JPH10212030A - パレットの積み重ね装置 - Google Patents

パレットの積み重ね装置

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JPH10212030A
JPH10212030A JP1409897A JP1409897A JPH10212030A JP H10212030 A JPH10212030 A JP H10212030A JP 1409897 A JP1409897 A JP 1409897A JP 1409897 A JP1409897 A JP 1409897A JP H10212030 A JPH10212030 A JP H10212030A
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JP
Japan
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pallet
fork
elevator frame
conveyor
traveling vehicle
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JP1409897A
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Kenji Abe
謙治 安部
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Nichiha Corp
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Nichiha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セメント板、繊維板、パーチクルボード等の
板物を載置したパレットを2段あるいはそれ以上に容易
に積み重ねることのできる積み重ね装置を得る。 【解決手段】 レール4上を前進及び後退する門型をな
す走行台車10と、走行台車10に昇降自在に取り付け
られた昇降機枠20と、昇降機枠20の脚部下端近傍に
水平方向に進退自在に配置されたフォーク41とを有し
ており、走行台車10の後退位置で、フォーク41をパ
レット1内まで進出させ、その状態で昇降機枠20を上
昇してパレット1を持ち上げ、その状態で前進してその
パレット1を降ろし、再度後退して、次にパレット1を
同様に持ち上げて再度前進し、先のパレットの上に積み
重ねるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパレットの積み重ね
装置に関し、特に、セメント板、繊維板、パーチクルボ
ード等の板物を載置したパレットを、2段あるいはそれ
以上に容易に積み重ねることを可能とした装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】工場等で製造されたセメント板、繊維
板、パーチクルボード等の板物は、積み上げ荷重に対す
る耐性が高いことから、規格品であるパレットの上に所
要枚数積み上げられ、それがコンベア上に載せられて所
定の場所に移送された後、フォークリフト車等によりパ
レットごとコンベアから降ろされ、そのままあるいは一
旦地上に置いた後に、パレットと共に倉庫や次の工程を
行うべき場所に運ばれるのが普通である。
【0003】工場でのパレットへの板物の積み上げ手段
の関係から、あるいは、搬送コンベアの強度やコンベア
上での移送の安全性等の観点から、図4に示すように、
一台のパレット1への板物2の積み上げ高さには自ずか
ら限度があり、コンベア3での搬送は多数台のパレット
1・・に板物2を小分けした状態で行われる。コンベア
3から降ろしたパレット積載物a(パレット1及び複数
枚の板物2)を倉庫等の他の場所にフォークリフト車等
により移送する場合に、パレット積載物aを一個づつ移
送すると延べ移送距離が長くなり、経費と時間が無駄に
なることから、フォークリフト車等が許容する範囲でパ
レット積載物aを2段あるいは3段と多段に積み重ね
し、複数のパレット積載物aを同時に移送することが行
われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】多数枚の板物を載置し
たパレット積載物は重量物であり、その積み重ねは通常
フォークリフト車により行われる。この積み重ね作業
は、フォークの上昇と下降操作に加え、フォークリフト
車自体の前進と後退、複雑な方向転換操作が必要であ
り、困難かつ時間の係る作業となる。また、積み重ね作
業に長い時間を要することから、搬送コンベアでのパレ
ットの連続送り速度が制限を受け、生産性の低下の一因
となる場合も起こり得る。
【0005】本発明は、コンベアで連続して移送されて
くるパレット積載物を多段に積み重ねる場合に生じてい
る上記の不都合を解消しようとするものであり、コンベ
アで連続して移送されてくる板物を載置したパレットを
コンベアから降ろすときに、フォークリフト車を用いる
ことなく、自動的に多段に積み重ねることを可能とした
新規なパレット積載物の積み重ね装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明によるパレットの積み重ね装置は、走行台車
と、該走行台車に昇降自在に取り付けられた昇降機枠
と、パレットの内部に出入自在な状態で該昇降機枠に配
置されたフォークとを有していることを特徴とする。好
ましい態様において、上記積み重ね装置は、レール上を
前進及び後退する門型をなす走行台車と、該走行台車に
昇降自在に取り付けられた昇降機枠と、該昇降機枠の脚
部下端近傍に水平方向に進退自在に配置されたフォーク
とを有し、該フォークは昇降機枠の内方側に進出するこ
とにより該昇降機枠の内側に位置するパレットと係合状
態となり、後退した位置では前記パレットとは非係合状
態となるようにされている。
【0007】本発明の装置では、先ず、走行台車を搬送
コンベアの搬送端近傍位置に後退させ、搬送されてきた
積載物を載置したパレットにフォークを挿入する。そし
て、昇降機枠を上昇してパレットを搬送コンベアの搬送
面から持ち上げ、その状態で走行台車を搬送コンベアの
搬送端よりも前方まで前進させる。そこで、昇降機枠を
下降してパレットを別の搬送コンベア上あるいは地表面
に降ろし、フォークをパレットから引き抜く。再び昇降
機枠を上昇させながら走行台車を元の位置まで後退さ
せ、次のパレットを同様にして搬送コンベアから持ち上
げる。走行台車を先に降ろしておいたパレット載置物の
上まで前進させ、持ち上げたパレットをその上に積み重
ねる。それにより、2段積みされた載置物が形成され
る。必要に応じて、より多段に積み重ねた後、該多段と
なったパレット積載物をフォークリフト車等により他の
場所に移送する。
【0008】上記のように、本発明によるパレットの積
み重ね装置を用いることにより、フォークリフト車等を
用いることなく、搬送コンベアによって連続して送られ
てくる積載物を載置したパレットを、自動的に多段に積
み重ねることが可能となり、作業の大幅な省力化が達成
される。
【0009】好ましい態様において、前記フォークには
該フォークと積み重ねようとするパレットの接触と非接
触を検知するためのセンサが設けられる。それにより、
パレットの積み重ねの自動運転が一層確実に行われる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるパレットの積
み重ね装置を好ましい実施の形態に基づいて詳細に説明
する。図1は装置全体を説明するための斜視図であり、
図2は側面からみた図である。
【0011】図示のように、パレットの積み重ね装置
は、門型をなす走行台車10を有し、該走行台車10は
4隅下部に車輪11を有している。板材等の積載物2を
載せたパレット1を搬送するコンベア3の搬送終了端近
傍において、基盤G上には平行に2本のレール4、4が
設置されており、該走行台車10は、図示しない駆動機
構及び制御機構によって、該レール4、4上を前進及び
後退移動となるようにされている。
【0012】すなわち、基盤Gには、搬送コンベア3の
搬送終了側の下方域からさらにその前方にわたって、該
搬送コンベア3の横幅よりも広い軌道幅でレール4、4
が敷設されており、一方、前記走行台車10は、レール
4、4に乗って移動する左右の方形状の垂直枠10a、
10bと該左右の垂直枠10a、10bの上端側を連接
する方形状の天井枠10cとから構成されていて、前後
方向は開放状態となっている。従って、走行台車10
は、左右の垂直枠10a、10bの間に前記搬送コンベ
ア3を抱き込んだ状態で、レール4、4上をコンベア方
向に移動することが可能であり、この例において、走行
台車10が最も搬送コンベア3側に後退した位置では、
図2に示すように、該搬送コンベア3の搬送終了端が走
行台車10の前面から突出した位置となるようにされて
いる。図1は、走行台車10が最も前進した位置にある
状態を示しており、この状態では、走行台車10の後面
よりもさらに後方位置に、該搬送コンベア3の前記搬送
終了端が位置するようにされている。
【0013】走行台車10の内部には、左右の垂直枠2
0a、20bと該左右の垂直枠20a、20bの上端側
を連接する方形状の天井枠20cとから構成される昇降
機枠20が、走行台車10に沿って昇降自在となるよう
に設けられている。すなわち、該昇降機枠20の左右の
垂直枠20a、20bには前記走行台車10の左右の垂
直枠10a、10bに2方向から外接するように90度
位相をずらした滑車21、22が複数組取り付けてあ
り、さらに、昇降機枠20の天井枠20cの4隅にはチ
ェーン23が取り付けられていて、該チェーン23は前
記走行台車10の天井枠10cに回動自在に設けられた
支軸24に取り付けたスプロケット13に巻き付けられ
ている。
【0014】前記スプロケット13の支軸24は一方の
垂直枠10bの外方まで延出して、そこにスプロケット
25を装着しており、該スプロケット25にはチェーン
26が巻装されている。そして、該チェーン26の他方
端には重錘30が取り付けられている。図示しないモー
タ等の駆動源からの動力によって前記支軸24は左右方
向に回動するようにされており、一方向への回動によ
り、昇降機枠20は走行台車10の左右の垂直枠10
a、10bを案内として上昇し、また、支軸24の他方
への回動により下降する。
【0015】昇降機枠20の前記左右の垂直枠20a、
20bの4隅下端近傍には、長尺状の支持部材40が、
走行台車10の走行方向(レール4、4の敷設方向)に
直交する方向でかつ水平方向に設けられており、該長尺
状の支持部材40には、フォーク41が走行台車10の
走行方向に直交する方向に進退自在な状態で載置されて
いる。そして、該フォーク41の後端位置近傍には光セ
ンサ45が設けられている。また、前記長尺状の支持部
材40における前記フォーク41の外側位置には、前記
フォーク41に接続したエアーシリンダ42が取り付け
てある。従って、図示しない制御機構によりエアーシリ
ンダ42を操作することにより、前記フォーク41は前
記昇降機枠20の左右の垂直枠20a、20bの間の空
間に進出した状態と、後方に後退した状態とをとること
ができ、フォーク41が後退した位置での相対向するフ
ォーク41、41の先端間の距離は、搬送しようとする
パレット1の横幅よりも広いものとされている。
【0016】図示の実施形態において、前記レール4、
4の間での基盤Gに近い位置であって、前記搬送コンベ
ア3の搬送終了端よりも前方位置に、第2の搬送コンベ
ア3aが設けてあり、搬送コンベア3と前記第2の搬送
コンベア3aとの上下方向の距離は、処理しようとする
パレット積載物aに予定される高さHよりも広い距離と
されている。
【0017】次に、この装置の作動を説明する。先ず、
図示しない制御機構を操作して、走行台車10を図2に
示す位置、すなわち、その最も後退した位置にセット
し、次に、その昇降機枠20を昇降させて、その下端に
設けたフォーク41の高さが、搬送コンベア3上を移送
されてくるパレット1の内部空間の高さ位置となるよう
にセットする。その際に、エアーシリンダ42を操作し
てフォーク41を後退した位置としておく。搬送コンベ
ア3を作動してパレット積載物a(パレット1及び複数
枚の板物2)を昇降機枠20の内部に入り込ませ、フォ
ーク41がパレット1の内部空間に対向した状態となっ
た位置で搬送コンベア3を停止する。
【0018】その状態でエアーシリンダ42を操作して
フォーク41を前進させ、フォーク41をパレット1の
内部空間に挿入する。図3はその状態を説明する部分拡
大図であり、パレット1の下板1aと上板1b及びスペ
ーサ1cとで形成される内部空間Sの内部に、実線で示
すようにフォーク41が侵入した状態を示している。フ
ォーク41が所定距離侵入した時点でエアーシリンダ4
2を停止し、制御機構を操作して前記支軸24を回動す
る。それにより、昇降機枠20は上昇を開始し、フォー
ク41はパレット1の上板1bに当接し(図3で仮想線
で示される)、さらに上昇してパレット積載物a全体を
搬送コンベア3の搬送面から上昇した状態とする。
【0019】そこで、走行台車10を前進させて、走行
台車10の後端が搬送コンベア3の搬送端よりも前方と
なる図1に示す前進位置まで移動させ、その位置で前記
支軸24を反対方向に回動する。それにより、昇降機枠
20は下降していき、パレット1の下板1aが前記第2
の搬送コンベア3aの搬送面に衝接する。この衝接を作
業者の視覚によりあるいは適宜のセンサにより検知し、
昇降機枠20の下降を停止する。この実施形態では、フ
ォーク41には光センサ45が設けてあり、フォーク4
1がパレット1の上板1aに衝接しているとき(図3で
の仮想線位置)と、そこからやや下降したとき(図3で
の実線位置)とでは、光センサ45の受光量が変化する
ことから、この変化量を検知して昇降機枠20の停止信
号を発するようにすることにより、作業の安定化と自動
化を図ることができる。
【0020】昇降機枠20の下降を停止した後、エアー
シリンダ42を操作してフォーク41をバレット1の内
部空間Sから引き出し、再び昇降機枠20を元の高さま
で上昇させつつ、走行台車10も元の後退位置に引き戻
す。最初のパレット積載物aの前記引き下ろし工程の間
に、搬送コンベア3を操作して次にパレット積載物aを
走行台車10の後退位置の所定位置まで移送しておく。
それにより、所定位置に後退した走行台車10は直ちに
前記したと同じ工程を次のパレット積載物aに対して行
うことが可能となる。
【0021】すなわち、フォーク41をパレット1の内
部空間S内に挿入して昇降機枠20を上昇させ、その状
態で走行台車10を前進させることにより、2個目のパ
レット積載物aは、先に第2の搬送コンベア3a上に載
置しておいた1個目のパレット積載物aの上に到達す
る。以下、前回と同じようにして、昇降機枠20を下降
させることにより、2つのパレット積載物aは積み重ね
られた状態となる。フォーク41を引き抜いた後、第2
の搬送コンベア3aを操作することにより、2個積みさ
れたパレット積載物は所定の場所に搬送され、そこでフ
ォークリフト車により適宜の場所に移送される。以下、
同様の工程を反復することにより、フォークリフト車を
使用することなしに、連続して2個積みされたパレット
積載物を作り上げることかできる。
【0022】なお、上記の説明では、搬送コンベア3と
第2の搬送コンベア3aとの上下方向の距離を、処理し
ようとするパレット積載物aに予定される高さHよりも
幾分広いものとして説明したために、2個積みのパレッ
ト積載物を作り上げることが限度となっているが、搬送
コンベア3と第2の搬送コンベア3aとの上下方向の距
離をより大きく取ることにより、3個積み、4個積みと
多積み重ねのパレット積載物を作り上げることかできる
ことは理解されよう。
【0023】また、図示の例では、搬入側の搬送コンベ
ア3が高い位置にあり、搬出側の第2の搬送コンベア3
aを低い位置として説明したが、同じレベルであっても
あるいは逆であってもよいことは理解されよう。さら
に、フォーク41の操作をエアーシリンダで行うように
したが、例えば、歯車とチェーン等による機械的な進退
手段を用いることもできる。もちろん、走行台車及び昇
降機枠の移動手段、その駆動源も機械的なもの、電気的
なもの、流体圧によるもの等、任意であってよい。光セ
ンサ45もセンサとしての例示にすぎず、フォークとパ
レットとの接触と非接触を検知できるものであれば、例
えば圧力センサ等の他のセンサも使用可能である。
【0024】さらに、走行台車10がレール4上を走行
するように構成することも必須でなく、走行台車10が
基盤G上を自由に自走する形式であっても初期の目的は
達成可能であることも理解されよう。
【0025】
【発明の効果】本発明のパレットの積み重ね装置によれ
ば、搬送コンベアで連続して移送されてくる積載物を載
置したパレットを、フォークリフト車を用いることな
く、自動的に多段に積み上げることが可能となり、パレ
ット積載物の積み重ね操作が大きく省力化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパレットの積み重ね装置を説明するた
めの斜視図。
【図2】本発明のパレットの積み重ね装置を側面からみ
た図。
【図3】パレットとフォークの位置関係を説明する部分
拡大図。
【図4】従来のパレットの積み重ねの作業工程を説明す
る図。
【符号の説明】
1…パレット、2…積載部(板物)、3…搬送コンベ
ア、3a…第2の搬送コンベア、a…処理しようとする
パレット積載物、4…レール、10…走行台車、20…
昇降機枠、40…支持部材、41…フォーク、42…エ
アーシリンダ、45…光センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行台車と、該走行台車に昇降自在に取
    り付けられた昇降機枠と、パレットの内部に出入自在な
    状態で該昇降機枠に配置されたフォークとを有している
    ことを特徴とするパレットの積み重ね装置。
  2. 【請求項2】 前記フォークには該フォークとパレット
    との接触と非接触を検知するためのセンサが設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載のパレット積載物の
    積み重ね装置。
  3. 【請求項3】 レール上を前進及び後退する門型をなす
    走行台車と、該走行台車に昇降自在に取り付けられた昇
    降機枠と、該昇降機枠の脚部下端近傍に水平方向に進退
    自在に配置されたフォークとを有し、該フォークは昇降
    機枠の内方側に進出することにより該昇降機枠の内側に
    位置するパレットと係合状態となり、後退した位置では
    前記パレットとは非係合状態となるようにされているこ
    とを特徴とするパレットの積み重ね装置。
  4. 【請求項4】 前記フォークには該フォークとパレット
    との接触と非接触を検知するためのセンサが設けられて
    いることを特徴とする請求項3記載のパレット積載物の
    積み重ね装置。
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