JPH0473031B2 - - Google Patents

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JPH0473031B2
JPH0473031B2 JP59110675A JP11067584A JPH0473031B2 JP H0473031 B2 JPH0473031 B2 JP H0473031B2 JP 59110675 A JP59110675 A JP 59110675A JP 11067584 A JP11067584 A JP 11067584A JP H0473031 B2 JPH0473031 B2 JP H0473031B2
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JP
Japan
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lock
shift
torque converter
valve
speed
Prior art date
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Application number
JP59110675A
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English (en)
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JPS60256675A (ja
Inventor
Yasuhiro Niikura
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP11067584A priority Critical patent/JPS60256675A/ja
Publication of JPS60256675A publication Critical patent/JPS60256675A/ja
Publication of JPH0473031B2 publication Critical patent/JPH0473031B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/14Control of torque converter lock-up clutches
    • F16H61/143Control of torque converter lock-up clutches using electric control means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Fluid Gearings (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明はロツクアツプ式自動変速機、特にその
変速シヨツクの防止を目的としたロツクアツプ制
御装置の改良に関するものである。
(従来技術) 自動変速機は一般に、エンジンからのトルクを
増大する目的からトルクコンバータをエンジン動
力伝達系に具える。そして、通常のトルクコンバ
ータはエンジン駆動される入力要素(ポンプイン
ペラ)でトルクコンバータ内の作動油を廻し、こ
の作動油によりステータによる反力下で出力要素
(タービンランナ)をトルク増大させつつ回転さ
せる(コンバータ状態)ものである。従つて、ト
ルクコンバータは作動中ポンプインペラとタービ
ンランナとの間でスリツプを避けられず、トルク
コンバータを動力伝達系に具える自動変速機は、
操作が容易な反面、動力伝達効率が悪いことから
燃費が悪い欠点を持つ。これがため従来から、エ
ンジンのトルク変動が問題とならない比較的高車
速域で、ポンプインペラにタービンランナを直結
し(ロツクアツプ状態)、これにより両者間のス
リツプをなくす、所謂直結クラツチ付トルクコン
バータ(ロツクアツプトルクコンバータとも言
う)が提案され、この種トルクコンバータを動力
伝達系に具えたロツクアツプ式自動変速機が一部
の車両に実用されている。
ところで、各変速位置毎に設定車速(ロツクア
ツプ車速)以上になる時直結クラツチ付トルクコ
ンバータをロツクアツプ状態にする自動変速機の
ロツクアツプ領域は例えば第10図の如くであ
る。この図は前進3速の自動変速機のアツプシフ
ト用シフトパターンを示し、図中V1,V2,V3
第1速、第2速、第3速のロツクアツプ車速で、
A,B,Cが第1速、第2速、第3速時のロツク
アツプ領域である(なお、Sは第3速での車速
Vs,V3間でトルクコンバータをコンバータ状態
とロツクアツプ状態との間の中間的なスリツプ制
御状態にするような直結クラツチをすべり結合さ
せるスリツプ領域である)。このように各変速位
置毎にロツクアツプ車速以上でロツクアツプを行
なう自動変速機の場合、アクセルペダルを比較的
大きく踏込んだまま(大スロツトル開度のまま)
自動変速走行する際ロツクアツプ領域A,B,C
が互に隣り合せに接しているため、変速時トルク
コンバータがロツクアツプ状態に保たれることに
なる。しかし、このようにトルクコンバータをロ
ツクアツプ状態にしたまま変速が行なわれると、
トルクコンバータがトルク変動分を吸収できず、
大きな変速シヨツクを生ずる。
従つて、この種ロツクアツプ式自動変速機にあ
つては、上記ロツクアツプ領域であつても、変速
時はロツクアツプを解除し、トルクコンバータを
コンバータ状態にしておく工夫がなされていた。
この目的のため、変速指令後所定時間、変速中を
示す変速信号を発する変速検知回路が設けられ、
この回路から変速信号が発せられる間、ロツクア
ツプ領域であつてもロツクアツプ状態を一時中断
するよう構成するのが普通であつた。
しかし、従来は上記変速検知回路が第2速から
第3速への変速時について説明すると、第11図
aの如く変速指令時t1と同時に変速信号を出力し
てロツクアツプ(L/u)を所定時間T′だけ解
除するため、ロツクアツプの解除が早過ぎ以下の
不都合を生じていた。つまり、自動変速機は変速
指令が出て実際に変速を開始、即ち摩擦要素を動
作し始めるまでに、油圧系の応答遅れのため、タ
イムラグを避けられない。従つて、従来のように
変速指令と同時にロツクアツプを解除したので
は、ロツクアツプの解除が変速前の時から行なわ
れることになり、エンジン回転が第11図aの如
く瞬時t1〜t2間において急上昇し、所謂エンジン
の空吹けを生ずる。又、実際に変速が行なわれて
いる瞬時t3〜t4間で、ロツクアツプの解除が既に
中断され、ロツクアツプ状態に戻つていることに
なり、トルクコンバータが変速シヨツクを吸収し
得ず、上記エンジンの空吹け分でエンジン回転が
上昇していることもあつて、変速直後の瞬時t5
大きなピークトルクを生じ、大きな変速シヨツク
の発生を避けられなかつた。
この傾向は、自動変速機がシフトアツプを行な
う場合、パワーオン状態であることもあつて、特
に顕著となり、とりわけ自動変速機が第2速から
第3速へのシフトアツプを行なう場合は、第2速
を選択するセカンドブレーキを解放しながら第3
速を選択するフロントクラツチを締結させるため
の所謂オーバーラツプ時間が比較的長くなること
から、当該変速動作が他の変速動作より一層遅れ
気味となり、上記の問題が重大となつていた。
この問題解決のため、ロツクアツプ中断時間
T′を変速動作完了時にまで及ぶよう長くするこ
とが考えられるが、これによつても上記エンジン
の空吹け及びこれにともなう変速シヨツクは依然
として解決されない。
そこで本願出願人は、上記変速検知回路が第1
1図bの如く変速指令瞬時t1から所定時間1だけ
遅れて変速信号を発するよう遅延回路を設け、こ
れによりロツクアツプ領域での変速時に行なうべ
きロツクアツプ(L/u)の中断(OFF)を実
際の変速動作開始瞬時t3に同期して開始させるよ
うにしたロツクアツプ式自動変速機を特開昭56−
127856号公報により先に提案済である。
しかし、変速指令から実際の変速動作が開始さ
れるまでの遅れ時間t1〜t3は製品のバラツキ、即
ち変速制御油路の抵抗の固体差及び作動油の粘性
変化等によつて異なり、上記遅延回路による設定
時間T1が必ずしも遅れ時間t1〜t3と一致せず、上
記の空吹け及び変速シヨツクを完全には防ぎきれ
ないことを確かめた。
この問題解決のため本願出願人は先に特願昭58
−185116号により、エンジン回転数が実際の変速
開始時、変速の種類によつて異なるものの例えば
第11図a,bに示すように特異な急変化を生
じ、エンジン回転数の変化傾向から変速の開始を
判別できるとの観点から、エンジン回転数の変化
率を求め、これが設定値以上になる時変速開始と
判断してロツクアツプを一時中断し、第11図b
につき前述した通りの変速シヨツク軽減効果が達
成されるようなロツクアツプ式自動変速機を提案
済である。
しかして上記の自動変速機において、エンジン
回転数の変化率設定値を小さくすると、変速開始
前の僅かなエンジン回転数変化も変速開始による
ものと誤判断して上記ロツクアツプの一時中断を
変速開始前に実行する問題を生ずる。従つて、上
記設定値は或る程度大きくする必要があるが、こ
の場合第12図に示すように変速開始時t3のエン
ジン回転数変化を既に変速開始と判別できず、こ
れから遅れた瞬時t6において変速開始を検知する
ことになる。これがため、瞬時t6から所定時間
T′間に直結クラツチの一時釈放(ロツクアツプ
の一時中断)が行なわれることになるが、変速開
始後t3〜t6間においてロツクアツプ状態のままで
あるため、エンジン回転数が第13図に点線で示
す如く急変化し、この間及びその後も若干この影
響が残つて変速機出力トルクが第12図にxで示
すように大きく変動する結果、変速シヨツクを十
分には軽減し得ないのが実情である。
(発明の目的) 本発明は、変速指令後変速開始を検知する迄の
間トルクコンバータをロツクアツプ状態にしてお
かず、直結クラツチがすべり結合されたスリツプ
制御状態にしておくことにより上述の問題を解決
することを目的とする。
(発明の構成) この目的のため本発明は第1図に示すように、
入出力要素a,b間を適宜機械的に直結可能な直
結クラツチcを内蔵したロツクアツプトルクコン
バータdを動力伝達系に具え、変速指令後該ロツ
クアツプトルクコンバータの回転変化率が設定値
に達したのを検知して、ロツクアツプトルクコン
バータの直結クラツチが締結されるべきロツクア
ツプ領域でも直結クラツチが一時釈放されたコン
バータ状態にするロツクアツプ式自動変速機にお
いて、前記変速指令を検知する変速指令検知手段
eと、前記回転変化率が設定値に達したのを検知
する変速開始検知手段fと、変速指令から変速開
始迄の間前記ロツクアツプトルクコンバータの入
出力回転差が所定値gとなるよう前記直結クラツ
チcをすべり結合制御する直結クラツチ制御手段
hとを設けてなることを特徴とする。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に説
明する。
第2図は前進3速後退1速のロツクアツプ式自
動変速機の内部における動力伝達部分を模式的に
示したもので、エンジンにより駆動されるクラン
クシヤフト4、後で詳細に説明するロツクアツプ
機構17を備えたロツクアツプトルク・コンバー
ター1、インプツトシヤフト7、フロント・クラ
ツチ104、リア・クラツチ105、セカンド・
ブレーキ106、ロー・リバース・ブレーキ10
7、一方向ブレーキ108、中間シヤフト10
9、第1遊星歯車群110、第2遊星歯車群11
1、アウトプツトシヤフト112、第1ガバナー
弁113、第2ガバナー弁114、オイル・ポン
プ13より構成される。トルク・コンバーター1
はポンプ翼車3、タービン翼車8、ステータ翼車
9より成り、ポンプ翼車3はクランクシヤフト4
により駆動され、中に入つているトルク・コンバ
ータ作動油を回しインプツトシヤフト7に固定さ
れたタービン翼車8にトルクを与える。トルクは
更にインプツトシヤフト7によつて変速歯車列に
伝えられる。ステータ翼車9はワンウエイクラツ
チ10を介してスリーブ12上に置かれる。ワン
ウエイクラツチ10はステータ翼車9にクランク
シヤフト4と同方向の回転すなわち矢印方向の回
転(以下正転と略称する)は許すが反対方向の回
転(以下逆転と略称する)は許さない構造になつ
ている。第1遊星歯車群110は中間シヤフト1
09に固定される内歯歯車117、中空伝導シヤ
フト118に固定される太陽歯車119、内歯歯
車117および太陽歯車119のそれぞれに噛み
合いながら自転と同時に公転し得る2個以上の小
歯車から成る遊星歯車120、アウトプツトシヤ
フト112に固定され遊星歯車120を支持する
遊星歯車支持体121から構成され、第2遊星歯
車群111はアウトプツトシヤフト112に固定
される内歯歯車122、中空伝導シヤフト118
に固定される太陽歯車123、内歯歯車122お
よび太陽歯車123のそれぞれに噛み合いながら
自転と同時に公転し得る2個以上の小歯車から成
る遊星歯車124、遊星歯車124を支持する遊
星歯車支持体125より構成される。フロント・
クラツチ104はタービン翼車8により駆動され
るインプツトシヤフト7と両太陽歯車119,1
23と一体になつて回転する中空伝導シヤフト1
18とをドラム126を介して結合し、リア・ク
ラツチ105は中間シヤフト109を介してイン
プツトシヤフト7と第1遊星歯車群110の内歯
歯車117とを結合する働きをする。セカンド・
ブレーキ106は中空伝導シヤフト118に固定
されたドラム126を巻いて締付けることによ
り、両太陽歯車119,123を固定し、ロー・
リバース・ブレーキ107は第2遊星歯車群11
1の遊星歯車支持体125を固定する働きをす
る。一方向ブレーキ108は遊星歯車支持体12
5に正転は許すが、逆転は許さない構造になつて
いる。第1ガバナー弁113および第2ガバナー
弁114はアウトプツトシヤフト112に固定さ
れ車速に応じたガバナー圧を発生する。
次に選速桿をD(前進自動変速)位置に設定し
た場合における動力伝動列を説明する。
この場合は始めに前進入クラツチであるリア・
クラツチ105のみが締結されている。エンジン
からトルク・コンバータ1を経た動力は、インプ
ツトシヤフト7からリア・クラツチ105を通つ
て第1遊星歯車群110の内歯歯車117に伝達
される。内歯歯車117は遊星歯車120を正転
させる。従つて太陽歯車119は逆転し、太陽歯
車119と一体になつて回転する第2遊星歯車群
111の太陽歯車123を逆転させるため第2遊
星歯車群111の遊星歯車124は正転する。一
方向ブレーキ108は太陽歯車123が遊星歯車
支持体125を逆転させるのを阻止し、前進反ブ
レーキとして働く。このため第2遊星歯車群11
1の内歯歯車122は正転する。従つて内歯歯車
122と一体回転するアウトプツトシヤフト11
2も正転し、前進第1速の減速比が得られる。こ
の状態において車速が上がりセカンド・ブレーキ
106が締結されると第1速の場合と同様にイン
プツトシヤフト7からリア・クラツチ105を通
つた動力は内歯歯車117に伝達される。セカン
ド・ブレーキ106はドラム126を固定し、太
陽歯車119の回転を阻止し前進反力ブレーキと
して働く。このため静止した太陽歯車119のま
わりを遊星歯車120が自転しながら公転し、従
つて遊星歯車支持体121およびこれと一体にな
つているアウトプツトシヤフト112は減速され
てはいるが、第1速の場合よりは速い速度で正転
し、前進第2速の減速比が得られる。更に車速が
上がりセカンド・ブレーキ106が解放されフロ
ント・クラツチ104が締結されると、インプツ
トシヤフト7に伝達された動力は、一方はリア・
クラツチ105を経て内歯歯車117に伝達さ
れ、他方はフロントクラツチ104を経て太陽歯
車119に伝達される。従つて内歯歯車117、
太陽歯車119はインターロツクされ、遊星歯車
支持体121およびアウトプツトシヤフト112
と共にすべて同一回転速度で正転し前進第3速が
得られる。この場合、入力クラツチに該当するも
のはフロントクラツチ104およびリアクラツチ
105であり、遊星歯車によるトルク増大は行わ
れないため反力ブレーキはない。
次に選速桿をR(後退走行)位置に設定した場
合の動力伝動列を説明する。
この場合はフロント・クラツチ104とロー・
リバース・ブレーキ107が締結される。エンジ
ンからトルクコンバータ1を経た動力は、インプ
ツトシヤフト7からフロント・クラツチ104、
ドラム126を通つてサン・ギヤ119,123
に導かれる。この時、リア・プラネツト・キヤリ
ア125がロー・リバース・ブレーキ107によ
り固定されているので、サン・ギヤ119,12
3の上記正転でインターナル・ギヤ122が減速
されて逆転され、このインターナル・ギヤと一体
回転するアウトプツト・シヤフト112から後退
の減速比が得られる。
第3図は上記自動変速機に係わる変速制御装置
の油圧系統を示したもので、オイル・ポンプ1
3、ライン圧調整弁128、増圧弁129、トル
ク・コンバータ1、選速弁130、第1ガバナー
弁113、第2ガバナー弁114、1−2シフト
弁131、2−3シフト弁132、スロツトル減
圧弁133、カツト・ダウン弁134、セカン
ド・ロツク弁135,2−3タイミング弁13
6、ソレノイド・ダウン・シフト弁137、スロ
ツトル・バツク・アツプ弁138、バキユーム・
スロツトル弁139、バキユーム・ダイヤフラム
140、フロントクラツチ104、リア・クラツ
チ105、セカンド・ブレーキ106、サーボ1
41、ロー・リバース・ブレーキ107および油
圧回路網よりなる。オイル・ポンプ13は原動機
により駆動軸4およびトルク・コンバータ1のポ
ンプ翼車3を介して駆動され、エンジン作動中は
常にリザーバ142からストレーナ143を通し
て有害なゴミを除去した油を扱いあげライン圧回
路144へ送り出す。
油はライン圧調整弁128によつて所定の圧力
に調整されて作動油圧としてトルク・コンバータ
1および選速弁130へ送られる。ライン圧調整
弁128はスプール172とバネ173よりな
り、スプール172にはバネ173に加えて、増
圧弁129のスプール174を介し回路165の
スロツトル圧と回路156のライン圧とが作用
し、これらにより生ずる力がスプール172の上
方に回路144からオリフイス172を通して作
用するライン圧および回路176から作用する圧
力に対抗している。トルク・コンバーター1の作
動油圧は、回路144からライン圧調整弁128
を経て回路145へ導入されるオイルが作動油流
入通路50によりトルクコンバータ1内に通流し
た後作動油流出通路51及び保圧弁146を経て
排除される間、保圧弁146によつてある圧力以
内に保たれている。ある圧力以上では保圧弁14
6は開かれて油はさらに回路147から動力伝達
機構の後部潤滑部に送られる。この潤滑油圧が高
すぎる時はリリーフ弁148が開いて圧力は下げ
られる。一方動力伝達機構の前部潤滑部には回路
145から前部潤滑弁149を開いて潤滑油が供
給される。選速弁130は手動による流体方向切
換弁で、スプール150によつて構成され、選速
桿(図示せず)にリンケージを介して結ばれ、各
選速操作によつてスプール150が動いてライン
圧回路144の圧送通路を切換えるものである。
第3図に示されている状態はN(中立)位置にあ
る場合でライン圧回路144はポートdおよびe
に開いている。第1ガバナー弁113および第2
ガバナー弁114は前進走行の時に発生したガバ
ナー圧により1−2シフト弁131、および2−
3シフト弁132を作動させて自動変速作用を行
う、又ライン圧をも制御するもので選速弁130
がD,およびの各位置にある時、油圧はライ
ン圧回路144から選速弁130のポートcを経
て第2ガバナー弁114に達し、車が走行すれば
第2ガバナー弁114によつて調圧されたガバナ
ー圧は回路157に送り出され第1ガバナー弁1
13に導入され、ある車速になると第1ガバナー
弁113のスプール177が移動して回路157
は回路158と導通してガバナー圧が発生し回路
158よりガバナー圧は1−2シフト弁131,
2−3シフト弁132およびカツトダウン弁13
4の各端面に作用しこれらの各弁を右方に押しつ
けているそれぞれのバネと釣合つている。又、選
速弁130のポートcから回路153、回路16
1および回路162を経てセカンド・ブレーキ1
06を締めつけるサーボ141の締結側油圧室1
69に達する油圧回路の途中に1−2シフト弁1
31とセカンド・ロツク弁135を別個に設け、
更に選速弁130のポートbからセカンド・ロツ
ク弁135に達する回路152を設ける。
従つて、選速桿をD位置に設定すると、選速弁
130のスプール150が動いてライン圧回路1
44はポートa,b,およびcに通じる。油圧は
ポートaからは回路151を通り一部はセカン
ド・ロツク弁135の下部に作用して、バネ17
9により上に押し付けられているスプール178
がポートbから回路152を経て作用している油
圧によつて下げられることにより導通している回
路161および162が遮断されないようにし、
一部はオリフイス166を経て回路167から2
−3シフト弁132に達し、ポートcからは回路
153を通り第2ガバナー弁114、リア・クラ
ツチ105および1−2シフト弁131に達して
変速機は前進第1速の状態になる。この状態で車
速がある速度になると回路158のガバナー圧に
より、バネ159によつて右方に押付けられてい
る1−2シフト弁131のスプール160が左方
に動いて前進第1速から第2速への自動変速作用
が行われ回路153と回路161が導通し油圧は
セカンド・ロツク弁135を経て回路162から
サーボ141の締結側油圧室169に達したセカ
ンド・ブレーキ106を締結し、変速機は前進第
2速の状態になる。この場合、1−2シフト弁1
31は小型化しているため、変速点の速度は上昇
することなく所要の速度でスプール160は左方
に動き前進第1速から第2速への自動変速作用が
行われる。更に車速が上がりある速度になると回
路158のガバナー圧がバネ163に打勝つて2
−3シフト弁132のスプール164を左方へ押
つけて回路167と回路168が導通し油圧は回
路168から一部はサーボ141の解放側油圧室
170に達してセカンド・ブレーキ106を解放
し、一部はフロント・クラツチ104に達してこ
れを締結し、変速機は前進第3速の状態になる。
なお、運転車がD位置での走行中大きな加速力
を所望してアクセルペダルをスロツトル開度が全
開に近くなるまで大きく踏込むと、キツクダウン
スイツチがONになり、ソレノイド・ダウン・シ
フト弁137に対設したダウン・シフト・ソレノ
イド137aが通電により附勢される。これによ
り、ソレノイド・ダウン・シフト弁137のスプ
ール190はばね191により第2図中上方にロ
ツクされら位置から下方に押される。この時、回
路154に通じていたキツクダウン回路180が
ライン圧回路144に通し、ライン圧が回路14
4,180を経て1−2シフト弁131及び2−
3シフト弁132にガバナ圧と対向するよう供給
される。この時第3速での走行中であれば、先ず
2−3シフト弁132のスプール164が上記ラ
イン圧により左行位置からガバナ圧に抗して右行
位置へ強制的に押動され、ある車速限度内で第3
速から第2速への強制的なダウンシフトが行なわ
れ、十分な加速力が得られる。ところで、第2速
での走行中に上記キツクダウンが行なわれると、
この時は負荷が大きく低速のため、ガバナ圧も低
いことから、回路180に導びかれたライン圧は
1−2シフト弁131のスプール160も左行位
置からガバナ圧に抗して右動される。従つて、こ
の場合は第2速から第1速への強制的なダウンシ
フトが行なわれ、大負荷に対応した更に強力な加
速力を得ることができる。
選速桿を(前進第2速固定)位置に設定する
と選速弁130のスプール150は動いてライン
圧回路144はポートb,cおよびdに通じる。
油圧はポートbおよびcからはDの場合と同じ場
所に達し、リア・クラツチ105を締結し、一方
セカンド・ロツク弁135の下部にはこのの場
合は油圧が来ていないためとスプール178の回
路152に開いて油圧が作用する部分の上下のラ
ンドの面積は下の方が大きいためセカンド・ロツ
ク弁135のスプール178はバネ179の力に
抗して下に押し下げられて回路152と回路16
2が導通し、油圧はサーボ141の締結側油圧室
169に達しセカンド・ブレーキ106を締結し
変速機は前進第2速の状態になる。ポートdから
は油圧は回路154を通りソレノイド・ダウン・
シフト弁137およびスロツトル・バツク・アツ
プ弁138に達する。選速弁130のポートaと
ライン圧回路144との間は断絶していて、回路
151から2−3シフト弁132には油圧が達し
ていないためセカンド・ブレーキ106の解放と
フロント・クラツチ104の締結は行われず変速
機は前進第3速の状態になることはなく、セカン
ド・ロツク弁135は選速弁130と相俟つて変
速機を前進第2速の状態に固定しておく働きをす
る。選速桿を(前進第1速固定)位置に設定す
るとライン圧回路144はポートc,dおよびe
に通じる。油圧はポートcおよびdからはの場
合と同じ場所に達し、リア・クラツチ105を締
結し、ポートeからは回路155より1−2シフ
ト弁131を経て、回路171から一部はロー・
リバース・ブレーキ107に達して、前進反力ブ
レーキといて働くロー・リバース・ブレーキ10
7を締結し、変速機を前進第1速の状態にし、一
部は1−2シフト弁131の左側に達してバネ1
59と共にスプール160を右方に押しつけてお
くよう作用し、前進第1速は固定される。
なお、第3図において100は本発明にかかわ
るロツクアツプ制御装置を示し、これをロツクア
ツプ制御弁30と、ロツクアツプソレノイド31
とで構成する。ロツクアツプ制御弁30、ロツク
アツプソレノイド31及びロツクアツプ機構17
付トルクコンバータ1の詳細を以下、第4図によ
り説明する。
トルクコンバータ1のポンプ翼車3はコンバー
タカバー6を介してドライブプレート5に結合
し、このドライブプレートをエンジンクランクシ
ヤフト4に結合する。又、タービン翼車8はハブ
18を介してインプツトシヤフト7にスプライン
結合し、更に、ステータ翼車9はワンウエイクラ
ツチ10を介してスリーブ12に結合する。トル
クコンバータ1をコンバータハウジング28によ
り包囲し、このコンバータハウジングをトランス
ミツシヨンケース29に対しポンプハウジング1
4及びポンプカバー11と共に結合する。ポンプ
ハウジング14及びポンプカバー11により画成
される室内に前記オイルポンプ13を収納し、こ
のポンプを中空軸52によりポンプ翼車3に結合
してエンジン駆動されるようにする。中空軸52
でスリーブ12を包套して両者間に環状の前記作
動油供給通路50を画成し、スリーブ12内にイ
ンプツトシヤフト7を遊貫して両者間に環状の前
記作動油排出通路51を画成する。なお、スリー
ブ12はポンプカバー11に一体成形する。
ロツクアツプ機構17は次の構成とする。ハブ
18上にロツクアツプクラツチピストン(直結ク
ラツチ)20を摺動自在に嵌合し、このロツクア
ツプクラツチピストンをコンバータカバー6内に
収納する。コンバータカバー6の端壁に対向する
ロツクアツプクラツチピストン20の面に環状の
クラツチフエーシング19を設け、このクラツチ
フエーシングがコンバータカバー6の端壁に接す
る時ロツクアツプクラツチピストン20の両側に
ロツクアツプ室27とトルクコンバータ室63と
が画成されるようにする。
ロツクアツプクラツチピストン20をトーシヨ
ナルダンパ21を介してタービン翼車8に駆動結
合する。トーシヨナルダンパ21は乾式クラツチ
等で用いられる型式のものとし、ドライブプレー
ト23、トーシヨナルスプリング24、リベツト
25及びドリブンプレート26で構成する。ロツ
クアツプクラツチピストン20に環状部材22を
溶接し、その爪22aをドライブプレート23の
切欠き23aに駆動係合させ、ドリブンプレート
26をタービン翼車8に結着する。なお、ロツク
アツプ室27をインプツトシヤフト7に形成した
ロツクアツプ通路16に通じさせ、この通路を後
述のようにして前記ロツクアツプ制御装置100
に関連させる。
ロツクアツプ制御弁30はスプール30aを具
え、このスプールがばね30bにより第3図中上
半部に示す位置にされる時、ポート30dをポー
ト30eに通じさせ、スプール30aが室30c
内の油圧で下半部位置にされる時、ポート30d
をドレンポート30fに通じさせるよう機能す
る。ポート30dは通路56を経てロツクアツプ
通路16に通じさせ、ポート30eは第3図に示
すように通路57を経てトルクコンバータ作動油
供給通路50に通じさせ、室30cは通路53を
経て第3図の如くリアクラツチ圧通路153に通
じさせる。
通路53の途中にオリフイス54を設け、この
オリフイスと室30cとの間において通路53に
分岐通路55を設ける。分岐通路55はその内部
にオリフイス58を有すると共に、ドレンポート
59に連通させ、ロツクアツプソレノイド31は
分岐通路55を開閉するのに用いる。この目的の
ため、ロツクアツプソレノイド31はプランジヤ
31aを有し、このプランジヤを通常は第3図及
び第4図の左半部位置に保つが、ソレノイド31
の附勢時は右半部の突出位置にして分岐通路55
を閉じ得るようにする。
ソレノイド31の減勢でプランジヤ31aが分
岐通路55を開いている場合、この分岐通路がド
レンポート59に通じる。この時通路53を経て
室30cに向うリアクラツチ圧PR/Cはドレンポー
ト59より抜取られる。ロツクアツプソレノイド
31の附勢でプランジヤ31aが分岐通路55を
閉じる場合、通路53を経て室30c内にリアク
ラツチ圧PR/Cが供給されるようになる。そして、
ロツクアツプソレノイド31は一定周期のパルス
信号によりデユーテイ制御するものとし、一定周
期に占めるパルス信号のオン時間幅(デユーテイ
比)が大きくなるにつれ、ロツクアツプソレノイ
ド31は長時間附勢され、室30c内の制御圧
Psを0(デユーテイ比0%の場合)からリアクラ
ツチ圧PR/C相当値(デユーテイ比100%の場合)
迄上昇させるものとする。制御圧Psが或る値以
下の時(デユーテイ比が対応%以下の時)ロツク
アツプ制御弁30はスプール30aがばね30b
により第4図中上半部位置にされることから、ポ
ート30dをポート30eに通じさせる。従つ
て、通路57に導かれているトルクコンバータ内
圧がポート30e,30d、通路56,16を経
てロツクアツプ室27に供給され、このロツクア
ツプ室27はコンバータ室63と同圧となる。こ
れによりロツクアツプクラツチピストン20は第
4図の位置から右行され、そのクラツチフエーシ
ング19がコンバータカバー6の端壁から離れる
ため。ポンプインペラ3とタービンランナ8との
直結が解かれ、トルクコンバータ1はトルクコン
バータ状態で通常の動力伝達を行なうことができ
る。又、制御圧Psが或る値以上の時(デユーテ
イ比が対応%以上の時)ロツクアツプ制御弁30
はスプール30aが第4図中上半部位置から下半
部位置へ左行されることで、ポート30dをドレ
ンポート30fに通じさせる。これによりロツク
アツプ室27はロツクアツプ通路16、通路5
6、ポート30dを経てドレンポート30fに通
じ、無圧状態にされる。かくて、ロツクアツプク
ラツチピストン20はコンバータ室63内のトル
クコンバータ内圧により第4図中左行され、この
図に示す如くクラツチフエーシング19をコンバ
ータカバー6の端壁に圧接されることで、ポンプ
インペラ3とタービンランナ8とが直結されたロ
ツクアツプ状態が得られる。
ところで、制御圧Psを上記両値間の値となす
ソレノイド31のデユーテイ比では、これに応じ
てスプール30aが第4図中上半部及び下半部位
置間にストローク制御されることから、ロツクア
ツプ制御弁30はロツクアツプ室27内の圧力を
対応した値に制御する。これによりロツクアツプ
クラツチピストン20はソレノイド31のデユー
テイ比が増大するにつれ締結度合を進行され、ト
ルクコンバータ1の入出力回転差(スリツプ量)
を漸減するようスリツプ制御することができる。
上記ロツクアツプソレノイド31のデユーテイ
制御を本発明においては例えば第5図の如きマイ
クロコンピユータにより行なう。この図中200
は中央処理ユニツト(CPU)、201は水晶振動
子、202は読取専用メモリ(ROM)、203
はランダムアクセスメモリ(RAM)、204は
入力インターフエース(I/O)を夫々示し、こ
れらでマイクロコンピユータを構成する。CPU
200はスロトル開度信号205、変速機出力回
転数信号206,1−2シフト信号207,2−
3シフト信号208、エンジン回転数信号209
をI/O204を経て読込み、これら入力信号の
演算結果をロツクアツプ制御信号(デユーテイ制
御用パルス信号)210としてI/O204より
ロツクアツプソレノイド31(第3図及び第4図
参照)に出力することで、これをオン、オフして
トルクコンバータ1をロツクアツプ制御及びスリ
ツプ制御する。
なお、1−2シフト信号207及び2−3シフ
ト信号208は夫々、第6図に示す如く前記1−
2シフト弁131及び2−3シフト弁132に組
込んで構成した1−2シフトスイツチ60及び2
−3シフトスイツチ61によつて得ることがで
き、これらスイツチ60,61は夫々弁スプール
160,164の位置に応じ開閉して信号20
7,208を出力する。この目的のため、サイド
プレート64に弁スプール160,164の端面
と正対するよう固定接点65,66を設け、これ
ら固定接点をサイドプレート64から絶縁体6
7,68により電気絶縁し、弁スプール160,
161を可動接点として機能させる。シフト弁1
31,132は車体にアースされていることか
ら、固定接点65,66をれぞれリード線69に
より抵抗を介して電源+Vに接続することで、固
定接点65及び弁スプール160により1−2シ
フトスイツチ60を、又固定接点66及び弁スイ
ツチ164により2−3シフトスイツチ61を
夫々構成することができる。
前述した処から明らかなように第1速の時は弁
スプール160,164が共に固定接点65,6
6と接した第6図の位置にあり、1−2シフトス
イツチ60及び2−3シフトスイツチ61は夫々
低(L)レベルの信号207,208を出力す
る。第2速の時は弁スプール160のみが第6図
中左行して固定接点65から離れ、1−2シフト
スイツチ60は高(H)レベルの信号207を出
力する。又、第3速の時は弁スプール164も第
6図中左行して固定接点66から離れ、2−3シ
フトスイツチ61もHレベル信号208を出力す
るようになる。従つて、これら信号レベルの組合
せから選択ギヤ位置が判り、又これら信号のレベ
ル変化により変速指令を検出することができる。
CPU200は水晶振動子201からのクロツ
ク信号を受け、定時間毎にROM202に格納し
た第7図及び第8図のメインルーチン及びサブル
ーチンを実行し、これらプログラム実行中に必要
なデータを一時RAM203に記憶させたり、こ
れから読出す。なお本例では、第10図に示すロ
ツクアツプ制御及びスリツプ制御を実行し、又ロ
ツクアツプ領域A,B,Cが互に隣り合う線上で
の変速を行なう場合に本発明が目的とするスリツ
プ制御及び変速シヨツク防止用のロツクアツプ中
断制御を行なうものとする。
第7図のメインルーチンは、ステツプ211にお
いてイグニツシヨンスイツチが投入されると開始
され、先ずステツプ212においてCPU,I/Oの
イニシヤライズ(初期値設定)を行なう。次のス
テツプ213では1−2シフト信号207及び2−
3シフト信号208を夫々読込み、次のステツプ
214ではエンジン回転数信号209からエンジン
回転数NEを演算し、次のステツプ215では変速機
出力回転数信号206から変速機出力回転数No
(車速Vでもある)を演算し、次のステツプ216で
はスロツトル開度信号205がアナログ信号であ
るからこれをデジタル信号に変換する。その後制
御はステツプ213に戻り、上述のループが繰返さ
れることで各種入力情報を常時読込んだり、A/
D変換することができる。
第8図のサブルーチンはステツプ217で一定時
間ΔT毎に繰返し開始され、先ずステツプ218で
定時割込みのためのタイマ(カウンタ)が設定
時間T2(例えば40ms)を示しているか否かを判
別する。示していなければステツプ219でカウン
タを歩進(インクリメント)し、次のステツプ
220で第7図のメインルーチンに復帰する。かか
るループの繰返しにより設定時間T2に達すると、
ステツプ221で次の定時割込みのためにカウンタ
をクリアする。
次のステツプ222では、変速シヨツク防止用の
ロツクアツプ解除時後述の如く1に示されるロツ
クアツプ解除フラツグOFFFLGが1か0かを判
別する。OFFFLG=0、つまりロツクアツプ解
除中でなければ、ステツプ233が選択され、後述
の如く変速指令が有つた時1にされ、それ以外の
1→2,2→1又は3→2変速時に2にされる変
速フラツグSFTFLGが1か否かを判別する。
SFTFLG=1でなければ、つまり前回変速指令
がなければ、ステツプ224で新ためて変速指令が
あつたか否かを判別する。この判別は、第7図中
ステツプ213で読込んだ1−2シフト信号207
又は2−3シフト信号208にレベル変化が有つ
たか否かにより行なう。変速指令がなければステ
ツプ225において、第7図中ステツプ216でデジタ
ル信号に変換したスロツトル開度信号205によ
りスロツトル開度THを読込み、次のステツプ
226で1−2シフト信号207及び2−3シフト
信号208のレベルの組合せから自動変速機の選
択ギヤ位置、つまり第1速か、第2速か、第3速
かを判定し、その後ステツプ27で第10図に対応
したテーブルデータを基に上記の如く判定した選
択ギヤ位置に対応するロツクアツプ車速V1,V2
又はV3及びスリツプ車速Ss(第3速選択時のみ)
を読込む。
次いで制御はステツプ228に進み、第10図に
対応したテーブルデータを基にスロツトル開度
TH、第7図中ステツプ215で演算した車速V及
び選択ギヤ位置からコンバータ(CV)領域(第
10図中白抜き領域)か、ロツクアツプ(LU)
領域A,B又はCか、スリツプ(SL)領域Sか
の領域判定を行なう。CV領域ならステツプ229で
ロツクアツプ時1にされるロツクアツプフラツグ
LUFLGを0にリセツトし、次のステツプ230で
スリツプ制御時1にされるスリツプフラツグ
SLFLGをにリセツトし、次にステツプ231で出力
デユーテイDを0%にした後、ステツプ220で第
7図のメインルーチンに戻る。出力デユーテイ0
%によりロツクアツプ制御信号210は、ロツク
アツプソレノイド31を一切附勢せず減勢し続
け、前述した処から明らかなようにトルクコンバ
ータ1はコンバータ状態にされる。
ステツプ228でLU領域と判別された場合制御は
ステツプ232に進み、ここでLUFLGが既に1に
なつているか否か、つまり前回ロツクアツプが既
に開始されているか否かを判別する。今回LU領
域になつたものであれば、ステツプ233でこのこ
とを示すようにロツクアツプフラツグLUFLGを
1にセツトし、次のステツプ234で出力デユーテ
イDを設定値DA%にした後、ステツプ220で第7
図のメインルーチンに復帰する。この設定値DA
%は、出力デユーテイDを0%とから徐々に上昇
させるとロツクアツプの応答遅れを生ずることか
ら、ロツクアツプシヨツクに関与しない値迄一気
に出力デユーテイDを増大させるために設定す
る。その後はLUFLG=1にされているからステ
ツプ232はスツプ235を選択し、ここで出力デ
ユーテイDが100%に達しているか否かを判別す
る。D=100%でなければ、ステツプ236で出力デ
ユーテイを2%づつ増大させ、ステツプ220で第
7図のメインルーチンに復帰する。そしてD=
100%に達すると、ステツプ235はステツプ220を
選択し、ステツプ236を実行させない。かくてロ
ツクアツプ領域A,B又はCへの移行時、第2速
でロツクアツプ領域Bに移行した場合につき説明
すると第9図の如く、当該移行瞬時t1′において
出力デユーテイDはDA%にされ、その後α/ΔT
の勾配をもつて増大され、最終的に100%にされ
る。かかる出力デユーテイの増大によりロツクア
ツプ制御信号210はロツクアツプソレノイド3
1の付勢時間割合を増し、前述した処から明らか
なようにトルクコンバータを徐々にロツクアツプ
状態となす。
又ステツプ228でSL領域と判別した場合制御は
ステツプ237に進み、ここでスリツプフラツグ
SLFLGが既に1にセツトされているか否かを、
つまり前からSL領域になつていたか否かを判別
する。今回SL領域になつたものであれば、ステ
ツプ238でこのことを示すようにSLFLGを1にセ
ツトし、次のステツプ239で以下の処理を実行し
てトルクコンバータ入出力回転差(トルクコンバ
ータスリツプ量)が設定スリツプ量に近付くよう
出力デユーテイDを求める。即ち、先ず第7図中
ステツプ215で演算した変速機出力回転数Noに選
択ギヤ位置に対応したギヤ比を乗算してトルクコ
ンバータ出力回転数NTを求め、トルクコンバー
タ入力回転数(エンジン回転数)NEとトルクコ
ンバータ出力回転数NTとの差(トルクコンバー
タスリツプ量)NE−NTを求める。そしてこのス
リツプ量NE−NTの設定スリツプ量に対する偏差
Δxを演算し、該偏差Δxの大きさ及び極性に基づ
き出力デユーテイDをPI演算する。つまり、積
分()制御によるデユーテイ値DINを求めるた
めに、前回のデユーテイ値DIOと、積分定数Ki
と、上記の偏差ΔxとからDIN=DIO+Ki・Δxの演
算を行なう。次にこのようにして求めたデユーテ
イ値DINを基に比例(P)制御分を加味した今回
の出力デユーテイDを求めるために、比例定数
Kp及び偏差Δxを用いてD=DIN+Kp・Δxの演算
を行ない、今回のデユーテイ値DINは前回の出力
デユーテイDIOに更新する。その後制御はステツ
プ220において第7図のメインルーチンに復帰す
るが、その後はSLFLG=1であるため、ステツ
プ237はステツプ238をスキツプしてステツプ239
の処理を実行する。かかる制御の繰返しにより
SL領域では、出力デユーテイDがトルクコンバ
ータスリツプ量NE−NTを設定スリツプ量に近付
け、これに保つよう更新され続け、トルクコンバ
ータ1を設定スリツプ量に保つスリツプ制御が実
行される。
以上は非変速時の第10図に対応したロツクア
ツプ制御及びスリツプ制御であるが、変速時は以
下の如くに変速シヨツク防止用のスリツプ制御及
びロツクアツプ中断制御が行なわれる。即ち、ス
テツプ224で変速指令有りと判別した場合、制御
はステツプ240に進み、ここで変速指令が有つた
ことを示すよう変速フラツグSFTFLGを1にセ
ツトした後、ステツプ241に制御を進める。なお
その後はSFTFLG=1であるためステツプ223が
ステツプ241を選択する。ステツプ241では
LUFLG=1であるか否かを、つまりロツクアツ
プ中であるか否かを判別し、ロツクアツプ中でな
ければステツプ242でSLFLG=1か否か、つまり
スリツプ制御中か否かを判別する。スリツプ制御
中でもなければ、コンバータ領域での変速である
から、制御をステツプ231に進め、トルクコンバ
ータ1を前述したようにコンバータ状態にする。
ところでロツクアツプ中又はスリツプ制御中で
の変速である場合、ステツプ241又は242がステツ
プ243を選択し、エンジン回転数NEの時間変化
(低下)率−dNE/dtが設定値Δ以上になつたか
否かにより変速が開始されたか否かを判別する。
変速開始前である場合制御はステツプ239に進み、
出力デユーテイDがロツクアツプ領域での2→3
変速時につき説明すると第9図の如く変速指令時
t1後変速開始時t6迄のTs時間中、トルクコンバー
タスリツプ量を前記設定スリツプ量に保つような
値に保持される。そしてステツプ243が変速開始
と判別した場合、ステツプ244へ制御を進めるた
め当該スリツプ制御は中止される。スリツプ244
ではロツクアツプ中断フラツグOFFFLGを1に
セツトし、その後ステツプ245でロツクアツプ中
断時間を見るためのカウンタを起動させ、制御
をステツプ231に進めてトルクコンバータ1をロ
ツクアツプ領域又はスリツプ領域でもコンバータ
状態にする。
このようにトルクコンバータがコンバータ状態
にされると、OFFFLG=1であるからステツプ
222はステツプ246を選択するようになり、ここで
ステツプ245において起動されたカウンタが変
速シヨツク防止用に設定されたロツクアツプ解除
時間T′以上を示しているか否かを判別する。カ
ウンタがT′に未たなければ、ステツプ247でカ
ウンタを歩進(インクリメント)した後、ステ
ツプ231の実行によりトルクコンバータをコバー
タ状態に保つ。カウンタI≧T′を示している場
合、ステツプ246は順次ステツプ248〜250を選択
した後、ステツプ220で制御を第7図のメインル
ーチンに戻す。ステツプ248ではカウンタをク
リアし、ステツプ249ではOFFFLG=0にし、ス
テツプ250ではSFTFLG=0にするが、これらフ
ラツグOFFFLG,SFTFLGが0にされることで、
ステツプ222,223がステツプ224を選択するよう
になり、以後前述したような非変速用のロツクア
ツプ制御が実行されることとなる。
かくて、第9図につき説明する出力デユーテイ
Dは変速開始検知時t6から設定時間T′中0%にさ
れ、この間ロツクアツプクラツチピストン20の
釈放によりトルクコンバータをロツクアツプ領域
でもコンバータ状態に保ち、変速シヨツクを防止
することができる。又、前述したように変速指令
時t1から変速開始検知時t6迄のTs時間中トルクコ
ンバータを設定スリツプ量に保たれるようスリツ
プ制御するから、変速開始瞬時t3より変速開始検
知瞬時(変速シヨツク防止用ロツクアツプ中断開
始時)t6が遅れても、この間エンジン回転数の変
化は第13図に実線で示すように、点線で示すも
のよりゆるやかとなり、変速機出力トルク波形が
第9図に示すように第12図中xで示すような変
動を持たないものとなり、変速シヨツクを十分な
程度に軽減することができる。
(発明の効果) かくして本発明ロツクアツプ式自動変速機は上
述の如く、変速指令後変速開始検知迄の間トルク
コンバータをロツクアツプ領域でもスリツプ制御
状態にする構成としたから、変速開始を検知する
時期が前述の理由によつて実際の変速開始時期よ
り遅れても、この間エンジン回転数の変化が急に
なることはなく、これにともなう変速シヨツクの
発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明ロツクアツプ式自動変速機の概
念図、第2図は本発明ロツクアツプ式自動変速機
の動力伝達系を示す模式図、第3図は同自動変速
機の変速制御油圧回路図、第4図は同自動変速機
のロツクアツプトルクコンバータを示す詳細断面
図、第5図は同自動変速機のロツクアツプ制御を
行なうマイクロコンピユータのブロツク線図、第
6図は同マイクロコンピユータに供給するシフト
信号を発生するシフトスイツチの構成例を示すシ
フト弁の断面図、第7図及び第8図は夫々マイク
ロコンピユータの制御プログラムを示すフローチ
ヤート、第9図は本発明のロツクアツプ制御によ
る動作タイムチヤート、第10図はロツクアツプ
領域及びスリツプ制御領域を示す自動変速機のシ
フトパターン図、第11図aは従来のロツクアツ
プ制御により動作タイムチヤート、同図bは本願
人が先に提案したロツクアツプ制御による動作タ
イムチヤート、第12図は同ロツクアツプ制御の
問題を説明するのに用いた動作タイムチヤート、
第13図は本発明ロツクアツプ制御により生ずる
エンジン回転数変化傾向を本願人が先に提案した
ロツクアツプ制御により生ずるエンジン回転数変
化傾向と比較して示す動作タイムチヤートであ
る。 1……ロツクアツプトルクコンバータ、4……
クランクシヤフト、5……ドライブプレート、6
……コンバータカバー、7……インプツトシヤフ
ト、10……ワンウエイクラツチ、11……ポン
プカバー、12……スリーブ、13……オイルポ
ンプ、14……ポンプハウジング、16……ロツ
クアツプ通路、17……ロツクアツプ機構、18
……ハブ、19……クラツチフエーシング、20
……ロツクアツプクラツチピストン(直結クラツ
チ)、21……トーシヨナルダンパ、27……ロ
ツクアツプ室、30……ロツクアツプ制御弁、3
1……ロツクアツプソレノイド、50……トルク
コンバータ作動油供給通路、51……トルクコン
バータ作動油排出通路、53……リアクラツチ圧
導入通路、54,58……オリフイス、55……
分岐通路、57……トルクコンバータ内圧導入通
路、59……ドレンポート、60……1−2シフ
トスイツチ、61……2−3シフトスイツチ、6
3……コンバータ室、64……サイドプレート、
65,66……固定接点、67,68……絶縁
体、100……ロツクアツプ制御装置、104…
…フロントクラツチ、105……リアクラツチ、
106……セカンドブレーキ、107……ローリ
バースブレーキ、108……一方向ブレーキ、1
10……第1遊星歯車群、111……第2遊星歯
車群、131……1−2シフト弁、132……2
−3シフト弁、160,164……弁スプール、
200……中央処理ユニツト(CPU)、201…
…水晶振動子、202……読取専用メモリ
(ROM)、203……ランダムアクセスメモリ
(RAM)、204……入出力インターフエース回
路(I/O)、205……スロツトル開度信号、
206……変速機出力回転数信号、207……1
−2シフト信号、208……2−3シフト信号、
209……エンジン回転数信号、210……ロツ
クアツプ制御信号、a……トルクコンバータ入力
要素、b……トルクコンバータ出力要素、c……
直結クラツチ、d……ロツクアツプトルクコンバ
ータ、e……変速指令検知手段、f……変速開始
検知手段、g……トルクコンバータスリツプ量所
定値、h……直結クラツチ制御手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 入出力要素間を適宜機械的に直結可能な直結
    クラツチを内蔵したロツクアツプトルクコンバー
    タを動力伝達系に具え、変速指令後該ロツクアツ
    プトルクコンバータの回転変化率が設定値に達し
    たことを検知して、ロツクアツプトルクコンバー
    タの直結クラツチが締結されるべきロツクアツプ
    領域でも直結クラツチが一時釈放されたコンバー
    タ状態にするロツクアツプ式自動変速機におい
    て、前記変速指令を検知する変速指令検知手段
    と、前記回転変化率が設定値に達したことを検知
    する変速開始検知手段と、変速指令から変速開始
    迄の間前記ロツクアツプトルクコンバータの入出
    力回転差が所定値となるよう前記直結クラツチを
    すべり結合制御する直結クラツチ制御手段とを設
    けてなることを特徴とするロツクアツプ式自動変
    速機。
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