JPH0473277A - 車両用表皮材 - Google Patents

車両用表皮材

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JPH0473277A
JPH0473277A JP13317190A JP13317190A JPH0473277A JP H0473277 A JPH0473277 A JP H0473277A JP 13317190 A JP13317190 A JP 13317190A JP 13317190 A JP13317190 A JP 13317190A JP H0473277 A JPH0473277 A JP H0473277A
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Akihiko Suda
明彦 須田
Masahiro Sugiura
杉浦 正洽
Takatoshi Sekihara
関原 孝俊
Akihiro Matsuyama
昭博 松山
Osamu Araki
荒木 収
Yoshio Yamada
嘉夫 山田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車室内の座席表皮、ドアの内張、天井材、床
カーペット等に用いることにより車室内の悪臭を除去す
る機能を有する車両用表皮材に関する。
〔従来の技術〕
近年、乗用車の走行性能、安全性、居住性等の基本性能
の完成度が高まるにつれて、乗車時の快適さに大きな影
響を持つ車室内のにおいに関する関心か高まり、車室内
雰囲気中の悪臭を低減するためのより有効な対策か要求
されるようになってきた。ここでいう悪臭とは、例えば
煙草臭、汗臭、かび臭、排気ガス臭、樹脂製内装材や接
着剤から発生する溶剤臭や可塑剤具等のにおいである。
従来より、これらの悪臭を防止するための対策として、
芳香剤を用いて悪臭をマスキングまたは感覚的に中和す
る方法や、液体脱臭剤を散布または揮発させる方法があ
るか、−時的なものにすぎず、その効果は満足できるも
のではない。また、空気浄化装置による悪臭の除去も行
なわれているが、小型のものでは十分な効果は得られず
、大型のものでは装置か大掛かりとなって車室内空間か
狭められる上、コスト高となり、消費電力も大きい。ま
た駐車中の車室内のように空気浄化装置か稼働していな
い間は効果を期待することかできない。
一方、脱臭性を有する材料として、含水珪酸マグネシウ
ム質粘土鉱物を添加したシート状材料が知られている(
特開昭62−282926、特開昭62−282927
)。また、これらの脱臭性能を向上させた脱臭用部材と
してセピオライト、活性炭を併用使用したもの(特開昭
63−283649)かある。さらには、これの脱臭性
能を向上させるとともに、静電気防止作用を有する車両
用表皮材として、布地を構成する糸同士の結合強度を向
上させるためのバックコーティング層の中に含水珪酸マ
グネシウム質粘土鉱物および活性炭を添加した車両用表
皮材が考えられる。
この車両用表皮材には粘土鉱物の持つ吸着特性および活
性炭等との複合作用により優れた脱臭性能が期待できる
しかし、これに用いられる含水珪酸マグネシウム質粘土
鉱物および活性炭を分散させたバックコーティング剤を
構成する樹脂エマルションは、特有の樹脂臭を持ってい
る。そして樹脂臭の強い樹脂エマルションを用いた場合
は、粘土鉱物および活性炭を添加し、乾燥樹脂化したあ
とも、多少の樹脂臭か残留することかある。その樹脂臭
はさほどレベルが高くはないか、臭気と感じられるレベ
ルであり、脱臭効果をより有効に働かせるにはないほう
か好ましい。さらには、樹脂エマルションの樹脂臭は、
大半がバックコーティング剤中の脱臭剤に吸着されるこ
とになるので、本来脱臭機能のために使われるべき吸着
容量の一部か樹脂臭の吸着によって使われてしまい、脱
臭剤の脱臭能力を100%発揮することかできない。
〔発明の目的〕
しかして、本発明の目的はバックコーティング剤中の樹
脂エマルションからの臭気の発生がほとんどなく、その
結果、脱臭剤としてバックコーチインク剤に添加されて
いる含水珪酸マグネシウム質粘土鉱物や活性炭の本来の
脱臭性能か最大限に発揮される車両用表皮材を提供する
ことにある。
〔発明の構成〕
本発明者等は、上記従来の課題を解決するために鋭意研
究を行い、樹脂エマルションを乾燥樹脂化させたあとの
樹脂臭が残留モノマーによるものであること、樹脂臭の
強さとエマルションの平均粒子径に相関関係があること
を発見し、系統的実験を重ねた結果、平均粒子径0.2
5μm以上の樹脂エマルションを基材として、含水珪酸
マグネシウム質粘土鉱物、活性炭および分散剤を含有さ
せたバックコーティング剤を、布地に含有させることに
より、初期使用期間における樹脂臭かほとんどなく、車
室内の悪臭を効果的かつ長期間にわたって脱臭し続ける
ことができる本発明の表皮材を完成するに至った。
本発明の表皮材の構成は、含水珪酸マグネシウム質粘土
鉱物、活性炭および分散剤を含有する高分子ラテックス
からなるバックコーティング剤に由来する樹脂層と布地
からなる。さらに詳しくは、布地と、 該布地に平方メートル当たり15〜135g塗布された
平均粒子径0.25μm以上の粒子同士か融着し層をな
した高分子ラテックス層と、前記高分子ラテックス層に
、前記高分子ラテックスの粒子100重量部に対し5〜
160重量部分散固定された含水珪酸マグネシウム質粘
土鉱物と、 前記高分子ラテックス層に、前記高分子ラテックスの粒
子100重量部に対し、前記粘土鉱物と合わせて50〜
180重量部分散固定された活性炭とからなる車両用表
皮材である。
以下に本発明の構成を詳細に説明する。
本発明において用いる高分子ラテックスは、バックコー
ティング剤の主要素となるものであり、布地を構成する
繊維と繊維とを結合させることにより、布地の寸法精度
をあげ、繊維のほつれを防止し、また、含水珪酸マグネ
シウム質粘土鉱物、活性炭、難燃剤等の添加物を保持し
、布地に固定する結合剤の役割をする物質である。
高分子ラテックスとしては平均粒子径が0.25μm以
上の合成樹脂ラテックスを用いる。合成樹脂ラテックス
は、分散質としての樹脂コロイド粒子と、分散媒として
の水等から構成されたエマルションであり、乾燥時には
粒子相互の融着により結合剤として有効に作用する。
本発明において、布地に施されるバックコーティング剤
は、高分子ラテックスの粒子100重量部に対して、通
常、粘土鉱物と活性炭とを合わせて50〜180重量部
、混合することにより得られる。粘土鉱物と活性炭の添
加量の和が50重量部未満では十分な脱臭性能が期待で
きず、180重量部を越えると相対的に高分子ラテック
スが不足し、バックコーティング剤本来の性質すなわち
布地の寸法精度の向上、糸のほつれや目開きの防止、布
地の強度向上、難燃剤の保持性等が不十分なものになる
からである。
本発明の車両用表皮材は、上記組成のバックコーティン
グ剤を布地裏面に塗布し、乾燥させて樹脂化させること
により得られる。塗布量は、布地1平方メートルあたり
固形分量で50〜200gの範囲とし、50g/m未満
の場合は活性炭および粘土鉱物の量が少ないため脱臭性
能か不十分となり、200 g/rdを越えて塗布する
と布地の剛性か大きくなりすぎて風合いを損なう。
〔発明の作用〕
本発明の作用は次のように考えられる。
本発明におけるバックコーティング剤の主成分の一つで
ある粘土鉱物は、直径か0.005〜0.6μm程度の
繊維の集合体で、該繊維に平行に約IX0.6nm程度
の長方形の断面を持つ細孔か存在する。従って、粘土鉱
物の比表面積は150〜400rIi/gあり、結晶構
造によるlnm付近の細孔と繊維径によると思われる2
Onm付近の細孔か多数具られる。この大きな比表面積
と細孔かアンモニア、アミン類、脂肪酸等の悪臭物質の
受容部位として機能し、脱臭性を発現させているものと
考えられる。
他方、粘土鉱物と並びバックコーティング剤の主成分と
して含有される活性炭は、比表面積は500〜1300
rd/gて、主に10nm付近の細孔を有する。そして
、この比表面積と細孔の大きさの違いから、上記粘土鉱
物とは別の吸着特性を発揮し、硫化水素、メチルメルカ
プタン、硫化メチル、二硫化メチル等の硫化物系具やト
ルエン、スチレン等の炭化水素系具の受容部位として機
能し、脱臭性を発現させているものと考えられる。
さらに詳しく活性炭の作用を説明する。
活性炭は、結晶構造的には無定形炭素である。
その構造中には、黒鉛の基本結晶子か不規則に配列して
いて、ガスまたは薬品により賦活することによって結晶
子間の隙間や一部消失した結晶子のあとに生じた無数の
細孔が存在している。
細孔はマクロポアー トランジショナルポアーミクロポ
アーの3つに分類される。マクロポア−は半径20〜1
000オングストロームよりも大きなもので、その容積
は、0.2〜0.5 ml/ g 、表面積は0,5〜
2rd/gである。トランジショナルポアーは半径20
〜1000オングストロームのもので、容積は0.02
〜1.0艷/g、表面積1〜soo%/gである。ミク
ロボアーは半径20オングストローム以下のもので、容
積は0.25〜0゜9 yd/ g 、表面積は500
〜1400rtf/gである。
雰囲気中の臭気ガス分子の殆どはミクロポアーに入るこ
とかできるので、吸着容量に最も寄与するのはミクロポ
アーである。トランジショナルボアーは吸着質の細孔内
拡散速度に大きな影響を持っており、また吸着質の相対
圧か高い領域では毛管凝縮によりガスを捕捉する。マク
ロポアーはガスの吸着には殆ど影響しない。これらの細
孔構造は、原料と賦活条件によって変化する。
このように、これら粘土鉱物と活性炭とは、比表面積と
細孔の大きさの違いからそれぞれ上記したような吸着物
質の違いを生じ、これら効果か相まって車室内に発生す
る多種多様な悪臭を効果的に低減することができる。
また、高分子ラテックスは、それ自身は脱臭性を殆ど有
しないが、バックコーティング剤を布地に塗布し、乾燥
させると、粘土鉱物および活性炭を覆うことなく多孔質
な膜を形成し、これらを布地に固定する。
さらに詳しくは、この高分子ラテックスは、乳化重合で
製造されたものである。即ち、樹脂のモノマーを乳化剤
を用いて水に分散させてエマルションとし、重合開始剤
を添加する。モノマーは乳化剤ミセルの中にあり、重合
反応は重合開始剤のラジカルが乳化剤ミセルの中に侵入
することで進行する。エマルションの粒子径は乳化剤の
量によって決まり、粒子がより細かくなると、重合開始
剤のラジカルとエマルション粒子が出会う確率かより小
さくなる。したがって、モノマーか取り残される確率が
大きくなり、樹脂臭が強くなるものと考えられる。第1
図に示すように、平均粒子径0.25μmを境としてそ
れ以下の粒子径のところてモノマーが増加する傾向にあ
り、樹脂臭が強くなる。このことは従来、全く注目され
ていなかったことである。
樹脂エマルションを従来の脱臭剤を含まないバックコー
ティング剤用に用いる場合においては、粒子径を大きく
して樹脂臭をある程度低下させてもやはり認知閾値(臭
気強度2)以上に臭うレベルにある(第1図a)。とこ
ろか、含水珪酸マグネシウム質粘土鉱物および活性炭を
添加する本発明の表皮材においては、0.25μm以上
の平均粒子径の樹脂エマルションを用いた時、第1図す
に示すように樹脂臭か検知閾値(臭気強度1)以下の表
皮材となる。
〔発明の効果〕
本発明の構成によれば、粘土鉱物および活性炭の脱臭性
能を阻害することなく、両者か有する優れた脱臭性能を
十分発揮することかできるものと考えられる。
さらに、本発明では、平均粒子径0.25μm以上のラ
テックスからなる樹脂エマルションを用いる。
従って、バックコーティング剤に含まれる樹脂エマルシ
ョンからの臭気の発生かほとんどなく、その結果、脱臭
剤としてバックコーティング剤に添加されている含水珪
酸マグネシウム質粘土鉱物や活性炭の本来の脱臭性能が
最大限に発揮され、表皮材の脱臭性能が、さらに改善さ
れる。
〔その他の発明〕
合成樹脂ラテックスとしては、ポリ塩化ビニルラテック
ス、ポリ塩化ビニリデンラテックス、ポリアクリル酸エ
ステルラテックス、ポリ酢酸ビニルラテックス、ポリア
クリロニトリルラテックスおよびこれらの変性体、共重
合体等のラテックスか挙げられる。
含水珪酸マグネシウム質粘土鉱物(以下、粘土鉱物と称
する)は、含水珪酸マグネシウムを主成分とし、その表
面に反応性に富む水酸基を有する粘土鉱物である。この
粘土鉱物は、直径が0.005〜0.6μm程度の繊維
からなり、該繊維に平行に約1〜0.6nm程度の長方
形の断面を持つ細孔(チャンネル)が存在するもので、
それ自体が雰囲気中の悪臭や水蒸気を吸着する性質を有
する。
なお、粘土鉱物はマグネシウムあるいは珪素の一部かア
ルミニウム、鉄、ニッケル、ナトリウム等に置換されて
いる場合もある。具体的には、セピオライト、シロタイ
ル、ラフリナイト、ファルコンドアイト、パリゴルスカ
イト等か挙げられる。
また、通称でマウンテンコルク、マウンテンレザ、マウ
ンテンウッド、海泡石、アタパルジャイトと呼ばれてい
るものはこれにあたる。これらを400〜800°Cの
温度範囲で仮焼したものを用いてもよい。また、この粘
土鉱物は、粉末状、粒状、あるいは板状のいずれの形で
用いてもよいか、粘土鉱物の有する細孔が残留する程度
に粉砕したものかよく、長さが10μm以下でアスペク
ト比か100以下の微結晶の集合体であることか好まし
。この際の粉砕は、ミキサー、ボールミル、振動ミル、
ハンマーミル、ピンミル、叩解機等を用い、湿式粉砕ま
たは乾式粉砕により行なう。
活性炭の原料としては、加熱して炭化する物質は全てが
該当するか、大量に安価に安定供給できる原料として鋸
屑、木炭、ヤシ殻、亜炭、泥炭、石炭、パルプ廃液等が
ある。また賦活法には、薬品賦活法とガス賦活法がある
。薬品賦活法に使用される薬品としては原料に対して脱
水作用、浸食作用を持つ薬品、具体的には塩化亜鉛、燐
酸、硫酸、塩化カルシウム、水酸化ナトリウム等や、酸
化性を持つ薬品、具体的には重クロム酸カリウム、過マ
ンガン酸カリウム等か用いられる。ガス賦活法では、ま
ず原料を炭化させておき、次に高温でガスに接触させて
賦活する。接触させるガスとしては、水蒸気、炭酸ガス
、空気およびそれらの混合ガス等が用いられる。このよ
うにして得られた活性炭のいずれも本発明に好適に用い
ることかできるが、特にミクロボアーの発達したものか
有効であり、具体的には、ヤシ殻を原料とし、ガス賦活
法によって賦活したものが最も適する。
これら粘土鉱物および活性炭は粒状または粉末状で用い
られ、高分子ラテックスに分散させることによりバック
コーティング剤を構成する。これら粘土鉱物および活性
炭の粒子径は、布地に付着した状態で布地の厚みと同程
度の寸法以下、具体的には約3mm以下であればよいか
、あまり大きい場合には布地としての風合いを悪化させ
るため好ましくなく、あまり小さい場合には高分子ラテ
ックスの中に粘土鉱物および活性炭かうもれてしまって
脱臭性が低下する。具体的には、1〜200μmの粒度
範囲にあることか望ましい。
本発明において粘土鉱物および活性炭を高分子ラテック
スに安定に分散させるために使用される分散剤としては
、分子量10000以上の高分子系界面活性剤か好適に
用いられる。低分子の界面活性剤では、粘土鉱物または
活性炭の細孔に侵入して脱臭機能を低下させたり、低分
子の界面活性剤自体が気化してにおいの発生源になった
り、雰囲気中に存在する物質と化学反応することによっ
て悪臭を発生させる場合かあるため望ましくない。
分散剤としては高分子系界面活性剤か用いられる。
本発明のバックコーティング剤には高分子ラテックスの
粒子およびその他の固形分をバックコーティング剤中で
高度に分散させるための分散剤を3〜20重量部添加し
てもよい。分散剤の添加量か3重量部未満である場合に
はバックコーティング剤の安定性が不十分となり、20
重量部を越えると耐水性や耐候性か悪くなる。高分子系
界面活性剤としては合成ポリマーとセルロース誘導体と
があり、合成ポリマーとしては、例えば、トリポリリン
酸ナトリウム、テトラリン酸ナトリウム、ヘキサメタリ
ン酸ナトリウム、等のポリリン酸塩、ポリビニルアルコ
ール、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルピロリド
ン、スチレンマレイン酸共重合体等が挙げられる。また
セルロース誘導体としては、例えば、メチルセルロース
、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース等か挙げられる。
分散剤は、粘土鉱物および活性炭を高分子ラテックス中
に安定分散させる作用を有する。特に、分子量1000
0以上の合成ポリマーまたはセルロース誘導体からなる
高分子系界面活性剤を使用した場合には、分子の寸法か
大きいために、粘土鉱物および活性炭の細孔に侵入しな
いので、臭気成分に対して働く吸着部位を占有すること
もなく、気化することもない。また、化学的に安定で臭
気物質との相互作用も少ない。
なお、本発明のバックコーティング剤には、その特性を
損なわない範囲で他の添加剤、例えば難燃剤を添加して
もよい。−数的な難燃剤としては、リン系化合物、塩素
系化合物、臭素系化合物、グアニジン系窒素化合物、ア
ンチモン化合物、はう素化合物、アンモニウム化合物等
があり、具体例としては、リン酸第1アンモニウム、リ
ン酸第ニアンモニウム、リン酸トリエステル、亜リン酸
エステル、フォスフオニウム塩、リン酸トリアミド塩素
化パラフィン、デクロラン、臭化アンモニウム、テトラ
ブロモビスフェノールA1テトラブロモエタン、塩酸グ
アニジン、炭酸グアニジン、リン酸グアニル尿素、酸化
アンチモン、四はう酸ナトリウム土水和物(はう砂)、
硫酸アンモニウム、スルファミン酸アンモニウム等が挙
げられる。
本発明においてバックコーティング剤が施される布地は
、天然繊維、化学繊維またはこれら両方の繊維からなる
織布、編布、不織布であり、具体的には織物、モケット
、タオル地、トリコット、ダブルラッシェル、丸編、ニ
ードルパンチ等か挙げられる。ここでいう繊維としては
、木綿、麻、絹、羊毛等の天然繊維、あるいはレーヨン
、アセテート、蛋白質繊維、塩化ゴム、ポリアミド、ポ
リビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリアクリロニトリル、ポリエステル、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリウレタン1、ポリシアン化
ビニリデン、ポリフルオワエチレン等の化学繊維か挙げ
られる。またはこれら両方の繊維からなる布地を用いて
もよい。
また、本発明においては、−数的な液状脱臭剤または粉
末状脱臭剤、例えば、植物抽出油、酸化剤、有機酸、金
属塩等を併用することも可能である。この場合、これら
脱臭剤は、例えば、混合樹脂エマルションや布地を構成
する繊維に添加したり、あるいはスプレーや刷毛を用い
、直接布地に塗布することにより使用される。
なお、本発明の車両用表皮材は、その優れた脱臭性能に
より車質内の悪臭を低減し、快適な居住空間を与えるこ
とにあるか、バックコーティング剤に電気抵抗の小さい
活性炭を含んでいるために、副次的効果として、静電気
を有効に放散させる特性を有している。従って、これを
導電性を付与した布地と組み合わせることにより、静電
気の防止にも有効である。
ここでいう導電性の布地とは、銅、アルミニウム、ステ
ンレス、カーボン、導電性高分子等の導電性の物質を有
機質繊維の中に粒子状で混合したり、該有機質繊維の表
面に真空蒸着法でコーティングしたり、該有機質繊維と
クラッドさせたもの、または導電性の物質そのものから
なる導電性繊維を布地に対して0.1〜20重量%含有
させた織布、編布、不織布であり、具体的には織布、モ
ケ、ント、タオル地、トリコット、ダブルラッシェル、
丸編、ニードルパンチ等が挙げられる。この場合、布地
を主として構成する繊維としては、木綿、麻、絹、羊毛
等の天然繊維、レーヨン、アセテート、蛋白質繊維、塩
化ゴム、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、
ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウ
レタン、ポリシアン化ビニリデン、ポリフルオロエチレ
ン等の化学繊維か挙げられ、またはこれらの両方の繊維
より構成してもよい。導電性繊維の含有量が001重量
%未満の場合は布地の導電性が悪いため静電気か十分に
放散されず、20重量%を越えると、導電性繊維自体の
色が布地全体の色に与える影響か大きくなり、布地か本
来持っている外観や風合いを損なうことになる。またコ
ストが高くつく割に静電気抑制効果か大きくならない。
布地への導電性繊維の添加方法としては、繊維状態での
混合、スライバー状態でのミックス、糸状ての撚糸、フ
ィラメント状でのミックスまたは撚糸、組織上での配列
のいずれでもよい。
また、この場合、バックコーティング剤に含有される活
性炭の含有量は、粘土鉱物と活性炭の総量の40〜90
重量%とすることか好ましい。活性炭の含有量か40重
量%に満たない場合には、静電気の放散効果が十分でな
く、また、90重量%を越えた場合には、上記した通り
粘土鉱物の吸着特性が十分発揮されないために脱臭性能
か損なわれる。
本発明の表皮材の静電気除去機能については次のように
考えられる。
衣服と車両用表皮材との摩擦によって発生した静電気は
、通常の表皮材を用いた場合には表皮材と衣服の表面に
帯電し、このうち衣服に帯電した静電気によって人体に
帯電する。これに対し本発明の表皮材では、表皮材を構
成する布地およびバックコーティング剤に由来する樹脂
層がいずれも導電性であるため、衣服と車両用表皮材と
の摩擦によって発生した静電気は、表皮材中に含まれる
導電性繊維により集電され、空中にコロナ放電されるか
、または集電された静電気はバックコーティング剤中の
活性炭により表皮材全体に拡散され、局部的な高電圧の
発生が抑えられ、徐々に空中へ放電されて行く。よって
人体には、静電誘導による高電圧の静電気は発生しない
。このようにして静電気は効果的に除去され、車両降車
時の不快な放電現象が防止される。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基づいて説明するか、本発明は
その要旨を越えない限りこれら実施例により何等制限さ
れるものではない。
150メツシユ以下の粒度のセピオライト35重量部、
250メツシユ以下の粒度の椰子殻活性炭35重量部、
分子量100,000のカルホキジメチルセルロース5
重量部を乾式混合し混合粉末とした。つぎに混合粉末7
5重量部と水390重量部を混合してスラリーとした。
次に上記スラリーを固形分率55%で平均粒子径0.3
6μmのポリアクリル酸エステルラテックス100重量
部に混合しバックコーティング剤を調製した。次に、ポ
リエステル繊維からなるモケット布地42rdにドクタ
ーブレードを用いて上記バックコーティング剤27.4
kg(固形分6.3kg)を塗布して140°Cで6分
間乾燥し厚さ4.2mmの車両用表皮材を得た。
このようにしてできた車両用表皮材を用いて車3台分の
シートアッセンブリーを作製し、3台の4ドアセダンに
装着した。装着後、窓ガラス、ドア、ベンチレータを閉
じ1日放置した後、12人のパネリストか車に交互に乗
り込み、車室内の臭気強度を6段階臭気強度表示で評価
した。
また、比較のため、平均粒子径0.18μmのアクリル
酸エステルエマルションを用いた以外は、上記と同様の
材料、工程により車両用表皮材を作製した(比較例1)
さら(二、脱臭剤を含まない以外は実施例と全く同様の
材料、工程により、車両用表皮材を作製した(比較例2
)。
これら比較例の表皮材を実施例と同様に実車に装着し、
同じ条件で臭気強度を6段階臭気強度表示で評価した。
車室内に残留した臭気の強度は、本実施例か0゜5であ
ったのに対し、比較例1では1.6、比較例2では2,
4てあり高分子ラテックスの粒子径を0゜25μm以上
とすることによって残留臭気の量を大幅に低減すること
かできた。
なお、臭気の6段階臭気強度表示による評価において、
0は「無臭」、1は「やつと感知できるにおい」、2は
「何のにおいかかわかる弱いにおい」、3は[楽に感知
できるにおい」、4は「強いにおい」および6は「強烈
なにおいJを示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は高分子ラテックスの平均粒子径と、そのラテッ
クスを使ったバックコーティング剤を塗布した車両用表
皮材か装着された車室内の臭気強度との相関関係を示す
線図てあり、図中(a)はバックコーティング剤中に含
水珪酸マグネシウム質粘土鉱物および活性炭を含まない
場合、図中(b)はバックコーティング剤中に含水珪酸
マグネシウム質粘土鉱物および活性炭を含む場合を示す
。 第1図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  布地と、 該布地に平方メートル当たり15〜135g塗布された
    平均粒子径0.25μm以上の粒子同士が融着し層をな
    した高分子ラテックス層と、 前記高分子ラテックス層に、前記高分子ラテックスの粒
    子100重量部に対し5〜160重量部分散固定された
    含水珪酸マグネシウム質粘土鉱物と、 前記高分子ラテックス層に、前記高分子ラテックスの粒
    子100重量部に対し、前記粘土鉱物と合わせて50〜
    180重量部分散固定された活性炭とからなる車両用表
    皮材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0587293A1 (en) * 1992-08-12 1994-03-16 Courtaulds Textiles (Holdings) Limited Anti-fogging coating
CN1050163C (zh) * 1997-04-22 2000-03-08 淮阴工业专科学校 用凹凸棒粘土作为填充剂生产聚氨酯合成革的方法

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