JPH047285Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は間仕切装置即ち両側杆、上杆、下杆更に
は両側杆間に架設される横杆からなる支持枠の表
裏両面にパネル材を取付けて構成される単位間仕
切パネルを複数枚連結して構成される間仕切装置
の改良に関し、その目的とするところは各単位間
仕切パネルの構成、組立てを簡易となすととも
に、その連結による間仕切装置の組立てを容易に
行えるようになすことにある。

従来のこの種の間仕切装置においては各単位間
仕切パネルは支持枠内に表裏一体となしたパネル
材を取付けて構成されるものであつたことから、
単位間仕切パネルの組立てを複雑にするばかりで
なく各単位間仕切パネルの連結特に直線状連結に
際しても隣接連続する両単位間仕切パネル間に連
結用の支柱を必要とすることから連結作業を複雑
かつ困難となすという問題が残されていた。

本案はこのような従来問題を解決すべく考案し
たもので、その要旨とするところは各単位間仕切
パネルＡを支持枠A′の表、裏面に夫々別体とな
したパネル材A″を着脱可能に取付けて構成する
ことで当該単位間仕切パネルの組立てを簡易とな
すとともに両パネル材A″は、支持枠A′の一側に
おいては支持枠側杆を両パネル材A″間に嵌合凹
陥した状態となし、他側においては側杆をパネル
材A″の側端縁から突出させた状態となして支持
枠A′に取付けることにより各単位間仕切パネル
Ａ……の連結特に直線状連結に際して隣接する両
単位間仕切パネルの片方の上記した如く両パネル
材A″から突出した支持枠側杆を他の片方のパネ
ルＡの一側凹陥部に嵌合して当接状態となした両
単位間仕切パネルの支持枠側杆をフツク片等の連
結金具で連結することによつて従来の間仕切装置
における直線状連結のように別途支柱を用いるこ
となく各単位間仕切パネルＡの支持枠側杆を支柱
として兼用し得るようになして単位間仕切パネル
Ａ……の連結を容易に行えるようになした点にあ
る。

以下本案を添附の実施図例にて更に詳説すれ
ば、単位間仕切パネルＡは、表裏両面に棚受ブラ
ケツト等の取付用の開口２……を上下方向に列設
した側杆１と連結用フツク片４……を外向きに突
出させて設けた側杆３の両側杆下端部にアジヤス
ター脚５を設けて該両側杆を支柱として兼用可能
となすとともに当該両側杆間に上、中、下の横杆
６，７，８を溶着固定して支持枠A′を構成し、
該支持枠の表裏両面に別途形成したパネル材
A″を取付けて構成されるもので、該パネル材
A″の取付側面所定位置には適宜の手段にてフツ
ク状その他の取付片９……を設け、当該各取付片
９を支持枠A′の中杆７及び下杆８に形成した切
欠７′，８′に嵌合掛止させるとともに上杆６に設
けたラツチ片１０に係合させることによつて上
下、左右方向へのズレ止めを確実となして取付け
られ、片方の側杆１はその開口２……を両パネル
材A″の端面１１から外方に突出させて露呈する
ように突出状態となし、他の片方の側杆３は両パ
ネル材A″の端面１１より所定寸法だけ凹陥させ
て凹陥部１２を形成して構成される。而して以上
の構成からなる各単位間仕切パネルＡ……の連結
は第３図に示すように直線状連結の場合各単位間
仕切パネルＡの凹陥部１２に隣接連続する単位間
仕切パネルＡの支持枠側杆１を嵌合して当該側杆
１の外面に形成した複数の切欠段部１３……に凹
陥部１２内の側杆３に設けた複数のフツク片４…
…を嵌合掛止して両側杆１，３を連結することに
よつて単位間仕切パネルの直線状連結を支柱を別
途用いることなく、支持枠A′の側杆１，３を支
柱として兼用可能となして連結を簡易に行えるよ
うになしている。又このようにしてなる直線状連
結の端部は第３図中両側端部に示すように他の間
仕切パネルＢ又はボードに形成した凹溝１４に支
持枠側杆１を嵌合するとともに切欠１３にフツク
片４を嵌合させて連結し、又は第４図に示すよう
に遊端となす場合は合成樹脂製等の側カバー１５
を、その爪片１５′を側杆１の外側面に形成した
開口条１６に嵌合掛止させて取付けて端部被覆を
行うものとする。一方凹陥部１２を形成した方の
端部と他の間仕切パネルＢ又はボードとの連結は
第３図中左側部に示すように別途連結支柱Ｃを介
してフツク片４を該連結支柱Ｃの切欠段部１３に
掛止することで連結するものである。更に各単位
間仕切パネルＡ……の連結及び他の間仕切パネル
Ｂ又はボードとの連結において各単位間仕切パネ
ルＡの片方の側杆１に形成した開口２……は第３
図に示すようにパネル材A″又は他の間仕切パネ
ルＢ又はボードのパネル材B′によつて被覆する
ことなく露呈状態となすことは当然である。

而して各単位間仕切パネルＡの連結をより確実
となす為に支持枠A′の両側杆１，３の上端に開
口１７……を形成し、この開口１７……を貫通し
て直杆状、Ｌ字形等となした連結板１８を支持枠
A′の上杆６底板にボルト締め等にて固着するも
のとし、又各単位間仕切パネルＡの上縁には上部
カバー１９をその爪片１９′を開口条１６の口縁
に掛止させることによつて取付けるものである。

以上のようになる本案の間仕切装置によれば単
位間仕切パネルＡは支持枠A′の片方の側杆１を
両パネル材A″の端面から突出させ他の片方の側
杆３はパネル材端面より凹陥させて構成したこと
によつて当該単位間仕切パネルＡを直線状に連結
する場合単位間仕切パネルＡの側杆１を他の隣接
連続する単位間仕切パネルＡの凹陥部１２に嵌合
して側杆３に当接させるとともに側杆３に設けた
フツク片４……を側杆１の外側面に形成した切欠
段部１３……に嵌合掛止させることで両単位間仕
切パネルＡの側杆１，３を連結して、両側杆を支
柱として兼用状態で単位間仕切パネルＡ……の直
線状連結を行えることから、従来の間仕切パネル
連結のように連結用の支柱を別途用いることなく
簡単でしかもガタつきなく強固に連結を行えるの
である。更に側杆３に設けたフツク片４……も又
凹陥部１２内に位置してパネル材A″の側端から
突出しないようになしているので単位間仕切パネ
ルＡの連結前における取扱いに際してフツク片４
に手指、衣服等を引つかける心配が全くないので
ある。また、両パネル材A″のパネル端面１１か
ら突出した一方の側杆１の表裏両面の該端面１１
から外方に露呈した位置に、多数の開口２を上下
方向に列設しているので、該開口２に棚受ブラケ
ツト等を嵌合掛止して取付けて、単位間仕切パネ
ルＡの前面又は後面に棚板を容易に装着すること
ができるとともに、単位間仕切パネルＡの一側に
突設した側杆１の開口２と、該単位間仕切パネル
Ａの他側の凹陥部１２に嵌合掛止した隣接する他
の単位間仕切パネルＡの側杆１の開口２を用いて
棚受ブラケツト等を装着できるので、特定の一つ
の単位間仕切パネルＡに棚板等の荷重が集中する
ことがなく、間仕切装置を構成する複数の単位間
仕切パネルＡ……に分散させて支持するので、全
体として棚板等の取付強度の向上が図れるのであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の実施例を示す単位間仕切パネル
の分解斜視図、第２図は同縦断面図、第３図は連
結状態を示す本案間仕切装置の横断面図、第４図
は端部を示す横断面図、第５図は支持枠の一例を
示す正面図、第６図は同右側面図である。 Ａ……単位間仕切パネル、A′……支持枠、
A″……パネル材、Ｂ……間仕切パネル、Ｃ……
連結支柱。１……側杆、２……開口、３……側
杆、４……フツク片、５……アジヤスター脚、６
……上杆、７……中杆、８……下杆、９……取付
片、１０……ラツチ片、１１……パネル端面、１
２……凹陥部、１３……切欠段部、１４……凹
溝、１５……側カバー、１６……開口条、１７…
…開口、１８……連結板、１９……上部カバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数の単位間仕切パネルＡを連結してなる間仕
   切装置において、各単位間仕切パネルＡを、側杆
   １、側杆３及び複数の横杆の溶着にて構成される
   支持枠A′と当該支持枠A′の表裏両面に着脱自在
   に取付けられるパネル材A″の組合せによつて構
   成し、支持枠A′への両パネル材の取付け時にお
   いて両側杆の何れか片方の側杆１を両パネル材端
   面１１から突出させ、他の片方の側杆３をパネル
   材他端面１１より内側に配設して隣接する他の単
   位間仕切パネルＡの側杆１を嵌合する凹陥部１２
   を形成し、突出した前記側杆１の表裏両面の前記
   パネル端面１１から外方に露呈する位置に棚受ブ
   ラケツト等の取付用の多数の開口２を上下方向に
   列設するとともに、外側面には所定高さ位置に複
   数の切欠段部１３……を形成し、また前記凹陥部
   １２を形成する前記側杆３には該切欠段部１３に
   嵌合掛止する複数のフツク片４……を前記凹陥部
   １２内に外向き突設したことを特徴とする間仕切
   装置。