JPH0474250B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、主として荷載置パレツトをトラツク
等に積込む際に使用する荷載置パレツト出荷設備
に関する。

かかる出荷設備は、荷載置パレツトの複数個
を、荷取出部に位置するものがフオーク等によつ
て取出されるに判つて別の荷載置パレツトを荷取
出部に自動的に搬送できる状態で保持させて、作
業能率の向上を図るために使用されるものであ
る。

かかる出荷設備を構成するに、従来では、荷載
置パレツトを荷取出部側に搬送するコンベアを、
常時駆動させる状態で設け、荷取出部の荷載置パ
レツトが搬送方向下手側に不必要に移動されるこ
とを阻止するストツパーを、荷取出部に設け、さ
らに、荷載置パレツトをコンベアの搬送方向始端
部に供給するコンベアを設けるようにしている
が、この設備の場合、コンベア上に複数個の荷載
置パレツトを保持させることを、前記ストツパー
にて受止め支持された荷載置パレツトにて次の荷
載置パレツトを受止め支持させ、その荷載置パレ
ツトに対して後続の荷載置パレツトを受止め支持
させるようにしながら、つまり、隣接するパレツ
ト同志の当りによりパレツトの位置を規制しなが
ら行なうものであるため、後続のパレツトが先に
搬送されて静止しているパレツトに衝突するに伴
う大きな振動に起因して荷崩れを起す虞れや、パ
レツト上の荷がパレツトからはみ出ていると、荷
同志の衝突により荷が変形損傷したり、荷崩れを
起す虞れがあり、改善の余地があつた。

本発明は、上記実状に留意して為されたもので
あつて、その目的は、荷載置パレツトに大きな振
動を与えることを抑制する状態で、且つ、荷がパ
レツトからはみでている場合においても荷同志の
衝突を抑制する状態で荷載置パレツトを出荷でき
る荷載置パレツト出荷設備を提供する点にある。

本発明による荷載置パレツト出荷設備の特徴構
成は、荷載置パレツトを荷取出部側に搬送するコ
ンベアを、前記荷取出部における荷載置パレツト
の存否を検出するセンサーの情報に基づいて荷載
置パレツトが無い時にのみ自動的に駆動されるよ
うに設け、荷積込部にて積込んだ荷載置パレツト
を前記コンベアに運搬供給する台車を、前記コン
ベアの搬送方向で前記荷取出部と前記荷積込部と
に亘つて往復走行自在に設け、運搬すべき荷載置
パレツトを前記コンベアに供給するための台車停
止位置を検出するセンサーを、運搬すべき荷載置
パレツトを前記コンベア上の搬送方向最上手側の
荷載置パレツトから搬送方向上手側に間隔を隔て
て供給するように、前記搬送方向最上手側の荷載
置パレツトに対する間隔を検出する状態で前記台
車に備えさせ、前記台車を、前記検出された台車
停止位置で停止させて、運搬すべき荷載置パレツ
トを前記コンベアに供給するように構成させた点
にあり、その作用効果は次の通りである。

すなわち、荷載置パレツトを荷取出部側に搬送
するコンベアを、荷取出部に荷載置パレツトが無
い時にのみ荷載置パレツトを荷取出部に送るよう
に駆動させながら、コンベアへの荷載置パレツト
の供給を、コンベア上の搬送方向最上手側の荷載
置パレツトに対する間隔検出に基づいて停止され
る台車を用いて運搬すべき荷載置パレツトを前記
搬送方向最上手側の荷載置パレツトから間隔を隔
てた箇所に運搬供給させるようにしてある。

従つて、荷取出部に位置する荷載置パレツトが
取出されるに伴つて後続の荷載置パレツトを荷取
出部に自動的に搬送する機能を備えさせながら
も、前記搬送方向最上手側の荷載置パレツトに対
する間隔検出情報に基づいて運転される台車の有
効利用によつて、パレツト同志が衝突すること
や、パレツト上の荷同志が衝突することを無くし
て、荷崩れや荷の変形損傷を抑制することができ
るのであり、もつて、荷崩れを起し易い荷の出荷
や変形損傷し易い荷の出荷をも良好に行なわせる
ことができる荷載置パレツト出荷設備を得るに至
つた。

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図及び第２図に示すように、段ボールケー
ス等の包装箱Ｈ内に事務機等の各種製品を挿入す
る箱詰装置Ａに、包装箱供給コンベア１、及び製
品供給コンベア２を夫々接続し、箱詰装置Ａから
の包装箱Ｈを梱包処理装置Ｂに供給するボールコ
ンベア３を設け、そして、梱包処理されたのちロ
ーラコンベア４にて搬送されてくる包装箱Ｈを後
述の如く所定位置に供給されるパレツトｘ上に運
搬供給するクレーン装置Ｃを設け、さらに、包装
箱Ｈが載置された荷載置パレツトＸを荷取出部Ｅ
側に搬送するコンベア５及び、前記荷載置パレツ
トＸを前記コンベア５に運搬供給する台車Ｄを備
えた荷載置パレツト出荷設備を設けて、出荷作業
を行なわせるように構成してある。

前記クレーン装置Ｃを構成するに、前記ローラ
コンベア４の終端部とパレツト供給箇所とに亘つ
て移動自在な主フレーム６を設け、包装箱Ｈを吸
着するパキウムパツド７の複数個を備えた物品吊
下フレーム８を、主フレーム６の移動方向と直交
する水平方向に移動自在及び昇降自在に主フレー
ム６に取付け、もつて、包装箱Ｈを上下複数段に
並べる状態でパレツトｘ上に載置させるように構
成してある。但し、クレーン装置Ｃを、その制御
器にインプツトされた記憶情報に基づいて自動的
に運転操作させるようにしてある。尚、前記パレ
ツトｘは、包装箱Ｈを上下複数段に、且つ、各段
夫々において複数個並べる状態で載置させる等、
包装箱Ｈの大きさ等をも考慮しながら各種の大き
さのものが使用されることになる。詳述すれば、
パレツトＸとして、前記荷載置パレツト搬送コン
ベア５の搬送方向に沿う巾、及び、コンベア横巾
方向に沿う巾夫々が異なる各種のものが使用され
ながら、出荷作業が行なわれる。

前記パレツトｘを荷積込部Ｆの所定位置に供給
させる構造について説明すれば、パレツトｘを荷
積込部Ｆの所定位置に向けて搬送する左右一対の
チエーン９，９を、電動モータ９Ａにて駆動自在
に設け、パレツトｘを荷積込部Ｆの所定位置で受
止め支持する左右一対のストツパー１０を設け、
さらに、荷積込部Ｆの所定位置に搬送されたパレ
ツトｘの左右チエーン９，９に対する横巾方向で
の位置を修正すべく、パレツト横側縁部に接当作
用する流体圧駆動式プツシヤー１１の４個を、パ
レツト搬送方向に並べる２個づつを左右両横側部
に位置させる状態で設け、もつて、左右チエーン
９，９に供給されるパレツトｘを荷積込部Ｆの所
定位置に自動的にセツトできるように構成してあ
る。

前記左右のパレツト搬送チエーン９，９にパレ
ツトｘを供給する構造について説明すれば、第１
図乃至第３図に示すように、上下複数段に積み重
ねたパレツトｘの最下端のものを係止支持する係
止爪１２の複数個を、係止作用側に復帰付勢した
状態で、且つ、電磁ソレノイド等の駆動装置によ
り係止解除側に切換揺動操作自在な状態でパレツ
ト収納枠１３に設けて、係止爪１２を係止解除側
に切換揺動させる毎に一個のパレツトｘを下方に
繰出すことができるように構成し、そして、下方
に繰出されたパレツトｘを前記左右のチエーン
９，９に供給する左右一対のチエーン１４，１４
を、電動モータ１４Ａにて駆動自在に設け、もつ
て、積重ね状態で収納したパレツトｘを１個づつ
左右のパレツト搬送チエーン９，９に供給できる
ように構成してある。

さらに、パレツト収納枠１３にパレツトｘを補
給する構造について説明すれば、フオークリフト
等により供給される積重ね状態のパレツトｘを前
記パレツト供給チエーン１４，１４に送る左右一
対のチエーン１５，１５を、電動モータ１５Ａに
て駆動自在に設け、前記パレツト供給チエーン１
４，１４にて収納枠１３の下方箇所に搬送された
積重ね状態のパレツトｘを上方へ持上げるテーブ
ルリフター１６を設け、もつて、積重ね状態のパ
レツトｘを前記係止爪１２に供給できるように構
成してある。

前記荷載置パレツト出荷設備について詳述すれ
ば、前記コンベア５を、左右一対の搬送チエーン
５ａ，５ａを電動モータ５Ａにて駆動自在に設け
て構成し、光電管１７ａと発光器１７ｂとからな
るセンサー１７を、前記荷取出部Ｅにおける荷載
置パレツトＸの存否を検出するように、荷載置パ
レツトＸにて遮光される状態で荷取出部Ｅに設
け、前記センサー１７を、荷載置パレツトＸが無
い時にのみコンベア５を自動的に駆動すべく、前
記電動モータ５Ａの操作回路に接続してある、前
記台車Ｄに、油圧駆動式の車輪１８の複数個を備
えさせると共に、前記車輪１８に対する左右一対
のガイドレール１９を、コンベア５の搬送方向に
沿う状態で設けて、台車Ｄをコンベア５の搬送方
向で前記荷取出部Ｅと前記荷積込部Ｆとに亘つて
往復走行できるように構成すると共に、油圧駆動
式のリフト台２０を前記台車Ｄに設けて、荷載置
パレツトＸをコンベア５の上方に持上げるように
しながら台車Ｄを前記荷取出部Ｅ側に移動させ
（尚、この方向を搬送方向下手側、逆方向を搬送
方向上手側と定義する）、後述の台車位置検出セ
ンサー２３が作動するところの所定の台車停止位
置（第５図ハ参照）に来た所で荷載置パレツトを
下降させることによつてコンベア５に運搬供給で
きるように構成してある。

そして、第４図及び第５図イ，ロ，ハに示すよ
うに、前記台車Ｄの荷取出部Ｅ側への最大走行範
囲を規制するための台車停止用第１リミツトスイ
ツチ２１、及び、前記台車Ｄを荷積込部Ｆで停止
するための第２リミツトスイツチ２２の夫々を、
台車Ｄにて押圧操作される状態で固定設置する。
つまり、前記台車Ｄの最大往復走行範囲は、前記
第１リミツトスイツチ２１と前記第２リミツトス
イツチ２２の作動範囲内に限定される。又、台車
Ｄにて運搬する荷載置パレツトＸをコンベア５に
供給するための台車停止位置を検出するセンサー
２３を、運搬すべき荷載置パレツトＸを前記コン
ベア上の搬送方向最上手側の荷載置パレツトＸか
ら搬送方向上手側に間隔を隔てて供給するよう
に、前記搬送方向最上手側の荷載置パレツトＸに
対する間隔を検出する状態で前記台車Ｄに備えさ
せ、もつて、コンベア５上に荷載置パレツトＸが
無い場合には、第１リミツトスイツチ２１の検出
情報で自動停止させ（第５図イ）、且つ、コンベ
ア５上に荷載置パレツトＸが有る場合には、台車
停止位置検出センサー２３の検出情報で自動停止
させる（第５図ハ）ようにしながら台車Ｄを走行
させるように構成してある。

但し、台車Ｄを荷取出部Ｅ側へ走行開始させる
起動信号、台車Ｄを荷積込部Ｆ側へ走行開始させ
る起動信号、及び、リフト台昇降操作信号夫々を
操作盤２４Ａから台車走行制御用コントローラ２
４に出力させるようにしてある。

台車停止位置を検出するセンサー２３を構成す
るに、荷載置パレツトＸに接触作用する検出片２
３ａを、コンベア搬送方向下手側に突出させる状
態で、且つ、コンベア搬送方向上手側に後退変位
自在に弾性支持させた状態で設けると共に、パレ
ツト接触に伴う検出片２３ａの後退変位により操
作される電気スイツチ２３ｂを設けてある。そし
て、検出片２３ａの先端側を基端側に対して出過
自在に嵌合させると共に、所望の出退位置で固定
するボルト２５を設け、もつて、荷載置パレツト
Ｘに対する検出設定間隔を変更すべく、検出片２
３ａのコンベア搬送方向下手側への突出量を変更
調節できるように構成してある。つまり、荷がパ
レツトＸから大きくはみ出しているような場合に
おいては、前記検出設定間隔を大にして荷同志の
衝突を抑制することになる。

台車駆動用油圧ユニツトＵと台車Ｄとを接続す
るホース２６、及び、コントローラ２４と台車Ｄ
とを接続する電線２７を巻取り収納するリール２
８を、荷積込部Ｆ側への台車走行に伴つて繰出
し、且つ、荷取出部Ｅ側への台車走行に伴つて巻
取るように、台車走行に伴つて駆動回転される状
態で台車Ｄに設けてある。但し、図中２９は、リ
ール２８から繰出されるホース２６及び電線２７
を受止め支持する受板である。又、コントローラ
２４から延出される電線２７、及び、油圧ユニツ
トＵから延出されるホース２６を、床面上に設置
する、あるいは、床面下に埋設する状態で前記受
板２９の荷取出部Ｅ側端部に導くようにしてあ
る。

上記実施例において、コンベア５上に荷載置パ
レツトＸが無い状態においてコンベア５に荷載置
パレツトＸを供給するに、台車Ｄを用いずに、パ
レツト搬送チエーン９，９を作動させて行なわせ
るようにしてもよい。

次に、本発明の別の実施例を説明する。

上記実施例における図面で示すように、台車Ｄ
をコンベア５内を走行させるようにするに代え
て、台車Ｄをコンベア５の横側部に沿つて走行さ
せるようにしてもよく、そして、その場合におい
ては、台車Ｄの横側部に位置する荷載置パレツト
Ｘを台車Ｄに積込む装置を設けると共に台車Ｄ上
の荷載置パレツトＸを横側部に位置するコンベア
５に供給する装置を台車Ｄに備えさせるようにす
るとよい。

台車Ｄを運転操作するに、上記実施例で述べた
如く半自動状態で行なわせるようにする他、例え
ば上記実施例において、クレーン装置Ｃの制御器
からの情報に基づいて包装箱Ｈの載置作業完了を
判別させて、その判別により台車Ｄに走行開始指
令を与えるようにする等の制御手段を備えさせ
て、全自動運転を行なわせるようにしてもよい。

又、荷載置パレツト搬送コンベア５としては各
種形式のものが使用でき、さらに、台車Ｄの具体
構成も各種変更できる。

台車停止位置検出センサー２３としては、接触
式の他、超音波や光を利用した無接触式のものが
使用できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る荷載置パレツト出荷設備の
実施の態様を例示し、第１図は出荷用設備の全体
を示す平面図、第２図は荷載置パレツト出荷設備
の側面図、第３図はパレツト収納枠装着部の正面
図、第４図は台車の一部切欠側面図、第５図イ，
ロ，ハは台車による荷載置パレツト運搬供給状態
を示す概略側面図である。 ５……荷載置パレツト搬送コンベア、１７……
荷載置パレツト存否検出センサー、２３……台車
停止位置検出センサー、２３ａ……検出片、Ｄ…
…台車、Ｅ……荷取出部、Ｆ……荷積込部、Ｘ…
…荷載置パレツト。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 荷載置パレツトＸを荷取出部Ｅ側に搬送する
   コンベア５を、前記荷取出部Ｅにおける荷載置パ
   レツトＸの存否を検出するセンサー１７の情報に
   基づいて荷載置パレツトＸが無い時にのみ自動的
   に駆動されるように設け、荷載込部Ｆにて積込ん
   だ荷載置パレツトＸを前記コンベア５に運搬供給
   する台車Ｄを、前記コンベア５の搬送方向で前記
   荷取出部Ｅと前記荷積込部Ｆとに亘つて往復走行
   自在に設け、運搬すべき荷載置パレツトＸを前記
   コンベア５に供給するための台車停止位置を検出
   するセンサー２３を、運搬すべき荷載置パレツト
   Ｘを前記コンベア５上の搬送方向最上手側の荷載
   置パレツトＸから搬送方向上手側に間隔を隔てて
   供給するように、前記搬送方向最上手側の荷載置
   パレツトＸに対する間隔を検出する状態で前記台
   車Ｄに備えさせ、前記台車Ｄを、前記検出された
   台車停止位置で停止させて、運搬すべき荷載置パ
   レツトＸを前記コンベア５に供給するように構成
   してある荷載置パレツト出荷設備。 ２ 前記台車停止位置検出センサー２３を構成す
   るに、荷載置パレツトＸに接触作用する検出片２
   ３Ａを、前記荷載置パレツトＸに対する検出設定
   間隔を変更すべく、前記コンベア５の搬送方向下
   手側への突出量を変更調節自在に設けてある特許
   請求の範囲第１項に記載の荷載置パレツト出荷設
   備。