３
５からは５〜15MHz程度の発振信号が得られ、こ
れがバイアス信号S_BIASとして合成器３４に供給
される。

合成器３４においては、変調音声信号A_LFM、
A_RFM及びバイアス信号S_BIASが合成される。そし
て、この合成信号が増幅器３６で増幅された後、
切換スイツチ回路３７の一方の固定接点に供給さ
れる。また消去信号となる高周波の信号が発振器
３８で形成され、この信号がスイツチ回路３７の
他方の固定接点に供給される。

このスイツチ回路３７には、端子３７ａより上
述の再記録開始時から全幅消去ヘツド２で消去さ
れたテープＴがヘツドH_V1，H_V2に対向するまで
の間に相当する制御信号Saが供給され、この間
他方の固定接点側に切換制御される。

このスイツチ回路３７からの信号が切換スイツ
チ３９及びロータリートランス４０を通じてヘツ
ドH_A1に供給されると共にこの信号が切換スイツ
チ４１及びロータリートランス４２を通じてヘツ
ドH_A2に供給される。

さらに端子３０Ｌ，３０Ｒからの音声信号A_L、
A_Rは、それぞれ増幅器４３Ｌ、４３Ｒ切換スイ
ツチ４４Ｌ，４４Ｒを通じて長手方向の音声トラ
ツクへの記録再生用の固定磁気ヘツド６Ｌ，６Ｒ
に供給される。切換スイツチ３９，４１，４４Ｌ
及び４４Ｒは、夫々記録時にはＲ側に接続され、
再生時にはＰ側に接続される。

記録時には切換スイツチ２３，２５，３９，４
１，４４Ｌ及び４４Ｒは、夫々Ｒ側に切換えられ
るので、上述したようにヘツドH_V1及びH_V2には
低域変換色信号C_D及び変調輝度信号Y_FMの合成信
号が供給される。また、ヘツドH_A1及びH_A2には
変調音声信号A_LFM、A_RFM、及び高周波バイアス
信号S_BIASの合成信号または消去信号が供給され
る。従つて、第４図に示すように、磁気テープＴ
上には、１フイールド毎に交互に、ヘツドH_A1，
H_V1による記録トラツクT₁及びヘツドH_A2，H_V2
による記録トラツクT₂が順次形成される。さら
にヘツド６Ｌ，６ＲにてテープＴの長手方向の音
声トラツクに音声信号A_L、A_Rが記録される。

２００Ｖはビデオ信号の再生系の回路である。
上述したように記録トラツクT₁よりヘツドH_V1で
再生された低域変換色信号C_D及び変調輝度信号
Y_FMの合成信号は、増幅器５０₁を通じてスイツ
チ回路５１に供給される。また上述したように記
録トラツクT₂よりヘツドH_V2で再生された低域変
換色信号C_D及び変調輝度信号Y_FMの合成信号は、
増幅器５０₂を通じてスイツチ回路５１に供給さ
れる。スイツチ回路５１には、端子５１ｂよりヘ
ツドH_V1及びH_V2の回転位置に応じて得られる切
換制御信号Sbが供給され、その切換が制御され
る。そして、このスイツチ回路５１からは、ヘツ
ドH_V1及びH_V2で再生された合成信号が１フイー
ルド毎に交互に得られる。

このスイツチ回路５１より得られる合成信号は
ハイパスフイルタ５２に供給され、このハイパス
フイルタ５２より変調輝度信号Y_FMが得られる。
この変調輝度信号Y_FMはリミツタ回路５３を通じ
てFM復調器５４に供給され、このFM復調器５
４より輝度信号Ｙが得られる。この輝度信号Ｙは
デイエンフアシス回路５５を通じて合成器５６に
供給される。

また、スイツチ回路５１より得られる合成信号
はローパスフイルタ５７に供給され、このローパ
スフイルタ５７より低域変換色信号C_Dが得られ
る。この低域変換色信号C_Dは周波数変換器５８
に供給される。この周波数変換器５８にはAFPC
回路（自動周波数及び位相制御回路）５９より変
換用の信号が供給され、低域変換色信号C_Dは搬
送周波数が例えば3.58MHzの色信号Ｃに変換され
る。この色信号Ｃはバンドパスフイルタ６０を通
じて合成器５６に供給される。

合成器５６においては、輝度信号Ｙ及び色信号
Ｃが合成され、出力端子６１にはビデオ信号S_V
が得られる。

２００Ａは音声信号の再生系の回路である。上
述したように記録トラツクT₁よりヘツドH_A1で再
生された変調音声信号A_LFM、A_RFMの合成信号は
増幅器７０₁を通じて、中心周波数が略1.35MHz
とされたバンドパスフイルタ７１L₁に供給され
ると共に、中心周波数が略1.50MHzとされたバン
ドパスフイルタ７１R₁に供給される。バンドパ
スフイルタ７１L₁からは変調音声信号A_LFMが得
られ、これがリミツタ回路７２L₁を通じてFM復
調器７３L₁に供給される。このFM復調器７３L₁
からは第１音声信号A_Lが得られ、これがスイツ
チ回路７４Ｌの一方の端子に供給される。また、
バンドパスフイルタ７１R₁からは変調音声信号
A_RFMが得られ、これがリミツタ回路７２R₁を通
じてFM復調器７３R₁に供給される。このFM復
調器７３R₁からは第２音声信号A_Rが得られ、こ
れがスイツチ回路７４Ｒの一方の端子に供給され
る。

また、上述したように記録トラツクT₂よりヘ
ツドH_A2で再生された変調音声信号A_LFM、A_RFMの
合成信号は増幅器７０₂を通じて、中心周波数が
略1.35MHzとされたバンドパスフイルタ７１L₂に
供給されると共に、中心周波数が略1.50MHzとさ
れたバンドパスフイルタ７１R₂に供給される。
バンドパスフイルタ７１L₂からは変調音声信号
A_LFMが得られ、これがリミツタ回路７２L₂を通
じてFM復調器７３L₂に供給される。このFM復
調器７３L₂からは第１音声信号A_Lが得られ、こ
れがスイツチ回路７４Ｌの他方の端子に供給され
る。また、バンドパスフイルタ７１R₂からは変
調音声信号A_RFMが得られ、これがリミツタ回路
７２R₂を通じてFM復調器７３R₂に供給される。
このFM復調器７３R₂からは第２音声信号A_Rが
得られ、これがスイツチ回路７４Ｒの他方の端子
に供給される。

スイツチ回路７４Ｌには、端子７４Lbからヘ
ツドH_A1及びH_A2のの回転位置に応じて得られる
切換制御信号Sbが供給され、その切換が制御さ
れる。即ち、ヘツドH_A1が記録トラツクT₁を走査
している１フイールド期間は一方の端子に切換え
られ、ヘツドH_A2が記録トラツクT₂を走査してい
る他の１フイールド期間は他方の端子に切換えら
れる。従つて、このスイツチ回路７４Ｌからは、
FM復調器７３L₁及び７３L₂より得られる第１音
声信号A_Lが１フイールド毎に交互に得られ、こ
れがノイズリダクシヨン回路を構成する伸張器７
５Ｌを通じてスイツチ回路７６Ｌの一方の接点に
供給される。

また、スイツチ回路７４Ｒにも端子７４Rbよ
り切換制御信号Sbが供給され、スイツチ回路７
４Ｌと同様にその切換が制御される。従つて、こ
のスイツチ回路７４Ｒからは、FM復調器７３R₁
及び７３R₂より得られる第２音声信号A_Rが１フ
イールド毎に交互に得られ、これがノイズリダク
シヨン回路を構成する伸張器７５Ｒを通じてスイ
ツチ回路７６Ｒの一方の接点に供給される。

さらに音声トラツクよりヘツド６Ｌ，６Ｒで再
生された音声信号A_L、A_Rがそれぞれ増幅器７７
Ｌ，７７Ｒを通じてスイツチ回路７６Ｌ，７６Ｒ
の他方の接点に供給される。

また、ヘツドH_A1で再生された合成信号は増幅
器７０₁を通じてスイツチ回路７８に供給される。
また、ヘツドH_A2で再生された合成信号は増幅器
７０₂を通じてスイツチ回路７８に供給される。
このスイツチ回路７８にも端子７８ｂより切換制
御信号Sbが供給されその切換が制御される。従
つて、このスイツチ回路７８からは、ヘツドH_A1
及びH_A2で再生された合成信号が１フイールド毎
に交互に得られる。この合成信号は中心周波数が
略1.35MHzまたは1.50MHzとされたバンドパスフ
イルタ７９に供給され、このバンドパスフイルタ
７９よりの信号がエンベロープ検波回路８０に供
給され、変調音声信号A_LFMまたはA_RFMの有無が
検出される。この検出信号S_Cがスイツチ回路７６
Ｌ，７６Ｒに供給される。

スイツチ回路７６Ｌ，７６Ｒにおいては、検出
信号S_Cが検出されている期間に伸張器７５Ｌ，７
５Ｒよりの音声信号A_L、A_Rが出力端子８１Ｌ，
８１Ｒに供給され、検出信号S_Cが検出されていな
い期間には増幅器７７Ｌ，７７Ｒよりの音声信号
A_L、A_Rが出力端子８１Ｌ，８１Ｒに供給される。
この装置において、通常の記録時には、端子１１
にビデオ信号S_V、端子３０Ｌ及び３０Ｒに第１
音声信号A_L及び第２音声信号A_Rが供給され、こ
れらの信号よりヘツドH_V1及びH_V2に通常方式の
低減変換色信号C_D及び変調輝度信号Y_FMの合成信
号が供給されると共に、ヘツドH_A1及びH_A2には
変調音声信号A_LFM、A_RFM及び高周波バイアス信
号S_BIASの合成信号が供給される。従つて、第４
図に示すように、磁気テープ１上には、１フイー
ルド毎に交互に、ヘツドH_A1，H_V1による記録ト
ラツクT₁及びヘツドH_A2，H_V2による記録トラツ
クT₂が順次形成される。そして、記録トラツク
T₁及びT₂には、低域変換色信号C_D及び変調輝度
信号Y_FMの合成信号と、変調音声信号A_LFM、A_RFM
の合成信号とが夫々異なる記録アジマスで重ねて
記録される。

また、再記録（つなぎ撮）時には、記録開始時
にヘツドH_A1，H_A2に消去電流が流され、先行す
るヘツドH_A1，H_A2で消去されたトラツクT₁、T₂
にヘツドH_V1，H_V2にて新たな信号が記録され、
さらに全幅消去ヘツド２にて全副消去された部分
になると上述の通常の記録にされる。すなわち第
７図において、ヘツドH_A1〜H_V2はＡに実線ｓで
示す位置に対向しており、全幅消去ヘツド２は図
示の位置にある。そしてテープＴの矢印Ｙの方向
の移動によつて全幅消去ヘツド２で消去された部
分が実線ｓの位置に来るまでの期間にヘツド
H_A1，H_A2にＢに示すように消去電流が流され、
この間破線で示すトラツクが消去される。さらに
ヘツド２で消去された部分が実線ｓの位置に来る
と、通常の記録になりヘツドH_A1，H_A2には音声
信号A_L、A_Rに関連した信号が供給される。なお
この間ヘツドH_V1，H_V2、６Ｌ，６ＲにはＣ、Ｄ
に示すように映像信号及び音声信号が供給され
る。

また、再生時には、ヘツドH_A1，H_V1及びヘツ
ドH_A2及びH_V2が、夫々記録トラツクT₁及びT₂を
走査する。そして、ヘツドH_A1及びH_A2で、夫々
記録トラツクT₁及びT₂より変調音声信号A_LFM、
A_RFMの合成信号が再生される。また、ヘツドH_V1
及びH_V2で、夫々記録トラツクT₁及びT₂より低
域変換色信号C_D及び変調輝度信号Y_FMが再生され
る。従つて、出力端子６１にはビデオ信号S_Vが
得られ、出力端子８３Ｌ及び８３Ｒには、夫々第
１音声信号A_L及び第２音声信号A_Rが得られる。

さらにつなぎ撮の部分において、ヘツドH_A1，
H_A2よりの再生音声変調信号A_LFM、A_RFMが得られ
なくなると、検出信号S_Cによつてスイツチ回路７
６Ｌ，７６Ｒが切換られ、出力端子８１Ｌ，８１
Ｒにはヘツド６Ｌ，６Ｒよりの長手方向の音声ト
ラツクに記録された音声信号A_L、A_Rが得られる
ようになる。

すなわちこの装置において、ヘツドH_A1，H_A2
はヘツドH_V1，H_V2に先行して配され、またその
ギヤツプg_A1、g_A2の幅はヘツドH_V1，H_V2のギヤ
ツプg_V1、g_V2の幅より広くされているので、つな
ぎ撮時にこのヘツドH_A1，H_A2に消去電流が流さ
れることにより、既に記録された信号が各トラツ
ク毎に消去され、その後に新しい信号が記録され
ることになる。またこの間の音声信号A_L、A_Rは
長手方向のトラツクに記録されている。そして再
生時には、劣化のない良好な映像信号S_Vが得ら
れると共に、この間の音声信号A_L、A_Rは自動的
に切換られる。

またこの装置において、切換スイツチ回路３
７、７６Ｌ，７６Ｒ、スイツチ回路７８、バンド
パスフイルタ７９、エンベロープ検波回路８０以
外の回路は全て既存の回路であつて、上述の動作
のために新たに設けられる構成はわずかである。

ところで上述の装置において、つなぎ撮の部分
では長手方向の音声トラツクからの音声信号A_L、
A_Rが再生されるので、一時的に再生音の音質が
劣化する。そこでその期間のみ、変調音声信号
A_LFM、A_RFMを変調輝度信号Y_FMと低域変換色信号
C_Dとの間に周波数多重化して回転磁気ヘツド
H_V1，H_V2にて記録することができる。

第８図において、音声信号の記録系１００Ａの
増幅器３６からの信号が信号Saで切換られる切
換スイツチ回路９０に供給され、通常時はこのス
イツチ回路９０よりスイツチ回路３７に供給され
ると共に、信号Saが供給されている期間（つな
ぎ撮期間）に合成器１７とスイツチ２３との間に
設けられた混合器９１₁に供給される。また増幅
器３７からの信号が周波数シフト回路９２、信号
Saが供給されている期間にオンとなるスイツチ
回路９３を通じて、合成器１７とスイツチ２５と
の間に設けられた混合器９１₂に供給される。

また映像信号の再生系２００Ｖの増幅器５０₁，
５０₂と、音声信号の再生系２００Ａの増幅器７
０₁，７０₂とからの信号が信号S_Cで切換られる切
換スイツチ回路９４₁，９４₂に供給され、通常時
は増幅器７０₁，７０₂から信号が選択されると共
に、信号S_Cが供給されていない期間（つなぎ撮期
間）に増幅器５０₁，５０₂からの信号が選択され
る。なおこのとき周波数シフト回路９２に対応し
てバンドパスフイルタ７１L₂，７１R₂及びFM復
調器７３L₂，７３R₂の中心周波数がシフトされ
る。

さらに映像信号の記録系１００Ｖのプリエンフ
アシス回路１３の後に直流シフト回路９５が設け
られ、ハイパスフイルタ１５の後にトラツプ回路
９６が設けられ、ローパスフイルタ２１の後にト
ラツプ回路９７が設けられる。そして信号Saが
供給されている期間に輝度信号Ｙに直流が加算さ
れて変調輝度信号Y_FMの帯域が所定量高められる
と共に、混合器９１₁，９１₂で混合される変調音
声信号A_LFM、A_RFMの帯域がトラツプされる。

同様に映像信号の再生系２００Ｖのハイパスフ
イルタ５２の後にトラツプ回路９８が設けられ、
ローパスフイルタ５７の後にトラツプ回路９９が
設けられ、FM復調器５４の後に直流シフト回路
１０１が設けられる。そして信号S_Cが供給されな
い期間に変調音声信号A_LFM、A_RFMの帯域がトラ
ツプされると共に、復調された輝度信号Ｙの直流
レベルが所定量下げられる。

この装置によれば、つなぎ撮の部分でも音声信
号はFM記録されているので、音質が劣化するこ
とがない。

なお記録済のテープの途中に別の映像を挿入す
るいわゆるインサート記録時には、全幅消去ヘツ
ド２を全く使用しないで、インサート記録の期間
の全てを上述のつなぎ撮の部分と同様に記録する
ようにしてもよい。

発明の効果本発明によれば、簡単な構成で良好なつなぎ撮
りが行えるようになつた。

【図面の簡単な説明】

第１図はVTRの説明のための図、第２図〜第
５図は本願出願人が先に提案した新規なVTRの
説明のための図、第６図は本発明の一例の構成
図、第７図はその説明のための図、第８図の他の
例の構成図である。１００Ａは音声信号の記録系の回路、１００Ｖ
はビデオ信号の記録系の回路、２００Ａは音声信
号の再生系の回路、２００Ｖはビデオ信号の再生
系の回路、H_A1，H_A2，H_V1及びH_V2は夫々回転磁
気ヘツド、６Ｌ，６Ｒは固定磁気ヘツド、３７，
７６Ｌ，７６Ｒは切換スイツチ回路、８０はエン
ベロープ検波回路である。

Claims

【特許請求の範囲】１磁気テープ上に映像信号を記録するための第
１の回転ヘツドと、上記磁気テープ上にFM変調
された音声信号を記録するための上記第１の回転
ヘツドよりも広いギヤツプ幅を有する第２の回転
ヘツドから成り、上記第２の回転ヘツドは上記第
１の回転ヘツドに先行して上記磁気テープの走行
方向に対して斜めに上記磁気テープ上の同一トラ
ツク位置を走査するようになされると共に、記録
時に上記第２の回転ヘツドに所定の期間消去電流
を供給するようにした磁気記録装置。２上記特許請求の範囲第１項において、上記所
定の期間上記FM変調された音声信号を上記映像
信号と共に上記第１の回転ヘツドで記録するよう
にした磁気記録装置。