JPH0472979B2 - - Google Patents
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- JPH0472979B2 JPH0472979B2 JP20589884A JP20589884A JPH0472979B2 JP H0472979 B2 JPH0472979 B2 JP H0472979B2 JP 20589884 A JP20589884 A JP 20589884A JP 20589884 A JP20589884 A JP 20589884A JP H0472979 B2 JPH0472979 B2 JP H0472979B2
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- JP
- Japan
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- crankshafts
- crankshaft
- cylinders
- engine
- camshaft
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- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 19
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 3
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000003139 buffering effect Effects 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
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Classifications
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
- F02B61/02—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B73/00—Combinations of two or more engines, not otherwise provided for
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/16—Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
- F02B75/18—Multi-cylinder engines
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/16—Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
- F02B75/18—Multi-cylinder engines
- F02B75/22—Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F02B75/225—Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement having two or more crankshafts
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/027—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle four
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- F02B2075/1804—Number of cylinders
- F02B2075/1808—Number of cylinders two
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F1/00—Cylinders; Cylinder heads
- F02F1/24—Cylinder heads
- F02F2001/244—Arrangement of valve stems in cylinder heads
- F02F2001/245—Arrangement of valve stems in cylinder heads the valve stems being orientated at an angle with the cylinder axis
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
A 発明の目的
(1) 産業上の利用分野
本発明は、ピストンを収容するシリンダを少な
くとも二本備え、且つ各シリンダの頭上に動弁用
のカム軸を配設したO.H.C.型多気筒内燃機関に
関する。
くとも二本備え、且つ各シリンダの頭上に動弁用
のカム軸を配設したO.H.C.型多気筒内燃機関に
関する。
(2) 従来の技術
従来、この種多気筒内燃機関は共通一本のクラ
ンク軸を備え、そのクランク軸と、各シリンダの
頭上に配設されるカム軸との間を調時装置を介し
て連動させている。
ンク軸を備え、そのクランク軸と、各シリンダの
頭上に配設されるカム軸との間を調時装置を介し
て連動させている。
(3) 発明が解決しようとする問題点
そのような多気筒内燃機関では、振動低減のた
めに両シリンダを水平対向型またはV型に配置し
ようとすると、クランク軸を中心にして両シリン
ダを互いに離反方向に拡げて配置しなければなら
ず、機関のコンパクト化が損われる問題がある。
また、クランク軸及びカム軸の軸間距離が比較的
長いため、それぞれ連結する調時装置が大型とな
り、これも機関のコンパクト化を損う一因となつ
ている。
めに両シリンダを水平対向型またはV型に配置し
ようとすると、クランク軸を中心にして両シリン
ダを互いに離反方向に拡げて配置しなければなら
ず、機関のコンパクト化が損われる問題がある。
また、クランク軸及びカム軸の軸間距離が比較的
長いため、それぞれ連結する調時装置が大型とな
り、これも機関のコンパクト化を損う一因となつ
ている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもの
で、従来の水平対向型やV型機関よりもコンパク
トであり、しかもそれらと同等の振動低減効果を
発揮することができ、その上調時装置をもコンパ
クトに構成し得る前記多気筒内燃機関を提供する
ことを目的とする。
で、従来の水平対向型やV型機関よりもコンパク
トであり、しかもそれらと同等の振動低減効果を
発揮することができ、その上調時装置をもコンパ
クトに構成し得る前記多気筒内燃機関を提供する
ことを目的とする。
B 発明の構成
(1) 問題点を解決するための手段
上記目的を達成するために、本発明は、水平面
上で互いに離隔して平行に配設された第1及び第
2クランク軸と、これら第1及び第2クランク軸
にそれぞれコンロツドを介して連接される第1及
び第2ピストンと、これら第1及び第2ピストン
をそれぞれ摺動自在に収容する第1及び第2シリ
ンダと、これら第1及び第2シリンダの頭上にそ
れぞれ前記クランク軸と平行に配設される動弁用
の第1及び第2カム軸と、前記両クランク軸にそ
れらと連動して配設される共通の出力軸とを備
え、前記各クランク軸と反対系のカム軸との間の
距離が各クランク軸と同系のカム軸との間の距離
よりも短くなり且つ前記第1及び第2シリンダの
少なくとも一部がクランク軸の軸方向一端側より
見て互いに重なり合うように該両シリンダは、頭
部を互いに反対方向に向けて前記軸方向に隣接配
置され、また各前記クランク軸は反対系の前記カ
ム軸に調時装置を介して連動され、前記両カム軸
及び出力軸の3軸の軸線間を結ぶ三角形の範囲に
前記両クランク軸の軸線が配置されることを特徴
とする。
上で互いに離隔して平行に配設された第1及び第
2クランク軸と、これら第1及び第2クランク軸
にそれぞれコンロツドを介して連接される第1及
び第2ピストンと、これら第1及び第2ピストン
をそれぞれ摺動自在に収容する第1及び第2シリ
ンダと、これら第1及び第2シリンダの頭上にそ
れぞれ前記クランク軸と平行に配設される動弁用
の第1及び第2カム軸と、前記両クランク軸にそ
れらと連動して配設される共通の出力軸とを備
え、前記各クランク軸と反対系のカム軸との間の
距離が各クランク軸と同系のカム軸との間の距離
よりも短くなり且つ前記第1及び第2シリンダの
少なくとも一部がクランク軸の軸方向一端側より
見て互いに重なり合うように該両シリンダは、頭
部を互いに反対方向に向けて前記軸方向に隣接配
置され、また各前記クランク軸は反対系の前記カ
ム軸に調時装置を介して連動され、前記両カム軸
及び出力軸の3軸の軸線間を結ぶ三角形の範囲に
前記両クランク軸の軸線が配置されることを特徴
とする。
(2) 作用
前記三角形の底辺、即ち両カム軸の軸線間を結
ぶ直線上に両クランク軸を配置することにより、
両シリンダを水平に配置すれば、従来の水平対向
型機関のように、第1及び第2ピストンが互いに
反対方向に運動するので、第1及び第2のピスト
ン系の一次慣性力のみならず二次慣性力の全部若
しくはその多くを釣り合わせ、これら慣性力に起
因する振動を除去若しくは著しく低減することが
できる。しかも、両シリンダの殆ど全部を、クラ
ンク軸の軸方向一端側より見て互いに重なり合わ
せることができるから、機関の、クランク軸を横
切る方向(第2図で左右方向)の全幅は、従来の
水平対向型機関のそれよりも大幅に短縮される。
ぶ直線上に両クランク軸を配置することにより、
両シリンダを水平に配置すれば、従来の水平対向
型機関のように、第1及び第2ピストンが互いに
反対方向に運動するので、第1及び第2のピスト
ン系の一次慣性力のみならず二次慣性力の全部若
しくはその多くを釣り合わせ、これら慣性力に起
因する振動を除去若しくは著しく低減することが
できる。しかも、両シリンダの殆ど全部を、クラ
ンク軸の軸方向一端側より見て互いに重なり合わ
せることができるから、機関の、クランク軸を横
切る方向(第2図で左右方向)の全幅は、従来の
水平対向型機関のそれよりも大幅に短縮される。
前記三角形の2斜辺、即ち第1カム軸及び出力
軸の軸線間を結ぶ直線と、第2カム軸及び出力軸
の軸線間を結ぶ直線上に両クランク軸を配置し、
または両クランク軸を前記三角形の内側に配置す
ることにより、両シリンダをX形に配置すれば、
第1及び第2ピストンの位相を適当に選定し、第
1及び第2クランク軸の適所にバランスウエイト
を付設するだけで、従来のV型機関と同様に一次
慣性力による振動を除去若しくは著しく低減する
ことができる。しかも両シリンダの少なくとも一
部を、クランク軸の軸方向一端側より見て互いに
重なり合わせることができるから、機関の、クラ
ンク軸を横切る方向(第2図で左右方向)の全幅
は従来のV型機関のそれよりも、上記両シリンダ
の重なり合う範囲に応じて短縮される。
軸の軸線間を結ぶ直線と、第2カム軸及び出力軸
の軸線間を結ぶ直線上に両クランク軸を配置し、
または両クランク軸を前記三角形の内側に配置す
ることにより、両シリンダをX形に配置すれば、
第1及び第2ピストンの位相を適当に選定し、第
1及び第2クランク軸の適所にバランスウエイト
を付設するだけで、従来のV型機関と同様に一次
慣性力による振動を除去若しくは著しく低減する
ことができる。しかも両シリンダの少なくとも一
部を、クランク軸の軸方向一端側より見て互いに
重なり合わせることができるから、機関の、クラ
ンク軸を横切る方向(第2図で左右方向)の全幅
は従来のV型機関のそれよりも、上記両シリンダ
の重なり合う範囲に応じて短縮される。
第1クランク軸と第2カム軸、並びに第2クラ
ンク軸と第1カム軸の各軸間距離は、クランク軸
の軸方向への両シリンダの隣接配置により、同系
のクランク軸とカム軸間の軸間距離より短くな
り、それだけ上記軸間を連結する調時装置を小型
に構成することができる。
ンク軸と第1カム軸の各軸間距離は、クランク軸
の軸方向への両シリンダの隣接配置により、同系
のクランク軸とカム軸間の軸間距離より短くな
り、それだけ上記軸間を連結する調時装置を小型
に構成することができる。
(3) 実施例
以下、図面により本発明の一実施例について説
明すると、先ず第1図において、自動二輪車Mに
は、その前、後輪Wf,Wr間において車体フレー
ムに本発明の多気筒内燃機関Eが搭載され、その
際、該機関Eはダウンチユーブ1dの下端部一個
所aと、センタチユーブ1cの上下二個所b,c
の形3点でねじ止めされる。
明すると、先ず第1図において、自動二輪車Mに
は、その前、後輪Wf,Wr間において車体フレー
ムに本発明の多気筒内燃機関Eが搭載され、その
際、該機関Eはダウンチユーブ1dの下端部一個
所aと、センタチユーブ1cの上下二個所b,c
の形3点でねじ止めされる。
上記機関Eの構造を第2図ないし第5図により
説明すると、機関Eは2本のクランク軸21,22
を有しており、両クランク軸21,22は自動二輪
車Mの長手方向軸線から左右に等距離を存して該
軸線と平行に配置され、図示例では車両左側Lの
クランク軸21を第1クランク軸、右側Rのクラ
ンク軸22を第2クランク軸と呼ぶことにする。
説明すると、機関Eは2本のクランク軸21,22
を有しており、両クランク軸21,22は自動二輪
車Mの長手方向軸線から左右に等距離を存して該
軸線と平行に配置され、図示例では車両左側Lの
クランク軸21を第1クランク軸、右側Rのクラ
ンク軸22を第2クランク軸と呼ぶことにする。
第1及び第2クランク軸21,22には第1及び
第2コンロツド31,32を介して第1及び第2ピ
ストン41,42がそれぞれ連接される。これらピ
ストン41,42をそれぞれ摺動自在に収容する第
1及び第2シリンダ51,52は、その両シリンダ
51,52の一部又は全部がクランク軸21,22の
軸方向一端側より見て互いに重なり合うように互
いに頭部を反対方向に向けてクランク軸21,22
の軸線方向に隣接配置される。そして、図示例で
は第2シリンダ52が第1シリンダ51の車両前方
F側に配置される。
第2コンロツド31,32を介して第1及び第2ピ
ストン41,42がそれぞれ連接される。これらピ
ストン41,42をそれぞれ摺動自在に収容する第
1及び第2シリンダ51,52は、その両シリンダ
51,52の一部又は全部がクランク軸21,22の
軸方向一端側より見て互いに重なり合うように互
いに頭部を反対方向に向けてクランク軸21,22
の軸線方向に隣接配置される。そして、図示例で
は第2シリンダ52が第1シリンダ51の車両前方
F側に配置される。
機関Eの機関本体6は中央ブロツク6cと、こ
れの左右両端にガスケツト7,7を挟んで重合さ
れ複数本のボルト8によりそれぞれ結着される左
側及び右側ブロツク6、6rとより構成され
る。中央ブロツク6cには前記第1及び第2シリ
ンダ51,52が形成され、右側ブロツク6rには
第1ピストン41との間に第1燃焼室91を画成す
る第1シリンダヘツド101と、中央ブロツク6
cと協働して第2クランク軸21を収容する第2
クランクケース112とが一体に形成され、左側
ブロツク6には、第2ピストン42との間に第
2燃焼室92を画成する第2シリンダヘツド102
と、中央ブロツク6cと協働して第1クランク軸
21を収容する第1クランクケース111とが一体
に形成される。その際、左側及び右側ブロツク6
,6rは、互換性を持つように同一形状とされ
る。
れの左右両端にガスケツト7,7を挟んで重合さ
れ複数本のボルト8によりそれぞれ結着される左
側及び右側ブロツク6、6rとより構成され
る。中央ブロツク6cには前記第1及び第2シリ
ンダ51,52が形成され、右側ブロツク6rには
第1ピストン41との間に第1燃焼室91を画成す
る第1シリンダヘツド101と、中央ブロツク6
cと協働して第2クランク軸21を収容する第2
クランクケース112とが一体に形成され、左側
ブロツク6には、第2ピストン42との間に第
2燃焼室92を画成する第2シリンダヘツド102
と、中央ブロツク6cと協働して第1クランク軸
21を収容する第1クランクケース111とが一体
に形成される。その際、左側及び右側ブロツク6
,6rは、互換性を持つように同一形状とされ
る。
第1クランク軸21の支持のために、中央ブロ
ツク6cと第1クランクケース111との対向面
には、第1クランク軸21の両端部に装着された
一対のベアリング121,121を挟持する各一対
の半月状の軸受壁131,131,141,141が
それぞれ形成され、また第2クランク軸22の支
持のために、中央ブロツク6cと第2クランクケ
ース112との対向面には、第2クランク軸22の
両端部に装着された一対のベアリング122,1
22を挟持する各一対の半月状の軸受壁132,1
32,142,142がそれぞれ形成される。
ツク6cと第1クランクケース111との対向面
には、第1クランク軸21の両端部に装着された
一対のベアリング121,121を挟持する各一対
の半月状の軸受壁131,131,141,141が
それぞれ形成され、また第2クランク軸22の支
持のために、中央ブロツク6cと第2クランクケ
ース112との対向面には、第2クランク軸22の
両端部に装着された一対のベアリング122,1
22を挟持する各一対の半月状の軸受壁132,1
32,142,142がそれぞれ形成される。
各シリンダヘツド101,102には、対応する
燃焼室91,92に連なる吸気ポート151,152
及び排気ポート161,162がそれぞれ形成され
る。その際、吸気及び排気の流れがクロスフロー
となるように、吸気ポート151,152の入口は
上向きに、また排気ポート161,162の出口は
下向きに開口される(第2図参照)。
燃焼室91,92に連なる吸気ポート151,152
及び排気ポート161,162がそれぞれ形成され
る。その際、吸気及び排気の流れがクロスフロー
となるように、吸気ポート151,152の入口は
上向きに、また排気ポート161,162の出口は
下向きに開口される(第2図参照)。
吸気ポート151,152の入口には気化気17
1,172がそれぞれ装着される。これら吸気ポー
ト151,152及び気化器171,172は独立し
た二つの吸気系181,182を構成し、両吸気系
181,182間の空間19を利用して始動モータ
20が、その駆動軸20aをクランク軸21,22
と平行して配設される。特に始動モータ20は、
両クランク軸21,22の軸線間を結ぶ直線を底辺
とする二等辺三角形の略頂点に配置され、そして
中央ブロツク6cの上面中央部に台状に形成され
た設置面21に設置され、ボルト22により固定
される。
1,172がそれぞれ装着される。これら吸気ポー
ト151,152及び気化器171,172は独立し
た二つの吸気系181,182を構成し、両吸気系
181,182間の空間19を利用して始動モータ
20が、その駆動軸20aをクランク軸21,22
と平行して配設される。特に始動モータ20は、
両クランク軸21,22の軸線間を結ぶ直線を底辺
とする二等辺三角形の略頂点に配置され、そして
中央ブロツク6cの上面中央部に台状に形成され
た設置面21に設置され、ボルト22により固定
される。
吸、排気ポート151,152,161、162を
それぞれ開閉する吸、排気弁231,232,24
1,242は対応するシリンダヘツド101,102
に装着され、これらの弁231,232,241,
242は弁ばね251,252,261,262により
それぞれ閉弁方向に付勢されている。
それぞれ開閉する吸、排気弁231,232,24
1,242は対応するシリンダヘツド101,102
に装着され、これらの弁231,232,241,
242は弁ばね251,252,261,262により
それぞれ閉弁方向に付勢されている。
各シリンダヘツド101,102には、それとの
間に動弁室271,272を画成するヘツドカバー
281,282がパツキング29,29を挟んで重
合され、複数本のボルト(図示せず)により結着
される。
間に動弁室271,272を画成するヘツドカバー
281,282がパツキング29,29を挟んで重
合され、複数本のボルト(図示せず)により結着
される。
各動弁室271,272において、吸、排気弁2
31,232,241,242に開弁動作を与える動
弁装置301,302がそれぞれ構成される。
31,232,241,242に開弁動作を与える動
弁装置301,302がそれぞれ構成される。
即ち、クランク軸21,22と平行に配置された
カム軸311,312が一対のベアリング321,
321,322,322を介してシリンダヘツド1
01,102とヘツドカバー281,282との間に
挟持され、カム軸311,312の吸気カム31
i,31iと吸気弁231,232との間に吸気ロ
ツカアーム33i,33iが、また排気カム31
e,31eと排気弁241,242との間に排気ロ
ツカアーム33e,33eがそれぞれ架橋するよ
うに配設される。これらロツカアーム33i,3
3eは対応するヘツドカバー281,282に支持
されたロツカ軸34i,34eに揺動自在に支承
される。ここで、第1シリンダヘツド101側の
カム軸311を第1カム軸、第2シリンダヘツド
102側のカム軸312を第2カム軸と呼ぶことに
する。
カム軸311,312が一対のベアリング321,
321,322,322を介してシリンダヘツド1
01,102とヘツドカバー281,282との間に
挟持され、カム軸311,312の吸気カム31
i,31iと吸気弁231,232との間に吸気ロ
ツカアーム33i,33iが、また排気カム31
e,31eと排気弁241,242との間に排気ロ
ツカアーム33e,33eがそれぞれ架橋するよ
うに配設される。これらロツカアーム33i,3
3eは対応するヘツドカバー281,282に支持
されたロツカ軸34i,34eに揺動自在に支承
される。ここで、第1シリンダヘツド101側の
カム軸311を第1カム軸、第2シリンダヘツド
102側のカム軸312を第2カム軸と呼ぶことに
する。
機関本体6には、一方のヘツドカバー281か
ら他方のヘツドカバー282に亘り伝動室35が
両シリンダ51,52の間を通るように形成され
る。この伝動室35において、両クランク軸21,
22は互いに同期回転し得るように同期装置36
を介して連動される。同期装置36は、各クラン
ク軸21,22にそれぞれ固着された同径の第1及
び第2駆動歯車371,372と、これら歯車37
1,372より大径でその両者に噛合する被動歯車
38とより構成される。
ら他方のヘツドカバー282に亘り伝動室35が
両シリンダ51,52の間を通るように形成され
る。この伝動室35において、両クランク軸21,
22は互いに同期回転し得るように同期装置36
を介して連動される。同期装置36は、各クラン
ク軸21,22にそれぞれ固着された同径の第1及
び第2駆動歯車371,372と、これら歯車37
1,372より大径でその両者に噛合する被動歯車
38とより構成される。
また伝動室35において、第2クランク軸22
と第1カム軸311とは第1調時装置391を介し
て連動され、さらに第1クランク軸21と第2カ
ム軸312とは第2調時装置392を介して連動さ
れる。第1調時装置391は前記第2駆動歯車3
72と、第1カム軸311に固着されて該駆動歯車
372に噛合する、該駆動歯車372より歯数が2
倍多い調時歯車401とより構成され、第2調時
装置392は前記第1駆動歯車371と、第2カム
軸312に固着されて該駆動歯車371に噛合す
る、該駆動歯車371より歯数が2倍多い調時歯
車402とより構成される。したがつて、第1及
び第2駆動歯車371,372は同期装置36及び
第1,第2調時装置391,392の両方の構成要
素を兼ねている。
と第1カム軸311とは第1調時装置391を介し
て連動され、さらに第1クランク軸21と第2カ
ム軸312とは第2調時装置392を介して連動さ
れる。第1調時装置391は前記第2駆動歯車3
72と、第1カム軸311に固着されて該駆動歯車
372に噛合する、該駆動歯車372より歯数が2
倍多い調時歯車401とより構成され、第2調時
装置392は前記第1駆動歯車371と、第2カム
軸312に固着されて該駆動歯車371に噛合す
る、該駆動歯車371より歯数が2倍多い調時歯
車402とより構成される。したがつて、第1及
び第2駆動歯車371,372は同期装置36及び
第1,第2調時装置391,392の両方の構成要
素を兼ねている。
各調時装置391,392のバツクラツシユを除
去するために、各調時歯車401,402は僅かに
相対回動し得る2枚の歯車40a,40bに分割
されると共に、この両歯車40a,40b間にそ
れらの位相をずらすように断発力を発揮する弾性
部材41が介装される。
去するために、各調時歯車401,402は僅かに
相対回動し得る2枚の歯車40a,40bに分割
されると共に、この両歯車40a,40b間にそ
れらの位相をずらすように断発力を発揮する弾性
部材41が介装される。
また、同期装置36と後述の出力軸43間のト
ルク変動を吸収するために、被動歯車38は規定
範囲で相対回動し得る歯部側の外輪38aとボス
側の内輪38bとに分割されると共に、この両輪
38a,38b間に所定値以上の回転トルクを受
けると変形するトルクダンパ部材42が介装され
る。
ルク変動を吸収するために、被動歯車38は規定
範囲で相対回動し得る歯部側の外輪38aとボス
側の内輪38bとに分割されると共に、この両輪
38a,38b間に所定値以上の回転トルクを受
けると変形するトルクダンパ部材42が介装され
る。
被動歯車38の内輪38bは、第5図に示すよ
うに、伝動室36から中央ブロツク6cの前半部
を貫通してクランク軸21,22と平行に延びる中
空の出力軸43の後端にスプライン結合され、そ
の前端には多板摩擦クラツチ44の入力部材、即
ちクラツチアウタ44aがスプライン結合され
る。こうしてクラツチ44は機関Eの車両前方最
前部に配置される。したがつて、クラツチ44は
走行風を効果的に受けて冷却が良好に行われる。
うに、伝動室36から中央ブロツク6cの前半部
を貫通してクランク軸21,22と平行に延びる中
空の出力軸43の後端にスプライン結合され、そ
の前端には多板摩擦クラツチ44の入力部材、即
ちクラツチアウタ44aがスプライン結合され
る。こうしてクラツチ44は機関Eの車両前方最
前部に配置される。したがつて、クラツチ44は
走行風を効果的に受けて冷却が良好に行われる。
出力軸43は前端部をベアリング45を介して
中央ブロツク6cに支承され、その後端部は、そ
の中空部に嵌合された軸受筒46を介して後述の
変速入力軸49に支承される。
中央ブロツク6cに支承され、その後端部は、そ
の中空部に嵌合された軸受筒46を介して後述の
変速入力軸49に支承される。
ここで、両クランク軸21,22の軸線は、両カ
ム軸311,312及び出力軸43の3軸線間を結
ぶ三角形A(第2図参照)の範囲に配置される。
この場合、三角形Aの底辺a、即ち両カム軸31
1,312の軸線間を結ぶ直線上に両クランク軸2
1,22を配置すれば、両シリンダ51,52の水平
配置が得られ、三角形Aの2斜辺b,c、即ち第
2カム軸312及び出力軸43の軸線間を結ぶ直
線bと、第1カム軸311及び出力軸43の軸線
間を結ぶ直線c上に第1,第2クランク軸21,
22をそれぞれ配置し、または両クランク軸21,
22を三角形の内側に配置すれば、両シリンダ5
1,52のX形配置が得られる。
ム軸311,312及び出力軸43の3軸線間を結
ぶ三角形A(第2図参照)の範囲に配置される。
この場合、三角形Aの底辺a、即ち両カム軸31
1,312の軸線間を結ぶ直線上に両クランク軸2
1,22を配置すれば、両シリンダ51,52の水平
配置が得られ、三角形Aの2斜辺b,c、即ち第
2カム軸312及び出力軸43の軸線間を結ぶ直
線bと、第1カム軸311及び出力軸43の軸線
間を結ぶ直線c上に第1,第2クランク軸21,
22をそれぞれ配置し、または両クランク軸21,
22を三角形の内側に配置すれば、両シリンダ5
1,52のX形配置が得られる。
中央ブロツク6cの下面には、これとの間に変
速室47を画成するミツシヨンケース48が結着
され、変速室47において変速機Tが構成され
る。即ち変速入、出力軸49,50がクランク軸
21,22と平行に配設され、この両軸49,50
に亘り変速比を異にする複数段の歯車列511,
512……51nが設けられる。
速室47を画成するミツシヨンケース48が結着
され、変速室47において変速機Tが構成され
る。即ち変速入、出力軸49,50がクランク軸
21,22と平行に配設され、この両軸49,50
に亘り変速比を異にする複数段の歯車列511,
512……51nが設けられる。
図示例では、変速入力軸49は、中央ブロツク
6c及びミツシヨンケース48間に前後一対のベ
アリング52,52′を介して挟持され、変速出
力軸50はミツシヨンケース48に前後一対のベ
アリング53,53′を介して支持される。
6c及びミツシヨンケース48間に前後一対のベ
アリング52,52′を介して挟持され、変速出
力軸50はミツシヨンケース48に前後一対のベ
アリング53,53′を介して支持される。
変速入力軸49は、その前端が前記出力軸43
の中空部に嵌装された軸受筒46を貫通して出力
軸43の前端面より突出するように長く形成され
ており、その前端に前記クラツチ44の出力部
材、即ちクラツチインナ44bがスプライン結合
される。
の中空部に嵌装された軸受筒46を貫通して出力
軸43の前端面より突出するように長く形成され
ており、その前端に前記クラツチ44の出力部
材、即ちクラツチインナ44bがスプライン結合
される。
ミツシヨンケース48の後面より突出する変速
出力軸50の後端には、自動二輪車Mの後輪駆動
用プロペラ軸(図示せず)を駆動する最終出力軸
54がトルクダンパ機構55を介して連結され
る。
出力軸50の後端には、自動二輪車Mの後輪駆動
用プロペラ軸(図示せず)を駆動する最終出力軸
54がトルクダンパ機構55を介して連結され
る。
第5図に示すように、第1クランク軸21の後
端には、交流発電機56におけるロータ57の端
板57aがテーパ嵌合されてボルト58により固
着される。
端には、交流発電機56におけるロータ57の端
板57aがテーパ嵌合されてボルト58により固
着される。
前記端板57aと中央ブロツク6cとの間に
は、前記始動モータ20の始動トルクを第1クラ
ンク軸21に増幅して伝達するための始動減速装
置59が配設される。該装置59の出力歯車59
aは第1クランク軸21に相対回転自在に嵌装さ
れると共に、ローラ式のオーバランニングクラツ
チ60を介して前記端板57aに連結される。
は、前記始動モータ20の始動トルクを第1クラ
ンク軸21に増幅して伝達するための始動減速装
置59が配設される。該装置59の出力歯車59
aは第1クランク軸21に相対回転自在に嵌装さ
れると共に、ローラ式のオーバランニングクラツ
チ60を介して前記端板57aに連結される。
第3図に示すように、中央ブロツク6c及びシ
リンダヘツド101,102には、シリンダ51,
52及び燃焼室91,92をそれぞれ囲繞する水ジ
ヤケツト611,612がそれぞれ形成されてお
り、これら水ジヤケツト611,612に冷却水を
供給する水ポンプ(図示せず)を駆動するための
水ポンプ駆動歯車63は、第5図に示すように前
記クラツチアウタ44aに固着される。
リンダヘツド101,102には、シリンダ51,
52及び燃焼室91,92をそれぞれ囲繞する水ジ
ヤケツト611,612がそれぞれ形成されてお
り、これら水ジヤケツト611,612に冷却水を
供給する水ポンプ(図示せず)を駆動するための
水ポンプ駆動歯車63は、第5図に示すように前
記クラツチアウタ44aに固着される。
ミツシヨンケース48に貯留される潤滑油を吸
い上げて機関Eの各運動部に供給する油ポンプ6
4は、第2図に示すようにミツシヨンケース48
に取付けられており、この油ポンプ64を駆動す
るための油ホンプ駆動歯車65は、第5図に示す
ように前記被動歯車38と隣接して出力軸43の
後端に固着される。
い上げて機関Eの各運動部に供給する油ポンプ6
4は、第2図に示すようにミツシヨンケース48
に取付けられており、この油ポンプ64を駆動す
るための油ホンプ駆動歯車65は、第5図に示す
ように前記被動歯車38と隣接して出力軸43の
後端に固着される。
尚、第5図中66はクラツチ44を覆つて中央
ブロツク6cの前面に固着される前部カバー、6
6rは始動減速装置59、発電機56およびトル
クダンパ55を覆つて中央ブロツク6cの後面に
固着される後部カバーである。
ブロツク6cの前面に固着される前部カバー、6
6rは始動減速装置59、発電機56およびトル
クダンパ55を覆つて中央ブロツク6cの後面に
固着される後部カバーである。
次にこの実施例の作用を説明する。
前記三角形Aの底辺a上に両クランク軸21,
22を配置することにより、両シリンダ51,52
を水平に配置すれば、従来の水平対向型機関のよ
うに、第1及び第2ピストン41,42が互いに反
対方向に運動するので、従来の水平対向型機関と
同様に、これだけで第1及び第2ピストン41,
42系の一次慣性力のみならず二次慣性力の全部
若しくはその多くを釣り合わせ、これら慣性力に
起因する振動を除去若しくは著しく低減すること
ができる。しかも、この場合は、機関Eの左右全
幅を従来の水平対向型機関のそれより略2分の1
に短縮することができる。
22を配置することにより、両シリンダ51,52
を水平に配置すれば、従来の水平対向型機関のよ
うに、第1及び第2ピストン41,42が互いに反
対方向に運動するので、従来の水平対向型機関と
同様に、これだけで第1及び第2ピストン41,
42系の一次慣性力のみならず二次慣性力の全部
若しくはその多くを釣り合わせ、これら慣性力に
起因する振動を除去若しくは著しく低減すること
ができる。しかも、この場合は、機関Eの左右全
幅を従来の水平対向型機関のそれより略2分の1
に短縮することができる。
前記三角形Aの2斜辺b,c上に第1,第2ク
ランク軸21,22をそれぞれ配置し、または前記
三角形Aの内側に両クランク軸21,22を配置す
ることにより、両シリンダ51,52をX形に配置
すれば、第1及び第2ピストン41,42の位相を
適当に選定し、第1及び第2クランク軸21,22
の適所にバランスウエイトを付設するだけで、従
来のV型機関と同様に一次慣性力による振動を除
去若しくは著しく低減することができる。この場
合の機関の全幅はV型機関よりも短縮される。ま
た特に、第1,第2クランク軸21,22を前記三
角形Aの2斜辺b,c上にそれぞれ配置すれば、
第2カム軸312、第1クランク軸21及び出力軸
43、並びに第1カム軸311、第2クランク軸
22及び出力軸43において、隣接軸間の距離が
最小となり、調時装置391,392及び同期装置
36のコンパクト化を図ることができる。
ランク軸21,22をそれぞれ配置し、または前記
三角形Aの内側に両クランク軸21,22を配置す
ることにより、両シリンダ51,52をX形に配置
すれば、第1及び第2ピストン41,42の位相を
適当に選定し、第1及び第2クランク軸21,22
の適所にバランスウエイトを付設するだけで、従
来のV型機関と同様に一次慣性力による振動を除
去若しくは著しく低減することができる。この場
合の機関の全幅はV型機関よりも短縮される。ま
た特に、第1,第2クランク軸21,22を前記三
角形Aの2斜辺b,c上にそれぞれ配置すれば、
第2カム軸312、第1クランク軸21及び出力軸
43、並びに第1カム軸311、第2クランク軸
22及び出力軸43において、隣接軸間の距離が
最小となり、調時装置391,392及び同期装置
36のコンパクト化を図ることができる。
いま、機関Eを始動すべく始動モータ20を起
動させれば、その駆動軸20aの始動トルクは、
始動減速装置59で増幅されてオーバランニング
クラツチ60及びロータ57の端板57aを経て
第1クランク軸21に伝達し、更に同期装置36
を介して第2クランク軸22に伝達し、両クラン
ク軸21,22を同時にクランキングするので、機
関Eを始動することができる。
動させれば、その駆動軸20aの始動トルクは、
始動減速装置59で増幅されてオーバランニング
クラツチ60及びロータ57の端板57aを経て
第1クランク軸21に伝達し、更に同期装置36
を介して第2クランク軸22に伝達し、両クラン
ク軸21,22を同時にクランキングするので、機
関Eを始動することができる。
機関Eの運転中、第1及び第2クランク軸21,
22は同期回転して、それぞれの駆動歯車371,
372を介し被動歯車38を減速駆動する。この
被動歯車38の回転トルクは出力軸43、クラツ
チ44、変速入力軸49へと順次伝達し、そして
複数段の歯車列511〜51oのうちの選択された
1つの歯車列を経て変速出力軸50及び最終出力
軸54に伝達し、更に図示しないプロペラ軸を介
して自動二輪車Mの後輪Wrに伝達し、これを駆
動する。この間に生じる比較的大きいトルク変動
は、トルクダンパ機構55の緩衝作用及び出力軸
43及び変速入力軸49の捩り作用により吸収さ
れる。
22は同期回転して、それぞれの駆動歯車371,
372を介し被動歯車38を減速駆動する。この
被動歯車38の回転トルクは出力軸43、クラツ
チ44、変速入力軸49へと順次伝達し、そして
複数段の歯車列511〜51oのうちの選択された
1つの歯車列を経て変速出力軸50及び最終出力
軸54に伝達し、更に図示しないプロペラ軸を介
して自動二輪車Mの後輪Wrに伝達し、これを駆
動する。この間に生じる比較的大きいトルク変動
は、トルクダンパ機構55の緩衝作用及び出力軸
43及び変速入力軸49の捩り作用により吸収さ
れる。
特に、出力軸43及び変速入力軸49は、中央
ブロツク6cの前半分を貫通するように長く形成
され、且つ互いに嵌合されると共に前端部におい
てクラツチ44により連結されるので、実質的に
は、中央ブロツク6cの貫通区間の距離の2倍に
相当する長い伝動軸を構成し、効果的な捩り作用
を発揮することができる。
ブロツク6cの前半分を貫通するように長く形成
され、且つ互いに嵌合されると共に前端部におい
てクラツチ44により連結されるので、実質的に
は、中央ブロツク6cの貫通区間の距離の2倍に
相当する長い伝動軸を構成し、効果的な捩り作用
を発揮することができる。
上記変速入,出力軸49,50及び歯車列51
1〜51oより構成される変速機Tは中央ブロツク
6cの真下に配設されるので、この変速機Tが重
量物であつても、車載時の機関Eの左右バランス
を崩すことはなく、しかも変速機Tは機関Eの左
右に張出すこともないので、自動二輪車Mの左右
のバンク動作を拘束することもない。
1〜51oより構成される変速機Tは中央ブロツク
6cの真下に配設されるので、この変速機Tが重
量物であつても、車載時の機関Eの左右バランス
を崩すことはなく、しかも変速機Tは機関Eの左
右に張出すこともないので、自動二輪車Mの左右
のバンク動作を拘束することもない。
また、第1及び第2クランク軸21,22は第1
及び第2調時装置391,392を介して互いに反
対の系の第2及び第1カム軸312,311を回転
し、これにより両動弁装置301,302を作動し
て吸,排気弁231,241,232,242を開閉
する。
及び第2調時装置391,392を介して互いに反
対の系の第2及び第1カム軸312,311を回転
し、これにより両動弁装置301,302を作動し
て吸,排気弁231,241,232,242を開閉
する。
ところで、調時装置391,392によりそれぞ
れ連動される第1クランク軸21と第2カム軸3
11、並びに第2クランク軸22と第1カム軸31
1の各軸間距離は、前述のような両シリンダ51,
52の配列により、同系のクランク軸とカム軸間
の軸間距離より短くなり、それだけ各調時装置3
91,392を小型に構成し得ると共に弁の開閉タ
イミングの誤差を小さくすることができる。
れ連動される第1クランク軸21と第2カム軸3
11、並びに第2クランク軸22と第1カム軸31
1の各軸間距離は、前述のような両シリンダ51,
52の配列により、同系のクランク軸とカム軸間
の軸間距離より短くなり、それだけ各調時装置3
91,392を小型に構成し得ると共に弁の開閉タ
イミングの誤差を小さくすることができる。
尚、図示例では同期装置36及び調時装置39
2,391を歯車式に構成したが、チエンまたはベ
ルト式にすることもできる。また同期装置36
は、場合によつては両クランク軸21,22を反対
方向に回転させるように構成することもある。
2,391を歯車式に構成したが、チエンまたはベ
ルト式にすることもできる。また同期装置36
は、場合によつては両クランク軸21,22を反対
方向に回転させるように構成することもある。
C 発明の効果
以上のように本発明によれば、水平面上で互い
に離隔して平行に配設された第1及び第2クラン
ク軸と、これら第1及び第2クランク軸にそれぞ
れコンロツドを介して連設される第1及び第2ピ
ストンと、これら第1及び第2ピストンをそれぞ
れ摺動自在に収容する第1及び第2シリンダと、
これら第1及び第2シリンダの頭上にそれぞれ前
記クランク軸と平行に配設される動弁用の第1及
び第2カム軸と、前記両クランク軸にそれらと連
動して配設される共通の出力軸とを備え、各クラ
ンク軸と反対系のカム軸との間の距離が各クラン
ク軸と同系のカム軸との間の距離よりも短くなり
且つ第1及び第2シリンダの少なくとも一部がク
ランク軸の軸方向一端側より見て互いに重なり合
うように該両シリンダは、頭部を互いに反対方向
に向けて前記軸方向に隣接配置され、また各前記
クランク軸は反対系の前記カム軸に調時装置を介
して連動され、前記両カム軸及び出力軸の3軸の
軸線間を結ぶ三角形の範囲に前記クランク軸の軸
線が配置されるので、従来の水平対向型やV型機
関よりも、クランク軸を横切る幅方向にコンパク
トであり、しかもそれらと同等の振動低減効果を
発揮し得る多気筒内燃機関を提供することができ
る。その上、反対系のクランク軸及びカム軸の軸
間距離は非常に短いから、その軸間を連結する調
時装置はコンパクトに構成され、したがつて機関
の更なるコンパクト化及び軽量化を達成すると共
に弁の開閉タイミングの狂いを極めて小さいもの
とすることができる。
に離隔して平行に配設された第1及び第2クラン
ク軸と、これら第1及び第2クランク軸にそれぞ
れコンロツドを介して連設される第1及び第2ピ
ストンと、これら第1及び第2ピストンをそれぞ
れ摺動自在に収容する第1及び第2シリンダと、
これら第1及び第2シリンダの頭上にそれぞれ前
記クランク軸と平行に配設される動弁用の第1及
び第2カム軸と、前記両クランク軸にそれらと連
動して配設される共通の出力軸とを備え、各クラ
ンク軸と反対系のカム軸との間の距離が各クラン
ク軸と同系のカム軸との間の距離よりも短くなり
且つ第1及び第2シリンダの少なくとも一部がク
ランク軸の軸方向一端側より見て互いに重なり合
うように該両シリンダは、頭部を互いに反対方向
に向けて前記軸方向に隣接配置され、また各前記
クランク軸は反対系の前記カム軸に調時装置を介
して連動され、前記両カム軸及び出力軸の3軸の
軸線間を結ぶ三角形の範囲に前記クランク軸の軸
線が配置されるので、従来の水平対向型やV型機
関よりも、クランク軸を横切る幅方向にコンパク
トであり、しかもそれらと同等の振動低減効果を
発揮し得る多気筒内燃機関を提供することができ
る。その上、反対系のクランク軸及びカム軸の軸
間距離は非常に短いから、その軸間を連結する調
時装置はコンパクトに構成され、したがつて機関
の更なるコンパクト化及び軽量化を達成すると共
に弁の開閉タイミングの狂いを極めて小さいもの
とすることができる。
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図
は本発明のO.H.C型多気筒内燃機関を搭載した自
動二輪車の側面図、第2図は上記機関の横断背面
図、第3図は第2図の−線断面図、第4図は
第3図の−線断面図、第5図は上記機関の縦
断展開図である。 A……三角形、a……底辺、b,c……斜辺、
E……内燃機関、M……自動二輪車、T……変速
機、21,22……第1,第2クランク軸、31,
32……第1,第2コンロツド、41,42……第
1,第2ピストン、51,52……第1,第2シリ
ンダ、6……機関本体、6c……中央ブロツク、
6r……右側ブロツク、6……左側ブロツク、
101,102……第1,第2シリンダヘツド、1
11,112……第1,第2クランクケース,23
1,232……吸気弁、241,242……排気弁、
301,302……動弁装置、311,312……カ
ム軸、36……同期装置、371,372……第
1,第2駆動歯車、38……被動歯車、391,
392……第1,第2調時装置、401,402…
…調時歯車、43……出力軸。
は本発明のO.H.C型多気筒内燃機関を搭載した自
動二輪車の側面図、第2図は上記機関の横断背面
図、第3図は第2図の−線断面図、第4図は
第3図の−線断面図、第5図は上記機関の縦
断展開図である。 A……三角形、a……底辺、b,c……斜辺、
E……内燃機関、M……自動二輪車、T……変速
機、21,22……第1,第2クランク軸、31,
32……第1,第2コンロツド、41,42……第
1,第2ピストン、51,52……第1,第2シリ
ンダ、6……機関本体、6c……中央ブロツク、
6r……右側ブロツク、6……左側ブロツク、
101,102……第1,第2シリンダヘツド、1
11,112……第1,第2クランクケース,23
1,232……吸気弁、241,242……排気弁、
301,302……動弁装置、311,312……カ
ム軸、36……同期装置、371,372……第
1,第2駆動歯車、38……被動歯車、391,
392……第1,第2調時装置、401,402…
…調時歯車、43……出力軸。
Claims (1)
- 1 水平面上で互いに離隔して平行に配設される
第1及び第2クランク軸21,22と、これら第1
及び第2クランク軸21,22にそれぞれコンロツ
ド31,32を介して連接される第1及び第2ピス
トン41,42と、これら第1及び第2ピストン4
1,42をそれぞれ摺動自在に収容する第1及び第
2シリンダ51,52と、これら第1及び第2シリ
ンダ51,52の頭上にそれぞれ前記クランク軸2
1,22と平行に配設される動弁用の第1及び第2
カム軸311,312と、前記両クランク軸21,
22にそれらと連動して配設される共通の出力軸
43とを備え、前記各クランク軸21,22と反対
系のカム軸311,31との間の距離が各クランク
軸21,22と同系のカム軸311,312との間の
距離よりも短くなり且つ前記第1及び第2シリン
ダ51,52の少なくとも一部がクランク軸21,
22の軸方向一端側より見て互いに重なり合うよ
うに該両シリンダ51,52は、互いに頭部を反対
方向に向けて前記軸方向に隣接配置され、また前
記各クランク軸21,22は前記反対系のカム軸3
12,311に調時装置392,391を介して連動
され、前記両カム軸311,312及び出力軸43
の3軸の軸線間を結ぶ三角形Aの範囲に前記両ク
ランク軸21,22の軸線が配置されることを特徴
とする、O.H.C.型多気筒内燃機関。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20589884A JPS60195331A (ja) | 1984-10-01 | 1984-10-01 | O.h.c型多気筒内燃機関 |
AU39810/85A AU562848B2 (en) | 1984-03-15 | 1985-03-13 | Multi-cylinder engine |
DE8585301778T DE3575972D1 (de) | 1984-03-15 | 1985-03-14 | Mehrzylinderbrennkraftmaschine. |
EP85301778A EP0158453B1 (en) | 1984-03-15 | 1985-03-14 | Multi-cylinder internal combusion engine |
US06/712,267 US4685428A (en) | 1984-03-15 | 1985-03-15 | Multi-cylinder internal combustion engine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20589884A JPS60195331A (ja) | 1984-10-01 | 1984-10-01 | O.h.c型多気筒内燃機関 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5006184A Division JPS60192830A (ja) | 1984-03-15 | 1984-03-15 | 多気筒内燃機関 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60195331A JPS60195331A (ja) | 1985-10-03 |
JPH0472979B2 true JPH0472979B2 (ja) | 1992-11-19 |
Family
ID=16514569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20589884A Granted JPS60195331A (ja) | 1984-03-15 | 1984-10-01 | O.h.c型多気筒内燃機関 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60195331A (ja) |
-
1984
- 1984-10-01 JP JP20589884A patent/JPS60195331A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60195331A (ja) | 1985-10-03 |
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