JPH0474164B2 - - Google Patents
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- JPH0474164B2 JPH0474164B2 JP30939187A JP30939187A JPH0474164B2 JP H0474164 B2 JPH0474164 B2 JP H0474164B2 JP 30939187 A JP30939187 A JP 30939187A JP 30939187 A JP30939187 A JP 30939187A JP H0474164 B2 JPH0474164 B2 JP H0474164B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- balance weight
- blade
- blade frame
- balance
- stroke
- Prior art date
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- Expired
Links
- 235000012431 wafers Nutrition 0.000 description 5
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 229910021421 monocrystalline silicon Inorganic materials 0.000 description 3
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 2
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- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
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- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B28—WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
- B28D—WORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
- B28D5/00—Fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material; apparatus or devices therefor
- B28D5/04—Fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material; apparatus or devices therefor by tools other than rotary type, e.g. reciprocating tools
- B28D5/042—Fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material; apparatus or devices therefor by tools other than rotary type, e.g. reciprocating tools by cutting with blades or wires mounted in a reciprocating frame
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
- Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、単結晶シリコンや水晶、ガラス等の
硬脆材料を薄く切断するのに使用されるスライシ
ングマシンに関するもので、特に、多数枚のバン
ド状ブレードを往復移動させることにより同時に
多数枚のウエハをスライス加工するようにした多
ブレード式スライシングマシンに関するものであ
る。
硬脆材料を薄く切断するのに使用されるスライシ
ングマシンに関するもので、特に、多数枚のバン
ド状ブレードを往復移動させることにより同時に
多数枚のウエハをスライス加工するようにした多
ブレード式スライシングマシンに関するものであ
る。
(従来の技術)
半導体の製造には、単結晶シリコンや水晶等を
薄くスライスしたウエハが用いられる。そのよう
なウエハは、通常、多ブレード式スライシングマ
シンによつて加工されている。
薄くスライスしたウエハが用いられる。そのよう
なウエハは、通常、多ブレード式スライシングマ
シンによつて加工されている。
この多ブレード式スライシングマシンは、シリ
コンあるいは水晶のような硬脆材料を切断し得る
バンド状のブレードを多数枚、互いに小さな間隔
を置いて平に配列したブレード枠を、ブレードと
平行な方向に往復移動させることにより、シリコ
ンや水晶等のワークを切断、ウエハリングするよ
うにしたものである。
コンあるいは水晶のような硬脆材料を切断し得る
バンド状のブレードを多数枚、互いに小さな間隔
を置いて平に配列したブレード枠を、ブレードと
平行な方向に往復移動させることにより、シリコ
ンや水晶等のワークを切断、ウエハリングするよ
うにしたものである。
このようなスライシングマシンにおいては、多
数枚のブレードを強固に保持する必要があるの
で、そのブレード枠は比較的重いものとなつてい
る。一方、このようなスライシングマシンにより
ワークを切断する場合、その切断能率を上げるた
めには、ブレードの往復移動速度を大きくして、
そのサイクル数を増大させればよいことが知られ
ている(特開昭53−124392号公報参照)。
数枚のブレードを強固に保持する必要があるの
で、そのブレード枠は比較的重いものとなつてい
る。一方、このようなスライシングマシンにより
ワークを切断する場合、その切断能率を上げるた
めには、ブレードの往復移動速度を大きくして、
そのサイクル数を増大させればよいことが知られ
ている(特開昭53−124392号公報参照)。
しかしながら、そのような重いブレード枠を高
速で往復移動させようとすると、大きな加速度が
生じるので、マシン本体全体が振動することにな
る。そして、そのような振動が生じると、加工精
度が低下するばかりでなく、切断中、ウエハが割
れてしまうようなこともある。
速で往復移動させようとすると、大きな加速度が
生じるので、マシン本体全体が振動することにな
る。そして、そのような振動が生じると、加工精
度が低下するばかりでなく、切断中、ウエハが割
れてしまうようなこともある。
そこで、上記公報に示されたものでは、バラン
スウエイトを回転させることにより、ブレード枠
の往復移動に対して動的バランスを保つようにし
ている。
スウエイトを回転させることにより、ブレード枠
の往復移動に対して動的バランスを保つようにし
ている。
(発明が解決しようとする問題点)
ところで、このような多ブレード式スライシン
グマシンによつて能率よくワークを切断するため
には、ワークの大きさに応じてブレード枠の往復
移動ストロークを変えることが求められる。しか
しながら、そのようにストロークを変化させる
と、全の動バランスが崩れてしまう。したがつ
て、ブレード枠の往復移動ストロークを調整する
場合には、同時にバランス装置の調整をも行うこ
とが必要となる。
グマシンによつて能率よくワークを切断するため
には、ワークの大きさに応じてブレード枠の往復
移動ストロークを変えることが求められる。しか
しながら、そのようにストロークを変化させる
と、全の動バランスが崩れてしまう。したがつ
て、ブレード枠の往復移動ストロークを調整する
場合には、同時にバランス装置の調整をも行うこ
とが必要となる。
そのような場合、従来のようにバランスウエイ
トの回転によつて動バランスを保つものでは、ブ
レード枠の移動ストロークに合わせて、バランス
ウエイトの回転半径を変えるか、その重量を変化
させるかすることが必要となる。そのような調整
は、ブレード枠の移動ストロークの調整とは全く
異なるものとなる。したがつて、それらの調整を
それぞれ別個に行わなければならず、その調整に
手間がかかるという問題がある。
トの回転によつて動バランスを保つものでは、ブ
レード枠の移動ストロークに合わせて、バランス
ウエイトの回転半径を変えるか、その重量を変化
させるかすることが必要となる。そのような調整
は、ブレード枠の移動ストロークの調整とは全く
異なるものとなる。したがつて、それらの調整を
それぞれ別個に行わなければならず、その調整に
手間がかかるという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたも
のであつて、その目的は、一か所を調整するのみ
で、ブレード枠の移動ストロークの調整と動バラ
ンスの調整とを同時に行うことができ、それによ
つて、ブレード枠の移動ストロークにかかわら
ず、多ブレード式スライシングマシンの動バラン
スが常に保たれるようにすることである。
のであつて、その目的は、一か所を調整するのみ
で、ブレード枠の移動ストロークの調整と動バラ
ンスの調整とを同時に行うことができ、それによ
つて、ブレード枠の移動ストロークにかかわら
ず、多ブレード式スライシングマシンの動バラン
スが常に保たれるようにすることである。
(問題点を解決するための手段)
この目的を達成するために、本発明では、バラ
ンスウエイトをブレード枠の移動方向と平行な方
向に往復移動自在に支持し、そのバランスウエイ
トとブレード枠とを、中間部を支点として揺動自
在に支持されたレバーの両端に、それぞれリンク
結合するようにしている。バランスウエイトの往
復移動ストロークは、偏心量の調整可能なクラン
ク機構によつて調整されるようになつている。
ンスウエイトをブレード枠の移動方向と平行な方
向に往復移動自在に支持し、そのバランスウエイ
トとブレード枠とを、中間部を支点として揺動自
在に支持されたレバーの両端に、それぞれリンク
結合するようにしている。バランスウエイトの往
復移動ストロークは、偏心量の調整可能なクラン
ク機構によつて調整されるようになつている。
(作 用)
このように構成することにより、バランスウエ
イトは、ブレード枠とは常に反対方向に移動する
ことになる。したがつて、その重量とストローク
とを適切に選定することにより、それらを動的に
バランスさせるとができる。
イトは、ブレード枠とは常に反対方向に移動する
ことになる。したがつて、その重量とストローク
とを適切に選定することにより、それらを動的に
バランスさせるとができる。
そして、バランスウエイトの移動ストロークを
変化させると、それに伴つてブレード枠の移動ス
トロークも変化する。しかも、その変化量はほぼ
比例する。したがつて、その場合にも動バランス
は保たれる。
変化させると、それに伴つてブレード枠の移動ス
トロークも変化する。しかも、その変化量はほぼ
比例する。したがつて、その場合にも動バランス
は保たれる。
こうして、動バランスを保ちながら、ブレード
枠の移動ストロークを変化させることが可能とな
る。
枠の移動ストロークを変化させることが可能とな
る。
(実施例)
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。
る。
図は、本発明によるバランス装置の一実施例を
示すもので、第1,2図はそのバランス装置を備
えた多ブレード式スライシングマシンの平面図及
び縦断側面図であり、第3図はそのバランス装置
の作用の説明図である。
示すもので、第1,2図はそのバランス装置を備
えた多ブレード式スライシングマシンの平面図及
び縦断側面図であり、第3図はそのバランス装置
の作用の説明図である。
第1,2図から明らかなように、この多ブレー
ド式スライシングマシン1は、箱形のフレーム2
を備えている。このフレーム2の上面には、その
中央部から一側(図で右側)端部にまで伸びる一
対の平行なガイドレール3,3が設置されてい
る。このガイドレール3は、全方向の外力に耐え
得るベアリング入りの直動ガイドとされている。
ド式スライシングマシン1は、箱形のフレーム2
を備えている。このフレーム2の上面には、その
中央部から一側(図で右側)端部にまで伸びる一
対の平行なガイドレール3,3が設置されてい
る。このガイドレール3は、全方向の外力に耐え
得るベアリング入りの直動ガイドとされている。
ガイドレール3,3上には、矩形枠状のブレー
ド枠が摺動自在に支持されている。そのブレード
枠4には、下端縁に刃を有するバンド状のブレー
ド5が多数枚、互いに小間隔を置いてガイドレー
ル3と平行に配列されている。そのブレード5
は、両端がブレード枠4に固定され、張力を加え
た状態で保持されている。こうして、ブレード枠
4は、ガイドレール3,3に沿つてブレード5,
5……と平行な方向に移動し得るようにされてい
る。
ド枠が摺動自在に支持されている。そのブレード
枠4には、下端縁に刃を有するバンド状のブレー
ド5が多数枚、互いに小間隔を置いてガイドレー
ル3と平行に配列されている。そのブレード5
は、両端がブレード枠4に固定され、張力を加え
た状態で保持されている。こうして、ブレード枠
4は、ガイドレール3,3に沿つてブレード5,
5……と平行な方向に移動し得るようにされてい
る。
ブレード枠4の図で左側の端部中央には、上下
2枚のプレートからなるリンク6が連結されてい
る。そのリンク6の先端には、上方に突出するガ
イド軸7が取り付けられている。そして、その軸
7が、フレーム2の上面に固定支持された固定プ
レート8に形成されている長孔状のガイド孔9に
よつて案内されて移動するようにされている。そ
のガイド孔9は、ブレード枠4の中心線上に位置
し、その移動方向に平行なものとされている。
2枚のプレートからなるリンク6が連結されてい
る。そのリンク6の先端には、上方に突出するガ
イド軸7が取り付けられている。そして、その軸
7が、フレーム2の上面に固定支持された固定プ
レート8に形成されている長孔状のガイド孔9に
よつて案内されて移動するようにされている。そ
のガイド孔9は、ブレード枠4の中心線上に位置
し、その移動方向に平行なものとされている。
一方、フレーム2の上面には、図で左側の部分
に、一対の平行なガイドレール10,10が設け
られている。このガイドレール10,10は、ガ
イドレール3,3と平行で、同一中心線を有する
ものとされている。そして、このガイドレール1
0も、ベアリング入りの直動ガイドとされてい
る。
に、一対の平行なガイドレール10,10が設け
られている。このガイドレール10,10は、ガ
イドレール3,3と平行で、同一中心線を有する
ものとされている。そして、このガイドレール1
0も、ベアリング入りの直動ガイドとされてい
る。
このガイドレール10,10上には、両側のブ
ロツク部11a,11aとその間を連結する連結
部11bとからなるバランスウエイト11が摺動
自在に支持されている。したがつて、このバラン
スウエイト11は、ブレード枠4と平行な方向に
移動し得るようになつている。そのバランスウエ
イト11の一端部(図で右端部)両側には、上下
2枚のプレートらなるリンク12,12が、ピン
13,13を介してそれぞれ連結されている。こ
のリンク12,12の先端は、それぞれピン1
4,14を介してレバー15,15の一端に連結
されている。このレバー15の中間部は、フレー
ム2に立設されたピン16に嵌合され、そのピン
16を支点として揺動自在に支持されている。こ
れらのレバー15,15の他端部にはそれぞれ長
孔17,17が設けられており、その長孔17,
17に、ブレード枠4に連結されたリンク6のガ
イド軸7が挿通されている。これらバランスウエ
イト11、リンク12,12及びレバー15,1
5は、ブレード枠4の移動方向中心線に関して左
右対称とされている。
ロツク部11a,11aとその間を連結する連結
部11bとからなるバランスウエイト11が摺動
自在に支持されている。したがつて、このバラン
スウエイト11は、ブレード枠4と平行な方向に
移動し得るようになつている。そのバランスウエ
イト11の一端部(図で右端部)両側には、上下
2枚のプレートらなるリンク12,12が、ピン
13,13を介してそれぞれ連結されている。こ
のリンク12,12の先端は、それぞれピン1
4,14を介してレバー15,15の一端に連結
されている。このレバー15の中間部は、フレー
ム2に立設されたピン16に嵌合され、そのピン
16を支点として揺動自在に支持されている。こ
れらのレバー15,15の他端部にはそれぞれ長
孔17,17が設けられており、その長孔17,
17に、ブレード枠4に連結されたリンク6のガ
イド軸7が挿通されている。これらバランスウエ
イト11、リンク12,12及びレバー15,1
5は、ブレード枠4の移動方向中心線に関して左
右対称とされている。
バランスウエイト11の連結部11bには、ガ
イドレール10に直交する方向の長孔18が形成
されている。一方、バランスウエイト11の下面
側には、フレーム2によつて回転自在に支持され
たクランクホイール19が設けられている。この
クランクホイール19には、その上面から突出す
るクランクピン20が取り付けられている。その
クランクピン20は、送りねじ機構等によつて、
クランクホイール19の半径方向に移動調整し得
るようにされている。すなわち、そのクランクピ
ン20は、クランクホイール19の回転中心に対
する偏心量が調整可能とされている。そして、そ
のクランクピン20が、バランスウエイト11の
長孔18を貫通するようにされている。
イドレール10に直交する方向の長孔18が形成
されている。一方、バランスウエイト11の下面
側には、フレーム2によつて回転自在に支持され
たクランクホイール19が設けられている。この
クランクホイール19には、その上面から突出す
るクランクピン20が取り付けられている。その
クランクピン20は、送りねじ機構等によつて、
クランクホイール19の半径方向に移動調整し得
るようにされている。すなわち、そのクランクピ
ン20は、クランクホイール19の回転中心に対
する偏心量が調整可能とされている。そして、そ
のクランクピン20が、バランスウエイト11の
長孔18を貫通するようにされている。
したがつて、クランクホイール19が回転する
と、クランクピン20がバランスウエイト11の
長孔18に沿つて摺動し、バランスウエイト11
がガイドレール10に沿つて往復移動する。そし
て、その往復移動ストロークは、クランクピン2
0の位置をクランクホイール19の半径方向に調
整することによつて調整することができる。すな
わち、これらクランクホイール19、クランクピ
ン20、及びバランスウエイト11の長孔18に
よつて、バランスウエイト11の往復移動ストロ
ークを調整し得るクランク機が構成されている。
と、クランクピン20がバランスウエイト11の
長孔18に沿つて摺動し、バランスウエイト11
がガイドレール10に沿つて往復移動する。そし
て、その往復移動ストロークは、クランクピン2
0の位置をクランクホイール19の半径方向に調
整することによつて調整することができる。すな
わち、これらクランクホイール19、クランクピ
ン20、及びバランスウエイト11の長孔18に
よつて、バランスウエイト11の往復移動ストロ
ークを調整し得るクランク機が構成されている。
第2図に示されているように、クランクホイー
ル19の下方には、減速ギヤ21とフライホイー
ル22とを内蔵したギヤボツクス23が設けられ
ている。クランクホイール19は、そのギヤボツ
クス23の出力軸によつて回転駆動されるように
つている。また、ギヤボツクス23の入力軸に
は、その外端部にも大径のフライホイール24が
取り付けられている。そして、その入力軸は、V
ベルト25を介してモータ26によつて回転駆動
されるようになつている。
ル19の下方には、減速ギヤ21とフライホイー
ル22とを内蔵したギヤボツクス23が設けられ
ている。クランクホイール19は、そのギヤボツ
クス23の出力軸によつて回転駆動されるように
つている。また、ギヤボツクス23の入力軸に
は、その外端部にも大径のフライホイール24が
取り付けられている。そして、その入力軸は、V
ベルト25を介してモータ26によつて回転駆動
されるようになつている。
このスライシングマシン1によつてスライス加
工される単結晶シリコン等のワーク27は、往復
移動するブレード枠4の下方に設置された支持台
28上に固定されるようにつている。その支持台
28は、上下装置29に支持されている。こうし
て、ワーク27を下方から上方へと移動させなが
ら、ブレード枠4をブレード5と平行な方向に往
復移動させることにより、そのワーク27が多数
枚のブレード5,5……によつて多数枚にスライ
ス加工されるようになつている。
工される単結晶シリコン等のワーク27は、往復
移動するブレード枠4の下方に設置された支持台
28上に固定されるようにつている。その支持台
28は、上下装置29に支持されている。こうし
て、ワーク27を下方から上方へと移動させなが
ら、ブレード枠4をブレード5と平行な方向に往
復移動させることにより、そのワーク27が多数
枚のブレード5,5……によつて多数枚にスライ
ス加工されるようになつている。
次に、このように構成された多ブレード式スラ
イシングマシン1の作用について説明する。
イシングマシン1の作用について説明する。
モータ26を動作させると、その回転がVベル
ト25及びギヤボツクス23を介して減速されて
クランクホイール19に伝えられ、クランクホイ
ール19が回転駆動される。クランクホイール1
9が回転すると、その回転中心に対して偏心して
いるクランクピン20がその回転中心のまわりを
公転する。一方、そのクランクピン20に長孔1
8を介して係合しているバランスウエイト11
は、その移動方向がガイドレール10,10によ
つて拘束されている。その結果、クランクホイー
ル19の回転に伴つて、バランスウエイト11が
ガイドレール10,10に沿つて往復移動するこ
とになる。
ト25及びギヤボツクス23を介して減速されて
クランクホイール19に伝えられ、クランクホイ
ール19が回転駆動される。クランクホイール1
9が回転すると、その回転中心に対して偏心して
いるクランクピン20がその回転中心のまわりを
公転する。一方、そのクランクピン20に長孔1
8を介して係合しているバランスウエイト11
は、その移動方向がガイドレール10,10によ
つて拘束されている。その結果、クランクホイー
ル19の回転に伴つて、バランスウエイト11が
ガイドレール10,10に沿つて往復移動するこ
とになる。
バランスウエイト11が例えば図で右方向に移
動ると、一端がそのバランスウエイト11にリン
ク12を介して連結されているレバー15が、そ
の中間部のピン16を支点として揺動する。した
がつて、そのレバー15の他端に長孔17を介し
て係合しているガイド軸7が、図で左方向に引き
寄せられ、ガイド9に沿つて移動する。その結
果、そのガイド軸7にリンク6を介して連結され
ているブレード枠4が、図で左方向に移動する。
動ると、一端がそのバランスウエイト11にリン
ク12を介して連結されているレバー15が、そ
の中間部のピン16を支点として揺動する。した
がつて、そのレバー15の他端に長孔17を介し
て係合しているガイド軸7が、図で左方向に引き
寄せられ、ガイド9に沿つて移動する。その結
果、そのガイド軸7にリンク6を介して連結され
ているブレード枠4が、図で左方向に移動する。
こうして、ブレード枠4は、常にバランスウエ
イト11とは反対方向に往復移動することにな
り、そのブレード枠4に固定されたブレード5,
5……の往復移動によつてワーク27が切断され
る。
イト11とは反対方向に往復移動することにな
り、そのブレード枠4に固定されたブレード5,
5……の往復移動によつてワーク27が切断され
る。
この間において、ブレード枠4及びバランスウ
エイト11の往復移動により、クランクホイール
19に加わる負荷が変動するが、その負荷変動に
伴う回転むらはフライホイール22,24によつ
て吸収される。しかも、そのフライホイール2
2,24が、減速される前の高速回転する軸に取
り付けられているので、その効果は十分に発揮さ
れる。また、ブレード枠4及びバランスウエイト
11が高速で往復移動するときには、それらに極
めて大きな加速度が加わるが、ガイドレール3,
10が全方向の外力に耐え得るベアリング入りの
直動ガイドとされているので、そのような場合に
も、ブレード枠4及びバランスウエイト11がガ
イドレール3,10から外れることは確実に阻止
される。
エイト11の往復移動により、クランクホイール
19に加わる負荷が変動するが、その負荷変動に
伴う回転むらはフライホイール22,24によつ
て吸収される。しかも、そのフライホイール2
2,24が、減速される前の高速回転する軸に取
り付けられているので、その効果は十分に発揮さ
れる。また、ブレード枠4及びバランスウエイト
11が高速で往復移動するときには、それらに極
めて大きな加速度が加わるが、ガイドレール3,
10が全方向の外力に耐え得るベアリング入りの
直動ガイドとされているので、そのような場合に
も、ブレード枠4及びバランスウエイト11がガ
イドレール3,10から外れることは確実に阻止
される。
このようにブレード枠4とバランスウエイト1
1とを互いに逆方向に移動させることにより、全
体を動的にバランスさせることができる。
1とを互いに逆方向に移動させることにより、全
体を動的にバランスさせることができる。
この場合、動バランスをとろうとする移動物体
は、ブレード枠4、ブレード5,5……及びリン
ク6である。そこで、これらの重量の合計をW1
とする。一方、これに対して動バランスさせるバ
ランサは、バランスウエイト11及びリンク12
である。これらの合計重量をW2とする。そして、
移動物体の往復移動ストロークをS1、バランサの
往復移動ストロークをS2とすると、全体をバラン
スさせるためには、 W1×S1=W2×S2 とすればよい。すなわち、バランスウエイト11
の重量及びその移動ストロークを適宜設定するこ
とによつて、全体の動バランスを図ることができ
る。
は、ブレード枠4、ブレード5,5……及びリン
ク6である。そこで、これらの重量の合計をW1
とする。一方、これに対して動バランスさせるバ
ランサは、バランスウエイト11及びリンク12
である。これらの合計重量をW2とする。そして、
移動物体の往復移動ストロークをS1、バランサの
往復移動ストロークをS2とすると、全体をバラン
スさせるためには、 W1×S1=W2×S2 とすればよい。すなわち、バランスウエイト11
の重量及びその移動ストロークを適宜設定するこ
とによつて、全体の動バランスを図ることができ
る。
第3図は、上記実施例のバランス装置を模式化
した説明図である。
した説明図である。
この図から明らかなように、クランクホイール
19の回転よつて、バランスウエイト11はS2の
ストロークで往復移動する。バランスウエイト1
1がそのストロークS2の中央に位置するとき、ク
ランクピン20は一点鎖線で示されている位置に
ある。このとき、一対のレバー15,15が、図
で一点鎖線で示されているように一直線上に位置
するようにしておく。すると、バランスウエイト
11がストロークS2で往復移動する間に、レバー
15は中間部のピン16を支点として角度αの範
囲で揺動することになる。この場合、中央位置か
ら両側への揺動角度α1,α2は等しい。そして、バ
ランスウエイト11のストロークS2とブレード枠
4のストロークS1との比は、レバー15の支点で
ある中間部のピン16から両端のピン14及びガ
イド軸7までの長さの比によつて定められる。
19の回転よつて、バランスウエイト11はS2の
ストロークで往復移動する。バランスウエイト1
1がそのストロークS2の中央に位置するとき、ク
ランクピン20は一点鎖線で示されている位置に
ある。このとき、一対のレバー15,15が、図
で一点鎖線で示されているように一直線上に位置
するようにしておく。すると、バランスウエイト
11がストロークS2で往復移動する間に、レバー
15は中間部のピン16を支点として角度αの範
囲で揺動することになる。この場合、中央位置か
ら両側への揺動角度α1,α2は等しい。そして、バ
ランスウエイト11のストロークS2とブレード枠
4のストロークS1との比は、レバー15の支点で
ある中間部のピン16から両端のピン14及びガ
イド軸7までの長さの比によつて定められる。
したがつて、ここでクランクピン20の偏心量
を調整して、その公転半径を変化させると、バラ
ンスウエイト11のストロークS2が変化し、レバ
ー15の揺動角度αが変化するが、レバー15の
支点からリンク結合点までの長さの比がぼ一定で
あるので、ブレード枠4のストロークS1はバラン
スウエイト11のストロークS2とほぼ同じ比で変
化することになる。その結果、全体の動バランス
は保たれる。すなわち、クランクピン20の位置
を調整するだけで、動バランスを保ちながら、ブ
レード枠4のストロークS1を調整することができ
る。
を調整して、その公転半径を変化させると、バラ
ンスウエイト11のストロークS2が変化し、レバ
ー15の揺動角度αが変化するが、レバー15の
支点からリンク結合点までの長さの比がぼ一定で
あるので、ブレード枠4のストロークS1はバラン
スウエイト11のストロークS2とほぼ同じ比で変
化することになる。その結果、全体の動バランス
は保たれる。すなわち、クランクピン20の位置
を調整するだけで、動バランスを保ちながら、ブ
レード枠4のストロークS1を調整することができ
る。
そして、上記実施例のように、ブレード枠4の
重心を通りその移動方向に平行な直線とバランス
ウエイト11の重心を通りその移動方向に平行な
直線、すなわちそれらの移動方向中心線が一致す
るようにしておけば、ブレード枠4とバランスウ
エイト11との相反する方向への往復運動によつ
て横方向のモーメントが発生するようなことはな
くなるので、スライシングマシン1に曲げ力が作
用することもなくなる。したがつて、極めて振動
の少ないスライシングマシンとすることができ
る。
重心を通りその移動方向に平行な直線とバランス
ウエイト11の重心を通りその移動方向に平行な
直線、すなわちそれらの移動方向中心線が一致す
るようにしておけば、ブレード枠4とバランスウ
エイト11との相反する方向への往復運動によつ
て横方向のモーメントが発生するようなことはな
くなるので、スライシングマシン1に曲げ力が作
用することもなくなる。したがつて、極めて振動
の少ないスライシングマシンとすることができ
る。
なお、上記実施例においては、クランクホイー
ル19に取り付けたクランクピン20によつて直
接バランスウエイト11を往復移動させるものと
しているが、クランクホイール19をバランスウ
エイト11から離れて位置させ、そのクランクホ
イール19に偏心量調整可能に取り付けられたク
ランクピン20とバランスウエイト11とをコネ
クテインロツドにより連結したクランク機構によ
つて、バランスウエイト11の往復移動ストロー
クが調整されるようにすることもできる。
ル19に取り付けたクランクピン20によつて直
接バランスウエイト11を往復移動させるものと
しているが、クランクホイール19をバランスウ
エイト11から離れて位置させ、そのクランクホ
イール19に偏心量調整可能に取り付けられたク
ランクピン20とバランスウエイト11とをコネ
クテインロツドにより連結したクランク機構によ
つて、バランスウエイト11の往復移動ストロー
クが調整されるようにすることもできる。
(発明の効果)
以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば、ブレード枠とバランスウエイトとを、中間部
を支点として揺動するレバーによつて連結し、そ
のバランスウエイトをブレード枠の移動方向とは
常に相反する方向に往復移動させるようにしてい
るので、簡単な構造で、全体の動バランスが保た
れるようにすることができる。そして、クランク
機構の偏心量を調整してバランスウエイトの往復
移動ストロークを調整するようにしているので、
その調整のみによつて動バランスを保つたままブ
レード枠の往復移動ストロークが調整されるよう
になり、その調整作業が容易となる。
ば、ブレード枠とバランスウエイトとを、中間部
を支点として揺動するレバーによつて連結し、そ
のバランスウエイトをブレード枠の移動方向とは
常に相反する方向に往復移動させるようにしてい
るので、簡単な構造で、全体の動バランスが保た
れるようにすることができる。そして、クランク
機構の偏心量を調整してバランスウエイトの往復
移動ストロークを調整するようにしているので、
その調整のみによつて動バランスを保つたままブ
レード枠の往復移動ストロークが調整されるよう
になり、その調整作業が容易となる。
したがつて、ワークの大きさに応じてブレード
の往復移動ストロークを容易に変化させることが
できるようになり、多ブレード式スライシングマ
シンの加工効率を高めることができる。また、動
バランスが保たれることにより、振動の発生が抑
制されるので、高速運転が可能となつて、加工効
率を更に高めることができるばかりでなく、その
加工精度も向上させることができる。
の往復移動ストロークを容易に変化させることが
できるようになり、多ブレード式スライシングマ
シンの加工効率を高めることができる。また、動
バランスが保たれることにより、振動の発生が抑
制されるので、高速運転が可能となつて、加工効
率を更に高めることができるばかりでなく、その
加工精度も向上させることができる。
第1図は、本発明によるバランス装置を備えた
多ブレード式スライシングマシンの一実施例を示
す平面図、第2図は、そのスライシングマシンの
縦断側面図、第3図は、そのバランス装置の作用
を説明するための模式図である。 1……多ブレード式スライシングマシン、3…
…ガイドレール、4……ブレード枠、5……ブレ
ード、6……リンク、10……ガイドレール、1
1……バランスウエイト、12……リンク、15
……レバー、16……ピン(支点)、18……長
孔、19……クランクホイール、20……クラン
クピン、27……ワーク。
多ブレード式スライシングマシンの一実施例を示
す平面図、第2図は、そのスライシングマシンの
縦断側面図、第3図は、そのバランス装置の作用
を説明するための模式図である。 1……多ブレード式スライシングマシン、3…
…ガイドレール、4……ブレード枠、5……ブレ
ード、6……リンク、10……ガイドレール、1
1……バランスウエイト、12……リンク、15
……レバー、16……ピン(支点)、18……長
孔、19……クランクホイール、20……クラン
クピン、27……ワーク。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ワークを切断し得る多数枚のブレードが互い
に間隔を置いて平行に配列されているブレード枠
を、そのブレードと平行な方向に往復移動させる
ことにより、前記ワークをスライスするようにし
た多ブレード式スライシングマシンにおいて; 前記ブレード枠の移動方向と平行な方向に往復
移動自在に支持されたバランスウエイトと、 そのバランスウエイトの往復移動ストロークを
調整し得る偏心量調整可能なクランク機構とを備
え、 前記ブレード枠とバランスウエイトとが、中間
部を支点として揺動自在に支持されたレバーの両
端に、それぞれリンク結合されている、 多ブレード式スライシングマシンのバランス装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30939187A JPH01150509A (ja) | 1987-12-09 | 1987-12-09 | 多ブレード式スライシングマシンのバランス装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30939187A JPH01150509A (ja) | 1987-12-09 | 1987-12-09 | 多ブレード式スライシングマシンのバランス装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01150509A JPH01150509A (ja) | 1989-06-13 |
JPH0474164B2 true JPH0474164B2 (ja) | 1992-11-25 |
Family
ID=17992445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30939187A Granted JPH01150509A (ja) | 1987-12-09 | 1987-12-09 | 多ブレード式スライシングマシンのバランス装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01150509A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104044215B (zh) * | 2014-06-17 | 2016-05-18 | 周炎群 | 一种锯石机的锯框配重结构 |
-
1987
- 1987-12-09 JP JP30939187A patent/JPH01150509A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01150509A (ja) | 1989-06-13 |
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